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第十六話。ツヴェッシェン・レーズングが登場
第十六話 精鋭部隊は西へ
ディラット「第105小隊は全てJS−3で構成されている、か・・・」
ヘッツァー「JS−3は前のレースにいたJS−2より強敵で、ティーガーII以上の強さを誇っています」
グラン「JS−2との直接対決はまだないが、前回のレースでは装甲の薄いレーサーをやっつけながら進んでいたから、強敵であることは確かだな」
ルックス「先ほどの報告では、このエルチョロロの村にはラングを初めとする118小隊が105小隊の列車の護衛のために待機しているそうです」
重戦車「ラングか・・・前回のレースにもいたが、砲弾の装填速度がものすごく速い。連射系だな」
ピー、ピー、ピー
ソミュア「友軍第2特殊部隊より入電!『敵列車山岳地帯のトンネル内に突入。おそらくその地点到達までは30秒』!」
ディラット「30秒か。ん?!」
Qシュタイン将校(車種:ラング)「貴様、Qタンク王国陸軍特殊部隊の奴だな」
ディラット「Qシュタインの将校か。何のようだ!」
Qシュタイン将校「よくも我が帝国陸軍親衛隊長、マッドタンク閣下を怒らせたな!」
ディラット「マッド・・・まさか!あの黒騎士!」
Qシュタイン将校「そういうことだ!貴様には死んでもらおう!」
ディラット「それはこっちの台詞だ」
Qシュタイン将校「行け!第118小隊一同!この反逆者を撃破しろ!」
Qシュタイン兵士A(車種:フンメル駆逐戦車)「突撃ーーー!」
キュラキュラキュラキュラキュラキュラ!
ボゴン!
重戦車「行けーーー!」
キュラキュラキュラキュラキュラキュラ!
ボゴン!
第118小隊はかなり強い。苦戦の末、部隊を倒す。しかし続々と現れるタンク。車種もフンメル駆逐戦車で案外強力
そうこうしているうちに・・・
ピーーーーーーーーーーーーーーー!
重戦車「列車だ!」
ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト!
Qシュタイン兵士B(車種:JS−3)「こちらコロスク攻撃隊、第105小隊、これより攻撃作戦にかかる!貴隊は援護せよ!」
Qシュタイン将校「コロスク攻撃隊か・・・よし!あの部隊を突破させろ!閣下から与った任務はそれだ!」
そのとき、ディラットとグランがUの字カーブを迂回するところを使い、列車を追い越した。そして機関車に集中砲火!
Qシュタイン将校「攻撃を阻止しろーーー!」
ディラットとグランは機関車攻撃に専念していた為第118小隊には構っていられなかった
重戦車達が追いつき攻撃をするが、今度はJS−3に攻撃される
ボゴン!ボゴン!
重戦車「畜生!第105小隊まで!」
自走砲「しかも列車に乗っているから速いぞ!」
続々と現れる敵、トンネルに近付く列車
もはやコロスクも風前の灯、と思いきや・・・
ディラット「グラン!線路から避けろ!」
グラン「分かった!」
キュラキュラキュラキュラ!
Qシュタイン将校「やったぞ!敵が攻撃の手を止めた!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
突如列車が脱線した
Qシュタイン将校「な、何だ!?」
ツヴェッシェン・レーズング「破壊工作、完了!」←地雷発射機付き
Qシュタイン兵士A「て、敵兵です!おそらくあいつが地雷を!」
このツヴェッシェン・レーズングはコロスク街道のレーサーだった。マッドタンク事件のさいにQタンク軍に入隊後、特殊部隊入隊状を渡され、事件のさいにともに戦ったディラットの指揮する第1特殊部隊に入隊した。そして合流のためにエルチョロロに向かっていたが、作戦参加の為地雷発射機を購入、装着して地雷を線路状にばら撒いたのである
Qシュタイン将校「作戦失敗!退却!畜生、覚えてろよ!」
第118小隊は逃げ切ったが、第105小隊は鈍足なJS−3だった為逃げ切れず、結局投降した。後にQタンク第5軍に入れられたという
Qタンク元帥「作戦は成功のようだな。エルチョロロに進駐していた第118小隊も退却したから、ここも奪回だな」
Qタンク通信兵「大変な情報が入りました!どうやら帝国軍は海から上陸し、コロスクを叩く模様です!」
Qタンク元帥「何!?」
Qタンク通信兵「上陸場所はノランデモイ、既にノランデモイ沖には敵主力艦隊及び揚陸艦数十隻が集合しているとのことです!」
Qタンク元帥「まずいな・・・よし、第1特殊部隊一同、次の任務だ。ノランデモイ海岸にて、敵揚陸隊を殲滅せよ」
ディラット「了解!」
第十六話 終わり
追記:ツヴェッシェン・レーズングが地雷発射機を積んでいます。「地雷発射機」と書いてますが、事実上SCCQのグランドボムに近いですね
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