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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:青き名将(仮題) 第九話
 松井一真  - 2008/6/8 21:37 -
  
終結。若干急ぎすぎた感じがあります。

第九話 バーセックナール炎上
三機のP−40戦闘機が、バーセックナールへと向かっていた
プロトン航空兵B「・・・バーセックナールはどうなってるんだろうな?」
プロトン航空兵C(通信)「大体互角だろ。陸に何機かの飛行機が落ちてるが、その周りは火を噴いてるってところか」
プロトン航空兵B「・・・だといいんだけどな」
プロトン航空兵A(通信)「こちら第376航空隊、敵国と思われる国籍不明の大型機がこちらに向かっているらしい。悪いが迎撃に向かってくれ」
プロトン航空兵B「・・・国籍不明?大方チョロ〜ンだろ。了解了解、迎撃に向かう」
プロトン航空兵C(通信)「でかいだけならただの的だな。カルセオリアみたいな奴だったら楽だ」
カルセオリア、第二次キュワール大戦末期にQシュタイン帝国軍が導入した重爆撃機である
ステルス爆撃機を髣髴とさせるその機体には、大口径バルカン砲と空雷投射機を搭載している
更には無数の500kg爆弾を搭載し、一機で町一つを壊滅させることもできるとまでいわれている
しかし、その威力を発揮する前に、プロトン陸軍特殊部隊の隊員によって「撃墜」された
空軍の目標となるはずだったそれを陸上部隊にとられたためか、航空隊は「戦果を勝手に持っていくのも陸戦の仕事か」などと批判したという
三機のP−40は、「国籍不明の大型機」がいるという方角へと向かった

管制塔では、その通信が逐次入っていた
プロトン航空兵B(通信)「国籍不明機を目視。推測するにチョロ〜ン陸軍所属、機種は不明」
航空隊司令「よし、そのまま追跡を続行せよ」
飛行場隊員「隊司令、一体何なんでしょうね?」
航空隊司令「新型の爆撃機かもしれんな。今、陸軍の第一〇二中隊を主力とする四個中隊とレジスタンス小隊、ニビリア陸軍の二個小隊がバーセックナールへ総攻撃を敢行しているはずだからな」
数分前、ロドスシルト少佐の指揮する第一〇二中隊が進撃を開始。これに呼応して補給を完了させた他の三個中隊、レジスタンス小隊及びニビリア陸軍の二個小隊が進撃を開始したのだ
クリーク軍は補充が完了しておらず、「後から追いつく」という電文を進撃中の部隊によこしていた

機影は、恐ろしく大きい
それでいて、尾翼が無い
カルセオリアの数倍はある
飛行機雲を追って、三機のP−40が追跡する
散開するP−40
一機が機銃の射程距離へ近づく
その時、敵機が上昇した
プロトン航空兵C「何いぃっ!?」
急上昇するP−40
不意に鳴り響く銃声
火を噴くP−40
プロトン航空兵C「二番機、脱出する!」
プロトン航空兵B(通信)「了解!生きて戻ってくるんだぞ!」
風防が開き、搭乗員が脱出する
プロトン航空兵D「敵さん、恐ろしいほどの機動性だな」
プロトン航空兵B(通信)「ヘリコプターじゃねぇんだから・・・」
プロトン航空兵D「よしっ、俺が行く!」
一機が巨大機に肉薄する
機関砲が一斉に発砲する
火を噴き、撃墜される

やはり相手は只者ではない
爆撃機か、はたまたガンシップか
通信士「二番機、三番機、応答無し!」
航空隊司令「・・・一体どうなっているんだ?一機の爆撃機に対し撃墜・・・」
通信士「ヘマをやってぶつかったか、旋回機銃にでも撃たれたんじゃないですかね?」
プロトン航空兵B(通信)「こちらライデン、こちらライデン。大型飛行機はバーセックナール上空を通過・・・爆撃機が撃墜された!」
航空隊司令「何いっ!?」
プロトン航空兵B(通信)「友軍爆撃機が二機・・・三機・・・四機、撃墜されました!」
航空隊隊員「・・・司令、やはりガンシップ・・・」
既に三機の航空機が撃墜されている
一機は機動性の高い偵察機、残りはある程度の格闘戦が可能なP−40戦闘機。ガンシップだったら撃墜は容易だろう

バーセックナール上空で、多数の爆撃機が撃墜されていく
ようやく別働隊と合流したP−40戦闘機は、大型機を追跡する
航空隊司令(通信)「ライデン、深追いはするな!」
プロトン航空兵B「了解!」
多数のP−40が、大型機へ襲い掛かる
しかし、機銃掃射が殆ど通用しない
まるで空の怪獣だ

それまで高射砲弾を撃ち上げていた司令部では、歓声が上がっていた
ドドビガ大尉「敵爆撃機多数を撃墜!お見事です!」
バギルス中将(通信)「あたりまえだろう。二〇機の戦闘機ばかりか、『あれ』まで持ってきたんだ。撃退できないわけが無い」
航空隊隊員(通信)「司令、敵航空隊は撤退しました!」
バギルス中将(通信)「よし、このまま陸上部隊の追撃に移った後に帰還させる」
バーセックナールでは、巨大な機影が影を落としていた

塹壕に隠れていたロドスシルトは驚愕した
友軍の爆撃機が、ことごとく撃墜されていく
上空に見える、かつてのカルセオリアを髣髴とさせる機影
あれが噂の「空中要塞」か
ロドスシルト少佐「・・・一苦労ありそうだな。奴さんの弾切れを待つか・・・」
副官「・・・しかし、もしあの機体が爆弾を積んでいたら・・・」
ロドスシルト少佐「・・・まずいな・・・」
巨大な機影は、急旋回して友軍機を次々と撃墜していく
プロトン通信兵「航空隊、撤収が完了しました!」
機影は未だ目視距離を飛んでいる
ロドスシルト少佐「良し、奇襲により一気に制圧する。行くぞ!全部隊突撃!」
塹壕から、一斉にタンクが飛び出す
機影も旋回し、陸上部隊を狙う
降り注ぐ銃弾の雨
エンジンに直撃、火を噴くM4A3
爆風を受け横転するM24
高射砲の水平射撃を受け炎上するM3
町の看板を踏み越えて突き進んでいくM24
T34ロケットランチャーを装備したM4A3が、一斉にロケット砲を発射する
高射砲陣地が炎上する
M24が一斉に砲撃する
反撃を受け、1両のM24が炎上する
M4A3、主砲を撃つ
炎上する敵戦車
しかし、反撃を受けてM4A3も撃破される
クルセイダーMkIIIが、撃破された戦車たちを避けながら進撃する
機銃掃射を受け、火を噴くクルセイダーMkIII
戦闘はほぼ互角だ
前の紛争でもここに限っては多数の守備隊が配置されていた
それを考えれば普通であろう
ミーンテース、ビルの陰に隠れ、敵を撃つ
敵戦車、炎上する
スミューゲンが所持していたロケットランチャーを撃つ
敵戦車、ロケット砲を受け炎上する
ふと、スミューゲンは何かに気づいた
スミューゲン中尉「・・・司令、あれを見てください!」
ロドスシルト少佐「どうしたっ!?」
巨大な機影が、旋回しながら街から離れていく
弾切れだろうか
さらに、クリーク軍からの通信が入った
クリーク軍将校(通信)「遅れてすまない。これよりバーセックナールに突入する」
補充が完了し、追いついたのだ
ロドスシルト少佐「よしっ、形勢逆転だ!一気に畳み掛けるぞ!」
指示を受け、陸上部隊が一斉に進撃を開始する

街は所々炎上していた
あれほどの爆撃機ばかりか、ガンシップの事実上無差別爆撃があったためだ。無理も無いだろう
ドドビガ大尉「・・・中将、すみません。自分の指揮権限では、この街を守ることは出来ませんでした」
バギルス中将(通信)「・・・分かっている、大尉。たとえ栄華を誇った我が祖国も・・・『西の帝国』には歯が立たないのだろう」
ドドビガ大尉「我々だけが、生き残るんでしょうなぁ。この街も」
バギルス中将(通信)「・・・撤退命令は入ったのか?」
ドドビガ大尉「・・・たった今入りました。そろそろ、サミッティー少佐殿の部隊と合流します」
バギルス中将(通信)「分かった。今度は、無線機越しではなく直で話そう」
ドドビガ大尉「了解しました!」
ドドビガは無線機を背負って、司令部を飛び出した
ドドビガ大尉「各員、残念だがこの街は放棄する!周囲の敵を撃破した後に撤退する!」
まさかの撤退命令。隊員たちは唖然とした
またしても後退か
このままでは、前の紛争と同じだ
しかし、望みが無くなったわけではない
事実、迎撃に現れたガンシップは、見事敵の航空隊を追い払ったのだ
運用次第では、勝てるかもしれない

同時刻、パトラファック郊外の核研究所が、突如業火に包まれた
上空には、三機の機影
新型のジェット戦闘機六機が、迎撃に向かった
Qトルック航空兵「機種は不明、飛行艇。国籍表示は・・・『東の民兵』!」
航空隊司令(通信)「我が国の切り札を奪った相手だ!何としてでも撃墜しろ!」
突如、一機の戦闘機が炎上した
撃墜されたのだ
Qトルック航空兵「三番機がやられた!」
航空隊司令(通信)「何としてでも撃墜するんだ!」
無茶を言いやがって。相手は最新鋭機を一機、既に撃墜しているではないか
しかし、退く事はQトルックの威信にかけて許されない
「民兵」ごときに負けるわけには行かないのだ
しかし、現実は厳しかった
突如、飛行艇の翼端が火を噴いた
撃墜ではない。ロケット噴射だ
補助ロケット推進機を有していたのだ
Qトルック航空兵「・・・逃げられた!畜生!」
航空隊司令(通信)「残燃料は!?」
Qトルック航空兵「ギリギリです!」
航空隊司令(通信)「追撃を・・・何ぃっ!?帰投命令!?・・・やむを得ん、帰投せよ」
Qトルック航空兵「・・・了解!」
この攻撃の目前、すなわち、日戦軍団飛行艇部隊がQトルック領空に進入する直前、Qシュタイン帝国から最終通牒が出された
「パトラファック郊外の核施設を放棄しない限り、我が国は宣戦を布告し、『東の民兵』は必ず施設に爆弾を投下する」
それが、最終通牒の内容であった
事実、パトラファック郊外の核施設は、爆撃を受けて炎上した
被爆車が多数出た。しばらくは救助に近寄ることすら困難であろう
CQ暦241年、3月初頭のことであった・・・

バーセックナール攻撃作戦は、何とか成功した
今回は航空隊の損害が重大であった
多数の飛行隊が壊滅、しかもその原因となったガンシップは悠々と空域を離脱していったのだ
いずれ撃墜して、借りを返さなければならないのだろう
無論、借りを返すのは航空隊の仕事であり、上層部の仕事である
またくだらないことに、陸上部隊が巻き込まれるのは勘弁だ
ロドスシルト少佐「・・・Qシュタインが、Qトルックに宣戦布告したそうだな」
副官「はい。既にグリシネ近辺に、Qシュタイン軍の地上部隊が集結しています」
ロドスシルト少佐「・・・しばらくは、南は彼らに任せることになるな」
副官「おそらく、やってくれますな、彼らは」
次期攻撃目標は山岳地帯らしい。しばらくはこれほどの大規模な戦闘もないだろう
プロトン陸軍第一〇二中隊は、僅かながらの平穏を手にすることとなった
第九話 終わり

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青き名将(仮題) 第九話 松井一真 2008/6/8 21:32
  Re:青き名将(仮題) 第九話 松井一真 2008/6/8 21:34
   Re:青き名将(仮題) 第九話 松井一真 2008/6/8 21:37
   Re:青き名将(仮題) 第九話 松井一真 2008/6/8 21:58
   Re:青き名将(仮題) 第九話 ダークスピリッツ 2008/6/9 22:45
   Re:青き名将(仮題) 第九話 松井一真 2008/6/9 23:59
   青き名将(仮題) 第十話 松井一真 2008/7/20 22:59
   Re:青き名将(仮題) 第十話 松井一真 2008/7/20 23:00
   Re:青き名将(仮題) 第十話 松井一真 2008/7/20 23:03
   Re:青き名将(仮題) 第十話 松井一真 2008/7/20 23:05
   青き名将(仮題) 第十話 あとがき 松井一真 2008/7/20 23:36
   Re:青き名将(仮題) 第十話 あとがき 感想 ダークスピリッツ 2008/7/21 23:23
   Re:青き名将(仮題) 第十話 あとがき 感想 松井一真 2008/7/21 23:51

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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