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あとがき:SCQ第三十九話〜第四〇話に前後する話。対Qトルック宣戦布告は殆ど描かれてませんでした。
元々が「紺碧の艦隊」のニュールンベルグ爆撃なんですが、当時はHe162の存在を知らなかったので、「富士」を迎撃していたジェット戦闘機は架空機です。
冒頭の兵士の喧嘩。「圧勝部隊(改訂版)」で、民衆がプロトン兵士に物を投げる場面があったので、そういうのをやりたかったんですが、結局のところ兵士同士が喧嘩しているだけの場面に。気づいてみれば、今回ミーンテース隊長とスミューゲン中尉がまともに出てくるのはこの場面だけですな。
誘導爆弾の開発。モチーフが「紺碧の艦隊」のTY爆弾開発なので、似たような感じになっています。OVA版がモチーフになっているので、停泊中の友軍艦に模擬弾が直撃したというエピソードが語られています(SCQでは他に補給地点に目印をつけるために岩場に発信機を置く場面も描かれている)。
焦土作戦。結局のところガンシップに阻止されるんですが、エースコンバットZEROの影響を受けています。
バギルス中将。フィズィキさんの作品では航空機はそのまま航空機のキャラクターなんですが、それだと面倒なので車種を設定。元々がヘリコプターだったので「ヘリ→ハインド→ロシア→チョールヌィ・オリョール」という、随分と安直な感じです。まあ、T−72じゃないだけマシか。
偵察機の撃墜。操縦士のジェムズと通信士のフルカワというコンビ。フルカワは当然グリシネ系が混じってます。
ジェムズは「圧勝部隊(改訂版)」に登場したグンナ軍航空隊員ジェムズ、フルカワは「チョロQ王国対Qカラー王国」に登場したチョロQ王国軍将校フナダ大将が元ネタです。最初はフナガワだったんですが、微妙だったのでフルカワに。
このガンシップ追跡の場面は、ようやく借りることが出来た怪獣映画「空の大怪獣ラドン」の中盤にある、F−86戦闘機が国籍不明機(正体はラドン)を追跡する場面がモチーフになっています。「ラドン追撃せよ」を聞きながら書きました。
続くP−40によるガンシップ追跡も似たような感じですが、こちらはその後のF−86戦闘機によるラドンの邀撃シーンがモチーフ。ただ、相手が怪獣ではなくガンシップなのであまり無茶はしてません。さりげなく「紀伊」の第134航空隊隊長、ライデンが登場。このときは三機のP−40を率いていただけなんですな。
しかし、所詮は一機。弾切れになって撤収してしまいます。直後に突入するクリーク軍は、ロナルミックで壊滅した分のお返しといった感じです。
陸戦描写は控えめ。元々控えめにするつもりでしたが、改めてみるとミーンテースやスミューゲンの出番が取ってつけたような感じに。空中戦に割きすぎましたな。
続くQトルック軍航空隊による「富士」追跡は、直前の偵察機によるガンシップ追跡と対になっています。こちらは補助ロケットにより振り切られてしまっています。
ちなみに、ガンシップのモチーフは初代エースコンバットの「空中要塞」と、エースコンバットZEROの「XB−0(エックス・ビー・オー)」。初代はプレイしたことが無いので、基本的に後者がモチーフです。この「XB−0」、無数の機関砲とミサイル発射機を搭載して自機を苦戦させます。更に初登場時には自機が駐留する航空基地を襲撃して壊滅させてしまいます(自機と僚機は奇跡的に無事だった)。
さらには事実上の地上目標扱い。一番有効な武器が気化爆弾というありさま。結局Su−37で気化爆弾を三発叩き込んで倒しました。
次回はQQQQ軍装甲列車の強奪事件と、一両の諜報士官の物語。片田舎を攻撃するプロトン軍をサイドに置いた話になる予定です。
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