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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第八話
 松井一真  - 2008/5/14 19:30 -
  
前回よりは明るく、というコンセプトで第八話。久々にプレイしたHG2のネタを入れてます。

第八話 ロナルミック陥落
Qシュタイン帝国、マグスコピック市
二台のチョロQが、ラジオを聞いていた
アナウンサー「・・・昨日未明、プロトン王国、ニビリア共和国、クリーク王国の連合軍が、チョロ〜ン帝国領シュパシュア半島に上陸、敵陸軍三個中隊を撃破。我が方の損害は軽微なり」
連合軍の報道だ。どうやら連合軍が敵地に上陸したようだ
アナウンサー「これに呼応し、日戦軍団陸軍主力部隊が空挺降下作戦を敢行し、ウルタンク帝国の都市、バスタンクの制圧に成功せり」
例の民兵も活躍したようである
ずいぶんと妙な抑揚だ。軍事発表のイントネーションはどことなく変だ
とはいえ、その方がそれらしいとも言えるのだが、問題だったのは内容だ
民間車A「・・・これ、本当だと思います?」
民間車B「・・・どういうことかね?」
民間車A「空挺作戦とはいえ、民兵が都市を抑えるという奴ですよ」
民間車B「・・・俺としては、プロトンのシュパシュア半島への上陸の方が胡散臭く見えるな」
民間車A「それは・・・どういう意味ですか?」
民間車B「ある筋からの情報では、シュパシュア半島に上陸した連合軍は、大損害を被ったとのことだ」
民間車A「一体、どの筋の情報なんですか?」
いつのまにかニュースは終わり、「毎日GokuGoku Q−Milk飲料」と、妙なイントネーションの低音のCMが流れていた
チョロQ王国の牛乳屋のCMだ。何度も聞いた声だ
民間車B「・・・現場だよ」
民間車A「・・・現場に、知り合いでもいたんですか?」
民間車B「仮にも国家元首秘書だったことがあるんだ。閣下は内政に関しては無頓着であったがね」
民間車A「運送屋から兵隊まで、なかなか顔が広い」
CMが変わり、音痴な歌のCMが流れる
チョロQ王国のタイヤ屋だ。こいつも海外進出していたのか
民間車B「・・・それにしても、チョロQ王国のCMが良く流れる」
民間車A「・・・ゲープコッチでも、流れてるんですかね?」
民間車B「どうだろうねぇ・・・」
アナウンサー「・・・現在中立状態にあるQトルック帝国領内の・・・」
ニュースが再び流れ始めた。先ほどの軍事発表とは違い、落ち着いた口調だ

チョロ〜ン帝国への上陸に成功したプロトン王国軍であったが、先陣部隊である第一〇二中隊、第三〇一中隊の被害は甚大であった
別の海岸から上陸したクリーク王国軍第三七一中隊や、ニビリア共和国軍第二六三中隊も、壊滅的打撃を受けていた
だが、どれほどの損害があろうとも、決して止まることが許されないのが王国陸軍であった
増援の揚陸艇が、数隻ほどやってくる
ロドスシルト少佐「・・・代わりはいくらでもいる、ということか」
副官「全く、ふざけた話ですな」
上陸戦で重傷を負ったコムニエム軍曹は、一旦本土に送還された
勇猛果敢で愛国心の強い、よき兵隊であった
無論、死んだわけではない。重傷を負っただけだ
ロドスシルト少佐「急所を外れたのが幸いだったそうだな、コムニエムは」
副官「つくづく、運のいい奴ですよ」
そこへ、一両のエレファントがやってきた
スミューゲン中尉だ
スミューゲン中尉「司令、補充が完了したそうです。次期作戦指令も届いております」
ロドスシルト少佐「分かった。大尉、指令書を頼む」
副官「了解しました」
同時期、日戦軍団海軍機動部隊の航空母艦「加賀」と、付随していた重巡洋艦「利根」、「筑摩」が、ウルタンク帝国空軍の重爆撃機の奇襲攻撃を受け炎上。沈没こそ免れた物の修理に相当の時間をかける必要があった
沖合いに展開するプロトン王国第三艦隊は、現時点では陸軍の支援要請が無い以上まともに動くことが出来ない状態であった
頼みの綱は、ニビリア共和国海軍第六艦隊のみであった
ロドスシルト少佐「・・・やはり上は変わらんか」
副官「・・・そうなりますな。陸軍のみで遂行せよだなんて」
ロドスシルト少佐「チョロ〜ン紛争は虫が良すぎたんだよ。上はその時のままだと思っている」
副官「我々が変わったように、彼らだって、あれほどの防備を築いているんです。『同じ手は食わん』、といったところでしょう」
確か例の紛争では、ロナルミックの街はろくな防備も無く、シュパシュア半島の防御陣地を「宣戦布告無しでの奇襲攻撃」で叩き潰した勢いで占領したのである
いや、厳密には宣戦布告をしていた。攻撃の一分前だったか
それで迎撃の準備をしていたところを襲撃されたのだ。もしかしたら宣戦布告の報告さえ来ていなかったのかもしれない
そのまま勝てたから良いものの、負けていれば「騙し討ち」呼ばわりされたのは目に見えている
ロドスシルト少佐「考えても仕方ないか。上の命令は覆せない。本土を守っているバンダスのためにも、頑張らなければいかんからな」
ふと見ると、クリーム色のラインが複数入った、特徴的な塗装のLVTP7が、既に部下のLVTH6を引き連れて動き出している
民兵特殊部隊「プロトン・レジスタンス」だ
元々第二次キュワール大戦におけるプロトン王国解放作戦の際、本土解放のために有志が集結して出来た組織だったのだが、隊長のミーンテースがそのまま軍属扱いになったことから、その後の海外派兵でも姿を見せるようになった
「西の民兵」が彼らなら、日戦軍団はさしずめ「東の民兵」か
昔から、プロトンは妙にQシュタイン大陸の国々と張り合っている気がする
無論、それは気のせいであるのだが
ロドスシルト少佐「・・・ロナルミックか。防備はおろか、地形もよく分からん。何しろ前の紛争では勢いで落として殆ど無視していったからな・・・」
副官「・・・本当に、あの紛争は虫が良すぎた。よくもまあ市民が抵抗しなかった物で」
ロドスシルト少佐「当たり前だろう。ありゃ参謀本部から出向してきた連中が皆殺しにしてたんだろ」
事実を知っている二両の陸軍兵士は、さまざまな疑惑から更迭されている。末端の兵士が更迭されるとは、嫌な時代になったものだ
ロドスシルト少佐「そろそろ前進か。よし、各員整列!」
休んでいた兵士達が、一斉に整列する
ロドスシルト少佐「今回の任務は、ここから北方5kmにある都市、ロナルミックの占領だ。以前の紛争ではろくな防備も無く呆気なく陥落したが、今度の戦いはそうではない。向こうさんから宣戦布告しているんだ。市街地での戦闘だから、流れ弾には気をつけろ。以上だ!」
普段どおりである
ロドスシルト少佐「各員、前進!」
ロドスシルト少佐が指揮する一個中隊が、一斉に前進する
他の部隊は既に前進を開始していた
どうやらクリークが一番槍を貰ったようだ
既にクリーク軍は敵の防衛部隊と交戦を開始している
元々実戦経験の少ない国だ。早い内に援護に向かわなければ
第八話 続く

引用なし
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青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:18
  Re:青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:20
   Re:青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:21
   青き名将(仮題) 第七話 あとがき 松井一真 2008/4/5 23:39
   Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想 ダークスピリッツ 2008/4/7 16:06
   Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想 松井一真 2008/4/7 19:09
   青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:30
   Re:青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:32
   Re:青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:33
   青き名将(仮題) 第八話 あとがき 松井一真 2008/5/14 21:04
   Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき ダークスピリッツ 2008/5/16 19:27
   Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき 松井一真 2008/5/16 21:42

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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