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雑談板 チョロQ小説板  

どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その1 ダークスピリッツ 2007/9/27 3:58
  Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その2 ダークスピリッツ 2007/9/30 9:38
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その1 ダークスピリッツ 2007/10/16 5:25
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その2 ダークスピリッツ 2007/10/20 7:26
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その3 ダークスピリッツ 2007/10/20 12:02
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その1 ダークスピリッツ 2007/10/26 0:20
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その2 ダークスピリッツ 2007/10/30 23:06
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その1 ダークスピリッツ 2007/10/31 2:03
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その2 ダークスピリッツ 2007/11/1 20:05
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その1 ダークスピリッツ 2007/12/25 3:40
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その2 ダークスピリッツ 2008/1/28 18:18
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定後編その1 ダークスピリッツ 2008/1/28 18:45


宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その1
 ダークスピリッツ  - 2007/9/27 3:58 -
  
第七十一話パレンバン陥落(仮)

規模
QW連合軍

Qシュタイン内部守備隊(司令ボルナソス大佐 車種IV号突撃榴弾砲ブルムベーア)
戦車隊
II号軽戦車F型250両
II号軽戦車J型150両
III号中戦車E型250両
III号中戦車G型150両
IV号中戦車F2型250両
IV号中戦車J型149両
IV号突撃榴弾砲ブルムベーア1両(ボルナソス大佐)
計1200両

支援隊
I号4.7cm対戦車自走砲200両
7.5cm対戦車自走砲マルダーI250両
FCM7.5cm対戦車自走砲150両
計600両

計1800両

機銃
MG08重機関銃(口径7.92mm)18丁
MG34重機関銃(口径7.92mm)12丁
計30丁

火砲
45口径3.7cm対戦車砲14門
60口径5cm対戦車砲12門
46口径7.5cm対戦車砲12門
71口径8.8cm対戦車砲6門
計44門

プロトン第366中隊(司令ファーネス少佐 車種M4A3シャーマン中戦車)
戦車隊
M5スチュアート軽戦車150両
M24チャーフィー軽戦車50両
M3リー中戦車250両
M4A1シャーマン中戦車250両
M4A3シャーマン中戦車100両(ファーネス少佐含む)
計800両

ニビリア第288中隊(司令レザル少佐 車種ソミュアS35中戦車)
ルノーR35軽戦車250両
ルノーR40軽戦車改(50口径40mm戦車砲搭載)250両
FCM36軽戦車改(50口径40mm戦車砲搭載)200両
ソミュアS35中戦車100両(レザル少佐含む)
計800両

火砲
25mm対戦車砲20門
47mm対戦車砲10門
計30門

正規守備隊計3400両 機銃30丁 火砲74門

日戦軍団残存部隊(総司令高須少佐 車種三式中戦車)
根拠地隊
九五式軽戦車18両
九八式軽戦車15両
九七式中戦車改27両
一式中戦車36両
三式中戦車1両(高須少佐)
一式砲戦車12両
二式砲戦車32両
計141両

第113中隊(司令矢矧中佐 車種四式中戦車)
九八式軽戦車14両
九七式中戦車改31両
三式中戦車23両
四式中戦車36両(矢矧中佐含む)
計104両

第115中隊(司令佐藤大尉 車種三式中戦車)
九八式軽戦車4両
一式中戦車6両(宇野沢中尉、寺島曹長含む)
三式中戦車9両(佐藤大尉、萬屋大尉含む)
計19両

火砲
一式機動47mm速射砲8門
計8門

日戦軍団残存部隊計264両 火砲8門

レジスタンス部隊
民間チョロQ400両
計400両

主装備
小火器
ライフル
スナイドルM1866・・・200丁
シャスポーM1866・・・100丁
スプリングフィールドM1873・・・100丁
計400丁

機銃
M1919重機関銃(口径7.62mm)15丁
M2重機関銃(口径12.7mm)10丁
計25丁

レジスタンス部隊計400両 小火器425丁

表面孤立部隊

ヴァイナー第197機動大隊(司令エステルハー大佐車種V号中戦車パンターII)
I号軽戦車C型150両(最高速度79km)
II号軽戦車M型150両(最高速度65km)
V号中戦車パンターD型250両(最高速度55km)
V号中戦車パンターA型250両(最高速度55km)
V号中戦車パンターG型99両(最高速度55km)
V号中戦車パンターII1両(エステルハー大佐、最高速度60km)
II号7.62cm対戦車自走砲200両(最高速度55km)
V号駆逐戦車ヤークトパンター100両(最高速度55km)
計1200両

機銃
MG42重機関銃(口径7.92mm)20丁
計20丁

グリーンアイランド第221小隊(司令カスター大佐車種T34重戦車(アメリカ重戦車))
M26パーシング重戦車100両
レオパルト1主力戦車100両
ベン・グリオン主力戦車99両
T34重戦車1両(カスター大佐)
IV号8.8cm対戦車自走砲ナースホルン100両
計400両

孤立部隊戦力計1600両 機銃20丁

列車隊

日戦軍団第8列車隊(総司令清水中佐車種四式中戦車)
「敷島」搭乗員
九四式軽装甲車・・・40両
九二式重装甲車・・・20両
一式中戦車・・・60両
三式中戦車・・・29両
四式中戦車・・・1両(清水中佐)
計150両

外部支援部隊(司令川津大尉車種三式中戦車)
九八式軽戦車・・・50両
九七式中戦車改・・・50両
一式中戦車・・・50両
三式中戦車・・・30両(川津大尉含む)
計180両

計330両

装甲列車「敷島」
全長:一両20m
装甲:複合装甲
武装 (警戒車):15.5cm加濃砲一基
        12cm加濃砲一基
        90mm滑腔砲二基
    (砲車):12cm滑腔砲二基
        90mm滑腔砲二基
   (機関車):90mm滑腔砲二基
(貨物車(甲)):7.7mm重機関銃二丁
        物資、兵員搭載
(貨物車(乙)):特に無し(物資/特殊戦車搭載)
(貨物車(丙)):15cm加濃砲一基(降車して使用する)
        7.7mm重機関銃二丁
(指揮車)   :75mm加濃砲一基
        7.7mm重機関銃二丁
後部警戒車  :特に無し(物資搭載。なお、車体後部に7.7mm重機関銃を搭載可)

編成:警戒車−砲車−砲車−貨物車(甲)−機関車−機関車−砲車−貨物車(甲)−貨物車(乙)−砲車−指揮車−貨物車(丙)−後部警戒車計13両編成


QW連合軍戦力計5664両 小銃、機銃475丁 火砲82門 装甲列車1編成

ラファリエス軍(増強部隊)

ラファリエス第1211大隊(司令ホーヘン中佐車種V号中戦車パンターII型)
III号中戦車D型・・・300両
III号中戦車E型・・・300両
III号中戦車H型・・・400両
III号中戦車L型・・・400両
IV号中戦車G型・・・400両
IV号中戦車J型・・・400両
V号中戦車パンターD型・・・600両
V号中戦車パンターA型・・・600両
V号中戦車パンターG型・・・99両
V号中戦車パンターII型・・・1両(ホーヘン中佐)
計3500両

火砲
43口径7.5cm対戦車砲20門
60口径7.5cm対戦車砲20門
計40門

ラファリエス第1275大隊(司令ヴァイス中佐車種V号中戦車パンターII型)
III号中戦車L型・・・500両
III号中戦車M型・・・500両
IV号中戦車G型・・・300両
IV号中戦車J型・・・300両
V号中戦車パンターA型・・・450両
V号中戦車パンターG型・・・449両
V号中戦車パンターII型・・・1両(ヴァイス中佐)
計2500両

支援部隊(司令クライバー少佐車種IV号突撃砲)
7.5cm対戦車自走砲マルダーI・・・600両
II号7.5cm対戦車自走砲マルダーII・・・600両
IV号8.8cm対戦車自走砲ナースホルン・・・299両
IV号突撃砲・・・1両(クライバー少佐)
計1500両

計4000両

ラファリエス第1300大隊(司令ヴェスパ中佐車種VI号重戦車ティーガーI型)
IV号中戦車G型・・・600両
IV号中戦車J型・・・400両
V号中戦車パンターG型・・・600両
V号中戦車パンターF型・・・600両
VI号重戦車ティーガーI型・・・300両(ヴェスパ少佐含む)
計2500両

支援部隊(司令ヴァンガード少佐車種IV号a型10.5cm対戦車自走砲)
38t駆逐戦車ヘッツァー・・・500両
IV号駆逐戦車F型・・・500両
IV号8.8cm対戦車自走砲ナースホルン・・・400両
IV号a型10.5cm対戦車自走砲・・・100両
計1500両

計4000両

火砲
60口径7.5cm対戦車砲30門
80口径8.8cm対戦車砲15門
計45門

ラファリエス軍戦力計11500両 火砲85門

その2へ続く

そうとう間が空きましたが前編その1投下です^^;
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220108.bbtec.net>


Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定前編その2
 ダークスピリッツ  - 2007/9/30 9:38 -
  
航空隊

QW連合軍

日戦軍団第362航空隊(司令京城少佐車種60式無反動砲)
陸上戦闘機零戦一一型・・・21機(京城少佐機含む)
局地戦闘機「紫電」改・・・4機
計25機

日戦軍団第369航空隊(司令菱沼少佐車種一式砲戦車)
陸上戦闘機零戦一一型・・・20機
局地戦闘機「紫電」改・・・5機(菱沼少佐機含む)
計25機

プロトン第133航空隊(司令ラグラ中佐車種M26パーシング)
主力戦闘機P−40ウォーホーク・・・4機
新鋭戦闘機P−60スーパーホーク・・・1機(ラグラ中佐機)
計5機

Qシュタイン撤退航空隊(司令ノイン上等兵車種IV号中戦車J型)
中型輸送機ハインケルHe111・・・6機
旧式輸送機ユンカースJu52・・・6機
最新鋭大型輸送機ブロームウントフォスBv238C・・・1機(ノイン上等兵機)
重戦闘機メッサーシュミットBf110G・・・6機
新鋭重戦闘機ドルニエDo217N・・・4機
計23機 搭載可能兵員数400両

QW連合軍戦力 航空機78機(戦闘機65機 輸送機13機)

ラファリエス軍

ラファリエス艦載航空隊グローセGu117や同Gu119等計100機

クリーク軍

クリーク第110迎撃隊(司令グロウス少佐車種Strv.m/42中戦車)
主力戦闘機FFVS J22I・・・9機
最新鋭戦闘機サーブJ21A−1・・・3機(グロウス少佐機含む)
計12機

クリーク軍戦力 航空機12機

中編へ続く
引用なし
パスワード
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その1
 ダークスピリッツ  - 2007/10/16 5:25 -
  
戦闘経過

表面残存部隊が撤退した後ボルナソス大佐は防護シャッターを閉め、時間稼ぎをしている間に要塞内部市街にて迎撃態勢を整える事にした。また表面ではヴァイナー及びグリーンアイランドの連合軍が孤立していたがヴァイナーの補給潜宙艦が部隊救出の為パレンバン沖に待機しているので時間稼ぎに加担してくれる事になった。またこの時通信で佐軒准尉の無事が知らされていた。この知らせにより第115中隊各員や松井元帥は安堵したという。

さて防護シャッターが閉められヴァイナー、グリーンアイランド連合軍が機動性を活かしてラファリエス軍に対し攻撃を敢行している間に迎撃準備が始められた。内部市街地に通じる通路にはいくつか地雷が設置されボルナソス大佐は市街地中心にある2階建て鉄筋コンクリート(民間の建造物)の建物を接収して臨時司令部とした。また傷病兵の搬送(この時既にボルナソス大佐は敗北を予感していた)の為に要塞内にあった輸送機や護衛の為に航続距離の長い戦闘機を要塞内道路を使い(大型機であるBv238の移動には結構苦労した)要塞裏側にある第4飛行場を集結させた。またこの輸送部隊の指揮官は経験豊富なノイン上等兵が担当する事になった(上等兵で指揮官というのも凄いが)。

次にパレンバン残存全兵力(内部は4000両程度)を司令部を中心に司令部前方をQシュタイン守備隊、司令部側方をプロトン、ニビリアが担当しまた遊撃部隊として民間のレジスタンス部隊(武装は旧式のライフルだが貫通力や射程距離が高められている)と先ほどの戦闘で撤退してきた日戦軍団の残存部隊(編成は健全な者のみ)が参戦する事になった。そして臨時司令部よりやや離れた所にある線路には装甲列車「敷島」及び支援部隊が配備された。そして火砲や機関銃は武器庫から使える者を片っ端からかき集めたが消耗しており先ほどの表面部隊より数は少なくなっている。かくして迎撃態勢が整っていった・・。

対するラファリエス軍は亜空間に待機させておいた増援部隊を乗せた輸送船を上陸させ兵力を増強。内部へは増強された3個大隊11500両が向かう予定となっていた。また火砲については75mm口径以上の強力な対戦車砲を装備している。これは内部のため艦船の援護が受けられないためでもある。

ラファリエス軍はヴァイナー、グリーンアイランド連合軍を退けた後閉められた防護シャッターを軽巡洋艦及び重巡洋艦の精密射撃(確実にシャッターを狙わないと周りが崩落する恐れがあるのと巡洋艦なのは戦艦だと威力がありすぎ、駆逐艦だと物足りないためである精密射撃は各艦主砲を一門のみとレーダー射撃装置を用いて攻撃をするものである。しかしレーダーがまだ低性能なので正確に当たるとは限らない)で攻撃し何発か外れたものの3門のシャッター中2門を破壊、続々と部隊がなだれ込んだ。そして地雷により進撃を阻まれながらも内部市街入り口に到達。ここにパレンバン地上戦第2ラウンドが始まったのである。


第七十一話始めから戦闘開始までを書きました。次は戦闘編です
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その2
 ダークスピリッツ  - 2007/10/20 7:26 -
  
戦闘経過

市街地に侵入したラファリエス軍と最初に接敵したのは日戦軍団第115中隊第2臨時分隊であった(戦力が激減した第115中隊残存車19両は負傷した溝口少佐、砂原少佐(殿として撤退中至近距離で艦砲射撃の爆風を受け重傷。溝口少佐共々医務室に運び込まれた)に代わり指揮を執る事になった佐藤大尉の下臨時に部隊を4つにわけ(それぞれ5両、5両、5両、4両)ゲリラ戦に徹する事にしていた)。第2臨時分隊の隊長は宇野沢中尉であり他に寺島曹長、一式中戦車3両で編成されていた。宇野沢中尉の命令により二手に分かれ市街地南のビル影に潜んで待ち構えていた。そしてラファリエス軍の大部隊が侵入。自分達を通り過ぎたのを確認すると一斉に攻撃(といっても僅か5両の砲撃だが)、2、3発撃った所で攻撃を中止、撤退命令を出し全速力で撤退した。そしての後でもう一方の味方と合流、更に遊撃戦を続けた。ちなみに攻撃を受けたラファリエス軍は襲撃車を発見する事は出来なかった。

合流した宇野沢臨時分隊は他の臨時分隊と連絡を取りながら次の敵を探していた。本当は正面きって戦いたかったのだが部隊が少なすぎるのでそうも言っていられなかった。しばらくして前方に敵部隊を発見。敵も10両程度だったので再び二手に別れ挟撃する事にした。しかし敵の規模を1個分隊と見たのが宇野沢中尉の間違いだった・・・。

そして敵と戦闘を開始、数は若干劣るとはいえ技量ではこちらが勝る。既に10両の敵が5両以下に減っていた。しかし宇野沢中尉達3両の後方に新たな敵1個分隊15両が現れた。実は敵は2個分隊で行動しており宇野沢分隊と1個分隊が戦闘をしている間にもう1個の分隊が宇野沢中尉の後方に回りこんだのである。不利と見た宇野沢中尉は撤退命令を出したが自分達3両は敵に挟まれ袋の鼠となっていた。そして敵の攻撃が始まり反撃しながら「これまでか・・・」と思っていると上空から複数の発砲音と共に敵部隊に銃弾が降り注いだ。それは的確にQタンクの急所を突いており一気に新たな敵部隊の3分の1が煙を吹きながら停止した。宇野沢中尉達が音の方へ見上げるとそこには旧式ライフルを構えた複数のチョロQ達であった・・・・。
そこへ寺島曹長と伊沢一等兵がやってきた(宇野沢臨時分隊には伊沢一等兵も所属していた)。先ほど挟撃した敵部隊を撃破し援護にやってきたのだ。一方で上と前から十字砲火を受ける事になったラファリエス分隊は形勢不利と見て撤退していった。
戦闘終了後ビルから降りてきたのは民間のチョロQ5台で編成されたレジスタンス部隊であった。その手?(チョロQに手があるのかは分からない(汗))にはニビリアの旧式ライフルであるシャスポーM1866が握られていた。宇野沢中尉はとりあえず助けてくれた礼を言った。そして旧式ライフルのくせに戦車の装甲を貫通するなんてどんな改造がされてるんだ?と疑問に思っていた。そしてゲリラと言っても攻撃するにはある程度戦力があった方がいいとしてレジスタンス部隊は宇野沢臨時分隊に編入される事になった。レジスタンス部隊の隊長も快く了承してくれた。かくして軍民混成の部隊が誕生した。

同時刻パレンバン沖
その頃パレンバン沖の亜空間内ではヴァイナー、グリーンアイランド連合軍を救出したヴァイナー軍大型補給潜宙艦が航行していた(深度100m)幸い被害は少なくヴァイナー軍に救出された左軒准尉も今は医務室のベッドの中で眠っていた。その時艦内に警報音が響き渡った。敵駆逐艦が接近していたのだ。2隻はすぐさま限界深度である深度270mまで潜航し難を逃れた。その後も数回敵駆逐艦の哨戒に遭ったが全て切り抜け約一日後遂にデヴォリア要塞都市(国籍はヴァイナー連邦)まで撤退する事に成功した。

サーロイ要塞基地内
クリーク王国の永久中立宣言から他国の艦船及び航空機の出入りを禁止するとともに大規模な改造工事が進められ未だ工事途中だがパレンバンと同等以上の巨大要塞となりつつあった・・・
そしてパレンバンでの戦闘経過を聞いた要塞司令は部下にある命令を下した。それは「ルナツーへの退路が塞がれ現在セイロンに向けて日本軍が接近中となるとこちらへ撤退してくるかもしれん。いつでもスクランブルできるように戦闘機の整備をしておけ」との事であった。そしてこの命令の下ったクリーク空軍第110迎撃航空隊では12機の戦闘機に着々と整備が進められていた・・・。

パレンバン市街地
パレンバン市街地に侵入したラファリエス軍は司令部のある中心部を囲むように進軍しレジスタンスや遊撃部隊の妨害にあいながらもじわじわと侵攻範囲を広げていった。そして一部では既に本格的な戦闘が始まっていた。そして遂に「敷島」にも敵部隊が到達。「敷島」の猛烈な砲撃により戦闘は始まった。敵の方が兵力は圧倒的だが指揮官である清水中佐と砲術長的確な指示により敵部隊を圧倒していた。また外部支援部隊180両も「敷島」への接近を阻止しようと奮戦していた。これによりラファリエス軍左方面部隊の進撃度は著しく低下した。そして左方面部隊指揮官であるホーヘン中佐は「なるべく敵の装甲列車には近づかず敵司令部のみを目指せ!」という命令を全軍に出した。実際装甲列車の移動範囲は限られているのでこうなっては手も足もでなかった。第2の攻撃手段として射程距離の長い滑腔砲のみを使用し遠距離砲撃を開始したが市街中心はビル街となっているのであまり命中は期待できなかった。しかしこの「敷島」の活躍は後に活かされる事になる・・・。

そして司令部周辺の本格的な戦闘は3倍の戦力差があるにも関わらず地の利を利用した攻撃によりQシュタイン守備隊、「敷島」の活躍により進撃度が遅れまばらになっている敵部隊を迎え撃ったプロトン軍は善戦していた。しかし右方面ではニビリア軍が戦力差5倍の相手に苦戦していた。しかしニビリア軍も負けてばかりはいない。従来軟弱と思われていた軽戦車部隊の攻撃力強化と地の利のお陰で何とか戦線は持ちこたえていた。しかしいつまで持ちこたえれるかは分からなかった・・・。

パレンバン住宅街
戦闘区域とはちょっと離れた住宅街。このどこにでもある住宅街の道を1両の兵士が走っていた。それは日戦軍団第115中隊第3臨時小隊所属の池内一等兵であった。彼は先ほどまで5両の分隊で行動していたのだがどういうわけかはぐれてしまい、無線を使ってみてもどうやら本格的な戦闘が始まっているらしくノイズばっかで使い物にならなかった。とにかく自分で仲間のもとへ帰るしかないのだ。しかし池内一等兵は溝口分隊内でも方向音痴で有名であり適当に探している内に住宅街へ来てしまったのである。池内一等兵自身もどこに行けばいいのか困っていたがとりあえず仲間がいるかも知れないので住宅街の中へと入っていき今に至る。とにかく仲間を探す一心で走っているとどこかから泣き声が聞こえてきた。気になってその方向へいって見ると道の片隅に1台のチョロQがいた。その大きさから見るにどうみても子供である。何故避難したはずの民間チョロQしかも子供がいるのか驚き急いで「どうしたんだい?」話しかけようとしたがその子供Q(勝手に略称)は怯えて震えているばかりだった。困った池内一等兵は泣いている子供Qをなだめながらもう心配はいらないよと優しく話しかけた。そして泣き止み始めた所で再度「どうしたんだい?」と聞いてみた。するとどうやら親と一緒に避難している時にはぐれてしまい途方に暮れている内に戦闘が始まりここへ逃げて来ていたと言う事だった。それを聞いた池内一等兵はここに置いていくわけにも行かないし助けない事には日戦軍団軍Qとして恥なのでとりあえず連れて行く事にした。その事を子供Qに言うと嫌がらず了承してくれた。そして子供Qを車体後部の上に乗せ(人間でいうとおんぶ状態)仲間を探す事にした。果たして仲間を見つける事は出来るのだろうか・・・

臨時司令部周辺
ボルナソス大佐は守備隊が予想以上に善戦している事に驚いていたがそろそろ潮時である事を実感していた。それはセイロンに向け日本連合艦隊主力が接近中であるという情報が入ってきたからだ。これでは重傷車を乗せた航空隊(至急治療が必要な重傷車は先に潜宙艦より足の速い輸送機に搬送してあるのだ)の退路が無くなってしまう(潜宙艦なら最大深度まで潜る事で敵艦隊を回避可能だが航空機だと対空砲火&迎撃機で危険度がかなり上がる)ので第4飛行場へ離陸準備をするように打電した。あと自分達を救出しに来た日戦軍団の潜宙艦隊の司令官(司令官は松井さんが考えてください^^;)から撤退場所へ到着ししたとの通信も入ってきたので全軍に撤退場所への撤退と共に「時間稼ぎのために高いビルを破壊しろ」と命令した。また遊撃部隊にも至急撤退場所へ撤退するように通信を入れた。通信が終わった後ボルナソス大佐は重要文書を焼却処分し自ら直接指揮をとるため部下と共に外へ飛び出していった・・・。

中編その3は最後の戦闘〜撤退編です
引用なし
パスワード
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定中編その3
 ダークスピリッツ  - 2007/10/20 12:02 -
  
パレンバン市街地郊外
池内一等兵は子供Qと共に仲間の元へ戻るべく走っていた。そして住宅街を抜け広い郊外へ出た所で通信が入ってきた。それは「この通信は送信のみで行われる。遊撃部隊全軍はただちに撤退場所へ撤退しろ。くりかえす、遊撃部隊全軍はただちに撤退場所へ撤退しろ」というものだった。撤退場所とは「敷島」の後方にある通路を直進するとある所である。幸い郊外に出た所で線路を見つけたのでそこを辿っていけば「敷島」につくはずである。急いで向かう事にしたがその時後ろから声がし、振り返るとそこには数両の敵戦車が近づいてきていた。子供Qを乗せていては戦うことは出来ない。子供Qに「しっかりつかまってて!」と言うと全速力で逃げた。無論見逃してくれるわけではない。敵も追撃を開始し後ろから池内一等兵めがけて砲弾が飛んでくる。しかし池内一等兵は巧みにかわしながら「敷島」を目指した。そして遂に遠目に「敷島」確認。全速でそちらへ向かった。敵も「敷島」確認していたようだが遠くなので砲撃を恐れる距離ではないとして池内一等兵の追撃を諦める事はなかった・・。

装甲列車「敷島」
敵がとおざかり一時的に何もする事が無くなった司令室にいた清水中佐に見張り員から「所属不明戦車数両がこちらに突進してきます!」という報告を受け見張り台にいき双眼鏡で確認した。そして「味方が敵に追われている。助けるぞ!砲術長、一発で決めろ!」と命令した。砲術長からは大きな返事が返ってきた。そして先頭車に備えられている90mm滑腔砲2門が旋回し狙いを定めた。そして「照準、後方敵戦車!・・・・・・照準ヨシ!射っ!」と砲術長が命令し2発の90mm滑腔弾がまっすぐ敵に向かっていった。
それを確認した池内一等兵は着弾寸前に回避、砲弾の爆風から逃れた。そして敵戦車数両に2発の90mm滑腔弾が命中。ほとんどが破壊され生き残ったものは退却せざるをえなかった。
そして部下が「敵戦車隊を撃破!、只今外部支援部隊が救出に向かっています。」と戦果を報告し清水中佐はうむ、とうなずいた。

池内一等兵は外部支援部隊に保護され「敷島」内へと案内された。前に「敷島」内に入った事があった池内一等兵だったが内装は若干違うようだった。そして清水中佐と会い、礼を言うと共に自分の所属部隊とこれまでの行動を報告し子供Qを保護した事もそこで言った。清水中佐は少し考えた後「よし、お前はその子を連れて撤退場所へ行け。所属部隊にはこちらから連絡を入れておく」と池内一等兵に言った。そして横にいた川津大尉に「川津、お前の部隊もだ。敵の大部隊がこちらへ来るとなると外にいるほうが損害が増えるだろう、装甲列車の中のほうが安全だからお前も行け。」と言った。川津大尉は反論したが結局撤退する事にした。そして全軍をまとめ「敷島」に向かって敬礼をして撤退場所に向かった。
川津大尉と池内一等兵、外部支援部隊が撤退した後清水中佐は全員を集めこれからの行動を説明した。それは一斉射撃→継続射撃の後大至急「敷島」から退避、その後「敷島」内外に設置された爆薬を使用し「敷島」を自爆させ撤退をする時間稼ぎをするものであった・・。

そして数十分後ボルナソス大佐を筆頭にQW連合残存部隊が撤退してきた。そしてその数キロ先にはラファリエス軍の大部隊が追撃してきていた。清水中佐はQW残存部隊が通過したのを確認すると全門一斉射撃を命じた。そして「敷島」から再度凄まじい数の砲弾が撃ちだされラファリエス軍に振りそそいだ。そして数回斉射した後乗員全員に退避命令が下された。砲撃が止んだ隙に敵が近づいてくるが全員が退避したのを確認するのと共に清水中佐は起爆スイッチを入れた。直後「敷島」が大爆発、広範囲に爆風と業火を発生させ敵部隊の進撃がとまり完全な隙が出来た。それを確認した清水中佐は急いで撤退場所へ向かい潜宙艦に飛び乗った。そして全員が乗った事を確認した潜宙艦隊司令は全艦に潜航を命令、巡航深度を200とし一路デヴォリアへ向かった・・・。

同時刻第4飛行場
第4飛行場では輸送機及び護衛機計78機が離陸準備を済ませ離陸命令を待っていた。今回の護衛機隊は足の長い戦闘機のみで編成されており足の短いQシュタイン航空隊は出撃できず輸送機に乗り込んだ。また残った航空機は廃棄された。また日戦軍団第369航空隊は足の短い零戦三二型の代わりに予備機として残っていた零戦一一型を配備したが定数までは数が無く定数の半分以下の数となっていた。これは例外ではなく他の航空隊も先の戦闘で失われたり足の短い戦闘機は廃棄していたので戦闘前は250機以上いた航空戦力も今回は65機にまで減ってしまっていた・・。

そして潜宙艦への退避が完了したとの報告を受けるとノイン上等兵は航空隊全機に離陸を許可した。そして輸送機から離陸を開始し続いて護衛戦闘機、最後にノイン上等兵搭乗のBv238離陸をしようとしていた。そして滑走路端に移動し離陸を開始しようとした時砲撃音が響いた。なんとここまでラファリエス兵が侵入してきていたのだ。幸い敵の砲撃は外れたがいつ当たるかも分からない。ノイン上等兵は慎重にかつ急いで加速していった。その間も敵兵数両が追いかけながら砲撃していたが機体各所に備え付けられた防御火器により撃退された。そして無事に離陸したBv238は編隊に追いつき目的地を知らせた。それはクリーク軍主要要塞基地であるサーロイであった・・・。

サーロイ要塞基地
サーロイ基地ではQW所属の航空隊がこちらへ向かってくるとの知らせを受け12機の戦闘機がスクランブル準備を済ませていた。そして基地司令の命令を受け次々とスクランブル発進していった・・・。

撤退航空隊
その頃航空隊ではBv238の機上電探が後方から敵機の接近を探知していた。数は約100。ノイン上等兵は戦闘機隊に迎撃を命じると輸送機に密集隊形を取らせ輸送機の中で一番の耐弾性を誇る自分の乗機を最後尾に配置し他の輸送機から守ろうとした。
そして後方では空戦が始まっていた。数では劣るがこちらには京城少佐やラグラ中佐等のエリートパイロットも参戦しており質では勝っていた。そして今回初めて参戦した輸送航空隊護衛機もその強力な火力により善戦していた。しかし一部が突破され輸送機隊にたどり着き攻撃を開始した。しかしBv238の強力な防御火力と輸送機隊の集中砲火により中々攻撃できないでいた。またこの時ラファリエス軍、QW連合軍双方共に既にサーロイ要塞(遠まわしにクリーク王国)の領地に入ってしまっている事を気づいていなかった。
しばらくして防御銃火をかいくぐった敵機が輸送機隊最右翼のHe111に襲いかかった。乗員は全員もうダメだと思ったが攻撃されようとした時いきなり敵機が爆発した。驚いているとそのHe111の前を1機のみなれない推進式の戦闘機が通りすぎていった。胴体に書かれた国籍を見てみるとそれはクリーク軍のものであった。周りを見てみると既に十数機の戦闘機が輸送機隊に飛来していた。そして隊長機と思われる機体から敵味方問わず全機に「双方直ちに戦闘を中止せよ!ここはクリーク王国の領内である!」と通信を入れた。ラファリエス軍機は一時戦闘行動を中止しどうするか迷っていたが母艦からこれ以上は航続距離が足りなくなるとして撤退命令がだされたので反転、撤退を始めた。だが一部の数機のラファリエス機がクリーク機に攻撃を開始した。しかし1機を残して撃墜され残った1機は包囲され降伏勧告に応じたためサーロイ要塞まで連行する事になった。
そしてQW輸送機隊にも無線で何故サーロイ要塞に来るのか?と聞いた。これを聞いたノイン上等兵はこちらには重傷兵が搭乗しているのでサーロイ要塞で至急手当てをしてほしい、と頼んだ。隊長のグロウス少佐は少し考え、要塞司令にも了承をとった後時間と乗員の行動に制限をつけるが着陸を許可する、と返事した。これを受け取ったノイン上等兵は分かった、と返し無線を切り輸送機隊全機にこのことを伝えた。そしてしばらくしてサーロイ要塞が見えてきた。その姿は以前とは全く異なるものであった・・。
大きさは数倍以上になり表面には多数の防空砲台が設置され中心には巨大な砲台が設置されていた。そして広大な飛行場に着陸。次々と重傷兵が病院へ搬送されていった(溝口少佐や砂原少佐も含む)。機体を降りたノイン上等兵は飛行場にの隅に駐機してある飛行機を見た。それはQシュタインのBv141であった。他にも日戦軍団の一〇〇式司令部偵察機の姿も確認できた。そこでノイン上等兵は最近サーロイ方面に向かわせた偵察機が行方不明になっている理由を知った。
そして乗員は全員燃料補給や整備が済むまで一つの広い部屋で休息するように言われた。
京城少佐は一両部屋の中で設備や先ほどの戦闘機の性能を見て「クリークの生産能力は大したものではないが技術力は我が日戦軍団と同等以上。侮れない相手だ・・・」と考えていた・・・。

ベータ基地
撤退が成功した事に安心した松井元帥だったがQW連合の一大拠点であったパレンバンを失った事に不安を隠せないでいた。パレンバンを失うと言うことは補給路が寸断されるという事でありこれから一切の補給が困難になるという事でもあったのだ。
その時通信兵が部屋に入ってきて「大変です!セイロンに大日本帝国連合艦隊主力が接近しています!」それを聞いて松井元帥は「何故デヴォリアではなくセイロンに?」と疑問に思ったがこれでセイロンが堕ちれば更に本星を危険に晒す事になる。松井元帥は今度の戦争は負けるかもな・・・と思ったが諦めてはいけない。部下を呼び出しある作戦を説明しその準備をさせる事にした。

同時刻大日本帝国第1艦隊
その頃連合艦隊旗艦である最新鋭戦艦「近江」艦橋では連合艦隊司令長官である小澤大将が「これからQW連合軍一大拠点であるセイロンに攻撃を開始する!(勘違い800%)」と宣言していた・・。

後編へ続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その1
 ダークスピリッツ  - 2007/10/26 0:20 -
  
本編にやや遅れて被害報告を投下いたします

損害
QW連合軍

Qシュタイン内部守備隊(司令ボルナソス大佐 車種IV号突撃榴弾砲ブルムベーア)
戦車隊1200両中
損傷731両(ボルナソス大佐損傷率10%)戦死354両 健全115両

支援隊600両中
損傷275両 戦死223両 健全102両

残存車1223両

機銃
MG08重機関銃18丁中3丁破壊、11丁拿捕、4丁確保
MG34重機関銃12丁中4丁破壊、7丁拿捕、1丁確保
残存5丁

火砲
45口径3.7cm対戦車砲14門中5門破壊、1門拿捕、8門確保
60口径5cm対戦車砲12門中4門破壊、2門拿捕、6門確保
46口径7.5cm対戦車砲12門中5門破壊、6門拿捕、1門確保
71口径8.8cm対戦車砲6門中1門破壊、5門拿捕
残存15門

プロトン第366中隊(司令ファーネス少佐 車種M4A3シャーマン中戦車)
戦車隊800両中
損傷520両 戦死198両 健全82両(ファーネス少佐含む)

残存車602両

ニビリア第288中隊(司令レザル少佐 車種ソミュアS35中戦車)
戦車隊800両中
損傷346両(レザル少佐損傷率32%)戦死379両 健全75両

残存車421両

火砲
25mm対戦車砲20門中13門破壊、4門拿捕、3門確保
47mm対戦車砲10門中8門破壊、2門拿捕
残存3門

正規守備隊残存戦力計2246両(戦死1154両)機銃5丁 火砲18門


日戦軍団残存部隊(総司令高須少佐 車種三式中戦車)
根拠地隊141両中
損傷78両(高須少佐損傷率35%)戦死29両 健全34両

残存車112両

第113中隊(司令矢矧中佐 車種四式中戦車)
戦車隊104両中
損傷69両(矢矧中佐損傷率76%)戦死16両 健全19両

残存車88両

第115中隊(司令佐藤大尉 車種三式中戦車)
戦車隊19両中
損傷6両(宇野沢中尉損傷率18%) 戦死1両 健全12両(佐藤大尉等含む)

残存車18両

火砲
一式機動47mm速射砲8門中5門破壊、3門確保
残存3門

日戦軍団残存部隊残存戦力計218両(戦死46両)火砲3門

レジスタンス部隊
民間チョロQ400台中
損傷178台 戦死24台 健全198台

残存車376台

小火器
ライフル
スナイドルM1866・・・200丁中8丁拿捕、192丁確保
シャスポーM1866・・・100丁中2丁拿捕、98丁確保
スプリングフィールドM1873・・・100丁中7丁拿捕、93丁確保
残存383丁

機銃
M1919重機関銃15丁中4丁破壊、5丁拿捕、6丁確保
M2重機関銃10丁中6丁破壊、3丁拿捕、1丁確保
残存7丁

レジスタンス部隊残存戦力計376台(戦死24台)小火器390丁

表面孤立部隊
ヴァイナー第197機動大隊(司令エステルハー大佐車種V号中戦車パンターII)
戦車隊1200両中
損傷487両 戦死290両 健全423両(エステルハー大佐含む)

残存車910両

機銃
MG42重機関銃20丁中12丁破壊、6丁拿捕、2丁確保
残存2丁

グリーンアイランド第221小隊(司令カスター大佐車種T34重戦車(アメリカ重戦車))
戦車隊400両中
損傷319両(カスター大佐損傷率20%)戦死71両 健全10両

残存車329両

表面孤立部隊残存戦力計1239両(戦死361両)機銃2丁

列車隊
日戦軍団第8列車隊(総司令清水中佐車種四式中戦車)
「敷島」搭乗員150両中
損傷36両 戦死0両 健全114両(清水中佐含む)

外部支援部隊(司令川津大尉車種三式中戦車)
戦車隊180両中
損傷70両 戦死13両 健全97両(川津大尉含む)

残存車317両

装甲列車「敷島」完全損失

QW連合軍残存戦力計4396両(戦死1268両)機銃・小火器397丁 火砲21門

ラファリエス軍(増強部隊)

ラファリエス第1211大隊(司令ホーヘン中佐車種V号中戦車パンターII型)
戦車隊3500両中
損傷1872両(ホーヘン中佐損傷率25%)戦死861両 健全767両

残存車2639両

火砲
43口径7.5cm対戦車砲20門中3門破壊、17門健在
60口径7.5cm対戦車砲20門中2門破壊、18門健在
残存35門

ラファリエス第1275大隊(司令ヴァイス中佐車種V号中戦車パンターII型)
戦車隊2500両中
損傷986両 戦死678両 健全836両(ヴァイス中佐)

支援部隊(司令クライバー少佐車種IV号突撃砲)
支援隊1500両中
損傷419両(クライバー少佐損傷率27%)戦死340両 健全741両

残存車2982両

ラファリエス第1300大隊(司令ヴェスパ中佐車種VI号重戦車ティーガーI型)
戦車隊2500両中
損傷980両 戦死791両 健全729両(ヴェスパ中佐含む)

支援部隊(司令ヴァンガード少佐車種IV号a型10.5cm対戦車自走砲)
支援隊1500両中
損傷873両 戦死317両 健全310両(ヴァンガード少佐含む)

残存車2892両

火砲
60口径7.5cm対戦車砲30門中5門破壊、25門健在
80口径8.8cm対戦車砲15門中3門破壊、12門健在
残存37門

ラファリエス軍残存戦力計8513両(戦死2987両)火砲72門

後編その2へ続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十一話設定後編その2
 ダークスピリッツ  - 2007/10/30 23:06 -
  
遅れてその2を投下

航空隊

QW連合軍

日戦軍団第362航空隊(司令京城少佐車種60式無反動砲)
陸上戦闘機零戦一一型・・・2機墜落
局地戦闘機「紫電」改・・・1機墜落
残存22機

日戦軍団第369航空隊(司令菱沼少佐車種一式砲戦車)
陸上戦闘機零戦一一型・・・4機墜落
局地戦闘機「紫電」改・・・0機墜落
残存21機

プロトン第133航空隊(司令ラグラ中佐車種M26パーシング)
主力戦闘機P−40ウォーホーク・・・0機墜落
新鋭戦闘機P−60スーパーホーク・・・0機墜落
残存5機

Qシュタイン撤退航空隊(司令ノイン上等兵車種IV号中戦車J型)
中型輸送機ハインケルHe111・・・0機墜落
旧式輸送機ユンカースJu52・・・0機墜落
最新鋭大型輸送機ブロームウントフォスBv238C・・・0機墜落
重戦闘機メッサーシュミットBf110G・・・2機墜落
新鋭重戦闘機ドルニエDo217N・・・0機墜落
残存21機

QW連合軍残存航空戦力69機 被撃墜9機

ラファリエス軍

ラファリエス艦載航空隊残存機計82機 被撃墜17機 拿捕1機

クリーク軍

クリーク第110迎撃隊(司令グロウス少佐車種Strv.m/42中戦車)
主力戦闘機FFVS J22I・・・0機墜落
最新鋭戦闘機サーブJ21A−1・・・0機墜落
残存12機

クリーク軍残存航空戦力12機 被撃墜0機

第七十二話へ続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その1
 ダークスピリッツ  - 2007/10/31 2:03 -
  
第七十二話セイロン陥落(仮)

規模

QW連合軍

Qタンク第15巡洋艦隊(司令ライズドール大佐車種Mk.VIII巡航戦車クロムウェル)
セイロン所属艦隊総旗艦ロンドン級重巡洋艦「サレックス」
重巡洋艦ロンドン級3隻
重巡洋艦ケント級4隻
高速軽巡洋艦アリシューザ級4隻
駆逐艦コドリントン級8隻
計20隻 航空機24機(艦上戦闘機フルマー16機、艦上戦闘機フルマーII8機)

Qタンク第20巡洋艦隊(司令 未定)
旗艦リアンダー級軽巡洋艦「リアンダー」(艦長クライド大佐車種クルセイダーMkI巡航戦車)
高速軽巡洋艦アリシューザ級3隻
重巡洋艦ケント級2隻
重巡洋艦ロンドン級2隻
駆逐艦コドリントン級8隻
計16隻 航空機12機(艦上戦闘機フルマー8機、艦上戦闘機フルマーII4機)

Qタンク第18駆逐艦隊(司令 未定)
旗艦コドリントン級駆逐艦「コンソルト」
旧式駆逐艦アンバスケイド級6隻
旧式駆逐艦アマゾン級3隻
計10隻 

Qタンク第19駆逐艦隊(司令 未定)
旗艦コドリントン級駆逐艦「コンダート」
旧式駆逐艦アンバスケイド級6隻
旧式駆逐艦アマゾン級3隻
計10隻 

Qレース第7巡洋艦隊(司令オスロ少将車種フェアレディ240Z)
旗艦クラップ級重巡洋艦「ラージアル」
重巡洋艦サラミス級5隻
重巡洋艦クラップ級2隻
新鋭機動巡洋艦ケルゲレン級2隻
新鋭軽巡洋艦ミデア級6隻
駆逐艦コドリントン級4隻
新鋭駆逐艦アカスタ級4隻
計24隻 航空機94機(艦上戦闘機フルマーII54機、艦上戦闘機シーハリケーン40機)

日戦軍団第10地方艦隊(司令嘉承大佐車種四式中戦車)
旗艦神風型駆逐艦「春風」
駆逐艦峯風型5隻
駆逐艦若竹型6隻
計12隻

日戦軍団第8地方艦隊(司令加来大佐車種四式中戦車)
旗艦天龍型軽巡洋艦「龍田」
駆逐艦峯風型5隻
駆逐艦若竹型4隻
駆逐艦神風型4隻
計14隻

この他に撤退する輸送船団と護衛艦隊、航空機収容用輸送空母等が存在する

航空隊

日戦軍団第389航空隊(司令九条少佐車種三式中戦車)
九七式戦闘機・・・80機
陸上戦闘機「隼」一型・・・20機(九条少佐機含む)
計100機

日戦軍団第388航空隊(司令沢田中佐車種五式中戦車)
局地戦闘機「雷電」・・・40機
局地戦闘機「紫電」一一型・・・40機(沢田中佐機含む)
計80機

QW連合軍戦力計 艦艇106隻 航空機310機(全て戦闘機)

大日本帝国軍

連合艦隊(司令長官小澤大将車種五式中戦車)

大日本帝国第1艦隊(司令井上中将車種五式中戦車)
旗艦近江型最新鋭戦艦「近江」
最新鋭戦艦長門型3隻
最新鋭戦艦伊勢型2隻
最新鋭高速戦艦金剛型4隻
最新鋭戦艦扶桑型2隻
最新鋭重巡洋艦古鷹型6隻
最新鋭重巡洋艦青葉型6隻
最新鋭軽巡洋艦笠置型8隻
大型駆逐艦楢型16隻
大型駆逐艦江風型8隻
新鋭大型駆逐艦峯風型8隻
軽空母鳳翔型2隻
計66隻 航空機252機(戦闘機222機 爆攻撃機30機)

大日本帝国第2艦隊(司令近藤中将車種五式中戦車)
旗艦土佐型最新鋭戦艦「土佐」
最新鋭戦艦土佐型7隻
最新鋭戦艦長門型8隻
最新鋭戦艦伊勢型8隻
最新鋭重巡洋艦阿蘇型12隻
最新鋭重巡洋艦古鷹型6隻
最新鋭重巡洋艦青葉型6隻
最新鋭軽巡洋艦笠置型8隻
新鋭軽巡洋艦吉野型8隻
大型駆逐艦楢型21隻
新鋭大型駆逐艦峯風型21隻
軽空母鳳翔型2隻
計108隻 航空機420機(戦闘機390機 爆攻撃機30機)

大日本帝国第3艦隊(司令高橋中将車種五式中戦車)
旗艦高雄型最新鋭重巡洋艦「愛宕」
最新鋭重巡洋艦妙高型9隻
最新鋭重巡洋艦青葉型8隻
最新鋭重巡洋艦古鷹型8隻
最新鋭重巡洋艦阿蘇型10隻
最新鋭高速戦艦金剛型4隻
新鋭巡洋戦艦鞍馬型4隻
最新鋭軽巡洋艦笠置型10隻
新鋭軽巡洋艦吉野型10隻
大型駆逐艦磯風型20隻
大型駆逐艦楢型10隻
大型駆逐艦江風型10隻
新鋭軽空母祥鳳型2隻
新鋭中型空母隼鷹型4隻
計110隻 航空機630機(戦闘機450機 爆攻撃機180機)

大日本帝国第4艦隊(司令熱田大将車種五式中戦車)
旗艦妙高型最新鋭重巡洋艦「妙高」
最新鋭重巡洋艦妙高型7隻
最新鋭重巡洋艦阿蘇型8隻
最新鋭重巡洋艦古鷹型8隻
最新鋭戦艦伊勢型5隻
新鋭戦艦河内型5隻
新鋭戦艦薩摩型10隻
新鋭軽巡洋艦吉野型8隻
新鋭軽巡洋艦秋津州型8隻
大型駆逐艦江風型22隻
最新鋭大型駆逐艦海風型8隻
新鋭中型空母隼鷹型4隻
正規空母蒼龍型6隻
計100隻 航空機1068機(戦闘機688機 爆攻撃機380機)

大日本帝国第1航空艦隊(司令菊池中将車種五式中戦車)
旗艦妙高型最新鋭重巡洋艦「羽黒」
最新鋭重巡洋艦妙高型7隻
最新鋭重巡洋艦阿蘇型10隻
新鋭軽巡洋艦吉野型10隻
大型駆逐艦江風型14隻
新鋭大型駆逐艦峯風型6隻
最新鋭大型駆逐艦海風型6隻
正規空母蒼龍型2隻
新鋭正規空母飛龍型2隻
新鋭大型空母赤城型2隻
新鋭大型空母加賀型2隻
最新鋭大型空母翔鶴型4隻
計66隻 航空機1248機(戦闘機668機 爆攻撃機580機)

QW方面艦隊

大日本帝国第12戦艦隊(司令 未定)
旗艦薩摩型新鋭戦艦「安芸」
新鋭戦艦薩摩型1隻
旧式戦艦富士型8隻
旧式戦艦敷島型4隻
重巡洋艦浅間型8隻
新鋭軽巡洋艦吉野型8隻
大型駆逐艦磯風型10隻
大型駆逐艦楢型6隻
計46隻 航空機40機(戦闘機40機)

大日本帝国第9巡洋艦隊(司令 未定)
旗艦出雲型新鋭重巡洋艦「笠取」
新鋭重巡洋艦出雲型1隻
重巡洋艦浅間型8隻
重巡洋艦八雲型6隻
軽巡洋艦浪速型4隻
軽巡洋艦千代田型6隻
大型駆逐艦磯風型14隻
計40隻 航空機32機(戦闘機32機)

この他「穂積」を旗艦とする輸送船団や護衛艦艇等多数の艦艇が存在

大日本帝国戦力計 艦艇536隻 航空機3690機(戦闘機2490機 爆攻撃機1200機)


戦力差凄すぎ・・・

前編その2へ続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定前編その2
 ダークスピリッツ  - 2007/11/1 20:05 -
  
ルナツー沖

規模

QW連合軍

プロトン輸送船団(司令 未定)
旗艦大型輸送船「オレアナ」
大型輸送船3隻
中型輸送船6隻
小型輸送船6隻
旧式小型戦闘艦ナルドニック級6隻
旧式駆逐艦レイスト級8隻
計30隻

日戦軍団第3艦隊第5水雷戦隊(司令水城大佐車種四式中戦車)
旗艦川内型軽巡洋艦「川内」
軽巡洋艦川内型1隻
駆逐艦陽炎型5隻
対空駆逐艦秋月型5隻
計12隻

日戦軍団第7艦隊第12戦隊(司令彩帆中将車種61式戦車)
旗艦妙高型重巡洋艦「那智」
重巡洋艦妙高型1隻
軽巡洋艦阿賀野型1隻
軽巡洋艦九頭龍型1隻
駆逐艦吹雪型6隻
駆逐艦改神風型6隻
駆逐艦改秋月型6隻
計22隻 

QW連合軍戦力計 艦艇64隻(内戦闘艦艇48隻) 航空機なし

外惑星連合軍

デトロワ第1特化艦隊(司令ヴォルフ中将車種T−34/76中戦車)
旗艦ウダロイ級最新鋭重駆逐艦「ラーヌス」
最新鋭重駆逐艦ウダロイ級3隻
新鋭重巡洋艦ルシウス級4隻
新鋭軽巡洋艦ズガール級2隻
新鋭駆逐艦アストレイ級6隻
新鋭ミサイル駆逐艦ストライ級6隻
最新鋭駆逐艦ジェダノフ級4隻
計26隻 航空機76機(全て戦闘機)

Qグリーン第4偵察艦隊(司令ヤルヌイ大佐車種SU−85駆逐戦車)
旗艦キャンベラ級重巡洋艦「アウグスト」
重巡洋艦キャンベラ級1隻
駆逐艦ザムス・ナーダ級4隻
新鋭駆逐艦カルロ・ミラベロ級4隻
偵察艦ドライザ級2隻
計12隻 

外惑星連合軍戦力計 艦艇38隻 航空機76機(全て戦闘機)

中編へ続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その1
 ダークスピリッツ  - 2007/12/25 3:40 -
  
セイロン基地
小澤大将が高らかに進撃の号令を掛けた頃セイロン基地では電探員が凄まじい物を見ていた。そして急いで司令官に「敵大艦隊を捕捉。数戦闘艦と思われるもの500以上!その他輸送船団と思われる物が約200!」と報告した。それを聞いた司令官急いで基地全員に大至急撤退命令を出した。この基地には戦闘艦を総動員しても100隻を僅かに超える程度、しかもほとんどが駆逐艦や軽巡洋艦である。それならば一刻も早く撤退したほうが良いと考えたのである。そして基地に存在する106隻の戦闘艦を撤退艦隊を護衛する物と時間稼ぎをする物の2つに分かれさせた。そして命令を出した後司令官は重要文書を焼却、撤退船が停泊している港まで走った。

パレンバン沖
そしてパレンバン沖ではボルナソス大佐達を乗せた潜宙艦隊がラファリエス軍の激しい爆雷攻撃を受けていた。各艦巧みな操艦で爆雷をかわしていったがラファリエス軍も馬鹿ではない。爆雷で倒せないと見ると新兵器である対潜魚雷を使用してきたのである。対潜魚雷は高性能が故にコストが高く爆雷で倒せない時にのみ使う代物であった。全駆逐艦の乗員が深度を310まで調停したのを確認すると艦隊司令が発射命令を出し一斉に対潜魚雷が発射された。
それに気づいた磯子大佐は全艦に深度320mまで潜るように指令。ちなみに現在深度は280mである。しかし「伊−904」だけは一瞬動くのが遅れ多艦との深度差が20mも離れてしまっていた。そして他艦が320mに付く頃にも「伊−904」はまだ深度300だった。そしてそれを感知した全ての対潜魚雷が「伊−904」に向かう。そして深度310を過ぎた時距離30m程にまで迫っていた複数の対潜魚雷が一斉に爆発。凄まじい衝撃波が「伊−904」を襲った。爆煙が晴れた後「伊−904」には無数の穴が開いていた。そして安定を失い段々と沈んでいく。すぐに磯子大佐は「伊−904」に呼びかけたが応答は無かった・・・。それでも懸命に磯子大佐は呼びかけ続けた。それでも「伊−904」は沈下してゆく。だがもうだめかと思われた頃「伊−904」の舵が動いていた。他艦の乗員達は見間違いかと思ったが確かに動いていた。それに遅れてスクリューも動き出し段々と他艦に近づいてきた。そして「伊−904」の艦長から通信がありどうやら衝撃波で乗員のほとんどが気絶しており気づいたときには艦がどんどん沈下していて驚き急ぎ穴を塞いで艦の機能を復活させたのだとの事だった。しかしデヴォリアまで辿り着けるかどうかは分からずスクリューも損傷していたため速度もあまり出なかった。しかも既にセイロン沖に大日本帝国の大艦隊が展開しているとの事でとてもデヴォリアに辿り着ける様子ではなかったため進路を変更しルナツーへ向かう事とした。それをルナツー司令(誰だったか忘れた)に打電し一路ルナツーへと向かい始めた・・。

ルナツー基地
それを受け取ったルナツー基地では受け入れ準備をすると共に迎えとしてプロトン軍の駆逐艦3隻を向かわせた。

一方撤退が始まったセイロン基地
次々と基地員が輸送船に乗り込んでいたが輸送船の数が足らず乗り切らない護衛艦隊の駆逐艦や同じく護衛を担当する日戦軍団の艦艇に乗り込みなんとか全員が乗ることができた。また基地内には戦闘機が180機駐留していたがそれは大型航空機輸送艦(最大収容数100機)2隻に積み込む事とし、一度発進した後航空機輸送艦に着艦する事とした。しかし陸上機に即席着艦フックを取り付けて着艦するなど至難の技であった・・・。
一方時間稼ぎを担当したQタンク、Qレース連合艦隊は敵の艦隊のあまりの多さに呆然としていた。しかしここで時間稼ぎをしないと輸送船団を脱出させる事が難しくなる。何とか踏みとどまらなければならないと思い勇敢にも突っ込んでいった・・。
そして敵第1艦隊に接近した。しかし距離が20000になった所で敵旗艦「近江」を含む敵戦艦12隻が一斉砲撃。誰ともなく「敵戦艦発砲しましたぁー!」と叫んだ。次々とレーザーの雨が降り注ぎ旗艦「サレックス」の後方では駆逐艦が敵の巨砲の直撃を受け轟沈していた。次々と入った損害報告だったが幸いにも沈んだのは後方の駆逐艦一隻のみだったようだ。なおも敵の砲撃は続き何とか避けながら距離15000に到達。司令官であるライズドール大佐は「目標敵旗艦!砲撃開始!」と号令を掛け36隻の巡洋艦が一斉に砲撃を始めた。まっすぐに敵旗艦に向かうレーザー砲の雨。そして命中。だがしかし敵旗艦(近江)は若干の破片を撒き散らしながら進んでいた。「近江」の厚い装甲と電磁シールドがレーザー砲を跳ね返していたのだ。そして距離が近づくにつれ敵の巡洋艦も戦闘に参加し猛烈な砲撃戦となった。そして前方からは進路を塞ぐようにして第2艦隊の戦艦24隻が展開していた。そしてその敵戦艦24隻が「サレックス」めがけ発砲。砲弾の数にして38cmが144発、41cmが240発。濃密な砲弾の雨が「サレックス」を襲った。そして右舷側では敵戦艦及び巡洋艦計32隻が発砲。数隻が沈み無傷艦も僅かになっていた。しかし反撃で敵巡洋艦2隻を撃沈、1隻を大破させていた。そして「サレックス」は幸いな事に左舷両用砲群に41cmを一発食らっただけで済んでいたが重巡の装甲である。戦艦の主砲(しかも41cm)を防げるはずもなく41cmレーザー砲弾は両用砲を貫き艦中央部にまで達していた。火災も起きていたが機関に損傷はなく航行は可能であった。そこへ輸送船団から退避完了。至急撤退されたしと通信があったので時間稼ぎを終了し全艦艇に撤収命令を出した。被害は甚大であった・・。
そして輸送船団を捕捉していた大日本帝国艦隊だったが小澤大将の武士の情けという奴で戦う意思のないものには追撃を行わないとし各艦に上陸準備を急がせた・・。
かくしてセイロンは大日本帝国によって占領されたのである。
そして戦場はルナツー沖へと移る・・・。

中編その2へと続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定中編その2
 ダークスピリッツ  - 2008/1/28 18:18 -
  
戦闘経過

ルナツー沖
ルナツー沖ではライトウォーターからルナツーへ向かっている輸送船団が何事も無く航行していた。しかしその電探圏外ではデトロワの特務艦隊Qグリーンの偵察艦隊が合流。共同で輸送船団に襲い掛かろうとしていた・・・。そしてデトロワが誇る重駆逐艦ウダロイ級3隻が距離150000という長距離で砲撃態勢をとり始めた。すると3隻の艦体下部からとてつもなく大きく長い砲身が伸びて来て照準を付ける様は正にスナイパーライフルを構える兵士のようであった。そして狙いを定めると司令官であるヴォルフ中将が「全艦一斉砲撃!」と号令を掛けると4隻の駆逐艦から100cmという大きさのプラズマ弾が計6発発射された。それは通常のレーザー砲を遥かに超える速度で輸送船団に迫っていた・・・。

輸送船団
プラズマ弾が撃ちだされた直後輸送船団は大混乱を起こしていた。何故ならいきなり電探に光弾のようなものが映し出されるとそれがものの1〜2秒で旗艦「オレアナ」を除く大型輸送船3隻に次々と命中、轟沈したのだ。その後驚きながらも状況把握と船団統制に務めるもその後も断続的に発射される光弾が船団を襲い既に護衛艦、先ほど轟沈した3隻を含む9隻が沈められていた。「オレアナ」では司令官が各方面へSOSを出すと共に残った輸送船を従えて光弾が向かってきた方向から全速で退避を命じた。そして護衛艦隊には光弾の正体をつかむと共にそれが敵であったならば撃退するように命じた。それに応じて既に12隻の駆逐艦が光弾が向かって来た方向へ移動を開始していた。

日戦軍団第7艦隊
SOSを受け取ったライトウォーターでは日戦軍団第7艦隊に出撃を命じ第7艦隊司令である彩帆中将は第12戦隊を出撃させ自分は旗艦に指名した重巡「那智」に乗艦し、現場に急行していた・・。

日戦軍団第3艦隊
日戦軍団第3艦隊第5水雷戦隊は第7艦隊よりも早く現場に到着していた。何故なら第5水雷戦隊は輸送船団の増備護衛任務を受けルナツーから出航し輸送船団に向かっている途中に信号を受けたのだ。そして輸送船団と合流し護衛艦隊が既に敵艦隊(その時護衛艦隊からの通達で光弾の正体は敵艦隊の新型兵器だと伝えられていた)に向かっている事を聞き輸送船団の護衛に駆逐艦数隻を残し残りは護衛艦隊の援護に向かっていた・・。

デトロワ、Qグリーン連合艦隊
その頃連合艦隊は既に敵護衛艦隊が向かって来る事を察知。ヴォルフ中将はウダロイ級を下がらせ残りの艦艇で待ち構えていた。そして敵艦隊も接近。どうやら増援を呼んだようで敵の数は増えていた。そしてデトロワ艦の砲撃で艦隊戦が始まった。

艦隊戦
デトロワ艦の一斉射撃で始まった艦隊戦は数、質共に劣るQW連合が押されていた。特に旗艦である軽巡「川内」に攻撃が集中し既に艦内各所から火を噴き消火作業に追われていた。しかしこちらも反撃で敵駆逐艦数隻を撃沈し巡洋艦にも損害を与えつつあった・・。

軽巡洋艦「川内」
艦内では各所から火災発生の報告が寄せられ水城大佐はそのつど対応に追われていた。しかし「川内」には数々の宇宙戦、大気圏内の海戦に参加した兵士も多く練度は日戦軍団艦艇の1、2を争うほど高かった。次々と発生した火災を消しとめ残った武装で反撃しデトロワ・Qグリーン連合艦隊に損害を与えていった。

艦隊戦
QW連合不利で始まった戦闘は第7艦隊第12戦隊が到着した事で形勢は徐々に逆転していった・・・。
ようやく戦場に到着した「那智」はすぐさま全主砲及び艦対艦ミサイルを発射し後続の重巡「妙高」、駆逐艦もそれに続いていた。デトロワ艦から反撃もあったが「妙高」に砲撃が命中した「那智」は巧みな操艦で回避しさらに反撃で撃った敵艦に攻撃を食らわせ大打撃を与えていた。そしてしばらく戦闘が続いた後突如旗艦を中心に円陣を組んでいた敵艦隊から強いエネルギー反応を感知した直後敵艦隊が消失した。彩帆中将はあの中のどれかの艦艇(多分旗艦であろう)が亜空間ドライブをしたのだろうと思い損傷艦を連れてルナツー基地に寄港する事にし現場から移動を開始した。幸い撃沈艦は多くなかった・・・。

デトロワ・Qグリーン連合艦隊 INメサイア沖
デトロワ・Qグリーン連合艦隊は亜空間ドライブを使いメサイア沖に撤退していた。撤退の理由はウダロイ級の実戦試験にこれ以上の損害は出せないとの事だった。またデトロワ艦隊は今後もメサイアに留まるとの事であった。

連合軍ルナツー基地
輸送船団と護衛艦隊、救援艦隊が寄港した後ルナツーの軍港にはまた別の艦隊が到着していた。それはベータ沖から航行してきた日戦軍団第1特務艦隊の一部とグリシネ国第3巡洋艦隊の駆逐艦2隻であった。
この艦隊はこれからパレンバン沖に展開するラファリエス艦隊に奇襲をしかけ損害を与えるという作戦の元に行動していた。この作戦を発案したのは松井元帥であり彼はこの作戦は特攻ではなくただの奇襲で任務が終わればまた帰ってこれると皆に説明していた。またこの作戦にはデヴォリア方面からQタンク艦隊が参加する事になっていた。作戦の時は近い・・・。

ロドリグ沖
一方外惑星連合軍の大攻勢が始まり防戦一方となった内惑星連合各星の中で唯一まだ戦闘が起きておらずかつファントムと並び星系最強の軍事力を誇るロドリグでは単身QW連合と連携して反攻にでる準備を進めており既に艦隊の編成も終了に近づいていた・・・。

第七十三話へ続く

また第七十二話後編へ続く
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Re:宇宙戦艦紀伊第七十二話設定後編その1
 ダークスピリッツ  - 2008/1/28 18:45 -
  
損害

セイロン沖

QW連合艦隊


参加艦艇106隻中損傷艦59隻、沈没艦21隻、無傷艦26隻

航空機310機中49機損失(母艦の沈没に伴い)


日本艦隊

参加艦艇536隻中損傷艦42隻、沈没艦4隻、無傷艦490隻


ルナツー沖

QW連合艦隊

参加艦艇64隻中損傷艦31隻、沈没艦12隻、無傷艦21隻


外惑星連合艦隊

参加艦艇38隻中損傷艦22隻、沈没艦8隻、無傷艦8隻

前までは時間がかかりすぎていたのでコンパクトにしてみました
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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