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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定前編 ダークスピリッツ 2008/9/10 23:18
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その1 ダークスピリッツ 2008/12/7 2:34
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その2 ダークスピリッツ 2008/12/7 2:37
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その2 ダークスピリッツ 2008/12/7 2:47
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定後編 ダークスピリッツ 2008/12/13 19:33


宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定前編
 ダークスピリッツ  - 2008/9/10 23:18 -
  
かなり久しぶりに着手しました・・・

第七十三話

規模

QW連合軍

艦隊

日戦軍団第一特務艦隊(司令松井元帥車種90式戦車)
旗艦紀伊型超弩級戦艦「紀伊」(艦長ティーガー元帥車種ティーガーI後期型)
高雄型重巡洋艦3隻
陽炎型駆逐艦4隻
計8隻 航空機104機(内24機偵察機)

グリシネ国第3巡洋艦隊独断部隊(司令厚木准将車種五式中戦車)
旗艦レイスト級旧式駆逐艦「ライズナ」(艦長小泉少佐車種四式中戦車)
レイスト級旧式駆逐艦3隻
計4隻 航空機なし

Qタンク王国第15巡洋艦隊(司令ライズドール大佐車種Mk.VII巡航戦車クロムウェル)
旗艦ロンドン級最新鋭重巡洋艦「サレックス」
ドレイク級重巡洋艦2隻
ブリストル級軽巡洋艦1隻
アカスタ級駆逐艦4隻
計8隻 航空機4機(全て偵察機)

航空隊

Qタンク王国第111航空隊(司令ヤナギハラ中佐車種五式中戦車)
最新鋭超大型爆撃機QTK・カリバーンMk.I・・・2機(ヤナギハラ機含む)
最新鋭双発戦闘機ウェストランド・ホワールウィンドMk.I・・・4機(増加試作機)
計6機

QW連合軍戦力計 艦艇20隻 航空機114機
              (偵察機28機 戦闘機44機 爆撃機42機)

ラファリエス皇国軍

ラファリエス皇国南方方面第1艦隊(司令ギュスター少将車種V号中戦車パンターG型)
旗艦シクロール級巡洋戦艦「テルミール」
セリエス級重巡洋艦7隻
ラホール級軽巡洋艦3隻
ヘラート級駆逐艦6隻
名称不明駆逐艦12隻
計29隻 航空機不明

ラファリエス皇国南方方面第2艦隊(司令グロウセ少将車種V号中戦車パンターD型)
旗艦シクロール級巡洋戦艦「フレイバー」
セリエス級重巡洋艦7隻
アーリア級新鋭重巡洋艦2隻
ラホール級軽巡洋艦3隻
ホバール級新鋭軽巡洋艦1隻
ヘラート級駆逐艦12隻
名称不明駆逐艦12隻
計38隻 航空機不明

ラファリエス皇国南方方面第3艦隊(司令ファルス中将車種V号中戦車パンターII)
旗艦シルグノーム級最新鋭亜空間戦艦「シルヴァウス」
アーリア級新鋭重巡洋艦2隻
ホバール級新鋭軽巡洋艦1隻
名称不明駆逐艦6隻
計10隻 航空機不明

ラファリエス皇国西方方面第1艦隊機動部隊(司令不明)
旗艦エレバン級正規空母「エルバス」
セリエス級重巡洋艦3隻
ラホール級軽巡洋艦2隻
ヘラート級駆逐艦14隻
計20隻 航空機不明(およそ100機)

ラファリエス皇国西方方面第1艦隊主力部隊(司令不明)
旗艦スカウカル級新鋭高速戦艦「エレスペル」
スカウカル級新鋭高速戦艦1隻
サンカリ級戦艦2隻
セリエス級重巡洋艦8隻
アーリア級新鋭重巡洋艦4隻
ラホール級軽巡洋艦2隻
ホバール級新鋭軽巡洋艦1隻
ヘラート級駆逐艦14隻
名称不明駆逐艦7隻
計40隻 航空機不明

ラファリエス皇国軍計 艦艇137隻 航空機総数不明(100機以上)

サーロイ基地

QW連合軍帰還航空隊

日戦軍団第362航空隊(司令京城少佐車種60式無反動砲)
陸上戦闘機零戦一一型・・・19機(京城機含む)
局地戦闘機「紫電」改・・・3機
計22機

日戦軍団第369航空隊(司令菱沼少佐車種一式砲戦車)
陸上戦闘機零戦一一型・・・16機
局地戦闘機「紫電」改・・・5機(菱沼機含む)
計21機

プロトン第133航空隊(司令ラグラ中佐車種M26パーシング)
主力戦闘機P−40ウォーホーク・・・4機
新鋭戦闘機P−60スーパーホーク・・・1機(ラグラ機)
計5機

Qシュタイン撤退航空隊(司令ノイン上等兵車種IV号中戦車J型)
中型輸送機ハインケルHe111・・・6機
旧式輸送機ユンカースJu52・・・6機
最新鋭大型輸送機ブロームウントフォスBv238C・・・1機(ノイン機)
重戦闘機メッサーシュミットBf110G・・・4機
新鋭重戦闘機ドルニエDo217N・・・4機
計21機

QW連合軍航空隊計 航空機69機

クリーク王国軍

クリーク王国第110迎撃隊見送り隊(司令グロウス少佐車種Strv.m/42中戦車)
最新鋭戦闘機サーブJ21A−1・・・3機(グロウス機含む)
計3機

クリーク王国軍航空隊計 航空機3機
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i219-167-58-54.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その1
 ダークスピリッツ  - 2008/12/7 2:34 -
  
やっと完成しました。これを元に作っていただければ幸いです^^

第七十三話

経過

連合軍ルナツー基地
現在前線基地となっているここルナツー基地の軍港では着々と出撃準備を整えている艦隊があった・・・。それは日戦軍団第一特務艦隊旗艦「紀伊」以下7隻の艦隊とグリシネ国第3巡洋艦隊のレイスト級旧式駆逐艦からなる4隻の艦隊であった。この12隻の艦艇群は松井元帥が発案したパレンバン沖に停泊するラファリエス軍大艦隊に対する艦艇による奇襲作戦決行のために集結していたのである。また、他の戦力としてはデヴォリア基地からQタンク王国第15巡洋艦隊が作戦参加のために既に出撃(途上にあるセイロン基地が日本軍の勢力化にあったため迂回航路を取らざるを得ず「紀伊」率いる主力部隊より先に出撃していた)、更に同国第111航空隊が支援のため出撃準備を整えていた。
戦力が少ないように思えるがこれは松井元帥が「大艦隊で行くよりも少数精鋭で敵中央に突っ込んだ方が敵を混乱させより戦果が期待できる」と言った事と元よりラファリエス軍大艦隊を完全に撃滅できるだけの力を連合軍は持っておらず奇襲攻撃により敵を混乱させ少しでも敵を削る事が目的だったからである。そのため松井元帥率いる第一特務艦隊では艦隊の編成を艦隊の主力となる「紀伊」の他「紀伊」に準ずる戦闘力を持ち尚且つ高い速度性能を持つ高雄型重巡洋艦3隻、及び速度性能が高い駆逐艦の中で戦闘力が比較的高い陽炎型駆逐艦4隻の計8隻とし形態を「紀伊」を先頭とする単縦陣とした。
そして決戦前夜松井元帥は厚木准将の事で考えていた。それはベータを出航する前の事グリシネ国第3巡洋艦隊司令官厚木准将との会話から始まっていた。彼はあの作戦の後グリシネ本国から叛乱軍に加担した罪としてベータでの謹慎処分と今後の叛乱軍に対する対応について厳重注意をされていた。また厚木准将に信頼感を持ち始めていた松井元帥は厚木准将にこれからの事を話しながら今回の作戦の事も話した。すると厚木准将は自分も援護すると言ってきたのだ。しかし松井元帥は有難く思いながらも君の艦隊の艦艇は旗艦を含めて大半が速度性能、機動性が低く今回の作戦には向かない、そして君は謹慎処分の身だとし丁重にお断りした。厚木准将はまだ何か言いたげだったが仕方なくルナツーに向かう松井元帥を見送る事にした。また本国から補充の艦艇が届く事になっておりそれを受領する意味でも厚木准将はベータ基地に留まる事にした。しかし届いた艦艇は当初の予定とは大幅に違い旧式のレイスト級駆逐艦4隻のみであった。厚木准将は先の謹慎処分と厳重注意によりグリシネ本国(特に軍部更に空軍)に不信感を募らせており更にこのことで遂にそれは爆発し軍部の命令を無視し独断による日戦軍団の支援を敢行するとともに必要ならばグリシネ本国に対する軍事クーデターを計画し始めた。そして第3巡洋艦隊の幹部を部屋に集めその事を話すと皆賛同し、更にベータ基地に駐留しているグリシネ国第5主力艦隊に連絡を入れた所この計画に賛同、厚木准将側に付く事が確認されたため計画は実行に移す事が決められた(これは厚木准将が人望の厚いチョロQであると共に元々海軍所属である宇宙艦隊もグリシネ国軍部の腐敗振りを実感(補充、補給の延期、不足等)していたためである)。そしてその第1段階として軍部の命令を無視してレイスト級旧式駆逐艦4隻からなる独断艦隊を編成し全速力でルナツー基地へ向かい、ルナツー基地近辺にて第一特務艦隊に合流、松井元帥に事の次第を告げると(まだクーデター計画の事は伏せて告げた)松井元帥はそこまで覚悟と思いがあるなら自分は止めない、しかし無茶はするなと言い援護を了承した。なお旧式駆逐艦であるレイスト級4隻で来たのはレイスト級が旧式ながら高い速度性能と機動性を持ち改装により備砲の強化や魚雷発射管の搭載等の武装強化が行われていたため多少の戦闘力を持ち合わせていたためと軍部が送ったどうでもいい旧式艦でも戦果を出せると言う事を軍部にアピール(というか皮肉)するためでもあった。そして今に至る。松井元帥はどうして厚木准将は命令を無視してまで向こうから見れば叛乱軍である日戦軍団に対して友好的な態度をとるのか、先の戦闘では味方の危機であったから仕方ないとして今回はここまで露骨に友好的な態度を示したら本国の軍部(特に空軍)が黙っていないのではないかと嬉しさ半分心配半分な気持ちになっていた。するとタイミング良く厚木准将がルナツー基地の自室に尋ねてきた。そこで准将を中にいれ思い切って聞いてみる事にした。すると厚木准将は「自分は今回の作戦が終われば軍法会議に掛けられ処刑されるかもしれません、しかし今の軍部は空軍のせいで腐敗している。そんな命令を聞く事は出来ない。そしてもうグリシネ軍部には居られない。そこである計画を立てています」と厚木准将はクーデターの内容を話した。それは宇宙に展開している全てのグリシネ国所属の艦隊及び陸軍部隊に自分の考えとグリシネに対する不信感を発信。それに呼応した部隊をベータ基地より数百km離れた地点にある小惑星に集め新生グリシネ軍を編成するというものであった。ようは松井元帥が日戦軍団を編成した時と同じような計画であり、グリシネ本国の指揮下を離れた後は集合地点を新たな拠点として外惑星連合及びグンナ同盟軍からQW星を守るために行動するとの事であった。松井元帥はいつかはこうなるのではないかと思っていたが厚木准将の行動の早さに驚いた。しかし現在劣勢の状況下厚木准将のグリシネ艦隊は貴重な戦力となると考え更に厚木准将に「補給はどうするのか」聞いた所厚木准将は日戦軍団に支援を要請してきた。松井元帥は自分もそれを考えていただけに「厚木准将の計画を支持し出来るだけ支援する」と答えた所厚木准将はかなり喜び何度も松井元帥にお礼を言った。そして明日の作戦の事に付いて2、3話し、雑談を交えた後厚木准将は部屋を出て行った。そして松井元帥は戦局に一筋の光が見えた事に喜んだがグリシネも変わらないな・・・と現在のグリシネの腐敗ぶりを嘆いた・・・。

ほぼ同時刻クリーク王国軍サーロイ基地
サーロイ基地の飛行場に多数の連合軍機が集結、発進準備を整えていた。それはクリーク側より怪我車を除きパレンバン基地からの撤退兵に退去命令が出されたためであった。ノイン上等兵や京城少佐らは怪我車はどうするのかと基地幹部に聞いた所怪我車達は治療が済み次第そちらに連絡を入れるとの事であった。これまでのクリークの行動からあまり信用は出来なかったが基地内での食事や怪我車に対する医療体制は確かに納得の行くものであったためノイン上等兵らは信用する事にした。そして更にノイン上等兵、京城少佐、菱沼少佐は滑走路脇に駐機してあった明らかに拿捕したものと思えるBv141、百式司令偵等の連合軍所属の偵察機及びそれらに搭乗していた搭乗員の返却を求めたが搭乗員の返却は認められたが機体の返却は認められなかった。ノイン上等兵らは粘ったがやはり無駄であった。ノイン上等兵らは仕方なく引き下がり解放された搭乗員達と共に自らの乗機へ向かった。そして発進準備が完了、次々と発進していった。ノイン上等兵が操るBv238は解放された搭乗員や無傷の撤退兵を乗せ最後に離陸、基地上空で僚機と合流、目的地であるベータ基地に向けて飛行を開始した。
そしてサーロイ基地では連合軍編隊が発進していった後3機のJ21A−1が飛び立っていった・・・。

翌日連合軍ルナツー基地
翌日ルナツー基地の軍港では出撃準備の整った「紀伊」を始めとする総勢12隻の艦艇が出撃の時を待っていた・・・。
そしてQタンク王国第15巡洋艦隊から「紀伊」の艦橋に居る松井元帥に現在位置を知らせる通信が入ってきた。そしてそれを確認すると松井元帥は全参加艦艇に作戦開始及び全艦出撃を命令し「紀伊」を戦闘に全艦単縦陣(前に日戦軍団第一特務艦隊、若干距離を置いて第一特務艦隊後方にグリシネ国独断艦隊)で出撃していった・・・。

同時刻パレンバンとセイロン基地の中間ぐらいの地点
松井元帥の主力部隊より先にパレンバンへと迫りつつあるQタンク王国第15巡洋艦隊。その中で旗艦「サレックス」では艦隊司令であるライズドール大佐が部下に現在位置を松井元帥に知らせていた。そして通信が終了した後時間合わせのために艦隊を停止させた。現在艦隊の陣形は主力部隊と違い旗艦「サレックス」とドレイク級重巡洋艦2隻を中心とし周りに軽巡洋艦、駆逐艦を配した輪形陣であった。これは敵潜宙艦を警戒しての事である。もちろん停止していても常時戦闘態勢を維持しておりいつでも戦闘ができるようにしていた。そしてしばらくしてライズドール大佐は艦隊に進軍再開を下令、艦隊を再びパレンバンへと向かわせた。また艦隊の陣形を単縦陣に変形、戦闘隊形へ移行させた。戦闘開始の時は近い・・・

ラファリエス皇国軍南方方面第1艦隊旗艦「テルミール」
ラファリエス軍パレンバン基地南方方面第1艦隊の旗艦を努める「テルミール」の電探室及び通信室では異常が起こっていた。それは電探が真っ白になり何も映らなくなってしまったのだ。また艦内通信は可能でも他艦との通信も不可能となってしまっていた。司令官であるギュスター少将は気象士の話からこの宙域を磁気乱流が通過中と判断し、索敵を目視に切り替える事にした。またその事を他艦に発光信号にて連絡させた。しかし誰もこの時QW艦隊が近づいてきていると知る者はいなく誰もが油断していた・・・。

同時刻松井元帥主力部隊
同時刻松井元帥が率いる主力部隊でも同様の異常が起こっていた。しかしこれを好機と見た松井元帥は通常航行に於ける最大戦速にて突撃する事を決定。他艦にそれを発光信号にて連絡しそれまでの25ktから艦隊の中で最遅艦であるレイスト級に合わせ全艦33ktでの高速航行を開始した。こちらも戦闘開始の時は近い。(ちなみに松井元帥は戦いに余り運とかを持ち込まないがこの時は運が良かったと思ったとか)
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-42-129-45.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その2
 ダークスピリッツ  - 2008/12/7 2:37 -
  
続きです


戦闘開始

戦闘経過
松井元帥率いる主力部隊はパレンバン沖に突入を開始し「紀伊」見張り員は右舷前方に敵駆逐艦を発見、松井元帥は直ちに砲撃開始を下令、既に発射準備を完了していた上部1〜4番、右舷側面5、7番50.8cm主砲が砲術長の号令の元一斉射撃、初撃にも関わらず敵駆逐艦に12発中9発が命中、たちまち敵駆逐艦は炎上、爆沈した。この敵駆逐艦はラファリエス皇国南方方面第1艦隊のヘラート級駆逐艦であり哨戒艦として南方方面を哨戒していた。そして更に左舷前方に敵ヘラート級駆逐艦を発見、これも紀伊の一斉射の元に撃沈された。そして遠方に主力と思われる艦艇群を発見、松井元帥は全艦に戦闘開始を下令、全艦が戦闘運動に入った。

一方でラファリエス皇国南方方面第1艦隊旗艦「テルミール」司令部ではギュスター少将が直ちに各艦に戦闘開始を下令したが磁気乱流のお陰で通信もままならなくなっており更に敵情報も敵である以外は不明であったため南方方面第1艦隊は個艦戦闘を余儀なくされた。

そして松井元帥率いる12隻は混乱した南方方面第1艦隊に突入し乱戦となったが単縦陣は維持されており次々と敵艦を撃沈または撃破していき遂に敵旗艦「テルミール」を「紀伊」が射程範囲に捉えた。随伴していた敵セリエス級重巡2隻が旗艦を守るべく前面に押し出て砲撃を開始したがこちらも高雄型重巡3隻(鳥海、摩耶、白鳥)が「紀伊」と共に反撃し双方同航戦に入った(その時松井艦隊の他艦は単縦陣を取っていたので射程距離に入らず攻撃に参加できなかった)。錬度が高く統制も取れている紀伊他3隻に対して敵重巡2隻は混乱しており錬度もそこそこだったため砲撃は全く命中しなかった。そして紀伊の50.8cm主砲6発が敵重巡1隻に命中し炎上、上部構造物、機関が破壊され航行不能に陥った。(その後爆沈)そしてもう1隻も高雄型重巡洋艦3隻の砲雷撃を受け航行不能になり鳥海の発射した宇宙魚雷によって撃沈された。しかし護衛艦を失ってもギュスター少将は戦意を失っておらずテルミールの主砲、そしてAD兵器であるガロックにて反撃を始めた。対して松井元帥は重巡を下がらせ(重巡は巡洋戦艦、戦艦の主砲には耐えられないため)紀伊による一騎打ちを選択した。そして紀伊、テルミール双方が砲撃準備に入り、先に砲火を開いたのはテルミールだった。テルミールの主砲が次々と紀伊に向けて発射されたがテルミール艦内では依然混乱が続いており主砲も統制の取れた斉射ではなく各砲塔による独立射撃だったため紀伊にほぼ命中せず他の有効弾も全て松井元帥の的確な指示によって回避された。そして今度は紀伊の50.8cm主砲塔6基が斉射を行い2発がテルミールに命中、テルミールは炎上したが依然当たらない砲撃を続けていた。紀伊も砲撃を続け更にテルミールに10発以上もの命中弾を与えた。そしてテルミールは爆発大炎上、艦長、司令官含め数十両が脱出した後大爆発を起こし沈没した。そして旗艦を失った南方方面第1艦隊は更に混乱、残存艦があらゆる方向に潰走し始めたため松井元帥は西に変針、前方に展開している南方方面第2艦隊に向かった。

一方西方方面第1艦隊機動部隊では南方方面艦隊襲撃を受けて航空支援を行おうと旗艦エレバン級空母「エルバス」では艦載機の発艦準備を整えつつあった・・・・

その頃前方に西方方面第1艦隊機動部隊を発見したQタンク王国第15巡洋艦隊では旗艦「サレックス」を先頭に後ろにドレイク級重巡2隻、そしてその後方にブリストル級軽巡旗下4隻のアカスタ級駆逐艦で編成された水雷部隊が続く単縦陣を編成し空母を中心とした輪形陣を組む敵第1艦隊機動部隊に突撃を仕掛けた・・・。
そして輪形陣の最外周に位置していた2隻の敵ヘラート級駆逐艦にサレックスとドレイク級重巡2隻の主砲、宇宙魚雷によって奇襲攻撃し両艦とも撃沈した。そして単縦陣を維持しながら中心に位置する敵空母に向かうのであった・・・。

一方西方方面第1艦隊機動部隊旗艦「エルバス」では突然の敵艦隊の奇襲により指揮官が選択を迫られていた。情報によると敵艦隊は巡洋艦クラスが4隻、駆逐艦クラスが4隻の計8隻との事だった。こちらの戦力は撃沈されたヘラート級駆逐艦4隻を除いても16隻であり本格的に反撃を行えば撃退可能であった(しかしこの時は空母を中心とした輪形陣を組んでいたため艦隊の半数が戦闘に参加できていなかった)。このまま艦載機を発艦させるかそれとも撤退するか・・・と決めかねている内に見張り員が「敵艦発見!」と叫んだ。見るともう視認できる距離まで敵艦が迫っていた。その時初めて司令官が艦長に「発艦中止急速反転、敵艦から離れろ!」と指令を出した。しかし既に遅かった・・・。

ライズドール大佐は敵空母を発見するとすぐさま自艦と重巡隊に命じ砲雷撃を開始した。空母の前には2隻の敵重巡洋艦が展開し空母の撤退を援護していたが分離して後方から接近していたブリストル級軽巡洋艦1隻とアカスタ級駆逐艦4隻からなる水雷部隊の砲雷撃を受け1隻が宇宙魚雷4本+12cm実体弾を受け爆沈、もう1隻も重巡隊と水雷部隊に前後から挟み撃ちされ反撃もそこそこにあえなく撃沈された。そして反転中だった「エルバス」にも重巡隊が接近、双方で砲撃戦が始まったが軽巡洋艦程度の戦闘力を持つ「エルバス」といえども重巡3隻の砲撃には敵わず右舷に多数の19.1cm&23.4cm光学砲弾を受け大破炎上、離脱しようとしたが飛行甲板に23.4cm光弾が命中。艦載機を吹き飛ばし格納庫内まで侵入。また艦載機の搭載していた爆弾や航宙魚雷が次々と誘爆、遂には艦全体に爆発が広がり艦長は総員退艦を命じたがその数分後に大爆発を起こし爆沈。艦長及び司令官は艦と運命を共にした。そしてそれを見届けたライズドール大佐は松井元帥の主力部隊と合流するため南へ変針したがその先には西方方面第1艦隊主力部隊が展開しておりそこを突破せねば主力部隊には辿り着けない。しかし援護が来ることを知っていたためそのままの針路で前進した。

その頃Qタンク王国第111航空隊はデヴォリア要塞基地から発進しセイロン基地上空宙域に入ろうとしていた。既にセイロン基地は日本軍に占領されており無駄な戦闘を避けるために迂回する事にしセイロン基地を大きく迂回してパレンバンへ向かった。幸いにも敵に発見されることは無かった。(ちなみに巡航速度500km)

その頃松井元帥率いる主力部隊はラファリエス皇国南方方面第2艦隊に奇襲を仕掛けていた。第1艦隊との戦闘からやや時間は経っていたが依然ラファリエス側では情報が錯綜しており混乱状態が続いていた。そして松井元帥の的確な指揮により混乱状態にある敵艦隊に突入、手始めに外周に展開している駆逐艦隊を襲撃、早々とヘラート級駆逐艦2隻を撃沈、1隻を大破させ離脱させた。また未確認の新型駆逐艦4隻と近距離において戦闘、3隻を撃沈したがこちらも鳥海、摩耶の2隻が小破の損害を受けた。そして思わぬアクシデントが起きた。炎上した敵艦を回避しようとして日戦軍団艦隊とグリシネ艦隊がそれぞれ別方向へ回避してしまったのである。双方は再合流を果たそうとしたが敵艦に阻まれやむなくそのまま戦闘を続行する事にした。しかしこの事が後に思わぬ戦果を生む事になる。

松井元帥率いる第1特務艦隊はグリシネ艦隊がはぐれた事により35ktに増速し敵艦隊の中央に突入、敵旗艦部隊と交戦状態に入った。敵旗艦部隊は旗艦「フレイバー」、重巡5、軽巡1、駆逐艦6で構成されており戦力だけなら第1特務艦隊を凌いでいた。しかし第1特務艦隊は紀伊の戦闘力と錬度の高さで戦力差を埋め互角に戦い高雄型重巡3隻の砲撃(宇宙魚雷は撃ち尽くした)により敵重巡2隻を撃沈、1隻を撃破し戦線を離脱させた。また陽炎型駆逐艦4隻も敵軽巡1隻、駆逐艦6隻と交戦し駆逐艦1隻を撃沈、3隻を撃破したがこちらも1隻が軽巡の主砲弾が直撃し中破、他2隻が損傷した。そして紀伊もフレイバーと交戦状態に入り50.8cm光学弾を数発命中させたがフレイバーから反撃を受け16cm副砲弾が十数発命中。うち1発が一番主砲塔砲身基部に命中し使用不能になったが幸いな事に主砲弾は全て回避に成功していた。そして再び双方が斉射準備に入った時フレイバーを挟むようにしてはぐれていたグリシネ艦隊が現れた。そしてグリシネ艦隊のレイスト級駆逐艦4隻から次々と宇宙魚雷が発射され、完全に隙を衝かれたフレイバーは回避行動が遅れ無防備な左舷に10本もの宇宙魚雷を食らい弾薬庫に誘爆し大破炎上、瞬く間に大爆発を起こし沈没した。正に轟沈であった・・・。そしてこれを機とみた松井元帥は全艦に残った敵艦の攻撃を命令、グリシネ艦隊と共同で敵残存艦隊を挟撃し多数の敵艦艇を撃沈破する事に成功。そして作戦は成功したと見た松井元帥は陣形を組みなおした後Qタンク王国艦隊との合流地点に艦隊針路を変更させた。しかし最大の戦果をこの後に訪れる事になる・・・・。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-42-129-45.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定中編その2
 ダークスピリッツ  - 2008/12/7 2:47 -
  
なんというか・・・・長くなりましたorz

少し時間を戻してQタンク王国第15巡洋艦隊。ライズドール大佐は頃合を見計らって艦隊に前進を再開させた。しかし味方の援護があるとはいえさすがに中央突破はできないので敵艦隊の端を迂回するルートを通る事にした。当然敵艦隊もこの事を察知しそちらの方に艦を集中させたが戦闘準備完了と言う時に旗艦「エレスペル」の索敵員が上空に何か見つけた。それはとてつもなく大きい爆撃機だった。

戦闘域に突入したQタンク第111航空隊は味方艦隊が交戦しているであろうパレンバン西方宙域に向かった。そして眼下に敵艦隊と味方Qタンク艦隊を発見するとQタンク艦隊に近づこうとする敵艦に照準を定め大量の250kg炸裂弾(威力は低いが周囲に強力な爆風と音を巻き起こす)を投下した。そして敵艦隊全体を回るように移動しながら2機で400発もの炸裂弾を撒き散らし敵艦隊は大混乱に陥った。また投下開始直後から断続的に敵艦隊からの対空砲火にさらされたが幸いにも当たらなかった。そしてその間にQタンク艦隊は無事に敵艦隊を突破、松井艦隊と合流すべく合流地点へと向かった。

松井艦隊は合流地点に一足速くつきQタンク航空隊の絨毯爆撃も目撃していた。そして待機していた所目の前の空間が歪み始め10隻の艦隊が現れた。それは再編されてパレンバンに戻ってきた南方方面第3艦隊であり数少ないシルグノーム級を旗艦とする輸送艦隊でもあった。出現直後双方とも若干混乱し静止していたが松井元帥がいち早く指揮下の艦隊に旗艦であるシルグノーム級「シルヴァウス」を集中攻撃するように命令。そして各艦から一斉に砲撃が開始された(本当は魚雷も使いたかったが第1特務艦隊艦艇は全て撃ちつくし、グリシネ艦隊駆逐艦は再装填中であった)。しかしシルグノーム級に搭載されている超電磁バリアのお陰でほとんど損害を与えられずにいた。そして態勢を立て直した敵艦隊からも砲撃が始まりその攻撃は松井艦隊の旗艦である「紀伊」に集中した。そして双方はどちらも旗艦を狙った砲撃戦の突入。「シルヴァウス」に多数の命中弾を記録したが損害は軽微。そして「紀伊」には敵軽巡の6インチ光学砲弾が2発艦側面に命中したがその強力な電磁防壁で跳ね返した。しかし更に2発の6インチ光学砲弾が命中した瞬間「シルヴァウス」の18インチ光学砲弾2発が右舷高角砲群に命中、右舷高角砲3基が沈黙し火災が発生した。ティーガー元帥はすぐさま火災の鎮火を命令。そして松井元帥は遂に震風使用を決定、震風第1射目が発射された。しかしこれは「シルヴァウス」に回避され外れた。そして2射目も回避されたが3射目を放とうとした時グリシネ艦隊の魚雷再装填が完了、4隻の駆逐艦から計16本の53cm宇宙魚雷が放射線状に発射され敵駆逐艦2隻、敵軽巡洋艦、そして「シルヴァウス」に3本が命中し内2本が機関部に命中、機動性を半減させた。そしてそこにすかさず「紀伊」が震風第3射を発射。そして「シルヴァウス」の艦中央に命中、「シルヴァウス」は大爆発を起こし艦中央から艦体が真っ二つに折れ轟沈した。そして残った残存敵艦隊は撤退を開始した。そして撤退後松井艦隊全体に歓喜が沸き起こった。何せ敵の最新鋭艦であるシルグノーム級を葬ったのだ。そしてQタンク艦隊が合流し両艦隊はルナツー基地に帰投した。損傷艦はあるにしろ一切の沈没艦を出さずに敵艦艇に少なからぬ損害を与えたこの作戦は大成功であった。そしてシルグノーム級撃沈に関してはとどめは「紀伊」が刺したとはいえ敵艦の足を止めたのはグリシネ艦隊駆逐艦であり通信で松井元帥からグリシネ艦隊全員に向けて賞賛の言葉が送られたという・・・。

そしてこちらはベータ基地に帰還中のQW連合軍帰還航空隊。途中でクリーク王国第110航空隊の戦闘機3機がやってきたが彼らは別れの言葉を告げ去っていった。そしてベータ基地に連絡しベータ基地では受け入れ準備が開始された。ベータ基地はもう目の前であった・・・。

その頃ロドリグではQW宙域に向け先遣艦隊が出発しようとしていた・・・。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十三話設定後編
 ダークスピリッツ  - 2008/12/13 19:33 -
  
戦闘結果

日戦軍団第一特務艦隊(司令松井元帥車種90式戦車)
旗艦紀伊型超弩級戦艦「紀伊」中破
高雄型重巡洋艦3隻損傷
陽炎型駆逐艦2隻損傷
残存8隻 航空機104機(内24機偵察機)

グリシネ国第3巡洋艦隊独断部隊(司令厚木准将車種五式中戦車)
旗艦レイスト級旧式駆逐艦「ライズナ」小破
レイスト級旧式駆逐艦3隻損傷
残存4隻 航空機なし

Qタンク王国第15巡洋艦隊(司令ライズドール大佐車種Mk.VII巡航戦車クロムウェル)
旗艦ロンドン級最新鋭重巡洋艦「サレックス」小破
ドレイク級重巡洋艦2隻損傷
アカスタ級駆逐艦2隻損傷
残存8隻 航空機4機(全て偵察機)

航空隊
Qタンク王国第111航空隊(司令ヤナギハラ中佐車種五式中戦車)
損害なし

QW連合軍残存戦力 艦艇20隻 航空機114機(沈没艦・被撃墜機0)

ラファリエス皇国軍

ラファリエス皇国南方方面第1艦隊(司令ギュスター少将車種V号中戦車パンターG型)
旗艦シクロール級巡洋戦艦「テルミール」爆沈
セリエス級重巡洋艦3隻沈没、2隻損傷
ラホール級軽巡洋艦1隻沈没、1隻損傷
ヘラート級駆逐艦4隻沈没、1隻損傷
名称不明駆逐艦2隻沈没、3隻損傷
残存18隻 航空機不明

ラファリエス皇国南方方面第2艦隊(司令グロウセ少将車種V号中戦車パンターD型)
旗艦シクロール級巡洋戦艦「フレイバー」轟沈
セリエス級重巡洋艦2隻沈没、3隻損傷
アーリア級新鋭重巡洋艦2隻損傷
ラホール級軽巡洋艦2隻損傷
ホバール級新鋭軽巡洋艦1隻損傷
ヘラート級駆逐艦4隻沈没、3隻損傷
名称不明駆逐艦3隻沈没、5隻損傷
残存28隻 航空機不明

ラファリエス皇国南方方面第3艦隊(司令ファルス中将車種V号中戦車パンターII)
旗艦シルグノーム級最新鋭亜空間戦艦「シルヴァウス」轟沈
アーリア級新鋭重巡洋艦2隻損傷
ホバール級新鋭軽巡洋艦1隻損傷
名称不明駆逐艦3隻損傷
残存9隻 航空機不明

ラファリエス皇国西方方面第1艦隊機動部隊(司令不明)
旗艦エレバン級正規空母「エルバス」爆沈
セリエス級重巡洋艦2隻沈没
ラホール級軽巡洋艦1隻損傷
ヘラート級駆逐艦5隻沈没、1隻損傷
残存12隻 航空機不明

ラファリエス皇国西方方面第1艦隊主力部隊(司令不明)
旗艦スカウカル級新鋭高速戦艦「エレスペル」無傷
以下損傷艦多数なるも沈没艦0

残存40隻 航空機不明

ラファリエス皇国軍残存戦力 艦艇107隻 航空機不明(沈没艦30隻)

サーロイ基地

全ての部隊に損害なし
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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