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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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徹底抗戦。「宇宙大戦争マーチ」聞きながら書きました。
第十四話 古都壊滅
司令部付近に居座る第一〇二中隊は、司令部周辺に多数のチョロ〜ン兵士が集結しているのを見た
ロドスシルト少佐「・・・一体、連中は何をする気だ?」
ビスカイト中将「撤収の準備だろうな・・・」
ロドスシルト少佐「・・・何故です?」
ビスカイト中将「街の大半は我々が制圧した。ゲール軍の部隊が突入して要塞近辺まで肉薄しているそうだが・・・損害が多い」
そこに、レジスタンス部隊が合流した
ミーンテース隊長「中将殿、やっと追いつきました!」
ビスカイト中将「色々な意味で遅いぞ。戦局が決まった。これから司令部に殴りこむが、どうする?」
ミーンテース隊長「勿論、お供しますよ!そのために来たんですから!」
ビスカイト中将「よし、分かった。・・・各員、敵要塞めがけて突撃!」
建物の影から一斉に中隊員が飛び出す
あの敵の大軍を前に、突撃を敢行するというのか
しかし、ビスカイト中将にはある手段があった
迎撃しようとする敵部隊
そのとき、突然大爆発が起こった
友軍航空隊の攻撃だ
急いで退避する敵残存部隊
そして、先発突入部隊は、司令部へと突入した
連合軍地上部隊が司令部に突入した時、彼らは運河要塞の基地にいた
既に敵部隊も半数以上が壊滅している。このまま押し切れるはずだ
しかしそのとき、陸軍司令部からの撤退命令が届いた
ドタグラ大佐「・・・何故です!?このまま行けば死守は出来るはずです!」
ボーガド大将(通信)「・・・これ以上、無用な犠牲は避けたいのだ」
ドタグラ大佐「このまま退けば、本当に無用な犠牲になってしまいます!」
ボーガド大将(通信)「・・・マクッテリアだ。マクッテリアまで後退せよ」
ドタグラ大佐「聞いているんですか!?」
ボーガド大将(通信)「任務は終わった。後は空中戦艦が片付けてくれる」
ドタグラ大佐「・・・あんたがたはいつもそうだ。なんでもかんでも航空隊任せで、自分達は部下を犬死させて涼しい顔しやがって!」
モラスト少将「落ち着け、大佐。現在残っている戦力は戦闘前の一割だ。しかも敵はさらに攻め込んでくる。どのみち、空中戦艦に頼らなければ、勝ち目は・・・」
ドタグラ大佐「そんな空軍任せの思想が、ここまでの敗勢を呼び込んだのです!」
チョロ〜ン通信兵「退避準備、完了しました!」
ボーガド大将(通信)「・・・諸君、すまないと思っている。だがこれは私の一存だけの決定ではないのだ。分かってくれ」
その言葉を最後に、通信が切れた
ドタグラ大佐「・・・上は何処まで逃げさせるつもりだ」
モラスト少将「・・・どうする?」
ドタグラ大佐「・・・無線機、貸してくれ」
チョロ〜ン通信兵「了解!」
通信兵は、背負っていた無線機を下ろし、マイクをドタグラ大佐へと差し出した
ドタグラ大佐「・・・全部隊に告ぐ。上層部の命令では、この街は放棄せよとのことだ。しかし、諸君にそれに従えとは、私は言わない。諸君の独自の判断によって、撤退するか、このまま交戦を続けるか、判断して欲しい。もし、残った物によって街の防衛が達成された時のため、撤退する物は、残留部隊の全滅まで、郊外にて待機せよ。以上だ」
そう言って、ドタグラ大佐は無線機のスイッチを切った
サミッティー少佐「本気ですか?!」
ドタグラ大佐「何も『ここに残って戦う』と言う奴が本当に出てくるとは限らん。だが・・・選択権を現場に与えたほうが、いいのではないかと思ってな」
サミッティー少佐「・・・大佐殿は、いったいどうされるので?」
司令室の戸口を開け、ドタグラ大佐は言った
ドタグラ大佐「当たり前だ・・・残るよ」
そう言って、ドタグラ大佐は司令部を後にした
ドドビガ大尉(通信)「・・・司令、自分も行きます」
モラスト少将「ドドビガ大尉!」
ドドビガ大尉(通信)「ここはチョロ〜ンの重要拠点です。守り抜く価値があります。この街を・・・奴らには渡しません!」
その言葉を最後に、通信は切れた
モラスト少将「・・・君も、行くのか?」
サミッティー少佐「・・・・・・勿論です。これまで散った部下の仇、討って来ます。司令だけでも・・・生き残ってください」
そして、サミッティー少佐も司令室を去った
モラスト少将「・・・すまない、みんな・・・都市近郊まで退避後、部隊を立て直す!」
そう言って、書類を持ち出すモラスト少将
そして、チョロ〜ン軍最後の攻勢が始まった
司令部からの通信を受けた二両の機銃手は、弾薬がなくなるまで徹底抗戦を行うことを決意した
要塞の銃架に戻ってきた時、多数の兵士が近くに倒れていた
敵の砲撃を受けたのだろう
中には装甲の破片しか残されていないような物もいた
一度ならず、二度までも。何が「連合の盟主」か。やっていることは大昔の帝国と変わらない
シャールB1を先頭に、数十両の敵戦車部隊が接近してくる
恐らくゲール共和国軍だ。憎きプロトンではないが、同盟国なら同じような物だ
ブレダ上等兵「・・・弾帯、後何本だ?!」
パナール上等兵「さっきの補充分を含めて十二本。まだいけるぞ!」
ブレダ上等兵「よし!・・・マッグユーノスとここで死んだ戦友たちの仇、今討ってやる!」
再び要塞の銃架に機銃を乗せ、敵兵に向けて構える
ブレダ上等兵「喰らえぇぇぇぇ!」
機銃を撃ち始めるブレダ上等兵
攻撃を受け吹き飛ぶルノーR35
オチキスH35が、砲塔をこちらに向ける
しかし、銃撃を受け、砲塔が吹き飛ばされる
砲弾が付近に命中し、衝撃音を上げる
銃弾がはじけ飛ぶ音が付近にこだまする
炎上するシャールB1
一瞬、銃声が途絶える
弾帯を装填するパナール上等兵
再び重機関銃が咆哮する
被弾、沈黙するソミュアS35
慌てて退避するオチキスH35
FCM自走砲が吹き飛ぶ
上空を友軍機が飛んでいく
だが、突如上空に響き渡る機関砲の轟音
撃墜されていく友軍機
パナール上等兵「何だっ!?」
ブレダ上等兵「艦載機が戻ってきやがったか・・・!」
二両の機銃手が空を見上げる
上空を飛んでいくF4F戦闘機
どうやら、プロトン王国の空母飛行隊のようだ
再び陣地攻撃に回ってきた第268航空隊は、敵陣地めがけて攻撃を開始した
戦闘機部隊が、敵機の駆逐に回る
シャイナー機に複数の敵戦闘機が接近する
だが、近づく前にF4Fが撃墜していく
ブラドベリ上等兵が尾部銃座で威嚇すると、敵機は離れていった
シャイナー機も、土嚢が積まれた野砲陣地に向かって急降下を開始する
野砲陣地が間近に迫る
ブラドベリ上等兵「投下!」
爆弾が投下される音を聞き、操縦桿を引く
再び敵機が攻撃を開始する
爆弾を落として軽くなったので、今度は振り切りやすいはずだ
眼下で爆発音が響く
シャイナー上等兵「どうだ?!」
ブラドベリ上等兵「・・・命中だ!」
シャイナー上等兵「よくやった!これで陸上部隊の仇は取れたようなもんだな!」
敵機が背後に付く
ブラドベリ上等兵が機銃を撃ち始める
敵機に数発が命中する
敵機、回避運動を開始する
そこにF4Fが喰らいつく
ブラドベリ上等兵「いつもながら、援護が上手いな!」
だが、もう一機、敵機がこちらに向かってくる
シャイナー上等兵「やすやすと帰してはくれなさそうだな」
操縦桿を倒し、急降下する
監視塔を掠めるようにして、屋根のすぐ上を飛行する
敵機、なおも追撃する
機銃弾の流れ弾が、監視塔に命中する
シャイナー上等兵「あの脇を抜けるぞ!」
ブラドベリ上等兵「やれるのか?!」
シャイナー上等兵「やってやる。出来なかったら死ぬだけだ!」
そう言って、機体を加速させる
監視塔が倒れ始める
シャイナー機は、そのすぐ下をくぐりぬけようとする
監視塔の最上部が、頭上に迫る
垂直尾翼が監視塔の柱を掠める
ブラドベリ上等兵「やった!突破成功だ!」
間に合わなかった敵機は、監視塔に押しつぶされて墜落する
操縦桿を引き起こし、上昇する
後は「エンタープライズ」に戻って補給を受けるだけだ
司令部に突入した第102中隊だったが、司令部はもぬけの殻だった
ビスカイト中将「・・・どういうことだ?!」
通信機材や書類の類は、全て持ち去られていた
そもそも、この司令部付近には敵の姿が殆ど無かった
ゲール軍と戦っているからなのかもしれないが、要塞である以上もう少し防備があってもいいはずだ
ロドスシルト少佐「・・・まさか、ここは囮で、本当の司令部は運河要塞・・・!」
ミーンテース隊長「きっとそれです!運河要塞へ向かいましょう!」
ビスカイト中将「いや・・・この付近で敵残存部隊の掃討に当たる」
ミーンテース隊長「何故です!?司令部を落とさない限り・・・」
ビスカイト中将「既に大勢は決した。後は残存部隊が独自に行動しているだけだ・・・そうとしか思えん」
そのとき、司令部を激震が襲った
ロドスシルト少佐「やはりこういうことか・・・!」
ビスカイト中将「脱出するぞ!」
急いで駆け下りていく第102中隊
ようやく退避に成功したとき、司令部の建物から火の手が上がるのが見えた
ビスカイト中将「爆弾が仕掛けられていたらしいな・・・」
すると、再び付近の建物が爆発した
ロドスシルト少佐「・・・今度は敵部隊だ!」
ミーンテース隊長「二段構えということですか・・・」
ビスカイト中将「いや、要塞の防衛部隊を含めて三段だな」
急いで建物の陰に隠れるタンクたち
既にこちらの損害も多い。何とか早いうちに決着をつけたい
いつ空中戦艦が現れるか分からないからだ
第十四話 続く
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