|
戦闘経過
表面残存部隊が撤退した後ボルナソス大佐は防護シャッターを閉め、時間稼ぎをしている間に要塞内部市街にて迎撃態勢を整える事にした。また表面ではヴァイナー及びグリーンアイランドの連合軍が孤立していたがヴァイナーの補給潜宙艦が部隊救出の為パレンバン沖に待機しているので時間稼ぎに加担してくれる事になった。またこの時通信で佐軒准尉の無事が知らされていた。この知らせにより第115中隊各員や松井元帥は安堵したという。
さて防護シャッターが閉められヴァイナー、グリーンアイランド連合軍が機動性を活かしてラファリエス軍に対し攻撃を敢行している間に迎撃準備が始められた。内部市街地に通じる通路にはいくつか地雷が設置されボルナソス大佐は市街地中心にある2階建て鉄筋コンクリート(民間の建造物)の建物を接収して臨時司令部とした。また傷病兵の搬送(この時既にボルナソス大佐は敗北を予感していた)の為に要塞内にあった輸送機や護衛の為に航続距離の長い戦闘機を要塞内道路を使い(大型機であるBv238の移動には結構苦労した)要塞裏側にある第4飛行場を集結させた。またこの輸送部隊の指揮官は経験豊富なノイン上等兵が担当する事になった(上等兵で指揮官というのも凄いが)。
次にパレンバン残存全兵力(内部は4000両程度)を司令部を中心に司令部前方をQシュタイン守備隊、司令部側方をプロトン、ニビリアが担当しまた遊撃部隊として民間のレジスタンス部隊(武装は旧式のライフルだが貫通力や射程距離が高められている)と先ほどの戦闘で撤退してきた日戦軍団の残存部隊(編成は健全な者のみ)が参戦する事になった。そして臨時司令部よりやや離れた所にある線路には装甲列車「敷島」及び支援部隊が配備された。そして火砲や機関銃は武器庫から使える者を片っ端からかき集めたが消耗しており先ほどの表面部隊より数は少なくなっている。かくして迎撃態勢が整っていった・・。
対するラファリエス軍は亜空間に待機させておいた増援部隊を乗せた輸送船を上陸させ兵力を増強。内部へは増強された3個大隊11500両が向かう予定となっていた。また火砲については75mm口径以上の強力な対戦車砲を装備している。これは内部のため艦船の援護が受けられないためでもある。
ラファリエス軍はヴァイナー、グリーンアイランド連合軍を退けた後閉められた防護シャッターを軽巡洋艦及び重巡洋艦の精密射撃(確実にシャッターを狙わないと周りが崩落する恐れがあるのと巡洋艦なのは戦艦だと威力がありすぎ、駆逐艦だと物足りないためである精密射撃は各艦主砲を一門のみとレーダー射撃装置を用いて攻撃をするものである。しかしレーダーがまだ低性能なので正確に当たるとは限らない)で攻撃し何発か外れたものの3門のシャッター中2門を破壊、続々と部隊がなだれ込んだ。そして地雷により進撃を阻まれながらも内部市街入り口に到達。ここにパレンバン地上戦第2ラウンドが始まったのである。
第七十一話始めから戦闘開始までを書きました。次は戦闘編です
|
|
|