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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話
 松井一真  - 2007/10/24 23:01 -
  
市街戦。輸送潜宙艦のモチーフは「紺碧の艦隊」です

第七十一話 名将たちの旭日旗
その間に、キュワール連合軍は戦闘配置を完了させた
運の悪いことに、第115中隊副司令官砂原少佐は、撤退時に艦砲射撃の爆風で重傷を負った。そのため、現在の指揮官は溝口分隊の副隊長、佐藤大尉である
佐藤大尉の指示により、第115中隊は四個分隊(「分隊」とはいえ、普段の十数両の物ではなく、せいぜい4〜5両の部隊である)に分けられた
激戦で次々と少なくなっていった「数」を補うには、市街地という特性を生かしたゲリラ戦を行わなければならない
そもそも、日戦軍団は一斉突撃とゲリラ戦を主軸としている組織である
第五次キュワール大戦では特殊装備を施した部隊が市街地でゲリラ戦を展開し大戦果を上げたこともある
最初にラファリエス軍と交戦したのは、宇野沢中尉の分隊であった・・・
宇野沢中尉の指揮下には、普段の寺島、伊沢を初めとする一式中戦車が四両。現在、更に二分して、ビルの陰に隠れている
そして、彼らの前を、ラファリエスの大軍が通過した
寺島曹長(通信)「ラファリエス軍捕捉。相当でかいですね」
声を潜めて、寺島曹長が言う
ラファリエスの大軍は、彼らの前を次々と通り過ぎていく
宇野沢中尉「今だ、撃てっ!」
全五両の隊員が、一斉に発砲した

ラファリエス軍は、突然の奇襲に驚いた
ラファリエス将校A「今度は何だっ!?」
ラファリエス兵士A「敵の砲撃です!」
ラファリエス将校A「一体どこからだ!?」
ラファリエス兵士B「分かりません!」
どこから来るのか分からない砲撃
やはり、キュワール連合軍は只者ではなかった・・・

宇野沢中尉は、二、三発を撃った後、後退を指示した
発見されれば勝ち目は無い。直ちに後退しなければならないのだ
宇野沢中尉「こちら宇野沢、敵部隊の突入を確認」
佐藤大尉「了解、警戒を続けてくれ」
二分した戦力を合流させ、敵部隊の捜索に当たった
その時、敵一個分隊を発見した
宇野沢中尉「敵一個分隊を捕捉。さっきと同じようにやるぞ!」
再び、分隊は散開した
しかし、敵はただ一個分隊を展開しているだけではなかったのだ

宇野沢は敵部隊の接近を見計らって、ビルの陰から飛び出した
宇野沢中尉「総員、かかれっ!」
数ではなく、技量で勝負
宇野沢臨時分隊は、敵弾を避けつつ、敵兵の急所を狙った
一両、ターレットリングに命中、大破
もう一両、後部装甲に命中、弾薬庫直撃で炎上
また一両、砲身に命中、攻撃不能となったところにもう一発が側面装甲に命中、大破
さらに一両、履帯に命中、移動不能となったところにもう一発が後部装甲に命中、炎上
続いて一両、新型タ弾を正面装甲に受け大破
颯爽と、敵部隊の半数を撃破した
その時、宇野沢たちの背後に新たに敵一個分隊が現れた
宇野沢中尉「しまった!」
後退を指示しようとも思ったが、すぐに包囲されてしまった
反撃を開始するが、今度は数が多すぎる
もはや、これまでか・・・
その時、上から無数の銃弾が降り注いだ
その後に遅れて聞こえる発砲音は・・・
宇野沢中尉「対戦車ライフル?!」
弾丸はターレットリングや上面装甲に直撃、敵兵は次々と倒れる
寺島曹長「中尉殿!」
寺島曹長たちが戻ってきた。さっきの敵部隊を殲滅してきたのだ
上と手前からの攻撃を受け、敵部隊は一気に苦戦することとなった
ラファリエス将校C「くそっ、後退だ!」
敵部隊の残存戦力は、後退した
宇野沢中尉「助けられたな・・・」
伊沢一等兵「・・・あのライフルは一体・・・」
その時、近く伸びるから五台のチョロQがやってきた
宇野沢中尉「民間車両か?」
レジスタンス分隊長「我々はレジスタンスの隊員です」
彼らは、シャスポーM1886を持っていた。五島戦争時代に使用されたもはや骨董品に近い銃である。その後ニビリア陸軍で創設当初に用いられたというが・・・
そんな銃が、何故戦車の上面装甲を貫けるのだろうか
銃声そのものは対戦車ライフルのそれに近かったため、相当改造が行われていると思われるのだが、なにぶん旧式の銃ゆえに近場で見たことが無い。原型を知らなければ、如何なる改造が行われたかが分からないのだ
だが、彼らもゲリラ戦を行っている以上、目的は同じ。合流すれば相当の戦力になることが期待できた
かくして、彼らレジスタンスの分隊は宇野沢臨時分隊と合流することとなった。軍民混成の部隊が誕生した

同時刻、パレンバン沖。ヴァイナー軍の補給潜宙艦が二隻、潜航していた
ソナー員「現在、深度100。周辺に敵艦の反応無し」
艦長「全く、モグラ輸送は大変だな」
「デヴォリア・エクスプレス」という隠語が与えられた補給潜宙艦、輸送潜宙艦などを用いたパレンバン撤収作戦の第二段階(第一段階は市民及び通信兵、病院内の傷病車の撤収)は、ヴァイナー軍潜宙艦によるヴァイナー陸軍197機動大隊及びグリーンアイランド軍第221小隊、そして、ヴァイナー陸軍第197機動大隊が救出した日戦軍団第115中隊所属佐軒准尉を救出、デヴォリアまで後退するというものであった
副長「日戦軍団の兵士は無事だそうですな」
艦長「ああ。軍医長がさっきまで診ていたよ」
副長「しかし、被害が少なくてよかったですね」
艦長「・・・こうしている間にも、同盟国の兵士が次々と死んでいくんだがな」
航海長「・・・我々にはどうすることも出来ないんですがね」
艦長「こいつは補給艦だから、魚雷も無いしな」
ソナー員「艦長!敵駆逐艦6捕捉、探知されました!」
敵駆逐艦がこちらに気づいたようだ。武装が無いこの潜宙艦では、太刀打ちすることは出来ない
艦長「深度270まで潜るぞ!」
二隻の潜宙艦は深度を下げ始めた
ソナー員「敵駆逐艦、接近しつつあり」
潜航士官「深度160・・・深度170・・・深度180・・・」
ソナー員「敵駆逐艦、本艦周辺に到達」
潜航士官「深度200・・・深度210・・・深度220・・・」
ソナー員「敵駆逐艦、爆雷投下!」
潜航士官「深度230・・・深度250・・・深度260・・・」
ソナー員「爆雷、来ます!」
艦長「潜舵上げ、深度270維持!」
幸い、爆雷は深度180に設定されていた。爆雷は二隻の直上で爆発した
パレンバンを離れるまで、しばらくこの動きは続くであろう
潜宙艦乗りは、大変である

同時刻、サーロイ基地。中立国であるクリーク王国は、例のパレンバン沖での戦闘以来、他国の艦船、航空機の出入りを禁止。拡張工事を行っていた
完成すれば、パレンバンとほぼ同等の大要塞となるのだ
クリーク通信兵「ラファリエス軍、パレンバンに突入。現在市街地において戦闘が起こっているようです」
基地司令「・・・確か、日本軍がセイロンに向かっているそうだな」
クリーク通信兵「はい」
基地司令「第110航空隊にスクランブルの準備を」
クリーク兵士「了解」
クリーク空軍、第110迎撃航空隊。指揮官グロウス少佐。J22Iが九機、サーブJ21A−1が三機。合計十二機の航空隊である
彼らの目標は、果たして・・・

同時刻、戦艦「紀伊」司令室
松井元帥らはパレンバンの戦況を見守っていた
松井元帥は無線機を持っている。回線は「敷島」へつながっている
通信長「外惑星連合軍、パレンバン要塞内部に突入!パレンバン陥落は時間の問題です!」
松井元帥「・・・清水、出撃だ!」
清水中佐(通信)「了解!」
松井元帥「以後はボルナソス大佐の指示に従え!」
清水中佐(通信)「了解!よしおめぇら、行くぞぉっ!」
第八装甲列車隊、出撃
松井元帥「後は頼んだぞ・・・ボルナソス大佐」
通信長「司令、磯子大佐から通信です」
松井元帥「分かった」
再び無線機を取る。今度の回線は「伊−901」へつながった
磯子大佐(車種:三式中戦車後期型(佐藤、萬屋両大尉も同車))(通信)「こちら『伊−901』。現在パレンバンに向けて航行中」
定時連絡だ。現在、彼は「伊−901」及び「伊−902」、「伊−903」、「伊−904」の潜宙艦隊を指揮している
栄少佐(伊−901艦長。車種:一式中戦車)(通信)「現時点で敵艦の反応無し。といっても、この船には魚雷はありませんがね」
松井元帥「敵艦を見つけたらすぐに撃て、とは誰も言ってないぞ」
栄少佐(通信)「そうでしたな」
松井元帥「諸君が担っている任務は、鳴神中将が多大な功績を受けた救出任務だ。パレンバンに寄港し、生存車を全員救出したら、デヴォリアまで後退するんだ」
現在第四艦隊の指揮を執っている鳴神中将は、第六次キュワール大戦時に敵の包囲下にある基地に取り残された友軍を助けるべく、数隻の潜水艦を指揮して敵艦隊の直下を通過、見事友軍を救出し、多大な功績を受けた
戦闘が終われば、残存した友軍を彼ら潜宙輸送艦隊が救出する。そういう手筈となっている
果たして、どれほどの損害を与えられるのか・・・
第七十一話 続く

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:00
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:05
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:07
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/24 23:07
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 ダークスピリッツ 2007/10/25 23:15
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十一話 松井一真 2007/10/25 23:46
   宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/3 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/3 22:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 ダークスピリッツ 2008/2/4 20:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十二話 松井一真 2008/2/4 20:58

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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