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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その3
 ダークスピリッツ  - 2007/10/20 12:02 -
  
パレンバン市街地郊外
池内一等兵は子供Qと共に仲間の元へ戻るべく走っていた。そして住宅街を抜け広い郊外へ出た所で通信が入ってきた。それは「この通信は送信のみで行われる。遊撃部隊全軍はただちに撤退場所へ撤退しろ。くりかえす、遊撃部隊全軍はただちに撤退場所へ撤退しろ」というものだった。撤退場所とは「敷島」の後方にある通路を直進するとある所である。幸い郊外に出た所で線路を見つけたのでそこを辿っていけば「敷島」につくはずである。急いで向かう事にしたがその時後ろから声がし、振り返るとそこには数両の敵戦車が近づいてきていた。子供Qを乗せていては戦うことは出来ない。子供Qに「しっかりつかまってて!」と言うと全速力で逃げた。無論見逃してくれるわけではない。敵も追撃を開始し後ろから池内一等兵めがけて砲弾が飛んでくる。しかし池内一等兵は巧みにかわしながら「敷島」を目指した。そして遂に遠目に「敷島」確認。全速でそちらへ向かった。敵も「敷島」確認していたようだが遠くなので砲撃を恐れる距離ではないとして池内一等兵の追撃を諦める事はなかった・・。

装甲列車「敷島」
敵がとおざかり一時的に何もする事が無くなった司令室にいた清水中佐に見張り員から「所属不明戦車数両がこちらに突進してきます!」という報告を受け見張り台にいき双眼鏡で確認した。そして「味方が敵に追われている。助けるぞ!砲術長、一発で決めろ!」と命令した。砲術長からは大きな返事が返ってきた。そして先頭車に備えられている90mm滑腔砲2門が旋回し狙いを定めた。そして「照準、後方敵戦車!・・・・・・照準ヨシ!射っ!」と砲術長が命令し2発の90mm滑腔弾がまっすぐ敵に向かっていった。
それを確認した池内一等兵は着弾寸前に回避、砲弾の爆風から逃れた。そして敵戦車数両に2発の90mm滑腔弾が命中。ほとんどが破壊され生き残ったものは退却せざるをえなかった。
そして部下が「敵戦車隊を撃破!、只今外部支援部隊が救出に向かっています。」と戦果を報告し清水中佐はうむ、とうなずいた。

池内一等兵は外部支援部隊に保護され「敷島」内へと案内された。前に「敷島」内に入った事があった池内一等兵だったが内装は若干違うようだった。そして清水中佐と会い、礼を言うと共に自分の所属部隊とこれまでの行動を報告し子供Qを保護した事もそこで言った。清水中佐は少し考えた後「よし、お前はその子を連れて撤退場所へ行け。所属部隊にはこちらから連絡を入れておく」と池内一等兵に言った。そして横にいた川津大尉に「川津、お前の部隊もだ。敵の大部隊がこちらへ来るとなると外にいるほうが損害が増えるだろう、装甲列車の中のほうが安全だからお前も行け。」と言った。川津大尉は反論したが結局撤退する事にした。そして全軍をまとめ「敷島」に向かって敬礼をして撤退場所に向かった。
川津大尉と池内一等兵、外部支援部隊が撤退した後清水中佐は全員を集めこれからの行動を説明した。それは一斉射撃→継続射撃の後大至急「敷島」から退避、その後「敷島」内外に設置された爆薬を使用し「敷島」を自爆させ撤退をする時間稼ぎをするものであった・・。

そして数十分後ボルナソス大佐を筆頭にQW連合残存部隊が撤退してきた。そしてその数キロ先にはラファリエス軍の大部隊が追撃してきていた。清水中佐はQW残存部隊が通過したのを確認すると全門一斉射撃を命じた。そして「敷島」から再度凄まじい数の砲弾が撃ちだされラファリエス軍に振りそそいだ。そして数回斉射した後乗員全員に退避命令が下された。砲撃が止んだ隙に敵が近づいてくるが全員が退避したのを確認するのと共に清水中佐は起爆スイッチを入れた。直後「敷島」が大爆発、広範囲に爆風と業火を発生させ敵部隊の進撃がとまり完全な隙が出来た。それを確認した清水中佐は急いで撤退場所へ向かい潜宙艦に飛び乗った。そして全員が乗った事を確認した潜宙艦隊司令は全艦に潜航を命令、巡航深度を200とし一路デヴォリアへ向かった・・・。

同時刻第4飛行場
第4飛行場では輸送機及び護衛機計78機が離陸準備を済ませ離陸命令を待っていた。今回の護衛機隊は足の長い戦闘機のみで編成されており足の短いQシュタイン航空隊は出撃できず輸送機に乗り込んだ。また残った航空機は廃棄された。また日戦軍団第369航空隊は足の短い零戦三二型の代わりに予備機として残っていた零戦一一型を配備したが定数までは数が無く定数の半分以下の数となっていた。これは例外ではなく他の航空隊も先の戦闘で失われたり足の短い戦闘機は廃棄していたので戦闘前は250機以上いた航空戦力も今回は65機にまで減ってしまっていた・・。

そして潜宙艦への退避が完了したとの報告を受けるとノイン上等兵は航空隊全機に離陸を許可した。そして輸送機から離陸を開始し続いて護衛戦闘機、最後にノイン上等兵搭乗のBv238離陸をしようとしていた。そして滑走路端に移動し離陸を開始しようとした時砲撃音が響いた。なんとここまでラファリエス兵が侵入してきていたのだ。幸い敵の砲撃は外れたがいつ当たるかも分からない。ノイン上等兵は慎重にかつ急いで加速していった。その間も敵兵数両が追いかけながら砲撃していたが機体各所に備え付けられた防御火器により撃退された。そして無事に離陸したBv238は編隊に追いつき目的地を知らせた。それはクリーク軍主要要塞基地であるサーロイであった・・・。

サーロイ要塞基地
サーロイ基地ではQW所属の航空隊がこちらへ向かってくるとの知らせを受け12機の戦闘機がスクランブル準備を済ませていた。そして基地司令の命令を受け次々とスクランブル発進していった・・・。

撤退航空隊
その頃航空隊ではBv238の機上電探が後方から敵機の接近を探知していた。数は約100。ノイン上等兵は戦闘機隊に迎撃を命じると輸送機に密集隊形を取らせ輸送機の中で一番の耐弾性を誇る自分の乗機を最後尾に配置し他の輸送機から守ろうとした。
そして後方では空戦が始まっていた。数では劣るがこちらには京城少佐やラグラ中佐等のエリートパイロットも参戦しており質では勝っていた。そして今回初めて参戦した輸送航空隊護衛機もその強力な火力により善戦していた。しかし一部が突破され輸送機隊にたどり着き攻撃を開始した。しかしBv238の強力な防御火力と輸送機隊の集中砲火により中々攻撃できないでいた。またこの時ラファリエス軍、QW連合軍双方共に既にサーロイ要塞(遠まわしにクリーク王国)の領地に入ってしまっている事を気づいていなかった。
しばらくして防御銃火をかいくぐった敵機が輸送機隊最右翼のHe111に襲いかかった。乗員は全員もうダメだと思ったが攻撃されようとした時いきなり敵機が爆発した。驚いているとそのHe111の前を1機のみなれない推進式の戦闘機が通りすぎていった。胴体に書かれた国籍を見てみるとそれはクリーク軍のものであった。周りを見てみると既に十数機の戦闘機が輸送機隊に飛来していた。そして隊長機と思われる機体から敵味方問わず全機に「双方直ちに戦闘を中止せよ!ここはクリーク王国の領内である!」と通信を入れた。ラファリエス軍機は一時戦闘行動を中止しどうするか迷っていたが母艦からこれ以上は航続距離が足りなくなるとして撤退命令がだされたので反転、撤退を始めた。だが一部の数機のラファリエス機がクリーク機に攻撃を開始した。しかし1機を残して撃墜され残った1機は包囲され降伏勧告に応じたためサーロイ要塞まで連行する事になった。
そしてQW輸送機隊にも無線で何故サーロイ要塞に来るのか?と聞いた。これを聞いたノイン上等兵はこちらには重傷兵が搭乗しているのでサーロイ要塞で至急手当てをしてほしい、と頼んだ。隊長のグロウス少佐は少し考え、要塞司令にも了承をとった後時間と乗員の行動に制限をつけるが着陸を許可する、と返事した。これを受け取ったノイン上等兵は分かった、と返し無線を切り輸送機隊全機にこのことを伝えた。そしてしばらくしてサーロイ要塞が見えてきた。その姿は以前とは全く異なるものであった・・。
大きさは数倍以上になり表面には多数の防空砲台が設置され中心には巨大な砲台が設置されていた。そして広大な飛行場に着陸。次々と重傷兵が病院へ搬送されていった(溝口少佐や砂原少佐も含む)。機体を降りたノイン上等兵は飛行場にの隅に駐機してある飛行機を見た。それはQシュタインのBv141であった。他にも日戦軍団の一〇〇式司令部偵察機の姿も確認できた。そこでノイン上等兵は最近サーロイ方面に向かわせた偵察機が行方不明になっている理由を知った。
そして乗員は全員燃料補給や整備が済むまで一つの広い部屋で休息するように言われた。
京城少佐は一両部屋の中で設備や先ほどの戦闘機の性能を見て「クリークの生産能力は大したものではないが技術力は我が日戦軍団と同等以上。侮れない相手だ・・・」と考えていた・・・。

ベータ基地
撤退が成功した事に安心した松井元帥だったがQW連合の一大拠点であったパレンバンを失った事に不安を隠せないでいた。パレンバンを失うと言うことは補給路が寸断されるという事でありこれから一切の補給が困難になるという事でもあったのだ。
その時通信兵が部屋に入ってきて「大変です!セイロンに大日本帝国連合艦隊主力が接近しています!」それを聞いて松井元帥は「何故デヴォリアではなくセイロンに?」と疑問に思ったがこれでセイロンが堕ちれば更に本星を危険に晒す事になる。松井元帥は今度の戦争は負けるかもな・・・と思ったが諦めてはいけない。部下を呼び出しある作戦を説明しその準備をさせる事にした。

同時刻大日本帝国第1艦隊
その頃連合艦隊旗艦である最新鋭戦艦「近江」艦橋では連合艦隊司令長官である小澤大将が「これからQW連合軍一大拠点であるセイロンに攻撃を開始する!(勘違い800%)」と宣言していた・・。

後編へ続く

引用なし
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宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その1 ダークスピリッツ 2007/9/27 3:58
  Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その2 ダークスピリッツ 2007/9/30 9:38
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その1 ダークスピリッツ 2007/10/16 5:25
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その2 ダークスピリッツ 2007/10/20 7:26
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その3 ダークスピリッツ 2007/10/20 12:02
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その1 ダークスピリッツ 2007/10/26 0:20
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その2 ダークスピリッツ 2007/10/30 23:06
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その1 ダークスピリッツ 2007/10/31 2:03
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その2 ダークスピリッツ 2007/11/1 20:05
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その1 ダークスピリッツ 2007/12/25 3:40
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その2 ダークスピリッツ 2008/1/28 18:18
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定後編その1 ダークスピリッツ 2008/1/28 18:45

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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