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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第五話 松井一真 2008/2/4 21:53
  Re:青き名将(仮題) 第五話 松井一真 2008/2/4 21:54
   Re:青き名将(仮題) 第五話 松井一真 2008/2/4 21:55 [添付]
   Re:青き名将(仮題) 第五話 感想 ダークスピリッツ 2008/2/8 0:20
   Re:青き名将(仮題) 第五話 感想 松井一真 2008/2/8 17:04
   青き名将(仮題) 第六話 松井一真 2008/3/10 23:54
   Re:青き名将(仮題) 第六話 松井一真 2008/3/11 0:11
   青き名将(仮題) 第六話 あとがき 松井一真 2008/3/11 0:26
   Re:青き名将(仮題) 第六話 あとがき ダークスピリッツ 2008/3/14 23:19
   Re:青き名将(仮題) 第六話 あとがき 松井一真 2008/3/15 0:48


青き名将(仮題) 第五話
 松井一真  - 2008/2/4 21:53 -
  
ようやく第五話。そして第五話にしてレイオガルとカルオスが離脱

第五話 熱風の民兵
放たれる機銃の射線。それをかわす、一台の深緑色のチョロQ
彼の眼前には、一両のベングリオンの姿があった
彼はものの三〇秒前、凄まじい速力を以って門を破壊、このベングリオンの前に駆け込んだのだ
深緑のチョロQ「どうだ、ウルタンクの野郎!」
そして、彼に続いて駆け込んできた黒いチョロQたちと、緑色のオート三輪がすかさず民間車たちが収容されている建物へと向かった
彼らはM3短機関銃を装備していた
オート三輪に至ってはバズーカ砲だ
リーダーと思しきプレジデントが叫ぶ
プレジデント「おそらく民間車は建物の中です!我々が普通のチョロQではないことを証明してやりましょう!」
ウルタンク兵の射線をかわし、分散して各部屋へ向かっていく
当の深緑色のチョロQは、庭でベングリオンと戦っている
必死に機銃弾をかわす深緑色のチョロQ
その間に、黒いチョロQたちは守衛のウルタンク兵たちを倒し、捕まっていた民間車を救出した
そして、庭に戻った。その時である
ベングリオンの放った砲弾が、深緑色のチョロQに直撃した
深緑色のチョロQは吹き飛ばされた
CQ暦237年、6月。一つの連合国が、帝国の元に降った
チョロQアイランドである
ビサエル曹長の指揮下にある一個中隊が、ノイズシティを占領。続いて後続の帝国軍が島内全土を制圧したのだ
ノイズシティ市長、フォレストとその部下達は果敢に応戦したが、所詮はチョロQ、Qタンクの大軍には敵わなかった
貨物列車一編成と輸送船一隻を使ってQシュタイン帝国へ亡命した彼らから受けた報告では、ものの数時間でのことだったという

その数日後、ニビリア共和国の政府高官らが、ヒチニリア共和国を視察していた
というのも、ヒチニリア共和国陸軍総司令官、マフト元帥により、両国に同盟が結ばれたからである
ボアン大尉「・・・荒地だな」
ヒチニリア兵士「はい。我が国は国土の八割が荒地、もしくは砂漠で、農業はほとんどままなりません」
ここが独立したのも、到底やっていけるはずがないと同大陸を放棄したチョロQ王国側に対し、根強く残ったQタンク王国側が独立させたという経緯だったと、ボアンは聞いた
ただ、数少ない森林から流れてくる川は水質が良く、精密部品を作るのに適していた。そのためにヒチニリアは、輸入した資材を利用して精密部品を作っているという
ボアン大尉「・・・古来より貿易で栄えてきた、と聞いたな」
ヒチニリア兵士「近くにあるチョロQアイランドとの国交が特に大きかったのですが、物の数日前に陥落しましたからね。チョロQ王国とも国交が栄えておりますが、サンドポリスに帝国勢力が侵攻するとのことで・・・」
ボアン大尉「とても外国に構っていられる場合ではない、ということか」
ヒチニリア兵士「今度の同盟は、我が国の存続には必要不可欠ということです」
マフト元帥「同盟を結ばなければ、我が国は戦わずして消滅しますからな」
同行するマフト元帥も言う
ニビリア国王「・・・ひとまずは、チョロQ王国の戦線を維持し、続いてチョロQアイランドを奪還する、ということになりますな」
サンドポリスに帝国勢力が侵攻するという連絡を受け、連合軍はサンドポリスに大部隊を展開した
途中、第三八大隊と、慰問に訪れるはずだったプロトン・レイオガル両国国王、そして護衛に回っていた国内レジスタンスがウルタンク帝国艦隊により乗艦を撃沈され、アファノアイランドに漂着するという事件もあったが、追跡に移ったウルタンク艦隊と、彼らが護衛していた上陸部隊も多大な損害を受けたために、サンドポリスの戦闘は数ヶ月遅れることとなった
その際に、待機していた部隊がチョロQアイランドに上陸、制圧したのだ

なお、同時期、軍事病院を爆撃したQQQQ軍航空隊が、「翼に赤い円が描かれた戦闘機の大軍」に大半を撃墜されるという報告が、QQQQ空軍司令部に届けられた
また、ウルタンク帝国艦隊により、北方大陸上陸を目論んでいたQQQQ艦隊も壊滅的打撃を受けたそうだ
この頃、QQQQは受難続きだった
軍上層部の乗っていた空中戦闘艦「グライセン」が、帝国軍航空隊によって撃墜されてしまった
ただ、運良く墜落した先がカースゲースという島だったため、そこで島民と共同してグライセンを修理したという
ちなみに、島民といざこざがあったかどうかは定かではない
なお、この際に「シュナイダーユナイデット」なる敵精鋭部隊と交戦し、これを撃破したとQQQQが報告したが、そのような部隊は存在しないという噂も届いており、こちらも詳細は不明である
その後、QQQQはカースゲースを独立国としたが、果たして「病院を爆撃した」QQQQが「独立させた」国を、プロトン王国が認めるかどうかは、一切不明である

同時刻、デスゴッド大陸沖。カルオス帝国の艦隊が移動していた
ゾルドルク元帥(車種:AMX−30)「船が転覆しそうな波だ。これから先が心配だ・・・」
荒波の中を、艦隊は進んでいた
ゾルドルク元帥「兵士のほうはカイオグル元帥のおかげで、戦力の80%は失わなくてすんだ・・・」
例の病院爆撃事件の折、残存する兵士達をQQQQの猛威から守り抜いたのはカイオグル元帥であった
ただ、航空隊に止めを刺したのは連合系民兵組織だったという
ゾルドルク元帥「しかし、元帥は今どこに・・・カルオス皇帝へと変化した後は行方不明・・・」
バルゴオ中将(車種:M1A1エイブラムス)「そうですね・・・。デスゴット・・・生きて帰れるか・・・」
何たって「死神の大陸」だ。生きて帰れる保証は無い
ニマスト大将(車種:超重戦車マウス)「生きて帰れると、わしは信じておるぞ。」
バルゴオ中将「ニマストじいさんよ〜、信じていいのか、そんなこと?」
ニマスト大将「『死神の大陸』があるなら『神の大陸』もあるはずだ。その『神の大陸』というのは、『死神の大陸』かもしれん。その『大陸』が我々を試しているのだ。自然を操りながら・・・」
彼らの向かう「デスゴッド大陸」はキュワールの北の端にある
存在自体は知られているが、未だにそこに行って帰ってきたものがいないという
バルゴオ中将「・・・・・」
ゾルドルク元帥「話の時間はそれくらいにしろ。どうやら、俺たちに神さんが試練を与えてきたぜ・・・」
ニマスト大将「ほぉ〜。一番初めから大きな壁がきたようじゃの〜」
彼らの目の前には、まさに「壁」としか言い様のない津波が押し寄せてきていた
バルゴオ「!?何だ、あの大津波は!?」
あまりにも巨大な津波だ。飲まれたら生きて帰れるはずが無い
バルゴオ中将「どうするおつもりです、ゾルドルク元帥!?」
ゾルドルク元帥「こんなこともあろうかと、ニトロブースターを戦艦全隻に装備したんだ。そろそろ使うぞ、準備はいいな!ニトロブースター、オン!」
艦長「ニトロブースター、起動!」
元帥の指示を受け、艦長が復唱する
バルゴオ中将「へ、兵士の移動は!?」
艦橋員がバルブを動かしている
ゾルドルク元帥「とっくにすんでいる。いくぞ!」
ゆっくりと速度計が上がっていく
バルゴオ中将「そ、そんな心の準備って物が・・・・・・」
響き渡る轟音
バルゴオ中将「って、のわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
艦内はもみくちゃにされた

それから数分後
バルゴオ中将「・・・・!ハッ!こ、ここは!?(戦艦が横向きに倒れてるよ・・・)」
艦は横転していた
ゾルドルク元帥「・・・・どうやら、ついたようだな・・・」
バルゴオ中将「ま・さ・か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ニマスト大将「『死神の大陸』じゃ」
バルゴオ中将「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ、だから、きたくないといったのに・・・・・・・」
ニマスト大将「我が国が勝つためじゃ。しかたない」
彼らは、デスゴッド大陸に上陸を果たした
真の最終兵器が眠る大陸だ
彼らの運命や、如何に・・・
第五話 続く
引用なし
パスワード
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Re:青き名将(仮題) 第五話
 松井一真  - 2008/2/4 21:54 -
  
サンドポリス戦。日戦軍団の本格デビューです。

第五話 熱風の民兵
同時刻、サンドポリス
野戦司令部に待機する、いくつもの戦車たち
無論、彼らが、例の民兵組織だ
指揮官の五式中戦車、チリ元帥が、その野戦司令部にやってきた
チリ元帥「オイ元帥が前線に出ているそうだな」
民兵「はい。もうすぐ連絡が入るはずです」
直後、無線機からノイズが響く
将校(通信)「こちら第一軍。連合軍は全軍、所定の配置に着いた。帝国軍上陸は時間の問題だ」
第一軍の指揮に当たっているオイ元帥だ
チリ元帥「『日本戦車軍団』が初めて行う大規模な戦闘だ。派手にやってくれよ」
オイ元帥(通信)「チリ元帥が言うまでもない。派手にやってみるつもりさ」
民兵組織、正式名は「日本戦車軍団」
本部は現在、Qシュタイン帝国首都、チョベリングに存在し、Qシュタイン帝国の援助を受けている
構成員の大半は、連合国軍、主にグリシネ国軍の退役将校である
それも、軍部に嫌気が刺して脱退した面々である
チヌ元帥「本国の奴らに、俺達を冷遇したのを後悔させてやろうぜ」
民兵「敵機来襲!」
チヌ元帥「航空隊、迎撃急げぇ!落としきれなかった奴は俺達が対処する!」
高射砲部隊を指揮する米沢中佐が叫ぶ
米沢中佐(車種:74式戦車)「高射砲陣地、攻撃用意!」
敵機、上空に飛来する
米沢中佐「撃てぇ!」
巻き起こる爆発。敵機はことごとく撃墜されていった
チハ大佐「総員、我に続けぇぇーー!」
チハ大佐が指揮下の隊員と共に突撃していく
日戦軍団名物、突撃しての肉薄戦法である
敵T−34に対し、九七式中戦車が突撃する
砲弾をかわし、敵戦車の側面に激突した
砲撃、直撃
T−34、横転し爆発する
民兵達は敵戦車隊に対し、果敢に接近戦を敢行した
自走砲の支援砲撃も続く

突撃する戦車隊の中には、彼の姿があった
そして、その突撃する部隊から離れ、彼は仲間達と合流する
ロドスシルト少佐「・・・皮肉な物だな。戦争が彼らを再会させた」
司令部で戦況を見る、プロトン軍の士官達
司令部の脇を、民兵組織が開発した装甲列車が走っていく
ビスカイト中将「勇ましき民兵、か。案外、キュワールの平和を取り戻すのは、彼らかもしれないな」
ロドスシルト少佐「我々の時代は、終わったのかもしれませんな」
司令室から、ティーガー元帥が出て行く
いもむし元帥「出撃するのか?」
ティーガー元帥「陣頭指揮です」
名目上は「客員将校」になっているティーガー元帥、実際にはクーデターに失敗して亡命してきたのだ
クーデターが成功し、第四次キュワール大戦時に壮絶な裏切りを行ったQシュタインだが、まだ彼の受け入れは整っていないのだ

同時刻、マイシティ
補給基地として使われることになったこの街にも、いくつかの部隊が駐屯している
リョージ「・・・戦時下としては、当たり前の光景なんですがね」
教師A「教師ってのも、辛いですね」
リョージ「開校から早十年、世界は目まぐるしく変わっていますね」
教師B「・・・こっちが巻き添え食らわないようにしないといけませんね」
教師A「我々どころが、生徒達まで巻き添え食って、この校舎の下敷きになっては、どうしようもないですからね」
リョージはその時、時計を見た
リョージ「そろそろ授業なので、この辺で」
教師B「きりのいいとこまで行ったら、授業切り上げて全員下校させましょうか」
教師A「そのほうがいいでしょうね。PTA側も、そう思うでしょう」
彼らの上空で、轟音が響く
教師A「・・・本当は、この授業も打ち切った方が良かったかもしれませんがね」
教師B「じゃあ、自分も次にあるので」
職員室から、ほとんどの教師が出て行った

熱風吹き荒れるサンドポリス戦は、熾烈な物となっていた
ティーガー元帥の陣頭指揮が加わり、さらには民兵部隊の奮戦。数で負けている帝国勢力に対し質で勝っていた
散開していた、別の民兵達が次々と合流していく
ティーガー元帥「噂の傭兵か。奮闘に期待するよ」
Qタロー「ああ、たとえ相手が大軍でも、俺達は戦うまでだ!」
爆撃機が飛んでいく
マイシティに数発の爆弾が投下される
だが、損害は少ないようだ
オイ元帥「・・・ティーガー元帥、あれは?」
何か妙な物が飛んでいく
ティーガー元帥「なんだろうな。君も分からんのか」
オイ元帥「あのような飛行機は・・・」
実はそれは、先の爆発の爆風で飛んでいったアーノルドであった

サイレンが鳴り響く
消防士たちが現場へ急行する
ブライアン「一体何があったんだ!?」
隊員「道路に落ちたみたいだ・・・」
近くにいたペルベットがやってきた
ペルベット「アーノルドが吹き飛ばされたみたいなんだ。いきなり飛んできたんで避けることも出来なかったみたいだな」
道路に落ちた爆弾は特に建物に被害を及ぼすことも無く、アーノルドを吹き飛ばした
どうやら照準が狂ったらしい
ダーヤン「照準がずれて落っこちた爆弾が、よりによって・・・」
シルベスタ「あいつ、つくづく運のない奴だな・・・」
一部は建物に直撃し火事を起こしたが、幸い、小火ですんだ

戦闘は終結に向かっていた
チハ大佐「撃てぇ!」
砲弾、敵に直撃、炎上する
敵軍は各個撃破されていった
そして、残存戦力は撤退した
第五話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第五話
 松井一真  - 2008/2/4 21:55 -
  
デスゴッド大陸の戦闘。完全にこれがメインになってます。

第五話 熱風の民兵
戦闘開始とほぼ同時刻、プロトン王国北方、コールデクト雪原
中佐に昇進したライズライクは、整備をしていたリオン・ハル隊員に問う
ライズライク中佐(車種:レオパルト2A6戦車)「LX−V77の最終テストの方はすみましたか?リオン・ハル」
リオン・ハルは返答する
リオン・ハル(車種:C1アリエテ戦車)「OKです!」
その傍らには、MBT70/Kpz70にボディを変更したガイ元帥もいる
エストロネ・シザス・ガイ元帥「おい、ライズライク。チョロQワールドのほうはほっといていいのか?」
ライズライク少佐「日本戦車の軍がきたそうです。今頃戦ってるでしょう」
例の民兵組織だ。このとき、サンドポリス戦は開始されつつあった
その傍らには、准将の階級章をつけたガモンもいる
ガモン准将「うむ」
ゼルフ(車種:チャレンジャー1戦車)「レイオガル王国陸軍第一師団、全員集合しました!」
ゼルフ隊員が叫ぶ
ライズライク中佐「そうですか。今すぐ、物資をLX−V77に積み込むよう指示してください」
ゼルフ「はい!了解しました!」
ゼルフは返答する
技術将校のアテネ少佐がやってきた
アテネ少佐(車種:オリファント戦車)「ガイ元帥!新兵器が完成しました!テストを行った結果、異常はありません!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「後、何個くらい作れる?」
アテネ少佐「20個くらいはつくれます!」
現時点である物資で、二〇基が作れるという
エストロネ・シザス・ガイ元帥「よし、出発まで間に合うのなら全部、作ってくれ!」
アテネ少佐「了解しました!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「(ポジトロンサテライトキャノンが20個あればカルオス皇帝の暴走を止めるには十分だな)」
ポジトロンサテライトキャノンとは、ポジトロンレーザーとサテライトキャノンの特徴を重ね合わせた新兵器である
射程1kmで、貫通能力と拡散能力を有する
目標に命中すると拡散し、更に拡散したレーザーが何かに命中すると更に拡散するという特殊なレーザー砲である
欠点は、市街戦では建物の被害が大きいため使えない、といったところである
だが、今度の戦場は見渡す限りの大雪原である
ライズライク中佐「(自分でつくったこのハイパーロングライフルに攻撃のすべてを賭ける!)」
ハイパーロングライフル。言うまでもない、長射程のロングライフル弾である
そして、五時間が経過した
将校の一台、レックス少佐が言う
レックス少佐(車種:メルカバIII)「ガイ元帥殿!すべての作業が終わりました!出発の準備は完了です!いつでも出発できます!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「そうか。よし、ライズライク!全員乗り込んだか!」
ライズライク中佐「そちらのほうも完了しています!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「さぁ、奴らを潰そうじゃないか。デスゴットの古代遺跡へ行ったカルオス軍を!!」
ライズライク中佐「気になるんですが、どこでそれを?」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「実はだな、ひそかに小部隊を結成してカルオス軍の動きを調べていてもらったんだ」
ライズライク中佐「要するに、スパイですか・・・」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「そうなるな・・・(汗)」
相変わらず、諜報には優れているレイオガルである
ガモン准将「話はそこらにして、発進の号令をかけてくれるかな?」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「そうしますかね〜。じゃぁ!行くか!!」
ソモトダラス操縦士「では、発進します!!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「目標!!!!!デスゴット大陸!!!!!」
LVX−77は徐々に上昇していく
そして、急加速した
三時間をかけて、デスゴッド大陸に到達した
このとき、サンドポリスの戦闘は終結に向かいつつあった

しかし、デスゴッド大陸には敵部隊の姿は無かった
エストロネ・シザス・ガイ元帥「まだカルオス軍は来ていないようだな。退屈だ・・・」
ライズライク中佐「ぇ?退屈・・・」
その時、電探に新たな反応を発見した
ソモトダラス操縦士「・・・カルオス軍発見しました!!前方、約1kmの地点です!!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「よっしゃー!!燃えてきたー!!」
突如ガイ元帥は、巨大な国旗を取り出した
ライズライク中佐「・・・レイオガル王国の巨大な国旗出してどうするんですか。目立ちすぎですよ・・・しかもそんな国旗ありましたっけ?」
当然、それは目立つ物である

一方、カルオス軍もそれを発見した
ゾルドルク元帥「むむ!!あれは!」
バルゴオ大将「どうしたのですか、ゾルドルク元帥殿!!」
ゾルドルク元帥「レイオガル王国がいる!!」
バルゴオ大将「なんですと!!?」
前方には巨大な国旗が見える
バルゴオ大将「・・・・・あの国旗でか!!」
ゾルドルク元帥「くそぉぉ!!スパイを派遣してここへ来ることを伝えやがったな!!うぉぉ!!!!!!突撃ー!!!!!」
バルゴオ大将 \
ニマスト大将  >「いや!いきなり言われても突撃できません!」
カルオス軍一同/
ソモトダラス操縦士「何だって・・・攻撃できな...」
レイオガル軍一同「お前が言うな!!!!!」
ゾルドルク元帥「もういい!!俺が行く!!ウォォォーーーーーーー!!加粒子砲発射!!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「!!ポジトロンサテライトキャノン!!」
二つのレーザーは交錯、爆発する
ライズライク中佐「レーザー無効化シールドを張れー!!」
しかし、ポジトロンサテライトキャノンは激走する
カルオス兵「うわぁぁぁ!!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「ポジトロンサテライトキャノンは約1kmは跳ね返り進んで行く!!止めることはできないぞ〜。さーどうする」
爆発が起こる。被害は甚大だ
ゾルドルク元帥「しかぁ〜し!威力は大きい分相当リロードに時間がかかるだろう・・・その間にお前を攻撃する!!改良型16連装ミサイル!!」
十六発のミサイルが発射される
エストロネ・シザス・ガイ元帥「ふん!そんなの小回りのきかんミサイル!簡単によけられるぜ!!全部よけてやらー!!」
ゾルドルク元帥「それはどうかな・・・」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「何?」
ミサイルは急旋回する
そして、真っ直ぐガイ元帥に向かっていく
エストロネ・シザス・ガイ元帥「!?」
ミサイルは直撃した
エストロネ・シザス・ガイ元帥「のわ!!」
ゾルドルク元帥「隙あり!高軌道ミサイル発射ーーーーー!!」
ミサイルが発射される。高性能誘導ミサイルである
エストロネ・シザス・ガイ元帥「くそ、ここまでか・・・」
ライズライク中佐「ガイ元帥!!ウォォ!!8連ロケットランチャー、ファイアーーーー!!」
八発のロケット弾が発射される
ミサイルは撃墜された
ゾルドルク元帥「チッ、奴のロケットランチャーで迎撃されたか・・・命拾いしたなガイ元帥とやら」
彼の周りには、兵士の姿はない
ゾルドルク元帥「しかし、こうしている間に我が兵士たちが、遺跡内部にあるパーツ・・・デスゴット大陸に文明が存在したころに造られた、世界最強とも言われるパーツを、探しに行っているのだ!」
ライズライク中佐「しまった!くそ、准将!ここは私に任せて全兵士を古代遺跡に進軍させてください!」
ガモン准将「よし、引き受けた!くれぐれもやられるんじゃないぞ!全兵士は古代遺跡に向かって進軍だ!」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「チッ、この俺様が来て早々大ダメージを受けるとは・・・」
確かに、先のミサイルでガイ元帥は大ダメージを受けていた
ライズライク中佐「ゾルドルク、いや、カルオス!お前たちの思い通りにはさせんぞ!!」
ゾルドルク元帥「ほう、いい度胸だ。いざ勝負!!」
彼らの戦いが、始まろうとしていた

同時刻、古代遺跡
バルゴオ大将指揮の下、パーツの捜索が開始されていた
バルゴオ大将「一刻も早く、パーツを見つけ出すんだ!レイオガル軍はすぐに追ってくる!!」
カルオス兵一同「はっ!」
その時、ニマスト大将が何かを見つけた
ニマスト大将「・・・発見しました!!」
バルゴオ大将「なんと!(それにしても見つけるの早いな・・・)」
直後、ガモン准将たちが駆けつけた
ガモン准将「ムム!!あそこか、カルオス軍!!」
バルゴオ大将「一足遅かったな!もう見つけてしまったぜ!」
ガモン准将「何!!?」
バルゴオ大将「これがあれば、キュワールはカルオス帝国の手の内に入ったも同然よ〜!ハッハッハッハッハッ!!」
ガモン准将「そうとは限らんぞ!!」
バルゴオ大将「ふん。よくそんなことを言えるもんだ、笑ってしまうよ。ハッハッハッハッハッハッハッハッハッー!!」
その時、彼らの足元から謎の光が現れた
バルゴオ大将「・・・ん?」
ガモン准将「なんじゃ、この光は!!?」
ニマスト大将「なんだなんだ!?ちゅ、宙に浮く〜!?」
ガモン准将「何が起こったんじゃ!?」
遺跡内部にいたレイオガル軍とカルオス軍「う、うわぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
それは、外にいたライズライクとゾルドルクにも届いた
ライズライク中佐「な?なんだ!?」
ゾルドルク元帥「な、なにごとだ!?」
ライズライク中佐「ウワァァーーーーーーー!!」
ゾルドルク元帥「ヌォォーーーーーーー!!」
そして・・・

彼らは、謎の大地に立っていた
ライズライク中佐「こ、ここは・・・・・」
果たして、彼らはどうなるのか・・・
なお、アーノルドの消息に関してだが、その後パパイヤアイランドに打ち上げられていたという
第五話 終わり

あとがき:SCQリメイク企画となりつつある「青き名将(仮題)」、第五話はSCQ第十四話〜第二十三話にあたります。しかし、第十四話にあったQQQQ関連の話はどうでもいいのでカット。重要な第十五話〜第十六話のチョロQアイランド(後のシーキュ民国)陥落及びフォレストによる最後の抵抗が冒頭で書かれています。今回は特技のカレーキャノンを使っていませんが、後の戦闘では多用していますね。
ヒチニリア共和国。戦線維持に参加しているようですが、サンドポリス戦では登場せず。
ヒチニリアの設定はあまり行われていなかったので今回初めて詳細を設定しました。
SCQ第十八話、第二〇話〜第二十一話に渡る、QQQQのカースゲースでの奮闘記は描く事も無いのでほとんど省略。
一方でSCQ第十九話にあたるカルオスのデスゴッド上陸はほとんどSCQ時代のままです。艦長が復唱する場面があるぐらいでしょうか。
SCQ第二十二話に当たるサンドポリス戦。あの日戦軍団が本格デビューした話です。あの米沢大将の下積み時代の姿が見られます。
お約束のアーノルドネタ。今回は他の部分が長いので短縮してます。
SCQ第二十三話に当たるデスゴッド大陸の戦闘。ゾルドルクの台詞が長いので句読点で区切ったりしてます。
ここでレイオガル王国とカルオス帝国の両国は一時降板。完全にプロトンメインに移ります。
挿画としてポジトロンサテライトキャノン図解を添付します。

添付画像
【P-sateraito2.png : 5.1KB】
引用なし
パスワード

[添付] 〜添付ファイル〜
・名前 : P-sateraito2.png
・サイズ : 5.1KB
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Re:青き名将(仮題) 第五話 感想
 ダークスピリッツ  - 2008/2/8 0:20 -
  
五話読みました。
今回も面白かったです。最初に出てくる深緑色のチョロQは名前が出てませんでしたが中々奮闘してましたね(あれ死んだのか?
そしてチョロQアイランドは結構っつーか相当あっさり占領されましたねやはりQタンクがいないからか?

ヒチニリア共和国はこの時は国土の8割が荒地、砂漠のよう。これはそれより時が進んだ宇宙戦艦紀伊の時にはいくらか緑が出来ている設定でいます(植林とかetc)

そしてQQQQ航空隊を攻撃した「翼に赤い円のある戦闘機」は多分日戦軍団の戦闘機では?

戦艦にニトロブースターとは中々強引ですな^^
そしてこの戦争で日戦軍団が本格デビューとは・・もっと前かと思ってた

アーノルドは誰か知りませんがものすごい吹っ飛びようですなw飛行機に見えるとは・・

デスゴット大陸ってどこ?そしてまた凶悪な兵器が登場。これが20基作れるって結構凄いですね
またレイオガルは諜報に優れているっと・・(資料ゲットw)

そしてゾルドルク元帥自分で言っちゃってますねそういうのは言わない方がいいのに・・例え分かっていたとしても

そして最期のなんか古代兵器みたいなものはなんなんでしょうね?
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第五話 感想
 松井一真  - 2008/2/8 17:04 -
  
> 五話読みました。
> 今回も面白かったです。最初に出てくる深緑色のチョロQは名前が出てませんでしたが中々奮闘してましたね(あれ死んだのか?
> そしてチョロQアイランドは結構っつーか相当あっさり占領されましたねやはりQタンクがいないからか?

実は彼こそが第一話に少しだけ登場したノイズシティ市長フォレストです。後続の黒いチョロQの一台が秘書。
緑色のオート三輪(車種はミゼットのMP型です)は秘書の知人で運送業をしている、という設定です。
で、フォレストですが、重傷を負って秘書達に担ぎ出されています。退避に使用した貨物列車自体は軍事転用を予定していた物を引っ張り出した、という設定です。

> ヒチニリア共和国はこの時は国土の8割が荒地、砂漠のよう。これはそれより時が進んだ宇宙戦艦紀伊の時にはいくらか緑が出来ている設定でいます(植林とかetc)

国土の八割が荒地もしくは砂漠。SCQ時代は「荒地」とのみ表現されていましたが「全部荒地ってことはないだろう」ということで荒地もしくは砂漠としました。
当然ですが、資源大国ニビリアなどと同盟を結んだ結果植林が行われ、戦後は多少マシになっている様子。

> そしてQQQQ航空隊を攻撃した「翼に赤い円のある戦闘機」は多分日戦軍団の戦闘機では?

いわずもがな、日戦軍団です。第四話で「うちの飛行隊が追っ払ってる頃でしょう」とチト元帥が言っていますが、それです。

> 戦艦にニトロブースターとは中々強引ですな^^
> そしてこの戦争で日戦軍団が本格デビューとは・・もっと前かと思ってた

戦艦にニトロブースター。設定自体はLaitoさんが行いましたが、当時は相当ぶっ飛んでました。面白い設定だったのと当時のカルオス帝国の幹部は無茶をする奴らが多かったということで使用しました。
日戦軍団自体は第三次キュワール大戦期の混乱に乗じて成立した組織なんですが、第四次キュワール大戦時は諜報活動を行っていました。
で、第五次キュワール大戦時には戦力を整え、サンドポリス戦で戦果を挙げています。

> アーノルドは誰か知りませんがものすごい吹っ飛びようですなw飛行機に見えるとは・・

HG2に出てきたキャラクターです。「オレ様は世界一強い!」とか言っている奴ですが、それ程速くないです。これが公開された当時アーノルドのやられネタは多用されていたのでこっちでも使用していました。
ちなみに、SCQではこのまま帝国軍の陣地に着地し、更に飛んできた流れ弾でパパイヤアイランド沖まで吹き飛ばされてました。

> デスゴット大陸ってどこ?そしてまた凶悪な兵器が登場。これが20基作れるって結構凄いですね
> またレイオガルは諜報に優れているっと・・(資料ゲットw)

デスゴッド大陸は現在の地図ではカットされていますが地図上の北方、北極に当たる位置にあります。
レイオガル(「紀伊」ではリゾニア合衆国)は諜報に優れている国で、プロトン王国もその恩恵を受けていました。
ポジトロンサテライトキャノン、SCCQのポジトロンレーザーとサテライトキャノンの性能を組み合わせた兵器ですが、事実上の拡散レーザー砲ですな。
「サテライト」というのは本来衛星のことなんですが、こちらは衛星兵器ではありません。あくまでポジトロンレーザーとサテライトキャノンの性能を組み合わせた、ということから「サテライト」という単語が残っています。

> そしてゾルドルク元帥自分で言っちゃってますねそういうのは言わない方がいいのに・・例え分かっていたとしても

勝利を確信していたんでしょうな、彼は。何しろ元帥やら大将やらが指揮している大部隊ですからな。
そして実際にニマスト大将はガモン准将が追いつく直前には謎の古代兵器を発見していますからね。

> そして最期のなんか古代兵器みたいなものはなんなんでしょうね?

結局のところLaitoさんが設定を明かさなかったので(そのためこの話で行方不明になったガイ元帥達が帰還するまでのいきさつは一切不明)僕もよく分からなかったんですが「下手をすればキュワール全土を破壊しかねない恐怖のレーザー兵器」ということにしています。

次回はニビリア沖において大規模な戦闘。日戦軍団海軍が本格デビューです。
引用なし
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青き名将(仮題) 第六話
 松井一真  - 2008/3/10 23:54 -
  
腕が鈍らないように書いている第六話。今回からほとんどオリジナルエピソードです。

第六話 激動のノースグリーン
CQ暦237年8月から始まったチョロQ王国本土決戦はマロンキャニオンに移行。連合軍と小規模交戦が続いている
それから3年間、チョロQ王国本土決戦を含め、大戦は膠着状態であった
CQ暦240年、5月
ニビリア共和国に、大きな動きがあった
2年前に同盟を結んだヒチニリア共和国と共に、幾多もの訓練を重ね、遂にチョロQアイランド解放作戦を敢行することになった
ニビリア沖には空母六隻を初めとする大規模な機動部隊が展開し、帝国軍の駆逐艦と戦っている
日戦軍団航空兵「回せぇーー!」
エンジンが回り始める
甲板からは次々と航空機が発艦していく
迫り来るウルタンクの爆撃機
それをことごとく撃墜する日戦軍団航空隊
その隙を突いて、ニビリアの揚陸艦が出港していく
艦隊司令「揚陸艦隊が出港。後少しだ、帝国軍を撃退するぞ!」
次々と撃墜されていく両軍の戦闘機
大型爆撃機の姿も見える
その中に、ウルタンクのマークをつけた、異形の戦闘機が見える
それはたった一機で日戦軍団の戦闘機を撃退していく
しかし、一機の日戦軍団機が、ウルタンク機の後ろにつく
急旋回でかわそうとするウルタンク機
しかし、機銃攻撃を受け煙を噴く
遁走するウルタンク機
日戦軍団航空兵(通信)「冥龍を撃退した。残るは爆撃機だけだ、気を引き締めてかかれ!」
日戦軍団の戦闘機、次々と敵機へ向かう
炎上する爆撃機
残存する航空機は遁走していく
ウルタンク軍航空兵(通信)「損害甚大だ。撤退する!くそぉ、連合軍にも凄い奴らがいやがる・・・」
艦隊の上空を、日戦軍団航空機が旋回する
日戦軍団航空兵(通信)「作戦は成功、帰還する。海軍の初陣は、大戦果だったな」
艦隊司令「先ほど第一艦隊から連絡があった。敵の別働隊を壊滅させたとのことだ」
空母の艦橋では、歓喜の声が上がっている
艦橋員A「やったぞ、我々の勝利だ!」
艦橋員B「俺たちの実力、思い知ったかぁ!」
飛行甲板に、次々と艦載機が着艦してくる
乗員A「よく帰ってきた!」
乗員B「全員無事か?!」
日戦軍団航空兵「ああ、落とされた奴も、何とか脱出に成功したそうだ」
航空兵たちが次々と降り立ち、乗員達と話している
その陰では、連合軍揚陸艦隊が東の海へと去っていった・・・
その後のことだが、揚陸艦隊は一旦、チョロQ王国にウルタンク軍の増援が上陸したという報告を聞きチョロQ王国に転進、チョロQアイランド「解放」作戦は延期されることになった

同時期、QQQQ軍の主力部隊が突如として消息を絶つ
その後の記録では、異界において大量虐殺を行った後に帰ってきたという記述がある
このことに関して、QQQQ軍上層部は「不穏分子の陰謀だった」と語っているが、与党派閥である高杉派が大半をなしていたQQQQ主力部隊が、「焼夷弾頭ミサイルを用いた大量虐殺」、「水素爆弾を用いた民間人ゲリラの殲滅」、果ては「敵基地の焼き討ち」といった行動を起こすことが出来たのは、明らかに高杉派の意図があってのものと推測できる。しかしこれらは、QQQQに少なからず反感を持っていた連合軍の記録であり、詳細は不明である

同年末、Qグリーン軍の偵察部隊がQシュタイン大陸に上陸。小規模だったため装甲列車隊が対応したが、砲兵装の威力不足で苦戦、一部が破壊されたという連絡が入った
そのため重装甲列車BP42を導入したのだが、こちらは急カーブで脱線してしまった
トップヘビーだったことが災いしたようだ
そのため、Qシュタイン連邦は連合軍各国の兵器開発局へ、新型防衛兵器の開発を打診した
巨大な砲台、超重爆撃機、高性能レーザー砲。さまざまな企画がやってきた
その中で、維持費が少なく小回りが効き、且つ威力の高い、ある一つの装甲列車が採用された
後の四一式重装甲列車である
この重装甲列車は日戦軍団が独自に行っていた大陸防衛計画「敷島計画」の一環として開発された兵器だ
先頭には司令部を兼ねる前方警戒車があり、155mm加濃砲一門、120mm加濃砲一門、90mm滑腔砲二門を搭載している
続いて砲車が一両連結されている。120mm加濃砲一門、12.7mm重機関銃一丁を有する砲塔が二基搭載され、側面には90mm滑腔砲が片側一門ずつ搭載されている
続いて背中合わせに機関車が二両連結されている。「三八式液体燃料機関車」と呼ばれる機関車は、側面に90mm滑腔砲を片側一門と、車内に新型ディーゼルエンジンを搭載している。強力なディーゼルエンジンで最高速度はなんと110km/h
残りは砲車が十五両連結されており、後部には前方警戒車が連結されている
総数二〇両の長編成は、その圧倒的な機動力で演習で見事な成果を収めた
だが、元々旧式化しつつあった「装甲列車」という兵器ゆえに、反対する幹部も多かった
かといって、代案の一つだったプロトン王国軍の長距離砲は維持費が高く機動性に欠ける
激しい議論の末、翌年初頭、「敷島」は「試製四一式重装甲列車」として仮採用された

CQ暦241年1月。雪の降り積もるチョロデンヌ
二両のT−34が、森林を進んでいた
Qグリーン兵士A「・・・このチョロデンヌ地方はかつてから、恐ろしい物があるといわれている」
Qグリーン兵士B「それはいいけどよ、先に出ていたSグリーン隊の姿が見えないぞ」
Qグリーン兵士A「・・・俺達、隊からはぐれた?」
その時、丘の向こうで爆炎が見えた
Qグリーン兵士A「なっ、何だ!?」
急いで丘まで駆けて行く二両
丘向こうには線路があったはずだ
まさか、装甲列車・・・
丘の上から、線路を眺める
すると、九七式中戦車を髣髴とさせるデザインの装甲列車が、友軍を次々と壊滅させている
その傍らからルノーFTを思わせる風貌の戦車が現れ、機関砲や榴弾砲を撃っている
山砲を使う兵士の姿はオート三輪ではあるが、小型の銃塔がついている
・・・間違いない、例の民兵だ
Qグリーン兵士A「・・・奴らだ、奴らが来やがった・・・」
僅かな友軍が、その弾幕を突破して突き進んでいく
装甲列車や奇妙な風貌の兵士達は深追いはせず、後退していく
Qグリーン兵士B「・・・おい、奴らってなんだよ・・・」
Qグリーン兵士A「サンドポリスから引き上げた戦友が言っていたんだ。『Qシュタイン大陸には恐ろしく強い民兵がいる』って・・・」
Qグリーン兵士B「・・・どうする、俺達?」
Qグリーン兵士A「・・・どうするかな・・・」
行けど地獄、戻れど地獄。雪に包まれた森は、地獄と化していた・・・
二両のT−34は、丘の上で立ち尽くしていた・・・
GKU帝国同盟軍は、Qシュタイン大陸攻略作戦「カルセオリア」を実行、Qシュタイン大陸を蹂躙していた
首都チョベリング攻略のため、ほとんどの都市を無視して突っ切っていったのだが、途中で制圧したドガスデンの街では武装モノレールに苦戦した
そのまま勢いで各種防衛網を突破し、チョロデンヌに到達した
その時、突如装甲列車が出現、戦力の三分の一が壊滅した
Sグリーン少将率いる主力部隊は何とか突破に成功したが、チョベリング付近においてQシュタイン軍主力部隊と交戦した
問題の重装甲列車を始め、Qシュタイン大陸の主要な戦力が集まっていた
それにより、戦力の大半を喪失した
第六話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第六話
 松井一真  - 2008/3/11 0:11 -
  
後半、チョロ〜ン空爆。ほぼ全編がオリジナルエピソードですな。

第六話 激動のノースグリーン
同年、プロトン王国軍のうち、いもむし元帥が指揮する直属部隊が消息を絶つ
後の記録によれば、異界において紛争に巻き込まれたという
「白川軍」、「渥美要塞」などの奇妙な単語が乱舞しており、詳細は一切不明である
その同時期、南方の新興国家、グリーンアイランドと、プロトン王国は同盟を締結した
ポルシェ元帥(プロトン王国第二師団司令。車種:ポルシェティーガー)「・・・Qグリーンからの独立国家・・・」
ロレス元帥(グリーンアイランド陸軍総司令官。車種:Obiekt279)「政治体制は全く違うんですがね。隣国アファノとは国交がありまして、現時点では貨物船のみの交易となっております」
ポルシェ元帥「航空機は、どうなのかね?」
ロレス元帥「まだまともに飛べる機体がほとんどありませんからね」
グリーンアイランド。Qグリーン帝国から独立した小国であり、アファノアイランドの連合入りに伴い、事実上の連合国であった
しかし、連合国の盟主たるプロトン王国との国交は無かった
今回の同盟により、ようやくグリーンアイランドは正式に連合国に入ったのである

さて、新興国家が現れたのは別に連合陣営だけではない
時を同じくして、ノースグリーン大陸南方における新興国家、チョロ〜ン帝国が宣戦を布告した
「新興」国家といえど、国自体はCQ暦210年代から存在しており、CQ暦230年代初頭に帝政国家となったのである
未だ膠着状態にあるチョロQ王国戦線に一部援軍を送っており、膠着状態を続けさせていた
プロトン王国は日戦軍団、Qシュタイン帝国と共同で、チョロ〜ン帝国上陸作戦を敢行した
だが、その直前にはウルタンク帝国第八艦隊が立ちはだかった
昨年五月にニビリアに現れた奴だった
飛び立っていく日戦軍団航空隊
双方共に、装備を強化していた
航空戦、熾烈
炎上する空母
日戦軍団兵士「消火急げぇぇーー!」
舞い上がる機銃弾
敵爆撃機、次々と散る
激戦、なおも続く

同時期、航空母艦「エンタープライズ」甲板。無数の航空機が並んでいる
艦長「発艦準備!」
甲板上に立ち並ぶ機体は、海軍の新型爆撃機、SBD。通称はドーントレス。類似品がウルタンクで主力機として活躍しているそうだ
どうやら、日戦軍団航空隊が戦っている戦闘機隊の中に、その姿があったそうだ
航空兵A「民兵は、いつまで持ち堪えてくれるかな・・・」
航空兵B「奴らの戦闘機は只者じゃねぇ、きっと敵艦隊までやってくれるだろうよ」
日戦軍団は「零戦」と呼ばれる戦闘機を用いており、その機動性は凄まじい
何でも、ウルタンク帝国軍のF4F戦闘機をことごとく撃墜しているという
航空兵の一両、シャイナー上等兵は、SBDに飛び乗った
風防が閉まる
プロペラが回り始める
艦長(通信)「第268航空隊、全機発艦せよ!」
シャイナー上等兵(車種:M4A2シャーマン)「了解、発艦する!」
艦載機が次々と発艦していく
そして、シャイナー機の番になる
機体を加速させる
飛行甲板がだんだんと短くなっていく
そして、操縦桿を引いた
機体はゆっくりと下降し、海面を下に見て上昇する
発艦成功だ
艦載機搭乗員ほど、苦労する飛行機乗りは無いだろう
先導する機体に続いて、多数のSBDは目標を目指した
目標は、チョロ〜ン帝国の要衝、チョロ〜ン運河だ

チョロ〜ン運河。ノースグリーン大陸南部にあるこの運河は、内陸部にあるチョロ〜ン軍の主要軍港と繋ぐ交通要所である
チョロ〜ン兵士A「宣戦布告したって言うけどよ、俺達には全く出撃命令がかかってこないぜ」
チョロ〜ン兵士B「陸戦のお国柄だから、俺達海軍には見向きもしねぇってとこかな・・・」
チョロ〜ン兵士A「じゃあ何で俺達がいるんだよ。我が国が陸戦のお国柄なら、海軍を作ることさえしないはずだぜ」
彼らは駆逐艦の乗員である
砲の整備をしながら、愚痴を言い合っていた
チョロ〜ン兵士A「・・・よし、終わった。第二砲塔の方はどうだ?」
チョロ〜ン兵士C「ああ、こっちも大体終わったよ」
その時、遠方に黒い影が見えた
チョロ〜ン兵士B「ん?・・・なんだありゃ?」
チョロ〜ン兵士A「うちの飛行隊かな・・・」
チョロ〜ン兵士B「陸戦のお国柄だから空軍は・・・」
チョロ〜ン兵士C「もうそれ聞き飽きたよ・・・」
轟音が響き渡る
その姿は、紛れも無く航空機だ
翼には、プロトンを示す羽の記章
チョロ〜ン兵士A「プロトンだ!」
チョロ〜ン兵士B「連合軍め、こんなところまで爆撃に来やがった!」
プロトン王国艦隊及び、日戦軍団特務潜宙艦隊が、チョロ〜ン運河を空爆した

上空には多数のSBDが飛来している
何機かの護衛機は降下、機銃掃射を始めている
飛行隊長(通信)「よし、シャイナー!民兵さんの援護をしてやれ!目標は運河施設だ!」
シャイナー上等兵「了解!ブラドベリ、行くぞ!」
後部には相棒、ブラドベリ上等兵がいる
ブラドベリ上等兵(車種:M4A2シャーマン)「了解!」
二両の駆るSBDは、列機に続いて降下する
各機散開、それぞれが施設に爆弾を投下する
機関砲弾が次々と放たれる
しかし、その機関砲も友軍機の爆弾により爆発する
目標の施設が見えた。運河の操作をしている奴だ
シャイナー上等兵「よし、もうすぐ目標だ!」
SBDは上昇する
そして、目標を捉える
機体、急降下
目標を照準に収める
ブラドベリ上等兵「投下!」
ブラドベリが投下スイッチを押す
250kg爆弾が切り離され、降下していく
爆弾は徐々に速度を増す
そして、施設に直撃
爆発、炎上する施設
機は既に上昇、施設の上空を後にしていた

チョロ〜ン運河近辺の指揮を執るのはモラスト少将だ。それ程有能ではないが、過去の紛争で戦果を挙げている
モラスト少将(チョロ〜ン陸軍所属。車種:ヤークトパンター12.8cm砲クルップ案)「何っ?!沖合いに展開していたウルタンク艦隊が撤退!?」
ウルタンク将校(通信)「ああ、やったのは例の民兵らしい。全く大変なことに・・・」
通信、途絶
モラスト少将「どうしたっ!?」
チョロ〜ン通信兵「敵の空爆です!」
急降下爆撃機から爆弾が投下される
運河施設は爆発、炎上する
モラスト少将「・・・空爆だと!?」
高射砲から次々と砲弾が放たれる
しかし、その弾幕をかいくぐり、見慣れない機影が魚雷を投下した
魚雷は運河閘門へと突入する
運河閘門は爆発。ダムが決壊したかのように、濁流の中に飲まれていく
停泊していた輸送船が、濁流に消えていく
大型タンカーは押し流され、街を蹂躙していく
駆逐艦は濁流により大回転する
チョロ〜ン兵士C「・・・おい、何なんだよあれ・・・」
チョロ〜ン兵士A「・・・津波だ・・・」
対空機銃は、沈黙していた
そして、閘門から離れたところにあった、彼らの駆逐艦は、波に押し流されてドックへ激突した

機上無線からは歓喜の声が上がっている
日戦軍団航空兵(通信)「こちら富嶽隊一番機。ビーチャ閘門を完全破壊、戦果は上々だ。連合軍の諸君の奮闘に感謝する」
航空兵A(通信)「いいとこ持ってったんだから、今度少しでいいから奢ってくれよ」
日戦軍団航空兵(通信)「帰路で無事だったらな」
シャイナー上等兵「敵の抵抗はそれ程の物ではないですからね。気をつけたほうがいいですよ」
日戦軍団航空兵(通信)「心得ておくよ」
国境を越えた談笑が、編隊の中に響いた

同時刻、ウルタンク第八艦隊と、日戦軍団艦隊の戦闘は収束に向かいつつあった
無数の雷撃機が、戦艦に迫る
放たれる対空弾
爆発する敵機。敵編隊は壊滅だ
艦橋員「『赤城』より入電、『消火完了なるも甲板使用不能』!」
艦隊司令「・・・やむを得ん。あの手を使うか・・・」
壮絶な戦いは、日戦軍団艦隊の勝利に終わった
第八艦隊は撤退。この際にスクリューをやられた航空母艦一隻が放棄され、「赤城」の艦載機はそれに着艦したという

空母「エンタープライズ」の飛行甲板に、航空隊が着艦する
航空兵A「大変だったよ。流石はチョロ〜ン最大の運河要塞だ」
航空兵B「奇襲じゃなかったら俺達は落とされてただろうな」
甲板員「それで、戦果は?」
航空兵A「目標の破壊に成功。街は大洪水ってとこだ」
航空兵B「飲み込まれた奴らには悪いが、これが戦争って奴だな」
航空兵C「我が王国に逆らった見せしめってことだぜ」
甲板員「それは流石に言いすぎじゃねぇか?」
航空機が次々と格納されていく
彼らの艦隊の脇には、陸軍の輸送船団が展開している
航空兵A「やい、シャイナー。さっきの民兵、どこの隊の所属だった?」
シャイナー上等兵「富嶽隊って言ってなかったか?」
航空兵A「分かった、今度会ったら、今日のことを話してなんか奢ってもらおうぜ」
ブラドベリ上等兵「もしかしたら、会った機会には撃墜されてるかも知れないぞ」
航空兵B「後席の奴は楽でいいよな。照準定めて投下すりゃ、後は前の奴に任せてりゃいいからな」
ブラドベリ上等兵「こっちだって大変なんだよ!操縦士がヘマしたら巻き添えなんだぞ!」
シャイナー上等兵「俺がいつヘマをしたってんだ!」
ブラドベリ上等兵「するかもしれねぇから言ってるんだぞ!」
飛行隊長「喧嘩をするな!これからの戦局、結束こそが大事になるんだぞ!」
副長「無駄話してないで、格納庫に入れ!あまり大勢いると他の隊の迷惑だ!」
飛行隊長「・・・了解!おめぇら、続きは格納庫だ!」
多数の隊員達が、格納庫へと戻っていく
開戦から五年。戦場は、ノースグリーンへと移っていった・・・
第六話 終わり

今回はやたらと長いのであとがきも分けます。
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青き名将(仮題) 第六話 あとがき
 松井一真  - 2008/3/11 0:26 -
  
結局のところ分けたあとがきです。

あとがき:SCQでの第二十四話〜第三十三話に当たる話。このあたりは短い話やプロトン王国が一切登場しない話が多く、前半部は第二十四話から第二十九話までのあらすじのようになっています。
SCQ第二十四話で鮮烈なデビューを果たした日戦軍団艦隊。「冥龍」というのはウルタンク帝国軍の最新鋭戦闘機で、「ジェット戦闘機と互角に渡り合える」強力な戦闘機です。
第二十五話〜第二十六話に当たる「戦国QQQQ」ともいえる話。実は当初は桶狭間、長篠、北条、東北、本能寺、太平洋というように分かれていましたが、あまりに短い話が続いたので桶狭間〜東北、本能寺というように分けました。その際に蛇足だった太平洋のパートをカットしています。
日戦軍団艦隊に続いて壮烈なデビューを果たした「敷島」。第五次キュワール大戦におけるQシュタインの主力兵器です。前半部、一箇所だけ「連邦」と誤植されています。当時は「帝国」です。すっかり忘れてました。
当時はまだ「鉄路ゆかば」と「戦雲の高層都市」のみの公開でそれほど知名度は高くなかった(ただし、三鷹の森ジブリ美術館で「鉄路ゆかば」が公開されたことがあるそうだ)「甲鉄傳紀」シリーズ(まだ初期の「甲鉄戦記」名義だったような)から借用した兵器なんですが、本家「鉄路ゆかば」が公開停止となっている現在はチョロQ小説で一人歩きしてしまっています。
ちなみに、ルノーFT風の戦車と機銃塔を有するオート三輪は、「弥栄堂」公式サイトでイラストが公開されている三五式軽戦車と三一式三輪軽装甲車だったりします。
シャイナーとブラドベリ。SBD搭乗員のコンビです。当初は「紀伊」からパイロットを借用するつもりでしたが、「紀伊」には戦闘機搭乗員と陸上爆撃機搭乗員しか登場していないことが判明、新たに設定しました。
作中の会話は、プロトン海軍航空隊は陽気な兵が揃っているという江素弐千さんの作品の雰囲気を出してみようと思ってやりました。日戦軍団の水上攻撃機隊「富嶽隊」まで参加してます。
チョロ〜ン兵士の会話。元々チョロ〜ンは少し前に閉鎖となったフィズィキさんのサイトの小説に登場していた国家で、作者フィズィキさん自ら「間抜けな国」と呼んでいたのに、SCQでは結構活躍しています。
台詞どおり「陸戦のお国柄」で、かつてはQQQQをも占領していたといわれています。一方で海軍力は軽視されており、結果このチョロ〜ン運河空襲の折にはチョロ〜ン運河に突入された挙句、要衝ビーチャ閘門を粉砕されています。

モラスト少将。フィズィキさんの小説でもSCQでも呆気なく撃破されるという役どころでしたが、今回はそもそも戦闘にも参加していませんな。
フィズィキさんの小説に登場する帝国側のチョロQは一貫してドイツやイタリアが多いです。一方で日本戦車は日戦軍団の影響でプロトン側のほうが多いです。
また、自分の趣味で敵タンクを選ぶことが多く(主に自分の好きな戦車を友軍タンク、嫌いな戦車を敵タンクとして登場させる)、BHEタンクやM7プリースト、セモベンテM42L(よく「セレモベンテ」と誤植されていた)は敵幹部タンクの代表格でした。それ以外にもマーダーIIやヘッツァー、ソミュアS35、Obiect279なども多かったです。見れば分かりますが国籍はドイツ、イタリア、フランス、ロシアとバラバラです。
で、このモラスト少将はヤークトパンターのクルップ案という少将という階級どおり(おい)少々地味な戦車です。SCCQで「パンタークルップ」名義で登場したために登場しています。おそらくさび止めの赤色が気に入らなかったのでしょう(イタリアタンクが敵戦車として多い理由を「塗装の薄黄色が気に入らないから」と語っていました)。
グリシネ国も元々フィズィキさんが原案(当初は「グリシネ共和国」だったが、もっぱら「グリシネ国」と呼ばれ、それが定着)ですが、こちらは日戦軍団をモチーフにしています。そのために日戦軍団は「グリシネ国陸海軍の中でグリシネ空軍の専制体制に不満を抱いていたチョロQたちが決起、独立した物」となりました。
グリシネの設定も何度か変わっていて、SCQ時代は「日戦軍団の存在を友軍として認め、若干ライバル視」といった感じでしたが、「紀伊」では「日戦軍団を不穏分子と見ており、敵視しているのが大半。しかし中には総司令官松井元帥と縁のあるものがいて、彼らは密かに松井元帥を慕っている」という設定になっています。これは実生活の変化もあるんですが、「内部の敵」という要素に挑戦したかったのでやりました。

今回からはSCQでは語られなかったチョロ〜ン戦などノースグリーンでのエピソードが主体となります。奇しくもフィズィキさんのサイトが公式に閉鎖され、それ以前にもCCQ系小説は公開停止となっているためにこっちとしては使いたい放題使える状態。派手にやるつもりです。
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第六話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2008/3/14 23:19 -
  
> 結局のところ分けたあとがきです。
>
> あとがき:SCQでの第二十四話〜第三十三話に当たる話。このあたりは短い話やプロトン王国が一切登場しない話が多く、前半部は第二十四話から第二十九話までのあらすじのようになっています。
> SCQ第二十四話で鮮烈なデビューを果たした日戦軍団艦隊。「冥龍」というのはウルタンク帝国軍の最新鋭戦闘機で、「ジェット戦闘機と互角に渡り合える」強力な戦闘機です。
そもそもウルタンクの航空機ってここではF4Fとか出てたからアメリカ機なんですか?紀伊ではイタリア機として設定しましたが・・・
> 第二十五話〜第二十六話に当たる「戦国QQQQ」ともいえる話。実は当初は桶狭間、長篠、北条、東北、本能寺、太平洋というように分かれていましたが、あまりに短い話が続いたので桶狭間〜東北、本能寺というように分けました。その際に蛇足だった太平洋のパートをカットしています。
> 日戦軍団艦隊に続いて壮烈なデビューを果たした「敷島」。第五次キュワール大戦におけるQシュタインの主力兵器です。前半部、一箇所だけ「連邦」と誤植されています。当時は「帝国」です。すっかり忘れてました。
> 当時はまだ「鉄路ゆかば」と「戦雲の高層都市」のみの公開でそれほど知名度は高くなかった(ただし、三鷹の森ジブリ美術館で「鉄路ゆかば」が公開されたことがあるそうだ)「甲鉄傳紀」シリーズ(まだ初期の「甲鉄戦記」名義だったような)から借用した兵器なんですが、本家「鉄路ゆかば」が公開停止となっている現在はチョロQ小説で一人歩きしてしまっています。
> ちなみに、ルノーFT風の戦車と機銃塔を有するオート三輪は、「弥栄堂」公式サイトでイラストが公開されている三五式軽戦車と三一式三輪軽装甲車だったりします。
> シャイナーとブラドベリ。SBD搭乗員のコンビです。当初は「紀伊」からパイロットを借用するつもりでしたが、「紀伊」には戦闘機搭乗員と陸上爆撃機搭乗員しか登場していないことが判明、新たに設定しました。
そういえば艦上爆撃機及び攻撃機の搭乗員は作っていませんでした・・・
> 作中の会話は、プロトン海軍航空隊は陽気な兵が揃っているという江素弐千さんの作品の雰囲気を出してみようと思ってやりました。日戦軍団の水上攻撃機隊「富嶽隊」まで参加してます。
結構会話文が面白かったです。
> チョロ〜ン兵士の会話。元々チョロ〜ンは少し前に閉鎖となったフィズィキさんのサイトの小説に登場していた国家で、作者フィズィキさん自ら「間抜けな国」と呼んでいたのに、SCQでは結構活躍しています。
チョロ〜ンは存在しか知らなかった・・・というか紀伊では存在してますか?(多分存在してないと思われ)
> 台詞どおり「陸戦のお国柄」で、かつてはQQQQをも占領していたといわれています。一方で海軍力は軽視されており、結果このチョロ〜ン運河空襲の折にはチョロ〜ン運河に突入された挙句、要衝ビーチャ閘門を粉砕されています。
このときの戦闘はなんか紺碧の艦隊で見たことがあるような・・・
>
> モラスト少将。フィズィキさんの小説でもSCQでも呆気なく撃破されるという役どころでしたが、今回はそもそも戦闘にも参加していませんな。
> フィズィキさんの小説に登場する帝国側のチョロQは一貫してドイツやイタリアが多いです。一方で日本戦車は日戦軍団の影響でプロトン側のほうが多いです。
> また、自分の趣味で敵タンクを選ぶことが多く(主に自分の好きな戦車を友軍タンク、嫌いな戦車を敵タンクとして登場させる)、BHEタンクやM7プリースト、セモベンテM42L(よく「セレモベンテ」と誤植されていた)は敵幹部タンクの代表格でした。それ以外にもマーダーIIやヘッツァー、ソミュアS35、Obiect279なども多かったです。見れば分かりますが国籍はドイツ、イタリア、フランス、ロシアとバラバラです。
> で、このモラスト少将はヤークトパンターのクルップ案という少将という階級どおり(おい)少々地味な戦車です。SCCQで「パンタークルップ」名義で登場したために登場しています。おそらくさび止めの赤色が気に入らなかったのでしょう(イタリアタンクが敵戦車として多い理由を「塗装の薄黄色が気に入らないから」と語っていました)。
> グリシネ国も元々フィズィキさんが原案(当初は「グリシネ共和国」だったが、もっぱら「グリシネ国」と呼ばれ、それが定着)ですが、こちらは日戦軍団をモチーフにしています。そのために日戦軍団は「グリシネ国陸海軍の中でグリシネ空軍の専制体制に不満を抱いていたチョロQたちが決起、独立した物」となりました。
> グリシネの設定も何度か変わっていて、SCQ時代は「日戦軍団の存在を友軍として認め、若干ライバル視」といった感じでしたが、「紀伊」では「日戦軍団を不穏分子と見ており、敵視しているのが大半。しかし中には総司令官松井元帥と縁のあるものがいて、彼らは密かに松井元帥を慕っている」という設定になっています。これは実生活の変化もあるんですが、「内部の敵」という要素に挑戦したかったのでやりました。
>
> 今回からはSCQでは語られなかったチョロ〜ン戦などノースグリーンでのエピソードが主体となります。奇しくもフィズィキさんのサイトが公式に閉鎖され、それ以前にもCCQ系小説は公開停止となっているためにこっちとしては使いたい放題使える状態。派手にやるつもりです。
多分フィズィキさんがいなくなった後に僕が来たのかな?まあ派手にやってくださいww

今必死に理解しながら読んでいますのでこれからも「紀伊」にこの小説にがんばってください
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Re:青き名将(仮題) 第六話 あとがき
 松井一真  - 2008/3/15 0:48 -
  
> > あとがき:SCQでの第二十四話〜第三十三話に当たる話。このあたりは短い話やプロトン王国が一切登場しない話が多く、前半部は第二十四話から第二十九話までのあらすじのようになっています。
> > SCQ第二十四話で鮮烈なデビューを果たした日戦軍団艦隊。「冥龍」というのはウルタンク帝国軍の最新鋭戦闘機で、「ジェット戦闘機と互角に渡り合える」強力な戦闘機です。
> そもそもウルタンクの航空機ってここではF4Fとか出てたからアメリカ機なんですか?紀伊ではイタリア機として設定しましたが・・・

「紀伊」ではイタリア機でOKです。今回は「紺碧の艦隊」のオマージュがやりたかったので米軍機。
冥龍は「The Wing Bluff」というフリーウェアのシューティングゲームに登場するデバッグ機が元ネタ。

> > シャイナーとブラドベリ。SBD搭乗員のコンビです。当初は「紀伊」からパイロットを借用するつもりでしたが、「紀伊」には戦闘機搭乗員と陸上爆撃機搭乗員しか登場していないことが判明、新たに設定しました。
> そういえば艦上爆撃機及び攻撃機の搭乗員は作っていませんでした・・・

というか、艦載飛行隊自体が出てないんですよね。前回輸送船団を雷撃する飛行隊を援護したのは陸上航空隊でラグラが参戦してましたがね。

> > 作中の会話は、プロトン海軍航空隊は陽気な兵が揃っているという江素弐千さんの作品の雰囲気を出してみようと思ってやりました。日戦軍団の水上攻撃機隊「富嶽隊」まで参加してます。
> 結構会話文が面白かったです。

「圧勝部隊(改訂版)」の「チャーリー、寿命削った分今度のミッションは凄かったぜ」、「誉める前におごってくれよ」が元ネタです。
富嶽隊は「紺碧の艦隊」の紺碧飛行隊(紺碧艦隊の艦載飛行隊。ただし、この名前で呼ばれるのは初期の数回のみ)。「富嶽」は同作品に登場する潜水艦「伊−601」の通称ですね。

> > チョロ〜ン兵士の会話。元々チョロ〜ンは少し前に閉鎖となったフィズィキさんのサイトの小説に登場していた国家で、作者フィズィキさん自ら「間抜けな国」と呼んでいたのに、SCQでは結構活躍しています。
> チョロ〜ンは存在しか知らなかった・・・というか紀伊では存在してますか?(多分存在してないと思われ)

「紀伊」ではノースグリーン南方にあった本土はリゾニア合衆国領となっています。

> > 台詞どおり「陸戦のお国柄」で、かつてはQQQQをも占領していたといわれています。一方で海軍力は軽視されており、結果このチョロ〜ン運河空襲の折にはチョロ〜ン運河に突入された挙句、要衝ビーチャ閘門を粉砕されています。
> このときの戦闘はなんか紺碧の艦隊で見たことがあるような・・・

はい、あれのモチーフは「紺碧の艦隊」の原作一巻終盤のパナマ運河奇襲攻撃がモチーフです。ビーチャ閘門はガトゥーン・ロック、駆逐艦の乗員は雷洋の翼の日の丸を見て「ジャップだっ!」と叫ぶが上官に気づいてもらえなかった(正確には「上官が見たときには機影は見えなくなっていた」)駆逐艦乗員オーソン二等兵が元ネタ。

上記のとおり、富嶽隊は紺碧飛行隊、同部隊の水上攻撃機は水上攻撃機雷洋です。護衛に春嵐も参加してますが、今回はSBDを目立たせるため書いてません。

以下、艦隊シリーズの命名基準に関する話です。
「紺碧の艦隊」は基本的に命名基準というのを無視して名前を付けているので、艦上戦闘機に「電征(命名基準に当てはまらない名前)」、艦上偵察機に「星電(本来「電」は局地戦闘機)」、果てはジェット戦闘機に「嶺花(「花」は正しくは特別攻撃機)」なんて付けていますからね。
他にもナッター風の局地戦闘機に「桜花(機影が史実の桜花に若干似ているが、どちらかというとナッターに近い)」、震電の改良型に「蒼莱(こちらは開発者とテストパイロットが同作品の世界に転生した実在の技術者(但し双子の兄弟として転生した)という妙なこだわりも)」。一応、命名基準に合っているものとしては「海山(攻撃機。史実の天山に近い)」といったところ。

軍艦に至ってはもっと酷く、日本の艦艇ではタブーとされている人名(タブーとなっている理由は「沈没するとその名前の人に失礼だから」)は序の口(「信長」、「尊氏」、「信玄」、「謙信」など。いずれも空母と航空戦艦で、最終的に全艦ドイツ空軍の攻撃を受け沈没)で、神話の登場人物(?)の名前までついているという始末(「日本武尊」、「須佐之男」、「建御雷」など。「日本武尊」は不沈戦艦で、第二シリーズ「新紺碧の艦隊」からは何と海底軍艦(但しドリルはついていない)に。「須佐之男」は航空機のような形の高速原子力(!)潜水艦、「建御雷」は最新鋭航空母艦)。

その影響は敵国となるドイツにまで及び、「ヨルムンガンド(超重爆撃機)」、「ホルス16(円盤型偵察機(事実上攻撃機。空中停止のできるVTOL機で垂直離着陸が可能なはずだが何故かカタパルトで発進する)」、「フェンリル66(大型雷撃機)」、「ラウフェイ(補助ジェットエンジンを有する双発爆撃機)」などなど、航空機は北欧神話のオンパレード。
艦艇はといえば潜水艦こそUナンバー(但し、軒並み四桁。時折三桁のVII型潜水艦が登場し、日本艦隊に捕まる。また、「UX−99(砲撃潜水艦)」や「CU−18(ミサイル潜水艦)」など、「U」の前後に何かがついたり、「R−8001(潜水空母)」などの例外も)ですが、戦艦、空母は地名(当然本作のドイツが占領しているヨーロッパ全域の地名)、巡洋艦は「作者が知っている限りのドイツ語」といった感じ。駆逐艦は無論Zナンバーですが、駆逐艦が重宝されているのは日本軍だけで、ドイツなんかはほとんど駆逐艦はただの的。僕の知っている限りでは、紅海雷撃作戦で呆気なく魚雷攻撃を受け沈んだ「Z−42」位の物。かと思えば唐突に「アラルム」なる駆逐艦が登場したりして「いつのまに駆逐艦にも名前を付けることにしたんだ?!」といった感じに。
以上、命名基準の話は終わりです。

SCQのときはOVA版しか見てなかったのでそれほど再現はしてないんですが(というか「雷洋」という機体名すら覚えてなかった)、今回は原作を読んでいるので結構再現してます。原作で荒波に押し流されたのは貨物船ですね。

また、終盤の対空弾は原作二巻後半のダッチハーバー攻撃で「比叡」が使った新三八弾。そのためSCQでは「三八弾」と呼ばれています(ただし、OVA版でのレーザーのように飛翔していく砲弾しか見てなかったので「レーザー弾」と誤記。正しくはエアゾール弾)。

> > 今回からはSCQでは語られなかったチョロ〜ン戦などノースグリーンでのエピソードが主体となります。奇しくもフィズィキさんのサイトが公式に閉鎖され、それ以前にもCCQ系小説は公開停止となっているためにこっちとしては使いたい放題使える状態。派手にやるつもりです。
> 多分フィズィキさんがいなくなった後に僕が来たのかな?まあ派手にやってくださいww

フィズィキさんは結構前から姿を見せてませんでしたね。サイトも数ヶ月前に閉鎖しましたし。

> 今必死に理解しながら読んでいますのでこれからも「紀伊」にこの小説にがんばってください

伏兵としての短編小説もいくつか手がけております。頑張ります。
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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