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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話
 松井一真  - 2009/10/6 21:59 -
  
会議室の戦い。加筆に加筆を重ねた結果。

第七十五話 放浪の殲滅者
再び時系列を進め、舞台をグリシネ国の統合幕僚本部へと移す
第五主力艦隊が、ルナツー港外に残存していた第三巡洋艦隊艦艇を撃沈後、全速力でフィフス・ルナへ向かっているとの報告が入ったとき、幕僚達は一旦解散していた
報告を受けて、慌てて駆け込んでくる幕僚達
斎藤中将「第五主力艦隊が、反逆車どもの追撃を始めたって!?」
森中将「らしいですよ。ようやくまともにやってくれるようになったらしい」
技術屋でありながらも前線に口を出す斎藤中将と、相変わらず腰巾着な森中将
黒田中将「大日本帝国とやらのキュワール侵攻が近いといわれているのに、全く連中は・・・松井元帥もとんでもない奴だが連中はそれ以上だ!」
その腰巾着をわき目に騒ぎ立てる黒田中将
藤沢中将「海軍どもの馴れ合い体質には呆れた物だな。不穏分子をここまで放っておくとは」
着席しながら、相変わらず小言を呟く藤沢中将
谷村中将「これで粛清が完了するな。清々するよ」
しきりに「粛清」を呟く谷村中将
村瀬中将(車種:九二式重装甲車)「全くですな。これでようやく外惑星とやらの迎撃に集中できそうです」
相変わらず追従の多い村瀬中将
その向かい側には、こちらも別室で待機していた陸海の幕僚達の姿があった
高沢少将「・・・準備は、出来ているかね?」
湊川少佐「勿論です。安心してください」
その外れの机に新型無線機を置いて、新たな入電を待つ湊川少佐と、その部下本村中尉
そのとき、新たな報告が第五主力艦隊から入った
本村中尉(車種:九三式装甲自動車)「主任!第五主力艦隊から報告・・・いえ、これは・・・」
湊川少佐「どうした!?」
無線連絡を聞いた本村中尉は驚愕した
本村中尉「・・・そんな・・・」
藤沢中将「何があったんだ!?読み上げてくれないと分からないではないか!」
一瞬躊躇った後に、本村中尉が通信を読み上げる
本村中尉「・・・『発 第五主力艦隊司令部 宛 グリシネ軍統合幕僚本部 本艦隊は、現時刻を以ってグリシネ軍からの脱退を宣言する。以後、本艦隊並びに第三巡洋艦隊は独自の指揮系統に準じ、資源惑星「フィフス・ルナ」を中心とした二〇浬圏内の制宙権は本艦隊並びに第三巡洋艦隊に帰属する物とし、これを侵した場合は敵対行動と判断する』・・・」
村瀬中将「・・・これは、まさか!?」
湊川少佐「・・・その、まさかです。ミイラ取りがミイラになったようです」
会議室は、一瞬の沈黙の後、再び戦場と化した
黒田中将「・・・貴様らには、恥も誇りも無いのか!?」
谷村中将「ただちに、全艦隊に叛乱軍を撃滅せよとの指示を出せ!」
谷村は向かい側の海軍作戦参謀、稲沢中将に向かって叫ぶ
稲沢中将(車種:四式中戦車)「それは無理です!」
谷村中将「何故だ!?」
稲沢中将「このところの騒ぎで、指揮系統は壊滅状態です。第三主力艦隊は距離がありすぎますし、それ以外の小規模艦隊に至っては命令を拒否・・・」
谷村中将「ふざけているのか、貴様らは!」
西郷中将「ふざけてなどいない!そもそも、キュワールが壊滅するかもしれないという状況下で、何故我々が殺しあわなければならない!森、答えろ!」
向かい側に座るかつての戦友に向かって、西郷中将は叫んだ
森中将「殺し合いを仕掛けたのは海軍だろう!こちらに責任を押し付けるな!」
西郷中将「責任を押し付けたのはそちらのほうだろう!・・・昔のお前なら、そんな事は言わなかったはずだ・・・!」
森中将「昔が何だ!今の俺は空軍作戦参謀だ!キュワールの平和のため、そして祖国のために戦う・・・」
西郷中将「ならば、何故お前はこれほどまでに他に責任を押し付ける!祖国のためを思うなら、かつて祖国のために散った仲間達に詫びるべきだろう!今の祖国が、これほどまでに崩壊してしまったことを!」
森中将「黙れ!・・・俺は、チョロQであることを止めたんだ!」
椅子から直立し、二両の戦車が叫びつづける
傍らの谷村中将は、それを無視して隣に座る情報参謀に聞いた
谷村中将「・・・金居、あれはどうした!?」
金居少将(車種:四式自走迫撃砲)「・・・あれ、と言いますと?」
谷村中将「決まっているだろう。我が空軍の直轄部隊だよ!」
金居少将「精鋭の第二艦隊及び第八機動部隊は、海軍第三主力艦隊同様遠方デヴォリアに停泊中です!他の部隊は・・・」
そのとき、金居少将の弁論を遮るように、谷村中将が立ち上がった
谷村中将「ええぃ、この事態は全て陸海軍の責任だ!貴様ら全員、粛清だ!」
そう言って、谷村中将が発砲した
その砲撃は、軍務参謀の江原少将に命中した
江原少将(車種:特四式内火艇)「貴様らは、鉄砲でしか物が言えんのか!?」
その言葉が引き金となった
再び机は倒れ、会議室の戦闘はさらにヒートアップした
江原少将「貴様らは常に権力に物を言わせて、無理のある作戦計画を次々と通していった!それによって犠牲になったチョロQは何両に及ぶ!?」
西郷中将「今回もそうだ。結果的にこの叛乱を呼び起こしたのは貴様らとも呼べるんだぞ!」
森中将「何を言うか!?部内の統制を出来ないのを、我々のせいにして!」
西郷中将「部内の統制!?貴様らは『統制』という名の虐殺を行ったに過ぎない!知っているんだぞ!谷村中将が以前・・・」
その直後、誰かが椅子を放り投げた
稲沢少将「お、おい、浜野少将!?」
浜野少将(海軍参謀。車種:海軍十二糎自走砲)「現場で叛乱が起こっているというのに、鎮圧の対策もろくに取れねぇ。我々もそうだが空軍の独裁体制はどうも気にいらねぇ。この前の続きだ、派手にやるぞ!」
そう言って、浜野少将は倒れた机を持ち上げた
原田大将「総員、海軍陣営を止めるんだ、急げぇ!」
こうもなると、止めようがない
前回の会議を引きずっていた参謀達は、さらに暴走を開始した
これでは会議以前の問題である
大河内元帥「・・・参ったな、これは」
モントレー元帥「どうも最近、みんなイライラしてるようだからなぁ」
ところが、前回の会議とは一つだけ違う要素があった
三つ巴になっていたのだ
海軍側を止めに入った陸軍も、結局のところ「会議室の戦い」に参加する結果となったからである
次から次へと負傷車が続出する
ガラスは割れ、机は全損、椅子など跡形も無く、湊川少佐の周りだけが異常に整然としていた
湊川少佐「・・・新報は?」
本村中尉「ありません」
湊川少佐「早いうちに入って欲しいな・・・」
もはや参謀達の騒乱には見向きもせず、ひとまず情報の収集に当たる情報部の面々
本村中尉に至っては、ヘッドセットを押し付けて会議室の戦いから遠ざかろうとしている
グリシネ国王「諸君!いいかげんにしないかぁ!」
その言葉に続いて、120mm滑腔砲の砲声が轟いた
窓の外に向かって発砲した木原元帥だった
木原元帥「・・・我々の悪い癖だな、これは。どうしてこの状況下で、同胞同士が殺しあわなければならない。何故なんだ・・・何故私が諸君に砲身を向けなければならないんだ・・・!」
砲声から数十秒後、全ての騒乱は収まった
もはや机も椅子も無く、会議室に並んだ幕僚達は、とりあえず一つの結論を出した
空軍第六・第七艦隊の出撃である
全ての会議が終わり、会議室の修理のために幕僚達は一旦退室した
長年の間、この会議室で戦略会議が行われてきたが、会議室がほぼ破壊されるという事態は始めてであった
元々こういう事態が発生しやすいため、会議室の机や椅子は極力安めのものが使われているという
あえて高めの固定式のものを置いておけば、こんなことにもならないのに
廊下の隅で、窓の外を眺めながら、原田大将は思った
原田大将「・・・西郷、この国はどうなると思う?」
一緒に会議室から出てきた西郷中将に聞く
西郷中将「間違いなく、滅びる。この戦争で」
今まで滅んでいなかったのが不思議とも言える国だ。今度とばかりは、キュワール全土の中では真っ先に滅びるだろう
勿論、内側からだ
原田大将「そうなるとして、俺たちはどうする?」
国家が滅びるのなら、その幕僚達も、勿論滅びることとなる
黒田たち「権力車」はさておき、その「権力車」に対し最後まで抵抗した俺たちは、一体どうするというのだ
西郷中将「俺は最後まで戦う。あんたは・・・祖国へ帰ったほうがいい」
原田大将「どういう意味だ?」
西郷中将「あんたにはこの国を守ってもらう義理はない。戦友を死地に追いやり、自身をも縦社会の中に組み込んだような国家を守る義理など・・・」
原田大将「この国を守る義理はない。だが、戦友を守る義理はある!」
西郷中将「その『戦友』が俺や稲沢さん、そしてレラッフティたちのことと解釈しても、俺には解せない。祖国であんたと共に戦った戦友は、この国は滅びなければ変わらないといっていた」
窓の外から、ジェットエンジンの轟音が聞こえる
どうやら今日も演習があるらしい
原田大将「・・・本当にあいつは・・・松井はそんなことを言っていたのか!?」
西郷中将「それは・・・」
原田大将「・・・俺はそうは思わない。だとしたらあいつは・・・この国の軍隊を抜けた時からそうしてる!でも、あいつは・・・そうしなかった・・・!」
西郷中将は黙り込んだ
実際のところ、軍にいた頃の松井元帥にはとにかく縁が無かった
やたら堅苦しく反抗的で、ちょくちょく海軍に手を出していた破天荒な将校、そう言ったイメージだった
だが、いざ独立してみれば平和主義で、熱い性格とは想像もつかないほど冷静な戦術で、瞬く間に戦局を変えていった
時折彼の書いた本を、松井元帥と共に民兵に移った戦友の薦めで読むことがあった
情報を殆ど開示していなかった当時のQQQQ橋本派の政治体制や兵力などを見事に予想していた
小泉少佐がまだ参謀本部にいた頃、彼の著書を参考に作戦計画を立てた
事実、第六次キュワール大戦でグリシネ海軍は大戦果を挙げた
しかし、それを妬んだ空軍と結託した当時の長官の陰謀により、小泉少佐は前線部隊へと左遷された
当時の長官を更迭したのは、現在の長官である大河内元帥が率いる情報部だった
そして小泉少佐を左遷した空軍幕僚の一両は、親友だったはずの森中将だった
原田大将「・・・俺の祖国は、あいつの仲間が守っている。大丈夫だ。だから俺は、あんた達と共に戦う」
未だ喧騒の残る会議室前の廊下で、原田大将は言った
その傍らで、無線機を持ち出して別室へ移動する情報部の面々
情報を随時入手していかなければ、ただでさえ状況判断が鈍っているこの軍部においては破滅を意味する
今まで軽視されていた物が、ようやく重視されるようになってきたのだ
だが、それは遅かったのかもしれない
高沢少将「・・・戦争が、友情を引き裂く、か。いつの時代も、ありうる話だ」
廊下の隅に立ち止まり、高沢少将は呟いた
第七十五話 続く

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宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:55
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:56
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 21:59
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:06
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 松井一真 2009/10/6 22:07
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 松井一真 2009/10/6 22:14
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その2 松井一真 2009/10/6 22:16
   宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その3 松井一真 2009/10/6 22:18
    Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括 ダークスピリッツ 2009/10/7 19:12
    Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括 松井一真 2009/10/10 11:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき ダークスピリッツ 2009/10/7 18:50

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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