|
どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
|
松井一真
- 2009/12/31 22:15 -
|
|
終結。そういえば怪獣映画の怪獣って結構呆気ない最後多いなぁ。
第十六話 大艦隊総攻撃
「グライセン」は建物の少ないところまで来たところで旋回し、海岸線へと向かった
しかし、この間にも、派閥違いが立ちはだかった
この付近には川本中将率いる第四軍が展開しており、先の戦闘で打撃を受けた有安軍に代わって「G」を撃滅しようと待ち伏せていた
榴弾砲や各種大口径火器などを有し、さらにミサイル自走砲まで有している精鋭部隊は、高杉元帥の派閥と対立する橋本派の部隊だった
「派閥軍隊」。これがQQQQ軍の実情だった
政治派閥に直結し、政治家の意向に左右される軍隊。それがQQQQの軍である
故に、正規軍の大規模クーデターという可能性さえも秘めている
QQQQ兵士E「『G』がミサイル自走砲の射程圏内に突入しました。攻撃の許可を願います!」
双眼鏡を持つ兵士が報告する
川本中将「グライセンの現状は?」
傍らの副官に問う
副官「こちらの存在には気づいていないようです」
どうやら偽装が功を奏したようだ
高性能レーダーを有する「グライセン」を欺けるステルス偽装は、このときも絶大な威力を発揮した
川本中将「よし、偽装を外せ。すぐに撃てるようにしてあるな?」
QQQQ兵士E「勿論です!」
複数の兵士が偽装に取り付き、偽装を取り外す
偽装を外すと、そこには長い砲身が突き出し、さらに砲塔上に連装ミサイル発射機を有する自走砲が現れた
このとき、「グライセン」のレーダースクリーンには、突然自走砲を示す光点が出現した
「HASHIMOTO Grand Force Missile−Tank」。その文字が、光点の周囲を埋め尽くした
川本中将「撃てぇ!」
砲塔上のミサイル発射機から、各二発のミサイルが発射される
QQQQ兵士F「主砲、攻撃始め!」
それに続いて、主砲の大口径砲が咆哮する
その集中砲火が「G」に瞬く間に襲い掛かった
爆炎に包まれる「G」
自走砲の攻撃はさらに続けられる
QQQQ通信兵D「大変です!本部から攻撃中止命令です!」
通信兵が駆け込んでくる
川本中将「構わん!どうせ本部の指揮官は近衛だろう!我々の上官は浜田大将だとでも言っておけ!」
QQQQ通信兵D「しかし・・・」
そのとき、激震が臨時司令部を襲った
川本中将「何事だっ!?」
QQQQ兵士E「『G』の反撃です!」
爆炎を拭い去り、「G」が熱線で反撃したのだ
榴弾砲の果敢な反撃も空しく、「G」の熱線は陣地の各所を粉砕していく
砲身が飴のように垂れ下がり、炎上するミサイル自走砲
QQQQ兵士F「退避!退避だ!うわぁぁぁ!」
爆発とともに、炎上する兵士
川本中将「・・・なんだ、これは・・・!」
周辺一帯が焼け野原と化し、彼らのいる臨時司令部付近だけが生き残っていた
そして、その生き残った臨時司令部に向かって、「G」が進んでいた
川本中将「おいっ、急いで逃げるぞ!」
副官「ダメです!間に合いません!」
「G」が臨時司令部のほうを注視する
直後、その背中が青白く光る
しかし、その発光は、背後からの砲撃により消えた
背中に立ち昇る硝煙
川本中将「・・・なんだっ!?」
臨時司令部をフライパスする戦闘機
確かあれは・・・日戦軍団から入手した最新鋭機だっただろうか
QQQQ兵士E「友軍の空母航空隊です!急いで退避しましょう!」
沖合いに展開していた、空母「白龍」を旗艦とする第八艦隊の艦載機だった
航空機の一機が通信文を投下する
「攻撃作戦は一時中断。沖合いにて第八艦隊が『G』を撃滅する。ただちに退避せよ 以上」
川本中将「よし、全部隊、退避急げ!」
副官「了解!」
川本中将以下、第四軍の残存勢力は、ただちに撤退。QQQQ陸軍の対「G」攻撃は、これで終了となった
さて、誘導作戦を妨害された「グライセン」は、一旦の燃料補給の後再び飛び上がった
いざ飛び上がってみれば、第八艦隊の艦載機が「G」を袋叩きにしていた
このままでは、誘導作戦の続行が困難である
しかし、第八艦隊艦載機が補給に戻るために、撤退を開始する
「グライセン」はその隙を突いた
一度見失った空中戦艦を再確認した「G」は、ただちにそれを追跡した
QQQQ通信兵C「『G』がこちらに気づきました!追って来るようです!」
QQQQ兵士D「・・・梃子摺らせてくれたな・・・」
それも、味方にである
シン少尉「仕方が無いだろう。これがQQQQの実情なんだ」
そのとき、高高度から数機の戦闘機が急降下してきた
第八艦隊の艦載機だ
シン少尉「まだ諦めきれてないのか?!」
QQQQ兵士D「もう海岸線だぞ!」
QQQQ通信兵C「第六艦隊に応援を呼びましょうか?」
少し迷った後、シン少尉は答えた
シン少尉「・・・よし、頼む!」
QQQQ通信兵C「了解!」
勿論、本気で落としに行くわけではない。あくまで牽制である
こんなところで内乱戦はしたくない。これ以上の犠牲は払いたくないのだ
それから数分後、第六艦隊の艦載機が応援に駆けつけた
第八艦隊航空隊は、第六艦隊航空隊を攻撃する
こちらもある意味では囮作戦だ
この間も、「G」は終止「グライセン」を追跡していた
そして、火山島の沖合いまで到着した
後方でいまだ続けられる、航空隊同士の派閥対立を尻目に、「グライセン」と「G」は火山へと一目散に突き進む
シン少尉は火口のほうに機首を向けると、操縦桿を引き起こした
これで「G」の視点を完全に上空に向けることが出来る
「G」は「グライセン」を注視して、そのまま火山島へと突き進んだ
火山島の沖合いには、状況を見守る第六、第八艦隊と、連合軍の哨戒艦隊
「グライセン」が火口をフライパスした数十秒後、轟音が「グライセン」の後方に響き渡った
咆哮とともに、火口へ転落する「G」
その視点は、最後まで「グライセン」へと向けられていた
火山島の沖合いに展開する軽巡「天塩」からは、火口へ転落する「G」の姿が確認できた
フォード少佐「・・・火山への影響は?」
フランクリン大尉「ほとんど無いそうです。だからこそ、この作戦が通ったそうですよ」
四条大佐は、ただ火山のほうを見つめていた
煙は見えず、雲も無く
ただ青い海原と、小さな火山島、そして連合軍の大艦隊だけが、そこに浮かんでいた
その上空を、無数の航空機がフライパスする
それぞれの母艦に戻る艦載機たちだ
攻撃目標が「自滅」したことで、第八艦隊航空隊は母艦へと帰投することとなった
そしで作戦目標を達成した第六艦隊航空隊も、母艦へと帰投するのであった
四条大佐「・・・仕方がないとはいえ・・・少し可哀想なことをしたな」
フォード少佐「・・・はい」
「まだ倒れないのか」といわれつづけた大怪獣は、火山島という自然の猛威に敗れ去った
完全に死んだとは、まだ言い切れない
しかし、火山に転落したことで、その活動を停止させることは出来た
QQQQと「G」の戦いは、このとき終わったのだ
その状況をモニターしていたクラウドポリスの幕僚達に、安堵の空気が立ち込めた
イソロク中将「・・・やりましたな」
近衛元帥「・・・そうだな。なんとか『G』を撃滅することが出来た」
ここに集結した幕僚達も、ほんの数分前まで激論を繰り広げていた
その結果、多大なる犠牲を払いつつも、辛うじて「G」の撃退に成功した
しかし、その間に露呈したのは、QQQQ特有の派閥対立であった
有安元帥「・・・しかし、我々の作戦において、最大の障害となったのが、まさか自国の軍とはな・・・」
高杉元帥「・・・仕方があるまい。建国当時からの、伝統だからな」
その言葉を最後に、会議室は沈黙に包まれた
キョウビーチャの臨時司令部も、同じような状況となっていた
プロトン通信兵A「『パーシバル』から報告です。『怪獣が火山から這い上がってくる様子は無い模様。怪獣の撃退に成功。QQQQの各艦隊は撤収を開始』。以上です」
その報告を聞き、ビスカイト中将は呟いた
ビスカイト中将「・・・あの怪獣が、また起き上がってこないとは限らない。もし、再びQQQQに派閥対立が起こり、あの近くが戦場となれば、きっと・・・」
それからしばらくの間、会議室で発言をする幕僚はいなかった
ただ黙々と、兵士達が地図や駒を片付けていた
ビスカイト中将が、兵士の一両に小声で指示を出す
地図が片付けられてしばらく後、机にチョロ〜ンとグリシネ、そしてチョロQアイランドの地図が敷かれた
それを見たロドスシルト少佐は、机を離れ、退室しようとする
スピシュード中佐「ロドスシルト少佐?!」
フェレックス大将「・・・一体どこへ行くんだ?!」
問い掛ける幕僚達に対し、ロドスシルト少佐は無言で退室した
それからしばらく後、図上演習の駒を持って戻ってきた
グリシネ沖に、いくつかの駒を置く
それは、重爆撃機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・忘れていませんか?グリシネ沖に、敵航空隊が飛来したとの報告」
フェレックス大将「あっ!」
リピーレド元帥「そういえば!」
思い出したように、幕僚達が答える
ロドスシルト少佐「この騒ぎに乗じて、ウルタンクが動き出したようです。QQQQ陸軍の独断行動の時に、もう一つの入電が入っていました。それが・・・これです」
ロドスシルト少佐は、ゲープコッチ沖にいくつかの駒を置いた
それは、複数の空母と艦上機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・ですよね、チハ大佐?」
会議室の隅で直立するチハ大佐に聞く
チハ大佐「・・・そのとおりです」
それまで黙っていたチハ大佐が答える
怪獣対策の混乱に乗じ、連合軍の警戒網をかいくぐったウルタンクの機動部隊は、チョロQアイランド沖に展開。航空隊をゲープコッチ島へと送り込んだ
さらに陸軍航空隊が、グリシネ本土を強襲した
プロトン通信兵B「グリシネから緊急入電!『重爆撃機多数を擁する航空隊が領空に侵入!現在交戦状態に突入』、以上です!」
その報告に、ざわめく幕僚達
大艦隊の総攻撃は、始まったばかりなのだ
第十六話 終わり
|
|
|
3,470 hits
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; YTB720)@ntaich065226.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
|
|
|
|