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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:18
  Re:青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:20
   Re:青き名将(仮題) 第七話 松井一真 2008/4/5 23:21
   青き名将(仮題) 第七話 あとがき 松井一真 2008/4/5 23:39
   Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想 ダークスピリッツ 2008/4/7 16:06
   Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想 松井一真 2008/4/7 19:09
   青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:30
   Re:青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:32
   Re:青き名将(仮題) 第八話 松井一真 2008/5/14 19:33
   青き名将(仮題) 第八話 あとがき 松井一真 2008/5/14 21:04
   Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき ダークスピリッツ 2008/5/16 19:27
   Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき 松井一真 2008/5/16 21:42


青き名将(仮題) 第七話
 松井一真  - 2008/4/5 23:18 -
  
だんだんと長編になっていくこのシリーズ。今回は第四話の発展系です。

第七話 シュパシュア半島上陸作戦
CQ暦241年、2月
プロトン王国海軍第三艦隊と、日戦軍団第一特務潜水艦隊による合同作戦により、チョロ〜ン運河最大の閘門、ビーチャ閘門が壊滅。周辺にある都市キョウビーチャ市内にも多大な損害を与えた
それに呼応し、プロトン王国陸軍の主力部隊がチョロQ王国より転進、ノースグリーン大陸へと向かっていた

輸送船の船内にはさまざまなQタンクが居座っていた
その大半はプロトン王国籍のものだが、中には一部の同盟国から来た物もいるようだ
陸軍第一〇二中隊司令、ロドスシルト少佐は、甲板にいた
ロドスシルト少佐「・・・チョロ〜ン、因縁の地だな・・・」
CQ暦220年代、彼らはこのチョロ〜ンの地で戦った
基本的に戦局は我が方の優勢だった。しかしそれは逆に「何故我々が攻め込むことになったのか」という疑念の元にもなった
そもそもあの時のチョロ〜ン侵攻は軍事力をもてあましていたプロトン王国陸軍上層部が半ば猟奇的に展開した物だと、ビスカイト中将から聞いた
上層部のリピーレド元帥は「北方の脅威を未然に防ぐ必要があった」と語るが、彼の腹心の部下でレジスタンスにも出入りしていたというシムレッグ陸軍少尉が「一般市民も一両残らず倒してしまいましょう」と発言したということが、少尉の副官から、ロドスシルトに明かされた
開戦劈頭のシュパシュア半島攻撃の折には、一般市民を文字通り一両たりとも残さずに射殺したという記録さえある
武装さえも持っていない兵士や、投降した兵士まで容赦なく射殺したという噂まである
挙句の果てに例のキョウビーチャから若干北方にあるビットレイクの街では焼夷弾頭ミサイルなどを用いた大虐殺を起こしており(何と当時のビットレイクには一個分隊も展開していなかった!)、さらには漁民を脅して魚を奪ったという記録まである(但し「脅した」当事車である陸軍中尉は「勝手にご馳走してくれた」と語っている)。もし当時の段階で連合が成立していたら盟主たるプロトンが醜態を曝していたということである
もっとも、現在の連合軍の主力であるQシュタイン帝国は、当時南方地域で小国を潰すのに躍起になっており、同国領ドロワル基地ではクーデターが発生していた
ニビリア共和国はプロトンともども北方チョロ〜ンに侵攻していたし、虐殺の当事国でもある
日戦軍団に至っては設立すらされていない
副官「・・・司令?」
気づいたら、隣に副官がいた
ロドスシルト少佐「・・・どうした、大尉?」
副官「・・・何か、考え事をしていたようなので・・・」
ロドスシルト少佐「・・・20年前、あの大陸を巻き込んだ戦争があった。知っているな?」
副官「・・・はい」
ロドスシルト少佐「・・・あの時、私は虐殺を命じられた・・・」
この醜態をキュワール全土に明かすことができるのは、リピーレドの指揮下を離れてロッキード元帥の指揮下に入ったロドスシルトだけである
プロトン国王は自国の醜態を自ら曝すことが出来ないし、ビスカイト中将は他の参謀との軋轢がある
ミーンテース隊長に至っては虐殺発言のシムレッグと行動を共にしていた
だが、当のロドスシルトさえも、虐殺を命じられ、泣く泣く従わざるを得なかったチョロQの一両だった
自ら手を下したわけではないのだが、虐殺の当事車の一台であることは確かだ
ロドスシルト少佐「・・・あの時は、彼を信頼することが出来た。強さは正義、そう信じていた・・・」
強さこそ正義の象徴、それが当時の風潮だった
ロドスシルト少佐「・・・しかし、この大戦がはじまって、考えを変えたよ」
副官「・・・何故ですか?」
ロドスシルト少佐「強さがイコールで正義だと、信じることが出来なくなったんだ・・・」
副官「・・・過去の帝国の侵略が、強さこそが正義だと信じて起こした行動だったからですか?」
ロドスシルト少佐「・・・そうともいえるが、QQQQが起こした病院爆撃だよ。ビットレイクのときと同じだよ・・・」
チョロQは正義のためならば、どこまでも残酷になれる・・・
ロドスシルト少佐「・・・あの民兵・・・日戦軍団っていうのか。あいつらが持ってきた映像を見て、昔の自分がどれほど間抜けだったかということに気づいたよ・・・」
どういうわけか、爆撃を受けた病院から見つかったフィルムを、日戦軍団が回収していた
どうやら精鋭部隊の隊員が現れたので、報道特派員かたまたま居合わせた報道カメラマンが手配したのだろう
とはいえ警備兵が撮影に参加しているようにも見えるので、警備兵が撮影を代行していたようにも見える
平和だった病院に突如影が現れ、周囲を業火に変えていく
精鋭兵の一両は崩れた瓦礫に消えていき、また一両は銃座に飛びついて敵機に銃撃を浴びせる
それまでせわしなく動いていた視点はそこで止まった。撮影車も防空機銃に向かったのか、退避したのか、はたまた機銃掃射で倒れたか、それは知る術もない
だが、カメラは回りつづけた。銃撃を浴びせていた精鋭兵は、不意に投下された爆弾によって消えた
将官と思しき90式戦車の傍らには一両の新型戦車・・・BHEタンクといったか
だが、90式戦車が銃撃を受けて負傷する。履帯が千切れたようだ
残ったBHEタンクは90式戦車に駆け寄り、何か話している
そして、爆煙の中を一目散に走っていった
フィルムが切れたのか、映像はそこで止まっていた。しかし、ここまで生々しい映像が残ったとは、もはや奇跡だった
カメラの向こうでは、紛れも無く多数のチョロQが「正義」によって死んでいった
ロドスシルト少佐「・・・俺達が今までしたきたことも、あれと同じだったんじゃないのかな・・・」
副官「・・・司令。だとすれば、今度はそうではない、本当の正義のやり方で行くべきです」
ロドスシルト少佐「・・・できれば、そうしたいな」
副官「リピーレド元帥達も、きっと分かってくれるはずです」
ロドスシルト少佐「そうならいいのだがな・・・」
船はゆっくりと、シュパシュア半島へと近づいていた・・・

同時期、またもQQQQ軍が消息を絶つ
新型の機動兵器の性能試験の最中の出来事であった
記録に寄れば、当の機動兵器の性能試験を行ってきたとのことだが、それが如何なる意味を現すのか、それは不明である

ウルタンク帝国上空、無数の輸送機が飛んでいる
その飛行機雲を除いては、雲ひとつ無い青空だ
日戦軍団兵士A「・・・全く、平和な情景だな」
日戦軍団兵士B「なんで戦争なんか始めちまったんだろうな、って感じだな」
輸送機操縦士「もうすぐ降下地点だ!頑張って来いよ!」
眼下は敵陣。敵機こそいないが、この空域も無論、敵地だ
日戦軍団将校「総員、降下!」
輸送機の後部から、無数のタンクが降下していく
そして、無数の落下傘が開く
ゆっくりと降下していく
輸送機操縦士「空挺隊各員、健闘を祈る!」
輸送機は次々と飛び去っていった
眼下の敵兵、突如降り注ぐQタンクに驚愕する
奇襲作戦は成功だ
CQ暦241年、2月下旬。日戦軍団がウルタンク帝国に上陸した
キョウビーチャの近くにある街、バスタンクを陥落させ補給線を断つという計画だ
シュパシュア半島上陸はそれと連動して行われることとなった

シュパシュア半島上空、偵察機が飛んでいた
偵察機通信士「・・・日戦軍団のウルタンク空挺降下作戦は成功らしいぜ」
偵察機操縦士「流石は民兵だな。とにかくやることが手早い」
偵察機通信士「俺達もさっさと敵情を調べて、艦に戻るぞ」
偵察機操縦士「しっかり記録しておくんだぞ」
偵察機通信士「当たり前だ!」
偵察機は旋回、降下する
敵基地の姿が見える
情報に寄れば基地司令はサミッティー少佐。過去の紛争で多少の戦果を挙げていたと聞く
基地施設は大きく、さまざまなタンクが行き交っている
到底、20年ほど前に虐殺が行われた地とは考えられないほど復興されている
偵察機操縦士「こりゃ、地上部隊だけでの制圧は困難だな。沖合いに展開している第三艦隊を支援に回した方がよさそうだ」
偵察機通信士「分かった。母艦に打っておこう」
その時、地上の対空火器が撃ち始めた
偵察機操縦士「気づいたみたいだな。逃げるぞ!」
偵察機通信士「ヘマすんじゃねぇぞ!」
偵察機操縦士「当たり前だ!」
偵察機は急上昇、高射砲弾をかわす
対地爆弾の搭載能力もある機体だが、生憎今日は積んでいない
戦闘機が飛んでくる前に離脱するのだ
幸い、敵機の飛来は無かった
艦隊司令(通信)「こちら第三艦隊旗艦『メリーランド』。状況はどうか?」
偵察機通信士「さっき打ったとおり、各種砲台を始め、多数の防御兵装が装備。展開している部隊も予想を超越している。こっちの支援が必要だと思います」
艦隊司令(通信)「分かった、そのあたりも上に言っておく」
偵察機は砂浜の上空を飛び、母艦へと向かった
第七話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第七話
 松井一真  - 2008/4/5 23:20 -
  
上層部の軋轢。今回はビスカイトは名前しか出てませんな。

第七話 シュパシュア半島上陸作戦
報告は直ちに第三艦隊司令部から、王国海軍総司令部まで届けられた
タルタ中将「・・・航空支援か。奴さんは認めんだろうな・・・」
島国でありながら陸軍を重要視するプロトン王国は、海軍の発言権がそれ程高くない
何しろ、第二次キュワール大戦時、駆逐艦で編成された小規模な水雷戦隊がありながら、「国を守り抜けなかった形無し海軍の助けなど要らぬ」というある参謀の一言によって、陸軍所属の輸送船三隻を敵機動部隊が展開する海域へ護衛もなしに特攻させざるを得なかったのだ
その後、問題の機動部隊の旗艦となる最新鋭空母から発艦する航空隊の爆撃によって、輸送船一隻が轟沈したのである
陸軍参謀本部のプライドによって、死ななくても良かった兵が死んだ
艦艇の支援もなしにQシュタイン帝国タルタ州を襲撃し、レイザーシュタット地方上陸作戦においてビスカイト中将が重傷を負い、彼の指揮下の部隊が壊滅するという大打撃を受けたのも、その一つだ
とかく、陸軍は海軍をただの飾りにしようとしていたのだ
全てが「『名誉』の戦死」と片付けられ、軍民問わず多数のチョロQを死に追いやった物が「英雄」と称えられる
無論、ビスカイトやロドスシルトのような例外もいるのだが、大体の「大戦の英雄」はそんな物だ
プロトン海軍士官「・・・どうします?」
タルタ中将「無駄だとは思うが、王国軍総本部まで連絡しておくか」
プロトン海軍士官「・・・了解しました」
航空支援要請は、「一応」王国軍総本部まで届けられた

王国軍総本部は、未だ前線に出られない強硬派将校達がたむろしていた
リピーレド元帥「海軍だぁ!?そんなもんの助けなどいらん!過去の大戦で活躍の一つも無かった役立たずなど、所詮は飾りなのだよ!」
ロッキード元帥「それが時代遅れなんだよ!たった一機の中型爆撃機と数機のヘリの航空支援だけで抑えられるほど、チョロ〜ンは甘くない!大体貴様は、そんなプライドのために、どれだけの兵を死なせたことか!」
リピーレド元帥「それを次の戦いで返したのだろう!」
ロッキード元帥「油で油を止められると思うなぁ!」
陸軍本部の二大強豪、リピーレドとロッキードは事実上軍部を統率するチョロQの一部だった
最前線で戦い活躍を続けてきたたたき挙げのリピーレドと、戦場での経験こそ少ないながら「戦争」を何度も目の前で見てきたロッキード。意見は正反対であった
参謀の一両、スピシュード中佐は、常に中立を保っていた
スピシュード中佐「・・・フェレックス、どう思う?」
フェレックスとスピシュードの階級は相当の差があるのだが、お互いは溜め口である
フェレックス大将「どっちもどっちってところか。俺はリピーレド元帥の下にいたことがあるが、なにぶん、軍人としての責務を果たそうとしすぎるんだろうな」
ロッキード元帥「スピシュード中佐!貴官は確か、チョロ〜ン侵攻において虐殺を命じられた!その件に関してはどうか!?」
・・・面倒なことになった
中立を維持すべきスピシュードだが、過去チョロ〜ン侵攻の際、敵軍の士官を捕獲して作戦計画を聞き出すべく拷問をしたという事件の折、当の士官の捕獲作戦の一番槍だったのだ。しかも、その際に強力な巡航ミサイルを撃って敵軍を完膚なきまでに殲滅している
戦場において、いや、戦時下以外の場合も含め、巡航ミサイルの乱射は破滅を意味するのだ
それ以前に、ろくな支援もなしに出撃し多数の部下を失ったことをビスカイト中将に叱責されたこともある
スピシュード中佐「・・・自分にも過失はありますが、リピーレド司令のコストを考えない車命軽視戦略にも問題があると・・・」
リピーレド元帥「それがかつての上官に対する言葉か!?」
ロッキード元帥「それが古いというんだよ!大体な、貴様があまりにも多数の巡航ミサイルを使ったんでな、後々予算が無くなって大変だったんだぞ!我々の方に回された予算を復興支援に回さなければ、我がプロトン王国の名誉はどれだけ損なわれたことか・・・」
リピーレド元帥「陸軍の面子がなんだといっている割には、国家の面子を損なうのを恐れるのか!?」
ロッキード元帥「国家と軍部の面子の価値ってのはな、同列じゃねぇんだよ!」
・・・とりあえず、辛うじて議題からスピシュード中佐は外された
スピシュード中佐「・・・いつまで続くんすかね?」
フェレックス大将「・・・あの二両の気が済むまでってとこかな」
リピーレド元帥「貴様が押しているビスカイトという奴だってな、チョロ〜ン紛争では・・・」
終わることの無い争い。「戦場」はここにもあった

無論、戦闘が起こっているのは前線だ。司令室ではない
上陸作戦の決行時刻は刻一刻と迫っていた
ロドスシルト少佐「・・・各員、揚陸艇搭乗急げ!」
・・・援護もなし、か・・・
何度も見たオリーブドラブにクリーム色の帯の入ったヴェスペがやってきた。「虐殺の実行車」コムニエム軍曹だ
コムニエム軍曹「司令、因縁の地ですな」
ロドスシルト少佐「そうだな。一番槍を任せてやるから、しっかりやって来いよ」
コムニエム軍曹「無論です!・・・まあ、司令が来るころにはあらかたやっつけてると思いますがね」
車体後部についているはずの巡航ミサイル発射機が無い。どうやら彼は分かってくれたようだ
ロドスシルト少佐「・・・ミサイル、外したのか」
コムニエム軍曹「予算が無いって言われましてね。やっぱ今まで撃ち過ぎましたかね」
ロドスシルト少佐「・・・そうかもしれんな。それより早く乗れ。一番槍の座を他の奴に取られても知らんぞ」
コムニエム軍曹「はっ!」
コムニエムは揚陸艇格納庫へと下る斜面を駆け下りていった
その時、副官が駆け込んできた
副官「・・・司令。軍本部から連絡が入りました。『第三艦隊の支援は受けず、陸軍のみで突入せよ』・・・以上です」
論争に打ち勝ったのは、強硬派の方だった
ロドスシルトは、上層部の判断に憤慨した
ロドスシルト少佐「・・・兵隊は何両死んでもいいって言うのか・・・!」

船はシュパシュア半島へと近づきつつあった
陸軍航空隊の爆撃機が、海岸へと襲来する
しかし、航続距離の都合で、飛来したのはほんの僅かだった
戦闘機は航続距離が長いP−38だけであった
爆撃機はチョロ〜ンの戦闘機の攻撃を受け、ことごとく撃墜されていく
低空へ飛んだP−38も、何機かは対空火器で撃墜される
チョロ〜ンの戦闘機を何機か撃墜するP−38だが、苦手な縦ロール旋回に持ち込まれ、多数が撃墜される
プロトン陸軍航空隊は、満足に基地爆撃もできぬまま壊滅した
第七話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第七話
 松井一真  - 2008/4/5 23:21 -
  
上陸戦。いろいろな意味で派手にやりました。

第七話 シュパシュア半島上陸作戦
そして、上陸作戦が決行された
副官「・・・もうすぐです」
ロドスシルト少佐「・・・海軍はどうした?」
副官「・・・上が拒絶しました」
ロドスシルト少佐「・・・分かった」
コムニエム軍曹(通信)「司令!発進準備はまだですか!?」
勇猛果敢なコムニエムは、死さえも恐れない
副官「・・・作戦決行時刻です」
ロドスシルト少佐「・・・発進!」
揚陸艇が次々と発進していく
自身も、揚陸艇に飛び乗る
ロドスシルト少佐「・・・艇長、全速前進で頼む」
艇長「無論です」
既に、砲声が聞こえ始めていた

砲撃を受け、数隻の揚陸艇が爆発する
コムニエムの乗った艇は、水柱の中を突き進んでいく
分隊長「上陸始めぇ!」
揚陸ハッチが開いた
軽戦車たちが次々と飛び出していく
それに襲い来るは、無数の砲弾
急いで海へ飛び込むコムニエム
銃弾を受け、倒れていく戦友
コムニエムは海中を必死に突き進んでいく
近くにいたM4A3が砲撃を受け、吹き飛んでいく
銃弾を受け、砲身がちぎれ飛ぶ
残骸を掻き分け、コムニエムは行く
そして、なんとか砂浜に上陸したとき、分隊員は隊長と彼、そして二両がいたに過ぎなかった
他の部隊も似たようなものだった
榴弾が炸裂する
コムニエムは再び走り出した
敵の機関銃が目前に見えた
必死に砲を撃ち、銃を構える敵兵を倒す
一両のシェリダンが、ロケットランチャーを撃ち始めた
敵兵、次々と倒れる
しかし、倒れた敵兵が持っていた機関銃が暴発した
シェリダンも銃弾を受け、倒れる
プロトン兵士A「畜生、チョロ〜ンの奴らめ!」
プロトン将校「一体どれだけのチョロQを殺せば気が済むんだぁ!」
それはこっちの台詞だ、といわんばかりに、榴弾砲の砲声が続く
一応こっちも揚陸艦が撃ち返しているが、揚陸艦自体の武装はそれ程ではない。護衛も陸軍所属の小型艇が数隻いるだけだ
機銃掃射を受け、小型艇が一隻、吹き飛ばされる
M3中戦車が2門の砲で敵陣を狙う
しかし、直ちに発見され、砲撃を受ける
コムニエムも装備しているミサイル発射機を使って攻撃するが、機関銃陣地の数が多い
更に無数の弾丸が彼らを襲った
機関砲で蜂の巣にされていくM3軽戦車
一瞬にして正面装甲を貫かれ爆発するM4A2
レジスタンスから編入された水上戦車も応戦するが、榴弾砲の前に消えていった
コムニエム軍曹「畜生!こいつら、思ったより手強いぞ!」
彼の言葉も、無数の銃声によって消されていた
シェリダンが蜂の巣となっていく
プロトン兵士A「王国の正、義・・・のため・・・」
M24チャーフィーが一斉に突撃し、砲撃する
一両は機関砲で蜂の巣にされ、一両は榴弾砲で転覆し、また一両はターレットリングに直撃し砲塔が吹き飛ぶ
それでもなお、プロトン軍は突撃する
コムニエムも突撃するが、銃弾を正面から受け、倒れる
分隊長「コムニエム!」
プロトン兵士B「コムニエム、仇は俺が取る!」
一両のM24が突撃していく
愛国心と正義のため、彼らは戦った

砂浜へと上陸したロドスシルトは、驚愕した
ロドスシルト少佐「・・・思った以上に酷すぎる・・・」
目前にいたM3が、榴弾の炸裂に巻き込まれる
ロドスシルトの傍らには、M3の転輪が転がっていた
近くで再び榴弾が炸裂する
ロドスシルト少佐「立ち止まってはいられない。我々も行くぞ!」
ロドスシルトは副官と共に駆け出していく
もっとも、戦闘自体は収束に向かっている。それでもこの有様だ
何度も爆炎を上げていた榴弾も、榴弾砲陣地が制圧されたのか徐々に数を減らし、飛び交う銃弾も減っていた
そして、ようやく海岸の基地を制圧した
プロトン将校「・・・あんたの隊は、何両生きてる?」
スミューゲン中尉「・・・大体5〜6両だな」
話し合っている将校の姿も見えた
大体の戦闘は、収束した
ロドスシルト少佐「・・・これが、戦場か・・・」
何度も見ていた景色ではあるのだが、今日のそれは今までの物より凄い
本土防衛戦で戦い、負傷して前線部隊指揮官の座を降りた戦友バンダスが語っていた「本当の戦場」とはこういう事なのだろう
長い間戦場にいたのだが、上陸戦だけは経験したことが無かった
援護もなしに敵地へ殴り込みを掛けることが、どれほど無謀な戦いであるか、ということに気づいた
第二次キュワール大戦のグルンシュタット攻撃も航空攻撃が出来ていたからだった
何両ものタンクが横たわり、並べられている
プロトン兵士B「・・・こいつはどうだ?」
プロトン兵士C「・・・だめだ、死んでる・・・」
プロトン兵士D「・・・なんで死んじまったんだよ・・・生きて帰ると言ったじゃないか・・・」
横たわる戦友を見て、泣いている者もいた
ロドスシルトは、副官に尋ねた
ロドスシルト少佐「・・・大尉、報道員はこれを撮っているのか?」
副官「・・・当然です。彼らの仕事は戦場を生々しく撮る事ですから」
ロドスシルト少佐「・・・それが新聞に載るかといわれると、厳しいな」
副官「検閲に引っかかるでしょう。大体こんなのが朝刊に出たら朝食戻しちまいますよ」
・・・確かに、そうだ。銃後に戦場の絵を持ち込むのは困難だ
もしこの場で報道員が撮った写真をどこかの博物館に展示すれば、客の何両かが倒れて騒ぎになるだろう
プロトン兵士C「・・・こいつはまだ息があるぞ!」
プロトン兵士D「軍医!早いとこ診てやってくれ!」
軍医「言われるまでもないよ!」
M3とM4A3が、一両のヴェスペを救護所まで担ぎ出していく
特徴的な塗装からして、コムニエムだ
ロドスシルト少佐「・・・コムニエムもやられたのか?」
スミューゲン中尉「はい。正面から重機に撃たれたそうです」
ロドスシルト少佐「・・・撃った奴はどうした?」
スミューゲン中尉「肉薄してとっ捕まえたそうですよ」
ロドスシルト少佐「それはなかなか勇敢な奴だな・・・」
その後、その捕虜は語った
「20年前の復讐だ」と
彼の家族は、ビットレイクにいた
コムニエムの放った巡航ミサイルで、彼の家族は一瞬にして焼かれたのだ
遺体も無残な姿だったという
ロドスシルト少佐「・・・戦争ってのは、お偉いさんが我々を物のように扱って、軍民問わず大量の『敵の駒』を潰し、敵を完膚なきまでに叩きのめす。そんな物なんだろうな・・・」
所詮、上層部にとっては、我々も敵も、殺車ゲームの駒でしかない
副官「・・・司令。日戦軍団がバスタンクの占領に成功したそうです」
グリシネの民兵だ。確か祖国に嫌気が差して叛乱を起こした面々だと聞いた
ロドスシルト少佐「・・・戦果は?」
副官「敵味方共に被害を最小限に抑え、捕虜収容所に収容されていた連合系チョロQを多数救出した、との事です」
ロドスシルト少佐「さすがは民兵だ。もう街まで入ったのか」
副官「向こうは空挺ですからな。全く、上の奴らも見習って欲しい」
CQ暦241年、2月。プロトン王国軍はシュパシュア半島に上陸
同半島にある大都市、ロナルミックへと進撃を開始することとなる
第七話 終わり
引用なし
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青き名将(仮題) 第七話 あとがき
 松井一真  - 2008/4/5 23:39 -
  
最近はあとがきを分離して書いてますな。

あとがき:SCQでは該当する話が全く無いオリジナルストーリーとなるシュパシュア半島上陸。一応SCQ第三十三話ラストから第三十六話までの時系列になっています。
SCQ第三十三話のラストでプロトン軍は何気なくシュパシュア半島に上陸しています。この際に海岸の部隊の指揮を執っていたのはモラスト少将でした。
しかし、今回はモラスト少将はキョウビーチャ駐留軍司令として登場しているので、海岸部隊は事実上指揮官無し。一応サミッティー少佐が名前だけ出てますが、彼は部下を連れてロナルミックへ撤退しています。

CQ暦220年代のチョロ〜ン紛争を描いたのはフィズィキさんの「新・チョロ〜ン戦争」なんですが、フィズィキさんは戦争小説を読んだことが無いのでプロトン軍は残虐な軍になっています。下手すりゃ初期のQQQQより酷い。
その片鱗は今回所々の参謀の言動に見られています。ロドスシルトは嫌々ながら従ったという設定になってますがね。

今回唯一プロトン以外の軍が登場する日戦軍団の空挺降下。SCQでは特三号戦車が参加してましたが本作では通常の軽戦車のパラシュート降下です。

第二次キュワール大戦。SCCQの出来事です。明らかに護衛無し(厳密にはタンク一両の護衛がありますな)で揚陸艦三隻を突っ込ませる「ニビリア海戦」は無謀すぎだろうということで、本作では「陸軍のプライドがあった」という解釈。なんと言うか、後のグリシネ空軍みたいになってますな。まあ、グリシネ空軍の場合は味方さえ殺しかねない奴らで、プロトン陸軍は単なる偽善車という違いがあるんですがね。

上陸戦。たまたまYoutubeで「二〇三高地」の予告編を見ていたので、同作や「プライベート・ライアン」を意識して書きました。そのためか前半と全く雰囲気が違います。やたら浮いてます。おかげで最後をどうするか悩みました。本当のところもう少し長くしようとも思ったんですが前半とのギャップがありすぎなので短くしました。陸戦にここまで割いたことも珍しい。
コムニエムが重傷。そういえばプロトン王国の名前の登場する士官ってあまり怪我してないなってことでやりました。プロトンは結構多いのでそれぞれを細かく描くのが大変です。
なお、プロトン軍の戦車はSCCQに登場した車両を参考にしてます。M3中戦車とかM4A2みたいにSCCQに出ていないのも紛れ込んでます。

次回はロナルミック戦。重々しい作風は一旦止めるつもりです。
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想
 ダークスピリッツ  - 2008/4/7 16:06 -
  
うん、面白かった。・・・・・嘘ですちゃんと感想書きます^^;


> 最近はあとがきを分離して書いてますな。
そうですね本文と分離して書いた方が書きやすそうかも。
>
> あとがき:SCQでは該当する話が全く無いオリジナルストーリーとなるシュパシュア半島上陸。一応SCQ第三十三話ラストから第三十六話までの時系列になっています。
> SCQ第三十三話のラストでプロトン軍は何気なくシュパシュア半島に上陸しています。この際に海岸の部隊の指揮を執っていたのはモラスト少将でした。
そこらへんはSCQをちゃんと読んでないから分かりませんが新鮮な気持ちで読んでいます。
> しかし、今回はモラスト少将はキョウビーチャ駐留軍司令として登場しているので、海岸部隊は事実上指揮官無し。一応サミッティー少佐が名前だけ出てますが、彼は部下を連れてロナルミックへ撤退しています。
>
そういえばチョロ〜ン軍の方はボッコンボッコン榴弾砲やら機関銃やらを撃ちまくっていただけで指揮官は登場していませんでしたね
> CQ暦220年代のチョロ〜ン紛争を描いたのはフィズィキさんの「新・チョロ〜ン戦争」なんですが、フィズィキさんは戦争小説を読んだことが無いのでプロトン軍は残虐な軍になっています。下手すりゃ初期のQQQQより酷い。
最初の方に書いてありましたが結構酷いやり方ですねプロトン軍なのに・・。敵軍展開していない無害な都市でさえ焼き払うなんて・・。まあ僕も「紀伊」で無抵抗の戦艦に多数の戦艦がAD兵器を撃ち込むという残酷な設定を書きましたがね。あれはデュミナスの軍事力を思い知らせたかったという思惑がありました。
> その片鱗は今回所々の参謀の言動に見られています。ロドスシルトは嫌々ながら従ったという設定になってますがね。
ロドスシルトがそんな事を自分からするはずがありませんからね^^でも例え間違っていても残虐であっても上からの命令に従わなければならないというのがなんか嫌ですね
>
> 今回唯一プロトン以外の軍が登場する日戦軍団の空挺降下。SCQでは特三号戦車が参加してましたが本作では通常の軽戦車のパラシュート降下です。
ふむふむ。。
>
> 第二次キュワール大戦。SCCQの出来事です。明らかに護衛無し(厳密にはタンク一両の護衛がありますな)で揚陸艦三隻を突っ込ませる「ニビリア海戦」は無謀すぎだろうということで、本作では「陸軍のプライドがあった」という解釈。なんと言うか、後のグリシネ空軍みたいになってますな。まあ、グリシネ空軍の場合は味方さえ殺しかねない奴らで、プロトン陸軍は単なる偽善車という違いがあるんですがね。
これは自分もやりながら思いました。「タンク1両だけ護衛に付けるなんてプロトン軍はどんな神経してるんだ?」と。僕は一応速攻で空母倒してから残りの敵艦隊を全滅させて最後に残った航空機を倒してクリアしてましたが必ず1、2隻沈みましたorz
>
> 上陸戦。たまたまYoutubeで「二〇三高地」の予告編を見ていたので、同作や「プライベート・ライアン」を意識して書きました。そのためか前半と全く雰囲気が違います。やたら浮いてます。おかげで最後をどうするか悩みました。本当のところもう少し長くしようとも思ったんですが前半とのギャップがありすぎなので短くしました。陸戦にここまで割いたことも珍しい。
> コムニエムが重傷。そういえばプロトン王国の名前の登場する士官ってあまり怪我してないなってことでやりました。プロトンは結構多いのでそれぞれを細かく描くのが大変です。
> なお、プロトン軍の戦車はSCCQに登場した車両を参考にしてます。M3中戦車とかM4A2みたいにSCCQに出ていないのも紛れ込んでます。
結構陸戦が手の込んだ作りになっててとても読み応えがありました。「紀伊」でもこれから戦闘の描写が更に増えていきますが僕は一応設定担当ということでシナリオの内容(大体中編で書いてるかな)は淡々としたものになっていますのでそこらへんを松井さんに本編で膨らませてほしい所です
>
> 次回はロナルミック戦。重々しい作風は一旦止めるつもりです。

こちらは現在Qシュタイン航空機編を書いております。構想が沸かなくて結構時間がたってしまった・・・。最悪でも4月中旬〜下旬には艦艇編もまとめて投稿するつもりなので待っててください。
それでは〜
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Re:青き名将(仮題) 第七話 あとがき+感想
 松井一真  - 2008/4/7 19:09 -
  
> うん、面白かった。・・・・・嘘ですちゃんと感想書きます^^;
>
>
> > 最近はあとがきを分離して書いてますな。
> そうですね本文と分離して書いた方が書きやすそうかも。


> > あとがき:SCQでは該当する話が全く無いオリジナルストーリーとなるシュパシュア半島上陸。一応SCQ第三十三話ラストから第三十六話までの時系列になっています。
> > SCQ第三十三話のラストでプロトン軍は何気なくシュパシュア半島に上陸しています。この際に海岸の部隊の指揮を執っていたのはモラスト少将でした。
> そこらへんはSCQをちゃんと読んでないから分かりませんが新鮮な気持ちで読んでいます。

実はアンタXさんのサイトにSCQが全話載ってます。

> > しかし、今回はモラスト少将はキョウビーチャ駐留軍司令として登場しているので、海岸部隊は事実上指揮官無し。一応サミッティー少佐が名前だけ出てますが、彼は部下を連れてロナルミックへ撤退しています。
> >
> そういえばチョロ〜ン軍の方はボッコンボッコン榴弾砲やら機関銃やらを撃ちまくっていただけで指揮官は登場していませんでしたね

当初は出そうかとも思ったんですが、プロトン軍主観で書いていたらやたらと長くなったので止めました。

> > CQ暦220年代のチョロ〜ン紛争を描いたのはフィズィキさんの「新・チョロ〜ン戦争」なんですが、フィズィキさんは戦争小説を読んだことが無いのでプロトン軍は残虐な軍になっています。下手すりゃ初期のQQQQより酷い。
> 最初の方に書いてありましたが結構酷いやり方ですねプロトン軍なのに・・。敵軍展開していない無害な都市でさえ焼き払うなんて・・。まあ僕も「紀伊」で無抵抗の戦艦に多数の戦艦がAD兵器を撃ち込むという残酷な設定を書きましたがね。あれはデュミナスの軍事力を思い知らせたかったという思惑がありました。

「新・チョロ〜ン戦争」という作品は、全四部構成となっており、それぞれの戦闘ごとにSCCQ仕立てのサブタイトルがついています。

で、それぞれの部を要約してみると・・・

第一部
突如としてタルタ海海上にチョロ〜ン帝国が出現。プロトン王国はこれを謎の空中国家「シュパシュア」の陰謀と判断。そして、「チョロ〜ンがプロトンに侵攻した場合勝ち目は無い」と見越し、宣戦布告もせずに空中国家シュパシュアに攻撃を仕掛ける。

無論シュパシュアでもプロトン侵攻計画が行われ、一ヶ月で実行といったところだった。しかし、そこに巡航ミサイルやら多連装ミサイルやらを装備したプロトン軍が襲来。無抵抗のチョロ〜ン兵や一般市民を容赦なく射殺、ついでに空中国家シュパシュアを爆破。
それにより破片が都市の一つ、ロナルミックに落下、サミッティー少佐が陣取るロナルミックは呆気なく陥落する(従ってサミッティー少佐の出番は皆無)。

損害皆無のプロトン軍は、そのままバーセックナールへ侵攻。バギルス中将の指揮するヘリコプター部隊によって爆撃機数機が撃墜され、陸戦部隊も壊滅的打撃を受けるものの、橋もろともチョロ〜ン軍を爆破することによって辛くも勝利する。

第二部
プロトン軍はマッグユーノスを夜襲、兵器工廠(?)を爆破する。

続いて片田舎ミニッツワーモを攻撃。しかしここにはレーダー基地が配備されており、プロトン軍は一個分隊が壊滅する。
しかし、レーダー基地を爆破し、奇襲を仕掛けることによりミニッツワーモ駐留軍は壊滅した。

続いてキョウビーチャを攻撃。最新型ホバー戦車「パンサーホース」に苦戦するも、偶然吹いた突風で横転。そのまま機動回路を切断し、駆動中枢を爆破。駐留軍司令(?)ジョロンバ軍曹が突撃してくるも、たまたま城へ突入したところで橋を破壊、爆撃で城もろとも破壊した。

第三部
流石にチョロ〜ンも黙ってはいない。本土解放作戦を開始したようだ。その先陣部隊にはスナイパーとして名高いドグニア中佐がいる。そこでロドスシルト少佐の隊が先回りをするが、逃げられてしまう。
リピーレド元帥の指示を受け、ロドスシルト少佐は展開する部隊のいないビットレイクで待機。
そして、巡航ミサイルを用いて一般市民もろともビットレイクを焼却した。
追いついてきたドグニア中佐も、リピーレド元帥の巡航ミサイルの雨に敗れ去った。

続いて森林地帯に展開するドーガボ大将を捕獲する(意図は不明)。だが捕まったドーガボ大将の部下が装攻撃を仕掛けてきた。スピシュード中佐が巡航ミサイルを使って撃退する。
チョロ〜ン陸軍バハエフェ中尉、ユカゴ少尉は特殊部隊を編成、大将の救出に向かうが、大将は身包みはがされて事実上殺されていた。
後を追ってバハエフェ、ユカゴも追いつくが、プロトン軍の追撃を受け倒されてしまった。

第四部
ビスカイト中将指揮下の部隊が大都市マクッテリアを攻撃する。駐留軍はたいしたことが無いので呆気なく壊滅するが、超重戦車「シープデファゲッサー」の攻撃を受け、スピシュード中佐の部隊は壊滅してしまう。ビスカイト中将の指揮下の自走多連装ロケット砲によって危機は脱したのだが、指揮下の部隊を壊滅させたスピシュード中佐をビスカイト中将は叱咤する。

続いてリピーレド元帥の部隊がバックトゥデーク飛行場を襲撃。しかし、スクッデ元帥が指揮する超重爆撃機が何故か護衛もなしに飛び立った。本土の飛行隊にスクランブルを出せばよい物をわざわざ飛行パーツをつけて追跡。後から何故か爆撃飛行隊が追いついて超重爆撃機を包囲。何故か敵地の飛行場に降下しようとする超重爆撃機は、案の定飛行場にばら撒かれていた地雷(銃後の飛行場に地雷って危ないだろ)によって破壊されてしまった。

続いて首都を襲撃。こうもなれば駐留軍は烏合の衆。呆気なく壊滅し、皇帝も瞬殺された。

・・・要約すると本当に本話の冒頭どおり、「プロトン軍が猟奇的にチョロ〜ンを攻撃した」というようになってしまいますな。なお、この作品の主人公は本話冒頭で「漁民を脅して魚を奪い取った」という疑惑がある陸軍兵士。続編となった「Qトルック戦争」は打ち切りとなりましたが、これまた相当酷かった。


> > その片鱗は今回所々の参謀の言動に見られています。ロドスシルトは嫌々ながら従ったという設定になってますがね。
> ロドスシルトがそんな事を自分からするはずがありませんからね^^でも例え間違っていても残虐であっても上からの命令に従わなければならないというのがなんか嫌ですね

ロドスシルトやビスカイトはSCCQに出てきたキャラクターなので流石にそれはまずいかと思い今回の一節を書きました。ミーンテースはこの作品には全くといってよいほど登場していないので特に描写していません。

> > 今回唯一プロトン以外の軍が登場する日戦軍団の空挺降下。SCQでは特三号戦車が参加してましたが本作では通常の軽戦車のパラシュート降下です。
> ふむふむ。。

ちなみに空挺降下はSCQではその後のマクッテリア攻撃にも用いられていますが、「青き名将(仮題)」でこれをどうするかは未定。

> > 第二次キュワール大戦。SCCQの出来事です。明らかに護衛無し(厳密にはタンク一両の護衛がありますな)で揚陸艦三隻を突っ込ませる「ニビリア海戦」は無謀すぎだろうということで、本作では「陸軍のプライドがあった」という解釈。なんと言うか、後のグリシネ空軍みたいになってますな。まあ、グリシネ空軍の場合は味方さえ殺しかねない奴らで、プロトン陸軍は単なる偽善車という違いがあるんですがね。
> これは自分もやりながら思いました。「タンク1両だけ護衛に付けるなんてプロトン軍はどんな神経してるんだ?」と。僕は一応速攻で空母倒してから残りの敵艦隊を全滅させて最後に残った航空機を倒してクリアしてましたが必ず1、2隻沈みましたorz

やっていた当時はなんとも思わなかったんですが(当時はそもそも軍事知識が無かった)、今見ると戦車砲ごときで沈没する原子力空母とか、全くミサイルを撃たないイージス艦とか、明らかにおかしいですな。
そもそもザンブニールには護衛艦が停泊していますから、余計変です。グルンシュタット占領後の輸送船による救護物資輸送には護衛の艦がいるようですが。
また、海軍国家であるはずのニビリアに何故か軍港が無いというのも妙ですな。
それ以外にもプロトン軍の戦術は謎が多いですな。

> > 上陸戦。たまたまYoutubeで「二〇三高地」の予告編を見ていたので、同作や「プライベート・ライアン」を意識して書きました。そのためか前半と全く雰囲気が違います。やたら浮いてます。おかげで最後をどうするか悩みました。本当のところもう少し長くしようとも思ったんですが前半とのギャップがありすぎなので短くしました。陸戦にここまで割いたことも珍しい。
> > コムニエムが重傷。そういえばプロトン王国の名前の登場する士官ってあまり怪我してないなってことでやりました。プロトンは結構多いのでそれぞれを細かく描くのが大変です。
> > なお、プロトン軍の戦車はSCCQに登場した車両を参考にしてます。M3中戦車とかM4A2みたいにSCCQに出ていないのも紛れ込んでます。
> 結構陸戦が手の込んだ作りになっててとても読み応えがありました。「紀伊」でもこれから戦闘の描写が更に増えていきますが僕は一応設定担当ということでシナリオの内容(大体中編で書いてるかな)は淡々としたものになっていますのでそこらへんを松井さんに本編で膨らませてほしい所です

当初は「プライベート・ライアン」みたいなことをやってみようと思ったんですが、機関砲で正面からやられていくプロトン兵士とかは思いっきり「二〇三高地」ですな。
「紀伊」も徐々に陸戦主体となっていきます。今度は「紀伊」がパレンバン奇襲を敢行するので、「紀伊」そのものをメインにした話にしようと思います。

> > 次回はロナルミック戦。重々しい作風は一旦止めるつもりです。
>
> こちらは現在Qシュタイン航空機編を書いております。構想が沸かなくて結構時間がたってしまった・・・。最悪でも4月中旬〜下旬には艦艇編もまとめて投稿するつもりなので待っててください。
> それでは〜

なんと言うか、Go229とかやりすぎたなと思いました。
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青き名将(仮題) 第八話
 松井一真  - 2008/5/14 19:30 -
  
前回よりは明るく、というコンセプトで第八話。久々にプレイしたHG2のネタを入れてます。

第八話 ロナルミック陥落
Qシュタイン帝国、マグスコピック市
二台のチョロQが、ラジオを聞いていた
アナウンサー「・・・昨日未明、プロトン王国、ニビリア共和国、クリーク王国の連合軍が、チョロ〜ン帝国領シュパシュア半島に上陸、敵陸軍三個中隊を撃破。我が方の損害は軽微なり」
連合軍の報道だ。どうやら連合軍が敵地に上陸したようだ
アナウンサー「これに呼応し、日戦軍団陸軍主力部隊が空挺降下作戦を敢行し、ウルタンク帝国の都市、バスタンクの制圧に成功せり」
例の民兵も活躍したようである
ずいぶんと妙な抑揚だ。軍事発表のイントネーションはどことなく変だ
とはいえ、その方がそれらしいとも言えるのだが、問題だったのは内容だ
民間車A「・・・これ、本当だと思います?」
民間車B「・・・どういうことかね?」
民間車A「空挺作戦とはいえ、民兵が都市を抑えるという奴ですよ」
民間車B「・・・俺としては、プロトンのシュパシュア半島への上陸の方が胡散臭く見えるな」
民間車A「それは・・・どういう意味ですか?」
民間車B「ある筋からの情報では、シュパシュア半島に上陸した連合軍は、大損害を被ったとのことだ」
民間車A「一体、どの筋の情報なんですか?」
いつのまにかニュースは終わり、「毎日GokuGoku Q−Milk飲料」と、妙なイントネーションの低音のCMが流れていた
チョロQ王国の牛乳屋のCMだ。何度も聞いた声だ
民間車B「・・・現場だよ」
民間車A「・・・現場に、知り合いでもいたんですか?」
民間車B「仮にも国家元首秘書だったことがあるんだ。閣下は内政に関しては無頓着であったがね」
民間車A「運送屋から兵隊まで、なかなか顔が広い」
CMが変わり、音痴な歌のCMが流れる
チョロQ王国のタイヤ屋だ。こいつも海外進出していたのか
民間車B「・・・それにしても、チョロQ王国のCMが良く流れる」
民間車A「・・・ゲープコッチでも、流れてるんですかね?」
民間車B「どうだろうねぇ・・・」
アナウンサー「・・・現在中立状態にあるQトルック帝国領内の・・・」
ニュースが再び流れ始めた。先ほどの軍事発表とは違い、落ち着いた口調だ

チョロ〜ン帝国への上陸に成功したプロトン王国軍であったが、先陣部隊である第一〇二中隊、第三〇一中隊の被害は甚大であった
別の海岸から上陸したクリーク王国軍第三七一中隊や、ニビリア共和国軍第二六三中隊も、壊滅的打撃を受けていた
だが、どれほどの損害があろうとも、決して止まることが許されないのが王国陸軍であった
増援の揚陸艇が、数隻ほどやってくる
ロドスシルト少佐「・・・代わりはいくらでもいる、ということか」
副官「全く、ふざけた話ですな」
上陸戦で重傷を負ったコムニエム軍曹は、一旦本土に送還された
勇猛果敢で愛国心の強い、よき兵隊であった
無論、死んだわけではない。重傷を負っただけだ
ロドスシルト少佐「急所を外れたのが幸いだったそうだな、コムニエムは」
副官「つくづく、運のいい奴ですよ」
そこへ、一両のエレファントがやってきた
スミューゲン中尉だ
スミューゲン中尉「司令、補充が完了したそうです。次期作戦指令も届いております」
ロドスシルト少佐「分かった。大尉、指令書を頼む」
副官「了解しました」
同時期、日戦軍団海軍機動部隊の航空母艦「加賀」と、付随していた重巡洋艦「利根」、「筑摩」が、ウルタンク帝国空軍の重爆撃機の奇襲攻撃を受け炎上。沈没こそ免れた物の修理に相当の時間をかける必要があった
沖合いに展開するプロトン王国第三艦隊は、現時点では陸軍の支援要請が無い以上まともに動くことが出来ない状態であった
頼みの綱は、ニビリア共和国海軍第六艦隊のみであった
ロドスシルト少佐「・・・やはり上は変わらんか」
副官「・・・そうなりますな。陸軍のみで遂行せよだなんて」
ロドスシルト少佐「チョロ〜ン紛争は虫が良すぎたんだよ。上はその時のままだと思っている」
副官「我々が変わったように、彼らだって、あれほどの防備を築いているんです。『同じ手は食わん』、といったところでしょう」
確か例の紛争では、ロナルミックの街はろくな防備も無く、シュパシュア半島の防御陣地を「宣戦布告無しでの奇襲攻撃」で叩き潰した勢いで占領したのである
いや、厳密には宣戦布告をしていた。攻撃の一分前だったか
それで迎撃の準備をしていたところを襲撃されたのだ。もしかしたら宣戦布告の報告さえ来ていなかったのかもしれない
そのまま勝てたから良いものの、負けていれば「騙し討ち」呼ばわりされたのは目に見えている
ロドスシルト少佐「考えても仕方ないか。上の命令は覆せない。本土を守っているバンダスのためにも、頑張らなければいかんからな」
ふと見ると、クリーム色のラインが複数入った、特徴的な塗装のLVTP7が、既に部下のLVTH6を引き連れて動き出している
民兵特殊部隊「プロトン・レジスタンス」だ
元々第二次キュワール大戦におけるプロトン王国解放作戦の際、本土解放のために有志が集結して出来た組織だったのだが、隊長のミーンテースがそのまま軍属扱いになったことから、その後の海外派兵でも姿を見せるようになった
「西の民兵」が彼らなら、日戦軍団はさしずめ「東の民兵」か
昔から、プロトンは妙にQシュタイン大陸の国々と張り合っている気がする
無論、それは気のせいであるのだが
ロドスシルト少佐「・・・ロナルミックか。防備はおろか、地形もよく分からん。何しろ前の紛争では勢いで落として殆ど無視していったからな・・・」
副官「・・・本当に、あの紛争は虫が良すぎた。よくもまあ市民が抵抗しなかった物で」
ロドスシルト少佐「当たり前だろう。ありゃ参謀本部から出向してきた連中が皆殺しにしてたんだろ」
事実を知っている二両の陸軍兵士は、さまざまな疑惑から更迭されている。末端の兵士が更迭されるとは、嫌な時代になったものだ
ロドスシルト少佐「そろそろ前進か。よし、各員整列!」
休んでいた兵士達が、一斉に整列する
ロドスシルト少佐「今回の任務は、ここから北方5kmにある都市、ロナルミックの占領だ。以前の紛争ではろくな防備も無く呆気なく陥落したが、今度の戦いはそうではない。向こうさんから宣戦布告しているんだ。市街地での戦闘だから、流れ弾には気をつけろ。以上だ!」
普段どおりである
ロドスシルト少佐「各員、前進!」
ロドスシルト少佐が指揮する一個中隊が、一斉に前進する
他の部隊は既に前進を開始していた
どうやらクリークが一番槍を貰ったようだ
既にクリーク軍は敵の防衛部隊と交戦を開始している
元々実戦経験の少ない国だ。早い内に援護に向かわなければ
第八話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第八話
 松井一真  - 2008/5/14 19:32 -
  
まだまだ続く参謀会議。一方で第268航空隊の面々は・・・

第八話 ロナルミック陥落
参謀本部では、いまだに会議が続いていた
無論、若干の休憩は行われている
下手に会議が続くとラジエーターがいかれて倒れてしまうだろう
事実、既に陸軍の参謀が一両、病院へ送り込まれた
声高々に航空支援不要論を唱えていた参謀だ
彼の持論は「飛行パーツを装備し、投下式爆弾を搭載すれば航空支援と同義。こちらの方が機動性が高く効率がよい」というものであった
しかし、航続距離が短く、戦闘機との航空戦では機動力に劣る飛行パーツ搭載戦車では、到底航空機の代わりにはならないだろう
フェレックス大将「・・・終わりは、どこにあるんだろうな」
スピシュード中佐「・・・終わるはずはない。あの二両のどちらかが倒れない限りはね」
フェレックス大将「確かに、そうだろうな」
どちらにせよ、航空支援を参謀本部が認めるはずもないだろう
会議は膠着状態である
そんな中、通信兵が入ってきた
しかし、両司令官の口論は続いている
通信兵「長官!ロナルミックから通信です!」
その声を聞き、両司令官は口論を止めた
リピーレド元帥「何っ!?陥としたのか!?」
通信兵「いえ・・・レジスタンス部隊から、ロナルミックに突入したクリーク陸軍第三七一中隊が壊滅、撤退したとの報告です」
リピーレド元帥「・・・我が軍はどうなっている!?」
通信兵「もうすぐロナルミックに到着するとの事です。航空支援を要請しています」
リピーレド元帥「ロドスシルトめ・・・臆病風にでも吹かれたか?」
ロッキード元帥「それは無いな。彼ほど勇敢な指揮官はいない。貴様の言う勇敢はただの無謀だ」
さりげなく余計な一言を足す、それがロッキードであった
リピーレド元帥「何ぃっ!?」
通信兵「・・・長官、ですから、航空支援に関して・・・」
リピーレド元帥「航空機は出せんと打っておけ。我が航空隊は先ほどの戦いで大被害を被っただろう。学習能力のない私ではないのだ」
ロッキード元帥「海軍に申し出るというのはどうかね?」
フェレックス大将「参謀長!」
リピーレド元帥「海軍?あんな腰抜けどもが、ロナルミックに到達できると思うか?!」
ロッキード元帥「チョロ〜ン運河破壊に貢献したことに関してはどうかね?」
通信兵「・・・あの、どうすれば・・・」
フェレックス大将「・・・打診しておく、と打っておけ」
フェレックスは通信兵にそう耳打ちした
通信兵「了解しました」
「会議」は留まる事を知らない
その間にも、兵士が次々と倒れているのだ

クルセイダーMkIが、大通りを突き進んでいく
しかし、直上から砲弾を受け、炎上する
将校と思しき巡航戦車が、将校帽を被りなおして突撃する
側面から機銃弾。巡航戦車は慌てて避ける
そこに、戦車砲弾が命中した
巡航戦車はそのまま動かなくなった
ロナルミックの街では、爆煙が所々で上がっていた
通信士が、司令室へ駆け込んでくる
通信兵A「司令、戦果は上々です!連合軍を撤退させました!」
この街の駐留部隊司令はサミッティー少佐。海岸から辛くも撤退した司令官である
サミッティー少佐(車種:ソミュアS35)「良くやった。このまま来るであろう第二派に備えろ。敵部隊の追撃はしなくてよい」
通信兵A「・・・しかし、先刻の戦闘といい、敵さんは物量戦に持ち込んでいます。このままでは危険です」
サミッティー少佐「うむ。第二派、第三派までは持ち堪えられるだろうが、それから先はどうだろうな・・・」
上陸戦の時に見られた例の精鋭部隊の姿はない
第二派あたりにでも来る。それまでに戦備を整えておく必要がある
もう負けるわけにはいかない。今度こそ「侵略車」から祖国を守り抜くのだ

シュパシュア半島沖、プロトン王国海軍航空母艦「エンタープライズ」
一両の航空兵が、艦長と艦隊司令に上申していた
シャイナー上等兵「お願いです、ロナルミックまで飛ばしてください!」
その後ろから、飛行隊長が駆け込んでくる
飛行隊長「シャイナー!一航空兵の分際で、勝手なことを・・・」
艦長「・・・大尉。そこまで怒らなくとも良い。・・・シャイナー上等兵」
シャイナー上等兵「はっ!」
艦長「君の気持ちも良く分かる。しかしな、陸軍からの要請が無い限りは、飛ばすことが出来んのだよ」
シャイナー上等兵「前線では多くの陸戦兵が死んでいるんです!それなのに、我々は黙って見ていろというのですか!?」
艦長「・・・残念だが、そういうことだ」
シャイナー上等兵「陸軍の石頭幹部は分からんのです!航空母艦というものはですね・・・」
飛行隊長「シャイナー!いいかげんにしないか!」
副長「艦橋で騒ぐな!」
艦長「・・・分かった、一度格納庫まで戻ってくれ」
飛行隊長    \
         >「了解!」
シャイナー上等兵/
二両の航空兵は、艦橋を出て行った
艦隊司令「・・・艦長」
艦長「はっ!」
艦隊司令「なかなか血気盛んで、良い航空兵じゃないか」
艦長「・・・下手をすると、命令違反をやりかねませんがね」
艦隊司令「・・・実はな、海軍のほうから入電があった」
艦長「・・・なんでしょうか?」
海は晴れ渡り、波は穏やか。一見すると平和な景色である
しかし、向こうに見える陸地には、戦いがある

ようやく司令部から入電があった
しかし、その内容は「航空支援に関して打診しておく」のみである
大方、会議の間で上手い具合に、フェレックス大将が纏め上げた電文であろう
つまり、本来は打診すら出来ていないのだ
フェレックス大将は別に悪い奴ではないのだが、発言力が低く参謀本部向けではないチョロQである
ロナルミック周辺1km地点に停止するプロトン王国第一〇二中隊は、ニビリア共和国第二六三中隊と共に突入する手筈となっている
第三〇一中隊はレジスタンス部隊と共に、ロナルミックに接近、周辺の防衛勢力と激戦を繰り広げている
市街地における戦闘での留意点は、既に四〇年近くも前の第一次キュワール大戦での戦訓で既に知っている
ビルの上階や建物の影には、大体敵がいる。上や横からの攻撃に気をつける
市街戦に慣れているはずのクリーク軍が壊滅したのだ。きっと恐ろしい相手だ
だが、退く事は許されない。「キュワールの平和」のためだ
ロドスシルト少佐「・・・そろそろ突入時刻だ。上からの連絡は・・・ないか」
副官「止むを得ません。突入しましょう」
ロドスシルト少佐「・・・総員、突撃ぃぃ!」
数百両の戦車が、一斉に突撃する
それに続いて、ニビリア共和国軍第二六三中隊も突撃していく
壮観ではあるが、無謀でもある
市街地は徐々に近づいていく
そして、遠雷のような音が響きだした
敵の砲撃だ
ロドスシルト少佐「分隊ごとに散開!以後、各分隊ごとで独自に行動せよ!」
数百両の戦車が一斉に散開、市街地での戦闘形態に入る
上空に響き渡る爆音。ニビリア軍の航空隊だ
しかし、第一次攻撃の折に相当数の被害を被っており、機数は少ない
重砲が吹き飛ぶ
その傍らで機関砲が放たれる
爆撃機が火を噴き、墜落していく
敵の榴弾砲が咆哮する
あたりに広がる爆煙
数両のタンクが炎上する
度重なる戦闘で疲弊しているとはいえ、敵の第一次防衛線は強固であった
何とか、塹壕に潜伏するレジスタンス部隊と合流する
ロドスシルト少佐「ミーンテース、状況はどうか?」
ミーンテース隊長「見ての通りですよ。何とか市街地に突入したクリーク軍は壊滅して撤退。我々も・・・だいぶやられました」
ロドスシルト少佐「敵の航空機は?」
ミーンテース隊長「まだ確認できませんが・・・」
市街地の方から爆音が響く
特徴的な国籍記号。チョロ〜ンだ
ミーンテース隊長「近くの基地から飛来したようですね」
ロドスシルト少佐「この塹壕も危なそうだ。急いで市街地に突入する」
そういうと、ロドスシルトは塹壕を飛び出そうとする
ミーンテース隊長「少佐!」
ロドスシルト少佐「・・・どうした?」
ミーンテース隊長「ご武運をお祈りします!」
ロドスシルト少佐「分かった!」
ロドスシルトは塹壕を飛び出していった
副官もそれに続く
上空ではニビリア軍の爆撃機が、チョロ〜ン軍の戦闘機に撃墜されている
状況は不利だ
何しろ、向こうにとっては本土決戦。祖国を守るための「聖戦」なのだ
第八話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第八話
 松井一真  - 2008/5/14 19:33 -
  
市街戦。今回はあまり陸戦描写を描いてません。

第八話 ロナルミック陥落
何とか市街地に突入した司令直轄分隊だったが、市街地も強固な防備に守られていた
第一次キュワール大戦時のヒンジャク市も似たようなものだったと聞く
あの時は対空戦車が大活躍したというが、今日の部隊には姿は無い
第三〇一中隊は第一〇二中隊の突入に呼応し進撃を再開、市街地に突入している
ニビリア軍航空隊は壊滅して撤退した
こちらの戦力は三個中隊。向こうは推定するに一個大隊。また大損害か
不用意に突撃したM4A3が、砲撃を受け炎上する
クルセイダーMkIIIが、機関砲を受け倒れる
ロドスシルト少佐「各部隊、物陰とビルの窓に気をつけろ!」
とは言ったものの、殆どの部隊は損害を受けていた
M551が市街戦用のミサイルランチャーを構え、窓をめがけて撃つ
敵戦車に直撃。ビルが倒壊する
副官「ずいぶんと派手だ。崩落に巻き込まれるな!」
スミューゲンが物陰の敵に榴弾を叩き込む
敵兵は機関銃もろとも炎上する
スミューゲン中尉「よし、機銃陣地を撃破!」
大体互角の戦況か
しかし、各分隊共に損害が出ている
ロドスシルトは副官を従えて突撃する
自爆覚悟の突撃である
それを見て、砲弾を装填する敵の砲兵たち
チョロ〜ン将校「敵の指揮官だ。ずいぶんと勇敢な奴だな」
チョロ〜ン砲兵「砲撃準備、完了しました!」
チョロ〜ン将校「よし、砲撃・・・」
その時、榴弾砲が炎上した
チョロ〜ン将校「・・・ど、どういう、ことだ・・・」
まだロドスシルトの射程圏には入っていない
周辺に連合軍兵士の姿は無い
ただ、上空には爆音が響いていた
ロドスシルト少佐「航空隊か!?」
上空を見ると、特徴的な太い機影。両翼にはプロトンの記章
航空支援要請が認められたのだろうか
飛行隊長(通信)「こちら第268航空隊。上が黙ってるんで勝手に攻撃に来た!敵榴弾砲陣地と司令部の位置を教えてくれ!」
何と、支援要請は認められていないにもかかわらず、航空隊が飛来したのだ
第三艦隊もずいぶん思い切ったことをした

上空を悠々と飛ぶ、SBD爆撃機
チョロ〜ン軍戦闘機は、護衛のF4F戦闘機と空中戦を繰り広げている
その隙を狙い、先ほど五番機が爆弾を投下した
飛行隊長(通信)「よし、シャイナー!今度はお前の番だ!」
シャイナー上等兵「了解!」
機は旋回し、司令部周辺の高射砲へと迫る
もっとも、直前まで水平射撃をしており、急いで対空弾を運んでくるところだった
その周辺には、ちゃんと榴弾砲が並んでいた
砲身がゆっくりと持ち上がる
爆撃位置まで後少しだ
後席のブラドベリが照準を定める
ブラドベリ上等兵「よし、投下!」
爆弾が機体から切り離される
それと同時に、操縦桿を引く
急上昇するSBD
眼下に響く砲声
間を置いて爆発する砲弾
機体に被害は無い
シャイナー上等兵「危なかった・・・」
ブラドベリ上等兵「・・・目標の破壊に成功!榴弾砲陣地も火を噴いた!」
ブラドベリが報告する
シャイナー上等兵「こちら八番機、目標の破壊に成功!」
飛行隊長(通信)「良くやった!次は俺がやる!早い内に艦に戻って、爆弾と燃料を積みなおせ!」
シャイナー上等兵「了解!」
これまで何も出来なかった分、この戦闘で返すつもりだ

司令部では大勢の兵士が行き交っていた
通信兵A「第五地区、被害甚大!」
通信兵B「第三地区駐留部隊壊滅!」
サミッティー少佐「・・・やはりな。航空機に来られれば勝ち目は無い」
先ほど目前で、高射砲が周辺施設を巻き添えにして炎上した
この司令部にも火の手が上がっている
サミッティー少佐「止むをえん。後退しよう」
二度目の後退だ
やはり、チョロ〜ンは敗北を免れられないのか
いや、まだ一つの街が陥とされたに過ぎない
まだまだ、勝ち目はある

SBDの大群がなだれ込んでからというもの、ロナルミックの駐留部隊は次々と壊滅した
残存した部隊は撤退し、体勢を立て直すようだ
また会議で一波乱ありそうだ
ロドスシルト少佐「・・・海軍に助けられたな」
副官「今度こそ、上が見直してくれると良いですがね」
ロドスシルト少佐「・・・これで撤退した部隊の追撃命令とか出たら、今度こそ指令書を焼くか」
副官「もしくは、連中の不祥事でも暴露しますか?」
スミューゲン中尉「いくらなんでもそりゃやりすぎでしょうよ」
ロドスシルト少佐「・・・今度くらいは、休ませて欲しい物だな・・・」
上空を、SBDの大群が飛んでいく
数両の兵士が、プロトンの国旗を立てて、その航空隊を見送っていった

それまで流れていた音楽が急に途絶え、慌しいチャイム音が響いた
アナウンサー「臨時ニュースを申し上げます。Qシュタイン帝国報道部発表、本日プロトン王国二個中隊及びニビリア共和国、クリーク王国各一個中隊が、チョロ〜ン帝国領ロナルミックを攻撃、多大なる被害を被るも占領に成功しました」
珍しくも「多大なる被害」という文面だ
冒頭では「Qシュタイン帝国報道部」と語っている。普段のは「連合軍広報部」だったはずだ
「帝国報道部」のものは大体自国の戦果を挙げる物だったはずだ。何故他国の物なのだろうか
民間車A「・・・連合軍広報部はどうしたんでしょうかね?」
民間車B「色々と慌しいことになっているんだろう。もしかしたら、民兵が奇襲攻撃をしたとかあるかもしれないぞ」
アナウンサー「また、日戦軍団の第一〇三航空隊が、ウルタンク帝国領内の新型爆弾が開発されたと思しき工場の破壊に成功しました」
報道部としてはこちらがメインなのだろう
民兵がまたも大戦果を挙げた。よくもまあグリシネはこんな奴らを国外へ放り出した物だ
民間車B「・・・新型爆弾か。QQQQが使ったという噂の」
民間車A「『一発で街がひとつ消える』と言われてる奴ですか」
民間車B「ああ。あれが帝国の下に渡れば、大変なことになるだろうな・・・」
再び音楽が鳴り始めた
民間車B「・・・QQQQの新型爆弾が、帝国に渡ったという可能性も否定できんがな・・・」
民間車A「・・・え?」
民間車B「いや、独り言だ・・・」
ラジオを聞いていた黒いチョロQは、荷物を纏め始めた
民間車B「君も早い内に纏めた方がよいぞ。船の出港は明日だからな」
民間車A「了解しました」
二両のチョロQはラジオを切ると、荷物を纏め始めた
彼らの亡命先は、ゲープコッチである

航空母艦「エンタープライズ」の飛行甲板に、次々とSBDが着艦する
格納庫内では、普段通りの雑談が行われている
航空兵A「今日のエースは間違いなくシャイナーだな。何たって出撃許可を貰ったのはこいつのおかげだからな」
シャイナー上等兵「現場からの苦情を正直に言ったまでだろうが」
航空兵B「隊長が言ってたけど、普通、艦の幹部だなんて雲上の相手に、あそこまで食って掛からないよなぁ」
シャイナー上等兵「あれは殆ど自爆覚悟だったけどな。艦長が物分り良くてよかったよ」
飛行隊長「全くだ。本来ならお前は即刻、隊を辞めさせられるところだった」
ブラドベリ上等兵「・・・一体どんなことを言ったんですか?」
飛行隊長「・・・『前線では多くの陸戦兵が死んでいるんです!』だったかな?」
シャイナー上等兵「隊長、やけに記憶力がいいですね」
飛行隊長「隊長になるには命令や攻撃目標を覚える記憶力が必要になるからな」
航空兵A「・・・しかし、こういうときに限って例の民兵は現れませんね」
飛行隊長「虎の子の空母が火を噴いた、という話を聞いた。修理が忙しくて手が回らなかったんだろ」
航空兵B「神出鬼没の民兵でも弱点はあるもんなんですな」
飛行隊長「そういうことだな・・・そういえばデブリーフィングがまだだな。戦果を纏めるぞ!」
全隊員が集結する。普段どおりのことである
今日も全員が生き残った。それは良いことなのだが、まだ「戦場」まで行っていないという意味にもなるのだろうか
その日の第268航空隊の戦果は、確認しただけでも高射砲六門、榴弾砲十門、施設三棟、戦車八〇両であった
第八話 終わり
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青き名将(仮題) 第八話 あとがき
 松井一真  - 2008/5/14 21:04 -
  
あとがき:SCQ第三十七話〜第三十八話にあたる話。もっともこの二話は日戦軍団メインで、プロトンは一切描写されていません。
冒頭の報道は明らかに大本営発表のオマージュです。ステレオタイプ的大本営発表といえばこういう「大損害→損害軽微」、「妙なイントネーション」ですな。
HG2のラジオは結構面白い物があり、劇中の「毎日GokuGoku Q−Milk飲料」や「ロンロンマークのイシイタイヤ」など、CMと思しきものが相当面白いです。イシイタイヤはさりげなくロングバージョンとショートバージョンがありますね。
ただ、舞台がマグスコピックであることから、番組までは無理だろうということでこのCM二種のみにしました。
ちなみにラジオを聞いていた二台は亡命中のフォレスト一行のうちの秘書とその友人です。
チョロ〜ン紛争の経緯。チョロ〜ン紛争はかつてフィズィキさんが執筆した「新・チョロ〜ン戦争」の内容を元にしていますが、チョロ〜ンの位置など、結構さまざまな設定が変更されています。
今回名前だけが登場しているバンダス少佐。そのうち出てきます。
レジスタンスの設定。元々は本土解放のための組織、という設定は「民間車両が戦う理由」といえばそれしかないだろうといった感じで。
事実上現在は「レジスタンス(=抵抗組織)」の名はただの飾りで、単なる傭兵集団のような感じになってます。
飛行パーツ。一応本作の世界観でも登場しています。フロートパーツがありますからね。ただ、航続距離と機動力に劣るため、航空機との戦闘には使えないという設定になっています。あまり万能だと面白くないですからね。
クリーク軍将校。CCQAではクリーク軍の将校は「クリークシンボル」なるパーツを付けている(帽子のような形をしており、中に救護キットが入っている)んですが、本作では単に「将校帽」と表記しています。
サミッティー少佐。前回は名前しか出なかった分、今回は結構活躍しています。「新・チョロ〜ン戦争」では出番もなくあっさりとやられてしまったので、自由度の高いキャラクターです。これもまた派手にやらせていただきました。
明らかに佐官であるはずの艦長や将官であるはずの艦隊司令に堂々と上申する上等兵。ちゃんと隊長が現れてたしなめていますが、海軍は陸軍と比べるとそれ程上下関係が堅苦しくないという設定なので、艦長が場を収めています。
フェレックス大将。冷徹な司令官であまり感情を表に出さないという設定ですが、フィズィキさんの作品ではそれが生かされているように見えません。一応本作ではそれっぽい感じにはしています。
上層部からの命令を無視し、海軍からの独立した指揮系統でロナルミックに突入する航空隊。第六話での登場時に続いて随分とアットホームな感じです。

ちなみに、日戦軍団の第一〇三航空隊。本編では姿を見せていませんが、例の「紺碧の艦隊」のロスアラモス攻撃のオマージュです。ちなみに民間車が新型爆弾を「一発で街が一つ消える」と語っているのは「アームズラリー」が元ネタ。

次回は大都市、バーセックナールの攻撃。同時に連合軍の対Qトルック宣戦布告も描く予定です。
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Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2008/5/16 19:27 -
  
> あとがき:SCQ第三十七話〜第三十八話にあたる話。もっともこの二話は日戦軍団メインで、プロトンは一切描写されていません。
> 冒頭の報道は明らかに大本営発表のオマージュです。ステレオタイプ的大本営発表といえばこういう「大損害→損害軽微」、「妙なイントネーション」ですな。
やはりそうでしたか。妙な抑揚といえば大本営発表しか聞いた事ないですから^^;
> HG2のラジオは結構面白い物があり、劇中の「毎日GokuGoku Q−Milk飲料」や「ロンロンマークのイシイタイヤ」など、CMと思しきものが相当面白いです。イシイタイヤはさりげなくロングバージョンとショートバージョンがありますね。
HG2にはテレビとかの内容も色々あったんですね。自分はチョロQ2とチョロQ3、それと新コンバットチョロQしか持ってなかったから知らなかった・・・今度買おうかな?
> ただ、舞台がマグスコピックであることから、番組までは無理だろうということでこのCM二種のみにしました。
HG系がチョロQ王国でチョロQ2とかがQレース民国でしたっけ?
> ちなみにラジオを聞いていた二台は亡命中のフォレスト一行のうちの秘書とその友人です。
> チョロ〜ン紛争の経緯。チョロ〜ン紛争はかつてフィズィキさんが執筆した「新・チョロ〜ン戦争」の内容を元にしていますが、チョロ〜ンの位置など、結構さまざまな設定が変更されています。
> 今回名前だけが登場しているバンダス少佐。そのうち出てきます。
> レジスタンスの設定。元々は本土解放のための組織、という設定は「民間車両が戦う理由」といえばそれしかないだろうといった感じで。
まあレジスタンスといえば本土が侵攻された時ぐらいしか登場しませんからね
> 事実上現在は「レジスタンス(=抵抗組織)」の名はただの飾りで、単なる傭兵集団のような感じになってます。
ほぼ軍隊化してますね・・・
> 飛行パーツ。一応本作の世界観でも登場しています。フロートパーツがありますからね。ただ、航続距離と機動力に劣るため、航空機との戦闘には使えないという設定になっています。あまり万能だと面白くないですからね。
そうじゃないと飛行機が映えないですね^^;
> クリーク軍将校。CCQAではクリーク軍の将校は「クリークシンボル」なるパーツを付けている(帽子のような形をしており、中に救護キットが入っている)んですが、本作では単に「将校帽」と表記しています。
「紀伊」では中立宣言及び怪しい行動をしているクリーク王国ですが今回は連合側にたって奮戦してますね
> サミッティー少佐。前回は名前しか出なかった分、今回は結構活躍しています。「新・チョロ〜ン戦争」では出番もなくあっさりとやられてしまったので、自由度の高いキャラクターです。これもまた派手にやらせていただきました。
でも最終的に後退ばっかで報われないキャラですねw
> 明らかに佐官であるはずの艦長や将官であるはずの艦隊司令に堂々と上申する上等兵。ちゃんと隊長が現れてたしなめていますが、海軍は陸軍と比べるとそれ程上下関係が堅苦しくないという設定なので、艦長が場を収めています。
結構大胆な行動にとる上等兵。これが勝利を確実な物にした
> フェレックス大将。冷徹な司令官であまり感情を表に出さないという設定ですが、フィズィキさんの作品ではそれが生かされているように見えません。一応本作ではそれっぽい感じにはしています。
> 上層部からの命令を無視し、海軍からの独立した指揮系統でロナルミックに突入する航空隊。第六話での登場時に続いて随分とアットホームな感じです。
随分と寛容な海軍ですね^^;
>
> ちなみに、日戦軍団の第一〇三航空隊。本編では姿を見せていませんが、例の「紺碧の艦隊」のロスアラモス攻撃のオマージュです。ちなみに民間車が新型爆弾を「一発で街が一つ消える」と語っているのは「アームズラリー」が元ネタ。
>
> 次回は大都市、バーセックナールの攻撃。同時に連合軍の対Qトルック宣戦布告も描く予定です。

現在Qタンク王国宇宙軍艦艇を執筆中。第七十三話はその次ですね・・

今回の話といい前回の話といい松井さんの戦闘描写にはすばらしい物ばかりで自分目から鱗が落ちました。「紀伊」では自分の描写力の無さを松井さんにカバーしてもらっているような感じですが松井さんを参考にしてこれからも設定やシナリオ描写をがんばって行きたいと思います!!(意気込み)
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Re:青き名将(仮題) 第八話 あとがき
 松井一真  - 2008/5/16 21:42 -
  
> > あとがき:SCQ第三十七話〜第三十八話にあたる話。もっともこの二話は日戦軍団メインで、プロトンは一切描写されていません。
> > 冒頭の報道は明らかに大本営発表のオマージュです。ステレオタイプ的大本営発表といえばこういう「大損害→損害軽微」、「妙なイントネーション」ですな。
> やはりそうでしたか。妙な抑揚といえば大本営発表しか聞いた事ないですから^^;

冒頭の発表の胡散臭さを強調するために妙な抑揚の大本営発表仕立てにしました。
フォレストが重傷を負って入院中なので、今回は秘書が登場しています。市井(しせい)のチョロQの代表格みたいになってます。

> > HG2のラジオは結構面白い物があり、劇中の「毎日GokuGoku Q−Milk飲料」や「ロンロンマークのイシイタイヤ」など、CMと思しきものが相当面白いです。イシイタイヤはさりげなくロングバージョンとショートバージョンがありますね。
> HG2にはテレビとかの内容も色々あったんですね。自分はチョロQ2とチョロQ3、それと新コンバットチョロQしか持ってなかったから知らなかった・・・今度買おうかな?

テレビは流石に出てませんが、カーラジオの要素があり、なかなか面白いネタをやっています。E−放送の「明太子相場が値上げ」、「Qボール(スポーツの名前)で事故」、「パパイヤアイランドでお祭り」などの本編とは無関係のニュースや、所々の番組のぶっ飛びぶりがなかなか印象深いです。

> > ただ、舞台がマグスコピックであることから、番組までは無理だろうということでこのCM二種のみにしました。
> HG系がチョロQ王国でチョロQ2とかがQレース民国でしたっけ?

チョロQ王国は後のQレース民国で、HG2のチョロQワールドの部分です。
チョロQ1〜3とワンダフォーはQカラー王国(後にQカラー共和国)となっています。

> > レジスタンスの設定。元々は本土解放のための組織、という設定は「民間車両が戦う理由」といえばそれしかないだろうといった感じで。
> まあレジスタンスといえば本土が侵攻された時ぐらいしか登場しませんからね

有名な奴は欧州戦線末期の本土解放レジスタンス勢力「パルチザン」ですな。
一応、SCCQでも「民間のレジスタンス部隊」と言及されており、軍隊とは区別されています。

> > 事実上現在は「レジスタンス(=抵抗組織)」の名はただの飾りで、単なる傭兵集団のような感じになってます。
> ほぼ軍隊化してますね・・・

ミーンテース隊長を無理なく出すにはこれぐらいしかありませんからね。
SCCQでもラストステージでミーンテース隊長が出て来て(流石に部下のLVTH6はいませんでしたが)、当時はなんとも思いませんでしたが今見ると「民間車両であるにも関わらず敵地侵攻に参加している!?」と言った感じです。

チョロ〜ン紛争の原型となっているフィズィキさんの「新・チョロ〜ン戦争」では、レジスタンスは半軍隊化しています。シムレッグ少尉の設定が「軍部からレジスタンスに出向している将校」となっていますからね。

> > 飛行パーツ。一応本作の世界観でも登場しています。フロートパーツがありますからね。ただ、航続距離と機動力に劣るため、航空機との戦闘には使えないという設定になっています。あまり万能だと面白くないですからね。
> そうじゃないと飛行機が映えないですね^^;

CCQでは飛行機は完全なる脅威だったんですが、武装が強化されたSCCQではただ飛んでいるだけの敵になってしまったのが辛いところです。その理由は単純で、劇中の飛行パーツが強すぎるんですね。敵機はヘリが殆どですから。
一応F/A−18なんかは高機動性で逃げ回ってくれますが、ヘリなんかは殆ど数発で落とされてしまいます。
SCCQにおける飛行パーツは明らかに鈍重な動きで、「空駆ける鋼鉄の翼」に出てきたCQクラフターは「良く高速爆撃機に追いつけたな」って感じです。

> > クリーク軍将校。CCQAではクリーク軍の将校は「クリークシンボル」なるパーツを付けている(帽子のような形をしており、中に救護キットが入っている)んですが、本作では単に「将校帽」と表記しています。
> 「紀伊」では中立宣言及び怪しい行動をしているクリーク王国ですが今回は連合側にたって奮戦してますね

このときはゲール、ヴァイナーと政治的に互角で、軍事勢力としてもゲール、ヴァイナーとほぼ同等でした。
ちなみに、Qシュタイン大陸南方三国の将校は全員、国ごとに仕様の異なる将校帽を被っているという設定です。
クリーク軍の将校帽は救護キットと小型電探、無線機を内蔵し、簡易衛生システムになっています。
ゲール軍のものは救護キットこそ入っていないながら、電探と高性能無線機、更にチャフ発射機構などを備えています。
ヴァイナー軍のものは高性能電探と小型無線機を搭載しています。

劇中の「巡航戦車」はA13巡航戦車です。CCQAでは何故か「クルーザー(巡航戦車)」という名前で登場しています。素直にカヴェナンターにすればいいような気もするんですが。

> > サミッティー少佐。前回は名前しか出なかった分、今回は結構活躍しています。「新・チョロ〜ン戦争」では出番もなくあっさりとやられてしまったので、自由度の高いキャラクターです。これもまた派手にやらせていただきました。
> でも最終的に後退ばっかで報われないキャラですねw

チョロ〜ン軍は結構報われない存在が多いです。連合軍からは脅威と思われながら、それ程軍備も整っておらず、結局のところ敗北してしまうといういかにも現代戦争的な存在です。

> > 明らかに佐官であるはずの艦長や将官であるはずの艦隊司令に堂々と上申する上等兵。ちゃんと隊長が現れてたしなめていますが、海軍は陸軍と比べるとそれ程上下関係が堅苦しくないという設定なので、艦長が場を収めています。
> 結構大胆な行動にとる上等兵。これが勝利を確実な物にした

あれは意識してないんですが、多分「終戦のローレライ」の折笠上等工作兵あたりが参考になっていると思います。奇しくも上等兵ですし。

> > フェレックス大将。冷徹な司令官であまり感情を表に出さないという設定ですが、フィズィキさんの作品ではそれが生かされているように見えません。一応本作ではそれっぽい感じにはしています。
> > 上層部からの命令を無視し、海軍からの独立した指揮系統でロナルミックに突入する航空隊。第六話での登場時に続いて随分とアットホームな感じです。
> 随分と寛容な海軍ですね^^;

大型艦である「エンタープライズ」ではこれほどアットホームな感じは出しづらいと思うんですが、艦隊司令が「海軍の方から入電があった」と言っているので、実は海軍上層部では既に「陸軍の意向を無視してロナルミックを攻撃する」手筈が整っていたようです。要するにシャイナー上等兵の意見がそっくりそのまま海軍上層部の意見と重なっていたというとてつもない偶然です。
もっとも、航空隊内部では、あたかもシャイナーが上申したおかげで出撃が許可されたように語られていますがね。

> > 次回は大都市、バーセックナールの攻撃。同時に連合軍の対Qトルック宣戦布告も描く予定です。
>
> 現在Qタンク王国宇宙軍艦艇を執筆中。第七十三話はその次ですね・・
>
> 今回の話といい前回の話といい松井さんの戦闘描写にはすばらしい物ばかりで自分目から鱗が落ちました。「紀伊」では自分の描写力の無さを松井さんにカバーしてもらっているような感じですが松井さんを参考にしてこれからも設定やシナリオ描写をがんばって行きたいと思います!!(意気込み)

実は結構思いつきが多いです。陸戦物はそれほど例が無いので、昔の映画とかが参考になってます。
第七十三話、何しろ「紀伊」が敵の大艦隊に殴り込むという内容なので、こちらでも頑張っていきたいところです。
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