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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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「新・チョロQ大戦争」派生作品 青き名将(仮題) プロローグ 松井一真 2007/11/11 23:01
  青き名将(仮題) 第一話 松井一真 2007/11/11 23:04
   Re:青き名将(仮題) 第一話 松井一真 2007/11/11 23:12
   青き名将(仮題) 第二話 松井一真 2007/12/5 23:07
   Re:青き名将(仮題) 第二話 松井一真 2007/12/5 23:11
   青き名将(仮題) 第三話 松井一真 2007/12/15 10:46
   Re:青き名将(仮題) 第三話 松井一真 2007/12/15 10:56
   青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:35
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:36
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:38
   Re:青き名将(仮題) 第四話 松井一真 2007/12/31 20:58
   Re:青き名将(仮題) 第四話 感想 ダークスピリッツ 2008/1/1 10:14
   Re:青き名将(仮題) 第四話 感想 松井一真 2008/1/1 11:36


「新・チョロQ大戦争」派生作品 青き名将(仮題) プロローグ
 松井一真  - 2007/11/11 23:01 -
  
「紀伊」の執筆が出遅れているため、SCQ執筆時に企画していたプロトン王国のスピンオフ作品を投稿します。

新・チョロQ大戦争派生作品 青き名将(仮題)

プロローグ 開戦
CQ暦233年、4月。第四次キュワール大戦終結
Qグリーン帝国の崩壊は、キュワールに僅かながらも、平和をもたらした
ノースグリーン大陸最強と謳われたQグリーンの将兵は、その敗戦を受け入れられなかった
そして、隣国へ援助を求めたのである
CQ暦233年、6月。Qグリーン帝国は突如として復活した
ノースグリーン大陸西部の国、カルオス帝国の援助を受けて、である
この動きを真っ先に批判したのが、プロトン王国である
それに続き、連合勢力の国々が批判し、再び、キュワールに暗雲が立ち込めたのである
そして、CQ暦235年、10月。キュワールに戦慄が走った
レイオガル国王(車種:チャレンジャーII)(通信)「プロトン国王ですか?実はQグリーンが復活した謎を2ヶ月間追っていたらあの三大帝国Qグリーン帝国・カルオス帝国・ウルタンク帝国が同盟を結んだと連絡が入ったのだ。」
ノースグリーン大陸中部に位置する中立国、レイオガル王国の諜報部隊からの連絡では、北方大陸において大陸最強と言われていたQグリーン帝国、以前からレイオガル王国と対立していたカルオス帝国、そしてウルタンク帝国が同盟を結び、帝国勢力を築き上げたというのだ
プロトン国王(車種:M24チャーフィー)「なんと!!しかもあの世界最強と言われるカルオス帝国まで!!これは恐ろしいことになりそうだ。」
幾多もの大戦を経験したプロトン国王は、確信した
「五度目の大戦」が起こる、と
レイオガル国王(通信)「これは絶対と言っていいほど宣戦布告をしてくると思われます。」
プロトン国王「そうですな・・・。われわれ同じ考えをしているはずです。」
キュワール連合陣営最強の軍事大国、プロトン王国と、帝国陣営の包囲下にあるレイオガル王国。ついに、事は動いた
プロトン・レイオガル国王「同盟を結びましょう!!」
そして、両王国は同盟を結んだ
プロトン国王(通信)「すぐさま準備をしましょう!ニビリア共和国にも協力を申し出ましょう。」
レイオガル国王(通信)「そうですな。こちらは敵の攻撃を予測して手をうっておきましょう。海軍を展開し、つめに最新情報を手に入れるためスパイを!」
プロトン国王「ありがとうございます。こちらは戦力を充分に整えておきます。戦争が長期化すると考えられますからね。ところでどうしますか?こちらから仕掛けますか?」
レイオガル国王(通信)「いや、こちらは待つのです!そして充分戦力を整えて、一気に攻めましょう!こちらからは長距離戦を得意とする。ライズライク少佐率いるレイオガル長距離戦部隊を送ります。私の国の長距離戦の代表部隊です!」
プロトン国王「おお!ありがたい!ではこれから準備に取り掛かりましょう!」
数週間後、周辺諸国から連絡が入った
プロトン王国とは以前からの国交があるニビリア共和国は、プロトン王国の要請に応じ、タルタ海海上に哨戒艦隊を展開
第四次キュワール大戦直前のクーデター以来、プロトン王国と友好関係にあったQシュタイン帝国も同盟に参加、陸海空軍の展開準備に当たった
更に、Qシュタイン大陸の大国、Qタンク王国も同盟に参加
連合陣営は、キュワール全域に渡って部隊を展開することとなったのだ

そして、翌年六月、ホワイトマウンテン・・・
標高の高いホワイトマウンテンは、少ないながらも夏にも雪が残っている。王国随一のスキー名所といわれる訳は、そこにある
そして、そのホワイトマウンテンの斜面に、いくつかの対空機銃座が造られていた
チョロQ王国兵士A「・・・しかしな、Qグリーンが復活したってのも、ずいぶん怪しい話じゃねぇか。軍拡を続けるプロトンの陰謀じゃねぇのか?」
対空機銃座に座る兵士が言う
チョロQ王国兵士B「いや、当の報告自体はレイオガル王国諜報部からの物だ。プロトンの諜報部じゃねぇ」
もう一人の兵士も言った
チョロQ王国兵士A「だからだよ。レイオガルとプロトンは、数十年前からの友好関係だぞ」
チョロQ王国兵士C「・・・おい、あそこに何か見えないか?」
チョロQ王国兵士A「友軍の戦闘機だろ。噂を広めるために、キュワール各地を飛び回ってるとかな」
確かに、キュワール各地に連合軍の航空隊が飛び回っていた。開戦を考慮しての軍事行動であった
チョロQ王国兵士C「いや、あれは連合軍の飛行機とはちょっと違うぞ・・・」
ラックス(通信)「こちら総司令部!帝国軍の爆撃機が、ホワイトマウンテンに飛来!諸君の方向だ!直ちに攻撃を開始せよ!」
直後、重低音が彼らのいる銃座に響き渡った
チョロQ王国兵士A「畜生、Qグリーン復活は本当だったのか!」
直ちに引き金を引く
チョロQ王国兵士B「だから言っただろう!」
ついに帝国陣営はチョロQ王国北部へ爆撃を敢行、大戦が始まったのだ
ロス(車種:スカイライン ケンメリGT−R)「また爆撃機だ!」
ブシェーミ(車種:スカイラインGT−R R32)「Qグリーンの爆撃機は、空軍基地が潰されてダメになったんじゃないのか?」
ロス「これを見ろ。GKU3国同盟により、Qグリーン復活とのことだ」
マドセン(車種:スカイラインGT−R R33)「えーーっ、また飯が食えなくなるのかよぉーー!」
ロス「マドセン!戦いが起こったらこの機銃を使え!」
バンガー(車種:スカイラインGT−R R34)「僕達にもくれるの?」
ロス「当然だ、親父は逃げてばかりだからな。こういうときには、俺たちが頑張らなければ」
そして、村落に無数の爆弾が投下される
ロス「ただ、対空性能がないんでな、早く逃げろ!」
ブシェーミ「そ、それぐらい早く言えよ!」
ロス「とにかく、逃げるぞ!」
マドセン「ま、待ってくれよぉーー!」
四兄弟は、投下される爆弾の中、斜面を下っていった
機銃座、果敢に応戦する
チョロQ王国兵士A「畜生、何機落としても、キリが無いぞ!」
チョロQ王国兵士B「同盟を結んでいるだけあって、六年前より増えてやがる!」
チョロQ王国兵士D「弾持って来たぞぉ!」
チョロQ王国兵士C「おお、ありがたい!」
チョロQ王国兵士B「よぉし、右二〇度方向だ!」
チョロQ王国兵士C「了解!」
敵機は次々と、ホワイトマウンテンに襲い掛かった
直後、QQQQ軍が設置した対空ミサイルが発射された
チョロQ王国兵士A「畜生、QQQQめ、派手にやりやがる!」
チョロQ王国兵士B「これじゃ、俺たちの出番がねぇなぁ・・・」
無論、撃墜されたら残骸も残る。果たして、QQQQは墜落した機体の残骸の回収に協力してくれるのだろうか・・・

プロトン王国、陸軍総司令部。ついに、軍部にも開戦の報が伝えられた
いもむし元帥(陸軍総司令官。車種:名鉄3400型電車武装仕様)「諸君、ついに帝国勢力が宣戦を布告した。前大戦と同じく、チョロQ王国北部に爆撃を敢行。展開していたQQQQ軍と交戦したとの事だ」
リピーレド元帥(陸軍指揮官。車種:マウス)「我々は出られなくて、全く残念だ」
ロッキード元帥(陸軍指揮官。車種:M60−2000)「君ならそう思うだろうな」
いもむし元帥「・・・とにかく、我々は北方大陸に展開することとなった。リピーレド君の隊は休みだがな。あまり大軍を派遣すると後々問題になる」
ロドスシルト少佐(第一中隊司令。車種:M1A1エイブラムス)「国内レジスタンス部隊に関しては、どうしますかね?」
いもむし元帥「今回の作戦には参加しないこととなっている。派遣は来月頃を予定している」
コムニエム軍曹(第二中隊所属。車種:ヴェスペ)「元帥!それでは遅いと思いますが!?」
いもむし元帥「なぜかね?」
コムニエム軍曹「敵軍がレイオガルに攻め込む可能性が、無いとは限りません!」
いもむし元帥「確かにそうだが、レイオガル王国軍の精鋭部隊が、そう簡単に打ち破られるとも限らん。我々もそれなりに軍備を整えておく必要がある」
ロドスシルト少佐「我が戦友、ガモンがそう簡単に倒されるとは、私は思わんな」
精鋭部隊の指揮官、ガモン大佐とは第一次キュワール大戦以来の戦友である
いもむし元帥「まあ、そういうことだ。しばらくは、待つべきだな」
レイオガル王国から報告が来るまで、プロトン王国軍の派遣は待つこととなった
いずれにせよ、開戦は紛れも無い事実だ
これから起こる戦いは、キュワール最大の物となるだろう
プロローグ 終わり

あとがき:SCQのプロローグ〜第一話の時期の話です。執筆当初はプロトンメインだったので、変更はほとんどありません。ただ、第六次キュワール大戦や「紀伊」の伏線も展開するため、一部描写を変更しております。
引用なし
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青き名将(仮題) 第一話
 松井一真  - 2007/11/11 23:04 -
  
第一話。プロトンメインといいながら、レイオガルも半分入ってます。レイオガルメインの作品は作れないので・・・

第一話 大陸の危機
CQ暦236年、6月。Qグリーン帝国、カルオス帝国、ウルタンク帝国が突如として宣戦布告、チョロQ王国に侵攻を開始した
上陸した部隊は連合軍と交戦するが、連合軍の奮戦により、帝国軍は撤退した
この際の奮戦は、また別の話となる
しかし、撤退した敵部隊は負傷兵を別の輸送船に乗せて本土へと帰還させ、残存部隊は少々の休息の後、レイオガル王国へと向かった
カイオグル元帥(精鋭部隊指揮官。車種:90式戦車)「すまんな、次の攻撃目標が決定された」
ジル精鋭兵(精鋭部隊隊員。車種:ベングリオン)「我々の部隊も出撃するんでしょうか?」
カイオグル元帥「いや、出撃するのはゾイドルク元帥の部隊だ。我々も準備を整え、いざというときには出撃する」
ピクス精鋭兵(精鋭部隊隊員。車種:ルクレール)「・・・大変なことになりそうですな」
カイオグル元帥「ああ。厳しい戦いになるだろうな・・・」
ジオン精鋭兵(精鋭部隊隊員。車種:BHEタンク)「・・・隊長、我々は生きて帰れるのでしょうか・・・」
カイオグル元帥「分からんな。だが、それは我々の頑張り次第かも知れんぞ」
ジル精鋭兵「隊長、そろそろレイオガルのようです」
カイオグル元帥「ああ、分かった。この船もどこかに隠しておかないとな・・・」
ピクス精鋭兵「隊長、そういえば、当のゾイドルク元帥の部隊が見当たりませんが」
カイオグル元帥「彼らは先ほど、合流した飛行艇で一足先に飛んでいった。我々は陽動部隊でもあるのだ」
ジオン精鋭兵「・・・精鋭が陽動とは、驚きですね」
カイオグル元帥「なに、単にバックアップだけでは面白くないからと、作戦本部に俺が提案した物だ」
彼らの乗った輸送船は、数隻の護衛をつけて、レイオガル沖に展開していた
その上空を、主力部隊の乗った輸送飛行艇が、飛んで行った・・・

飛行艇の機内では、指揮官のゾイドルク元帥が、作戦に付いて説明していた
ゾイドルク元帥(カルオス帝国軍指揮官。車種:AMX−30)「今回の作戦目標は、キュワール征服の妨げとなるレイオガル王国を占領することである。敵はおそらく、すぐ下の輸送船団に乗って、襲来するものと考えているだろう。しかし、我々にはこの新型の輸送飛行艇がある。敵は空軍が編成されたばかりで、空の防備は手薄だ。ひとまず我々は敵の前線基地になるだろうザスレイクに降下、占領する」
GKU兵士A「敵の精鋭部隊が来る前に、占領しないといけない、ということですね?」
ゾイドルク元帥「まあ、いざとなればこのグレートブラスターで街ごとふっとばすまでだがな」
数機の輸送飛行艇は、ザスレイク上空へと向かっていた
そして、上空へと到達した
ゾイドルク元帥「よし、降下用意!」
GKU軍兵士B「降下用意!」
帝国軍、レイオガル王国攻撃部隊は、ザスレイク上空よりパラシュートで降下。瞬く間に攻撃に移った・・・

一方、レイオガル王国の精鋭部隊は、カルオス帝国軍が上陸したとの報を受けた
それまで野戦訓練のためにQタンク王国に出向いていた部隊である
しばらくすると、彼らが待機している地点から西の港町の沖合いに、輸送船数隻と巡洋艦二隻、駆逐艦八隻を捕捉したという
ライズライク少佐(精鋭部隊副指揮官。車種:レオパルト2A6)「ここから西へ行った港町が敵の上陸地点と思われる。長距離レーダーで早く敵を見つけることを優先するんだぞ!それから戦闘に入る!」
彼らは長距離レーダーを輸送車両に載せていた
これで、遠距離にいる敵を探すのだ
だが、このレーダーには最大の難点があった
対地上用レーダーだったため、対空目標を探知できなかったのだ
レイオガル兵士A「カルオス帝国軍が上陸したらしいな」
レイオガル兵士B「たいした部隊じゃないだろ。さっさと片付けてやるか」
ビオス(精鋭部隊所属。車種:S103)「しかし、油断は禁物だぞ。敵がどんな手を使ってくるか、分からんからな」
レイオガル兵士A「首都が爆撃を受けたりするかもしれないからな」
レイオガル兵士B「まあ、そうだったとしても、空軍が何とかしてくれるはずだ」
今までの戦歴からすれば、確かに上陸部隊はたいした規模では無さそうだ
輸送船「数隻」であるならば、威力偵察か何かだろう、そう思っていた
しかし、当の港町には、敵部隊はおろか、発見が報告された軍艦も、艦砲射撃の跡も無かった
ガモン大佐(精鋭部隊指揮官。車種:Pzh2000)「!!敵がおらん!!どういうことだ!!」
レイオガル兵士A「分かりません。もしかしたら、発見された船団は囮・・・」
直後、北方に爆煙が見えた
ここから北50kmにある街、ザスレイクの方角である
ライズライク少佐「!!なにごとだ!!」
援護部隊の隊長、ザイオス兵長が報告する
ザイオス兵長(援護部隊隊長。車種:BHEタンク)「あっちです!」
ライズライク少佐「あそこはザスレイク!しまった!裏をかかれた・・・。とにかく!急いでザスレイクにむかえ!!なんとしてもくい止めるのだ!!」
船団は陽動だったのだ
直後、主力部隊は既に輸送機でザスレイクに降下したとの連絡が入った

そして、先の爆発はグレートブラスターによる物であった
市民A「うわー!!敵のタンクだーーー!!」
既に街は所々で爆発が起こっていた
市民B「うわーーーーーーーーー!!」
所々で、悲鳴が聞こえる
直後、響き渡る轟音
市民C「あ!あれはグレイトブラスターだ!!みんな逃げろーーーーーーー!!」
必死に逃げ回るが、もはやどうしようもない
市民「うわーーーーーーーーーーーーーーー!!」
グレートブラスターは着弾、街は炎に包まれた

そして、精鋭部隊がようやく到着した
ガモン大佐「・・・一足遅かったか・・・。」
街はほとんど廃墟と化していた
ライズライク少佐「くっそぉーー!!てめぇーーら、よくもぉーー!!」
ガモン大佐「お、落ち着け!!突っ込んだら、やられる!!」
一同「しょ、少佐!!」
無謀にも、ライズライク少佐はたった一両、怒りに任せて突撃した
GKU兵士A「!!誰か突っ込んでくるぞ!!」
GKU兵士B「あれは敵のタンクだ!」
GKU兵士C「攻撃だー!!」
ゾイドルグ元帥「私のグレートブラスターでこっぱみじんにしてやるわ!!わーはっはっはっはっ!!」
帝国軍兵士は、ライズライク少佐に一斉攻撃を開始した
佐官で、しかも防弾性が高いレオパルト2A6とはいえ、あれほどの大多数が相手では・・・
ガモン大佐「このままでは少佐がやられてしまう!!接近戦部隊は敵に近づきやっつけろ!長距離戦部隊は元帥を狙って攻撃するのだ!!」
そして、レイオガル軍精鋭部隊は、帝国軍のレイオガル攻略軍と交戦した
レイオガル兵士A「行くぞ、突撃だ!」
レイオガル軍、果敢に突撃、帝国軍へと迫る
しかし、多数の帝国軍の攻撃を受け、レイオガル軍は壊滅状態になった
ガモン大佐「このままでは・・・やられてしまう・・・。援軍を・・・呼ばなければ・・・」
その時、無事な兵士の一両、ビオスが言った
ビオス「私ならまだ動けます・・・。私が連絡を入れます。それまで絶えてください。」
ガモン大佐「わかった・・・。できる限り・・・持ちこたえてみせる・・・。敵に気づかれないよう・・なるべく早く伝えてくれ・・・。」
ビオス「わかりました!」
ビオスは、プロトン王国へと向かって、走った
帝国軍の追撃をかわし、連絡機に飛び乗った
連絡機は、小さな飛行場を飛び立った

大陸上空を飛ぶ、一機の連絡機
沖合いに、敵の空軍が展開していない可能性は、無いとはいえない
だが、レイオガル空軍は帝国軍航空隊と大空中戦を展開していたのだ
ピヨ王国の飛行場で補給を受け、離陸
直後、敵機の襲撃を受けた
所属不明。どこの国だろうか
操縦士「少々、派手な動きをするぞ。しっかり掴まってろよ!」
敵機の放つ銃弾をかわす
ビオスは、不意に急降下する敵機を見た
翼端には、Qのマーク。どこかで見たような気がするが・・・
操縦士「よし、急上昇だ!」
連絡機は急上昇する
敵機、それに続く
連絡機、急降下する
派手な機動で、何とか引き離すのだ
直後、友軍の飛行隊が現れた
翼端には、日の丸。噂に聞いていた、Qシュタイン大陸の民兵組織だろう
友軍機の援護を受け、離脱に成功した

その後、チョロQアイランド、ノイズシティ簡易飛行場に着陸
僅かながら、補給を受ける
市長に就任したという、チョロQ王国前大統領フォレスト氏が、ビオスたちの労いに来た
なんでも、市長官邸をわざわざマンション街を移築してまで建てたという
フォレスト「レイオガルの兵士かね。国は大変だと聞いたが」
ビオス「はい。無線機がやられたんで、プロトン王国に援軍を要請すべく向かっております」
フォレスト「と、いうことは、長居は無用ってことだな」
ビオス「そうですね。補給が終わったら、また飛び立ってバチェリットの飛行場まで向かいます」
フォレスト「大変だな。私もまだ就任したばかりだから、軍備もままならんから、援軍は出してやれんが、食糧援助だけは出来るぞ」
秘書「・・・フォレスト様、さすがにそれは・・・」
フォレスト「何故だ?」
秘書「いや、レトルトカレーだけではどうしようもないということで・・・」
フォレスト「ま、まだレトルトカレーとは言っていないじゃないか!」
秘書「長年付き合ってるんですから、それぐらい分かりますよ!」
補給員「補給、完了しました!」
ビオス「では、私はこれで失礼致します」
フォレスト「お、おお、そうか。頑張れよ!」
連絡機は、再び飛行場を飛び立っていった
フォレスト「・・・なんだよ、こんなに用意したのに」
フォレストが持っているダンボール箱には、明らかに「業務用ビーフカレー 激辛」と書かれていた
秘書「・・・だから、それは普通、戦場で食べられないと思いますが・・・」
それこそ、こいつの原液をミサイルの弾頭に詰め込んで発射し、空中で弾頭を分解させて散布させるようにすれば、新種のBC兵器に成り得るだろう
とにかく、連絡機はタルタ海上空へと飛び立っていった
第一話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第一話
 松井一真  - 2007/11/11 23:12 -
  
第一話後編。ギャグを撤廃して、話の筋をまとめました

第一話 大陸の危機
そして、バチェリットの飛行場の近くまで到着した
ビオス「こちらレイオガル王国軍連絡機!着陸許可願います!」
管制官(通信)「なにっ、レイオガル?!」
ビオス「はい、レイオガル王国です!」
管制官(通信)「・・・分かった、着陸を許可する!」
連絡機は、無事バチェリットの飛行場へと着陸した
ビオスは真っ先に、プロトン国王の居城へと向かった
守衛に引き止められるが、正規のレイオガル兵だということを知るや、国王の元へ案内してくれた
ビオス「プロトン国王!急いで援軍をレイオガル王国のザスレイクに送ってください!!あまりにも圧倒的な戦力でおされているんです!!」
プロトン国王「なにっ!?ザスレイク!?」
ビオス「はい、ザスレイクです!」
プロトン国王「・・・分かった。昔の縁だ、援軍を出してやろう。いもむし元帥、直ちに出撃準備を!」
いもむし元帥「はっ、了解!」
プロトン国王「・・・国のことは、心配するな。いざとなれば、私がやる」
そして、主力部隊が出撃することとなった
無論、スピード重視だ。輸送機による空挺作戦である
無数の輸送機が、戦闘機の護衛を受けて飛び立っていった
ビオスは、輸送機へ同乗することとなった
なお、連絡機とその操縦士は、戦線が安定するまでQシュタイン帝国領内で待機することとなった

輸送機の機内には、普段の面々がいた
いもむし元帥「今回の任務は、ザスレイク方面で劣勢状態にあるレイオガル王国軍の支援だ。敵には強力な巡航ミサイルを持った将校がいるとのことだ。注意する必要があるな」
ビスカイト中将「よし、ザスレイク上空まで、しばらく休憩だ。といっても、こんな機内じゃすることもあまり無いか」
ロドスシルト少佐「予定より早まりましたな」
ビスカイト中将「ああ。それまで本土は、あの猛将たちが守り抜くはずだ」
ロドスシルト少佐「これで負けたら、奴らには売国奴のレッテルが付きますな」
チョロ〜ン王国領内や、Qトルック帝国領内で起こった虐殺事件のことである
まだ公表されていないのだが、もし彼らが敵侵攻部隊との戦いに打ち負ければ、すぐに公表する手筈となっているとのことだ
パノラマ少尉(プロトン陸軍所属。車種:名鉄7000型電車武装仕様)「もうすぐノースグリーン大陸だ。ここからは戦場だから、気を引き締めるように」
いもむし元帥「・・・ただ、敵機は別の場所で交戦中とのことだがな」
そして、ついにザスレイク上空に到達した
ロドスシルト少佐「よし、全軍降下初め!」
全部隊、投下
同盟国を救うべく、「西の王国」の師団が、ザスレイクの地へ降り立った

着陸したロドスシルト少佐は、倒れているレイオガル軍の将校を見て叫んだ
ロドスシルト少佐「ガモン!」
ガモン大佐「・・・その声は・・・ロドスシルトか・・・」
ビオス「ガモン大佐、プロトン王国軍が支援に駆けつけてくれました!」
ロドスシルト少佐「手近な負傷車を搬送しろ、急げ!」
複数のQタンクたちが、負傷車たちを運び出している
そのうちの何両かは、回収用のクレーンを使って運び出している
港には、連合軍の輸送船が停泊している。あの船の中ならば、安全だろう
ビスカイト中将「・・・攻撃部隊は、カルオス所属か」
ロドスシルト少佐「どうやら、そのようですね」
ビオス(・・・そういえば、ライズライク少佐は?)
いもむし元帥「前進する。負傷車の搬送が終わった者から、前線を目指せ」
プロトン王国軍は、カルオス軍の見える方角へと、急行した
そして、カルオス軍と、レイオガル軍が交戦している地域へと到達した
パノラマ少尉「・・・あれはカルオス軍のようです!」
いもむし元帥「・・・おい、あの将校は巡航ミサイルを持っているようだぞ!」
そして、大軍と戦う一両のレオパルトIIA5を見て、ロドスシルト少佐は確信した
ロドスシルト少佐「・・・ライズライク!」
包囲されているようだ
ビスカイト中将「司令、我々は、あのレイオガル軍将校を助けに行きます!」
いもむし元帥「分かった。いざとなれば、助けに行く!」
一個中隊が、カルオスの大軍へと向かって行った
敵の将校、巡航ミサイルを撃つ
いもむし元帥「危ない!」
いもむし元帥、後部に格納した巡航ミサイルを放つ
いざというときにしか使わない、切り札だ
上空で二発が激突、空中で大爆発が巻き起こる
ロドスシルト少佐「プロトン王国軍だ!」
ゾイドルク元帥「どれだけ増えようが、このゾイドルクの前には無力だ!」
いもむし元帥「・・・ゾイドルク!?」
ビスカイト中将「・・・司令、あの将校に何か因縁でも?」
いもむし元帥「第一次キュワール大戦時、叛乱を起こして軍を離脱したあの将校か!」
第一次キュワール大戦時、現在のプロトン王国に当たるプロトン開発区において、チョロイアル元帥を初めとする駐留軍が叛乱を起こしたのだ
その際、その駐留軍に加わっていたのが、ゾイドルクだった
いもむし元帥「・・・あの時、取り逃がしたからな。よし、少佐。その負傷兵を連れて行け。私はこの将校の相手をする!」
ロドスシルト少佐「・・・了解!」
ロドスシルト少佐ら、数両のQタンクが、ライズライク少佐を連れて輸送船へと走った

輸送船では、負傷したガモン大佐が手当てを受けていた
ガモン大佐「ありがとうございます・・・。わしがもうちょっと若ければこの場は力をお借りしなくても倒せていたのですが・・・。今はもう熟年。動きが鈍くなり敵の総攻撃もよけられんかった。プロトン軍のみなさん。本当にありがとうございます。このことをプロトン国王にお伝えください。プロトン軍の方。」
プロトン衛生兵「わかりました。」
ガモン大佐「ありがとうございます。わが軍が復活しだいすぐに援軍にいきます。それまでの間何とか耐えてください。わが軍が大ダメージを受けたせいでそちらも大きなダメージを受けたはず。なるべく早く復帰するつもりです。お願いします・・・。」
プロトン衛生兵「ハイ・・・。」
ガモン大佐「(一刻も早く戦場に復帰せねば・・・このままではこちらが負けてしまう。ライズライクは敵に正面から突っ込む戦法が好きだ・・・それをあのときに思い出していればこちらの攻撃の仕方も変わっていただろう。大佐でありながらミスを犯すとは・・・この戦争が終われば私は軍人をやめよう・・・。)」
その一室に、ロドスシルト少佐がやってきた
ロドスシルト少佐「ガモン、ライズライクは無事だ。今手当てを受けてる」
ガモン大佐「おお、そうか」
ロドスシルト少佐「・・・負傷するなんて、ガモンらしくない」
ガモン大佐「迂闊だったよ。まさか敵がこのような戦法を使うとは・・・」
ロドスシルト少佐「・・・戦術は日々進歩しているからな・・・」
ガモン大佐「・・・早いところ、前線に戻った方が良くないか?」
ロドスシルト少佐「そうだな。じゃぁ、続きは生きて帰ってからにするよ」
そういって、ロドスシルト少佐は病室を出ようとした
ガモン大佐「ロドスシルト・・・生きて帰って来いよ」
ロドスシルト少佐「了解!」
ロドスシルト少佐は足早に、輸送船を後にした

同時刻、いもむし元帥とゾイドルク元帥の戦闘は熾烈なものと化していた
双方共に発射した巡航ミサイルでボロボロになっていた
いもむし元帥「・・・腕は衰えていないようだな・・・」
ゾイドルク元帥「そちらこそ・・・だが・・・」
いもむじ元帥の後方から、数両の増援が駆けつけてきた
ゾイドルク元帥「今回は俺の負けのようだ。撤退する」
そういうと、ゾイドルク元帥は数両の部下と共に撤退した
いもむし元帥はもはや追撃する力は無かった
ロドスシルト少佐「元帥、大丈夫ですか?!」
いもむし元帥「なに、慣れているよ」
ビスカイト中将「しかし、かなりの怪我で・・・」
いもむし元帥「・・・よし、残存する敵部隊の掃討は、中将に任せる」
重傷を負ったいもむし元帥は、輸送船へと搬送された
そして、ビスカイト中将は残存する敵部隊の掃討へと向かった

北方大陸での戦闘は安定しつつあった
その時、QQQQから、国籍不明機飛来との報告が入った
迎撃に出動した航空隊は搭乗員を残して全滅。それに対し、国籍不明機側の損害は飛来が確認された十数機中、ほんの六機であった
プロトン国王「・・・国籍不明機・・・」
プロトン空軍士官「はい、Qシュタイン帝国機に酷似した機体だったとの事ですが・・・」
プロトン国王「・・・帝国からはQQQQ機の誤射報告は届いていないし、あの空域には帝国陣営の機体さえ飛来報告が届いていない・・・」
ロッキード元帥「・・・一体、奴らは何者なんでしょう・・・」
プロトン陸軍士官「ザンブニール所属飛行隊より報告!帝国側の輸送船団が接近している模様!」
ロッキード元帥「了解、直ちに攻撃に移る!」
そういって、ロッキード元帥は司令室を出て行った
プロトン国王「・・・一難去って、また一難、か・・・」
開戦と同時に、戦局は目まぐるしく変わっていく
落ち着く時は、しばらく無いだろう・・・
第一話 終わり

あとがき:SCQ第二話〜第三話を原型に展開。SCQ第二話はLaitoさんが執筆し、同第三話はLaitoさん原案で僕が執筆しました。そのため前後のつながりに難がありましたが、今回は単独執筆のためうまくまとめてあります。また、ビオスが途中で補給に立ち寄ったという設定でフォレストたちが登場しています。
QQQQ軍が交戦した国籍不明機。いずれQQQQのスピンオフも書く予定ですが、裏設定ではここで国籍不明機と交戦したのが高杉中将の隊で、撃墜した六機のうち二機は彼の戦果だったりします。
SCQ第三話でQQQQ軍が謎の国と交戦する描写があったんですが、そこからかなり変更しています。いくらなんでも国籍不明の敵軍を殲滅するというのはおかしいので。
引用なし
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青き名将(仮題) 第二話
 松井一真  - 2007/12/5 23:07 -
  
このタイトルで制式化か。第三話

第二話 奇襲攻撃
北方大陸における唐突な本土決戦は、遂にレイオガル王国首都、ジャクリオンガルバゴス付近で決着がつけられることとなった
首都へとたどり着いたプロトン王国軍だったが、そこで見たものは・・・
ビスカイト中将「なに!??」
いもむし元帥「て・・・帝国軍がいないぞ?!!」
パノラマ少尉「も、もしや帝国軍はスキだらけになったプロトン王国に進軍を開始しているのでは?!」
ロドスシルト少佐「このままではまずい!!」
帝国軍の撤退は予想以上に早かった
どうやら北方大陸における戦闘そのものが陽動だったようだ
そして、レイオガル王国はプロトン王国と共同で開発した空中軍艦を起動させることとした
レイオガル将校「『LX−V77』離陸準備!」
最新型空中軍艦「LX−V77」。一〇〇〇両ものタンクを格納できる全長150mにも及ぶ巨大な輸送機で、空中司令部として機能する
ただ、輸送任務を目的とするため、武装は機関砲数門のみである
その時、操縦桿を握っていたソモトダラスが叫んだ
ソモトダラス「レーダーに感あり!!どうやら敵は海上を進んでいる模様です!!」
輸送機により空挺作戦を実行した上、艦隊は出港したばかり。だが敵もわざわざ水上パーツで移動している。状況は互角だ
唯一違うのは展開している部隊の数だが・・・
ビスカイト中将「よし、総員水上戦闘準備!水上パーツをつけろ!」
ソモトダラス「水上戦闘準備、水上パーツ装着準備急げ!繰り返す、水上戦闘準備・・・」
待機している兵士達が、次々と水上パーツをつけていく
レイオガル将校「・・・敵さん、水上パーツですかい」
航法機器を操作する将校が言う
ロドスシルト少佐「ああ、それが救いだよ。駆逐艦の援護でもあってみろ、我々はただの一撃で海底の屑鉄になってるぞ」
用意していた水上発動機(マリンモーター)を装備して返す
プロトン兵士「準備完了です!」
ロドスシルト少佐「よし、いくぞ!」
その時、機体後部からライズライク少佐がやってきた
ライズライク少佐「待ってください!俺も行きます!」
既に水上発動機を装備していた
ロドスシルト少佐「おい、体はもう大丈夫なのか?」
ライズライク少佐「大丈夫です!!」
・・・止めても聞かんだろう。ロドスシルト少佐はそう思った
ロドスシルト少佐「・・・よし、それでは行くぞ!」 
全隊員、降下
そして、着水
カルオス兵士A「プロトン軍!??」
カルオス兵士B「見つかっちまったか・・・」
バルゴオ中将「焦るな!連中を殲滅すればよい!」
隠密作戦部隊の指揮官、バルゴオ中将は、はっきり言えば余り有能な将校では無い
護衛の艦も無しに大軍を、水上隠密移動で行軍しているのだ
さらに、プロトン軍は遠距離から砲撃を仕掛けていた
ロドスシルト少佐「相手のほうが数が多いが、長距離から攻撃すれば相手は十分な力を発揮できない!!」
こちらの兵器の方が射程が長いのが利点であった
ライズライク少佐「ザスレイクを破壊した恨み!100倍にして返すぞ!」
無論、先の戦闘では総攻撃を受け負傷したライズライク少佐は、復讐といわんばかりの状況だ
だが、敵も多い。左右から別働隊が攻撃を仕掛けてきた
プロトン兵士「左右から敵襲!」
ビスカスト中将「よし、正面はいもむし元帥達に任せて、左右からの敵は我々が相手するぞ!」
こちらも戦力を二分して攻撃する
量で攻める敵に質で対抗する
そして、敵軍は徐々に勢力が衰えていった
バルゴオ中将「ちっ、一時撤退だ!」
カルオス兵士A「一時撤退!」
カルオス軍は一時撤退した
無論、撤退したのは隠密行動部隊、すなわち別働隊である
本隊の乗る輸送船団は、本土の部隊が攻撃する手筈となっていた

さて、「本土の部隊」、第220航空隊は、敵二個艦隊が護衛する輸送船団を攻撃した
飛行隊長(通信)「各機、目標は輸送船だ。駆逐艦は急降下爆撃隊が相手する!」
第220航空隊は新たに配備されたTBD雷撃機を主力とする航空隊である
「雷撃機」という新しいカテゴリーにある航空隊であり、従来は艦艇のみが搭載できた「魚雷」を航空機が搭載するようになったものだ
先鋒のSB2A急降下爆撃機が、駆逐艦を次々と攻撃する
一隻、また一隻と撃墜されていく
そして、TBDが輸送船に近づく
操縦士「投下準備よし!」
無線士「目標は輸送船だ、しっかり狙えよ!」
尾部銃手「後方、敵機無し、いけるぞ!」
操縦士「よし、投下!」
魚雷を発射。魚雷は真っ直ぐ輸送船に向かっていく
操縦士「上昇!」
TBDは輸送船を飛び越えていく
直後、魚雷が命中、輸送船は炎上する
その時、TBDを追って多数の戦闘機が飛来した
尾部銃手「予想より遅い出撃だな」
操縦士「手間取ってたんじゃないのか?」
無線士「無駄口叩いてる暇は無いぞ!」
操縦士「無論だ!」
尾部機銃が唸る
だが、たかだか一丁の機銃で落とされる敵機ではない
敵機も反撃に移ろうとしていた
その時、友軍戦闘機が飛来、敵機を撃墜した
尾部銃手「助かったな」
無線士「全く、友軍機も遅いじゃないか・・・」
操縦士「魚雷は一発限り。離脱するぞ」
尾部銃手「了解」
TBDは離脱していく
彼らの後方では次々と輸送船が炎上、沈没していった

援護に現れた戦闘機、P−40は、現在プロトン王国陸上基地に配備されている主力戦闘機だ
そのP−40が配備されている第103飛行隊の隊員、ラグラ大尉は若きエースパイロットだ
飛行隊長(通信)「よし、各機、攻撃を受けている友軍機を援護せよ!」
ラグラ大尉(車種:M26パーシング)「了解!」
言われるまでもない。先も友軍TBDを攻撃していた敵機を撃墜したところだ
眼下では輸送船が魚雷、爆弾の命中で爆沈している
敵空母から飛び立った敵機が、次々と友軍機を狙って飛んでいく
それを狙い、ラグラ大尉機は急降下した
友軍SB2Aが急旋回する
それを追う二機の敵機
ラグラ大尉機は急降下、機銃を撃った
敵機、炎上する
残る一機はこちらへ向かってきた
ラグラ大尉機、旋回して敵弾をかわす
そして、敵機の背後につく
銃弾、敵機の翼を貫き、吹き飛ばす
敵機、錐もみになって墜落していく
爆発、四散する敵機
ラグラ大尉「敵機を撃墜!」
戦闘機隊、敵機を次々と攻撃する
続いて雷撃隊第二派が襲い来る
輸送船、魚雷攻撃を受け炎上する
輸送船団は壊滅、撤退した
第二話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第二話
 松井一真  - 2007/12/5 23:11 -
  
後半。QQQQは相当変更してます

第二話 奇襲攻撃
数日後、ウルタンク帝国軍がQカラー王国に上陸した
Qシュタイン兵士「司令、ウルタンク帝国軍が上陸したとの事です」
ドニゲッテル少将「分かった、各部隊戦闘準備急げぇ!なんとしてでも敵を市街地に入れるなぁ!」
直前に防衛のため展開していたQシュタイン帝国軍と交戦、レッドシティ近郊において激戦が繰り広げられている

同時刻、タルタ海海上
電探手「艦長、電探に所属不明艦数隻を捕捉しました」
艦長「所属不明艦?」
電探手「はい。駆逐艦クラスと思われます」
見張り員「目視圏内に入りました・・・艦長!あれはQグリーン艦です!」
艦長「総員戦闘配置!対水上戦闘準備急げぇ!」
タルタ海に展開していたニビリア共和国第五艦隊がQグリーンの哨戒艦隊と交戦した

同時刻、Qグリーン沖上空
高杉大佐「もうすぐQグリーンだ、早いとここの大戦を終わらせようぜ!」
高橋少将(通信)「おめぇとやるなんて久しぶりだな」
高杉大佐「全くだ。これで大戦を終わらせられるとなると・・・んっ!?」
高橋少将(通信)「どうしたっ!?」
高杉大佐「敵機だ!」
QQQQ軍航空隊がQグリーン爆撃のために北方大陸へと向かうが、Qグリーン機の激しい抵抗に遭い断念した
この際、QQQQ陸軍部内で、核弾頭ミサイル発射に関する会議が行われたというが、定かではない

さて、その時プロトン王国軍主力部隊及びレイオガル王国軍が乗っている「LV−X77」は、チョロQ王国沖上空を飛んでいた
ソモトダラス「まもなくチョロQ王国上空です」
カルオス帝国軍がチョロQ王国に襲来したとの報告を受けたためだ
ビスカイト中将「チョロQ王国には大勢のチョロQがいる。彼らに支えられている我々は何としてでも救わねばならんな」
ロドスシルト少佐「そうですね。何たって300km/hをゆうに超えるチョロQが軍需物資を運んでくれているのですから」
その時、ガモン大佐が後部の兵員室からやってきた
ガモン大佐「お話中失礼します。こちらの準備は整いました。いつでも出撃可能です」
ロドスシルト少佐「了解。電探手、敵タンクはどこに?」
ソモトダラス「チョロQ王国の最大都市、サンドポリスに向かっている模様です。このまま降りれば敵の進軍をサンドポリスの手前で止められると思います」
ロドスシルト少佐「分かった、よし、そうしよう!僅かでも時間を短縮するため、ホバープレーンを装着する。至急全艦放送に繋いでくれ」
ソモトダラス「了解!」
ロドスシルト少佐は無線機を取り、叫んだ
ロドスシルト少佐「達する。サンドポリスに敵軍が接近しつつある。ホバーブレーンを装備して投下態勢にかかれ!」
レイオガルの兵士達が一斉にホバーブレーンをつける
いもむし元帥「・・・今回は、ここでの指揮にとどめるか」
ビスカイト中将「確かに、その方がよさそうですな」
しばらくして、ライズライク少佐がやってきた
ライズライク少佐「準備完了、いつでもどうぞ!」
ロドスシルト少佐「よし、後は任せた!総員、降下!」
ライズライク少佐「了解!いってまいります!」
ロドスシルト少佐「生きて帰って来いよ!」
兵士達が次々と降下していく
最後に、ライズライク少佐が降下していった

いざ着地したライズライク少佐だが、前方にいる敵の指揮官を見て唖然とした
一緒に降りてきたガモン大佐が言う
ガモン大佐「どうした?」
ライズライク少佐は返答した
ライズライク少佐「カイオグルだ・・・カルオス最強元帥・・・」
ガモン大佐「何っ!?」
前方に見える90式戦車、それは明らかにカイオグル元帥であった
ガモン大佐「とにかく、サンドポリスには敵を入れるな!その前に敵を壊滅させるんだ!」
よりによって、カイオグル元帥が現れたのだ
どうやら大陸の戦闘で陽動に参加した後、反転してサンドポリスに戻ったようだ
カイオグル元帥「突撃ぃぃ!」
だが、そこには普段見る隊員達はいない
一体、どういうことなのだろうか・・・
ライズライク少佐「撃てぇ!」
両軍の兵士、激突し激戦を繰り広げる
混戦状態となる
レイオガル兵士「喰らえっ!」
降下させた軽機関銃が炸裂、次々と倒されるカルオス兵
しかしカルオス軍も榴弾砲を配備していた
カルオス将校「撃てぇ!」
榴弾砲によって、レイオガル軍も次々と被害を被る
精鋭指揮官同士の戦いも熾烈なものとなった
そして、双方共に大損害を負った
ライズライク少佐「敵も相当なダメージを受けています。しかし、こちらも・・・」
ガモン大佐「しかし引き下がるわけもいかん、どうにか持ちこたえるしかない」
その時、突如としてカルオス軍の砲火が止まった
カイオグル元帥「これ以上の戦闘は犬死を呼ぶ。一時退却だ!負傷兵は直ちに本土に戻り手当てを受けるのだ!動けるものは負傷兵を無事に本土まで運ぶように!」
突然の退却指示。指揮下の兵士を大事にするカイオグル元帥ならではの戦術であった
カイオグル元帥「今回は我々の負けだ。しかし、この大戦の敗北は決まっていない。次に会えるときを楽しみにするよ」
そう言うと、カイオグル元帥は指揮下の兵士を連れて撤退していった
ガモン大佐「カイオグル・・・あいつはやはり、今でも変わらんな・・・」
激戦の末、カルオス軍は撤退した

その頃、カルオス帝国本土をQQQQの爆撃機が襲った
タクロウ飛行隊長指揮下の精鋭飛行隊である
本土上空においてカルオス軍戦闘機とQQQQ軍爆撃機の大空中戦が繰り広げられた
大空戦を制したのはカルオスの防空飛行隊であった
というのも、QQQQの戦闘機は航続距離があまり長くなかったため、カルオス本土上空ではあまり戦うことが出来なかったのである
さらに、同時にウルタンク、Qグリーンへも爆撃を敢行しようとし、戦力を分散したために、各個撃破されてしまったのだ
そのために本土防空飛行隊の指揮を執っている富樫元帥や、その参謀達からは「戦力の無駄遣いだ」、「若気の至りで兵を殺すな」などと言われてしまったそうだ
QQQQ空軍は対策としてとある民兵組織から航続距離が非常に長い艦上戦闘機を試験的に購入することとした
それが、あの「零戦」であった
第四次キュワール大戦時に連合軍を勝利に導いたともいえるある諜報部隊。Qシュタイン大陸に本拠を持ち、キュワール各地で神出鬼没の活躍を見せる謎の民兵組織。その主力戦闘機が零戦であった

一方、プロトン王国本土では、チョロQ王国防衛強化のためにレジスタンス部隊をチョロQ王国領内に派遣する事が決定された
発案車は、言うまでも無くレジスタンス部隊の指揮を執っているミーンテース隊長である
プロトン王国第六艦隊の護衛を受け、十数隻の輸送船が出港しようとしていた
第六艦隊に所属する駆逐艦「パーカー」には、プロトン・レイオガル両国王が乗っていた
前線にいる部隊の慰労のためである
艦長「チョロQ王国までは現時点では安全です。行けるでしょう」
プロトン国王「ああ、そう思いたいところだな」
レイオガル国王「敵が暗殺にでも来なければ大丈夫だろう」
ミーンテース隊長(通信)「こちらレジスタンス部隊、補給物資及び増援部隊は全員搭乗いたしました」
艦隊司令(通信)「了解、これより全艦出港する」
第六艦隊の護衛を受け、輸送船団は出港した
目指すは、チョロQ王国である・・・
第二話 終わり

あとがき:SCQにおける第四話〜第八話を元に展開。この辺りは話が非常に短いので、一話にまとめました。プロトン王国があまり出てない話もありますからね。
QQQQ、開戦劈頭敵本土を奇襲するのは無謀だ、ということで今回は攻撃失敗ということで。本土上陸作戦も見送りに。なお、爆撃機に乗っていた隊員達は後に航空戦で活躍する弟の方です。
後は「紀伊」に登場したラグラが大尉として登場。航空戦はSCQ後半で展開してましたが、本作では序盤から重視。
第三話は当然SCQ第九話〜第十話をモチーフにします。
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青き名将(仮題) 第三話
 松井一真  - 2007/12/15 10:46 -
  
第三話。一番悩んだのはサブタイトルでした。

第三話 漂流諸島
プロトン海軍第六艦隊の護衛を受け、レジスタンス部隊及びプロトン王国第三八大隊を乗せた輸送船団が出港した
現在、第六艦隊及び輸送船団はQQQ沖を航行中である
駆逐艦「パーカー」の艦橋ではプロトン国王らが辺りを見張っていた
プロトン国王「指揮官たるもの、前線の状況を観察しなければならない。従軍時代から決めていたことだ」
レイオガル国王「第一次キュワール大戦ですな。あの時は大変だった」
プロトン国王「コールデクト雪原での戦闘は大変だったな。連中がキエロクに立てこもって要塞を建てて。極寒の大地での戦闘経験はさすがに無かったからな」
艦長「現在Qシュタイン帝国からの連絡はありません」
プロトン国王「了解。久々の前線だ。被弾することの無いようにしたいな」
電探手「艦長!『バルチモア』より入電!敵艦隊発見との事!」
プロトン国王「何っ!?」
艦長「Qシュタインから連絡は無かったぞ!」
プロトン国王「大回りして哨戒網をすり抜けたようだな・・・」
艦長「総員戦闘配置!」
副長「総員戦闘配置!」
第六艦隊旗艦「バルチモア」からの入電では、アトランタ級軽巡洋艦を旗艦とする艦隊が出現したとの事だ
軽巡洋艦と駆逐艦の艦隊ならば、重巡洋艦を主軸とする第六艦隊で互角だろう
乗員(通信)「戦闘配置よし!」
艦長「魚雷発射管、目標は敵三番艦。雷撃準備急げぇ!」
魚雷発射管が旋回する
照準、敵艦の前方に定まる
水雷士(通信)「雷撃準備よし!」
敵艦、前進する
艦長「テーーーッ!」
一斉に魚雷が発射される
魚雷は真っ直ぐ敵艦に向かっていく
敵艦に直撃、炎上する
水雷士(通信)「敵巡洋艦を撃沈!」
プロトン王国軍は、海上戦闘に不慣れである
それでも第一撃で魚雷を直撃させられたのは幸運であった
ウルタンク帝国軍もプロトン王国に似た艦影の船を使用しているため、誤射を恐れているのかもしれない
だが、しばらくすると敵の砲撃が正確になった
海戦に不慣れなため、プロトン艦は戦闘中であるにも関わらず艦尾には平時に掲げる大きなプロトン国旗が上がっていたのだ
敵巡洋艦が魚雷を発射する
艦長「面舵一杯!」
全速力で走っていた「パーカー」が急旋回をする
何とか、魚雷を回避する
だが、巡洋艦の後方にいた駆逐艦がさらに一発を発射した
艦長「取舵一杯!」
ジグザグに進んで避けようとする
だが、それを予測して巡洋艦が放った砲撃は避けられなかった
砲弾は直撃した
艦長「畜生、被害報告急げ!」
機関員(通信)「機関室がやられました!爆発の危険性あり!」
砲術長「砲塔がやられたようです!全砲室応答ありません!」
プロトン国王「・・・もう無理だ。退艦する」
艦長「国王陛下!?」
プロトン国王「機関室と砲塔がやられた。この船はもう動かん。弾薬庫に火が回る前に退避するんだ」
そういうと、プロトン国王は甲板へと降りていった
艦長「・・・総員退艦!」
とかく戦闘に不慣れなプロトン海軍は、ボートを艦から降ろすのも困難であった
何とか、脱出に成功する
直後、「パーカー」が大爆発を起こした
弾薬庫が炎上したのだ
プロトン国王「・・・我が国は島国であるにも関わらず、海軍に不慣れだった・・・」
艦長「・・・部内に陸戦主兵思想がある限り、それは拭え・・・陛下!?」
プロトン国王「そう驚くな。乗ってて当たり前だろう」
艦長「し、しかし、何もランチに乗らなくても・・・」
ランチ、とは動力を持たない小型のボートのことである
プロトン国王「私は兵隊だ。危険には慣れている。先代もそうだった」
副長「陸軍主兵論は、開戦劈頭叩き潰されましたな」
プロトン国王「・・・『バルチモア』から連絡は?」
通信長「無線機も沈んじまいましたからね。沈没艦の乗員を救助する手立てもまだ立ってないですし・・・」
既に「バルチモア」の姿は見えなくなっていた
どこからともなく、爆発音が響く
プロトン国王「どうしたっ!?」
艦長「あれです!」
輸送船が炎上している
レイオガル国王「・・・我々が海戦に不慣れであるばかりに、兵を死なせてしまった・・・」
ミーンテース隊長たちが、一斉にボートを艦外に降ろして脱出する
数分後、その輸送船も沈んだ

そして、脱出した数隻のランチが合流した
ミーンテース隊長「・・・沈没艦の乗員救出は、海軍ではなく空軍の仕事だ、とでも言って、我々の救出を後回しにするつもりでしょうな、上は」
プロトン国王「あってはならん事態だな・・・」
ランチは波に流されている
ミーンテース隊長「・・・ここから漂流して、どこに着きますかね?」
プロトン国王「・・・分からんな。なにぶん、方位も分からん」
漂流する国王達。果たして、彼らはどこにたどり着くのか・・・

同時刻、サンドポリス
プロトン通信兵「少佐殿、第六艦隊から入電、『ウルタンク艦隊の攻撃を受け、「パーカー」以下駆逐艦七隻及び、輸送船四隻が沈没。国王は脱出を確認するも消息不明』。以上です」
ロドスシルト少佐「・・・消息不明?」
プロトン通信兵「『「パーカー」沈没海域の特定は困難であり、現在第六艦隊は総力で捜索に当たっているが、波が高く、南方に流されたと判断された』とのことで・・・」
ロドスシルト少佐「どうして沈没直後に助けに行かなかった?」
プロトン通信兵「・・・分かりません。海軍規定に乗員救出が無いからでは・・・」
ロドスシルト少佐「かといって、沈没した艦の乗員を見捨てていいという指揮官がどこにいる!?」
ビスカイト中将「陸軍部内に大勢いる。参謀会議で私が頭を悩ませる原因だよ」
いもむし元帥「・・・非情な奴らが多くて困るよ。結束こそがプロトン王国の国力だと思うのだが・・・」
QQQ沖では、現地政府と第六艦隊、そしてQシュタイン帝国軍が合同で捜索を行っている
しかし、未だに発見できていない・・・

数週間後、漂流したランチは、ある島を発見した
ミーンテース隊長「・・・推定するに、南方数百浬を移動。これまで何とか暴風雨をしのいで、南下していたはず・・・」
プロトン国王「この海域で島は一つたりとも発見されていない。我々は冒険せずして新たな島を見つけたのか」
レイオガル国王「・・・確かに、あれはグリシネでは無さそうですな」
プロトン国王「・・・上陸準備急げ。いざという時には戦えるようにするんだ」
その時、双眼鏡で島を眺めていた隊員が叫んだ
レジスタンス隊員「隊長!あの島、街みたいなものが・・・」
ミーンテース隊長「何ぃっ!?」
ミーンテース隊長は隊員から渡された双眼鏡で島を眺めた
すると、紛れも無く「街」が見えたのだ
ミーンテース隊長「・・・そんな馬鹿な。この海域であんな街があるとは・・・」
Qトルックでも無さそうだ。まさか、新たなる「国」か?

数分後、ランチは島に漂着した
ミーンテース隊長「我々から先に入ります」
プロトン国王「ああ、一応頼む」
艦長「・・・戦場に慣れているとはいえ、ここは戦場ではなく未開の島・・・」
プロトン国王「しかも、技術が発達している」
一同は島を進んだ
しばらくすると、チョロQと遭遇した
R34だ。現地住民らしい
小銃を持っている
プロトン国王(・・・あれは・・・九九式短小銃!?)
九九式短小銃、グリシネ陸軍民兵隊で一時期用いられていた小銃である
Qトルックでも民兵銃として使われていた時期があったと聞くが・・・
住民「だ、誰だ!?」
こちらに気づいたようだ
プロトン国王(しまった、気づかれた!)
住民「ど、どこの国の連中だ!我々は貴様らの帝国主義には屈さない!」
プロトン国王「帝国主義だと!?」
住民「そ、そうだ!貴様らの帝国は数十年来の我らが仇敵!」
プロトン国王「待て!我々はプロトン王国の者だ!」
住民「・・・プロトン王国?」
プロトン国王「プロトン王国、タルタ海海上に浮かぶ島国だ」
住民「タルタ海・・・すまない、地図を持ってないから、どこにあるか分からないんだ」
ミーンテース隊長「地図なら、船から持ち出した奴が・・・」
ミーンテース隊長は地図を取り出した
住民「・・・ここから北の地図か」
プロトン国王「・・・そうなるな」
住民「・・・Qトルックは今どうなってる?」
プロトン国王「中立国だ」
住民「・・・そうか・・・それで、プロトンはどっちの陣営だ?」
プロトン国王「・・・連合だ」
どうやら、先の「中立国」という発言から、キュワールで戦争がおこっていることが分かったようだ
住民「俺は、ラクレルだ」
プロトン国王「プロトン王国国王、チャーフィーだ」
ラクレル(車種:スカイラインGT−R R34)「国王!?」
プロトン国王「ああ、激励のために前線に行く途中に船が沈んでな。それと、レイオガル国王も・・・」
ラクレル「・・・レイオガル?」
プロトン国王「レイオガル国王、十数年前に世代交代して、二世だ」
ラクレル「・・・そうか。とりあえず、近場に村があるから、そっちに連れてくよ」
ラクレルと名乗るチョロQに案内され、一同は村にたどり着いた
「村」と言っても、所々には大きな施設もあり、そんなに「村」のレベルでも無さそうである
最初は警戒していた村民も、ラクレルの紹介の後は非常に親切であった
かくして、連合陣営とその島―――――アファノアイランド―――――は友好関係を結ぶこととなった
プロトン王国の一同により、南北縦貫鉄道「アファノ・アイランド・レールライン」が開通し、島の南部、希利香町へものの数十分で行けるようになった
第二次キュワール大戦で試験投入された新兵器「ヘリコプター」の生産設備が既に整っており、そこを応用して工場を増強した
プロトン王国でも研究段階だった新システムを利用し、無煙化に成功した
第三話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第三話
 松井一真  - 2007/12/15 10:56 -
  
後半。色々と悩んだ末、島民はラクレル以外出しませんでした。

第三話 漂流諸島
それから三ヶ月が経過した
沿岸部には新たに沿岸砲台が配備され、待ち受けるであろうウルタンク艦隊迎撃のために戦うこととなった
新型空母を建造すべく、南部に新たにドックが作られた
沿岸砲台にプロトン兵士が居座り、監視を行っていた
その時だった
プロトン兵士「所属不明艦隊接近!軽巡四、駆逐艦二〇・・・あの艦隊です!」
ミーンテース隊長「・・・まさか、ウルタンクの・・・」
プロトン兵士「・・・輸送船と思しき船も連れています。こちらに上陸するつもりでしょう」
プロトン将校(通信)「臨時司令部だ。砲撃を許可する」
プロトン兵士「了解、撃ち方始めぇ!」
沿岸砲台から次々と砲撃が行われる

ウルタンク帝国軍は、突然の砲撃に驚いた
艦隊司令官のバス少佐もその一台であった
バス少佐「プロトン軍の砲撃か?!」
ウルタンク兵士「司令、この海域にプロトンの基地はありません。おそらく我々も知らない同盟国では・・・」
バス少佐「よし、輸送船団に連絡、あの島に上陸させろ」
ウルタンク兵士「司令!?」
バス少佐「いずれ目の上のたんこぶになるだろう敵だ。叩き潰しておく必要がある」
ウルタンク兵士「しかし、上層部からの指示では・・・」
バス少佐「上の指示など待っておれん!」
艦隊司令官の一言で、ウルタンク帝国軍は島に上陸することとなった

同時刻、希利香町役場
役場にはラクレルがいた。実は彼はここの町長だったのだ
ラクレル「どうやらミッケール村長の岬から北側にタンクが乗った艦隊か・・・」
北方の村の村長、ミッケールから連絡が入ったのだ
ラクレル「ラックス、今頃なにしてんだろ〜な〜チョロQワールドで・・・あいつも戦場に出ているのだろうか・・・」
彼の親友、ラックスはチョロQ王国に引っ越したのだ
ラクレル「アファノの一部の車しかこのアファノから外の世界は知らない。まだ南西にアファノ港が出来上がらないから船もきやしない」
ドックと同時に港も作っているのだが、いかんせん建造が遅れている。プロトン軍が来る前から建造していたのだが・・・
ラクレル「ラックスはこっちでつく他船に乗って向こうへいったがあの船が帰ってこないのも気がかりだ・・・」
その時、役場に一両の戦車が訪れた
????「失礼するよ〜」
ラクレル「?」
チャレンジャーだ。無論、プロトン軍のタンクではない
????「よっ、久しぶり!」
ラクレルの友人、ガイだ
ラクレル「ガイか・・・なんのようだ?」
ガイ「どうやら北側で何かあったぞ」
ラクレル「知ってらぁ、タンクどもがきやがった。しかも敵がな。おめぇもタンクだろ。何とかしてきてくれよ敵艦隊を。海にでも沈めてくれ」
ガイ「あいにく弾はねぇ。20年前の戦争で使い果たした」
ラクレル「どうやらレイオガル国王・・・いや、レイオガル王子が来てるぜ」
ガイ「マジか!?誰から聞いた?」
ラクレル「さっきアファノマウンテンに登って見てきた。3ヶ月間あのタンクたちはここの存在には気づいてないな。不思議だ」
ガイ「3ヶ月間なぁ〜」
ラクレル「うぃっとー。何とかしてくれとは言ったが、やっぱ俺もいこ。久々に大暴れしたくなってきた!じゃいくか!」
ガイ「そうだな!」
彼らの語る、「二〇年前の戦争」とは、新興国家だったレイオガル王国に、隣国カルオスが侵攻したCQ暦215年のことである
陸軍に所属していたレイオガル国王―――――当時は王子だった―――――は、ガモン少佐(当時)らと共に前線へと向かった
その際の戦闘で、敵部隊に特攻し戦死した、とされていた一両のチャレンジャーがいた
ガイ「やっぱこういうときに悪魔のエンジンは便利だ!」
ラクレル「ラックスが使ってたやつだけどな」
戦車でありながら超高速、その所以はそこにあった
ラクレル「しっかし、おめぇがここに来てから、ずいぶん速くなったな。あんときゃ70kmぐらいだったのによぉ。400km近く出せてんだぞおめぇ」
山を飛び越え、村へと向かっていく
沖合いには大艦隊が見える
ガイ「どんなもんよ!おっ!見えてきた!」
ラクレル「海でも飛び込んで、ガソリン爆弾でも使ってやらぁ!」
二台は村へと駆け下りていった
その先には、陣頭指揮を執っているプロトン国王達がいた・・・

沿岸砲台とウルタンク艦隊との戦闘は激戦となっていた
あたり一体で砂塵が上がっている
ミーンテース隊長「・・・なんかものすごい音聞こえません?」
プロトン国王「確かに・・・・・?!」
プロトン将校「戦車がすごい勢いで走ってくるぞ!」
プロトン兵士「チョロQが一緒に並列している!?」
ミーンテース隊長「あのタンク・・・タンクなのか・・・?」
プロトン国王「チョロQと互角に走ってるぞ・・・」
レイオガル国王「チャレンジャー?・・・」
プロトン国王「レイオガル君・・・あれが、現地住民が言っていた『レイオガルのタンク』では?」
レイオガル国王「・・・・・・・・・」
そして、超高速で一両のチャレンジャーと一台のR34が駆け込んできた
ミーンテース隊長「うわ!砂埃が・・・」
ガイ「20年ぶりだな、レイオガル王子!」
レイオガル国王「レ、レイオガル王子ぃ?ふざけてるのかね君は!・・・え、レイオガル・・・何故私の名前を・・・」
ガイ「忘れたのかぁ!?ま、仕方がないな。あんたがまだ子供だったときのことだからな」
レイオガル国王「君の名前は?」
ガイ「エストロネ=シザス=ガイだ!」
レイオガル国王「!あ、あなたはあの時の・・・」
ガイ「おっと、そこでストップ!さっさとやらねぇと島の自然が破壊されちまうからな。さっさと敵艦隊つぶさねぇと!ラクレル、行くぞぉ!」
そういって、ガイは駆け出していった
ラクレル「おい、ガイ。弾持ってなかったんじゃ・・・」
勢いで動いていそうな奴だ
そのまま海の上をしばらく走ってから、また戻ってきた
ガイ「す、すまんが弾をくれ・・・」
気づいてなかったのか
ミーンテース隊長「は、はい、どうぞ」
ミーンテース隊長は滑腔砲弾を手渡した
ガイ「今度こそ行くぞぉ、ラクレル!」
ラクレル「おっしゃー!」
そういうや、二台は飛び出していった

軽巡洋艦の艦橋では、ウルタンク兵たちが唖然としていた
ウルタンク兵士「なっ、なんだあれは!?」
ウルタンク将校「レジスタンスじゃない、あんなに速い奴は・・・」
直後、軽巡洋艦が業火に包まれた
大艦隊が次々と爆発を起こしていく
ウルタンク艦隊は壊滅した
残存する数隻の艦艇と輸送船は撤退していった
指揮官、バス少佐とその部下は、プロトン軍に捕獲された・・・
第三話 終わり

あとがき:SCQ第九話〜第十話が原型となった話。原型となる第九話〜第十話は、Laitoさん(当時は「ラクレル」名義)が原案を担当し、僕が前半部分(=第九話)を執筆しました。後半をLaitoさんが執筆し、僕の書いた第九話と相当キャラクターのずれたラクレルが登場していました。
冒頭の艦隊戦、SCQ第九話では相当無理のある作りになっていたので、さすがに書き直しました。艦隊が全滅したわけでもないのに救助されていない、という矛盾点も何とか解決。
で、SCQ第九話では相当落ち着いた感じで書かれていた島民たちですが、今回はラクレルがいきなり九九式短小銃を構えるという、南方の原住民(いや、科学が進歩しているとはいえほんとに「南方の原住民」だし)めいた展開にしました。構えている銃が「九九式短小銃」というところで日戦軍団とのつながりが見えますが、当然これはSCQ終盤において描かれたアレにつながります。
で、ラクレル以外の島民が一切登場してません。原文第九話での描写がコントみたいだったので・・・
ただ、次回には登場します。相当出番少ないですが。
Qトルックの設定、当然SCQ第九話の時期には存在せず、完全な後付けです。ただ、何故Qタンクに拒絶反応まがいの言動を見せるかという物が思い浮かばなかったので、後々登場したQトルックを使ったわけです。「紀伊」ではアファノ、Qトルック共に相当影の薄い国家になってますがね。
後半は敢えて原文のままにしました。レイオガル国王のフルネームを考えておくべきだったな、と思っています。とりあえず「レイオガル」は名字に当たる部分です。

次回はようやく日戦軍団が登場します。
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青き名将(仮題) 第四話
 松井一真  - 2007/12/31 20:35 -
  
諸事情により感想が来ませんが、書き溜めておきます。第四話です。
第四話 正義の暴走
アファノでの戦闘から一日が明けた
ミーンテース隊長「朝がきたか・・・。早く、プロトン王国に戻らないと・・・」
ガイ「おはようさん」
ミーンテース隊長「あっ、おはようございます」
プロトン将校「ガイさん、話があるのですが」
ガイ「話ってなんだ?」
ミーンテース隊長「プロトン王国に来てくださいませんか?」
ガイ「いいけど、何故だ?」
ミーンテース隊長「ガイさんは知っているでしょう、三大帝国との戦争を・・・」
プロトン将校「私たちは昨日言ったようにあの艦隊にやられこの島に漂流しました・・・」
ミーンテース隊長「我々はプロトン王国に一旦戻り、あの荷物を運ばなければなりません。どうか、輸送作業と応援を頼みたいのですが、手伝っていただけるでしょうか?」
と、いうのも、ミーンテースは輸送船から荷物を運び出していたのだ。まともに退艦できず無線機を落としてしまった「パーカー」の乗員との錬度の差が出たようだ
ガイ「あぁ、いいとも!」
ミーンテース隊長「ありがとうございます!」
レイオガル国王「おはようございます」
ミーンテース隊長「あっ、レイオガル国王!おはようございます」
ガイ「おはよう、王子・・・じゃなかった、レイオガル国王」
レイオガル国王「ガイ殿、別に畏まる必要は無い。かつて、私を守っていただいた方なのですから。そして私の、兄さんのような存在でしたから」
ガイ「そうか。おっ、あれはプロトン国王ではないか」
プロトン国王「皆さん、おはようございます」
ガイ・ミーンテース隊長・レイオガル国王「おはようございます」
プロトン国王「・・・唐突だが、ガイ君。君を両国の元帥と任命したいのだが、いいかね?君の戦闘能力、そしてあの速さ!レイオガル君と昨夜相談したんだが、見事に意見が一致した。後は君しだいなのだが・・・どうだね?」
ガイ「おぉ、元帥に任命!これはいい!是非乗ろうじゃないか、その意見に!」
プロトン王国「協力に感謝するよ、君のような強豪がこの戦争に参加してくれると!そして元帥としての役目を果たしてくれると!」
かくして、唐突ながらエストロネ=シザス=ガイは急遽、連合国軍元帥に任命された
無論、正式な所属はレイオガル王国陸軍なのだが・・・

同時刻、アファノアイランド兵器工廠
超空母「アファノ」を建造している新設海兵隊の一同であったが、いかんせんドックごと作らなければいけないので遅れている。また、竣工したところで中立国Qトルックの動向が気になる。そこで急遽「海上がダメなら海底から進めばよい」ということで高速シールドマシン(シールドマシン:地下鉄を建設する際の掘削装置)を建造していたのだ
マキリア(車種:ノア)「最後の荷物、積み込み終わり!」
尼蒸(車種:セルシオ)「固定チェックよし!」
ラクレル「ふぅ〜。何とか積み込み完了。ありがとよ。解散!」
レミア(車種:モビリオ)「やっと終わった〜」
尼蒸「つ、つかれた〜」
建造にはラクレル、レミア、尼蒸、マキリアといった、アファノアイランド島民連合の主要な面々が参加していた
彼らは全力で連合軍を支援することにしたのだ
ラクレル「俺は残って仕上げをする」
尼蒸「分かった、じゃあお先に」
建造メンバーがそれぞれの自宅へ戻った後、ラクレルは考えた
ラクレル「う〜ん・・・」
まだ機関が彼の思い通りにいかないのだ
ラクレル「タンクたちの要望では300km/hだったが、やっぱり300km/hではものたりねーな。500km/hは出してもらわんと・・・」
彼自身のプライドだった。上の要求を越えるもの、いや、凌駕する物を作らなければならない。そういうものであった
ラクレル「・・・そうだ!あいつに頼もう!」
「あいつ」とは島の有力な技術車、デミスタであった
デミスタ(車種:ゾンダC12S)「え!?俺が?」
ラクレル「たのむ!」
デミスタ「う〜ん・・・よし、改造してみる!可能な限りやってみるぜ!」
ラクレル「サンキュゥ〜〜!!」
すると、部屋にガイが入ってきた。貰ったばかりの元帥の階級章をつけていた
しかし、車体形状が何か変だ
ガイ「よっ、ラクレル!」
ラクレル「あっ、ガイじゃねーか!・・・?!タンクボディかえたのか」
ガイ「あぁ、俺のお気に入りの二つ目のタンクボディだ!レオパルト2のだな。ところで何を話してた?」
ラクレル「この巨大マシンの改造のことだ。そうだ、コミニュティータウンに行かないか?」
ガイ「コミニュティータウン?・・・いいけど、何しに行くんだ?」
ラクレル「新しい喫茶店が出来たんだ。雰囲気はいいし、料理はうまい、そこに行くのさ!ちょうどお昼時だからおまえも行くだろ?」
ガイ「よし!そうしよう!」
改装計画が決まったところで昼食として喫茶店に行くことにしたのだ
一旦休憩といったところか

休憩の後、機関を改装した
デミスタは街一番の技術車である。その技術は掘削装置にも及んだ
デミスタ「最終調整もできたし、完成だ!」
そこへ、差し入れを持ってラクレルが入ってきた
ラクレル「お疲れさん。ほい、さしいれ」
デミスタ「サンキュ〜♪これで明日の昼にはプロトンへいける!後はレジスタンスのトンネル作業の準備が終わるのを待つだけ。いっしょに迎えに行くか?」
ラクレル「そうするか。ガイ!おまえもいくか?」
ガイ「ん?あぁ〜。いくいく」
移動試験のために、自走することになったのだが、これがとてつもなく速いのである
「畑も飛ぶ飛ぶ、家も飛ぶ」どころではない
ガイ「速ー」
デミスタ「最高時速、523km!これをリニア化すれば600キロ近くは出せる!ま、そんな暇はなかったからやってないけど」
ラクレル「おっ、見えてきた!」
デミスタ「停止!」
当然、ブレーキも大変だ
巨大な板が車体上部より突き出る
シールドマシンはゆっくりと減速し、停止した
掘削、移動部分だけでこのとおりだ。壁面に特殊コンクリートを塗る部分を更に後ろに連結するのだが、それでもやはり500kmは出るだろう

翌昼、シールドマシンのモーターが動き出した
ゆっくりと掘削用のドリルが回りだす
ミーンテース隊長「発進!」
あらかじめ掘ってあった地下トンネル入り口部分を通過し、遂にシールドマシンは岩盤を掘り始めた
中央海底、数千里を突き進むのだ
第四話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第四話
 松井一真  - 2007/12/31 20:36 -
  
カルオス軍のパート。SCQ末期の雰囲気です。
第四話 正義の暴走
同時刻、中立国アルファロメオ帝国の本土、アルファロメオ島沖でカルオス帝国軍とQQQQ軍が交戦した
篠塚元帥率いるアルファロメオ帝国軍と共同で、QQQQ軍が防衛戦に参加したのだ
激戦の末、何とかアルファロメオ島を守り抜いたQQQQ軍だったが、更に勢いに乗ってカルオス帝国に航空隊を派遣したのだ
カイオグル元帥「戦局は膠着状態だ。次に指令が入るまで、我々はこの軍事病院の警備を行う」
ジル精鋭兵 \
ビグス精鋭兵 「了解!」
ジオン精鋭兵/
カイオグル元帥「数日前、アルファロメオ島沖で我が軍の艦隊が壊滅した。QQQQによるものだ。これだけなら普段の小競り合いと変わらん」
ビグス精鋭兵「確かにそうですね。それが理由で本土に残らなければならないってのが妙ですね・・・」
ジオン精鋭兵「・・・『QQQQによるもの』だからじゃないですか?」
ジル精鋭兵「そりゃ、どういう意味だ?」
ジオン精鋭兵「QQQQは容赦ないんだよ、こういうときは。だから帝国軍を撃退したら鼻高々で本土に奇襲をかけて来るんだよ。司令、当たってますか?」
カイオグル元帥「当たりだな。本土防衛部隊の指揮を執っているルノー少佐から直々に申し入れがあったそうでな、我々もここに回ってきたわけだ」
ビグス精鋭兵「・・・連合軍でさえ抑えの効かないQQQQですからな。厄介なことになりそうです」
その時、どこからとも無くサイレンが鳴り響いた
ジル精鋭兵「敵襲!?」
ドドルハ軍曹(車種:ソミュアS35)(通信)「QQQQの航空隊だ!そちらに向かっている!」
近辺基地に所属するドドルハ軍曹だ
ルノー少佐の実力に気づき、本土防衛部隊指揮官へ抜擢させたという、「軍曹」という階級に似合わない車だ
ビグス精鋭兵「こっちは軍事病院だぞ!どうして攻撃目標に・・・」
直後、レシプロ機特有の轟音が響いた
カイオグル元帥「撃ち方始めぇ!」
高射砲が咆哮する
機関銃が唸る
だが、空からの敵に、それらは無力だった
何機かの敵機が落ちるが、残る多数の機体がことごとく爆弾を投下する
ビグス精鋭兵「あっ!」
そして、その数発は病院に投下された
病院は業火に包まれた
軍事病院とはいえ、非常時故に民間車も入院していた
QQQQはそれを承知で爆撃したのだ
傷病車、医師、看護士、警備兵。爆弾は容赦ない。ことごとくそれらを「破壊」していく
ジオン精鋭兵「くそっ、連中は普通じゃねぇ!」
ビグス精鋭兵「対空戦どころじゃない、急いで患者を連れ出すんだ!」
そういってビグスは駆け出すが、再び病院に爆弾が投下された
そして、ビグスの姿は見えなくなった
ジオン精鋭兵「ビグス!畜生・・・」
ジル精鋭兵「カルオス帝国の精鋭部隊が、あんな残虐車どもに負けてたまるかぁぁぁぁ!」
倒れている兵士を押しのけ、ジルは対空機銃に取り付き、撃った
敵機は次々と撃墜されていく
だが、やはり勝てるはずが無かった
多数の急降下爆撃機がジルのいる銃座に襲い掛かる
ジル精鋭兵「喰らえぇぇぇぇ!」
だが、その多数の急降下爆撃機の前では、25mm機銃は役に立たなかった
何機かは撃墜されるが、残る数機が爆弾を投下する
その爆弾も数発は空中で爆散するが、やはり数発が残った
そして、ジルも爆発に消えていった
カイオグル元帥「ジル!」
ジオン精鋭兵「・・・司令、これが戦場って奴ですか・・・」
カイオグル元帥「・・・病院を襲うとは・・・」
その時、戦闘機が低空で飛んでいるのが見えた
カイオグル元帥「伏せろっ!」
機銃掃射だ
銃弾が精鋭部隊を襲う
その時、カイオグル元帥が被弾した
ジオン精鋭兵「司令!」
カイオグル元帥「くそっ・・・ジオン、『あれ』の起動を頼む・・・」
ジオン精鋭兵「『あれ』ですか!?」
カイオグル元帥「ああ・・・」
「あれ」とはカルオス帝国の超兵器である
まだ研究中の兵器なのだが、完成すれば連合軍にとって脅威となりえる兵器である
ジオン精鋭兵「・・・了解、何としてでも起動させて見せます!」
カイオグル元帥「頼んだぞ・・・」
猛爆が病院を襲う
ドドルハ軍曹(通信)「第三軍事病院!応答しろ!こちらカルオス帝国軍・・・」
絶えず叫びつづけていたドドルハ軍曹の声も、それを最後に途絶えた
機銃掃射で無線機が壊れたのだろう
ジオンは、爆風を背に走り出した
国家のため、上官のため、そして亡き戦友のため・・・

同時刻、カルオス帝国上空に輸送機が飛来した
????「今度こそ奴らを叩き潰すぞ」
????「ああ。『あれ』を起動させる前にな」
????「・・・ここで奴らを潰せれば、戦後連合国内で優位に立てるしな」
そこから何両ものタンクが降下していく
果たして、彼らは・・・
第四話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第四話
 松井一真  - 2007/12/31 20:38 -
  
海底における戦闘。原型の第十三話も短かったので、こっちも短いです。
第四話 正義の暴走
同時刻、中央海底直下をシールドマシンが激走していた
その中には連合軍の兵士や物資だけではなく、ある民間車たちがいた
アファノアイランドのテレビリポーター、ノープルと撮影スタッフであった
「地底を進むんだからいい絵は撮れんぞ」といったプロトン軍将校の反対を押しのけての参加であった
その時、突如としてシールドマシンが停止した
プロトン国王「どうしたっ!?」
ミーンテース隊長「洞窟を見つけました!」
プロトン国王「何ぃっ!?」
洞窟、一体どういうことなんだろうか
一旦車両を後退させ、ミーンテース隊長たちが謎の海底洞窟へと向かった
しばらく洞窟を進んでいくと、なにやら光が見えた
良く見るとウルタンクの国旗が見える
彼らもトンネルを掘っていたのだ
ミーンテース隊長「帝国軍?!」
レジスタンス兵士「トンネルを掘っていたのか・・・」
ミーンテース隊長「総員、攻撃用意!シールドマシンに武装は無い。なんとしてでも守り抜かなければ!」
レジスタンス部隊が突撃する
そこに砲弾が降り注ぐ
敵の地底戦車だった
プロトン将校「地底戦車だと!?」
ミーンテース隊長「どうやら敵は、我々を地底で始末するつもりのようですね・・・」
かくして、プロトン王国軍第三八大隊及び国内レジスタンス部隊は、ウルタンク帝国軍の地底戦車と交戦した

同時刻、カルオス帝国本土
ジオン精鋭兵は、謎のQタンクたちに追われていた
非常に大量の相手だ。そして容赦無い
手負いの相手に数百倍の戦力で挑むとは・・・
謎のQタンク「喰らえ!」
次々と砲撃を始める謎のQタンク
辺り一体に爆風が広がる
ジオンは、それでも進みつづけた
ジオン精鋭兵「くっ!しかし、なんとしてでも『あれ』を・・・」
何故彼らは執拗なまでにジオン精鋭兵を追うのか・・・
そのとき、近くで凄まじい爆発が起こった
至近弾だ
砲身が、使用不可能となった
ジオン精鋭兵「チッ!武装が・・・」
謎のQタンク「クソッ!止まらんか!止まれば命ぐらい・・・」
直後、多数の戦車がやってきた
九七式中戦車、九五式軽戦車、一式中戦車、三式中戦車、四式中戦車、五式中戦車・・・
連合勢力ではQシュタイン帝国にいたような気がするが、そもそも彼らは連合所属と思しき謎のQタンクに砲を向けているのだ
無論、帝国勢力にこのような装備を有する国は無い
謎の将校「誰だ!増援か!?」
???「・・・負傷した兵士を袋叩きにするとはなんて奴だ!」
謎の将校「な、何だと!?」
???「止まれ!」
謎の将校「何!?貴様はまさか・・・」
チリ元帥「・・・連合軍民兵組織『日本戦車軍団』参謀長、チリ元帥だ!」
日本戦車軍団・・・
噂に聞いていた連合の新興組織であった
謎の将校「貴様、裏切る気か!?」
チリ元帥「・・・裏切るつもりはない。負傷兵を救出するだけだ!」
謎の将校「そいつは敵だぞ!」
チリ元帥「敵であれ味方でれ、負傷車は救出する。赤十字精神だ。貴様らにはそんな団体は無いんだろう。なんたって先刻、病院を丸ごと吹き飛ばしたからな」
・・・と、言うことは、謎のQタンクはQQQQの奴らだったのか
それはさておき、「赤十字精神」などといって、手負いとはいえ敵を救助するために味方に砲を向けるとは。変わった民兵組織だ
QQQQ将校「何故それを知っている!?」
チリ元帥「優秀な諜報部を持っているからだ」
その時、QQQQ軍将校の砲塔が動いた
QQQQ将校「・・・それを知ったからには、連合とはいえ生かすわけにはいかん!」
何と、彼らは本当に「戦うつもりで」味方に砲を向けたのだ
総司令官と思しき、妙な色合いのタンクまで叫ぶ
高杉元帥「そうだ!やってやれ!」
同士討ちは止むを得ない事態だ
味方同士が殺しあう
まさか、戦場のもう一つの本質を、目の当たりにするとは・・・
チリ元帥「なるべく戦いは避けたかったんだが・・・ん?」
そのとき、もう一両、タンクが現れた
チリ元帥「そ、総帥!?」
日本戦車軍団の将校たちが騒ぎ立てる
チト元帥「いや、あれは・・・」
遠くから見覚えのある90式戦車がやってくる
チヌ元帥「カ、カルオス帝国の優秀な指揮官・・・」
そう、機銃掃射で負傷したはずの・・・
ジオン精鋭兵「・・・司令・・・」
カイオグル元帥だった
カイオグル元帥「・・・・・・てめーら・・・・よくも・・・」
チリ元帥「カ、カイオグル元帥・・・」
しかも、様子がおかしい
脇には階級章だけではない。なにやらさまざまな装飾品が見える
そう、カイオグル元帥はもうひとつの顔があったのだ
それが、カルオス帝国皇帝だった・・・
リョウ少将「な、なんだられは!」
QQQQの将校が驚くあまりに言葉を噛んでいる
高杉元帥「おそれるなー!潰してしまえー!」
相変わらず、子供のような物言いのQQQQ指揮官
こんな奴が元帥だとは、QQQQはどうして国家として独立しているのか
弾幕はカイオグルを襲った
しかし、それらをはじき返している
チリ元帥「高杉の攻撃を跳ね返している!?」
チヌ元帥「そ、総員退避!」
日本戦車軍団の将校たちは慌てて退避していく
そのとき、波動砲を思わせるチャージ音が響いた
ジオン精鋭兵「ま、まさか・・・」
ヒロ大将「カイオグルが攻撃の準備をしている!今がチャンスだ!新兵器!9999京9999兆9999億9999万9999連発ロケットランチャー!」
なんと言う兵器だ
どこに弾を積んでいるのだ
そして、もはや数え切れない数のミサイルが飛んでいった
その一部は空中爆発を起こす
その無数の爆風が消え去った後も、カイオグル陸軍元帥・・・いや、カルオス帝国皇帝は健在であった
ヒロ大将「!?く、くらってないぞ!」
高杉元帥「なに!?」
そして、凄まじい光線が放たれた
カルオス帝国の超兵器であった
QQQQ軍全員「うわーーーーーーーーーーーーー!!」
そして、QQQQの兵士が次々と「消滅」した
高杉元帥「総員後退!」
総員といっても、彼を含めてものの数両。彼らは無数の部下を無駄死にさせて撤退した

同時刻、中央海底における戦闘は、終結しつつあった
地底戦車は所々被弾しており、先ほどまでの強さは発揮できないでいたのだ
ウルタンク将校「・・・くそっ、後退する」
ウルタンク軍は地底戦車に乗って後退していった
プロトン国王「・・・恐ろしい相手だったな」
ミーンテース隊長「はい・・・」
ガイ「さて、もうすぐプロトンだろ。早くシールドマシンに戻ろう」
そういうと、ガイはシールドマシンへと戻っていった
ミーンテース隊長(・・・やはり、凄まじい強さだった・・・)
地底戦車を後退へ追い込んだのはガイの実力であった
ミーンテースたちが部隊と交戦していたところでガイが懐に潜り込んで攻撃していたのだ
そして、ミーンテースたちもシールドマシンに戻り、シールドマシンは再始動した
目指すは、プロトンである・・・
第四話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第四話
 松井一真  - 2007/12/31 20:58 -
  
後半。ほぼ完全新作。例の7台は名前を出しませんでした。
第四話 正義の暴走
その後、ジオン精鋭兵の姿は輸送機の中だった
無論、例の民兵組織の輸送機の中だ
チリ元帥「・・・QQQQの航空隊はどうした?」
チト元帥「うちの飛行隊が追っ払ってる頃でしょう。これ以上の民間施設への爆撃は避けるべきです」
ジオン精鋭兵「・・・あの、一体あなた方は?」
チリ元帥「・・・連合軍民兵組織、日本戦車軍団の者だ。さっき言った通りだよ」
チヌ元帥「・・・過去に連合軍が行ってきた行動は、いくらなんでもやりすぎだった」
ジオン精鋭兵「・・・どういう、ことですか?」
チト元帥「チョロ〜ンにおける紛争で、プロトン王国軍は特殊弾頭ミサイルによる虐殺行為を行っております」
チリ元帥「プロトンの悪行はそれだけではない。Qトルックでの紛争で勝手に軍事介入した挙句、街一つを焼き払って虐殺を行ったのだよ」
ジオン精鋭兵「・・・どうして、味方の軍事行動を『悪行』と言っているのですか?」
戦場では何もかもが許される
たとえそれがチョロQの道に反していても
チリ元帥「・・・それが、我々の正義だ」
しかし、その常識に反する者がいたのだ
チヌ元帥「QQQQ軍による、病院爆撃は『悪行』の一つです。普通に考えれば、戦えないチョロQしか集まっていないはずの病院を爆弾で跡形も無く吹き飛ばすなど、正気の沙汰ではありません」
確かにそうだ
しかし、それは平時でのことだ
ジオン精鋭兵「・・・この飛行機は、どこへ向かっているのですか?」
チリ元帥「Qシュタイン帝国だ。元々帝国勢力だった国だから、カルオス系の君がいてもおかしくない」
ジオン精鋭兵「・・・この後、自分はどうなるのですか?」
普通に考えれば収容所行きだ。そして拷問を受けるのだ
チリ元帥「基地で勤務に当たってもらうよ。民兵組織だからチョロQが少なくてな」
常識では考えられない
まさか捕虜を通常の兵士と全く同じ待遇で・・・
その時、輸送機はゆっくりと降下を始めた
ジオン精鋭兵「もうQシュタインですか?」
チリ元帥「いや、サンドポリスだよ。帝国が攻撃を仕掛けてくるそうなのでね。我々はここで降りるが、君はこのまま、私の部下の護衛を受けてQシュタインに向かってくれ」
チヌ元帥「上官の指示でしてね。全くハードスケジュールなんだから・・・」
チリ元帥「君はこっちを望んだんだ。あんな捏造と欺瞞にまみれた、権力軍部より、人員不足の民兵組織をね」
ジオン精鋭兵「権力軍部?」
チリ元帥「私はQターレット出身だが、グリシネ国軍に勤務していたことがあってね・・・」
チヌ元帥「とんだ悪徳軍部でしたよ。プロトン王国のタカ派と組んでいろいろやってましたし・・・」
振動と共に、輸送機は着陸した
減速して、駐機場へと停止した
チリ元帥「じゃぁ、もう一両、ここへ送らなければならないチョロQがいるので」
ジオン精鋭兵「えっ?」
近くの席に座っていた水色の九五式軽戦車が、「チリ元帥」なる五式中戦車と共に、機外へと出て行った
チト元帥「では、我々もこれで。山田曹長、後は頼みましたぞ」
山田曹長(車種:五式中戦車)「はっ、了解しました!」
「山田曹長」と呼ばれた五式中戦車は、さっきまで前方の座席に居座っていた
指示を受ければ「はっ、了解しました!」と答えて行動する、典型的な側近のような兵士だ
山田曹長「・・・補給のため数十分ほど時間がかかりますので、しばらく飛行場で休みますか」
ジオン精鋭兵「・・・そのほうが、よさそうですね」
乗員達に続いて、数両のQタンクの護衛を受け、ジオン精鋭兵はサンドポリス飛行場へと降り立った

同時刻、サンドポリス
パンツァー王国から派遣された精鋭部隊は、既に都市周辺へ展開していた
パンツァー将校「よし、後は敵さんが来るのを待つだけだ」
その中には、「亡国の騎士」と呼ばれた、彼もいた・・・
その近くにはクリーク王国陸軍の精鋭部隊が展開している
プロトン王国軍の手配が遅れているためであった
クリーク将校「こちらクリーク王国陸軍第205中隊、予定通りの地点に到達」
その大軍の中には、老士官と重戦車がいた
かつて、大陸南方で起こった紛争に終止符を打ったという、名将であった・・・

同時刻、とある山村では一両のP40重戦車が、大勢のルノーFT17に見送られていた
村長「また、行くのか」
P40「ああ。兄貴達が待ってるだろうからな」
村民「生きて帰って来いよ」
P40「言われなくても分かってらぁ、じゃぁ村長、行って来るぜ」
村長「ああ、村の方はワシらに任せてくれ」
このP40重戦車も、かつての大陸南方の戦いに参加したチョロQである・・・

同時刻、サンドボリス司令部
プロトン通信兵「レジスタンスより入電、『南方住民の援助を受け、無事本土へと帰還せり』、以上です」
ロドスシルト少佐「・・・南方住民?」
プロトン通信兵「はい。『アファノアイランド』なる島だそうです」
ロドスシルト少佐「・・・アファノ?」
プロトン通信兵「何でも、Qトルック帝国と関係があるそうで・・・」
ビスカイト中将「アファノ民族ではないか?Qトルックに弾圧されていた」
ロドスシルト少佐「・・・共通点がありそうですな」
ビスカイト中将「とにかく、今回は参謀本部側に色々と文句をぶつけなければならないな」
無論、その声が聞き入れられるかどうかは分からない
それでも、やらないよりはマシだ
今度は精鋭部隊の威力偵察ではない。本格的な戦いになりそうだ
第四話 終わり

あとがき:SCQの第十一話〜第十三話を原型にした話。ただ、第十二話〜第十三話の頃に作られたジオン最強兵のエピソードを追加しています。カイオグルは何度も使っているのでそのままですが、ピクスをビグスに直しておきました。
第十一話の部分はほとんどそのままです。ガイ元帥の設定は変えようがないので、結局会話もほとんど変わってません。で、唯一の変更点はマキリアの登場シーンの追加。設定だけで出番が一つも無かったので出しておきました。もともとの登場シーンが「疲れた〜」だけなので、積み込みチェックをさせておきました。
あと、第十一話の場面はいまいちシールドマシンの速さが分からないので適当な表現で。ブレーキはリニアモーターカーをモチーフにした空気抵抗式ブレーキ(うろ覚えの名前)です。
第十二話、三行で片付けられています。QQQQのスピンオフを予定しているので、そっちで描くつもりです。ただ、その続きとしてジオン最強兵のエピソードが描かれています。
ドドルハ軍曹が登場。SCQ第八十五話に登場したルノーの恩師です。劇中ではその最期が一切描かれておらず、「紀伊」で設定するのに苦労しました。今回は基地所属の兵士として登場。ただ、軍歴からカイオグルにも溜め口です。
ジル精鋭兵が機関銃を撃つシーンは完全に勢いです。傷病車を助けに行ったビグスが敵弾に倒れ、どうにもならなくなったジルがやけになって発砲する、といった感じです。あの台詞は最初ジオンが喋るはずだったんですが、この後のシーンでジルが戦死するのでジルに喋らせました。
で、何故ジオンが行かなければならなかったのか。例の文章ではよく分からないので、カイオグルが負傷したという展開にしました。そこで飛び出すのが奇襲攻撃のお約束、機銃掃射です。「パール・ハーバー」でも、ありもしない機銃掃射が描かれたりしましたからね。「正義の暴走」というサブタイトルはこのシーンのためにつけました。
で、ジオンの救出。日戦軍団が行い、終戦まで捕虜として通す、という設定だったので、今回は日戦軍団が輸送機を手配するという展開に。
チリ元帥の言う「送らなければいけない相手」がジュウベエです。後を頼まれた山田曹長は、「紀伊」に登場した山田中尉です。彼のモチーフはわかる人にはわかると思う、赤いあの人です。
ラスト、第三話で描かれた参謀本部の話が再び。彼らも「正義の暴走」を象徴するキャラクターですな。

流用した話が少なく、ずいぶんと異色な話になりました。次回はチョロQアイランド陥落です。
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Re:青き名将(仮題) 第四話 感想
 ダークスピリッツ  - 2008/1/1 10:14 -
  
何気に全部見てます^^
初めに新年明けましておめでとう御座いますもうすぐ受験ですががんばっていきたいと思います!!・・・もちろん「紀伊」もですけれどね^^;

この青き名将は新・チョロQ大戦争の派生作品だそうですが新・チョロQ大戦争の内容があまり覚えていないので新鮮な気持ちで読ませてもらってます。
この作品はクオリティー高いうえにウケも入ってて面白いです^^
つーかシールドマシンが時速523kmも出せる時点でヤヴァイしww
そして「紀伊」の回想シーンにも出てきたあの場面がありますねその時はその前後の話が分からなかったので今回でQQQQ軍が病院を破壊した全貌とかが分かって良かったですそして9999京9999兆・・・・・とかいうワケワカンナイミサイルも再登場wwどこにんな数搭載してるのかは聞いちゃいけないお約束ですなw

只今グンナ帝国軍艦艇と平行して第七十二話の設定を書いております。受験勉強で忙しい(8割方ウソ
ですが少しずつ書いています。グンナは全然書いてなかったから結構兵装などが違ってきていますのでご注意。
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Re:青き名将(仮題) 第四話 感想
 松井一真  - 2008/1/1 11:36 -
  
> 何気に全部見てます^^
> 初めに新年明けましておめでとう御座いますもうすぐ受験ですががんばっていきたいと思います!!・・・もちろん「紀伊」もですけれどね^^;

自分も今年から来年にかけ、自分の将来を左右しかねない時期に至るので、頑張っていきます。
とりあえず、「紀伊」は以前予告した第七十四話までは書きたいですな。

> この青き名将は新・チョロQ大戦争の派生作品だそうですが新・チョロQ大戦争の内容があまり覚えていないので新鮮な気持ちで読ませてもらってます。
> この作品はクオリティー高いうえにウケも入ってて面白いです^^
> つーかシールドマシンが時速523kmも出せる時点でヤヴァイしww
> そして「紀伊」の回想シーンにも出てきたあの場面がありますねその時はその前後の話が分からなかったので今回でQQQQ軍が病院を破壊した全貌とかが分かって良かったですそして9999京9999兆・・・・・とかいうワケワカンナイミサイルも再登場wwどこにんな数搭載してるのかは聞いちゃいけないお約束ですなw

「新・チョロQ大戦争(以後SCQ)」は、その一つ前の「チョロQ大戦争」の流れを汲む作品で、初期は結構ウケ要素が入ってました。中盤からだんだんと中途半端にシリアス化して、そういった要素も無くなってしまいました。
で、この作品はSCQの本筋であるプロトン王国とレイオガル王国を中心に書かれているので、初期の要素を入れて書いています。
シールドマシンが523km、SCQの第十一話はLaitoさんが執筆したので、自分でもよく分からなかったです。元々はここで巨大空母の出港になったんですが、僕がどうしてもシールドマシンを出したかったのでシールドマシンに書き直したんです。そこを劇中では、竣工が間に合わないという事情に変更しました。
そういえば、当時の原稿(?)には「名前付けといてください」とあったんですが、名前が出てませんでしたな。後々登場させる際に名前を付けるつもりです。

QQQQ軍の病院空爆。実はこれは第五話公開直後に高杉さんが書いたものです。ジオン最強兵のエピソードと組み合わせるために時期をずらしました。そしてこの「青き名将(仮題)」で初めての新作エピソードです。
実はこの時期、SCQは出だしにして打ち切りの危機に立たされていました。というのも、全くもって空気が読めなかった高杉さんが大暴走を起こすことが多かったからです。それをLaitoさんが批判し、カルオスとQQQQの「潰しあい」状態になっていました。そこに歯止めをかけたのが僕だったんですな。

お約束の超連発ミサイル。初期作品にはたびたびあった兵装です。この時期のQQQQは現時点より恐ろしいことになっています。

日戦軍団。実はSCQ第十三話が初登場です。当時は名前も無い日本戦車の組織という設定で、暫定的に「日本戦車軍団」と付けたところ制式採用となりました。Qシュタイン帝国(→Qシュタイン連邦)の組織という設定ですが、後にこれの影響を受けてフィズィキさんがグリシネ国を設定したので「グリシネからQシュタインに亡命したグリシネ陸海軍(一応空軍所属車も数両ほど)有志によって作られた組織」という設定にしました。
フィズィキさんの作品も、乱入が無かったために批判されることはありませんでしたが、プロトン軍は平然と虐殺行為を行っているんですな。あとは意味も無く士官を生け捕りにして拷問に近い行為をしたりとか。
そこから、リピーレド元帥達は「タカ派(過激派)」、僕が独自に設定したロッキード元帥は「ハト派(穏健派)」という設定になりました。
グリシネ国は特に何もしてなかったんですが(SCQのニビリアがモチーフになっているからでしょうかね)、派遣部隊の指揮官が「曹長」だったりするところから、「事実上軍閥支配下にある色々と危ない国」という設定にしました。設定では、グリシネ国に所属する兵士は車体側面に大きな階級章(デザインはプロトン合衆国の物と同一、すなわちSCCQに出てくる階級章)をつけていることになっています(但し兵長以下は免除)。って、まだこれにはグリシネは出てませんでしたね。

> 只今グンナ帝国軍艦艇と平行して第七十二話の設定を書いております。受験勉強で忙しい(8割方ウソ
> ですが少しずつ書いています。グンナは全然書いてなかったから結構兵装などが違ってきていますのでご注意。

最初に戦った相手で、敵方向けの赤色だというのに、外惑星連合が出て以来影が薄くなってますからな。
グンナ艦艇の設定も第三十七話の時期以来更新がありませんからな。他は結構更新してるんですが。

現在「青き名将(仮題)」第五話執筆に取り掛かっています。第十四話以降、プロトン王国の出番が薄い話が多いので、書くのが結構大変です。
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