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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:青き名将(仮題) 第十五話
 松井一真  - 2009/6/14 23:10 -
  
スーパー・・・もとい、グライセン登場。伊福部昭の曲を聞きながら書きました。

第十五話 北港大波乱
プロトン王国、キョウビーチャ臨時司令部
ノースポート沖に派遣した駆逐艦「パーシバル」が、沖合いの状況を確認していた
駆逐艦通信士(通信)「『鎮東』からの飛翔体発射を確認!」
その通信が入り、幕僚達はざわめきだした
ビスカイト中将「・・・来たか!」
ロドスシルト少佐「飛翔体について、データ照合を頼む!」
駆逐艦通信士(通信)「了解!」
東部方面第一艦隊が、なにやら攻撃を開始したらしい
「飛翔体」とのことだが、この状況下、よもやミサイル以外に考えられない
だとしたら、その弾頭は何なのだろうか
その答えは、物の数十秒後に明らかになった
駆逐艦通信士(通信)「怪獣の所在海域から閃光を確認!・・・核弾頭です!」
その言葉を聞き、驚く幕僚達
その中で、核攻撃を予測していた僅か三両の幕僚は、ただ黙り込んでいた
ビスカイト中将「・・・当たったな。嫌な予感が」
フェレックス大将「これからどうなるか、ある意味見ものだろうな」
ロドスシルト少佐「被害はなるべく最小限に抑えたいが・・・QQQQからの連絡は?!」
通信機を担いで司令部に入ってきた大尉に、ロドスシルトが聞く
副官「今のところ、入っていません。怪獣がどうなったかも不明です」
駆逐艦通信士(通信)「閃光を再び確認!発射された核弾頭は二発です!」
影響範囲の少ない艦艇搭載型の核弾頭弾なら、安全圏まで退避している「パーシバル」やその他連合軍艦艇に被害は無いだろう
しかし、それで怪獣を倒せなければ、何の意味も無い
何しろ、少なくとも一発の核弾頭には耐えているのだから

QQQQの怪獣対策本部は、再び騒然となった
東部方面第一艦隊が乱入してくるとは、全くの予想外だった
イソロク中将「あの馬鹿、先走りよって」
イソロク中将は、吐き捨てるように言った
都筑級が投入されていて、現場海域に急行するのが可能な艦隊は、東部方面第一艦隊のみ。現在はQグリーンに睨みを利かせているはずの艦隊が、どうしてここまでやってきたのだろうか
QQQQ通信兵「参謀!東部方面第一艦隊から入電です!」
イソロク中将「分かった、繋いでおけ」
初めから聞き流すつもりで、イソロク中将は言った
イルソン中将(通信)「イソロク、見たか!二発の核弾頭の力で、『G』は沈黙した!これで俺の勝ちだ!次期海軍長官の座は俺のものだ!」
電測員(通信)「司令!大変です!『G』はまだ生きています!」
イルソン中将(通信)「何ぃっ!?」
電測員(通信)「『G』はそのままノースポートに向かっている模様!」
ジョンイル大佐(通信)「面舵一杯!退避するんだ!」
通信はそこで切れた
どうやら怪獣には核弾頭ミサイルさえ通じないようだ
だとすれば、一体何で対抗すればよいのか
QQQQ通信兵「参謀!陸軍総司令部から、近衛元帥が着任されました!」
通信室の扉を潜り、近衛元帥がやって来る
近衛元帥「陸軍総司令部所属、近衛元帥だ。先ほどは、東部方面の連中が先走ったようだな」
イソロク中将「はっ!指示が行き届いていなかったようで、申し訳ありません」
近衛元帥「君が謝るべき事項でもないだろう。怪獣はもうノースポートの目と鼻の先だ。すぐに防衛網を構築しなければ」
陸軍総司令部から近衛元帥が着任し、陸上での防衛網の構築に当たる
その間、イソロク中将が指揮を執る海軍は怪獣の迎撃に全力を務めなければならない
イソロク中将「・・・遠山中尉、グライセンはどうした?!」
焦るイソロク中将は、副官の遠山中尉に聞く
遠山中尉「ただいま発進しました!」
通信機を取っていた遠山中尉が返す

再び、「パーシバル」から連絡が入った
駆逐艦通信士(通信)「使用された核弾頭のデータ照合が完了しました。以前『A−307』に搭載されていた物と同型で、いわゆる水爆の一種と思われます」
先月、チョロ〜ン軍に強奪され、連合軍に撃破された装甲列車「A−307」は、核弾頭弾の搭載能力を有していた
その際にQシュタイン軍によって回収された核弾頭弾は、無誘導のロケット弾のようなものだった
それが巡航ミサイルにまで進歩しているとは。QQQQの技術力は何処まで飛躍するのか
フェレックス大将「核の力で誕生した怪獣に、核を叩き込むとは、無謀なことをしたな」
一旦退避した東部方面第一艦隊に対し、第六艦隊の航空隊が怪獣に向けて攻撃を開始したという
だが、戦果は今のところ確認できない
ロドスシルト少佐「具体的な対策案は、まだ無いのですか?」
ビスカイト中将「怪獣の体質について、民兵とQシュタインが協同で研究しているらしい。それを利用して倒すことになりそうだな」
QQQQ軍の東部方面第一艦隊や第六艦隊の他、プロトン王国の「パーシバル」以下六隻の駆逐艦、日戦軍団の第一機動部隊がノースポート沖に展開、また哨戒機の報告によると、ウルタンク軍の機動部隊も展開しているとのことで、敵味方揃って怪獣の迎撃に参加していることになる
とりあえずは、航空攻撃で時間を稼ぐことになっているが、既にノースポート上陸は避けられそうにない
上陸戦になったら、ある程度有効な作戦を立てることができるかもしれないが、できれば洋上で押さえたい
そのとき、再びクラウドポリスから入電があった
プロトン通信兵C「先ほど、陸上方面の怪獣対策担当に近衛元帥が着任され、シン少尉指揮する最新鋭空中戦艦『グライセン』による攻撃が行われるとの発表がありました」
フェレックス大将「シン少尉・・・噂のヤングエリートか」
空中戦艦「グライセン」。大型爆撃機のノウハウを活かして建造された物で、バーセックナール戦以来プロトン軍を苦しめているチョロ〜ンの空中戦艦とほぼ同型といわれている
最も、核弾頭ミサイルの発射に特化されているグライセンと比べれば、チョロ〜ンの空中戦艦はバランスの取れた物となっているようだが
指揮官、シン少尉はこのところ隊員不足に悩むQQQQ海軍期待のエリート将校である。QQQQ海軍第八水雷戦隊に属し、アルファロメオ沖海戦で戦果を挙げ、このたび「グライセン」の指揮官に就任したのだ。ちなみに前任車のバゴ中将は、陸軍幕僚本部に栄転している
ビスカイト中将「グライセンの武装は大型ミサイル六四発のほか、通常ミサイル及びロケット弾多数、25mm機関砲が三連装で八基。空中戦艦と呼ぶにふさわしいものだが、核弾頭は怪獣に効果ないはずだぞ」
核弾頭は効果がない。核実験の影響で誕生したという仮説が現実味を帯びてきた以上、そうとしか考えざるを得ない
ロドスシルト少佐「大型ミサイル・・・ですよね。弾頭が核でもない可能性も、否定できません」
ビスカイト中将「何が考えられる?」
ロドスシルト少佐「それは・・・」
スピシュード中佐「新型の特殊弾頭って筋は無いですかね?それこそ冷凍弾とか・・・」
その議論をさえぎるように、新たな連絡が入った
プロトン通信兵C「ウルタンク潜水艦隊が、怪獣を雷撃した模様!」
どうやら、戦力を立て直したウルタンクの潜水艦が、一斉に怪獣を雷撃したようだ
だが、怪獣は止まることなくノースポートを目指しているらしい
果たして、グライセンは怪獣を止めることができるのか

QQQQ軍、怪獣対策本部
QQQQ通信兵「『グライセン』、目標地点通過!」
遠山中尉「第五、第八艦隊に出撃要請!」
シン少尉(通信)「こちら『グライセン』、目標に接近。これよりロケット弾による攻撃を開始します!」
「グライセン」からの通信が入る。無事戦闘空域に到着したらしい
近衛元帥「ヤングエリートの、お手並み拝見といったところだな」
イソロク中将「大丈夫ですよ。彼は圧倒的戦力を保有していたカルオス艦隊を撃退しましたから」
彼らの眺める先には、グライセンの機首カメラからの映像が流れていた

空中戦艦「グライセン」操縦席
怪獣の上空をフライパスし、攻撃準備を整える
乗員A「攻撃準備、完了」
反転し、怪獣へ接近する
乗員B「ターゲット、ロックオン!」
ミサイルシーカーが緑色から、ロック完了を示す赤色になる
シン少尉「よし、攻撃開始!」
乗員A「攻撃開始!」
翼部から一斉にロケット弾が発射される
怪獣は熱線を吐いて反撃する
熱線は一直線に「グライセン」へと向かっていく
「グライセン」は直線飛行を維持、熱線が胴体に直撃する
機体がやや振動する
シン少尉「慌てるな!この機体はそう簡単に落ちはしない」
機体を立て直し、再びフライパス
乗員B「機長、新型の熱線砲を試しましょう。怪獣を倒せるかもしれません」
シン少尉「よし、いっちょやってみるか。ここなら帝国連中も見ているだろう。ど派手なデモンストレーションになるぜ」
再びロケット弾で攻撃し、反転
シン少尉「熱線砲、発射用意!」
乗員A「発射用意!」
胴体下部から、大型の熱線砲が姿を見せる
乗員B「ロックオン、完了!」
旋回し、怪獣の背後につける
シン少尉「発射!」
轟音と共に、強力な熱線砲が放たれる
見事怪獣に直撃する

対策本部のモニターには、怪獣に直撃する熱線が映し出されていた
怪獣をフライパスした「グライセン」はさらに熱線攻撃を行う
近衛元帥「なかなかやるな。さすがは海軍のヤングエリートだ」
QQQQ通信兵「『G』の動きがやや落ちているようです」
イソロク中将「よし、そのまま続けろ!」
熱線攻撃を続ける「グライセン」
その攻撃を受け、怪獣は遂に動きを止めた
徐々に動きが遅くなっていく怪獣
そして、ゆっくりと歩いた後、海面下に姿を消した
シン少尉(通信)「『G』の撃退を確認!やりました!」
イソロク中将「よし!ただちに帰還せよ!」
QQQQを震撼させた大怪獣は、空中戦艦「グライセン」の前に倒れた

プロトン軍の臨時司令部にも、その報告が入った
副官「怪獣を撃退した、との報告が入りました!」
リピーレド元帥「本当か!?」
報告を聞き、大喜びのリピーレド元帥
ミフェイドビッチ大佐「上陸する前に倒せましたね。いやぁよかったよかった」
ざわめく会議室の中で、やはり平静を保つビスカイト中将
ビスカイト中将「あの怪獣が最後の一体とは思えんな。今後もどこかで核が使われれば、また・・・」
ロドスシルト少佐「そうですね。QQQQもこれに懲りてくれれば、ありがたいのですが」
駆逐艦乗員(通信)「現在、日戦軍団の哨戒機が、辺りを哨戒しています。ウルタンクの潜水艦は撤退したようですが・・・」
状況を監視していた「パーシバル」から通信が入る
ひとまず、これで警戒体勢を解くことができる。思いのほか早かった
これでまた、進撃が再開するのだろうか
これからの戦い、より厳しくなるだろう
そのとき、新たな通信が入った
発信源は、グリシネの日戦軍団総司令部だった
チリ元帥(通信)「日戦軍団参謀本部です!『G』・・・もとい、怪獣はまだ死んでおりません!」
リピーレド元帥「何ぃっ!?」
思わぬ報告に、驚く幕僚達
チリ元帥(通信)「先ほど対潜哨戒機が持ち帰ったデータによると、海中に未だ何らかの反応が見られます!もしかしたら、これは・・・」
怪獣は生きている。二発の核弾頭と無数のミサイル、ロケット弾、そして熱線を受けても、なおも悠々と進んでいる
一体、どれほどの生命力を持っているのだ
チリ元帥(通信)「『グライセン』は帰投しましたが、QQQQ陸海軍は警戒体勢を維持、怪獣の迎撃に務めるとのことです」
民兵からの通信は、そこで終わった
怪獣は倒されていなかったようだ
ビスカイト中将「随分と硬い奴だな・・・」
スピシュード中佐「もしかして・・・奴は不死身・・・なのでしょうか?」
フェレックス大将「いや、あれが生物である以上、そのようなことは断じてあり得ない。きっと、手段はあるはずだ」
再び騒然となる会議室
生きていた怪獣は、そのままノースポートへと前進しつつある
QQQQは、最悪の事態を避けることができるのか
第十五話 終わり

引用なし
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青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:08
  Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:09
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 松井一真 2009/6/14 23:10
   青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/14 23:30
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき ダークスピリッツ 2009/6/20 21:19
   Re:青き名将(仮題) 第十五話 あとがき 松井一真 2009/6/20 22:31
   青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:12
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:13
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:14
   Re:青き名将(仮題) 第十六話 松井一真 2009/12/31 22:15
   青き名将(仮題) 第十六話 あとがき 松井一真 2009/12/31 23:45

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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