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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 21:50
  Re:青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 21:53
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 松井一真 2008/10/23 22:46
   青き名将(仮題) 第十一話 あとがき 松井一真 2008/10/23 23:02
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想 ダークスピリッツ 2008/10/24 19:13
   Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想 松井一真 2008/10/24 20:54
   青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:47
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:48
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 松井一真 2008/11/17 20:49
   青き名将(仮題) 第十二話 あとがき 松井一真 2008/11/17 21:32
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき ダークスピリッツ 2008/11/19 19:19
   Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき 松井一真 2008/11/19 20:01


青き名将(仮題) 第十一話
 松井一真  - 2008/10/23 21:50 -
  
一ヵ月分の休止期間を置いて、ようやく完成、第十一話。

第十一話 南方への転戦
バチェリットの大通りで、戦勝パレードが開かれている
大勢の戦車隊が前進していく
新聞やラジオが、戦果を大々的に報道する
ここ数週間ほど、同じようなことが続いている
本土防衛部隊司令、バンダス少佐は、その「同じようなこと」を演じつづけていた
バンダス少佐「・・・奴は出征したそうだな」
例のビットレイク戦の折に「爆心地の猟師から魚を脅し取った」という疑惑があった陸戦兵のことである
開戦時は戦友と共に本土駐留軍にいたのだが、その本土駐留軍、すなわちリピーレド元帥直轄部隊がマッグユーノス攻撃に参加したため、前線に赴いたのだ
前線から送られてきた品物は、無い。街が壊滅していたのだから当たり前だろうが
唯一届いていたものといえば、ロドスシルト少佐の前線手記であった
「マッグユーノスの街は敵味方の猛砲撃を受け灰塵と化し、現在施設部隊による修復活動が行われている。連合軍の被害は甚大で、敵部隊に与えた損害はそれ程の物ではなかったと聞く。しかし、それでもマッグユーノスの占領には成功している。果たしてこの戦争は勝っているのか、負けているのか。戦争には付き物の話ではあるが、長い間戦っている私でもよく分からないのだ」
バンダス少佐「・・・相変わらず複雑だな、戦友は・・・えっと、続きは・・・」
「バーセックナール戦の折に飛来していた巨大ガンシップはやはり飛来したらしい。早い内にあれの対策をとっておかなければ、連合軍の危機だ。まして今度の攻撃目標は、一大レーダー基地にもなっているミニッツワーモだ。海軍航空隊の身を案ずる」
バンダス少佐「そういえば陸軍航空隊は、巨大ガンシップの攻撃で壊滅状態と聞いたな・・・」
この時期、チョロ〜ン戦線は事実上膠着状態であった
ウルタンク帝国に進攻した日戦軍団、Qターレット王国の連合部隊は、バスタンク周辺の小都市を制圧、チョロ〜ンへの援軍を阻止せんと奮闘していた

Qトルック帝国、アレフュ・ハバパル
市街地一帯を路面電車や通勤線が行き交い、鉄道網が構築された大都市である
一両の九五式軽戦車が街中を走っていた
ある交差点に近づいたところで、守衛らしきパンターG型に呼び止められた
Qトルック兵士A「君、ここから先は都合により、関係者以外立ち入り禁止だ」
九五式軽戦車「その関係者、すなわち第207中隊のものだが」
彼の車体には第207中隊を示すマークが描かれていた
Qトルック兵士A「・・・分かった、通ってよい」
パンターG型の横を、九五式軽戦車が通っていく
その先には、踏切があった
既に踏切の前には三両の兵士が待機していた
Qトルック兵士B「・・・分かっているな」
九五式軽戦車「無論です」
警笛の音が鳴り響く
続いてディーゼルエンジンの凄まじい音と共に、巨大な車両が近づいてきた
徐々に加速していき、踏切を走っていく
車両が走り去った後、四両の兵士もまた走り出した

チョロ〜ン帝国領内から極秘裏に運び出されたQQQQ製核弾頭弾搭載装甲列車、「A−307」は、Qシュタイン帝国首都、チョベリング攻撃作戦のために、拠点であるアレフュ・ハバパルを出発した
このために基地周辺の線区とその沿線を封鎖し、警備活動が行われていたのだ
装甲列車といわれているが、事実上自走核弾頭弾発射機である
新型爆弾の威力は、既にキュワール各国に知れ渡っている
というのも、第三次キュワール大戦直前、帝政Qシュタインが敢行した核実験のデータが既に連合に渡っているためである
だが、アレフュ基地に潜入した諜報部員からの報告に寄れば、核弾頭弾はウルタンク製の試作新型爆弾である可能性が高い
ウルタンク軍の秘密研究所はロナルミック攻略作戦の折、日戦軍団第一〇三航空隊の特殊爆撃機十二機の猛攻を受け壊滅したが、既に試作の新型爆弾が完成しており、Qトルックに渡っていたという情報が入ったのだ
ロッキード元帥「・・・厄介なことになったな」
参謀「もし、チョベリングにこれが命中すれば、半径数十kmが、間違いなく壊滅します」
ロッキード元帥「もし、例のQQQQ製新型爆弾ではなく、ウルタンク製爆弾だったら?」
参謀「流石に、データがありませんから・・・」
QQQQ製の新型爆弾も、一部の情報では「東北地方」なる場所で使用されたという
ロッキード元帥「・・・ところで、リピーレドの本隊はどうしたんだ?」
参謀「報告に寄れば、休息もそこそこにミニッツワーモに向かったとのことです」
ロッキード元帥「相変わらずだな、奴も」
参謀「久々の戦場ですからな。仕方ないでしょう」
戦勝パレードを終えた陸軍部隊は、早々と普段の業務に戻っている
まだ大都市を二つ落としただけだ。橋頭堡となる小都市郡はまだ大量に残っているのだ
現在第三師団直轄連隊が向かっているミニッツワーモという街も、その小都市の一つだ
チョロ〜ン紛争時、大都市キョウビーチャへの最短経路にあるこの街には、大規模なレーダー基地が建設された
そのため、突破を試みた部隊が攻撃され、一個分隊が全滅した
このとき、指揮を執っていたのは智将、ビスカイト中将であった
逆探装置を搭載した決死隊を編成し、レーダーの索敵圏を調査、レーダーの隙を突いて基地を制圧し、辛うじて占領に成功したのだ
だが今回、ビスカイト中将率いる第八連隊はQシュタイン帝国のグッドウェイ諸島攻略作戦支援のため、チョベリングに駐留している
さらに、敵には謎の巨大ガンシップがいる
ミニッツワーモは、再び修羅場となるだろう

瓦礫と化した町並みに、無数の重機が立ち並んでいる
町並みに倒れた車両の群れを、兵士達が回収している
折れた鉄塔、崩れた鉄壁。街のどこを見ても、似たようなものだった
とりわけ中心部は、爆撃でも受けたのか、被害が大きい
視察に訪れたロドスシルトは、この街がチョロ〜ン軍によって焼き払われたことに気づいた
ロドスシルト少佐「・・・大工場の奪い合いが、結果的に大工場を破滅させた、というところかな・・・」
副官「何しろ、制圧が完了したとき、チョロ〜ン国民は既にここにいなかったそうですからな」
ロドスシルト少佐「市民は周辺の小都市郡、残存部隊はキョウビーチャあたりに引き上げたんだろうな」
突如、轟音が鳴り響く
ロドスシルト少佐「・・・やけに補充が早いな」
副官「いえ、あれはクリーク軍です」
上空を見上げていた副官の大尉が言う
ロドスシルトが見上げると、確かにクリークの記章があった
ロドスシルト少佐「・・・陸戦の国だと聞いたが、爆撃機もいるんだな」
副官「最近は、Qタンク王国が色々輸出してますからね」
ロドスシルト少佐「もっとも、今度の相手はレーダー基地だから、相当数が撃墜されるだろうがね」
彼らの見上げる先には、無数の爆撃機が飛行機雲を引いて飛んでいた

同時刻、諜報部隊により、Qトルック軍に引き渡されたA−307装甲列車が、チョベリング攻撃のために出撃したとの報告が入った
本土防衛部隊司令、ナルマルガム中将は、指揮下の部隊に指示を出した
ナルマルガム中将(車種:ミーネンロイマー)「装甲列車部隊を中心に、防衛網を展開、各路線を封鎖せよ。絶対に敵射程圏内に首都、チョベリングを入れるな!」
本土防衛の要となるのは、ボルゾル元帥率いる陸上部隊と、ボルナソス大佐率いる列車部隊である
各都市周辺の路線には、連合各国の多数の装甲列車が待機し、周辺を陸上部隊が防衛する
各部隊が連携を取って、A−307を包囲、核弾頭弾発射前に制圧するという作戦である
最前列となるグリシネ国南部海底トンネル出口周辺には、グリシネ陸軍第502中隊が待機していた
トンネルの奥から、轟音が響き渡った
グリシネ軍の兵士が、通信機に飛びついた
グリシネ兵士「こちら第502中隊、目標が接近中!」
グリシネ国駐留部隊の指揮を執るのは、モントレー元帥である
モントレー元帥(通信)「よし、捕捉次第攻撃を開始せよ!」
直後、トンネルから三両編成の重装甲列車が現れた
グリシネ将校「撃ち方初めぇ!」
各種榴弾砲郡及び陸戦部隊から、砲撃が浴びせられる
しかし、重装甲を有するA−307は、そのまま防衛線を突破していった
反撃により、榴弾砲数基が損害を受けた
グリシネ将校「こちら第502中隊、敵装甲列車は防衛線を突破、グリシネ市街地へ進攻中!」
モントレー元帥(通信)「了解した。直ちに防衛網を再構築する。市街地へ急げ!」
グリシネ将校「了解!」
第502中隊は、直ちに移動を開始した

報告を受けた連合各国の陸上部隊は、予定通りの行動を開始した
グリシネ市街地周辺に展開するグリシネ国陸軍は、A−307を包囲、砲撃を浴びせた
若干の損害を受けたようにも見えたが、それでも止まることなく、A−307は進撃する
そのまま、海底トンネルへと突入していった
次に陸上に出るのはヴァイナー連邦領内である。ここにはヴァイナー陸軍及びQシュタイン陸軍が待機している
Qシュタイン兵士「全部隊、配置完了しました!」
ボルゾル元帥「よし、後は敵を待つだけだな」
それにしても、随分と回り道をしている
連合軍を撹乱する計画だったのだろうか
参謀「・・・しかし、A−307の防弾性は普通じゃないですな」
ボルゾル元帥「ああ。明らかに数百発の銃砲撃を受けても、戦闘能力を維持できている」
Qシュタイン兵士「敵装甲列車、ヴァイナー領に上陸!」
それを聞いたボルゾルは無線を取った
ボルゾル元帥「ボルナソス、行けるか!?」
ボルナソス大佐(通信)「無論です!いつでもどうぞ!」
ボルゾル元帥「作戦開始だ!」
ボルナソス大佐(通信)「了解!」
続いて、無線機から轟音が鳴り響く
エンジンが起動した音だ
この作戦には、重装甲列車「敷島」が多数展開している
各編成ごとに異なる名前が付けられた装甲列車郡は、A−307包囲網を展開するべく移動を開始した
機動力では「敷島」の方が上である
大戦初となる装甲列車対決の時は、近い
第十一話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十一話
 松井一真  - 2008/10/23 21:53 -
  
レーダー基地。もう少し描写するべきだっただろうか。

第十一話 南方への転戦
巨大なパラボラが、ゆっくりと回転している
その周辺にも、アンテナ上の物体がいくつか回転している
それらの傍らにはいくつかの施設があり、その周囲には数両の兵士が警備をしている
その施設の中には、薄暗い部屋があり、その部屋には兵士が数両、ディスプレイを眺めていた
画面には、白い線が回転している
すると、白い線の後に続いて、無数の白い点が写った
兵士「所属不明機、多数を確認!相当数が確認できます!」
それを聞いた将校が叫ぶ
将校「直ちに司令部に連絡を取れ!」
慌しくなる施設内部
兵士のうちの一両が、無線機を取った

司令部では、多数の兵士が慌しく走り回っている
基地司令官、ドタグラ大佐は、無線機を取った
ドタグラ大佐(車種:ティーガーI後期型)「こちら司令部、こちら司令部。一体どうした?」
兵士(通信)「こちらミニッツワーモ第二レーダー基地、敵航空機、多数を捕捉!爆撃機と思われます!」
ドタグラ大佐「了解した。直ちに航空隊を緊急出動させる!」
そして、ドタグラ大佐は無線機を置いた
ドタグラ大佐「各航空隊、緊急出動!連合軍機を一機も残すな!」
数両の兵士が、急いで司令部を出て行く
数分後、無数の戦闘機が、滑走路から離陸していった

上空を飛ぶ無数の爆撃機に、高度を上げたチョロ〜ン軍の戦闘機が襲い掛かる
クリーク軍航空兵「敵戦闘機、多数を捕捉。これより迎撃を開始する!爆撃機をやらせるな!」
護衛戦闘機が高度を上げ、チョロ〜ン軍機との交戦を開始する
それに対し、爆撃機は高度を下げ始める
目標はミニッツワーモレーダー基地。眼下に見える多数のアンテナだ
爆煙とともに、墜落する航空機
すれ違う二機の航空機
一機が火を噴いて墜落する
もう一機は旋回して、別の機体を狙う
銃撃を受け、撃墜される戦闘機
クリーク軍航空兵「敵戦闘機を撃墜!」
しかし、既に敵編隊が爆撃機に近づきつつあった
チョロ〜ン軍は迎撃飛行隊を二派に分けていたのだ
護衛機の無い爆撃機に、次々と襲い掛かるチョロ〜ン軍航空隊
爆弾数発が投下され、施設の一部が損害を受ける
しかし、爆弾を投下した機体に、戦闘機郡が襲い来る
火を噴いて墜落する爆撃機

その航空戦の合間を縫って、プロトン王国陸軍が突入する
だが、直前まで持ち上がっていた砲身が、突如として角度を変えた
高射砲だ
プロトン将校A「退避ぃ!」
将校であるM3が急いで退避する
続いてM4A3が退避する
しかし、彼らは着弾の爆風に吹き飛ばされた
土煙をかいくぐり、後続の部隊が突撃する
チョロ〜ン軍の戦車部隊も迎撃を開始する
一両、また一両と撃破されつつも、リピーレド隊は前進する
既に、双方共に被害は甚大であった

航空母艦「エンタープライズ」の艦内では、航空隊員たちが苛立っていた
被害が甚大であるにも関わらず、出撃命令が下りないからだ
艦橋では参謀長が司令に上申していた
艦隊参謀長「司令、もう一度、部隊を飛ばしましょう。このところ哨戒飛行だけで、隊員たちもストレスがたまっています」
艦隊司令「彼らだって哨戒飛行は任務だと割り切っているだろう。一度はともかく、二度は・・・」
艦隊参謀長「・・・しかし!」
艦隊司令「長官から指示が下りない限り、我々は行くことが出来んのだ。分かってくれ」
そのとき、通信長が口を開いた
通信長「・・・入電です。『発 海軍総司令部 宛 第三艦隊。陸軍総司令部はミニッツワーモ攻撃の支援を正式に要請。出撃を許可する。堂々と行って来い』・・・以上です!」
艦長「よし、発艦用意だ!」
艦橋要員たちが慌しく動き始める
乗員(通信)「出撃命令、航空隊員は直ちに格納庫に集合せよ!繰り返す。出撃命令、航空隊員は直ちに格納庫に集合せよ!」
艦内放送が響き渡る
待ってましたといわんばかりに、航空隊員が格納庫に集結する
ブリーフィングを終えた航空隊員たちは、飛行甲板へと駆け上がる
既に航空機の殆どは飛行甲板へと上がっていた
航空隊員たちが、各機に搭乗する
艦長「発艦!」
次々と飛び立っていく艦載機
シャイナー機も飛行甲板から飛び立っていく
目指すは、ミニッツワーモレーダー基地・・・

レーダー基地は所々被害を受けつつも、逐次敵の位置を把握していた
チョロ〜ン兵士A「第一レーダー基地、被害甚大との報告!」
ドタグラ大佐「流石に車海戦術にはかなわんか・・・『あれ』はまだか?!」
チョロ〜ン兵士B「キョウビーチャ飛行場から入電!『ガンシップ発進完了。これより向かう』以上です!」
ドタグラ大佐「よし!なんとしてでも持ち堪えろ!」
元々ミニッツワーモはそれ程大きい街ではなく、山岳地帯にある小さな町である
それゆえに防衛には適するのだ
奥の飛行場からは航空隊が次々と発進し、爆撃機を駆逐している
時折防空網をすり抜けた数機が爆弾を投下するが、被害自体はそれ程ではない
だが、陸上部隊の砲撃により、第一レーダー基地が壊滅した
無論、他のレーダー基地は健在だ。ガンシップが来るまで持ち堪えられるか

同時刻、A−307装甲列車がついにQシュタイン帝国軍装甲列車隊と交戦した
強烈な一斉射撃が敢行される
路線網を駆使して、逃走を図るA−307だが、既に列車隊は封鎖を完了していた
やけになった乗員が核弾頭弾を発射した
連合軍航空隊が出撃し、発射された核弾頭弾を迎撃する
Qシュタインへの到達前に、辛うじて全弾撃墜に成功した
その後A−307は脱線、乗員は降伏したという

M8が、主砲を撃ちつつ突撃する
しかし、敵戦車に撃たれ、爆発する
チャーチルAVREが一斉砲撃を開始する
敵機銃陣地、沈黙する
M24数両が突進していく
敵戦闘機、急降下しつつM24を襲う
M42対空戦車が撃ち始める
敵機、数機が撃墜される
しかし、残った一機が機銃掃射を開始する
プロトン将校B「退避!」
慌てて退避するプロトン兵士たち
数両が吹き飛ぶ
敵機は反転して再び降下しようとする
すると、敵機が銃撃を受けた
空中で爆発、四散する敵機
後には、青い機影
友軍機だ
プロトン兵士A「友軍機だ!海軍が助けにきたぞ!」
プロトン将校B「よし、航空隊を援護する。高射砲陣地を叩くぞ!」
M24の部隊は方向を変え、手近な高射砲へと近づく
町の入り口付近に待機していたリピーレド元帥たちも、機影を発見した
ミフェイドビッチ大佐「友軍航空隊です」
リピーレド元帥「全く、遅いぞ・・・」
ミフェイドビッチ大佐「機銃陣地等は彼らに任せ、我々は対空火器をやりましょう」
リピーレド元帥「いわれなくても分かっている。行くぞ!」
リピーレド元帥直属の分隊が突撃する

チョロ〜ン軍航空隊が迎撃を開始する
しかし、先の爆撃隊との交戦で燃料、弾薬共に僅か、さらに相手が精鋭の第268航空隊ではなす術もない。次々と撃墜されていく
一機が接近してくる
しかし、機銃弾を受け火を噴く
ブラドベリ上等兵「こりゃ、俺の出番は無いな」
シャイナー上等兵「旋回機銃の出番はないに越したことは無いぞ」
だが、背面から迫る敵機
シャイナー上等兵「言ってたら、出番が来ちまったじゃないか」
ブラドベリ上等兵「噂をすれば、だな」
旋回機銃を構え、撃つ
回避運動をする敵機だが、機銃弾を受ける
そのまま戦闘機隊の追撃を受け、撃墜される敵機
巨大なアンテナが迫る
操縦桿を倒す
照準にアンテナを捉える
ブラドベリ上等兵「投下!」
爆弾が切り離され、落下する
爆弾はアンテナに直撃、炎上する
第十一話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十一話
 松井一真  - 2008/10/23 22:46 -
  
後半。装甲列車の脅威。

第十一話 南方への転戦
光っていた線が消えたのは、そのときであった
チョロ〜ン兵士C「第二レーダー基地、大破!」
チョロ〜ン将校「メインレーダーがやられただけだ!敵は近づいている。近距離レーダーだけでも何とかなる!」
そのとき、近くで爆発が起こった
一瞬にしてモニターが消える
チョロ〜ン将校「停電か?!」
チョロ〜ン兵士C「予備電源に繋ぎます!」
ドタグラ大佐(通信)「第二レーダー基地、どうした?」
チョロ〜ン将校「メインレーダーが大破、主電源の回線がやられました!」
ドタグラ大佐(通信)「近距離レーダーに支障は無いんだな?」
チョロ〜ン将校「はい、大丈夫です!」
直後、天井を突き破って何かが落ちてきた
爆弾だった

爆発音と共に、第二レーダー基地からの通信は途絶えた
ドタグラ大佐「第二レーダー基地、応答せよ、応答せよ!・・・畜生!」
チョロ〜ン兵士A「第一レーダー基地大破!」
ドタグラ大佐「・・・ガンシップは間に合うのか?」
チョロ〜ン兵士B「連絡が入りました。もうすぐ到着するとのことです!」
チョロ〜ン兵士D(通信)「防衛線が突破されました!」
ドタグラ大佐「・・・司令部からの通信は?」
チョロ〜ン兵士B「『いざという時には後退を考えろ。その場合キョウビーチャで迎え撃つ』とのことです」
キョウビーチャには既に数個連隊が展開しており、その地形も生かして大要塞が建設されている
一年ほど前に奇襲攻撃により壊滅した運河も、工事により復旧しつつある
ドタグラ大佐「・・・後退するのも手かもしれんな」
チョロ〜ン兵士E(通信)「こちら第三レーダー基地!友軍ガンシップが到着しました!」
上空には轟音が響き渡る
ドタグラ大佐「・・・間に合ったか」
直後、響き渡る爆発音。最後のレーダーがやられたようだ
司令部にも敵軍が迫りつつある
ドタグラ大佐「・・・いや、ギリギリで間に合わなかったようだ。後退する。キョウビーチャまで行くぞ。味方に撃たれる前にな」
流石にガンシップともあれば、敵味方の識別云々以前の問題だろう
陸上部隊は撤退を開始した

司令部から大勢のQタンクが離脱していく
ミフェイドビッチ大佐「敵軍、撤退していきます」
リピーレド元帥「一体どういうことだ?」
ミフェイドビッチ大佐「・・・司令!あれを見てください!」
リピーレド元帥「あっ!」
上空には巨大な機影
艦隊司令(通信)「第268航空隊は引き返せ。繰り返す、第268航空隊は直ちに引き返せ!」
損害を防ぐために、海軍航空隊は撤退を開始する
ミフェイドビッチ大佐「我々も退避しましょう!川の近くに潜り込めば大丈夫です!」
町の南西部には川がある。そこに潜れば斜めに飛んでくる敵弾をある程度防げるだろう
リピーレド以下数両のQタンクは急いで川へと潜り込んだ
だが、司令部の近くにいた物は間に合わなかった
撃ち始めるガンシップ
次々とQタンクが吹き飛んでいく
リピーレド元帥「あいつを何とかできないのか!」
ミフェイドビッチ大佐「無茶です!海にでも誘い込んで艦砲射撃をするか、地上にいるところを叩くしかないでしょう」
リピーレド元帥「・・・海軍航空隊を追いかけに行ってくれればよかったんだがな・・・」
ミフェイドビッチ大佐「敵もそれ程の馬鹿ではありません。あれは地上攻撃機ですから、空中戦はあくまでサブです」
上空を機影が通過していく
だが、そこから火花が散ることは無かった
ミフェイドビッチ大佐「・・・隠れて、よかったですね」
リピーレド元帥「シュノーケルもって来てよかったな」
流石に上空から、川に潜んでいるQタンク数両を見つけるのは困難だろう
以前の紛争で全滅した分隊は撤退中に誤って川に転落して浸水してしまったことが壊滅の原因だったという
いざという時のためにシュノーケルを携行させておいて正解だった

眼下のレーダー基地は殆どが壊滅している
ありとあらゆるレーダーが破壊され、その傍らには何両ものQタンクの残骸が散らばっていた
機長「・・・これで殆どだな。撤収する」
残っていてもたかだか数個小隊。そのためにわざわざこの大きな機影を動かすのも燃料と弾薬の無駄だろう
バギルス中将(通信)「ミニッツワーモの状況は?」
機長「町を除いてはほぼ壊滅です。レーダー基地としての再使用は困難かと思われます」
バギルス中将(通信)「よし。次期目標を伝える。敵の爆撃機の発進を阻止するため、ロナルミック飛行場を撃破せよ。以上だ」
機長「了解。直ちに攻撃に移ります」
ミニッツワーモの陸上部隊撃滅はあくまで副目標。もともとの目標はこっちだった
機長「・・・上は何をやっておるんだ。この隙をついて再攻撃をすれば、奴が現れる前に祖国から敵を追い出せるというのに・・・」
通信が切れたのを確認してから、機長は呟いた

数週間後、Qシュタイン帝国軍がグッドウェイ諸島の最北端、マジノライン島を強襲する
グリシネの南東に位置するこの島は、たびたびQトルック機の離着陸が確認されていた
海底トンネルによって陸続きになっており、Qトルック軍の侵攻経路にもなりうる場所であった
そこで海底トンネルから部隊を搬入し、総攻撃を仕掛けるという手に出た
ビラガド軍曹(車種:ヤークトパンター)「司令!敵陸上部隊は強力です!押さえることは不可能です!」
第一砲台陣地の指揮を執っていたビラガド軍曹が言う
周囲では爆発音が相次ぎ、砲声は殆ど聞こえない
基地司令(通信)「一体何故なんだね。敵の数はそれ程でもないのだろう?」
基地司令が返答する
確かに、戦力自体はそれ程でもなかった
しかし、ビラガド軍曹は言った
ビラガド軍曹「奴です!『Shikishima』がいます!」
Qシュタイン大陸に突入したA−307を追い詰め、降伏させるに至ったあの装甲列車が、そこにいたのだ
Qトルック兵士「班長!危険です、すぐに退避しましょう!」
ビラガド軍曹「分かった!・・・司令、危険ですので退避します!」
通信はそこで途絶えた
この時期、Qシュタイン帝国の重装甲列車「敷島」型は帝国勢力にとって脅威であった
航空機の爆撃が命中しづらいという森林地帯や市街地に突入し、的確な射撃で部隊を撃滅し、その高速で退避する
恐怖の一撃離脱装甲列車であった
数分後、マジノライン島要塞は呆気なく陥落した

ミニッツワーモの占領が確認された時、陸上部隊は出撃時の1/8にまで減っていた
リピーレド元帥「・・・一体、どうなってるんだ・・・」
ミフェイドビッチ大佐「今度のレーダーは死角がどこにもありませんでした。位置がばれている状況ではどうしようもありません」
リピーレド元帥「あのガンシップを何とかできればな・・・」
プロトン将校B「大丈夫か?!」
将校のM40自走砲が、同じく将校のチャーチルMkIVに言う
プロトン将校C「ああ、なんとか、全員無事だ」
分隊員は、全員無事であった
プロトン将校B「さすがは『紛争の英雄』だな。俺も見習いたいところだ」
彼らの周囲には、炎上する基地、車両、レーダーの残骸があった・・・

マッグユーノスの司令室に、一両のM8がやってきた
プロトン通信兵「・・・司令、出撃命令です」
通信兵が持ってきた指令書を見て、ロドスシルトは愕然とした
ロドスシルト少佐「・・・まだ進軍を続けるつもりか」
副官「大方、我々は補充代わりでしょうな」
彼らに下ったのは進軍命令だった
スミューゲン中尉「それで、次の攻撃目標はどこなんです?」
ロドスシルト少佐「キョウビーチャだよ。チョロ〜ン第三の要衝だ」
第一の要衝が海岸砲台陣地、第二の要衝が今回のミニッツワーモレーダー基地、そして第三の要衝が大都市、キョウビーチャである
一年ほど前に運河空襲で打撃を被ったはずだが、既に殆どが復興しているという
苦戦は必至である
ロドスシルト少佐「・・・さて、どうしたものかな・・・」
プロトン通信兵「作戦決行は、五日後とのことです」
進撃再開のときは、近づいていた
第十一話 終わり
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青き名将(仮題) 第十一話 あとがき
 松井一真  - 2008/10/23 23:02 -
  
あとがき:軌道に乗り始めてそろそろ「(仮題)」を外そうかとも思ってる第十一話。もともと第十話の構想予定だった物を移す事になったので結果的に陸戦描写も薄めに。例の重機関銃手はキョウビーチャなので次回です。
冒頭のロドスシルトの陣中手記とそれを読むバンダス。本土にいる戦友の描写ということで書いてみましたがいまいち後半とかみ合っていないような。
アレフュ・ハバパル。鉄道網が張り巡らされた都市で、防衛にも攻撃にも適するという色々な意味で諸刃の剣な街。勿論九五式軽戦車たちは日戦軍団の諜報員なんですが、SCQでは最終話まで活動が明かされてませんでした。
第三師団。リピーレド指揮下の第二軍に属する部隊で、今回リピーレド元帥が指揮をとっている三個連隊はこの第三師団の一部です。ちなみにビスカイトが指揮をとっているのは設定資料の「第一師団」が正解。当初の予定では第八連隊だったのでそのままになってました。
クリーク軍。せっかく出てきているのにまたもやられ役。このときは弱小国家だったにも関わらず宇宙大戦争の折には強力な軍事力を持つ中立国として登場している、というギャップにもなるんですがね。
Qシュタイン陸軍の面々は実は今回が初登場。ドニゲッテル少将は第二話で少しだけ出てますがね。グリシネ陸軍のモントレー総司令官も勿論今回が初登場。
ミニッツワーモ。フィズィキさん執筆のチョロ〜ン戦争においては、なぜかレーダーに対空目標探知能力が無く、飛行パーツを装備したプロトン軍に呆気なく破壊されてしまうという悲しい役どころでした。ドタグラ大佐もせっかくのティーガーなのにそれが生かせてません。
第三艦隊。第七話の哨戒機の場面では旗艦が「メリーランド」でしたが、いつのまにか「エンタープライズ」に代わってます。当初はエンタープライズの所属部隊と第三艦隊は別物にする予定でしたが結局のところ第三艦隊単独に変更しました。
「M42対空戦車」。勿論ダスター対空自走砲のことです。対空戦車といったらこれだろうということで。スカイクリーナーでも良かったんですがね。
ぎりぎりで間に合わなかったガンシップ。やっぱり膠着状態になるのはこの次のキョウビーチャにするべきだろうということでこういう風にしました。数話ほどキョウビーチャの陸戦を続ける予定です。
グッドウェイ諸島上陸。チョロ〜ン戦線の膠着と対照的に、グッドウェイ諸島攻略作戦はQシュタインの柔軟な作戦計画により着々と成功する、という展開を予定しています。この次で早々と引っかかりますが。
終盤のチャーチルMkIV。さまざまな疑惑があるチョロ〜ン紛争で活躍したチョロQです。一個小隊を指揮している模様。
さて、次回からは主人公ロドスシルト少佐が久々に実戦参加。キョウビーチャにおける長期戦が展開されます。
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想
 ダークスピリッツ  - 2008/10/24 19:13 -
  
> あとがき:軌道に乗り始めてそろそろ「(仮題)」を外そうかとも思ってる第十一話。もともと第十話の構想予定だった物を移す事になったので結果的に陸戦描写も薄めに。例の重機関銃手はキョウビーチャなので次回です。
あの名前なしの重機関銃手ですか。キョウビーチャ戦では名前を出して頂きたい所。
> 冒頭のロドスシルトの陣中手記とそれを読むバンダス。本土にいる戦友の描写ということで書いてみましたがいまいち後半とかみ合っていないような。
本土、特に首都では結構華やかな戦勝ムードですな
> アレフュ・ハバパル。鉄道網が張り巡らされた都市で、防衛にも攻撃にも適するという色々な意味で諸刃の剣な街。勿論九五式軽戦車たちは日戦軍団の諜報員なんですが、SCQでは最終話まで活動が明かされてませんでした。
やはりそうでしたか。九五式軽戦車ってところでもしや・・・とは思っていたのですが
> 第三師団。リピーレド指揮下の第二軍に属する部隊で、今回リピーレド元帥が指揮をとっている三個連隊はこの第三師団の一部です。ちなみにビスカイトが指揮をとっているのは設定資料の「第一師団」が正解。当初の予定では第八連隊だったのでそのままになってました。
被害は甚大だったようですね
> クリーク軍。せっかく出てきているのにまたもやられ役。このときは弱小国家だったにも関わらず宇宙大戦争の折には強力な軍事力を持つ中立国として登場している、というギャップにもなるんですがね。
まあ軍事力はともかく技術力ではかなり強力になっていますね^^;
> Qシュタイン陸軍の面々は実は今回が初登場。ドニゲッテル少将は第二話で少しだけ出てますがね。グリシネ陸軍のモントレー総司令官も勿論今回が初登場。
意外な事実。結構登場してるかと思った・・・
> ミニッツワーモ。フィズィキさん執筆のチョロ〜ン戦争においては、なぜかレーダーに対空目標探知能力が無く、飛行パーツを装備したプロトン軍に呆気なく破壊されてしまうという悲しい役どころでした。ドタグラ大佐もせっかくのティーガーなのにそれが生かせてません。
基地の電探に対空目標探知が無いとはなんとも滑稽な話ですな^^;でも今回はちゃんと対空目標探知能力をもっていますね
> 第三艦隊。第七話の哨戒機の場面では旗艦が「メリーランド」でしたが、いつのまにか「エンタープライズ」に代わってます。当初はエンタープライズの所属部隊と第三艦隊は別物にする予定でしたが結局のところ第三艦隊単独に変更しました。
> 「M42対空戦車」。勿論ダスター対空自走砲のことです。対空戦車といったらこれだろうということで。スカイクリーナーでも良かったんですがね。
対空自走砲はメーヴェルヴァーゲンとゲパルトしか知らないという俺がイルorz
> ぎりぎりで間に合わなかったガンシップ。やっぱり膠着状態になるのはこの次のキョウビーチャにするべきだろうということでこういう風にしました。数話ほどキョウビーチャの陸戦を続ける予定です。
次から激戦ですな
> グッドウェイ諸島上陸。チョロ〜ン戦線の膠着と対照的に、グッドウェイ諸島攻略作戦はQシュタインの柔軟な作戦計画により着々と成功する、という展開を予定しています。この次で早々と引っかかりますが。
> 終盤のチャーチルMkIV。さまざまな疑惑があるチョロ〜ン紛争で活躍したチョロQです。一個小隊を指揮している模様。
チャーチルは良く使ったなぁ・・・友達が。(僕は大体ヤークトティーガーかパンターG型)
> さて、次回からは主人公ロドスシルト少佐が久々に実戦参加。キョウビーチャにおける長期戦が展開されます。

こちらはシナリオが思いつかなくて停滞中。でも半分程書ききったのでもうすぐです多分・・・。ちなみにGU同盟改めグリシア帝国軍艦艇を同時進行で執筆中です。同盟から一つの国に統合されたという設定で・・・
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十一話 感想
 松井一真  - 2008/10/24 20:54 -
  
> > あとがき:軌道に乗り始めてそろそろ「(仮題)」を外そうかとも思ってる第十一話。もともと第十話の構想予定だった物を移す事になったので結果的に陸戦描写も薄めに。例の重機関銃手はキョウビーチャなので次回です。
> あの名前なしの重機関銃手ですか。キョウビーチャ戦では名前を出して頂きたい所。

登場キャラクター紹介で名前を付けようかと思いましたが思いつかなかったので結局書いてません。次回まで持越しです。

> > 冒頭のロドスシルトの陣中手記とそれを読むバンダス。本土にいる戦友の描写ということで書いてみましたがいまいち後半とかみ合っていないような。
> 本土、特に首都では結構華やかな戦勝ムードですな

泥沼化してはいますが、勝ってますからね。

> > アレフュ・ハバパル。鉄道網が張り巡らされた都市で、防衛にも攻撃にも適するという色々な意味で諸刃の剣な街。勿論九五式軽戦車たちは日戦軍団の諜報員なんですが、SCQでは最終話まで活動が明かされてませんでした。
> やはりそうでしたか。九五式軽戦車ってところでもしや・・・とは思っていたのですが

当初はこれで一つ派手にやってみようかと思いましたがプロトン王国とあまり関係ないので止めました。

> > 第三師団。リピーレド指揮下の第二軍に属する部隊で、今回リピーレド元帥が指揮をとっている三個連隊はこの第三師団の一部です。ちなみにビスカイトが指揮をとっているのは設定資料の「第一師団」が正解。当初の予定では第八連隊だったのでそのままになってました。
> 被害は甚大だったようですね

マッグユーノスでも半数近くがやられたようですが、ミニッツワーモで明らかに壊滅した模様。元々が数個師団を纏めた一個軍なので相当数いるんですがね。

> > クリーク軍。せっかく出てきているのにまたもやられ役。このときは弱小国家だったにも関わらず宇宙大戦争の折には強力な軍事力を持つ中立国として登場している、というギャップにもなるんですがね。
> まあ軍事力はともかく技術力ではかなり強力になっていますね^^;

CCQAではクリークは結構重要な位置にいたりしますがね。

> > Qシュタイン陸軍の面々は実は今回が初登場。ドニゲッテル少将は第二話で少しだけ出てますがね。グリシネ陸軍のモントレー総司令官も勿論今回が初登場。
> 意外な事実。結構登場してるかと思った・・・

プロトン王国主体なのであまりQシュタインが登場してなかったんですね。

> > ミニッツワーモ。フィズィキさん執筆のチョロ〜ン戦争においては、なぜかレーダーに対空目標探知能力が無く、飛行パーツを装備したプロトン軍に呆気なく破壊されてしまうという悲しい役どころでした。ドタグラ大佐もせっかくのティーガーなのにそれが生かせてません。
> 基地の電探に対空目標探知が無いとはなんとも滑稽な話ですな^^;でも今回はちゃんと対空目標探知能力をもっていますね

それを示すために真っ先に爆撃機が飛んできてます。

> > 「M42対空戦車」。勿論ダスター対空自走砲のことです。対空戦車といったらこれだろうということで。スカイクリーナーでも良かったんですがね。
> 対空自走砲はメーヴェルヴァーゲンとゲパルトしか知らないという俺がイルorz

米軍はM42などを最後に対空ミサイルシステムに交代しています。ちなみにM42は前身のM19ともども、M24チャーフィーを元にした対空戦車です。M24が従来以上に軽量な戦車だった(搭載する75mm砲はもともとB−25に搭載されていた物)ためにこういった派生型が多数開発されました。

> > ぎりぎりで間に合わなかったガンシップ。やっぱり膠着状態になるのはこの次のキョウビーチャにするべきだろうということでこういう風にしました。数話ほどキョウビーチャの陸戦を続ける予定です。
> 次から激戦ですな

凄まじい市街戦となるので戦闘描写を考えておかなければなりませんな。

> > 終盤のチャーチルMkIV。さまざまな疑惑があるチョロ〜ン紛争で活躍したチョロQです。一個小隊を指揮している模様。
> チャーチルは良く使ったなぁ・・・友達が。(僕は大体ヤークトティーガーかパンターG型)

僕もドイツ戦車を多用してましたね。初期はM4A3だったような。

> > さて、次回からは主人公ロドスシルト少佐が久々に実戦参加。キョウビーチャにおける長期戦が展開されます。
>
> こちらはシナリオが思いつかなくて停滞中。でも半分程書ききったのでもうすぐです多分・・・。ちなみにGU同盟改めグリシア帝国軍艦艇を同時進行で執筆中です。同盟から一つの国に統合されたという設定で・・・

グリシア・・・グリシネの登場初期にそう間違えました。
引用なし
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青き名将(仮題) 第十二話
 松井一真  - 2008/11/17 20:47 -
  
スパム対策ついでに急ピッチで執筆、第十二話。

第十二話 北方最大の戦い
ある駅のホームに、初老のチョロQがやってきた
チョロQ「・・・次の電車、何分後だ?」
駅員「ああ、さっき出てったばかりなので・・・十五分後です」
チョロQ「そりゃ、良かった。ちょっと、話を聞いてくれないか?」
駅員「列車が来るまで暇なので、いいですよ」
この路線も、それ程列車が来るわけではない。真昼間に十五分間隔、ラッシュアワーですら一〇分間隔だ
チョロQ「・・・チョロQって、なんだと思う?」
駅員「・・・『走ること』に関わる物だと」
勿論、駅員も列車の運行に携わる物、すなわち列車が走ることに関わっていた
チョロQ「・・・俺も、そう思っていた。だが、現実は違ったよ」
駅員「・・・なんだったのですか?」
チョロQ「俺は昔、レーサーだった。そこそこ名の知れた、な」
チョロQは、自身の過去を語りだした
「駆け出しの頃は散々言われたよ。『田舎物に何ができる』とかな。だが、そんな俺を励ましてくれた奴が一台だけいた。郷にはレースについて話せる奴はあまりいなかったから、伝説の最速レーサーへの対抗手段を二台で語り合った物だ。レースの時はライバルでも、レース場の外じゃ親友だった・・・」
そこまで言って、チョロQは一旦、語るのを止めた
駅員「・・・どこかで、聞いたことがあるような」
チョロQ「だろうな。チョロQならば、どこかで噂ぐらい聞いていたはずだ。だが、その『伝説』もほんの数年で終わっちまった。政治屋の陰謀でな」
チョロQは、再び語りだした
「・・・ある政治屋が、その最速レーサーとやらの悪評を捜していた。そうしているうちに、その政治屋はそのレーサーの親友が、本来レースに参加できないはずの、あるハンディキャップがあったことが明らかになった。そして、そいつは俺の親友そのものだった・・・」
汽笛が響く
駅員は慌てて旗を取り出す
だが、それは肩透かしだった
貨物列車が、線路を通過していく
チョロQ「・・・どうにも引っかかっていたんだよ。奴がしきりにそんなことを言い出したんだ。くだらない規定とかすっ飛ばして、どんなチョロQでもレーサーになれるようにすればいい、なんてな」
駅員「・・・それで、言われた時にはなんとも思っていなかった、ですか?」
チョロQ「ああ。なかなか鋭いじゃねぇか。結局そのときは、喧嘩になっちまった。だが、なんでそいつがそんな話を持ちかけたか、分かるか?」
駅員「もしや、そのレーサーも圧力を受けていた、と?」
チョロQ「そういうこった・・・いつしかレースは政治の道具になっていた。その政治屋が推しているレーサーを一位に仕立てるために、奴らは邪魔だった。そうしたらまとめて潰すことができる要素が揃った。それで、政治屋は奴に圧力をかけた」
語る声が、どことなく悲しげに感じた
チョロQ「・・・それで、奴は・・・」
飛行機の轟音が響く
チョロQ「レース中に自殺した。壁に突っ込んだんだ」
駅員「・・・レース中に?!」
チョロQ「俺は最初、何がなんだかわからなかったよ。目の前を走ってたはずのあいつが突然、事故を装って壁に突っ込んでったんだからな。結局のところ、俺とあいつは和解することが出来なかった」
駅員「・・・それで、レーサーを辞めたのですか」
チョロQ「・・・空しくなったんだよ、走ることが。気づけば最速レーサーも姿を消したらしい」
親友が消えたからか、陰謀に気づいたからか・・・
チョロQ「そいつが雲隠れしてからどうなったかは知らねぇが、俺は堕落の道を辿った。酔っ払って暴れまわったこともあった。そんなある日、あるお偉いさんに目を付けられた。俺の過去を知っていたらしくてな」
あの事件から数年、レースにまつわる法律はたびたび改正されていた
気づけば、「くだらない規定」は消えていた
「そいつの下で指導教官をやって、俺の教え子は見事に強豪に成り上がっていった。そいつも、奴と同じハンディキャップがあった。だがそれを明かした状態のまま強豪になれたんだ。教え子が強豪になったのは嬉しいが、誰かが死んでから法を改めるなんてやり口が気に入らなかった」
法は何度も変わり、レーサーたちは種別分けされた
チーム制度ができ、グランプリもそのチームからメンバーを選出するようになっていた
チョロQ「それから、教え子達のうちの一台が俺の果たせなかった夢を果たしたのを見た俺は、表舞台を完全に去った。俺のすべきことは終わり、後は俺自身がずっと溜めていた問題・・・すなわち、今俺があんたに話したことを、捜してみようと思ってね」
駅員「チョロQの、存在意義ですか」
轟音が鳴り響く
彼らの上空を、戦闘機が飛んでいく
チョロQ「今、世の中は戦争の真っ只中、それも泥沼だ。いつ終わるかも分からねぇ。聞いた話じゃ、ここから南のほうのブルーウェイという島で、また派手にやってるそうだ」
駅員「・・・知り合いに、陸軍の通信士がいましてね。北のほうは膠着状態だ、と言ってましたよ」
聞き役に徹していた駅員が、口を開いた
チョロQ「・・・膠着か。こうしている間にも、前線じゃあチョロQが死んでいるんだな。なんだかやりきれねぇよ」
駅員「『如何なる危険があっても、俺はそこに行かなければならない』・・・その通信士の言っていたことです。前線の兵隊ではありませんが、彼でさえその覚悟。同じチョロQでも、Qタンクは覚悟が違うんです」
チョロQ「・・・Qタンクにとって、チョロQの存在意義ってなんなんだろうな・・・俺には分からねぇ。でも、案外どっかで、その覚悟ってのが分かっちまうかもしれねぇな」
五度目のキュワール大戦。今度こそキュワール全土に戦火が及ぶ。この地が突然爆撃されることもあるだろう
駅員「・・・通信士がもうひとつ、言っていました。『Qタンクの生き甲斐は戦うことだ。だが無闇に戦うのではない。何かを守るために戦うのだ』と。ヒントの一つになれば、幸いです」
チョロQ「・・・そいつには一度会ってみたいものだな。だが、その前に行くところがある」
駅員「・・・どこですか?」
チョロQ「ミリーガーって国が中央海の北のほうにあるそうだ。そこにはレースを生き甲斐としない、珍しいチョロQが住んでいるらしい。つまり、チョロQの『第三の姿』を見られるというわけだ」
駅員「レースを生き甲斐としないなんて、珍しいチョロQもいるものですな」
チョロQ「『戦い』を生き甲斐とするチョロQなら、そこらじゅうにいるのにな。でも、彼らだって平和を望んでいるだろう?・・・分からん物だな、世の中って」
甲高い音が響く
駅員が音の鳴ったほうを見たあと、チョロQに言う
駅員「・・・来ましたよ」
駅員はホームの端へと移動し、旗を挙げる
チョロQ「・・・そうか。それじゃあ、俺は行くよ。まだまだ話し足りないこともあったが・・・」
列車がホームへと滑り込んでくる
ドアが開く
チョロQ「楽しかったぜ。また会えるかどうかは、分からんがな」
駅員「・・・できれば今度は、終戦後にでも会いましょうや」
チョロQは車内へと入っていった
駅員が笛を吹くと、ドアが閉まった
駅員が旗を挙げ、振った
轟音と共に、列車が走り出す
駅員は、旗を降ろした
気づけば、十五分にも及ぶ長話を、淡々と聞いていた
駅員「・・・やはり、あれは・・・」
上空を、無数の航空機が飛んでいった
CQ暦241年、3月下旬。春先のことであった・・・

南方、グッドウェイ諸島にある島、ブルーウェイ島は航空基地を有する島である
マジノライン島と線路が繋がっていないため装甲列車隊の投入は困難であった
そのため、連合軍南方派遣軍の精鋭部隊においても攻略に難航した
日戦軍団海軍軍令部のある幕僚の「我らが海上部隊はどうした。超弩級戦艦はどうしたというのだ」という発言により、戦艦部隊による突入作戦が敢行されることとなった
航空艦隊及び陸上飛行隊による支援があるとはいえ、他の島々や機動部隊からも航空機が飛び立って来る状況。戦艦数隻による大規模突入作戦は自殺行為も同然であった
だが、「与えられた任務をしっかりこなすことが、あの島で散っていった物に対する報い」と、艦隊司令はこの作戦を実行に移した
無数の航空機が、戦艦へと襲い掛かる
高角砲が射撃を開始する
数機が墜落する
機関砲の一撃が命中、敵急降下爆撃機が炎上する
急旋回で魚雷をかわしていく
艦長「舵戻せ!」
副長「舵、戻ぉ〜せぇ〜!」
もう一発をかわす
艦長「・・・成功しますかね、この作戦?」
艦隊司令「分からん。ただ、我々はそれをやるまでだ」
友軍航空隊の支援があるとはいえ、大規模な要塞島へ殴りこむのだ
連合軍最強の戦艦である「大和」でさえ、突破は困難であろう
幸い、敵航空機は急降下爆撃機のみで、艦艇最大の敵とも呼べる雷撃機の姿は殆どない
もっとも、急降下爆撃機も錬度次第では恐ろしい敵になりうる。空母の場合、むしろ急降下爆撃機のほうが恐ろしい
逆ガル翼、固定脚の機影が迫る
高射砲射撃が命中、爆散する爆撃機
低空を飛ぶ双発雷撃機
機関砲が射撃を開始する
銃弾、直撃
火を噴いて散る雷撃機
ブルーウェイ沖、波高し
第十二話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十二話
 松井一真  - 2008/11/17 20:48 -
  
忘れてたレイオガル。そしてついに機銃兵に名前が。

第十二話 北方最大の戦い
さて、すっかり忘れ去られていたかもしれないが、レイオガル王国軍及びカルオス帝国軍は、ある大陸へとたどり着いていた
ゾルドルク元帥「・・・うぅ...いてててて、何がおきた!?」
気が付けば、辺りは荒涼とした大地が広がっている
ライズライク中佐「う〜ん・・・遺跡がない」
さっきまであったはずの、遺跡はない
バルゴオ大将「言われてみれば、そうだな。」
ガモン准将「あたたた。年には腰に来るの〜。」
いつになく年よりくさい口調で、ガモンが言う
ニマスト大将「腰ってどこだ!?」
ライズライク中佐「痛いってことは、やっぱり落ちたのか...」
どうやら、高いところから落下したようだ
ゾルドルク元帥「遺跡が消えてしまっているな・・・。」
改めて、ゾルドルクが呟く
あったはずの遺跡が無くなった
もしや、新兵器によりキュワールは壊滅してしまったのか
だが、ライズライクには一つだけ気がかりなことがあった
ライズライク中佐「残骸がない・・・それなのに何故私たちは消えなかったのだろう・・・」
そう、彼ら自身はどうして消えなかったのだろうか
すると、謎のチョロQがやってきた
???「誰だ?お前たちは!!ここは神聖なる地『ゴッド大陸』だぞ!!お前たち!!どこからこの大陸に入った?許可書を見せろ!!」
ものすごい剣幕で叫んでいる
一同「ゴット大陸〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
一同は驚愕した
「ゴッド大陸」、すなわち「神の大陸」。デスゴッド大陸すなわち死神の大陸と対を成す存在。やはり存在していたのだ
???「何故驚く?もしや・・・お前たちはキュワール世界の者か!?」
ガモン准将「もしや!」
謎のチョロQの言葉を聞いたガモンは、あることを思い出した
ガモン准将「グラデバッシュル遺跡に残っていた壁画に残されたもう一つの世界への入り口と、もう一つの世界というのはこの世界なのか!?」
彼はグラデバッシュル遺跡の調査に参加していたのだ
ガモン准将「これは驚いた!グラデバッシュル遺跡に残っていたものは壁画が一部砕けて重要な部分がなかったのだ!」
グラデバッシュル遺跡のそれは崩落の影響か、肝心の部分が欠けていたのだ
ガモン准将「ここがそうなのか。あの遺跡はこの世界と唯一つながるスターゲートが眠っていたわけだ。」
スターゲート、すなわち他の惑星へと通じると見られる謎のゲートである
???「ほぉ、しかし何故あなた方はここにスターゲートを通ってこられたのですか?」
ガモンの説を聞いていた謎のチョロQが言った
ライズライク中佐「通ったというより・・・スターゲートが開かれたんです。」
ライズライクは答えた
とりあえず、ここが別の惑星であることだけは分かったのだが、果たして如何にして再びスターゲートを開けばよいのだろうか
それから考えた結果、とりあえずこの地での戦いに身を投じることになった
それから約一年。キュワールではノースグリーン大陸で激闘が繰り広げられているのだが、勿論彼らは知るよしもない
かつてこの地では大規模な戦争が行われていた。それから約一〇〇年が経過したといわれている
彼らは、「何か」と戦っていた
エストロネ・シザス・ガイ元帥「一体、あれは何なんだ・・・」
ライズライク中佐「おそらくは移動要塞・・・かつてQシュタインが開発していた『ヘテロ』のようなものでしょう」
現地のQタンクたちと合流して戦っていたのだが、「それ」は恐ろしく強く、部隊にも損害が出ている
カルオスとは一時休戦し、「それ」との戦いにおいて共同戦線を張っている
ゼルフ「分隊長!右前方、敵超兵器接近!」
慌てて瓦礫の陰に隠れる
銃弾が瓦礫に命中する
同じ瓦礫の陰に隠れていた狙撃兵らしきレオパルト2A6が言った
狙撃兵「俺の部下も、『あれ』にやられた。酷い戦いだった・・・」
ゼルフ「・・・一体、あなたは・・・」
狙撃兵「ここにあった国の、師団長だった。狙撃を得意とする師団でな。いい奴が揃っていた。だが・・・『あれ』との戦いで・・・総司令も、戦友たちも、信頼していた副官も・・・」
ゼルフ「・・・・」
狙撃兵「戦局は俺たちの優位だったはずなのに、いつのまにか俺たちは負けていた」
近くで爆発が起こる
分隊長「砲撃来るぞ、避けろ!」
急いで逃げる数両のQタンク
瓦礫に砲弾が命中、爆発する
別の瓦礫へ隠れるQタンクたち
狙撃兵「・・・あんたらの祖国、そうなってなければいいな」
ゼルフ「・・・そうですね」
エストロネ・シザス・ガイ元帥「一時撤収だ!近くの塹壕まで逃げるぞ!」
彼らは後にカルオス帝国の宇宙進出の礎を築くこととなるのだが、それは、また別の話となる

さて、舞台は再び転換。北方ノースグリーン大陸の国、チョロ〜ンへと移る
マッグユーノスの街に待機していた第一〇二中隊は、第二軍直轄連隊の補充として、大都市キョウビーチャの攻撃作戦に参加することとなった
プロトン通信兵「『指揮系統は第一軍からの直通となる。独自に遊撃部隊として行動せよ』とのことです」
ロドスシルト少佐「ロッキード司令の厚意に感謝したいところだな・・・中将は?」
プロトン通信兵「『二個中隊を応援に出す。すぐ追いつく』、以上です」
精鋭が三個中隊、第二軍直轄連隊の残存勢力はさっき出て行った自己補充分を含めて一個連隊。クリーク陸軍の二個連隊を含めればミニッツワーモ攻撃とほぼ同等の戦力が得られるが、キョウビーチャにはこれまで撤退した橋頭堡からの部隊が一堂に会している
ロドスシルト少佐「・・・航空隊は?」
プロトン通信兵「日戦軍団第一機動部隊及び、王国海軍第三艦隊が支援に参加するとのことです」
ロドスシルト少佐「『民兵』は牽制に当たっていたのではないのか?」
副官「陸上航空隊の配置が完了したそうです。『これまですまなかった。ようやく支援に参加できる』とのことです」
すると、司令室に一両のヴェスペがやってきた
コムニエムだ
コムニエム軍曹「司令!怪我治りました!いつでも行けます!」
副官「・・・頼もしいな」
スミューゲン中尉「一応、兵舎にて待機といっておいたのですが・・・」
ロドスシルト少佐「まあいい。治って何よりだ。それよりも・・・死に急ぐなよ」
コムニエム軍曹「了解!」
コムニエムは司令室を走り去っていった
ロドスシルト少佐「さて、後5日か。それまで休憩だ」
第一〇二中隊の面々は、五日後の作戦決行まで待機することとなった

ある前線基地。兵士達が撤退の準備をしている
チョロ〜ン兵士A「撤収だってよ。一体俺たちはどこまで逃げればいいんだ?」
チョロ〜ン兵士B「知るかよ。とりあえずはキョウビーチャまで行くんだ。ここにいる民間車たちと一緒にな」
撤収する兵士達は、どことなく疲れているように見えた
撤収には民間車たちも同行していた
将校の一両が怒鳴り散らしている
チョロ〜ン将校A「民間車たちは置いていけといっただろう!戦力外のチョロQを連れてくるな!」
チョロ〜ン将校B「置いていくわけにはいかん!たとえそれが命令であってもだ!」
チョロ〜ン将校A「なにぃ・・・皇帝陛下の意思に背くつもりか!それでも貴様は・・・」
チョロ〜ン将校B「Qタンクの本分とは何だ!」
チョロ〜ン将校A「祖国を守ることだ!」
チョロ〜ン将校B「そうだ・・・祖国とは単に土地そのものを指すのではない。自然、街、家、そしてそこに住むチョロQたち・・・すなわち民間車たちだって『祖国』のうちだろう!」
大喧嘩は続いている
チョロ〜ン兵士A「・・・まただ。分隊長とアンバー曹長の大喧嘩」
チョロ〜ン兵士B「まさかあそこまで対立するとはなぁ・・・」
機材を回収しつつ、兵士達が呟く
第829分隊のアンバー曹長と、彼らの属する分隊のエッケム曹長は対立が激しいという
チョロ〜ン将校B「・・・それが分からん奴は、死ぬまでだ!」
チョロ〜ン将校A「・・・好きにしろ!」
アンバー曹長は早々と施設を出て行った
チョロ〜ン兵士A「・・・でも、あれは分隊長のほうが正しいと思うよ」
チョロ〜ン兵士B「俺も同感だ」
それから数日後、彼らは無事、キョウビーチャへと到着した

大都市、キョウビーチャ
木造建築とコンクリートの建物が立ち並ぶ近代的な町で、すぐ横の大きな湖は運河と繋がっている
ここには、チョロ〜ン陸軍の精鋭たちが集まっていた
モラスト少将「・・・諸君、ここが砦だ。なんとしてでも守り抜くぞ」
前線から引き上げた将兵達は、基地司令官の通信を聞いていた
サミッティー少佐(通信)「第786中隊、配置よし!」
ドドビガ大尉(通信)「第892中隊、配置よし!」
各陣地に居座る将校達が言う
ドタグラ大佐「・・・第63連隊、配置よし!」
司令室にいるドタグラ大佐が続ける
モラスト少将「・・・今度こそ食い止めるぞ。連合の大津波をな」
大要塞となったキョウビーチャ。そこには、あの機関銃手たちもいた
パナール上等兵(車種:ルノーNC戦車)「俺たちにとって、ここは最後の砦となるな」
ブレダ上等兵(車種:M13/40)「ああ。先に死ぬんじゃないぞ!」
パナール上等兵「そっちこそ!」
上空に轟音が鳴り響く
友軍の航空隊だ
防衛体制は万全
来るなら来て見ろ、連合軍。兵士の一両が、そう呟いた
第十二話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十二話
 松井一真  - 2008/11/17 20:49 -
  
キョウビーチャ戦の幕開け。今回は対空戦闘のみで。

第十二話 北方最大の戦い
日戦軍団、第一機動部隊、空母「赤城」
ノースグリーン攻略の要となる六隻の空母の筆頭であり、司令長官赤城中将が座乗する艦である
日戦軍団通信兵「・・・司令、来ました。『本日、予定通り作戦を決行する。航空攻撃隊は直ちに発進準備せよ』、以上です!」
赤城中将「・・・了解した。第一次攻撃隊、発艦準備急げ!」
艦長「第一次攻撃隊、発艦準備急げぇ!」
艦長たちが復誦する
「北方戦線最大の機動部隊」が動き出した

マッグユーノス郊外に、三個中隊が集結した
ビスカイト中将「すでに知っていると思うが、本日我が軍は大都市、キョウビーチャを攻撃する。我々は遊撃部隊として連合軍の突入を支援する。前進、始め!」
ビスカイト中将指揮のもと、プロトン王国陸軍第一〇二中隊他計三個中隊が、キョウビーチャへと前進を開始した
副官「・・・勝てますかね?」
ロドスシルト少佐「今までもギリギリだ。今度は・・・もし勝てても、長期戦だな」
副官の質問に、ロドスシルトはそう答えた
これから始まる戦いは、ノースグリーン大陸においてもっとも大規模で、そして過酷な戦いとなる

キョウビーチャ近郊上空、一機の大型機が飛んでいた
機長「やっと、積極的な攻撃作戦ができるようになったな」
今度の攻撃作戦は、マッグユーノス近郊の飛行場空爆作戦である
ここを撃滅すれば、チョロ〜ン本土奪還も不可能ではなくなる
勿論、海軍の頑張り次第でもあるのだが、それに関しては問題ないだろう
進軍する敵部隊への奇襲は、キョウビーチャ所属の陸軍航空隊が行う手筈となっている
機長「別働の二番機は、上手いことやってるかな?」
副長「大丈夫だと思いますよ。タカスギの国防はたいしたことがないそうですから」
機長「おいおい、核弾頭まで持ってる国がどうしてそんなに国防に難があるといえるのかね?」
副長「主力部隊は植民地の島に出張ってるそうです。残りは・・・たいしたことの無い面子だそうですよ」
タカスギ、すなわちQQQQは、建国当時のチョロ〜ンの領土であった
現在の陸軍総司令官である高杉元帥の祖先は、独立戦争の英雄であったという
機長「我が国を裏切ったばかりか、大量虐殺とは、全く態度のでかい国だ」
副長「全くです。しかし、その前に我々は祖国を襲う侵略車どもから、祖国を守らなければなりません」
機長「・・・そうだな」
眼下には平原が広がっている
数分もすれば、目標となる飛行場が見えるだろう

平原を行く一本の道路を、Qタンクたちが進軍していく
リピーレド元帥「もうすぐキョウビーチャだ。警戒を厳となせ!」
第二軍直轄連隊は、後続の三個中隊の到着を待って、キョウビーチャに突入する予定である
その前にキョウビーチャ付近にて待機すべく、進軍を続けている
プロトン兵士A「休みの殆ど無い突進作戦だが、果たして大丈夫だろうか?」
プロトン兵士B「一応勝っているんだし、問題は無いんだろ」
プロトン兵士A「それにしても滅茶苦茶な作戦だな。上は何を考えているのやら」
プロトン将校A「その『上』が近くにいることを忘れるなよ」
すると、上空に轟音が響き渡った
ミフェイドビッチ大佐「敵襲!」
迫り来る爆撃機編隊
そして、爆撃機から無数の爆弾が投下された
プロトン将校A「伏せろ!」
次々と起こる爆発
数両のM4が吹き飛ばされる
慌てて近くの木々の陰に隠れる将校たち
プロトン兵士A「危ねぇ・・・!」
相次ぐ爆発
急降下爆撃機、機銃掃射をしつつ爆弾を投下する
銃弾を受けM3が爆発する
慌てて退避する数両のQタンク
だが、爆風を受け吹き飛ばされる
M42が対空射撃を行う
だが、機銃掃射を受け撃破される
プロトン将校B「撃つな!撃つと場所がばれるぞ!」
将校が隠れている倒木に機銃弾が命中する
爆発で木々が倒れる
退避するQタンクたち
数分後、敵爆撃機は飛び去っていった
リピーレド元帥「敵の攻撃が止んだ。進撃を再開する!」
退避していたQタンクたちは一斉に隊列に戻る
先の攻撃で部隊に少なからず損害があったが、それを確認するのはしばらく後になるだろう

マッグユーノス近郊上空、前方に飛行場が迫りつつある
前方警戒手「機長、もうすぐ目標です」
連合軍機が接近する
機長「・・・来たか」
連合軍機、次々と交戦を開始する
前方警戒手「射撃準備、完了!」
機長「よし、射撃始め!」
機関砲が撃ち始める
連合軍機、ことごとく撃墜される
続いて高射砲が撃ち始める
数発ほど被弾するが、支障は無い
機銃掃射を受け、撃破される高射砲
逃げ惑う敵戦車たち
だが、機銃弾は容赦なくそれらを襲う
爆発、炎上する施設郡
機長「よし、任務完了。そのままキョウビーチャまで戻るぞ」
眼下には連合軍のチョロQたちが走り回っている
機長「・・・許せ。これが戦争だ」
空中戦艦の飛行場攻撃作戦は見事成功。これにより連合軍の航空支援は機動部隊によるそれのみとなった

キョウビーチャ近郊、第二軍直轄連隊は一旦集合した
プロトン将校A「第287小隊、損害無し!」
プロトン将校B「第258小隊、損害四両!」
プロトン将校C「第269小隊、損害七両!」
将校たちが、損害を報告する
リピーレド元帥「よし、後は彼らの到着を待とう」
ミフェイドビッチ大佐「・・・彼ら?」
リピーレド元帥「『最強の援軍』だよ」
すると、無線機を持っていた兵士が、マッグユーノス基地からの連絡を伝えた
プロトン通信兵「第一〇二中隊から入電です。『現在ミニッツワーモより高速輸送車にて移動中。すぐに追いつく』、以上です!」
ビスカイト中将が指揮する第一軍北方派遣部隊は、高速輸送車二〇両を用いて移動していた
航空隊の再攻撃までの隙を突いて、ここまでやって来るという計画だ
プロトン通信兵「あと一時間三〇分で突入です」
リピーレド元帥「援軍の到着予定は?」
プロトン通信兵「この分だと・・・突入開始とほぼ同時です」
ミフェイドビッチ大佐「ギリギリを突いたか。流石はビスカイト中将・・・」
リピーレド元帥「スピードに越したことは無いな」
まもなく日戦軍団海軍による総攻撃が開始される。それに続いて突入するのだ
おそらく第一軍北方派遣部隊は輸送車ごと突入するだろう
他の連合軍陸上部隊もこのキョウビーチャ付近で待機している
当初の計画ではレイオガル陸軍も参加予定だったのだが、レイオガルの主戦力は一年ほど前より行方不明である
そのため、当初の計画では占領されたチョロQアイランドの解放作戦に向かう予定だったニビリア・ヒチニリア連合部隊を急遽、こちらへ派遣することとなったのだ
一時間後、東の空から轟音が響き渡った
プロトン将校A「来たぞ!友軍の航空隊だ!」
日戦軍団海軍第一機動部隊艦載飛行隊が、キョウビーチャの攻撃に来たのだ

サイレンが鳴り響く
チョロ〜ン将校「敵襲ぅーーー!敵襲ぅーーー!」
兵士達が一斉に配置に付く
ついにノースグリーン大陸における最大の戦いが始まった
重機を持った二両の兵士も、銃座へとたどり着いた
パナール上等兵「高射銃架があってよかったな」
ブレダ上等兵「全くだ。敵機が襲い掛かってるのに逃げるだけってのは、機銃兵として性に合わんからな」
パナール上等兵「・・・死ぬときは一緒だぜ」
ブレダ上等兵「さっきも言った気がするな・・・俺が」
上空に轟音が響く
パナール上等兵「来たぞ!」
機関銃を構えるブレダ上等兵
辺りで爆発が巻き起こる
迫り来る爆撃機
撃ち始めるブレダ上等兵
敵機は回避運動を取るべく上昇していく
かと思えば、旋回して爆弾を投下した
パナール上等兵「退避!」
慌てて退避する二両
爆弾は銃座の近くに命中した
幸い、二両は無事だった
パナール上等兵「大丈夫か?!」
ブレダ上等兵「ああ、まだいける」
再び銃把を握るブレダ上等兵
敵機が迫る
ブレダ上等兵「喰らえ!」
銃弾命中、敵機は煙を噴いて離脱していく
ふと見ると、翼には赤い円
ブレダ上等兵「あのマーク・・・『東の民兵』か?」
パナール上等兵「ああ、らしいな。一年前にここで洪水起こした奴らだって聞いたが」
ブレダ上等兵「あの時はフロート付きだったって聞いたぜ」
パナール上等兵「フロート付きで恐ろしく速けりゃ、赤い円が見えなくても『東の民兵』だってよく言ってたもんだな」
街中で次々と起こる爆発
ふと見ると、隣の銃座に爆弾が命中した
パナール上等兵「あっ!」
急いで無線機を取るパナール上等兵
パナール上等兵「第三五番銃座、被弾!被害甚大!」
ドドビガ大尉(通信)「まだ一個だ!やれるぞ!『民兵』は帰還重視だから、煙さえ噴かせりゃ後は問題ない!」
固定脚の爆撃機が迫る
銃弾、数発が命中
だが、そのまま爆弾を投下する
ブレダ上等兵「退避!」
物陰に隠れる二両
爆弾は近くの施設に命中した
再び銃座に戻る二両
続いて単発のやや大型の機体が迫る
数発の銃弾をもろともせず、爆弾を投下する
再び退避する二両
爆弾、今度は銃座付近に直撃する
ブレダ上等兵「・・・この戦い、本当に生き延びれるのか?」
パナール上等兵「・・・大丈夫、俺たちは不死身だ。これまで幾多もの修羅場を乗り越えただろう!」
給弾をしつつ、パナール上等兵が言う
ブレダ上等兵「・・・ああ、そうだったな」
再び構えるブレダ上等兵
チョロ〜ン兵士A(通信)「こちら第十七番銃座。不死身の三六番、状況はどうだ?」
パナール上等兵「ああ、こっちは良好だ!さっきのを含めて四機ぐらいは煙噴かせた」
チョロ〜ン兵士B(通信)「あいつらの機体、やけに頑丈になったよな。ウルタンクの報告じゃちょっと前まで防弾性なんかほとんど無かったって言うのに」
パナール上等兵「そりゃ、バックがQシュタインじゃ仕方ないだろ」
対空戦闘はなおも続く
そして、司令部から新たな通信が入った
ドタグラ大佐(通信)「こちら基地司令部。敵陸上部隊がキョウビーチャに接近しつつあり!」
ブレダ上等兵「・・・おいでなすったか。対空戦済ませたら、俺たちお得意の陸戦と行こうぜ!」
パナール上等兵「上が許してくれればな」
大体が爆弾を投下したのか、敵の航空隊は撤退しつつある
そろそろ、陸戦への移行命令が下るだろう

キョウビーチャ付近に、二〇両もの装甲車がやってきた
ビスカイト中将(通信)「こちら第一軍北方派遣部隊。予定通りの時間だ。このまま突っ込むぞ!」
ミフェイドビッチ大佐「こちら第二軍直轄連隊、了解。これより突入を開始します」
リピーレド元帥「よし、やっと俺たちの出番だ。行くぞ!」
無数のQタンクが進撃を開始する
ノースグリーン史上最大の陸戦が、始まろうとしていた
第十二話 終わり
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青き名将(仮題) 第十二話 あとがき
 松井一真  - 2008/11/17 21:32 -
  
あとがき:月間ペース復活をスローガンに進めていたため、久しぶりにやや短めになった第十二話。SCQの第四十六話〜第四十七話の時系列ですが、色々と実験をしてみました。
「レースにも戦争にも間接的にしか関わらないチョロQ」である駅員を主題に置いた冒頭部。いずれはこの駅員のスピンオフとかもやってみたいです。この駅を偶然訪れた「初老のチョロQ」は勿論ノラヒカ。ガラにも無く昔のことを語りだしてます。彼の向かう先はミリーガーアイランド。つまりレースや戦争を主題に置かないチョロQたちが住む国。彼はチョロQのさまざまな側面を捜そうとしているようです。
ブルーウェイ島突入作戦。この際前回のマジノライン島同様センスの無いネーミングは無視して(何でこんな名前にしたのかは自分でも分からない)、「男たちの大和」みたいなものがやりたかったんです。ただ、Qトルックはドイツ機を主力としている(あくまで今作のみで。「紀伊」では自由にやってくださって結構です)ので、アベンジャーに当たる雷撃機がいない。やむなくJu88を起用しました。機動性高いし。機銃座のほうは「紀伊」の方でやりたいと思います。
レイオガル軍の戦い。実はSCQでは第四十六話のアファレートへの到着以来、レイオガルとカルオスの動向はLaitoさんの都合で全く描かれていませんでした。従って今回の「あれ」との戦いは完全に僕のオリジナルです。
ちなみに所属部隊が壊滅した狙撃兵はSCQ第五十四話に登場したデュヒューラー中将です。一話限りの登場だったので殆ど忘れてた。
コムニエム復帰。上陸戦で重傷を負ったので一年程本土で休養していたようです。
前線基地からの撤退。この場面で対立するアンバー曹長とエッケム曹長は、「大日本帝国」という映画の影響です(また東映+舛田監督作品だ)。この作品においてサイパン島に潜伏していた陸軍の将校が民間人を連れて撤退するか連れずに撤退するかでもめている場面があり、これをモチーフにしました。
パナールとブレダ。第十話に登場した機銃兵です。射手がブレダ、給弾手がパナール。色々考えた末にこの名前です。本当は両方とも機関銃メーカーの名前を予定していたんですがフランスはホチキスぐらいしかなかったのでやむなく装甲車のパナールで。
進撃中のプロトン軍に対する空爆。これも「大日本帝国」における「マレー半島を進軍する日本軍に対する英軍の砲撃」がモチーフ。
対空戦闘。ライトウォーター爆撃で登場した銃座の場面をリメイクしたかったのでやりました。ただ彼らには次の陸戦があるので流石に爆弾が命中して云々はしてません。

さて、次回はついに陸戦。敵味方のさまざまな兵士の視点からノースグリーン最大の戦いを描く予定です。
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2008/11/19 19:19 -
  
> あとがき:月間ペース復活をスローガンに進めていたため、久しぶりにやや短めになった第十二話。SCQの第四十六話〜第四十七話の時系列ですが、色々と実験をしてみました。
こちらはかなり遅延中。だめだこりゃ(オイ
> 「レースにも戦争にも間接的にしか関わらないチョロQ」である駅員を主題に置いた冒頭部。いずれはこの駅員のスピンオフとかもやってみたいです。この駅を偶然訪れた「初老のチョロQ」は勿論ノラヒカ。ガラにも無く昔のことを語りだしてます。彼の向かう先はミリーガーアイランド。つまりレースや戦争を主題に置かないチョロQたちが住む国。彼はチョロQのさまざまな側面を捜そうとしているようです。
やはりノラヒカでしたか。形は出てきてたけど名前がでてこなかった・・・
> ブルーウェイ島突入作戦。この際前回のマジノライン島同様センスの無いネーミングは無視して(何でこんな名前にしたのかは自分でも分からない)、「男たちの大和」みたいなものがやりたかったんです。
ただ、Qトルックはドイツ機を主力としている(あくまで今作のみで。「紀伊」では自由にやってくださって結構です)ので、アベンジャーに当たる雷撃機がいない。やむなくJu88を起用しました。機動性高いし。機銃座のほうは「紀伊」の方でやりたいと思います。
確かにドイツ機だと専用の雷撃機はいませんね。雷撃可能であればJu88やJu87(こちらは試作のみ)がありますが・・・
> レイオガル軍の戦い。実はSCQでは第四十六話のアファレートへの到着以来、レイオガルとカルオスの動向はLaitoさんの都合で全く描かれていませんでした。従って今回の「あれ」との戦いは完全に僕のオリジナルです。
完全に忘れてました。つーかまだいたの?ぐらいな感じでした^^;
> ちなみに所属部隊が壊滅した狙撃兵はSCQ第五十四話に登場したデュヒューラー中将です。一話限りの登場だったので殆ど忘れてた。
> コムニエム復帰。上陸戦で重傷を負ったので一年程本土で休養していたようです。
そしてまた負傷しそうな予感がする俺。
> 前線基地からの撤退。この場面で対立するアンバー曹長とエッケム曹長は、「大日本帝国」という映画の影響です(また東映+舛田監督作品だ)。この作品においてサイパン島に潜伏していた陸軍の将校が民間人を連れて撤退するか連れずに撤退するかでもめている場面があり、これをモチーフにしました。
> パナールとブレダ。第十話に登場した機銃兵です。射手がブレダ、給弾手がパナール。色々考えた末にこの名前です。本当は両方とも機関銃メーカーの名前を予定していたんですがフランスはホチキスぐらいしかなかったのでやむなく装甲車のパナールで。
機銃兵キターーーーーー!!!これからの活躍に期待。
> 進撃中のプロトン軍に対する空爆。これも「大日本帝国」における「マレー半島を進軍する日本軍に対する英軍の砲撃」がモチーフ。
> 対空戦闘。ライトウォーター爆撃で登場した銃座の場面をリメイクしたかったのでやりました。ただ彼らには次の陸戦があるので流石に爆弾が命中して云々はしてません。
ライトウォーターの時は爆撃でかなりの被害がでましたからね
>
> さて、次回はついに陸戦。敵味方のさまざまな兵士の視点からノースグリーン最大の戦いを描く予定です。
現在未だ完成せず。どうしよう・・・・
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十二話 あとがき
 松井一真  - 2008/11/19 20:01 -
  
> > あとがき:月間ペース復活をスローガンに進めていたため、久しぶりにやや短めになった第十二話。SCQの第四十六話〜第四十七話の時系列ですが、色々と実験をしてみました。
> こちらはかなり遅延中。だめだこりゃ(オイ

こちらはスパム対策ついでに迅速に執筆しております。

> > 「レースにも戦争にも間接的にしか関わらないチョロQ」である駅員を主題に置いた冒頭部。いずれはこの駅員のスピンオフとかもやってみたいです。この駅を偶然訪れた「初老のチョロQ」は勿論ノラヒカ。ガラにも無く昔のことを語りだしてます。彼の向かう先はミリーガーアイランド。つまりレースや戦争を主題に置かないチョロQたちが住む国。彼はチョロQのさまざまな側面を捜そうとしているようです。
> やはりノラヒカでしたか。形は出てきてたけど名前がでてこなかった・・・

HG4のキャラクターは個性豊かなのでSCQにおいてたびたび登場させたいと思います。

> > ただ、Qトルックはドイツ機を主力としている(あくまで今作のみで。「紀伊」では自由にやってくださって結構です)ので、アベンジャーに当たる雷撃機がいない。やむなくJu88を起用しました。機動性高いし。機銃座のほうは「紀伊」の方でやりたいと思います。
> 確かにドイツ機だと専用の雷撃機はいませんね。雷撃可能であればJu88やJu87(こちらは試作のみ)がありますが・・・

ちなみにアドバンスド大戦略だと水上機のHe115が雷撃機で、ノルウェー戦における英駆逐艦への止めに活躍してくれました。もっとも雷撃機としての活躍はノルウェー戦ぐらいでしか出来ませんでした(以後は爆撃機としての活躍)が。

> > レイオガル軍の戦い。実はSCQでは第四十六話のアファレートへの到着以来、レイオガルとカルオスの動向はLaitoさんの都合で全く描かれていませんでした。従って今回の「あれ」との戦いは完全に僕のオリジナルです。
> 完全に忘れてました。つーかまだいたの?ぐらいな感じでした^^;

正直僕もSCQ時代、執筆中に忘れかけてました。ああ、そういえばいたんだみたいな感じで。Laitoさんが上手い具合にけりをつけてくれなければリゾニアは存在してませんでした(おい)。

> > コムニエム復帰。上陸戦で重傷を負ったので一年程本土で休養していたようです。
> そしてまた負傷しそうな予感がする俺。

今度はどうなるか未定です。

> > パナールとブレダ。第十話に登場した機銃兵です。射手がブレダ、給弾手がパナール。色々考えた末にこの名前です。本当は両方とも機関銃メーカーの名前を予定していたんですがフランスはホチキスぐらいしかなかったのでやむなく装甲車のパナールで。
> 機銃兵キターーーーーー!!!これからの活躍に期待。

今度も大都市を縦横無尽に大活躍します。

> > 対空戦闘。ライトウォーター爆撃で登場した銃座の場面をリメイクしたかったのでやりました。ただ彼らには次の陸戦があるので流石に爆弾が命中して云々はしてません。
> ライトウォーターの時は爆撃でかなりの被害がでましたからね

あれも映画の影響だったりするんですがね。あちらは豊橋市制作のちょっとローカルな映画なんですが。

> > さて、次回はついに陸戦。敵味方のさまざまな兵士の視点からノースグリーン最大の戦いを描く予定です。
> 現在未だ完成せず。どうしよう・・・・
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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