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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:14 -
  
メーサー作戦発令。この辺、昭和と平成のチャンポンです。

第十六話 大艦隊総攻撃
同時刻、ノースポート市街地
駅のホームで、列車を待つ市民達
ホームは喧騒に包まれているが、一応近くにいるチョロQ同士の会話はできる
どこからか「また逃げなければならないのか」という声が聞こえた
どうやら空中戦艦の空爆の時に逃げてきたチョロQのようだ
市民A「核弾頭二発を受けても倒れないという怪獣を、どうやって倒すというんだろうな」
市民の一台が、隣にいるもう一台に話し掛ける
市民B「さっき通ってった自走砲。あれを使うって噂を聞いたぞ」
隣の一台が答える
市民C「自走砲って・・・あの二両連結のあれか?」
傍らで聞いていたもう一台が聞く
市民B「ああ、そうだ。Qシュタインが開発した新兵器だそうだ」
市民C「へぇ、新兵器か。随分と大きかったな」
市民A「そりゃそうだ。怪獣倒すんだもの」
三台が話をしていたのは、駅に向かう途中ですれ違った自走砲である
二両連結で、後部車両に砲塔を有し、さらにその砲塔から延びる砲身の先端には巨大なパラボラアンテナがつけられていた
新型の熱線砲車だという噂があるが、真偽は不明である
市民C「しっかし、あれだな。その怪獣が現れたのは、軍の核実験だろ。それをまた軍の都合で倒すってのもなぁ」
市民の一台が、鋭い発言をする
確かに、あの怪獣が現れたのは軍の核実験、すなわちQQQQの都合である
その怪獣をQQQQの都合で倒さなければならない。なんとも身勝手な話ではないのか
市民B「そうは言っても、その巻き添えを食うのは俺達なんだよ。このまま軍が何もしなければ、俺達は言葉無き死刑宣告をされたようなものだ」
市民C「・・・そうだけど、なんかやりきれねぇな・・・」
そのとき、構内にチャイムが鳴り響いた
「まもなく一番線に、電車が参ります。白線の内側までお下がりください」
駅員「えーサウスポート方面、快速列車です。臨時列車が続行で参ります。落ち着いてご乗車ください。現在当地区において非常事態宣言がされております」
自動放送のアナウンスに、駅員が付け足す
轟音とともに、列車がやって来る
郊外にあるこの駅は落ち着いているが、市街地では混乱状態に陥っているらしい
臨時列車の度重なる続行運転はそこから来ているようだ
快速列車も、臨時で市街地を通過するほどだった

それから数時間後、ノースポート市街地にサイレンが鳴り響いた
日戦軍団兵士A(通信)「第一班、配置よし!」
日戦軍団兵士B(通信)「第二班、配置よし!」
日戦軍団兵士C(通信)「第三班、配置よし!」
各方面の部隊から、一斉に報告が入る
部隊の指揮官、西田大尉が、各部隊に指示を出す
西田大尉(車種:61式戦車)「よし、『G』の接近を確認出来次第、陣地内の全熱線砲で砲撃を行え。奴が退いたら、そのままグライセンが誘導を行う。頼むぞ!」
日戦軍団兵士(通信)「了解!」
各方面の部隊から、一斉に返答が届く
日戦軍団通信兵「報告!『G』がノースポート市街地に突入しました!」
通信兵が、斥候からの通信を報告する
現在、この部隊に配属された最新式熱線砲車は、Qシュタイン帝国と日戦軍団が共同で開発した新兵器だ
元々は特殊弾頭弾迎撃兵器として開発されたものだが、急遽怪獣対策として導入された
二両連結式で、歩兵戦闘車を思わせる装甲車両の後部に、巨大な熱線砲塔を持つ砲車が連結されている
砲車の車体上には、巨大なパラボラアンテナを有する熱線砲塔が搭載されている
この熱線砲車が、ノースポート市街地の各所に、四両一個班が五班、計二〇両が配備されている
威力に関しては今のところ未知数だが、「G」を撃退することができるだろうか
日戦軍団兵士A(通信)「こちら第一班!『G』の接近を確認!射程圏まで引きつけます!」
前線部隊から、新たな報告が入る
西田大尉「相手は飛び道具を持っている。警戒しろ!」
日戦軍団兵士A(通信)「了解!」
その直後、通信機からの声は聞こえなくなった
代わりに、地響きが通信機越しにこだました
遠方から響く地響きは、「G」の足音か
そして他のどの生き物の鳴き声とも似つかぬ轟音は、「G」の咆哮か
その無言の攻防が数十秒続いた後、再び通信機から声が聞こえ始めた
日戦軍団兵士D(通信)「射程圏内に突入!」
日戦軍団兵士A(通信)「よし、熱線砲照射始め!」
それは、それまで怪獣に一方的に攻撃されていた連合陸軍の、反撃の始まりだった

その命令とともに放たれた熱線は、真っ先に「G」の胴体に直撃した
照射された五つの熱線の放つ光は、建物のガラスに反射してまばゆい光を放つ
「G」は今までとは違う咆哮を上げる
日戦軍団兵士D「効いているようです!」
日戦軍団兵士A「よし、続けろ!」
熱線の照射は「G」に容赦なく浴びせられ、「G」の各所に直撃する
西田大尉「ロケット砲、撃ち方始め!」
さらに畳み掛けるように、陣地に配置されていたロケット砲が咆哮を上げた
大型トラックの荷台に二八連装噴進砲を搭載した自走ロケット砲は、元々陣地攻撃用に開発されたものだった
こちらは各班ごとに十五両が配備されている
噴射煙により、周辺が一瞬だけ曇る
その攻撃は、間違いなく「G」に命中していた
さらに熱線砲の攻撃も相まって、「G」に打撃を与えた
そのとき、「G」が一瞬仰け反った
日戦軍団兵士D「班長!『G』が後退を始めました!」
日戦軍団兵士A「よし、グライセンに出撃要請急げ!」
日戦軍団兵士D「了解!」
兵士の一両が、無線機へ向かっていく
西田大尉(通信)「こちら本部、こちら本部。第一班応答せよ!」
無線機のマイクを持って、兵士が駆けつける
班長が、そのマイクを取る
日戦軍団兵士A「こちら第一班、こちら第一班。『G』が後退を開始。グライセンに出撃要請願います!」
西田大尉(通信)「こちら本部、了解。すぐに飛行場に連絡する」
日戦軍団兵士A「了解!」
通信は一旦、そこで切れた
なおもロケット砲と熱線砲の攻撃が続けられ、「G」は後退を続ける
数十秒後後、付近にジェット機の轟音が響き渡った
QQQQ空軍の誇る空中戦艦、「グライセン」だ

「グライセン」の操縦席には、リベンジに燃えるシン少尉の姿があった
シン少尉「先ほどは倒せなかったが・・・今度こそ!」
「G」をフライパスし、ロケット弾を発射する
ロケット弾は「G」に直撃し、火花を上げる
「G」は「グライセン」のほうへ振り向き、熱線を発射する
それを確認したシン少尉は、操縦桿を倒した
熱線が「グライセン」を掠めて飛んでいく
「グライセン」はそのまま、大通りを一直線に進む
「G」はそれを追って真っ直ぐに進んでくる
QQQQ通信兵C「『G』が追ってきます!」
QQQQ兵士D「誘導作戦は大成功だな」
シン少尉「そのまま海岸線まで前進する。見失うなよ!」
チハ大佐が指摘した「執念」は現実の物となった
誘導作戦の第一段階は見事成功。「グライセン」はそのまま、郊外へと向かった
その間、シン少尉は計器を眺めていた
操縦室内には地図が広げられ、ノースポート沖の火山島まで真っ直ぐの線が引かれていた
眼下の景色は大都会の大通りから、草原へと変わったが、「G」は変わらず付いてきた
時折発せられる熱線をかわしつつ、「グライセン」は「G」へロケット弾を叩き込みながら、「G」を火山島へと誘導していた
第十六話 続く
引用なし
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青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:08
  Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:09
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:10
   青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/14 23:30
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき ダークスピリッツ 2009/6/20 21:19
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/20 22:31
   青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:12
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:13
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:15
   青き名将(仮題) 第十六話 あとがき 松井一真 2009/12/31 23:45

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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