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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その2
 松井一真  - 2009/10/6 22:16 -
  
あとがきの続きです。

飛行隊出撃。松井元帥は勿論グリシネの陸海軍は味方ですが、空軍の上層部に関しては完全に敵。しかし現場はグレーゾーン。純粋にパイロットとして戦うために空軍に入隊したパイロットを上層部のテロでみすみす死に追いやってしまった過去を持つ松井元帥としては空軍の前線部隊と戦うことに負い目があるようです。因みに日戦軍団の航空隊でも松井元帥に不信感を持つ隊員がいたりいなかったり。
一方で海軍航空隊側は意気揚々。日戦軍団海軍航空隊は空軍に疎んじられてきた海軍出身車が多数を占めているので、空軍を相当恨んでいるようです。
柴田少佐。どっかで出てきた名前だなとも思ったんですが、今まで出ていないらしい。とにもかくにも出番は殆ど無し。今回の戦闘はどうも後味が悪い。

出航。完全にこの筋書きだとオルキスは「招かれざる客」なんですよ。味方なのに。内惑星連合軍ってどうしてこうも「必要な時にいなくていらない時にいる」ような雰囲気なんでしょうか。今までちゃんと歓迎されたことが殆ど無い。第六十五話でも最初歓迎、あと拒絶ですし。こちらにおいても最終的に厚木准将は支援を承認しているという矛盾点が(おい)。
今回はどうも筋書きに苦労したなぁ。何しろオルキス艦隊が関わる理由がそれこそ「補給をしてもらった恩を返す」ぐらいで、しかもその対象が「その恩を受けた者の同族の抹殺」ですからねぇ。本編でも書きましたが「結局他国の力を借りなければ独立できない海軍」と揶揄されることを覚悟での支援受け入れとしています。松井元帥も汚名を授かること覚悟での日戦軍団設立だったので。いずれの場合も「もとより他国の支援を当てにしていなかったにも関わらず結局他国の支援を受けてしまった」という事例です。

実は戦闘開始までの導入部を書くのに相当時間がかかりました。叛乱物が苦手なのと結局叛乱が成功してしまう「沈黙の艦隊」がむしろ嫌いだったからです(おい)。タイトルの良く似た「紺碧の艦隊」も様々な事情があって正直微妙。

ただ、やる気が無くても幕僚描写には気合が入るわけで(今後のキャラクターの位置付けに繋がりますので)、作戦本部時代は西郷中将の相棒だった小泉少佐が日戦軍団の過去の戦闘からオルキス艦隊の戦術を見抜いています。この「日戦軍団の過去の戦闘」は第六次キュワール大戦時の出来事。Qトルックの開発した最新鋭超高速巡洋戦艦を相手に日戦軍団が艦隊に属する高速艦を集めて戦隊を編成、巡洋戦艦を待ち受けたという逸話です。

橋本少将の危惧。もはや大当たり。橋本少将は空軍第六艦隊でまともな思考を持っている数少ないチョロQで、この戦いが「勝てない」どころが「勝負にならない」ことを分かっていて出撃しています。「空軍の栄光」から反転するわけにも行かず、「錬度の差という現実」から突撃するわけにも行かず。ところで、中編の一部で、橋本の階級が「中将」になっている箇所がありましたが、「少将」で合ってますよね?
戦闘シーンに入ってからは海軍側の描写は無し(実質部外者のオルキスのみ)。海軍側が悪役にならないようにする配慮です。
今回の空軍艦隊のイメージは「怪獣映画の前半に出てくる陸上自衛隊」です。
戦闘時に海軍側の描写が全くないため、三川中将は出撃時の場面にしか出てません。今までもそういった感じのキャラクターが多かったので致し方ないです。

オルキス側の到着。ここで橋本少将が語っているように、もし第八機動部隊をデヴォリアから出撃させ、フィフス・ルナに向かわせていれば、波状攻撃でグリシネ海軍を撃滅できたかもしれません。しかし空軍側にその発想は無かったようです。書いてみると「ガ島戦で戦艦大和を艦砲射撃に投入しなかったために敗走した連合艦隊」みたいになっているような。この時点で橋本少将は投降を念頭に置いておらず、転進して状況を立て直すつもりでした。

オルキス艦隊の描写。なんと言うか、彼らは今回の貧乏くじです。グリシネ空軍の参謀以上に悪役に近い描き方になってしまった。グリシネ空軍にまつわる詳しい事情を知らないが故になおさら。これが日戦軍団だったらもう少し手加減したはず(たとえば艦尾に砲撃を集中させ機関損傷を誘発させるとか)。前述のように海軍側は悪役にならないよう配慮しましたが、部外者の彼らに配慮は要らないので(おい)。どうも最近ひねくれて来たなぁ。ただ一応味方なので「さっさと逃げればよい物を」みたいなことはやりませんでした。

そしてオルキス艦隊に撃沈される軽巡洋艦の艦内はまさに阿鼻叫喚の地獄。これじゃぁ完全にオルキスは悪役。まあ部外者だからいいか(おい)。
因みに「同盟国から聞いた」と言うのは第六十五話のズィーモス集中砲火が曲解されて伝わった物。

で、戦闘中唯一の海軍側の描写。小泉少佐は参謀本部から現場に移ってきた将校であるため、参謀本部における対立の実情を知っていたので、純粋に現場筋の厚木准将とは考えが異なる様子。日戦軍団でさえも現場内での対立が存在する(大艦巨砲主義のレンネル中将と、航空・水雷戦主義の熱田中将の対立など)ので、今回も少しわだかまりを用意しました。最も、今までのレンネルと熱田の対立のように、すぐに抑えられること前提で書いてます。今回の戦いをどうも苦味が残る雰囲気にしたかったので。

航空隊登場。既に巡洋艦四などが轟沈しているので、航空機はそれなりに減っているのですが、半数強(残存機五六機、損害四〇機のため恐らく一〇〇機ほどが残っていた物と推定)が残っていたので勿論それなりの航空戦にはなります。ただ、相手がグリシネ空軍の中では錬度において最底辺に近い部隊に精鋭部隊をぶつけるというのも、どうも日戦軍団側もグリシネ空軍を過大評価していたらしいですな。
藤岡飛行隊長も「非戦を訴えながらも友軍機の損害からやむなく同胞を撃墜してしまう」という展開。亡き上官古田は同胞だったQターレットの大岡を守って散ったのにも関わらず、自分は僚機を守るために割って入った同胞を殺してしまうという皮肉。言うなれば「仇を討つために戦場にいるのに仇と同じ状況になってしまった」ですかね。
藤岡少佐は歴戦の名搭乗員ですが、大日本帝国との初戦においては「大日本帝国軍=敵」と思っていたため普通に戦えたのですが、グリシネ空軍は実質的に味方だった存在、それも自身が抜けてきた組織であるため、戦うことに戸惑っていたようです。日戦軍団陸軍って暗いドラマ多いなぁ。
そこには独立への大いなる躍進などの希望など何一つ見えない雰囲気。久しぶりに「紀伊」を書いたら凄まじく暗い展開になってきた。それを吹っ飛ばそうとする気も無いとはいえませんが・・・
今回の戦闘で唯一両軍の描写がまともに行われている「おうみ」の対空戦闘。そういえば「近江」って現時点で本編に出ていない紀伊型の四番艦と同じ名前なんです。日戦軍団の誇る戦艦「紀伊」の同型艦と同じ名を冠す船を、日戦軍団が攻撃する。なんとも皮肉な話ですな。
最近気になったんですが、魚雷って「発」で数えるのか、「本」で数えるのか、どちらが正しいんでしょう?今回は最初の水雷戦で「発」、「おうみ」の回避描写で「本」を使ってますが・・・
そして怒涛の対地爆弾投下。いつもの日戦軍団なら煙吹かせるほど損傷させたらもう狙わないはず(効率性などにおいても)なんですが、あれだけ恨んでたグリシネ空軍ですから生かしてはおけなかったんでしょう。厚木准将も海軍所属だった故に空軍を恨んでいて、そのために殲滅戦を試みたと。この点においては、元空軍所属だったために戦いに悩む藤岡少佐とは対照的。でも厚木准将とは違って、松井元帥の指示を無視しているので後々上からお咎めがあるかも。
実はこの場面で「おうみ」が次々と損傷するのは「ここで戦闘困難なほど傷つかせておけばオルキスを『実質戦えない相手をなぶり殺しにする連中』として書けるぞ」というとんでもない考えがあったりします。内惑星連合ってキュワール連合軍以外はそういう非情な論理にもとづいて行動していると思ってるんです。敵を完膚なきまでに叩き潰さなければ勝利ではないといった感じ。日戦軍団とは絶対に考えが合わない。特に戦力的に余裕があるアマティス(一個艦隊を丸ごと他国に明渡している)とかデュミナス(言わずもがな)とかロドリグ(常識では考えられない数の艦艇を他国に明渡す)とか。松井元帥が「AD兵器を必ず自主開発」など、極力キュワールの技術に頼ろうとしているのは「内惑星連合とは相容れない」ことが分かっているからなんですな。この辺りが、原田大将に「甘い」と言われた部分なんでしょう。

今まで以上に長いあとがき、まだまだ続きます。

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:55
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:56
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:59
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:06
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:07
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 松井一真 2009/10/6 22:14
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その2 松井一真 2009/10/6 22:16
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その3 松井一真 2009/10/6 22:18
    Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括 ダークスピリッツ 2009/10/7 19:12
    Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括 松井一真 2009/10/10 11:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき ダークスピリッツ 2009/10/7 18:50

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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