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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話
 松井一真  - 2007/10/24 23:05 -
  
「敷島」の最後。とりあえず陸上戦闘は終わりました。

第七十一話 名将たちの旭日旗
遊撃部隊である日戦軍団第一一五中隊の指揮を執る佐藤大尉は、全部隊撤収の命令を聞いた
ガランタン大尉(通信)「この通信は送信のみで行われる。遊撃部隊全軍は直ちに会合点へ避難せよ。繰り返す、遊撃部隊全軍は直ちに会合点へ避難せよ!」
佐藤大尉「・・・ここまでか。全隊員に告ぐ。直ちに『伊−901』との会合点に急げ」
そこに、もう一つの遊撃部隊、第一一三中隊がやってきた
矢矧中佐「・・・佐藤、撤収だそうだな」
佐藤大尉「司令・・・我々が戦っても、キュワールの壊滅は免れないんでしょうか・・・」
矢矧中佐「・・・それは我々の、奮戦次第だろうな・・・」
佐藤大尉「いえ、そういう意味ではないんです。我々いずれ敵部隊を撃退しても、結局、次に襲来するのはもっと大規模な部隊のはずです」
矢矧中佐「・・・そうだな。今回の戦闘もそうだ。表面で敵部隊に大打撃を与えても、敵は更に増援を送ってくる」
佐藤大尉「・・・どうなってしまうんでしょうかね」
矢矧中佐「・・・俺にも、分からない。今は、とりあえず『伊−901』まで走るまでだ。皆が待っている」
レジスタンス将校「・・・そうですな。今日は生き残れただけで、満足です」
所々で爆発する榴弾の音を背に、彼らは後退を開始した

同時刻、居住区郊外
ガランタン大尉(通信)「・・・繰り返す、遊撃部隊全軍は直ちに会合点へ避難せよ!」
池内一等兵は、その通信を走りながら聞いた
「会合点」は「敷島」の待機地点の先にある。「敷島」は既にそこで待っているはずだ
池内一等兵「線路を探せば、いずれ『敷島』にたどり着く!」
池内一等兵は、郊外を走った
そして、踏切を見つけた。線路だ
池内一等兵は線路を辿り、「敷島」を探した
その時、背後から何か声が聞こえた
所属不明兵士「・・・敵兵捕捉!何か、チョロQを載せています!」
所属不明将校「よし、直ちに確保せよ!」
おそらく、敵兵であろう
池内一等兵「しっかり、掴まってて!」
池内一等兵はそういうと、加速した
敵もそれに気づいた。一斉に砲撃を開始する
それをかわし、「敷島」へ向かって走り出した

一方、重装甲列車「敷島」司令室
敵部隊は見られなくなり、待機地点に陣取る「敷島」は特別することも無くなった
後は道標としてここに立ち尽くすのみか
清水中佐「・・・目立つからって、これじゃやることねぇなぁ・・・」
その時、砲塔に陣取る兵士が言った
敷島搭乗員B「所属不明戦車、数両、こちらへ向かってきます!九時の方向!」
清水中佐「敵か?」
清水中佐は砲塔上部へと上がった
確かに、そうだ。日戦軍団兵士と思われる戦車が、敵兵と思しき戦車に追われている
清水中佐「砲術長、味方が敵に追われている、助けるぞ!一発で仕留めろぉ!」
砲術長「了解!」
前方警戒車の120mm加濃砲と、90mm滑腔砲が旋回する
砲術長「目標、左側後方、敵戦車!」
敷島搭乗員D(通信)「前部加濃砲、照準良し!」
敷島搭乗員F(通信)「後部左側滑腔砲、照準良し!」
砲術長「照準良し!・・・テーーーッ!」
二発の砲弾が放たれる
砲術長「次弾装填急げ!」
狙うは、敵部隊である

池内一等兵も、その砲火を確認した
急旋回し、回避する
砲弾は、敵兵に直撃した
徹甲榴弾だ
砲弾は大爆発、数両を巻き込んだ
所属不明将校「くそぉっ、追撃を放棄、撤退するぞ!」
敵兵は、撤退した

「敷島」司令室も、それを確認した
敷島搭乗員C(通信)「敵戦車隊、撃破!支援部隊が救出に向かっています」
清水中佐「・・・うむ」
砲術長「・・・やりましたな」
清水中佐「・・・これまで、良くやってくれたな」
砲術長「はい、司令の指揮のおかげです」
清水中佐「ここまで生き延びれたのは、砲術長たちの見事な射撃のおかげだ」
「敷島」の各員は、お互いの生還を喜び合い、その功績を称えあった

その後、川津大尉らによって、池内一等兵は保護された
池内一等兵「・・・内装、変わったんですね」
敷島搭乗員E「ここでだいぶ改装しましたからね」
そして、司令室へ到達した
池内一等兵「第一一五中隊、溝口分隊所属、池内一等兵です」
清水中佐「溝口隊か。総司令官が良く話をしていたもんだ」
池内一等兵はこれまでの行動を説明した
清水中佐「・・・つまりは、上官とはぐれて困っていたところに、少し前にこれまたはぐれて困っていた子チョロQを助けてきた、ってことか」
池内一等兵「そうですね・・・」
清水中佐「・・・得したな。総司令官から何か貰えるかも知れんぞ」
そういった後、清水中佐は少し考えた
清水中佐「・・・よし、お前はその子供を連れて、会合点へ向かえ。溝口・・・もとい、佐藤大尉にはこっちから伝えておく」
池内一等兵「了解しました」
清水中佐「川津、お前らもだ。敵が大軍連れてやってくるとなりゃ、外の方が損害が増えるだろう。こっちは安全だし、元々殿を任された部隊だ。お前らも行け」
川津大尉「そ、そんな!」
清水中佐「この戦争は、生き残る物も必要だ。総司令官のよく言っていたことだ」
川津大尉「・・・了解しました」
そして、川津大尉ら支援部隊と、池内一等兵は撤退した
清水中佐は、残った部下にこれからの作戦を説明した
清水中佐「諸君、今回の戦闘の最終作戦だ。弾薬は残り僅か。友軍が全員撤収した後、残った砲弾を撃ち尽くしてから撤退する!」
時間稼ぎと、敵部隊の損害を増やす、二つの意図を込めた戦法であった

数十分後、友軍残存部隊が到着。その数キロ後方には・・・予想通り、敵部隊がいた
砲術長「・・・よし、俺が命令したら撃て。それまで待つんだ」
友軍部隊は、「敷島」の脇をすり抜けていく
そして、全部隊の撤収が完了した
砲術長「今だ、テーーーーーーッ!」
一斉砲撃が始まった。壮烈な砲火が敵兵を襲う
そして、残存していた数斉射分の弾薬を使い果たした
清水中佐「総員、脱出!」
全隊員が、一斉に脱出する

残存する敵部隊、進撃を開始する
「敷島」には既に多数の爆薬が仕掛けられていた
砲術長「総員、退避完了です」
敷島搭乗員B「装備品もありったけ持ってきました」
敷島搭乗員A「全く、それは余計だろ」
清水中佐「よし、爆破ぁっ!」
そう叫ぶと、清水中佐は手元の爆破スイッチを押した
突如、「敷島」が業火に包まれた

装甲列車が業火に包まれ、大爆発を起こした
それを見た第1300大隊司令、ヴェスパ中佐は唖然とした
ヴェスパ中佐(車種:ティーガーI)「・・・なんてことだ・・・」
損害は、甚大であった
ヴァンガード少佐(支援部隊司令。車種:IV号a型10.5cm対戦車自走砲)「連中は装甲列車に自爆装置を搭載していたようですね・・・」
ヴェスパ中佐「想像以上に、恐ろしい奴らだ・・・」
業火は、留まる事を知らなかった

同時刻、潜宙艦「伊−901」。艦橋上部には磯子大佐がいた
磯子大佐「・・・よし、『敷島』の隊員だ」
「敷島」搭乗員を待っていたのだ
最後尾の清水中佐が飛び乗り、艦内へと降りていった
磯子大佐もそれに続き、ハッチを閉めて艦内へと降りた
磯子大佐「全艦、潜航開始!」
栄少佐「急速潜航!深度二〇〇まで潜れ!」
四隻の潜宙艦は、直ちに潜航、深度二〇〇を維持し、一路デヴォリアへ後退を開始した・・・
第七十一話 続く

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:00
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:05
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:07
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:07
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 ダークスピリッツ 2007/10/25 23:15
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/25 23:46
   宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/3 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/3 22:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 ダークスピリッツ 2008/2/4 20:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/4 20:58

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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