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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第三話
 松井一真  - 2007/12/15 10:46 -
  
第三話。一番悩んだのはサブタイトルでした。

第三話 漂流諸島
プロトン海軍第六艦隊の護衛を受け、レジスタンス部隊及びプロトン王国第三八大隊を乗せた輸送船団が出港した
現在、第六艦隊及び輸送船団はQQQ沖を航行中である
駆逐艦「パーカー」の艦橋ではプロトン国王らが辺りを見張っていた
プロトン国王「指揮官たるもの、前線の状況を観察しなければならない。従軍時代から決めていたことだ」
レイオガル国王「第一次キュワール大戦ですな。あの時は大変だった」
プロトン国王「コールデクト雪原での戦闘は大変だったな。連中がキエロクに立てこもって要塞を建てて。極寒の大地での戦闘経験はさすがに無かったからな」
艦長「現在Qシュタイン帝国からの連絡はありません」
プロトン国王「了解。久々の前線だ。被弾することの無いようにしたいな」
電探手「艦長!『バルチモア』より入電!敵艦隊発見との事!」
プロトン国王「何っ!?」
艦長「Qシュタインから連絡は無かったぞ!」
プロトン国王「大回りして哨戒網をすり抜けたようだな・・・」
艦長「総員戦闘配置!」
副長「総員戦闘配置!」
第六艦隊旗艦「バルチモア」からの入電では、アトランタ級軽巡洋艦を旗艦とする艦隊が出現したとの事だ
軽巡洋艦と駆逐艦の艦隊ならば、重巡洋艦を主軸とする第六艦隊で互角だろう
乗員(通信)「戦闘配置よし!」
艦長「魚雷発射管、目標は敵三番艦。雷撃準備急げぇ!」
魚雷発射管が旋回する
照準、敵艦の前方に定まる
水雷士(通信)「雷撃準備よし!」
敵艦、前進する
艦長「テーーーッ!」
一斉に魚雷が発射される
魚雷は真っ直ぐ敵艦に向かっていく
敵艦に直撃、炎上する
水雷士(通信)「敵巡洋艦を撃沈!」
プロトン王国軍は、海上戦闘に不慣れである
それでも第一撃で魚雷を直撃させられたのは幸運であった
ウルタンク帝国軍もプロトン王国に似た艦影の船を使用しているため、誤射を恐れているのかもしれない
だが、しばらくすると敵の砲撃が正確になった
海戦に不慣れなため、プロトン艦は戦闘中であるにも関わらず艦尾には平時に掲げる大きなプロトン国旗が上がっていたのだ
敵巡洋艦が魚雷を発射する
艦長「面舵一杯!」
全速力で走っていた「パーカー」が急旋回をする
何とか、魚雷を回避する
だが、巡洋艦の後方にいた駆逐艦がさらに一発を発射した
艦長「取舵一杯!」
ジグザグに進んで避けようとする
だが、それを予測して巡洋艦が放った砲撃は避けられなかった
砲弾は直撃した
艦長「畜生、被害報告急げ!」
機関員(通信)「機関室がやられました!爆発の危険性あり!」
砲術長「砲塔がやられたようです!全砲室応答ありません!」
プロトン国王「・・・もう無理だ。退艦する」
艦長「国王陛下!?」
プロトン国王「機関室と砲塔がやられた。この船はもう動かん。弾薬庫に火が回る前に退避するんだ」
そういうと、プロトン国王は甲板へと降りていった
艦長「・・・総員退艦!」
とかく戦闘に不慣れなプロトン海軍は、ボートを艦から降ろすのも困難であった
何とか、脱出に成功する
直後、「パーカー」が大爆発を起こした
弾薬庫が炎上したのだ
プロトン国王「・・・我が国は島国であるにも関わらず、海軍に不慣れだった・・・」
艦長「・・・部内に陸戦主兵思想がある限り、それは拭え・・・陛下!?」
プロトン国王「そう驚くな。乗ってて当たり前だろう」
艦長「し、しかし、何もランチに乗らなくても・・・」
ランチ、とは動力を持たない小型のボートのことである
プロトン国王「私は兵隊だ。危険には慣れている。先代もそうだった」
副長「陸軍主兵論は、開戦劈頭叩き潰されましたな」
プロトン国王「・・・『バルチモア』から連絡は?」
通信長「無線機も沈んじまいましたからね。沈没艦の乗員を救助する手立てもまだ立ってないですし・・・」
既に「バルチモア」の姿は見えなくなっていた
どこからともなく、爆発音が響く
プロトン国王「どうしたっ!?」
艦長「あれです!」
輸送船が炎上している
レイオガル国王「・・・我々が海戦に不慣れであるばかりに、兵を死なせてしまった・・・」
ミーンテース隊長たちが、一斉にボートを艦外に降ろして脱出する
数分後、その輸送船も沈んだ

そして、脱出した数隻のランチが合流した
ミーンテース隊長「・・・沈没艦の乗員救出は、海軍ではなく空軍の仕事だ、とでも言って、我々の救出を後回しにするつもりでしょうな、上は」
プロトン国王「あってはならん事態だな・・・」
ランチは波に流されている
ミーンテース隊長「・・・ここから漂流して、どこに着きますかね?」
プロトン国王「・・・分からんな。なにぶん、方位も分からん」
漂流する国王達。果たして、彼らはどこにたどり着くのか・・・

同時刻、サンドポリス
プロトン通信兵「少佐殿、第六艦隊から入電、『ウルタンク艦隊の攻撃を受け、「パーカー」以下駆逐艦七隻及び、輸送船四隻が沈没。国王は脱出を確認するも消息不明』。以上です」
ロドスシルト少佐「・・・消息不明?」
プロトン通信兵「『「パーカー」沈没海域の特定は困難であり、現在第六艦隊は総力で捜索に当たっているが、波が高く、南方に流されたと判断された』とのことで・・・」
ロドスシルト少佐「どうして沈没直後に助けに行かなかった?」
プロトン通信兵「・・・分かりません。海軍規定に乗員救出が無いからでは・・・」
ロドスシルト少佐「かといって、沈没した艦の乗員を見捨てていいという指揮官がどこにいる!?」
ビスカイト中将「陸軍部内に大勢いる。参謀会議で私が頭を悩ませる原因だよ」
いもむし元帥「・・・非情な奴らが多くて困るよ。結束こそがプロトン王国の国力だと思うのだが・・・」
QQQ沖では、現地政府と第六艦隊、そしてQシュタイン帝国軍が合同で捜索を行っている
しかし、未だに発見できていない・・・

数週間後、漂流したランチは、ある島を発見した
ミーンテース隊長「・・・推定するに、南方数百浬を移動。これまで何とか暴風雨をしのいで、南下していたはず・・・」
プロトン国王「この海域で島は一つたりとも発見されていない。我々は冒険せずして新たな島を見つけたのか」
レイオガル国王「・・・確かに、あれはグリシネでは無さそうですな」
プロトン国王「・・・上陸準備急げ。いざという時には戦えるようにするんだ」
その時、双眼鏡で島を眺めていた隊員が叫んだ
レジスタンス隊員「隊長!あの島、街みたいなものが・・・」
ミーンテース隊長「何ぃっ!?」
ミーンテース隊長は隊員から渡された双眼鏡で島を眺めた
すると、紛れも無く「街」が見えたのだ
ミーンテース隊長「・・・そんな馬鹿な。この海域であんな街があるとは・・・」
Qトルックでも無さそうだ。まさか、新たなる「国」か?

数分後、ランチは島に漂着した
ミーンテース隊長「我々から先に入ります」
プロトン国王「ああ、一応頼む」
艦長「・・・戦場に慣れているとはいえ、ここは戦場ではなく未開の島・・・」
プロトン国王「しかも、技術が発達している」
一同は島を進んだ
しばらくすると、チョロQと遭遇した
R34だ。現地住民らしい
小銃を持っている
プロトン国王(・・・あれは・・・九九式短小銃!?)
九九式短小銃、グリシネ陸軍民兵隊で一時期用いられていた小銃である
Qトルックでも民兵銃として使われていた時期があったと聞くが・・・
住民「だ、誰だ!?」
こちらに気づいたようだ
プロトン国王(しまった、気づかれた!)
住民「ど、どこの国の連中だ!我々は貴様らの帝国主義には屈さない!」
プロトン国王「帝国主義だと!?」
住民「そ、そうだ!貴様らの帝国は数十年来の我らが仇敵!」
プロトン国王「待て!我々はプロトン王国の者だ!」
住民「・・・プロトン王国?」
プロトン国王「プロトン王国、タルタ海海上に浮かぶ島国だ」
住民「タルタ海・・・すまない、地図を持ってないから、どこにあるか分からないんだ」
ミーンテース隊長「地図なら、船から持ち出した奴が・・・」
ミーンテース隊長は地図を取り出した
住民「・・・ここから北の地図か」
プロトン国王「・・・そうなるな」
住民「・・・Qトルックは今どうなってる?」
プロトン国王「中立国だ」
住民「・・・そうか・・・それで、プロトンはどっちの陣営だ?」
プロトン国王「・・・連合だ」
どうやら、先の「中立国」という発言から、キュワールで戦争がおこっていることが分かったようだ
住民「俺は、ラクレルだ」
プロトン国王「プロトン王国国王、チャーフィーだ」
ラクレル(車種:スカイラインGT−R R34)「国王!?」
プロトン国王「ああ、激励のために前線に行く途中に船が沈んでな。それと、レイオガル国王も・・・」
ラクレル「・・・レイオガル?」
プロトン国王「レイオガル国王、十数年前に世代交代して、二世だ」
ラクレル「・・・そうか。とりあえず、近場に村があるから、そっちに連れてくよ」
ラクレルと名乗るチョロQに案内され、一同は村にたどり着いた
「村」と言っても、所々には大きな施設もあり、そんなに「村」のレベルでも無さそうである
最初は警戒していた村民も、ラクレルの紹介の後は非常に親切であった
かくして、連合陣営とその島―――――アファノアイランド―――――は友好関係を結ぶこととなった
プロトン王国の一同により、南北縦貫鉄道「アファノ・アイランド・レールライン」が開通し、島の南部、希利香町へものの数十分で行けるようになった
第二次キュワール大戦で試験投入された新兵器「ヘリコプター」の生産設備が既に整っており、そこを応用して工場を増強した
プロトン王国でも研究段階だった新システムを利用し、無煙化に成功した
第三話 続く

引用なし
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「新・チョロQ大戦争」派生作品 青き名将(仮題) プロローグ 松井一真 2007/11/11 23:01
  青き名将(仮題) 第一話 松井一真 2007/11/11 23:04
   Re:青き名将(仮題) 第一話 松井一真 2007/11/11 23:12
   青き名将(仮題) 第二話 松井一真 2007/12/5 23:07
   Re:青き名将(仮題) 第二話 松井一真 2007/12/5 23:11
   青き名将(仮題) 第三話 松井一真 2007/12/15 10:46
   Re:青き名将(仮題) 第三話 松井一真 2007/12/15 10:56
   青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:35
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:36
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:38
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:58
   Re:青き名将(仮題) 第四話 感想 ダークスピリッツ 2008/1/1 10:14
   Re:青き名将(仮題) 第四話 感想 松井一真 2008/1/1 11:36

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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