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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第七十四話
 松井一真  - 2009/2/23 19:55 -
  
ようやく完成。戦闘シーンがあるにも関わらずそれ以外の部分に力を入れました。

第七十四話 第二の初陣
キュワール連合軍、デヴォリア基地
ヴァイナー連邦の威信をかけて建設された同基地は、セイロン亡き今、内惑星連合との連絡拠点として活動している
セイロン方面から後退してきた艦隊と、パレンバンから撤退してきた輸送船団が無事たどり着いて以降は、特に入港する艦隊もなく、細々と哨戒活動が行われていた
そのデヴォリア基地に、数隻の赤い小型艦が入港した
アマティス公国軍、第十三哨戒戦隊。熱田中将の護送を担当した艦隊である
オルキス陥落の報を受け取った後も、デヴォリアへ向けて粛々と航行を続けていた
現在、その熱田中将は、出迎えにきた日戦軍団陸軍の将校の取調べを受けている
なにぶん記憶がないとはいえ、敵に付いていた者だ。形式上でも取調べを受ける必要がある

取調べに当たったのは同基地警備部隊所属、飯山中尉であった
既にルナツーへ寄港した第一特務艦隊より、ある通信文を受け取っていた
その通信文を机に広げて、飯山中尉は言った
飯山中尉(車種:九八式中戦車)「既に、総司令官よりある書類を預かっております。『貴官の日戦軍団への復帰を認め、第六八哨戒艦隊司令への着任を命ずる』・・・以上です」
熱田中将「・・・哨戒艦隊、司令?」
飯山中尉「はい。総司令官は、中将の復帰を心待ちにしておりました」
松井元帥の下した決断は、熱田中将の日戦軍団への復帰を認める、ということであった
無論本来ならばいきなりにでも機動部隊の司令に着任させたいところだが、一応敵に付いていた身であるためそこまでのことは出来ず、駆逐艦三で編成された第六八哨戒艦隊に着任させた
この艦隊は数日後、ベータに向けて出港する手筈となっていた
出港前に、同艦隊旗艦「呉竹」に乗り込み、乗員の面々と挨拶を交わした
艦長の草薙少佐は気さくな性格であり、かつての機動部隊の名将である熱田中将もすぐに哨戒艦隊の空気に馴染むことが出来た
数日後、予定通り出港が行われた
草薙少佐(車種:九五式軽戦車)「両舷、前進微速!」
目指すは、キュワール連合軍の前線基地であるベータ要塞
司令、熱田中将は二年半ぶりとなる日戦軍団勤務である
小規模な艦隊ではあったが、彼の目は真剣だった

同時刻、ベータ基地
着陸した航空機が、次々と格納庫に格納されていく
ルドルフ曹長は、Bv238Cの機影を眺めていた
そこに、ノイン上等兵がやってきた
ノイン上等兵「報告、終わりました」
ルドルフ曹長「ああ、そうか・・・」
サーロイ方面に向かった際のことを、基地の士官に報告していたのだ
クリーク領であるサーロイは、事実上の鎖国状態。クリークが近場にあるQシュタイン連邦としては情報がなんとしてでも欲しいところだったのだ
ルドルフ曹長「・・・それにしても、ここに来るのも久しぶりだな」
ノイン上等兵「長いことパレンバンにいましたからね」
ルドルフ曹長「それにしても、ここで最初にお前に会った時は、俺は戦果を挙げたばかりの軍曹、お前は入隊一ヶ月の元航空兵だったな」
そう、ベータは二両が出会った地であるのだ
そして、二両が飛行機乗りへと転じるきっかけとなった地でもある
そのとき、副操縦士の大尉が駆け込んできた
副操縦士「ノイン上等兵、偉いさんが呼んでるぞ!」
ノイン上等兵「えっ!?・・・どういうことですか?」
副操縦士「知らんが、基地司令のドニゲッテル少将が、用があるって。ちょっと行って来い!」
ノイン上等兵「了解!・・・では、曹長、一旦これで」
ルドルフ曹長「・・・ああ、また後でな」
やや名残惜しそうに、ノイン上等兵は司令室へと走っていった
ルドルフ曹長「・・・影が薄くなって来た気がするなぁ・・・」
副操縦士「・・・それは、気のせいだろ」
格納庫に残った二両のチョロQは、話を続けていた

司令室は、徐々に修復が進みつつあった
瓦礫が散乱していた司令室も綺麗に整い、最初は乱雑に置かれていた通信機器も整理整頓が完了している
数両の兵士が通信機器や電探の近くに座って待機している
そして、近くに直立する二両のチョロQの許に、ノイン上等兵がやってきた
しかし、そこまで来てノイン上等兵は固まってしまった
ドニゲッテル少将「・・・どうした?」
ユゴス少佐「・・・国を変えた名将を前に、固まってしまったようですぞ」
それを聞いて、ドニゲッテル少将は豪快に大笑いした
ドニゲッテル少将「俺も、昔はそうだったよ。なにぶん、上官が大戦の名将でな」
Qシュタイン連邦陸軍きっての功労車ともいえるドニゲッテル少将は、その階級以上に多くの陸軍兵士から尊敬される存在である
それでいて、部下思いの良き将校である
「ドロワル事件」の失敗で上官が更迭された後も、黙々と勤務を続け、地盤を固めた後に決起した一将校の気概がそこにあった
ドニゲッテル少将「しかしねぇ、惜しいもんだよ。こんな優秀な奴を航空科に出さなければならなかったってことは」
ユゴス少佐「全くですなぁ」
三両はひとまず談笑した
話は積もるばかりであったが、ノイン上等兵は意を決してあることを聞いた
ノイン上等兵「・・・どころで、司令は一体何故、自分を呼んだのですか?」
ドニゲッテル少将「・・・ん?あぁ、そう言えば、まだ話していなかったな」
再び豪快に笑って見せた後に、返答を言った
ドニゲッテル少将「我々の最新鋭輸送機を使って、縦横無尽に駆け巡る陸軍の名パイロットの姿を、一度は見てみたかったから、かな」
あまりにも単純な理由である。「祖国の自由と平和」を謳ってクーデターを敢行した名将は、とかく単純な理由の下に行動するのだ
ノイン上等兵「はぁ・・・」
ユゴス少佐「・・・司令、あの件は?」
なかなか「本題」に切り出さないのを見て、ユゴス少佐が言う
ドニゲッテル少将「・・・あぁ、それを忘れていた。ユゴス少佐、説明してくれ」
ユゴス少佐「はっ!・・・これを、君に渡したかったのだ」
そう言うと、ユゴス少佐は書類を取り出した
陸軍総司令部からドニゲッテル少将を通して届いた、ある通達であった
それによると、ノイン上等兵は晴れて兵長に昇進することになっていた
ユゴス少佐「本日付けで、ようやく、兵長に昇進だ。おめでとう」
ドニゲッテル少将「これからの奮闘に、期待しているぞ」
ノイン上等兵「はっ!ありがとうございます!」
ドニゲッテル少将「ハハッ、急に兵隊口調に戻らんでいい。さて・・・これから輸送隊が必要な任務は無いから、さっきの話でも続けるか」
そして、再び先の話に戻ったのであった
その後、改めて階級章を授与し、ノイン上等兵改め兵長は意気揚揚と司令室を出て行った
第七十四話 続く
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第七十四話 松井一真 2009/2/23 19:55
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 松井一真 2009/2/23 19:57
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 松井一真 2009/2/23 19:58
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 松井一真 2009/2/23 19:59
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 松井一真 2009/2/23 20:01
   宇宙戦艦紀伊 第七十四話 あとがき 松井一真 2009/2/23 20:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 あとがき あとがき ダークスピリッツ 2009/2/26 15:09
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十四話 あとがき あとがき 松井一真 2009/2/26 20:14

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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