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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:青き名将(仮題) 第十一話
 松井一真  - 2008/10/23 22:46 -
  
後半。装甲列車の脅威。

第十一話 南方への転戦
光っていた線が消えたのは、そのときであった
チョロ〜ン兵士C「第二レーダー基地、大破!」
チョロ〜ン将校「メインレーダーがやられただけだ!敵は近づいている。近距離レーダーだけでも何とかなる!」
そのとき、近くで爆発が起こった
一瞬にしてモニターが消える
チョロ〜ン将校「停電か?!」
チョロ〜ン兵士C「予備電源に繋ぎます!」
ドタグラ大佐(通信)「第二レーダー基地、どうした?」
チョロ〜ン将校「メインレーダーが大破、主電源の回線がやられました!」
ドタグラ大佐(通信)「近距離レーダーに支障は無いんだな?」
チョロ〜ン将校「はい、大丈夫です!」
直後、天井を突き破って何かが落ちてきた
爆弾だった

爆発音と共に、第二レーダー基地からの通信は途絶えた
ドタグラ大佐「第二レーダー基地、応答せよ、応答せよ!・・・畜生!」
チョロ〜ン兵士A「第一レーダー基地大破!」
ドタグラ大佐「・・・ガンシップは間に合うのか?」
チョロ〜ン兵士B「連絡が入りました。もうすぐ到着するとのことです!」
チョロ〜ン兵士D(通信)「防衛線が突破されました!」
ドタグラ大佐「・・・司令部からの通信は?」
チョロ〜ン兵士B「『いざという時には後退を考えろ。その場合キョウビーチャで迎え撃つ』とのことです」
キョウビーチャには既に数個連隊が展開しており、その地形も生かして大要塞が建設されている
一年ほど前に奇襲攻撃により壊滅した運河も、工事により復旧しつつある
ドタグラ大佐「・・・後退するのも手かもしれんな」
チョロ〜ン兵士E(通信)「こちら第三レーダー基地!友軍ガンシップが到着しました!」
上空には轟音が響き渡る
ドタグラ大佐「・・・間に合ったか」
直後、響き渡る爆発音。最後のレーダーがやられたようだ
司令部にも敵軍が迫りつつある
ドタグラ大佐「・・・いや、ギリギリで間に合わなかったようだ。後退する。キョウビーチャまで行くぞ。味方に撃たれる前にな」
流石にガンシップともあれば、敵味方の識別云々以前の問題だろう
陸上部隊は撤退を開始した

司令部から大勢のQタンクが離脱していく
ミフェイドビッチ大佐「敵軍、撤退していきます」
リピーレド元帥「一体どういうことだ?」
ミフェイドビッチ大佐「・・・司令!あれを見てください!」
リピーレド元帥「あっ!」
上空には巨大な機影
艦隊司令(通信)「第268航空隊は引き返せ。繰り返す、第268航空隊は直ちに引き返せ!」
損害を防ぐために、海軍航空隊は撤退を開始する
ミフェイドビッチ大佐「我々も退避しましょう!川の近くに潜り込めば大丈夫です!」
町の南西部には川がある。そこに潜れば斜めに飛んでくる敵弾をある程度防げるだろう
リピーレド以下数両のQタンクは急いで川へと潜り込んだ
だが、司令部の近くにいた物は間に合わなかった
撃ち始めるガンシップ
次々とQタンクが吹き飛んでいく
リピーレド元帥「あいつを何とかできないのか!」
ミフェイドビッチ大佐「無茶です!海にでも誘い込んで艦砲射撃をするか、地上にいるところを叩くしかないでしょう」
リピーレド元帥「・・・海軍航空隊を追いかけに行ってくれればよかったんだがな・・・」
ミフェイドビッチ大佐「敵もそれ程の馬鹿ではありません。あれは地上攻撃機ですから、空中戦はあくまでサブです」
上空を機影が通過していく
だが、そこから火花が散ることは無かった
ミフェイドビッチ大佐「・・・隠れて、よかったですね」
リピーレド元帥「シュノーケルもって来てよかったな」
流石に上空から、川に潜んでいるQタンク数両を見つけるのは困難だろう
以前の紛争で全滅した分隊は撤退中に誤って川に転落して浸水してしまったことが壊滅の原因だったという
いざという時のためにシュノーケルを携行させておいて正解だった

眼下のレーダー基地は殆どが壊滅している
ありとあらゆるレーダーが破壊され、その傍らには何両ものQタンクの残骸が散らばっていた
機長「・・・これで殆どだな。撤収する」
残っていてもたかだか数個小隊。そのためにわざわざこの大きな機影を動かすのも燃料と弾薬の無駄だろう
バギルス中将(通信)「ミニッツワーモの状況は?」
機長「町を除いてはほぼ壊滅です。レーダー基地としての再使用は困難かと思われます」
バギルス中将(通信)「よし。次期目標を伝える。敵の爆撃機の発進を阻止するため、ロナルミック飛行場を撃破せよ。以上だ」
機長「了解。直ちに攻撃に移ります」
ミニッツワーモの陸上部隊撃滅はあくまで副目標。もともとの目標はこっちだった
機長「・・・上は何をやっておるんだ。この隙をついて再攻撃をすれば、奴が現れる前に祖国から敵を追い出せるというのに・・・」
通信が切れたのを確認してから、機長は呟いた

数週間後、Qシュタイン帝国軍がグッドウェイ諸島の最北端、マジノライン島を強襲する
グリシネの南東に位置するこの島は、たびたびQトルック機の離着陸が確認されていた
海底トンネルによって陸続きになっており、Qトルック軍の侵攻経路にもなりうる場所であった
そこで海底トンネルから部隊を搬入し、総攻撃を仕掛けるという手に出た
ビラガド軍曹(車種:ヤークトパンター)「司令!敵陸上部隊は強力です!押さえることは不可能です!」
第一砲台陣地の指揮を執っていたビラガド軍曹が言う
周囲では爆発音が相次ぎ、砲声は殆ど聞こえない
基地司令(通信)「一体何故なんだね。敵の数はそれ程でもないのだろう?」
基地司令が返答する
確かに、戦力自体はそれ程でもなかった
しかし、ビラガド軍曹は言った
ビラガド軍曹「奴です!『Shikishima』がいます!」
Qシュタイン大陸に突入したA−307を追い詰め、降伏させるに至ったあの装甲列車が、そこにいたのだ
Qトルック兵士「班長!危険です、すぐに退避しましょう!」
ビラガド軍曹「分かった!・・・司令、危険ですので退避します!」
通信はそこで途絶えた
この時期、Qシュタイン帝国の重装甲列車「敷島」型は帝国勢力にとって脅威であった
航空機の爆撃が命中しづらいという森林地帯や市街地に突入し、的確な射撃で部隊を撃滅し、その高速で退避する
恐怖の一撃離脱装甲列車であった
数分後、マジノライン島要塞は呆気なく陥落した

ミニッツワーモの占領が確認された時、陸上部隊は出撃時の1/8にまで減っていた
リピーレド元帥「・・・一体、どうなってるんだ・・・」
ミフェイドビッチ大佐「今度のレーダーは死角がどこにもありませんでした。位置がばれている状況ではどうしようもありません」
リピーレド元帥「あのガンシップを何とかできればな・・・」
プロトン将校B「大丈夫か?!」
将校のM40自走砲が、同じく将校のチャーチルMkIVに言う
プロトン将校C「ああ、なんとか、全員無事だ」
分隊員は、全員無事であった
プロトン将校B「さすがは『紛争の英雄』だな。俺も見習いたいところだ」
彼らの周囲には、炎上する基地、車両、レーダーの残骸があった・・・

マッグユーノスの司令室に、一両のM8がやってきた
プロトン通信兵「・・・司令、出撃命令です」
通信兵が持ってきた指令書を見て、ロドスシルトは愕然とした
ロドスシルト少佐「・・・まだ進軍を続けるつもりか」
副官「大方、我々は補充代わりでしょうな」
彼らに下ったのは進軍命令だった
スミューゲン中尉「それで、次の攻撃目標はどこなんです?」
ロドスシルト少佐「キョウビーチャだよ。チョロ〜ン第三の要衝だ」
第一の要衝が海岸砲台陣地、第二の要衝が今回のミニッツワーモレーダー基地、そして第三の要衝が大都市、キョウビーチャである
一年ほど前に運河空襲で打撃を被ったはずだが、既に殆どが復興しているという
苦戦は必至である
ロドスシルト少佐「・・・さて、どうしたものかな・・・」
プロトン通信兵「作戦決行は、五日後とのことです」
進撃再開のときは、近づいていた
第十一話 終わり

引用なし
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青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 21:50
  Re:青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 21:53
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 22:46
   青き名将(仮題) 第十一話 あとがき 松井一真 2008/10/23 23:02
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想 ダークスピリッツ 2008/10/24 19:13
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想 松井一真 2008/10/24 20:54
   青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:47
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:48
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:49
   青き名将(仮題) 第十二話 あとがき 松井一真 2008/11/17 21:32
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき ダークスピリッツ 2008/11/19 19:19
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき 松井一真 2008/11/19 20:01

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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