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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:13 -
  
交戦。昭和風の雰囲気を出してみた。

第十六話 大艦隊総攻撃
空は晴れ渡り、海は穏やか
しかし、海面には、無数の白波が立っていた
QQQQの駆逐艦たちが、海を埋め尽くすかのように並んでいる
それらは散開して、いくつかの隊列を作る
指揮を執る軽巡洋艦「天塩」には、戦隊指揮官四条大佐と、同艦艦長フォード少佐が座乗している
QQQQ兵士A「目標、前方の海上数海里!後少しです!」
ヘッドセットを被った水測員が言う
前方に白波は無いが、そこに敵がいることは明らかだった
海底から響き渡る地響きは、勿論潜水艦が立てるものではない
「天塩」のソナーは、それをしっかり感知していた
四条大佐「よし、爆雷投下準備!」
フォード少佐「爆雷投下、用意!」
フランクリン大尉「爆雷投下用意!」
副長のフランクリン大尉が復誦する
複数の隊列が、一つのポイントに向かって前進する
QQQQ兵士A「目標地点到達まで、5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」
フォード少佐「投下!」
フランクリン大尉「投下ぁぁ!」
艦尾の爆雷投下軌条から、次々と爆雷が投下される
水雷戦隊が通り過ぎてしばらく後、海面から巨大な水柱が上がった
再び爆雷が投下される
時間差で調整した爆雷は、海底近い深度で爆発する
再び上がる水柱
あまりにも盛大に上がるが、怪獣に効果があるとは思えない
何しろ、これまでの波状攻撃を、全て耐えぬいたのだから

ノースポート州沿岸部、第一防御陣地
既に空は赤く、日が沈みつつある
大量のクレーン車が、無数の鉄塔を組み立てている
M5牽引車が、野砲を牽引する
土嚢を積むチョロQたち
積みあがった土嚢の後方に、重機関銃を配置する
陣地付近にはショベルカーやモーターグレーダーなどの重機の姿が見える
そしてその傍らには、変電所のような建物があった
これが今回の作戦の主軸である、通電指揮所だ
長原中佐(車種:チャーチルMkIII)「第一管区、起動試験!」
高羽少佐(車種:T−34/76)「第一管区起動!」
指揮官は第一軍に属する長原中佐と高羽少佐である
発電機の起動音が鳴り響き、「第一管区」のランプが点く
QQQQ兵士B「起動試験、よし!」
「第一管区」のランプが消え、発電機の起動音が止まる
高羽少佐「第二管区起動!」
今度は「第二管区」のランプが点き、発電機の起動音が響く
怪獣の上陸地点に応じて、各管区に電力を供給、電撃にて「G」を殲滅するのだ
大方起動試験が完了し、通信兵が無線機を取る
QQQQ通信兵A「有刺鉄条網の起動試験完了!後は『G』を待ち受けるだけです!」
窓の外に見える無数の鉄塔の後方には、155mm榴弾砲の姿がある
その付近に積まれた土嚢の影には、重機関銃が配備されている
第一防御陣地の防備は、完了した

クラウドポリス、怪獣対策本部
急遽設立された怪獣対策本部に、多数の幕僚が集結する
近衛元帥「ひとまず我々にできる防備は完了しました。後は海空軍の出方次第といったところ、ですな」
ルーズベルト大将「今まで時間稼ぎをしてきましたからね。『G』が深いところに潜ってくれて助かった」
既に三重の防御線が構成され、準備を整えている
一つは長原中佐率いる第一二一連隊。第一防御陣地の指揮を執り、有刺鉄条網作戦の要を成す。この他に第一軍に属する三個師団が布陣している
もう一つは有安軍の参謀、シュンジ大佐率いる第二〇一連隊。QQQQ本土防衛部隊の精鋭で、万が一突破された場合の防波堤となる
そしてもう一つが川本中将率いる第四一師団。ノースポート近辺に布陣する最後の砦だが、こちらの指示を聞いてくれるかどうかは分からない
有安元帥は当初さらに部隊を増派する予定だったが、多方面への防備が手薄になることから中止となった
QQQQ通信兵B「司令!有刺鉄条網の展開完了とのことです!」
イソロク中将「了解した。水雷戦隊は引き続き『G』を攻撃、ほんの僅かでもダメージを与えるんだ」
大規模な戦力を配備しての一大防衛網。果たして、「G」を倒すことはできるのか

キョウビーチャ、臨時司令部
通信文を持った兵士が、司令部に駆け込んできた
プロトン通信兵B「QQQQ第二艦隊特別混成郡より入電!『爆雷攻撃を敢行するも効果は見られず。有刺鉄条網の展開は完了したためこれに望みを託す』、以上です!」
リピーレド元帥「完成したのか!?」
プロトン通信兵A「はい、その報告です」
机の上に置かれた地図には、鉄条網の展開された地域を示す線が引かれている
既にこの地域周辺は住民の退去が完了しており、残っているのは主力の三個師団だけだという
ふと、QQQQ時刻に合わせられた時計を見てみると、既に夜になっていた
怪獣が発見されたのは昼だったから、既に五時間以上戦っている計算になる
勿論、これからさらに長い戦いになることは、予想はついている

夜間、第一防御陣地
辺りは闇に包まれ、司令部付近にはサーチライトを搭載した装甲車が待機していた
沖合いの海が、突然荒れ始めた
長原中佐「おいでなすったな」
高羽少佐「第三管区、起動!」
起動音とともに、発電機が動き始める
同時に、隊員達が陣地まで飛び出す
荒れ始めた海に、徐々に大きな波が立ち始める
その波はさらに大きくなり、やがてその中心が割れた
そこから、トカゲとも恐竜ともつかない、異形の怪物が現れた
あれが「G」か
QQQQ将校「撃ち方始めぇ!」
配置された榴弾砲が、一斉に撃ち始める
その砲撃を受け、一旦「G」は立ち止まる
雷鳴のような咆哮が、辺りにこだまする
一帯からの砲撃は、一瞬だけ陣地を照らし、すぐまた暗闇が陣地を覆う
陣地の陰から、サーチライトが照らされる
その光は、「G」の顔を照らした
再び、咆哮がこだまする
QQQQ将校「撃てぇ!目を狙うんだぁ!」
その命令とともに、陣地に光る閃光
それを意にも介さず、「G」は前進する
QQQQ兵士A(通信)「効果ありません!」
長原中佐「砲撃はいい!とにかく有刺鉄条網まで近づけるんだ!」
砲声は通電指揮所にも響き渡っている
そして、遂に「G」が鉄塔へと手を掛けた
閃光と共に、仰け反る「G」
しかし、即座に転進し、鉄塔へ熱線を吹き付けた
配電盤の「第三管区」の文字が不規則に点滅する
直後、閃光と共に鉄塔が倒壊した
QQQQ兵士A(通信)「第三管区、鉄塔一基倒壊!」
高羽少佐「何っ!?」
そのとき、司令室内に轟音が響き渡った
「G」の咆哮だろうか
直後、付近で爆発が起こった
窓の外を見ると、また一つ鉄塔が倒壊していた
大勢の隊員達が退避していく
長原中佐「総員退避だ!急げぇ!」
そう言って、書類を纏める長原中佐
QQQQ兵士B「早くしてください!」
兵士の一両がトラックに飛び乗り、エンジンを掛ける
再び轟音が響く
遠雷のような爆発音
既に指揮系統は混乱。有刺鉄条網作戦は失敗に終わった

眼下に見えるは、異形の怪物
既に何度、飛行場とここを往復しただろう
慣れない対地攻撃任務の命令が入って早三日。二時間ほど前まで海岸にいたはずの「G」は、今自分たちの目の前にいる
この大戦が始まってからという物、どうにもわけのわからない敵たちと戦うことが多すぎる
開戦当初に戦った国籍不明機。後になってQトルックではないかという噂まで立った
あの時に撃墜された雪辱は、勿論忘れていない
既にあの怪物によって、大勢の隊員が倒れた
その敵は、自らが討たなければならない
飛行隊隊長、高杉大佐は、部下に指示を出した
高杉大佐「各機、散開して『G』を攻撃しろ!爆弾が無くなれば機銃掃射でもいい!とにかくやれ!」
七機の戦闘機は、一斉に旋回し、「G」へと向かう
一機が、「G」へ肉薄し、対地爆弾を投下する
見事命中、「G」の背中に火花が上がる
しかし、「G」は構わずに前進する
上空をフライパスする戦闘機
「G」は振り返り、戦闘機を視界に捉える
そのとき、もう一機の戦闘機が爆弾を投下した
再び命中弾、火花とともに咆哮を上げる「G」
間髪いれずに、さらに一発
その巨体の各所に火炎が立ち昇り、消える
高杉機も、「G」に肉薄する
機銃を叩き込んだ後、爆弾を投下、上昇してフライパスする
高杉大佐「これでどうだ!」
しかし、「G」の背後に上った煙が消えたとき、その背中が青白く光った
高杉大佐「熱線来るぞ、避けろぉ!」
凄まじい爆発のような音とともに、発せられる青白い光線
高杉の機体に、青白い熱線が迫る
高杉大佐「あんな怪物に、やられてたまるか!」
急旋回し、熱線をかわす
その間にも、別の機体が「G」に対地爆弾を投下する
再び「G」の胴体に命中し、火花を上げる
QQQQの戦闘機は、対地爆弾を二発搭載できる
今、その二発を使い果たした機体は、今までより鋭い機動で熱線をかわしつつ、機銃を叩き込んだ
高杉機も二発目の爆弾を投下し、機銃掃射の体勢に入った
そのとき、「G」が高杉機のほうを向いた
高杉大佐「しまった!」
急いで操縦桿を倒し、急降下する高杉機
「G」の脇腹を掠めるようにして飛び去る高杉機
背後に響き渡る爆発音と、熱線の噴射音
急降下爆撃機が、「G」へ襲い掛かる
高杉大佐「今のうちに退避だ!体勢を立て直すぞ!」
「G」の周囲に噴煙が上がり、爆発音が響き渡る
高い命中精度を誇るQQQQの爆撃飛行隊だが、「当たっても効果が薄い」のでは意味はほとんど無い
さらに、いざ爆弾を投下すれば身軽ではあるが速度の遅い機体ゆえ、真っ先に「G」に捉えられた
青白い熱線が、急降下爆撃機の編隊を貫通する
航空隊の攻撃は、失敗に終わった
第十六話 続く
引用なし
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青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:08
  Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:09
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:10
   青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/14 23:30
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき ダークスピリッツ 2009/6/20 21:19
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/20 22:31
   青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:12
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:13
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:15
   青き名将(仮題) 第十六話 あとがき 松井一真 2009/12/31 23:45

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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