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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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戦闘開始。連合軍の復帰戦?
第七十四話 第二の初陣
撃墜された哨戒機からの通信を受け取ったエラム基地司令部は、直ちに警戒警報を発令した
迎撃のためにニビリア共和国軍第20哨戒艦隊、第21哨戒艦隊がエラム基地を出港した
同哨戒艦隊の指揮を執っている指揮官は、開戦劈頭、指揮下の艦隊を壊滅させられたチョロQであった
第20哨戒艦隊司令、ステフェン大佐は、メサイア戦で第二駆逐艦隊を指揮、敵艦隊相手に奮闘するも、八隻の艦艇が撃沈されている
第21哨戒艦隊司令、スコッツ大佐は、メサイア撤退戦の折に第六護衛艦隊を指揮、襲来してきた敵艦隊の攻撃を受け駆逐艦二隻が撃沈されている
その後の艦隊再編で、哨戒艦隊司令に任命された両名は、再び最前線に配置されることになったのだ
編成は両艦隊ともに軽巡一、駆逐艦三である。対する第8偵察艦隊は重巡一、駆逐艦四、偵察艦一、護衛の第98駆逐艦隊は駆逐艦四で、数ではともかく火力では第8偵察艦隊に分があるように見える
そのため、近辺を航行していたQシュタイン連邦の艦隊に救援を求めた
Qシュタイン側からの返答は、既に戦艦三を初めとする救援艦隊が向かっているとのことであった
第20哨戒艦隊は、旗艦である軽巡「リペイル」を先頭に、単従陣で敵艦隊に向かい合った
ステフェン大佐「目標捕捉、報告どおりの偵察艦隊だな」
ロートレック中佐(「リペイル」艦長。車種:シュナイダー突撃戦車)「射程圏突入まで戦闘配置のまま待機。相手はあの独立艦隊の艦を一隻沈めている。油断するな!」
独立艦隊、といっても、プロトン合衆国第1独立艦隊が編成される前のことだが、第4偵察艦隊は独立艦隊以前にクラシス中佐が指揮していた第10哨戒艦隊の駆逐艦「プラット」を、砲雷撃にて撃沈している
当時としても精鋭部隊であった第10哨戒艦隊の駆逐艦を撃沈したことは、「ビストロイ」不沈伝説と相まって第4偵察艦隊(現:第8偵察艦隊)の伝説の一つとなっている
Qシュタイン艦隊は戦艦三を要する小規模の戦艦隊だと聞いている。巡洋艦が一隻しかいない向こう側に対しては脅威となるだろう
前方にはニビリアの艦隊が迫りつつある
しかし威力偵察と陽動作戦が今作戦における任務。退くわけには行かない
ヤルヌイ大佐「よし、『ビストロイ』は戦闘宙域外で待機、本艦を含めた残りの艦と第98駆逐艦隊は応戦準備!」
ヴィノクール中佐「対艦戦闘用意!」
通信長「『ビストロイ』から入電!『Qシュタイン連邦艦隊が索敵圏内に進入』!」
「ビストロイ」の広域電探には既にQシュタイン艦隊が映し出されていた
ヤルヌイ大佐「Qシュタイン艦隊が到着するまでの間は、少なくとも交戦を続けるぞ」
ヴィノクール中佐「はっ!」
グリシア兵士A「敵艦との距離、20000!」
敵艦隊は真正面から接近している
数は巡洋艦二、駆逐艦六。勝てない相手ではない
「ビストロイ」からの報告によれば、Qシュタイン艦隊は少なくとも戦艦が一隻、巡洋艦が二隻。一隻の戦艦は巡洋戦艦と見られている
この部隊に来られたら戦局は不利になるが、かといって救援要請は野暮である
常に単独あるいは僅かな随伴任務で成果を挙げてきたこの艦隊の伝統を崩すわけにはいかない
グリシア兵士A「敵艦との距離、16000!」
こちらも向こうもほぼ全速力で近づいている。ニビリア艦隊はどう打って来るか
グリシア兵士A「敵艦との距離、15000!」
ヤルヌイ大佐「全艦、面舵一杯!回頭終了後に砲撃初め!目標は敵軽巡洋艦!」
ヴィノクール中佐「面舵一杯!」
「アウグスト」が旋回を開始する
後続艦も後を追って旋回を始める
敵艦は未だ射程圏外。撃ってくる気配は無い
そして、全艦の旋回が完了した
「アウグスト」の砲塔が、軽巡洋艦に向けられる
ヴィノクール中佐「撃ち方始めぇ!」
一斉に砲撃が開始される
先頭の敵艦が旋回し、こちらに向かって砲撃を仕掛けてきた
急旋回で、その光跡をかわす
舷側を掠めるようにして、光跡は「リペイル」から遠ざかっていった
ロートレック中佐「回避成功。復帰戦もなかなか苦戦しそうですな、司令?」
ステフェン大佐「戦局が悪化しているんだ、仕方ないだろう・・・全艦に通達。取舵一杯!」
T字戦法を図る敵艦隊に対し、こちらは同航戦に転じる
砲撃をギリギリで避けつつ、艦隊が転回する
至近弾、多数
しかし、命中弾、未だ無し
ニビリア兵士A「敵艦との距離、12000!」
ステフェン大佐「主砲攻撃用意、目標は敵重巡洋艦!」
砲塔が一斉に右舷側に向く
ステフェン大佐「撃ち方始めぇ!」
砲撃が開始される
両艦隊は徐々に距離を詰めながら、同航戦を続けている
同航戦が開始されて数分、徐々に敵艦隊が左舷側に迫りつつある
グリシア兵士A「敵艦との距離、10000!」
ヴィノクール中佐「副砲、攻撃初め!目標は敵軽巡洋艦!」
左舷に展開する七基の砲塔が、一斉に敵軽巡洋艦へと指向する
そして、全力射撃を開始する
数発が敵艦を掠めて消えていく
しかし、その中の一発が、舷側に命中した
グリシア兵士B(通信)「命中!」
それを皮切りに、多数の砲撃が命中した
敵艦も反撃を開始する
機動性に劣る「アウグスト」に、多数の攻撃が命中する
ヴィノクール中佐「被害報告!」
グリシア兵士C(通信)「左舷第一砲、異常なし!」
グリシア兵士D(通信)「左舷第二砲、異常なし!」
「アウグスト」を含め、ヴィットール・ピサニ級重巡洋艦は、元々「装甲巡洋艦」と呼ばれる艦種であり、重装甲を有している
そのため、多少の命中弾では戦闘行動に支障は出ないのである
グリシア兵士A「敵艦との距離、7000!」
もうすぐ駆逐艦も射程圏内に突入する。雷撃戦になってはこちらの方が分が悪い
そして、魚雷の射程圏内に到達した
敵駆逐艦が一斉雷撃を開始する
そして、数本が命中する
損害はそれ程ではなかったが、このまま雷撃が続行されると沈没も免れないだろう
状況を見ていたシュパーギン少佐は、戦闘配置を指示していた
シュパーギン少佐「長距離照準、用意!」
副長「長距離照準、用意!」
電探士「・・・艦長?!」
シュパーギン少佐「広域電探を主砲の射撃レーダーにリンクするんだ。やって見ろ!」
電探士「了解!」
電探士たちがモニターを見ながら機器を操作する
作業は数十秒で完了した
電探士「接続完了!」
シュパーギン少佐「よし。目標敵駆逐艦、主砲射撃用意!」
主砲が旋回を開始する
砲撃手(通信)「射撃用意、よし!」
シュパーギン少佐「撃ち方始めぇ!」
轟音とともに、光学弾が敵艦へと向かっていく
広域電探による精密照準で打ち出された弾道を描く光学弾は、外すことは無い
敵駆逐艦の右舷に六発、全弾が命中する
続いて第二射、こちらも真っ直ぐ敵艦へと向かっていく
そしてその光学弾は、見事敵艦の艦橋を貫いた
轟音とともに前方の艦が爆発したのは、そのときだった
ニビリア兵士B「『ボルドレー』炎上!」
根元に光学弾が命中した艦橋は、徐々に倒壊、搭載した弾薬もろとも大爆発を起こした
前方に展開する友軍駆逐艦「ボルドレー」は、突如遠方の敵からの砲撃を受け轟沈した
一体どういうことなのだろうか
艦長「・・・まさか、『ビストロイ』の広域電探・・・」
乗員が必死に舵輪を回している
直後、艦橋に激震が走った
艦長「被害報告!」
ニビリア兵士C(通信)「右舷第二区、火災発生!」
ニビリア兵士D(通信)「機関室、火災発生!」
ニビリア兵士E(通信)「右舷第一銃座、応答ありません!」
続々と飛び込んでくるのは火災報告であった
敵の射撃はあまりにも正確だった
艦長「・・・総員退艦!」
副長「総員退艦!」
乗員達が慌てて艦橋を離れていく
ニビリア兵士B「艦長、早く!」
艦長「分かった!」
所々で爆発が巻き起こる
乗員達が内火艇に乗り込む
そして、退艦作業が完了した後、艦は大爆発を起こした
大爆発を起こし、沈没する二隻の駆逐艦
ニビリア兵士F「『ボルドレー』、『ボンバルド』、沈没!」
ロートレック中佐「周辺の敵艦からの発砲じゃない。きっと『ビストロイ』だ」
副長「偵察艦が積極的に撃つなんて・・・」
ステフェン大佐「『ビストロイ』の乗員は猛者揃いだ。そう言うこともあり得る」
ニビリア兵士A「敵艦、魚雷発射!」
ロートレック中佐「面舵一杯!」
数本の魚雷が、艦尾を掠めていく
しかし、二〜三本ほどが、舷側に直撃した
ニビリア兵士G(通信)「右舷第三区、火災発生!」
さらに、別の駆逐艦が放った魚雷により、友軍駆逐艦が一隻、轟沈した
先の雷撃で「リペイル」は炎上、駆逐艦二隻が沈没。久々の実戦とはいえ、かなりの損害を被っている
第21哨戒艦隊も雷撃で一隻が轟沈、「ロステイル」も僅かとはいえ被弾している
「リペイル」は消火作業は進みつつある物の、損害は大きい
炎上する艦隊を見て、スコッツ大佐は思った
一旦、後退するべきであろうか
しかしその考えは、電探に写った影にかき消された
ニビリア兵士I「司令!電探に感あり!」
スコッツ大佐「・・・来たのか?!」
ニビリア兵士I「はい、来ました!」
「BC Karlstein」。Qシュタイン艦隊が追いついたのだ
ガイル准将(通信)「こちら第34巡洋艦隊。戦闘宙域に到着!ご苦労だった!」
ふと前方を見ると、Qシュタインの巡洋戦艦が、左舷側前方から敵艦隊へと近づいていた
第七十四話 続く
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