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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将(仮題) 第十三話 松井一真 2009/1/27 17:31
  Re:青き名将(仮題) 第十三話 松井一真 2009/1/27 17:32
   青き名将(仮題) 第十三話 あとがき 松井一真 2009/1/27 18:42
   Re:青き名将(仮題) 第十三話 あとがき ダークスピリッツ 2009/1/30 15:51
   Re:青き名将(仮題) 第十三話 あとがき 松井一真 2009/1/30 17:11
   青き名将(仮題) 第十四話 松井一真 2009/4/29 22:23
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 松井一真 2009/4/29 22:25
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 松井一真 2009/4/29 22:27
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 松井一真 2009/4/29 22:30
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 松井一真 2009/4/29 22:33
   青き名将(仮題) 第十四話 あとがき 松井一真 2009/4/29 22:34
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 あとがき ダークスピリッツ 2009/5/10 22:20
   Re:青き名将(仮題) 第十四話 あとがき 松井一真 2009/5/10 23:35


青き名将(仮題) 第十三話
 松井一真  - 2009/1/27 17:31 -
  
陸上戦闘開始。今回から本格スタートです。

第十三話 続・北方最大の作戦
西方の小国、チョロQアイランド
開戦劈頭、GKU軍の攻撃を受け真っ先に陥落した国である
その南にあるゲープコッチ州に、政府は亡命していた
民間車A「・・・閣下、例のバス会社から連絡です」
民間車B「そうか。なんだって?」
民間車A「路線延長計画のための海底トンネルの資金が上手く集まらないそうです」
民間車B「・・・だろうな。このご時世、国防予算で精一杯だ。五島戦争の遺物が今次大戦で通じるとは思えんからな」
民間車A「島内の増便計画は何とかなったんですがね」
民間車B「燃料費も高くなってきてる。例の民兵に頼んで代替燃料とやらを試してもらうしか無さそうだ」
民間車A「ミリーガーの油田さえ何とかなれば、こっちの物なんですがね」
つけていたラジオのニュースの声が響き渡る
アナウンサー「連合軍統合情報部より発表。本日未明、連合軍はチョロ〜ン帝国の大都市キョウビーチャへと突入。大規模な市街戦が展開されている模様なり。また、ブルーウェイ方面には連合軍機動艦隊が応援に到着、戦線はわがほうの優位に向かっている模様」
民間車B「・・・この発表、君ならどう考える?」
民間車A「・・・少なくとも、キョウビーチャのほうはあまり楽天的に見ないほうがよさそうです。南部の都市から撤退した多数の戦力が集結しているんです。おそらく、マッグユーノスより恐ろしいことになるでしょう」
民間車B「・・・壊滅か」
すると、彼らのいる建物にミゼットが駆け込んできた
民間車C「閣下!配送終わりました!」
民間車B「そうか、ご苦労だった」
民間車C「しかしどこの運送屋も、このご時世は軍事輸送の応援が多くて大変だそうですよ。チョロQ王国なんか、戦火が遠ざかったばかりだというのに民衆を徴用して最前線で輸送任務だそうで」
民間車A「その点、ここはまだまだ大丈夫だな」
民間車C「・・・ここも戦場になるんですかね?」
民間車A「・・・分からんな・・・しかし、ここの別荘も悪くない物ですな。流石は元政治家」
民間車B「戦争さえなけりゃ、今でも現職だったんだがな・・・」
部下達の話を聞いていた深緑色のチョロQが、不意に呟いた

青々と広がる草原に、無数の榴弾砲が立ち並んでいる
それらは一斉に砲撃し、Qタンクたちの進撃を阻んでいた
兵士A「敵砲陣地からの砲撃が熾烈!これ以上の進撃は不可能です!」
将校「それでもやるしかないんだ!この島を押さえるには砲陣地を占領するしかない!」
兵士B「しかし、このままいたずらに戦力を消耗するわけには・・・」
そのとき、何かが飛翔する音が響き渡った
続いて、遠方の草原に火柱が上がった
将校「な、なんだっ!?」
兵士A「・・・ちょっと、見てきます!」
兵士の一両が、丘の上へと登る
すると、先ほどまで砲撃を繰り返していた砲陣地が、炎に包まれていた
兵士A「敵砲陣地、壊滅!弾薬に火がついたようです!」
将校「・・・友軍艦隊か!?とにかく、砲陣地が壊滅した。進撃を続けるぞ!」
将校たちも丘を登っていく

ブルーウェイ近海、数隻の戦艦が艦砲射撃を続けている
無事到着した日戦軍団艦隊である
乗員「敵砲陣地壊滅!見事に弾薬庫に当たったようです!」
通信士「友軍部隊より入電!『南5km地点に新たな敵砲陣地発見』!」
艦長「よし。これより南5km地点の砲陣地を攻撃する!」
移動しつつ、艦砲射撃を続ける戦艦郡
その間、他の艦艇が対空、対地援護射撃を続けている
ブルーウェイの戦局は逆転しつつあった
現在Qシュタイン艦隊がこの海域に迫りつつある。何とかして持ち堪えるのだ
彼らの見つめる先の島は、幾多もの噴煙が上がっていた・・・

ミニッツワーモで手配した数両の兵員輸送車は、予想以上の快速でキョウビーチャに到着した
やや窮屈ではあったが、これまで敵に見つからずにここまでたどり着けたのもこの車両のおかげである
さらにこの車両には機関銃が備え付けられている。このまま突入して機関銃射撃を敢行する事も出来る
ビスカイト中将「降車後は各部隊ごとに独自行動を取れ。いいか、死ぬなよ!」
機関銃を構える兵士が撃ち始める
そして、急ブレーキをかけて兵員輸送車が停止する
操縦士「予定地点に到着した!」
ロドスシルト少佐「全員降車!」
後部の扉が開く
一斉に飛び出す兵士
ロドスシルトたちも飛び出す
そして、物陰に隠れる
機銃弾が道路に着弾する
ロドスシルト少佐「戦場の真っ只中だ。気をつけろよ!」
榴弾が炸裂する
連合軍が一斉に突入を開始する
副官「市街地だというのに、結構派手にやりますね」
ロドスシルト少佐「奴らも必死だからな。三〇年前の戦争の俺もそうだった」
彼らは木造建築の傍らに隠れ、突撃の機会を待っている
木造建築の多いキョウビーチャだが、例の運河周辺はコンクリートや近代的な建物が立ち並んでいるという
とりあえずは、その近くにある司令部が目標だ

基地司令官、モラスト少将は、連合軍の突入を呆気なく許したことに憤っていた
モラスト少将「一体なぜ、こうも簡単に突入された!?」
ドタグラ大佐「お言葉ですが、基地司令。今回の相手は猪突猛進型のリピーレド元帥だけではないのです。智将、ビスカイト中将が参加しています」
モラスト少将「『西の帝国』の切れ物か。あいつには何度も苦汁を嘗めさせられた。今度こそ勝ちたいものだが・・・」
ドタグラ大佐「そうは問屋が卸さない、ようですな」
すると、前線で戦っている分隊から連絡があった
ジョロンバ軍曹(車種:M8グレイハウンド)(通信)「こちら第692分隊のジョロンバ、連合軍の本隊がやってきた!空軍に早い所支援を頼むと言っておいてくれ!」
上官に対して溜め口を使うジョロンバ軍曹だ。口は悪いが射撃の腕はチョロ〜ン陸軍においてもトップクラスだ
モラスト少将「司令部、了解した。だが行軍中の部隊に対する攻撃が行われたと聞いたが・・・」
ジョロンバ軍曹(通信)「急降下爆撃機でやれたのはどうやらごく一部だけらしい。恐ろしく多い!」
ドタグラ大佐「・・・なるほど。内部に突入したビスカイト隊が先発して戦力を攻撃、そちらに部隊が集中しているところに本隊を送り込むということか・・・」
モラスト少将「上からの指示で、ここは絶対に死守せねばならん。頑張ってくれ!」
ジョロンバ軍曹(通信)「言われなくても!」
そういうと、ジョロンバは無線を切った

キョウビーチャ市街地、機関銃陣地
例の遊撃重機関銃手は、突入してきた敵部隊の攻撃に当たっていた
ブレダ上等兵「ようやく、俺たちの本領発揮だな」
パナール上等兵「よし、おいでなすったぞ。攻撃開始だ!」
既に銃架に備えた重機関銃の引き金を引く
迫り来る巡航戦車が、こちらへと砲身を向ける
だが、銃弾の一つが砲身に当たったようで、爆発、沈黙する
パナール上等兵「何だ?この前に見たのと全然形が違うぞ」
ブレダ上等兵「ああ、ありゃクリークだ。Qシュタイン大陸南方の、内戦まみれの国」
パナール上等兵「おいおい、本土で手が一杯じゃないのかよ」
ブレダ上等兵「どうやら連中、大戦が始まると途端に団結するらしいぞ」
今日はまだ榴弾砲の攻撃がない分、マッグユーノスよりはマシだ
電撃作戦に榴弾砲は向かないから、しばらく榴弾砲の攻撃は無いだろう
だが、戦闘が長期化すると、おそらくは榴弾砲を投入してくる。それまでの間に敵を倒すべきなのだが、厄介なことに今度の敵には切れ物がいるという
ブレダ上等兵「空軍の再攻撃がいつになるかだな・・・」
パナール上等兵「こっちも榴弾砲で撃ち返しゃ問題ないんだがな」
ブレダ上等兵「運河で休んでいる軍艦を使えればもっといい」
パナール上等兵「全くだ。でもそれは、軍艦の射程圏内に敵が入って来たらの話だ」
運河側からの敵の進入はまだない
流石に運河側は我々の勢力圏だ。奴らもそこまで進入することは出来ないだろう
チョロ〜ン兵士A(通信)「中央通方面、敵三個分隊接近!」
パナール上等兵「了解!すぐにそっちに向かう!」
重機を担いで、パナールが応答する
辺りで爆発が巻き起こる
タンク携行型のロケットランチャーだ

市街地で榴弾が次々と爆発する
しばらくは迫撃砲程度の攻撃だが、いずれは大規模な榴弾砲が郊外に配置される予定だ
それにしても、これほど大規模な市街戦は初めてだ
今までの市街戦は戦局が一方的だったり、隠密作戦だったりして、大規模な戦闘が行われることは無かった
少なくとも、自分の目の前では
分隊長「東西通りでクリーク軍一個小隊が重機関銃にやられたらしい。下手に大通りを行くのは危険だ!」
銃弾が道路に当たり、噴煙を上げる
久々の実戦参加となったコムニエムは、初めてとなる大規模市街戦に唖然とした
プロトン王国陸軍創設以来であろうか、と言わんばかりの戦い。確かにこちらの戦力は三個連隊と、マッグユーノス戦と同じだが、同盟国であるニビリアやクリーク、ゲールからも援軍が送られている
しかもニビリア軍は元々チョロQアイランド解放作戦に向かう途中の部隊を急遽展開した物である
「またチョロQアイランド解放が遅れる」、出撃前にボアン大尉が呟いていた
ヒチニリアは戦力温存のために参戦しなかったが、グリシネ国陸軍派遣部隊の姿はあった
だが、この熾烈な戦いの中で、あの陸戦に不慣れな部隊がどれほど生き残れるか
勿論、他国軍の心配をしている場合ではない
目前に銃弾が着弾する
分隊長「目標は司令部だ。日戦軍団の報告では強固な防備で守られている。気をつけなければならんぞ!」
コムニエム軍曹「了解!」
日戦軍団航空隊の報告により、大体の機銃、砲陣地の位置は把握している
だが、そうして安全地帯であるはずの場所を通ったクリーク軍がやられた
おそらく、一部の機関銃は遊撃部隊に配備されている
機銃弾が大通りに次々と着弾する
物陰から通りを見ると、M4A3が銃弾を受け吹き飛んでいた
重機関銃だ
やはり遊撃部隊にいたのか

銃弾を受けた敵M4A3が爆発し、残存する敵戦車も後退を開始した
だが、みすみす逃すつもりもない
どうせ別方面から攻めてくるのだ
銃弾を受け、M3が吹き飛ぶ
急旋回して逃げようとするM4A3
だが、エンジンに直撃、爆発する
ブレダ上等兵「よし、あらかた潰したぞ!」
すると、物陰から何かが飛んできた
ロケット弾だ
ブレダ上等兵「逃げろ!」
すぐさま重機を取り外したパナールが、慌てて退避する
ロケット弾は道路に着弾、爆発する
パナール上等兵「危なかった・・・」
2両は再び、別の陣地へと向かう
土嚢に機銃を置き、射撃準備を整える
パナール上等兵「前方よりM5が六両!」
直後、ブレダが機銃の引き金を引いた
銃弾を受け、M5が一両吹き飛ぶ
後続が撃ち始める
砲弾は陣地付近に着弾、派手に爆煙を上げる
二両目も銃弾を受け大破、炎上する
友軍の迫撃砲が援護射撃を開始する
三両目に至近弾、派手に横転する
続いて一発が命中、衝突した四両目を巻き添えに三両目が吹き飛ぶ
残るは二両、一気に加速してこちらへ突っ込んでくる
しかし、銃弾の一発が一両の履帯に命中、体勢を崩す
そこに迫撃砲弾が直撃した
パナール上等兵「目標を殲滅!」
ブレダ上等兵「・・・許せよ」
パナール上等兵「・・・何か言ったか?」
ブレダ上等兵「いや、なんでもねぇ」
壮烈な戦いは、なおも続く
第十三話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十三話
 松井一真  - 2009/1/27 17:32 -
  
後半。月刊ペース維持のために今回は短め。

第十三話 続・北方最大の作戦
また友軍部隊が重機にやられた
その報告を聞き、コムニエムは驚いた
さっき撃ち漏らした重機の射手が、例の遊撃部隊らしい
分隊長「重機には警戒しろ!極力大通りを避けるんだ!」
分隊長も似たようなことを繰り返している
熾烈な戦いは、なおも続いている
報告に寄れば、クリーク軍陸上部隊は既に各地域で攻撃を受けているという
無傷の部隊はこの部隊、第一師団特別派遣部隊だけである
クリーク軍の証言では、装輪式装甲車が街中狭しと走り回り猛威を振るっているらしい
戦力をこちらに差し向けたはずだったのだが、何故彼ら突入部隊が損害を受けているのだろうか
コムニエム軍曹「うまくは行かんか・・・」
近くの建物が爆発する
果たして無事に、司令部までたどり着けるだろうか

突入部隊が所々で損害を受けている中、ビスカイト中将直轄部隊は、大通りの近くで退避していた
防備が予想以上に激しいのだ
ビスカイト中将「・・・航空隊の攻撃である程度損害を受けているはずだが、まだこんなにいるのか・・・」
反対側では、ロドスシルト隊が退避している
現在ここにいるのは三個小隊。これだけでは突破は不可能だ
とりあえず友軍部隊の到着を待たなければならない
ロドスシルト少佐「コムニエムの隊は無事だろうか・・・」
砲撃支援がある程度必要になる。ロドスシルトはそう判断した
だが、当の砲撃支援部隊がなかなか現れない
航空隊はこの前の爆撃で出撃不能。日戦軍団機もまだまだ現れそうにない
後は第三艦隊艦載機の支援だが・・・
プロトン通信兵「ただいま、『エンタープライズ』より連絡がありました。『航空隊の発艦が完了。すぐに行く』、以上です」
ロドスシルト少佐「艦隊の艦砲射撃はまだなのかね?」
プロトン通信兵「日戦軍団艦隊及びプロトン第三艦隊は、沿岸部の航空基地を艦砲射撃しているとのことで・・・」
副官「・・・この周辺は複雑な閘門が相次いでいる。突破は困難だな」
いくら運河といえど、流石にここまで登ってくるのは困難か
ならば、第三艦隊の艦載機を待つだけだ
直後、轟音が鳴り響いた
第三艦隊の艦載機だ
SBDの大編隊が、次々と攻撃を開始する
眼前の機銃陣地は、ほんの数発の爆弾で吹き飛んだ
ロドスシルト少佐「よし、進撃を再開する!」
プロトン第一師団特別派遣部隊は、進撃を再開した

一方、突入部隊のほうも、何とか突入には成功していた
だが、未だに第一師団特別派遣部隊との合流は出来ていない
リピーレド元帥「ここまでで酷い損害だ。チョロ〜ン紛争のときとえらい違いだぞ」
チョロ〜ン紛争のときは謎の巨大兵器が一両いただけで、呆気なく占領できた
だが、今回は違う。大規模部隊が要塞を構築していたのだ
リピーレド元帥「あのホバー兵器の影なんて微塵も無いじゃないか・・・」
ミフェイドビッチ大佐「あんなトップヘビーの兵器、使われなくて当然です」
ミフェイドビッチが冷徹に言ってのけた
実はその巨大兵器はトップヘビーで、坂を登った勢いで横転、呆気なく撃破されてしまったのだ
クリーク将校(通信)「こちらクリーク陸軍、戦力の六割を喪失!」
既にどの部隊も被害は大きい。ここから如何にして司令部を陥落させるのか

市街戦とあって、敵味方の位置が掴みにくい
市民の退避は済んでいるのだろうか
それすらも分かりづらい
だが、市民の姿が殆ど無い以上、退避が済んでいると考えたほうがよさそうだ
エッケム曹長「こちら第820分隊。敵の攻撃はさらに熾烈な物となっています」
モラスト少将(通信)「分かっている。だが耐えてくれ。友軍航空隊の第二次攻撃が来るまでの辛抱だ」
付近で建物が爆発する
連合軍の急降下爆撃機だ
対空砲火が所々で上がるが、効果は薄い
要塞のほうでも所々で爆炎が上がる

所々で陣地は突破されつつあるが、こちらも戦果は上々だ
マッグユーノスのときとは違い高架通路があまりない分、高低差を生かした機動戦法がやりづらい
弾薬も残り僅か。一旦陣地に戻って補給するべきか
パナール上等兵「・・・弾薬が少なくなってきたな」
ブレダ上等兵「やはり敵の数が多い。一旦補給に戻るぞ」
二両は重機を担いで、陣地を後にした
そのとき、頭上に轟音が響き渡った
爆撃機か
ブレダ上等兵「伏せろ!」
建物の影で伏せる二両
爆撃機は機銃掃射を始める
そして、爆弾を投下した
吹き飛ばされるQタンクたち
搭載されている爆弾が焼夷弾でないだけマシだった。ただでさえ燃えやすい建物が立ち並んでいる区画だ
着弾したのも道路上の機関銃陣地だった
他の分隊とすれ違う
チョロ〜ン兵士A「どうだ、そっちは!?」
ブレダ上等兵「戦果は上々だ。ちょっと弾持ってくるところだ」
チョロ〜ン兵士A「そうか。その間、俺たちがこの辺担当するから、早いうち戻って来いよ!」
パナール上等兵「ああ、早いうちに戻るつもりだ!」
急いで走り出す二両

建物の陰に隠れ、敵部隊の進撃を待つ一両の装甲車
第692分隊のジョロンバ軍曹だ
先ほどクリーク軍の部隊を一つ潰してきたところだが、いまだに敵は大勢いるようだ
ジョロンバ軍曹「やっぱり敵さんも本気か。こうでなくっちゃな」
大通りに敵の姿が見える
ジョロンバ軍曹「今だ!」
建物の陰から飛び出し、砲撃を加える
分隊の他の隊員も続く
巡航戦車のターレットリングに直撃、炎上する
後続の戦車も被弾、炎上する
敵部隊は一斉に旋回、撤退していく
すると、建物が吹き飛ぶ
敵機の攻撃か
ジョロンバ軍曹「おのれぇ、連合軍め。空から攻めてくるとは・・・」
チョロ〜ン兵士B「隊長!」
部下の一両が、なにやら迫撃砲のような物を持ってやって来る
ジョロンバ軍曹「・・・どうした?」
チョロ〜ン兵士B「こいつが、役に立つかと思います」
ジョロンバ軍曹「・・・対空阻塞弾・・・でかした!」
そういうと、ジョロンバ軍曹は迫撃砲のような物を突き立てる
部下が差し出した砲弾を砲身に詰める
そして、砲弾が発射される
迫り来る敵急降下爆撃機
空中で砲弾が爆発、無数のパラシュートが展開する
そのうちの一つが、急降下爆撃機に命中した
爆発を起こし、失速、墜落する急降下爆撃機
爆発を背に、迫撃砲のような物を担いで走る分隊

目標である陣地が近づく
そろそろ降下するべきか
そう思ったシャイナー上等兵は、操縦桿を即座に倒した
視界にはそれまで広がっていた青空が消え、古風な街並みが広がる
木造建築の数々に紛れて、あまりにもミスマッチな工業物体が立ち並んでいる
ブラドベリ上等兵「投下!」
後席のブラドベリ上等兵が投下スイッチを押す
爆弾の投下を確認し、機体を引き起こす
櫓の屋根を掠めるようにして飛んでいくSBD
陣地は周囲の木造建築を巻き込んで大爆発を起こす
友軍機が突然爆発、墜落したという報告が届いたのはそのときだった
高射砲が確認できなかった場所で突然高射砲の攻撃を受けたということか
ブラドベリ上等兵「奴らの高射砲は即時移動が出来るほど軽いのか?」
シャイナー上等兵「その割には、日戦軍団の時には損害は軽微だった。墜落したのも僅かに3〜4機だと聞いている」
ブラドベリ上等兵「じゃあ、一体それは・・・」
シャイナー上等兵「とにかく、爆弾は落としたんだ。すぐに引き返すぞ」
二両の乗るSBDは反転、「エンタープライズ」へと向かった

一部では突破に成功し、一部では膠着状態に陥っている
軍事施設周辺まで到着したロドスシルト少佐直轄の分隊は、建物の陰に隠れていた
ロドスシルト少佐「・・・本隊はどうした?」
副官「まだ到着していません」
ロドスシルト少佐「奴らの爆撃が始まったら、我々も後退しなければならん。それまでに間に合えばいいが・・・」
プロトン兵士A「第三艦隊より入電!『QQQQ共和国首都クラウドポリスが爆撃を受けた模様』!」
ビスカイト中将「QQQQは今回の作戦計画には無関係だ。現時点では何ら意味の無い情報だな」
ロドスシルト少佐「現時点では、ですがね」
QQQQ共和国の首都、クラウドポリスが爆撃された、という報告も入った
真偽は不明だが、QQQQの防空網を潜り抜けることが出来るのはおそらくあの空中戦艦ぐらいだろう
こちらに向かってくる前に、街を制圧しなければ
激戦は所々では収束しているが、連合軍は戦力を逐次投入、従来どおりの車海作戦でキョウビーチャを攻めた
もうすぐ榴弾砲部隊が到着する。向こうの空中戦艦の補給が先か、こちらの榴弾砲部隊の到着が先か
キョウビーチャの戦闘は、激化するばかりである
第十三話 終わり
引用なし
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青き名将(仮題) 第十三話 あとがき
 松井一真  - 2009/1/27 18:42 -
  
あとがき:従来の長さと比べると短めになった第十三話。制限文字数が増えたのかとも思いました。
冒頭に登場したのはフォレスト一行。防衛政策の都合で彼らが援助しているバス会社も上手くいかない様子。

Qトルック方面の陸上戦闘。こちらは日戦軍団の艦砲射撃により優勢に立っている様子。

本格的に開始されたキョウビーチャの戦闘。チョロ〜ン側は二両の機銃手とジョロンバ軍曹、そして司令部の幕僚達の視点で展開しています。ただ、名前は出ていませんが迫撃砲手も大活躍。
第692分隊に配備されていた「対空阻塞弾」は実在の武器です。帝国陸軍が南方で使用していたそうです。

今回も戦闘の途中で話を終えています。もう少し長くしようかとも思いましたが1月中に完成しそうに無かったのでここで中断しました。
次回はその続き。ロドスシルト少佐、コムニエム軍曹、リピーレド元帥、シャイナー上等兵、ジョロンバ軍曹、二両の機銃手と多彩なチョロQの視点で繰り広げられるキョウビーチャの激戦です。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)@ntaich107029.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


Re:青き名将(仮題) 第十三話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2009/1/30 15:51 -
  
> あとがき:従来の長さと比べると短めになった第十三話。制限文字数が増えたのかとも思いました。
> 冒頭に登場したのはフォレスト一行。防衛政策の都合で彼らが援助しているバス会社も上手くいかない様子。
中々亡命政府も苦労してますな。ところで五島戦争の遺物というのが気になりますな。何のことでしょうか?兵器かな?
>
> Qトルック方面の陸上戦闘。こちらは日戦軍団の艦砲射撃により優勢に立っている様子。
やはり陸上砲は戦艦の火力の前には無力か・・・艦砲射撃に陸上攻めにとかなり奮闘している様子。
>
> 本格的に開始されたキョウビーチャの戦闘。チョロ〜ン側は二両の機銃手とジョロンバ軍曹、そして司令部の幕僚達の視点で展開しています。ただ、名前は出ていませんが迫撃砲手も大活躍。
今回はチョロ〜ン軍の兵士の活躍が光りますね。例の機銃手の活躍も健在。「紀伊」に出したいくらいです
しかしプロトン空軍(この場合海軍航空隊か?)の攻撃が再開。苦戦を強いられているようですな
> 第692分隊に配備されていた「対空阻塞弾」は実在の武器です。帝国陸軍が南方で使用していたそうです。
ほう。実在の兵器でしたか。効果はともかくなんか強そうです
>
> 今回も戦闘の途中で話を終えています。もう少し長くしようかとも思いましたが1月中に完成しそうに無かったのでここで中断しました。
後編へ続くみたいな感じですね
> 次回はその続き。ロドスシルト少佐、コムニエム軍曹、リピーレド元帥、シャイナー上等兵、ジョロンバ軍曹、二両の機銃手と多彩なチョロQの視点で繰り広げられるキョウビーチャの激戦です。

こちらは大日本帝国海軍宇宙艦艇を設定終了。現在航空機に着手しています。加えて第七十四話設定も執筆中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i220-109-27-77.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:青き名将(仮題) 第十三話 あとがき
 松井一真  - 2009/1/30 17:11 -
  
> > あとがき:従来の長さと比べると短めになった第十三話。制限文字数が増えたのかとも思いました。
> > 冒頭に登場したのはフォレスト一行。防衛政策の都合で彼らが援助しているバス会社も上手くいかない様子。
> 中々亡命政府も苦労してますな。ところで五島戦争の遺物というのが気になりますな。何のことでしょうか?兵器かな?

「五島戦争」の「五島」というのは実はゲープコッチ州のことで、つまりゲープコッチ州を舞台に繰り広げられた紛争なんです。Qタンクが本格的に実戦参加したといわれる戦争で、その際に使われた旧式兵器がゲープコッチ島内に大量に保管されていたので「五島戦争の遺物」と言われていたわけです。

フォレスト一行がゲープコッチに亡命する、という設定は確かHG4発売前後に決めた話で、まだろくにHG4の設定を知らないまま書いていたので矛盾が生じていた節もあります。

> > Qトルック方面の陸上戦闘。こちらは日戦軍団の艦砲射撃により優勢に立っている様子。
> やはり陸上砲は戦艦の火力の前には無力か・・・艦砲射撃に陸上攻めにとかなり奮闘している様子。

Qトルック方面が案外トントン拍子で進んでいる一方、チョロ〜ン方面が難航している、という状況です。

> > 本格的に開始されたキョウビーチャの戦闘。チョロ〜ン側は二両の機銃手とジョロンバ軍曹、そして司令部の幕僚達の視点で展開しています。ただ、名前は出ていませんが迫撃砲手も大活躍。
> 今回はチョロ〜ン軍の兵士の活躍が光りますね。例の機銃手の活躍も健在。「紀伊」に出したいくらいです
> しかしプロトン空軍(この場合海軍航空隊か?)の攻撃が再開。苦戦を強いられているようですな

二両の機銃手、なんだかんだ言って終戦まで生き残りそうです。ジョロンバ軍曹の分隊も結構な大活躍。
ジョロンバ軍曹はフィズィキさんが設定したキャラクターで、トレニオス少尉のようなキャラクターとして予定していたようです。そのため機動戦法メインで戦ってます。ただ、技術士官だったトレニオスに対しこちらは実戦部隊。分隊規模でも何両かつれていないとまずいだろうということで分隊になってます。
プロトン空軍に関しては例の空中戦艦によって飛行場が破壊されているので別の飛行場から離陸。多分次の話あたりに何か来ると思います。

> > 第692分隊に配備されていた「対空阻塞弾」は実在の武器です。帝国陸軍が南方で使用していたそうです。
> ほう。実在の兵器でしたか。効果はともかくなんか強そうです

なんとなく演出的に派手な物を出したらチョロQっぽいだろうということで迫撃砲のたぐいを捜していたら出てきたので使いました。イギリスにも似たようなものがあったそうな。

> > 今回も戦闘の途中で話を終えています。もう少し長くしようかとも思いましたが1月中に完成しそうに無かったのでここで中断しました。
> 後編へ続くみたいな感じですね

次回もおそらく陸上戦闘がメインになると思います。

> > 次回はその続き。ロドスシルト少佐、コムニエム軍曹、リピーレド元帥、シャイナー上等兵、ジョロンバ軍曹、二両の機銃手と多彩なチョロQの視点で繰り広げられるキョウビーチャの激戦です。
>
> こちらは大日本帝国海軍宇宙艦艇を設定終了。現在航空機に着手しています。加えて第七十四話設定も執筆中。

密かにCCQ小説など他の作品も進行しています。そういえばCCQ小説、次回はマッドとの戦闘ですな。
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青き名将(仮題) 第十四話
 松井一真  - 2009/4/29 22:23 -
  
第十四話完成。2ヶ月ぐらいかけました。

第十四話 古都壊滅
Qトルック領、ブルーウェイ島
中央海南方に浮かぶ、自然豊かな島
数十年前から各地で繰り広げられている戦争は、この島にとっては無縁の存在だった
しかし、数年前にQトルックの軍事基地が建設されてからは、この島にも戦争の空気が漂い始める
そして、Qシュタイン帝国の対Qトルック宣戦布告により、多数の航空機が離発着するようになった
数週間前には北西にあった要塞島、マジノラインが陥落。続けざまに突入してきたQシュタイン帝国軍により、この島は戦場と化した
緒戦においてはQトルック軍は優位だった。Qシュタイン軍はなかなか航空支援が受けられない状況だったからだ
しかし、「東の民兵」がやってきてからは、状況が一変した
それまでQシュタイン軍に猛威を与えていた榴弾砲は、一瞬にして轟火に包まれた
地面は所々穴が開き、煙を噴いている
Qトルック兵士A「第368中隊、応答せよ!第368中隊!」
一両のIII号戦車が、必死に無線機に叫びつづける
Qトルック兵士B「・・・だめだ、通じない」
その横のIV号戦車が、溜息混じりに呟く
壊滅状態に陥った彼らは、勇猛果敢に立ち向かった
Qトルック兵士A「・・・なんでこんなことになっちまったんだ。この戦争が始まるまでは、Qシュタインは友邦だったはずだ・・・!」
Qトルック兵士B「・・・それは同感だ。連中は、連中は・・・本当に裏切ったのか!?」
再び上空に響き渡る轟音
敵の航空機だろうか
Qトルック将校「撃てぇぇぇっ!」
残存する榴弾砲が、果敢に砲撃を開始する
Qトルック兵士C「・・・おい、おまえら。知ってるか?」
一緒に塹壕に隠れていたツベッシェン・レーズングが語りかける
Qトルック兵士A「何の話だよ」
Qトルック兵士C「『東の民兵』。Qシュタインをバックに、キュワール中で活動している連中だ」
Qトルック兵士B「ああ。この島を、こんな風にしちまった連中か?」
Qトルック兵士C「・・・そいつらがよ。こんな物ばら撒いていった」
そう言って、ツベッシェン・レーズングが一枚のビラを取り出した
「我々はキュワールに真の平和を取り戻すために戦う民兵だ。対Qトルック宣戦布告は、Qトルックに君臨する独裁車を討つための物だ。祖国を愛するのは結構だ。だが本当に祖国を愛するなら、『国家元首』を騙って悪政を続ける独裁車を討つため、ことを起こすべきではないのか」
Qトルック兵士A「・・・なんだ、これは?」
Qトルック兵士B「見りゃ分かるだろ。クーデターを煽るビラだ・・・でも、一体何故連中はこんな物をばら撒いたんだ?」
Qトルック兵士C「・・・奴らは、戦うべきかどうか迷っている。そう思ってな。焼けって命令に背いて一枚持ってきた」
Qトルック兵士A「・・・おい、そんなことをしたら・・・」
Qトルック兵士C「分かっている。でも・・・怪しいと思わないか?あの総統が就任してからという物、他国との雲行きが悪くなった気がする」
あたり一体には無数の瓦礫と、もはや動かない戦車たちの姿があった
Qトルック兵士A「・・・まさか、な」
Qトルック兵士B「・・・だから何だってんだ。総統がこの戦争を引き起こした黒幕だろうが、俺たちはそれに従わざるを得ない。だよな?」
Qトルック兵士C「・・・そうだな・・・もっといい上官の下に配属されたかったぜ」
Qトルック兵士A「どういう意味だ?」
Qトルック兵士C「・・・さて、どういう意味だろうね」
再び爆音が響き渡る
小規模な振動とともに、砂煙が飛び散る
Qトルック兵士A「ここが最後の砦だ。なんとしてでも守り抜くぞ!」
Qトルック兵士B「・・・いつまで持つか分からないけどな」
前方には無数の連合軍部隊の姿が見える
榴弾砲の砲撃は殆ど当たらず、遠方で煙を噴くだけであった
Qトルック将校「装填急げぇぇ!」
そして次の瞬間、彼らを猛烈な爆発が襲った
大爆発とともに、炎上する陣地

遠方の大地に噴煙が巻き起こる
測距手(通信)「目標、殲滅!」
艦橋の乗員達が歓喜の声を上げる
副長「・・・やりましたな、艦長」
艦長「陸上部隊が持ち堪えてくれなければ、ここまで早くは攻略できなかったよ。日戦軍団の強行突入作戦が功を奏したな」
通信兵「その日戦軍団艦隊ですが・・・帰路で敵潜の雷撃を受けたそうです」
副長「何ぃっ!?」
通信兵「被害に関する報告は、まだ入っていません」
副長「おいおい、連合軍の窮地を救った英雄艦隊が、凱旋する前に壊滅だなんてことは無いよな・・・」
艦長「大丈夫だ。彼らは敵潜の奇襲ぐらいで、壊滅するような物じゃない。前大戦前の離反事件、知ってるだろう?」
副長「そうですが・・・」
航海長「・・・それで、どうします?」
艦長「よし、制圧を確認後、グリシネに寄港する。これからも激戦は続く。寄港したら、全員上陸だ」
その日、ブルーウェイ島守備隊が壊滅した
連合軍はブルーウェイ島を制圧、飛び石作戦でその南東にある島、グッドウェイ島を目指した

戦闘は激化する一方であり、各方面で消耗戦が相次いでいる
コムニエムの所属する分隊は、現時点で六両が残っている
コムニエム軍曹「どの部隊も損害が多い・・・やれるのか?」
分隊長「大丈夫だ。直に援軍が来る。それで乗り切ろう」
コムニエム軍曹「援軍が来るんですか!?」
分隊長「ああ。榴弾砲の部隊がいくつか。この前マッグユーノスに猛砲撃を加えた奴らだ」
これで勝てないはずが無い、とでも言うように、分隊長が言った
コムニエム軍曹「・・・ここまで来ると、司令の言っていたことが気がかりでなりません」
分隊長「・・・司令が、何か言っていたのか?」
コムニエム軍曹「シュパシュア半島に上陸する前、司令が甲板で考え事をしてたって・・・」
分隊長「・・・誰か聞いていたのか?」
コムニエム軍曹「副司令と、甲板の見張りが。その見張りの奴が『強さは正義ってのは間違ってるんじゃないか』ってのを聞いたって・・・」
分隊長「・・・どうなんだろうな。どのみち強くなければ生き残ることは出来ない。力は必要だ。だが・・・」
突如として爆発音が響き渡る
近くの建物が吹き飛んだようだ
分隊長「それで殺される奴らは、浮かばれねぇ、かな・・・目の前に敵がいりゃ考えることも出来ないことだけどな」
付近で銃声が響く
分隊長「おいでなすったか!」
武器を構えて、走り出す六両のQタンク
考え事は終わりだ。まずは生き延びるしかない

どうやら敵は我々が潜伏している区画に気づいたらしい
建物に身を隠し、敵の攻撃を凌ぎつつ、砲撃を加える
ロドスシルト少佐「何度も言うが、敵も必死だ!気をつけろ!」
第二次キュワール大戦時は、市街戦でこれほど大規模になることは無かった
市街戦がこれほどのものになったのは、おそらく第三次キュワール大戦時、すなわちチョロ〜ン紛争であろう
それにしても、ここまでして車海戦術にこだわるとは、上層部は何を考えているのだ
古典的な戦術が通じるほど、この戦いは甘くない
チョロ〜ン紛争の「騙し討ち」はやりすぎにしても、もう少し何らかの作戦を立てるべきだと思うのだが
いかんせん、この街はチョロ〜ン紛争において正攻法で陥とされた街なので、上もそこまで考えられなかったのだろう
こちらとしては海軍が持ち帰った運河要塞のデータが活かせると思ったのだが、流石に市街地上空を飛んだ勇敢な奴はいなかったらしい
副官「・・・この戦い、どちらが勝つんですかね?」
ロドスシルト少佐「・・・分からんな。どちらが勝ってもおかしくない。だが一つだけ明らかになっているのは・・・この街が崩壊すること。それだけだ」
近くで爆発音が響く
迫撃砲の砲声も続く

弾帯と重機を担いで、二両は元の機銃陣地へと到着した
チョロ〜ン兵士A「やっと来たか!司令部近くまで別働隊がやってきてるみたいで、防衛網の構築が大変らしいぞ!」
ブレダ上等兵「もうそんなところまで来ていたのか!」
チョロ〜ン兵士A「まあ、あまりの防備にビビって近づけねぇらしいがな」
ブレダ上等兵「本当にビビって近づけねぇならいいんだがな」
重機を予定通り配置し、ブレダが呟く
パナール上等兵「・・・どういう意味だよ?」
ブレダ上等兵「・・・あの空中戦艦を保有しているのが、俺たちだけとは限らねぇってことさ」
パナール上等兵「まさか、そんなことが・・・」
ブレダ上等兵「考えてみろよ。奴らはQタンク搭載型の巡航ミサイルを保有してる。それで俺たちの国は散々焼き尽くされた。空中戦艦持ってたっておかしくないだろう」
チョロ〜ン兵士B「友軍部隊より入電!『敵部隊がそちらに向かっている模様』!」
近くの櫓に登っていた機銃兵からの連絡のようだ
チョロ〜ン将校「射撃用意!」
分隊長らしき曹長が言う
前方に無数のQタンクが近づく
相変わらずのM4だが、かといってM4だけというわけでもない
プロトン王国はこの街を取るためにどれほどの戦力を投入しているのだろうか
迫撃砲を発射する兵士
一斉射を受け、数両のM4が吹き飛ぶ
重機関銃の射撃が開始される
次々と吹き飛ばされる戦車
その間に迫撃砲が再び斉射を開始する
向こうが大多数で攻めてくるならばこちらは連携戦法だ
とりあえず、前方に見えた敵部隊は撃滅した
第十四話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十四話
 松井一真  - 2009/4/29 22:25 -
  
各兵士の視点から見た戦い。ちょっと急展開だったような。

第十四話 古都壊滅
第820分隊は、陣地から陣地へと走りつつ、敵部隊を撃滅していた
そのとき、偶然にも第829分隊と遭遇した
エッケム曹長「・・・アンバー曹長、そっちの状況は?」
アンバー曹長「先ほど侵略車どもを三個分隊ほどやってきたところだ。大丈夫だ、連中もさっさと退くだろう」
エッケム曹長「楽観的な考えはいかんぞ。先の紛争で連中がやったこと、忘れるはずもないだろう」
アンバー曹長「・・・ああ、知っている。ビットレイクで連中がしでかしたことは、絶対に忘れてはならない」
エッケム曹長「・・・戦場では意見が合うんだな、全く」
アンバー曹長「兵隊のあり方とは何だ?」
エッケム曹長「・・・祖国を護ること。そうだろう?」
アンバー曹長「・・・ああ、そのとおりだ」
エッケム曹長「・・・今度こそ、しっかり護るぞ・・・我らが、祖国を」
爆炎の中、第829分隊は走り出した

司令部には着々と戦果報告が入ってくる
陣頭指揮を執っているドドビガ大尉やサミッティー少佐によると、クリーク軍の戦力の大半を撃滅したという
だが、チョロ〜ンに攻め込んだ戦力の大半はプロトン王国軍だ
彼らのどれほどを倒したのかは良く分からない
ドタグラ大佐「・・・分隊規模で浸透しているらしいからな・・・やはり切れ者は違う」
モラスト少将「さっきから切れ者、切れ者って、一体そいつは何者なんだ?」
ドタグラ大佐「・・・プロトン王国陸軍第一師団司令、ビスカイト中将。過去の紛争で成果をあげてきた名将です。その片腕として活躍している第一〇二中隊司令、ロドスシルト少佐も、なかなかの切れ者で」
敵の戦力について知らなければどうにもならない、が信条のドタグラ大佐は、敵将についても調べ上げていた
モラスト少将「・・・ということは、分隊規模で浸透しているのはそいつらの部隊か。厄介だな・・・」
ドタグラ大佐「正面から入っているリピーレド元帥の部隊を囮にするように、彼らは司令部付近にまで浸透しているようです。しかし・・・この要塞を突破することは不可能と思います」
モラスト少将「君の持論ならば、不可能は無いのではないのかね?」
ドタグラ大佐「・・・リピーレド元帥の部隊が要塞付近にまで突入できれば、間違いなく突破されます。しかし、前線で奮闘している部隊の奮闘があれば、それは困難を極めます」
チョロ〜ン通信兵「航空基地より入電!『発進準備完了、いつでもどうぞ!』、以上です!」
モラスト少将「待っていたぞ!直ちに離陸せよ、と伝えておけ!」
チョロ〜ン通信兵「了解しました!」
無線機を取り、通信兵が航空基地に連絡を取る
後は我らが空中戦艦だ。引き上げる途中で上手いことやってくれれば良いが

発艦準備のため、艦が加速を開始する
甲板上には、無数の航空機が並んでいる
多くのチョロQたちが、操縦席へと乗り込んでいく
そして、シャイナー上等兵も、SBDの操縦席へと飛び乗った
艦長「発艦!」
風防を閉め、前の機体が発艦するのを待つ
乗員達が機体の前から離れ、脇へと避難する
次々と航空機が発艦していく
シャイナー機も加速、飛行甲板を突き進む
飛行甲板が途絶え、機体はゆっくりと高度を下げる
操縦桿を引くと、機体は上昇、高度を上げていく
第二派の出撃だ

市街地への突入に成功した民兵レジスタンス部隊は、第一〇二中隊との合流のために、敵の攻撃をかいくぐりながら突撃していた
ミーンテース隊長「なんとしてでも第一〇二中隊と合流するんだ!戦局をひっくり返すのは我々だ!」
建物の壁に銃弾が命中する
迫撃砲を立てて応戦する
建物の陰から飛び出した敵戦車は、爆発する砲弾に吹き飛ばされた
通りを横切り、砲塔を右に向ける
右前方には敵部隊の姿があった
前進しつつ、砲撃を敢行する
榴弾は陣地に命中、吹き飛ばされる敵部隊
このまま建物の間を潜り抜けながら、第一〇二中隊への合流を図る
そのとき、前方に銃声が響き渡った
ふと見ると、友軍部隊が攻撃を受けていた
レジスタンス隊員「・・・隊長、どうします?」
ミーンテース隊長「助けてやるしかないだろう!」
そう言って、ミーンテースは迫撃砲を抱えて通りへと向かって行った

第829分隊は、押し寄せる敵軍に対し、勇猛果敢に奮闘していた
アンバー曹長「撃ちまくれぇ!侵略車どもをここで皆殺しにしてやるのだ!」
気が狂ったかのように、射撃命令を連発する分隊長、アンバー曹長
緒戦の敗退からか、彼は勇敢、いや無謀になっていた
軽機関銃を乱射するアンバー曹長
M22が銃弾を受け吹き飛ぶ
M4A3の履帯に命中、後続車両を巻き添えに大爆発を起こす
M8が反撃しようとするが、ターレットリングに直撃、吹き飛ぶ
しかし、まだまだ大量の敵タンクが残っていた
アンバー曹長「かかれぇ!」
チョロ〜ン兵士C「分隊長!弾薬が・・・」
アンバー曹長「ここで退くわけにはいかんのだ!突撃ぃぃ!」
そう言って、アンバー曹長は軽機関銃を抱えたまま突撃していった
弾薬は僅か。それでも彼は突進していった
しかし、敵部隊へ突っ込む前に、彼らを轟火が襲った
レジスタンスの迫撃砲だ
爆風に吹き飛ばされる分隊員
それでも前進したアンバー曹長は、M22を道連れに自爆した

第829分隊壊滅の報を受けた彼らは、キョウビーチャの死守のために敵部隊の撃破へと向かった
所々で爆発が起こる中、二両の機銃手は陣地へと到着した
やはり状況はマッグユーノスよりも悪かった
パナール上等兵「畜生、連合軍め・・・これ以上先に行かせるかよ!」
ブレダ上等兵「見ろ、もうあんなところにいる」
先ほど第829分隊を撃滅した奴らだろうか。プロトン軍の部隊が向かってきていた
射撃準備をしようとしたそのとき、第820分隊が駆け込んできた
エッケム曹長「おい、早く逃げろ!」
パナール上等兵「・・・一体どういうことですか?!」
ブレダ上等兵「敵が目前まで迫っているんですよ!?」
そのとき、頭上に轟音が響き渡った
二両は、ようやくその意味を理解した
急いで走り出す二両
背後には爆発が巻き起こった
友軍航空隊の攻撃が始まったのだ

上空に飛来する敵爆撃機
どうやら先の航空隊の整備が完了したらしい
道路に爆弾が命中、噴煙を上げる
爆風に吹き飛ばされるM4
横転するM3
M42が対空射撃を開始する
敵爆撃機、炎上して墜落する
だが、その機体から爆弾が投下される
爆風に巻き込まれて大破するM42
分隊長「下手に撃つな!物陰に隠れて様子を見るんだ!」
再び上空に爆音が響く
遠方で爆発音
巻き上がる噴煙
急降下する敵戦闘機
分隊長「伏せろ!」
機銃弾が付近に直撃する
被弾、炎上するM2
コムニエム軍曹の付近に、銃弾が命中する
コムニエム軍曹「危ねぇ・・・」
ふと辺りを見回すと、無数のチョロQが倒れていた
コムニエム軍曹「・・・・もしかして、司令が言ってたことって・・・」
再び付近で爆発が起こる
分隊長「行くぞ!」
コムニエム軍曹「了解!」
迷った物から、先に倒れる
機銃掃射の雨の中、残った隊員たちは走り出した

無数の敵タンクを倒した第692分隊は、第820分隊と合流した
第820分隊の残存隊員を引き連れて、司令部付近へと到着したジョロンバ軍曹
エッケム曹長「・・・第829分隊はどうした?」
第820分隊の分隊長が聞く
ジョロンバ軍曹「・・・全滅だ。櫓に登ってた奴によれば、分隊長は華々しく敵さんに特攻したそうだ」
エッケム曹長「・・・何ともあいつらしい」
ジョロンバ軍曹「・・・知り合いか?」
エッケム曹長「同じ基地だった。愛国心が高いのはいいが、ちょっと危ない方角に向かっていたかな・・・」
ジョロンバ軍曹「・・・ここも放棄されるんだろうな」
エッケム曹長「・・・何故だ?」
ジョロンバ軍曹「所詮ここも、首都防衛のための防波堤でしかない。空中戦艦であらかた焼き払っておしまいだろうよ」
エッケム曹長「・・・そんなことをしてまで、首都だけを守って何の意味が!?」
ジョロンバ軍曹「・・・さあな。皇帝陛下とやらがどうするかだ」
一体どうなっているというのだ
この戦略で本当にプロトン軍を撃滅できるのか
まさか、他国の援助を頼りにしているのか・・・
第十四話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十四話
 松井一真  - 2009/4/29 22:27 -
  
徹底抗戦。「宇宙大戦争マーチ」聞きながら書きました。

第十四話 古都壊滅
司令部付近に居座る第一〇二中隊は、司令部周辺に多数のチョロ〜ン兵士が集結しているのを見た
ロドスシルト少佐「・・・一体、連中は何をする気だ?」
ビスカイト中将「撤収の準備だろうな・・・」
ロドスシルト少佐「・・・何故です?」
ビスカイト中将「街の大半は我々が制圧した。ゲール軍の部隊が突入して要塞近辺まで肉薄しているそうだが・・・損害が多い」
そこに、レジスタンス部隊が合流した
ミーンテース隊長「中将殿、やっと追いつきました!」
ビスカイト中将「色々な意味で遅いぞ。戦局が決まった。これから司令部に殴りこむが、どうする?」
ミーンテース隊長「勿論、お供しますよ!そのために来たんですから!」
ビスカイト中将「よし、分かった。・・・各員、敵要塞めがけて突撃!」
建物の影から一斉に中隊員が飛び出す
あの敵の大軍を前に、突撃を敢行するというのか
しかし、ビスカイト中将にはある手段があった
迎撃しようとする敵部隊
そのとき、突然大爆発が起こった
友軍航空隊の攻撃だ
急いで退避する敵残存部隊
そして、先発突入部隊は、司令部へと突入した

連合軍地上部隊が司令部に突入した時、彼らは運河要塞の基地にいた
既に敵部隊も半数以上が壊滅している。このまま押し切れるはずだ
しかしそのとき、陸軍司令部からの撤退命令が届いた
ドタグラ大佐「・・・何故です!?このまま行けば死守は出来るはずです!」
ボーガド大将(通信)「・・・これ以上、無用な犠牲は避けたいのだ」
ドタグラ大佐「このまま退けば、本当に無用な犠牲になってしまいます!」
ボーガド大将(通信)「・・・マクッテリアだ。マクッテリアまで後退せよ」
ドタグラ大佐「聞いているんですか!?」
ボーガド大将(通信)「任務は終わった。後は空中戦艦が片付けてくれる」
ドタグラ大佐「・・・あんたがたはいつもそうだ。なんでもかんでも航空隊任せで、自分達は部下を犬死させて涼しい顔しやがって!」
モラスト少将「落ち着け、大佐。現在残っている戦力は戦闘前の一割だ。しかも敵はさらに攻め込んでくる。どのみち、空中戦艦に頼らなければ、勝ち目は・・・」
ドタグラ大佐「そんな空軍任せの思想が、ここまでの敗勢を呼び込んだのです!」
チョロ〜ン通信兵「退避準備、完了しました!」
ボーガド大将(通信)「・・・諸君、すまないと思っている。だがこれは私の一存だけの決定ではないのだ。分かってくれ」
その言葉を最後に、通信が切れた
ドタグラ大佐「・・・上は何処まで逃げさせるつもりだ」
モラスト少将「・・・どうする?」
ドタグラ大佐「・・・無線機、貸してくれ」
チョロ〜ン通信兵「了解!」
通信兵は、背負っていた無線機を下ろし、マイクをドタグラ大佐へと差し出した
ドタグラ大佐「・・・全部隊に告ぐ。上層部の命令では、この街は放棄せよとのことだ。しかし、諸君にそれに従えとは、私は言わない。諸君の独自の判断によって、撤退するか、このまま交戦を続けるか、判断して欲しい。もし、残った物によって街の防衛が達成された時のため、撤退する物は、残留部隊の全滅まで、郊外にて待機せよ。以上だ」
そう言って、ドタグラ大佐は無線機のスイッチを切った
サミッティー少佐「本気ですか?!」
ドタグラ大佐「何も『ここに残って戦う』と言う奴が本当に出てくるとは限らん。だが・・・選択権を現場に与えたほうが、いいのではないかと思ってな」
サミッティー少佐「・・・大佐殿は、いったいどうされるので?」
司令室の戸口を開け、ドタグラ大佐は言った
ドタグラ大佐「当たり前だ・・・残るよ」
そう言って、ドタグラ大佐は司令部を後にした
ドドビガ大尉(通信)「・・・司令、自分も行きます」
モラスト少将「ドドビガ大尉!」
ドドビガ大尉(通信)「ここはチョロ〜ンの重要拠点です。守り抜く価値があります。この街を・・・奴らには渡しません!」
その言葉を最後に、通信は切れた
モラスト少将「・・・君も、行くのか?」
サミッティー少佐「・・・・・・勿論です。これまで散った部下の仇、討って来ます。司令だけでも・・・生き残ってください」
そして、サミッティー少佐も司令室を去った
モラスト少将「・・・すまない、みんな・・・都市近郊まで退避後、部隊を立て直す!」
そう言って、書類を持ち出すモラスト少将
そして、チョロ〜ン軍最後の攻勢が始まった

司令部からの通信を受けた二両の機銃手は、弾薬がなくなるまで徹底抗戦を行うことを決意した
要塞の銃架に戻ってきた時、多数の兵士が近くに倒れていた
敵の砲撃を受けたのだろう
中には装甲の破片しか残されていないような物もいた
一度ならず、二度までも。何が「連合の盟主」か。やっていることは大昔の帝国と変わらない
シャールB1を先頭に、数十両の敵戦車部隊が接近してくる
恐らくゲール共和国軍だ。憎きプロトンではないが、同盟国なら同じような物だ
ブレダ上等兵「・・・弾帯、後何本だ?!」
パナール上等兵「さっきの補充分を含めて十二本。まだいけるぞ!」
ブレダ上等兵「よし!・・・マッグユーノスとここで死んだ戦友たちの仇、今討ってやる!」
再び要塞の銃架に機銃を乗せ、敵兵に向けて構える
ブレダ上等兵「喰らえぇぇぇぇ!」
機銃を撃ち始めるブレダ上等兵
攻撃を受け吹き飛ぶルノーR35
オチキスH35が、砲塔をこちらに向ける
しかし、銃撃を受け、砲塔が吹き飛ばされる
砲弾が付近に命中し、衝撃音を上げる
銃弾がはじけ飛ぶ音が付近にこだまする
炎上するシャールB1
一瞬、銃声が途絶える
弾帯を装填するパナール上等兵
再び重機関銃が咆哮する
被弾、沈黙するソミュアS35
慌てて退避するオチキスH35
FCM自走砲が吹き飛ぶ
上空を友軍機が飛んでいく
だが、突如上空に響き渡る機関砲の轟音
撃墜されていく友軍機
パナール上等兵「何だっ!?」
ブレダ上等兵「艦載機が戻ってきやがったか・・・!」
二両の機銃手が空を見上げる
上空を飛んでいくF4F戦闘機
どうやら、プロトン王国の空母飛行隊のようだ

再び陣地攻撃に回ってきた第268航空隊は、敵陣地めがけて攻撃を開始した
戦闘機部隊が、敵機の駆逐に回る
シャイナー機に複数の敵戦闘機が接近する
だが、近づく前にF4Fが撃墜していく
ブラドベリ上等兵が尾部銃座で威嚇すると、敵機は離れていった
シャイナー機も、土嚢が積まれた野砲陣地に向かって急降下を開始する
野砲陣地が間近に迫る
ブラドベリ上等兵「投下!」
爆弾が投下される音を聞き、操縦桿を引く
再び敵機が攻撃を開始する
爆弾を落として軽くなったので、今度は振り切りやすいはずだ
眼下で爆発音が響く
シャイナー上等兵「どうだ?!」
ブラドベリ上等兵「・・・命中だ!」
シャイナー上等兵「よくやった!これで陸上部隊の仇は取れたようなもんだな!」
敵機が背後に付く
ブラドベリ上等兵が機銃を撃ち始める
敵機に数発が命中する
敵機、回避運動を開始する
そこにF4Fが喰らいつく
ブラドベリ上等兵「いつもながら、援護が上手いな!」
だが、もう一機、敵機がこちらに向かってくる
シャイナー上等兵「やすやすと帰してはくれなさそうだな」
操縦桿を倒し、急降下する
監視塔を掠めるようにして、屋根のすぐ上を飛行する
敵機、なおも追撃する
機銃弾の流れ弾が、監視塔に命中する
シャイナー上等兵「あの脇を抜けるぞ!」
ブラドベリ上等兵「やれるのか?!」
シャイナー上等兵「やってやる。出来なかったら死ぬだけだ!」
そう言って、機体を加速させる
監視塔が倒れ始める
シャイナー機は、そのすぐ下をくぐりぬけようとする
監視塔の最上部が、頭上に迫る
垂直尾翼が監視塔の柱を掠める
ブラドベリ上等兵「やった!突破成功だ!」
間に合わなかった敵機は、監視塔に押しつぶされて墜落する
操縦桿を引き起こし、上昇する
後は「エンタープライズ」に戻って補給を受けるだけだ

司令部に突入した第102中隊だったが、司令部はもぬけの殻だった
ビスカイト中将「・・・どういうことだ?!」
通信機材や書類の類は、全て持ち去られていた
そもそも、この司令部付近には敵の姿が殆ど無かった
ゲール軍と戦っているからなのかもしれないが、要塞である以上もう少し防備があってもいいはずだ
ロドスシルト少佐「・・・まさか、ここは囮で、本当の司令部は運河要塞・・・!」
ミーンテース隊長「きっとそれです!運河要塞へ向かいましょう!」
ビスカイト中将「いや・・・この付近で敵残存部隊の掃討に当たる」
ミーンテース隊長「何故です!?司令部を落とさない限り・・・」
ビスカイト中将「既に大勢は決した。後は残存部隊が独自に行動しているだけだ・・・そうとしか思えん」
そのとき、司令部を激震が襲った
ロドスシルト少佐「やはりこういうことか・・・!」
ビスカイト中将「脱出するぞ!」
急いで駆け下りていく第102中隊
ようやく退避に成功したとき、司令部の建物から火の手が上がるのが見えた
ビスカイト中将「爆弾が仕掛けられていたらしいな・・・」
すると、再び付近の建物が爆発した
ロドスシルト少佐「・・・今度は敵部隊だ!」
ミーンテース隊長「二段構えということですか・・・」
ビスカイト中将「いや、要塞の防衛部隊を含めて三段だな」
急いで建物の陰に隠れるタンクたち
既にこちらの損害も多い。何とか早いうちに決着をつけたい
いつ空中戦艦が現れるか分からないからだ
第十四話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十四話
 松井一真  - 2009/4/29 22:30 -
  
撤退。戦闘シーンはここで終了です。

第十四話 古都壊滅
敵部隊めがけて、迫撃砲を撃ち続ける第820分隊
第692分隊も、同じ場所にいた
エッケム曹長「・・・これから、どうする?」
ジョロンバ軍曹「弾がなくなるまでは戦うぞ。そうでもしないと・・・死んでいった奴らに示しがつかねぇじゃねえか」
上空に迫り来る敵機
M15/42が対空阻塞弾を構える
だが、機銃掃射を受けて炎上する
その弾みで、阻塞弾が発射される
弾は外れ、そのまま敵部隊へと飛んでいく
敵部隊の直上で爆発する阻塞弾
エッケム曹長「迫撃砲、後何発だ!?」
チョロ〜ン兵士B「六発!」
エッケム曹長「撃ち尽くしたら引き上げる!そっちは?!」
ジョロンバ軍曹「阻塞弾は今ので終わり。迫撃砲が八発と擲弾が一〇発」
エッケム曹長「よし、それが終わったら引き上げるぞ!」
再び迫撃砲が発射される
M2が横転する
M4A3の砲塔が爆発する
後続の車両が追突する
上空に轟音が鳴り響く
ジョロンバ軍曹「退避!」
急いで物陰に隠れる隊員たち
土嚢が積まれた陣地が爆発する
エッケム曹長「ここは危険だ!退避するぞ!」
ジョロンバ軍曹「・・・畜生、また守れねぇのか!」
残った迫撃砲と擲弾発射機を担いで、街中を走る
鉄塔への階段を駆け上がり、擲弾発射機を銃座に固定する
ジョロンバ軍曹「残った弾、全部撃ち尽くすぞ!喰らえぇぇぇぇ!」
そう言って、発射釦を押した
一斉に擲弾が発射される
チャーチルMkIVの車体に直撃、大爆発を起こす
それを避けようとしたM4A3E8が、爆風に巻き込まれる
M24がその隙間を潜り抜ける
直後、もう一発の直撃により大破する
敵部隊に、僅かながら被害を与えた
続いて迫撃砲が発射される
炎上する友軍戦車を潜り抜けて突破を試みるM22
しかし、迫撃砲の直撃により大破する
チャーチルAVREが砲身を向ける
続いて飛んできた迫撃砲弾が、車体後部に命中する
ジョロンバ軍曹「残りは?!」
チョロ〜ン兵士B「これで終わりです!」
いまだに多数の敵タンクが、こちらへ向かってくる
エッケム曹長「・・・そろそろ引き返すぞ!」
ジョロンバ軍曹「分かった!」
現場で寄せ集めた編成だったが、意外な活躍を見せた
だが、街の防衛には失敗した
一体これは誰の責任になるのだろう
いや、そんな事はどうでもいい。今はただ、生き残るために最善を尽くすだけだ

二両の機銃手も、ほぼ全弾を撃ち尽くした
ゲール軍は撤退したようだが、諦めの悪いプロトン軍はなおも進撃を続けている
空母飛行隊が退避していくのは確認したが、波状攻撃を仕掛けるのが彼らのやり方だ。油断は出来ない
ブレダ上等兵「よし、そろそろ戻るぞ」
パナール上等兵「・・・あんなに車海戦術繰り広げたら、いずれ息切れするだろうに・・・」
ブレダ上等兵「・・・そのときだ。そのときを待つんだよ。俺たちは負けたから撤退するんじゃない。勝つために撤退するんだ」
そのとき、装輪装甲車を先頭にした分隊がやってきた
ジョロンバ軍曹「おい、貴様ら!弾は何発ある?!」
ブレダ上等兵「たった今、全弾撃ち尽くしました!」
エッケム曹長「運が良かったな。我々も同じく、弾切れで撤退だ。貴様らの分隊はどうした?」
パナール上等兵「さあ、この状況では・・・」
エッケム曹長「よし分かった。とりあえず街を出るまでは同行するぞ」
そのとき、再び上空に轟音が響き渡った
翼に輝く赤い円。「東の民兵」が戻ってきたか
遠方に煙が立ち込めている
航空隊はその方角へ向かっていく
エッケム曹長「・・・ここは一体、どうなってるんだ・・・」
既に付近の建物は瓦礫と化し、辺り一面が火に包まれている
元々発火しやすい木造建築が多い街だ。こうなることは予想がついていた
火の海の中を走り抜け、何とか、待機していた本隊と合流した
これからビットレイクまで、長い道のりだ。今度こそ、奴らを食い止めなければ
第十四話 続く
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十四話
 松井一真  - 2009/4/29 22:33 -
  
戦闘終了後。戦闘終了後だけで1個分消費してます。

第十四話 古都壊滅
チョロ〜ン陸軍残存部隊の抵抗が収まったのは、それから数分後のことだった
ドタグラ大佐以下幕僚も、弾切れまで奮闘して撤退したという
それによる連合軍の被害は甚大であった
攻撃に参加した三ヶ国軍の戦力の八割を、この戦闘で失ったのだ
ずば抜けて損害が少なかったのは精鋭第102中隊であったが、それでも半数近くが敵陣の前に倒れたという
また、第二軍には思わぬ損害もあった
プロトン将校A「いやぁ〜苦戦したけど何とか勝ったな」
プロトン将校B「要塞に立て篭もられたらどうなるかと思ったぜ」
プロトン将校C「そりゃここは城塞都市だからな。連中が阿呆ばかりで助かったよ」
プロトン将校D「所詮は連中は、前の紛争から何も学べない連中だ」
プロトンの将校たちが大喜びで凱旋していたとき、それは起こった
将校の一両が、何処からか飛んできた銃弾に倒れたのだ
プロトン将校A「なっ、何事だ?!」
プロトン将校B「ノマヴィート、あれ!」
チョロ〜ン兵士D「戦友の仇ぃぃぃ!」
チョロ〜ン兵士E「おっ、おい、落ち着け!」
プロトン将校A「貴様!何しやがる!」
チョロ〜ン兵士D「死ねぇぇぇぇ!」
プロトン将校B「この野郎!」
ミフェイドビッチ大佐「両方とも、落ち着くんだ!」
降伏したチョロ〜ン兵が、侮辱されたことに憤慨して撃ったのであった
それに怒った将校の一両が、降伏したチョロ〜ン兵の一両を射殺したことから、ことはさらに大きくなった
現場の勝手な判断で投降した敵兵を殺したというのであれば、大問題であろう
さらに、QQQQの首都、クラウドポリスが爆撃されたという報告も入った
爆撃を敢行したのは例の空中戦艦であった
設営されたばかりの野戦司令部で、通信士たちが各地の状況を報告する
プロトン通信兵A「クラウドポリスの被害は甚大で、復旧には数日を要するとのことです」
プロトン通信兵B「ブルーウェイ守備隊は壊滅、Qシュタイン軍は戦闘に勝利したとの報告です」
プロトン通信兵C「支援に参加した日戦軍団艦隊の損害は軽微とのこと」
その野戦司令部に、ミフェイドビッチ大佐がやってきた
ミフェイドビッチ大佐「・・・司令」
リピーレド元帥「どうした?」
ミフェイドビッチ大佐「先ほど、進駐した将校が捕虜といざこざを起こしたそうで」
リピーレド元帥「よくある話だろう。それで、次期攻撃の時期はいつになりそうだ?」
全く話を聞いていないかのように、リピーレド元帥が答える
ミフェイドビッチ大佐「・・・ビットレイク攻撃に関しては、しばらく遅れるものかと」
リピーレド元帥「そうか・・・本土からの援軍は?」
ミフェイドビッチ大佐「今回のが限界だと思いますよ。GKUの動向がこのところよく分かりませんから。特にウルタンクは日戦軍団の核施設爆撃後、一切行動を起こしていませんからね」
ミフェイドビッチ大佐の返答は正論だった
レイオガル軍主力を巻き添えに消息を絶ったカルオス軍はともかく、Qグリーンとウルタンクは一切動向がわからない
もしかしたら、暫定設立されたキュワール連合の主軸であるプロトンを狙っているのではないのか。プロトンの幕僚達の考えはそうであった
リピーレド元帥「よもや、本土が攻撃を受けることなどありえんだろう。その戦力をこっちに回すべきだ」
ミフェイドビッチ大佐「・・・司令は、なぜそこまでチョロ〜ンに固執するのですか?」
リピーレド元帥「君も知っているだろう?チョロ〜ンは凄まじい技術を持っている。前の紛争で、もし、我々の攻撃が遅れていたらどうだ。我が国は滅亡していたぞ」
リピーレド元帥の答えも、ある意味ではあっていた
確かにチョロ〜ンは強大な技術力を持っている。Qシュタイン帝国のホバータンクを独自に強化したり、強力な広域レーダーを配備したり。そして何よりも、幾度かプロトン軍を苦戦させている空中戦艦・・・
もしチョロ〜ンが攻撃を再開したら、連合軍の壊滅は間違いないだろう
しかし、リピーレド元帥の考えはあまりにも早すぎる
指揮下の部隊もかなりの損害を出しているのに、まだ止まろうとしない
いくら後方を別部隊が押さえているとはいえ、本当に大丈夫なのだろうか・・・

日本戦車軍団、航空母艦「赤城」
最後の火消しに出動した航空隊が、次々と着艦してくる
搭乗員が降りて、街の状況を報告する
日戦軍団航空兵「酷い有様だった。プロトンが何で俺たちを呼んだのかがさっぱり分からん」
空母乗組員「そんなに酷いのか?!」
日戦軍団航空兵「ああ。一応運河方面の敵を爆撃したが、要請のあった市街地付近は僅かな高射砲が動いてたぐらいだ」
エレベーターで艦上爆撃機が艦内に収容される
空母乗組員「・・・それで、爆撃要請をしたのはどこの部隊だったって?」
日戦軍団航空兵「確か・・・第二軍だったはずだ」
空母乗組員「・・・やっぱりそういうことか」
日戦軍団航空兵「どういうことだ?」
空母乗組員「この前飛行長から聞いたんだよ。第二軍ってのは、先のチョロ〜ン紛争の生き残りばっかり寄せ集めた連中で、何かとチョロ〜ンに恨みを持ってる。チョロ〜ンの街を焼き尽くすのは当然だろう」
日戦軍団航空兵「ってことは、俺たちは復讐の片棒を担がされてただけか・・・」
空母乗組員「・・・そうそう、聞いたか?クラウドポリスが爆撃されたって話・・・」
日戦軍団将校「そこ!まだ着艦作業が終わっとらん!着艦が終わるまでが作戦だ!私語は慎め!」
話を聞いていた日戦軍団将校が、二両を注意する
空母乗組員・日戦軍団航空兵「はっ!申し訳ありません!」
飛行甲板には、次々と航空機が着艦していった

廃墟と化した街並み。一両のM1A1が、辺りを進んでいた
ロドスシルト少佐「敵も敵なら、味方も味方だな。こんなに町を焼いて、勝利もあったものじゃない」
それに気づいた一両のM60A3が、ロドスシルト少佐に駆け寄ってきた
副官「司令、確かに予想は当たってました・・・街はどこもかしこもこの様子です。被害を免れたのは運河の対岸。恐らく敵の本部は、そちらにあったのでしょう」
確かに、この周辺の家屋は殆どが炎上していた
兵士の何両かが消火活動に当たっているが、かなりの規模の火災だ。だいぶ弱まっては来ているが、しばらくは収まらないだろう
ロドスシルト少佐「・・・さっき聞いたが、第二軍が何かやらかしたそうだな」
副官「はっ!・・・進駐した将校と、投降したチョロ〜ン兵のあいだでいざこざがありまして・・・」
ロドスシルト少佐「第二軍の奴らは配慮が足りないんだ。平気でとんでもないことを言う」
そう言って、ロドスシルト少佐は改めて瓦礫の街を見回した
ロドスシルト少佐「・・・まるで、キュワールが滅亡したようだな」
副官「この世の地獄というのは、こういうものでしょうかね?」
ロドスシルト少佐「かもしれないな・・・例の民兵が、カルオスから持ってきたフィルム・・・きっとこういうことだろうさ」
荒涼とした街の中を、二両の戦車は突き進んでいった
要塞の付近は、流石にいくつかの建物が残されていた
辺りで消火活動を行っているチョロQたちがいる
チョロ〜ンの市民と、プロトンの兵士達が、並んでホースを握っている
とうてい、敵国民同士とは思えなかった
その付近で、レジスタンス部隊と合流した
ミーンテース隊長「運河要塞を押さえにいったんですが、どうもそっちも撤退してたみたいでもぬけの殻でした。ただ、そちら側にもいくつか部隊が残っていて、その抵抗は凄まじい物でした」
その後、彼らは消火活動に従事した
先の高速輸送車が消化剤を大量に搭載して戻ってきたため、作業は順調に進んだ
これでようやく、キョウビーチャの占領が完了した
ふと見ると、生き残ったチョロQが、鉄板で何かを焼いている
恐らくこの付近の名物料理だろう
その付近には、同じ生き残り達が集まっている
さらにその傍らには、ゲール軍のトラックが止まっていた
どうやら材料はあのトラックから調達したようだ
ロドスシルト少佐「雨降って地固まる、か。最も、ここに降ったのは火の雨だが・・・」
ゲール兵士「少佐殿!一緒にどうです?」
一緒に料理を焼いていたゲール兵士が言う
ロドスシルト少佐「・・・いいのか?」
ゲール兵士「はい!この方が言うには『うちのお好み焼きがキュワールでどれぐらいの腕か、見てもらいたい』とのことで」
ロドスシルト少佐「ほう、それが『お好み焼き』という奴か。よし、大尉。今日の昼飯は彼らにご馳走してもらうか」
二両の戦車が、チョロQの一団に入っていく
CQ暦241年、春。キョウビーチャ占領
辛うじて残った郊外の桜の木が、力強く花を咲かせていた
第十四話 終わり
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青き名将(仮題) 第十四話 あとがき
 松井一真  - 2009/4/29 22:34 -
  
あとがき:とりあえず平均的な長さは維持した第十四話。ようやくキョウビーチャの戦闘が終結です。
冒頭、ブルーウェイ島の戦闘。その「平均的な長さ」の尺を維持するために長くしたんですが、Qトルックの影の部分を描いてみました。あまりQシュタイン側を描けない分、Qシュタインが戦っている敵国Qトルックが何故敵陣営なのかというのを描ききれていなかったので。勿論Qシュタイン陣営のスピンオフも予定してますよ。
Qトルックの兵士。そういえばブルーウェイ戦は敵も味方もドイツ戦車なんですね。まあ「紀伊」でも日戦軍団と大日本帝国の戦闘機が空中戦をしているので問題は無いですが。
コムニエム分隊。復帰したコムニエムの久々の戦闘ですが、今回は前半部のみで出番が終わってたりします。チョロ〜ン側に割きたかったので。
二両の機銃手。今回の主役は実質的に彼らですね。本当は廃墟と化した街並みでたった二両で戦いを挑む、みたいなことをやりたかったんですが、まだまだビットレイクが残ってますからね。あまり派手な展開は止めました。
アンバーとエッケム。分かり合えたと思ったら・・・といった感じで。「ローレライ」の初期脚本で、反目しあっていた絹見と浅倉がようやくお互いの意思を理解して互いに敬礼をしたところ、浅倉がアメリカ兵に射殺されてしまう、という展開があったそうです。ある意味それが参考になっているかと。
そのアンバー曹長の自爆は「大日本帝国」にあった「対戦車地雷を抱えて特攻する日本兵」がモデルになっていると思います。
指揮官の思惑。何しろプロトン側のリピーレドが勝ちに急ぎすぎるタイプなので、対するドタグラはロドスシルトタイプということで、守勢に転じたときはなんとしてでも死守しようといった感じで。
櫓を潜るF4F。一応櫓には対空銃座があるという設定です(「戦国自衛隊1549」でも城の櫓に機関銃が設置してあったので)。倒れつつある櫓を潜っていくというシチュエーションは、最近DVDが発売された「海底ミカンの皮マイル」の予告編のシチュエーションを空に移したような感じです。この「海底ミカンの皮マイル」、予告編だけを見るとQボートのディープシティコースみたいでなんか面白かったです。ギャグメインの本編も金銭的余裕が出来たら買おうかと思います。
プロトン軍にチャーチル戦車。そういえばザンブニール戦にチャーチルAVREがいたなぁと思って。ちなみに今後、チャーフィーとイージーエイトは「派手に活躍する役」と「派手に吹っ飛ぶ役」を兼任すると思います。その点においてローカストは毎回やられ役だなぁ。
投降した兵士が敵の将校に復讐。「大日本帝国」で投降したふりをして銃を握ったイギリス兵に仲間を殺された日本兵が、負けたにも関わらず嬉々として合唱しながら歩いていくイギリス兵に憤慨してイギリス兵を軍刀で刺殺するという場面がモチーフになっています。ちなみに「ノマヴィート」はフィズィキさんの作品に出てきたサブキャラクターです。
その一方で戦果ばかりを見て全く現場の実情を見ようとしないリピーレド元帥は「アニメンタリー決断」の落下傘部隊の話に出てきた司令官がモデルだったり。
ラストシーンのお好み焼き屋と桜の木。フィズィキさんの設定ではキョウビーチャにはお好み焼き屋があるという設定だったので登場させました。今回は店舗は焼けても商売道具は無事だったようです。キョウビーチャは和風の街という設定だったのでやっぱり桜は必要だろうということで。

次回はビットレイク攻略戦、と行きたいのですが毎回ハードな作風では一ヶ月ペースの維持が困難。どうなるかはまだ考えてません。
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十四話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2009/5/10 22:20 -
  
> あとがき:とりあえず平均的な長さは維持した第十四話。ようやくキョウビーチャの戦闘が終結です。
双方甚大な被害を出しようやく終結しましたね。
> 冒頭、ブルーウェイ島の戦闘。その「平均的な長さ」の尺を維持するために長くしたんですが、Qトルックの影の部分を描いてみました。あまりQシュタイン側を描けない分、Qシュタインが戦っている敵国Qトルックが何故敵陣営なのかというのを描ききれていなかったので。勿論Qシュタイン陣営のスピンオフも予定してますよ。
Qトルック帝国の総統ってどんなQなんですか?
> Qトルックの兵士。そういえばブルーウェイ戦は敵も味方もドイツ戦車なんですね。まあ「紀伊」でも日戦軍団と大日本帝国の戦闘機が空中戦をしているので問題は無いですが。
紀伊に於いてもラファリエスやカルオスなんかはドイツ戦車ですね。デトロワはソ連戦車でファントムはまだ未定です。ちなみにオルキスはアメリカ戦車、アマティス・デュミナスはイギリス・フランス戦車の予定です。
> コムニエム分隊。復帰したコムニエムの久々の戦闘ですが、今回は前半部のみで出番が終わってたりします。チョロ〜ン側に割きたかったので。
あれ?そういえばコムニエムって紀伊に出てましたっけ?
> 二両の機銃手。今回の主役は実質的に彼らですね。本当は廃墟と化した街並みでたった二両で戦いを挑む、みたいなことをやりたかったんですが、まだまだビットレイクが残ってますからね。あまり派手な展開は止めました。
この2両の活躍は凄まじい物がありますね。是非これからのビットレイクの戦闘でも活躍してほしいものです。たった2両で戦いを挑む・・・なんかブラックホークダウンみたいですねww
> アンバーとエッケム。分かり合えたと思ったら・・・といった感じで。「ローレライ」の初期脚本で、反目しあっていた絹見と浅倉がようやくお互いの意思を理解して互いに敬礼をしたところ、浅倉がアメリカ兵に射殺されてしまう、という展開があったそうです。ある意味それが参考になっているかと。
アンバー曹長・・・・合掌。貴方は最後まで立派なチョロ〜ン軍車でした・・・
> そのアンバー曹長の自爆は「大日本帝国」にあった「対戦車地雷を抱えて特攻する日本兵」がモデルになっていると思います。
戦車特攻ですか。聞いた事がありますが悲惨な事ですね・・・
> 指揮官の思惑。何しろプロトン側のリピーレドが勝ちに急ぎすぎるタイプなので、対するドタグラはロドスシルトタイプということで、守勢に転じたときはなんとしてでも死守しようといった感じで。
リベージュダースのロドスシルト少佐みたいでかっこよかったです
> 櫓を潜るF4F。一応櫓には対空銃座があるという設定です(「戦国自衛隊1549」でも城の櫓に機関銃が設置してあったので)。倒れつつある櫓を潜っていくというシチュエーションは、最近DVDが発売された「海底ミカンの皮マイル」の予告編のシチュエーションを空に移したような感じです。この「海底ミカンの皮マイル」、予告編だけを見るとQボートのディープシティコースみたいでなんか面白かったです。ギャグメインの本編も金銭的余裕が出来たら買おうかと思います。
一瞬パールハーバーかと思ったけど違かった・・・そういえば僕チョロQ関係はまだチョロQ2と新コンバットチョロQしかもってないんだよなぁ・・・今度は初心に戻ってチョロQ1を買おうと思います。
> プロトン軍にチャーチル戦車。そういえばザンブニール戦にチャーチルAVREがいたなぁと思って。ちなみに今後、チャーフィーとイージーエイトは「派手に活躍する役」と「派手に吹っ飛ぶ役」を兼任すると思います。その点においてローカストは毎回やられ役だなぁ。
あとリベージュダースの次の戦い(ボルナソスさんがアボーンする所)でもチャーチルが出てた気が・・・
> 投降した兵士が敵の将校に復讐。「大日本帝国」で投降したふりをして銃を握ったイギリス兵に仲間を殺された日本兵が、負けたにも関わらず嬉々として合唱しながら歩いていくイギリス兵に憤慨してイギリス兵を軍刀で刺殺するという場面がモチーフになっています。ちなみに「ノマヴィート」はフィズィキさんの作品に出てきたサブキャラクターです。
シンガポール戦ですか?
> その一方で戦果ばかりを見て全く現場の実情を見ようとしないリピーレド元帥は「アニメンタリー決断」の落下傘部隊の話に出てきた司令官がモデルだったり。
リピーレド元帥は確かに優秀なんですがね・・・
> ラストシーンのお好み焼き屋と桜の木。フィズィキさんの設定ではキョウビーチャにはお好み焼き屋があるという設定だったので登場させました。今回は店舗は焼けても商売道具は無事だったようです。キョウビーチャは和風の街という設定だったのでやっぱり桜は必要だろうということで。
何か戦闘の後と言った感じがしてほのぼのとしてました。そうか、キョウビーチャは大阪なのか(違
>
> 次回はビットレイク攻略戦、と行きたいのですが毎回ハードな作風では一ヶ月ペースの維持が困難。どうなるかはまだ考えてません。

こちらも現在Qシュタイン連邦兵器の設定を書いていてまだ第七十五話をどうするのかは考えてません・・・
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-145-224.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:青き名将(仮題) 第十四話 あとがき
 松井一真  - 2009/5/10 23:35 -
  
> > あとがき:とりあえず平均的な長さは維持した第十四話。ようやくキョウビーチャの戦闘が終結です。
> 双方甚大な被害を出しようやく終結しましたね。

気が付いたら見事な三部作になっています。

> > 冒頭、ブルーウェイ島の戦闘。その「平均的な長さ」の尺を維持するために長くしたんですが、Qトルックの影の部分を描いてみました。
> Qトルック帝国の総統ってどんなQなんですか?

車種はラーテです。ありがちな独裁車です。SCQの執筆当時、OVA版の「紺碧の艦隊」を見ていて「ナチスドイツ系の国を出してみよう」と思ってQトルックを使いました。陸戦兵の一両の「もっといい上官の下に配属されたかった」という台詞も、「紺碧の艦隊」で一部のドイツ軍指揮官(ロンメル元帥とか)がナチス政府に反抗して密かに満州に(部隊ごと)亡命しているという物に由来してたり。

> > そういえばブルーウェイ戦は敵も味方もドイツ戦車なんですね。
> 紀伊に於いてもラファリエスやカルオスなんかはドイツ戦車ですね。デトロワはソ連戦車でファントムはまだ未定です。ちなみにオルキスはアメリカ戦車、アマティス・デュミナスはイギリス・フランス戦車の予定です。

そういえばラファリエスもドイツ戦車でしたね。しかもパレンバンでQシュタインと戦ってる。

> > コムニエム分隊。復帰したコムニエムの久々の戦闘ですが、今回は前半部のみで出番が終わってたりします。チョロ〜ン側に割きたかったので。
> あれ?そういえばコムニエムって紀伊に出てましたっけ?

プロトンが空襲の影響で戦線離脱をする際に幕僚に混ざってました。「青き名将」でキャラが定着する前だったからちょっと違和感が。

> > 本当は廃墟と化した街並みでたった二両で戦いを挑む、みたいなことをやりたかったんですが、まだまだビットレイクが残ってますからね。あまり派手な展開は止めました。
> この2両の活躍は凄まじい物がありますね。是非これからのビットレイクの戦闘でも活躍してほしいものです。たった2両で戦いを挑む・・・なんかブラックホークダウンみたいですねww

援軍に来たら部隊壊滅。ある意味ブラックホークダウンに近い状態です。ヘリのドアガンナーとかやらせようかとも思ったんですがドアガンナーは軽機関銃が主流っぽい(戦国自衛隊1549ではMINIMIだった)ので。

> > アンバーとエッケム。分かり合えたと思ったら・・・といった感じで。「ローレライ」の初期脚本で、反目しあっていた絹見と浅倉がようやくお互いの意思を理解して互いに敬礼をしたところ、浅倉がアメリカ兵に射殺されてしまう、という展開があったそうです。ある意味それが参考になっているかと。
> アンバー曹長・・・・合掌。貴方は最後まで立派なチョロ〜ン軍車でした・・・

反目しあっていた二両の理想は実は同じで、その理想への向かい方の違いから一両は生き延びて、もう一両は壮絶な最期を遂げる。
そういえばキュワールシリーズでここまで立派な最期を遂げた兵隊っていないなぁ。熱田は死んでないし、平岡は何か無理矢理だったし。今だったらもう少し平岡の最期が劇的になったかなぁ。ちょっと残念。

> > そのアンバー曹長の自爆は「大日本帝国」にあった「対戦車地雷を抱えて特攻する日本兵」がモデルになっていると思います。
> 戦車特攻ですか。聞いた事がありますが悲惨な事ですね・・・

日本海軍を描いた戦争映画は数あれど、日本陸軍を描いた戦争映画は「二百三高地」のように日露戦争系しかないのもやっぱりこの辺りの悲惨な描写をあまり描けないからなんでしょうな。あとは日本軍の陸戦というとどうしても沖縄戦一本になってしまうからか(海軍の場合は画になる要素がいっぱいある)。

> > 指揮官の思惑。何しろプロトン側のリピーレドが勝ちに急ぎすぎるタイプなので、対するドタグラはロドスシルトタイプということで、守勢に転じたときはなんとしてでも死守しようといった感じで。
> リベージュダースのロドスシルト少佐みたいでかっこよかったです

ちょうどそう言うシチュエーションになりますね。今回はロドスシルトが攻める側なので守る側にもやっぱりこういうのが要るだろうと。対してSCCQでの攻める側だったボルナソスですがこっちは相当キャラを変えましたね。SCCQでは自軍至上主義っぽい一面がありましたが、キュワールシリーズでは他国軍の戦力を把握した上で戦力を投入してますし。

ドタグラ大佐は車種がティーガーでかっこよかったくせにフィズィキさんの作品では無能で残念だったので。というかフィズィキさんの作品って敵将がみんな無能なんです。従ってチョロ〜ンもQトルックも相当キャラ変わってます。

> > 櫓を潜るF4F。一応櫓には対空銃座があるという設定です(「戦国自衛隊1549」でも城の櫓に機関銃が設置してあったので)。倒れつつある櫓を潜っていくというシチュエーションは、最近DVDが発売された「海底ミカンの皮マイル」の予告編のシチュエーションを空に移したような感じです。
> 一瞬パールハーバーかと思ったけど違かった・・・そういえば僕チョロQ関係はまだチョロQ2と新コンバットチョロQしかもってないんだよなぁ・・・今度は初心に戻ってチョロQ1を買おうと思います。

「パールハーバー」、「嘘が多い」と言われているのでまともに見てません。「トラ!トラ!トラ!」なら見ようと思うんだけどなぁ。なかなか無い。日本語版DVD欲しかった。レンタルしたビデオ(日本語版)で見たときの炊事兵が印象に残って、英語版DVDでカットされてて愕然としたので。

> > プロトン軍にチャーチル戦車。そういえばザンブニール戦にチャーチルAVREがいたなぁと思って。ちなみに今後、チャーフィーとイージーエイトは「派手に活躍する役」と「派手に吹っ飛ぶ役」を兼任すると思います。その点においてローカストは毎回やられ役だなぁ。
> あとリベージュダースの次の戦い(ボルナソスさんがアボーンする所)でもチャーチルが出てた気が・・・

プロトンのヘリボーン隊にいましたね。重量級のチャーチルMkIVがホバーパーツで空挺降下、考えてみたら凄いシチュエーション。一緒に降下しているのが本当の空挺戦車であるシェリダンだからなおさら。

> > 投降した兵士が敵の将校に復讐。「大日本帝国」で投降したふりをして銃を握ったイギリス兵に仲間を殺された日本兵が、負けたにも関わらず嬉々として合唱しながら歩いていくイギリス兵に憤慨してイギリス兵を軍刀で刺殺するという場面がモチーフになっています。ちなみに「ノマヴィート」はフィズィキさんの作品に出てきたサブキャラクターです。
> シンガポール戦ですか?

はい、シンガポール戦です。というか英軍との陸戦ってその辺ぐらいしかない気がする・・・
「大日本帝国」は太平洋戦争全般が主題で、しかも陸軍メイン。主要登場人物は陸軍の兵卒とその家族、そして東條英機で、対する海軍側で登場するのは「真珠湾攻撃前、訓練で散った仲間を悼む搭乗員と山口少将」、「漂流するアメリカ兵を敵視して機銃掃射する搭乗員」、「サイパンで自決する南雲中将」など数えるほど。
ここまで陸軍を重視した日本の戦争映画って珍しい。最近のだと「俺は、君のためにこそ死にに行く」が陸軍特攻隊メイン(海軍の登場人物は関大尉と大西中将のみ。しかもいずれも階級章の位置が間違って陸軍式になっている)というだけか。

> > その一方で戦果ばかりを見て全く現場の実情を見ようとしないリピーレド元帥は「アニメンタリー決断」の落下傘部隊の話に出てきた司令官がモデルだったり。
> リピーレド元帥は確かに優秀なんですがね・・・

戦術面では優秀なんです。車種がマウスなので細かいところに手が回らない、元帥というポストに収まるにはやや向いてない感じで。

> > ラストシーンのお好み焼き屋と桜の木。フィズィキさんの設定ではキョウビーチャにはお好み焼き屋があるという設定だったので登場させました。今回は店舗は焼けても商売道具は無事だったようです。キョウビーチャは和風の街という設定だったのでやっぱり桜は必要だろうということで。
> 何か戦闘の後と言った感じがしてほのぼのとしてました。そうか、キョウビーチャは大阪なのか(違

キョウビーチャの「キョウ」は京都の京だと思ってたんですが、考えてみたら「フジシティ」に静岡的イメージがないのと同じようにキュワールではそう言うのは通じないようです。
お好み焼き屋。多分フィズィキさんがお好み焼きが好きだったから出しただけだと思います。後のQトルックのほうでは「バーミメアン」という某ファミレスの名前を2つ組み合わせたような名前の街が出てきますし。

> > 次回はビットレイク攻略戦、と行きたいのですが毎回ハードな作風では一ヶ月ペースの維持が困難。どうなるかはまだ考えてません。
>
> こちらも現在Qシュタイン連邦兵器の設定を書いていてまだ第七十五話をどうするのかは考えてません・・・

とりあえずビットレイク戦前のワンクッション的な作品として第十五話を執筆開始。久しぶりにぶっ飛んだ奴を書こうと思います。爆撃で色々とややこしくなってるQQQQに更なる受難が?!
改めてSCQを読み返したら、ちょうど次の時系列となる第五十三話あたりでビットレイク戦の「プロトン軍の激闘」なんですね。計算してなかった。一旦この辺りをずらして書くことにします。

グンナ艦艇編の総括は・・・もう少し待ってください。
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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