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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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後半。若干決着を急ぎ過ぎたかも。
宇宙戦艦紀伊 外伝 デヴォリアに八地あり
水雷長「見事なまでの長槍か・・・アレ、行きますか」
山辺少佐「囮魚雷発射準備!」
艦尾側にある第二発射機には、囮魚雷が装填されている
熱源を放ち、敵の魚雷を撹乱するようになっている
水雷士(通信)「発射準備よし!」
山辺少佐「敵の第二射が発射され次第、本艦隊の進行方向に向けて撃て!」
敵艦隊はこちらに向かい前進する
距離を詰めて第二射を撃つらしい
牽制のためか砲撃を再開する敵艦
光線のひとつが「龍田」を掠める
山辺少佐「被害報告!」
副長「左舷に被弾するも損傷軽微!」
敵艦はなおも前進してくる
山辺少佐「ひきつけろ!」
そしてついに敵艦から第二射が放たれた
山辺少佐「よし、囮魚雷発射!」
水雷長「てーっ!」
第二発射管から囮魚雷が放たれる
それはまっすぐ艦隊の前方に向かっていった
山辺少佐「よし、右舷機関停止、面舵一杯!」
魚雷と並行していた艦隊は、一旦敵艦隊に背を向ける
そのころ別働隊が敵艦隊と交戦を開始した
敵艦隊は突撃してくる駆逐艦に対し、一斉に魚雷を叩き込んだ
しかし我らが駆逐艦は各艦ごとにバラバラに急旋回し、魚雷を回避した
そして敵艦隊の中央に飛び込み、魚雷を撃ち込んだのである
爆発、炎上する敵軽巡洋艦
航海長「練度の低い相手で助かったな・・・」
別働隊と残存駆逐艦の間では主砲の撃ち合いが始まっており、物量で勝る我が方が優位に立っている
もっとも何隻かは砲撃を受け損傷を負っているようだった
加来大佐「被弾した艦は後退、応急修理に務めろ!」
まだ敵本隊の動きは見られない
あくまで様子見といったところだろうか
しかしこれで動かざるを得なくなるはずだ
山辺少佐「両舷前進強速!突っ込め!」
急速前進し、敵重巡洋艦に突っ込む
参謀「正気か!?」
加来大佐「相手に魚雷をかわされないようにするには、至近距離まで一気に突っ込むしかない!」
慌てふためいたように重巡の砲塔が旋回し、こちらに砲撃を仕掛ける
山辺少佐「両舷停止、取り舵一杯!」
副長「取り舵一杯!」
つんのめるように急旋回する「龍田」
山辺少佐「魚雷発射準備!目標右舷前方の敵重巡洋艦!」
加来大佐「『菖蒲』以下四艦は後続艦を攻撃!」
無傷の右舷を晒しながら、魚雷発射管を旋回する
それに呼応するように、後続の駆逐艦四隻が「龍田」をかわして敵艦隊に飛び込む
山辺少佐「魚雷発射!」
水雷長「てーっ!」
敵の砲撃が右舷に命中するが、雷撃に支障なし
四本の魚雷が敵重巡洋艦の横っ腹に叩き込まれる
続いて全速力で敵艦隊に突入した四隻の駆逐艦が、すれ違いざまに一斉に魚雷を叩き込んだ
山辺少佐「両舷前進強速!」
後続の敵軽巡洋艦も、魚雷を受け損傷している
続けざまに主砲の砲撃を受け、敵軽巡洋艦の砲塔が吹き飛ぶ
爆発、炎上する敵軽巡洋艦
想定外の動きに対処できなかったのか、敵駆逐艦もほとんど反撃できないまま砲撃を受け沈黙した
そのとき、残っていた敵重巡洋艦が反撃を開始した
急旋回で回避するが、間に合わない
右舷に被弾する「龍田」
副長「右舷大破!」
バランスを崩し、一瞬船体が傾く
山辺少佐「取り舵一杯!」
未だ損傷の少ない左舷を敵側に向け、少なくとも沈没を防ぐ
主砲塔が旋回し、敵艦を攻撃する
被弾するも、なおも前進する敵重巡洋艦
山辺少佐「衝撃に備えろ!」
そのとき、敵重巡洋艦が爆発した
反転した駆逐艦が、敵重巡洋艦を仕留めたようだ
山辺少佐「奴さん、手間を取らせてくれたな・・・」
加来大佐「敵の残りは・・・」
こちらは駆逐艦の半数近くが少なくない損傷を負っている
敵はほとんどが撃沈されたものの、なおも旗艦とおぼしき重巡洋艦は無傷である
このまま向かってくるならば我が方の全滅は免れない
しかし、敵艦隊は反転、離脱していく
電測員「敵艦隊、離脱して行きます」
加来大佐「どういうことだ?あと一息でひねり潰せるだろうに・・・」
そのとき、艦隊の直上を機影が飛び去っていった
友軍の航空隊のようであった
どうやら先ほどの連絡を受けて飛来したようだった
山辺少佐「友軍に助けられましたね・・・」
撤退する敵艦隊を、友軍の航空隊が追撃する
加来大佐「よし、ここは友軍に任せて離脱する!」
別働隊を合流させ、帰還の途につく第八地方艦隊
山辺少佐「・・・しっかし手ひどくやられましたね。しばらく哨戒への参加は無理そうですね」
加来大佐「デヴォリアにいるのは我々だけではない。そこまでの問題ではないよ。そんなことより・・・」
山辺少佐「・・・司令?」
加来大佐「敵の旗艦が戦艦だったら、どうしてた?」
先ほどの哨戒中に話した一件の延長である
想定以上の戦闘能力を持ちうる敵艦隊と交戦した場合は・・・
山辺少佐「・・・できるなら一撃離脱。それに限りますかね」
この戦闘で第八地方艦隊は巡洋艦一、駆逐艦六が大破するが、一隻の損失もなく敵艦隊を壊滅せしめた
この戦果が後に、キュワール連合軍内において“デヴォリアに八地あり”と讃えられるきっかけとなったのである
終わり
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