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雑談板 チョロQ小説板  

どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将 第十七話 松井 2010/4/13 23:37

   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:00
   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:01
   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:02
   青き名将 第十八話 あとがき 松井一真 2015/11/3 19:04


Re:青き名将 第十八話
 松井一真  - 2015/11/3 19:00 -
  
ロドスシルト少佐のキャラちょっと変わってるかも。

第十八話 ビットレイク突入作戦
郊外の通りに、爆弾が命中する
爆風のあおりを受けて、民家が吹き飛ぶ
望遠鏡でそれを観測する、二両の機銃手
パナール上等兵「敵機、爆弾を投下!」
ブレダ上等兵「遠いな。あれは逃げるぞ」
旋回し、待避しようとするB−17
しかしエンジンから火を噴く
爆発、四散するB−17
パナール上等兵「やったぁ!これで三機だ!」
しかし、何機かのB−17は、これを突破して前進してくる
パナール上等兵「まずいぞ。二番街方面に向かっていく!」
そのとき、他のやぐらから何かが発射された
それは爆撃隊の上で炸裂し、爆撃隊へと降りていく
強行突破する爆撃隊の真横で、それは一斉に爆発した!
数機の爆撃機が炎上し、空中で爆発する
パナール上等兵「お見事!」
ブレダ上等兵「こっちも来るぞ!」
敵の戦闘機が急降下して迫る
備え付けられた機関銃を構える
射程距離到達直前に、真正面から一撃
エンジンに直撃したらしく、敵機はやぐらを掠めて急降下していく
爆発、撃墜
プロトン軍航空隊、なおも劣勢である

尾部機銃手「二番街に向かっていた六機が被弾した!」
右舷機銃手「また例の対空砲か!」
チョロ〜ン軍は、小型の対空火器を所持しているらしい
以前の戦闘でも急降下した小型爆撃機が、類似した攻撃を受け墜落したという報告が入っている
しかしそれは命中しないと炸裂しないものだった
今度は時限式といったところだろう
未だにこちらは空中要塞の猛威にさらされている
バスク上級伍長の乗る一番機は、最初の空中要塞の攻撃を突破し、攻撃目標の大通りへと向かっている
この付近に展開する主力部隊を撃破すれば、後続の地上部隊が楽になるはずだ
しかし先行していた六機も被弾し、こちらもビットレイクを前に足止めを喰らっている
このままでは地上部隊の援護もままならない
そのときだった
プロトン軍航空兵(通信)「こちら第一〇三航空隊!空中要塞は我々がひきつける!」
P−40戦闘機が、勇敢にも空中要塞へと向かっていく
爆撃機隊に向けられていた攻撃は、次々とP−40へ向けられていく
P−40のうち一機が被弾、墜落していく
副操縦士「『空の要塞』が、ここまでしなければ突破できないのか!?」
通信士「攻撃部隊、残機十五!」
すでに半数以上の機体が撃墜、あるいは撤退している
バスク上級伍長はそのほかに敵影が無いか探した
すると、左舷前方より新たな敵影
戦闘機だ!
照準を合わせ、引き金を引く
上部銃座の同僚も敵機を確認したらしく、同時に攻撃を行う
一機を撃墜するが、さらに一機が迫る
そのとき、後方を飛んでいた一機が撃墜された
尾部機銃手「攻撃部隊、残機十四!」
各機が密集して細かい弾幕を張っているのだが、敵機はそれをかいくぐって一撃を加える
この街はチョロ〜ンの重要拠点。必死ということか
いや、それだけではないだろう。この街は、かつて我々が焼き尽くした街だ
四番機機長(通信)「こちら四番機!敵機の攻撃熾烈!」
五番機機長(通信)「踏ん張れ!地上部隊が突入するまで耐えるんだ!」
散開していた四番機以下三機も敵の攻撃を受けていた
目標地点は迫る
敵の大部隊が展開していると思われる場所
眼下には敵の陣地が見える
よし、目標地点だ!
機長「投下!」
三機のB−17が、一斉に爆弾を投下する
眼下ではQタンクたちが一斉に待避していく
爆発、炎上する大通り
機長「直ちに引き上げる!」
旋回していく三機のB−17
しかし、敵機の追撃は続く
さらに別働隊からも連絡が入る
四番機機長(通信)「ダメだ、左翼をやられた。離脱する!」
片方のエンジンが止まった状態で、なんとか飛んでいくB−17
七番機機長(通信)「八番機被弾、攻撃部隊、残機十二!」
敵機の迎撃はあまりに熾烈だった
強力なB−17爆撃機を四機も撃墜したのだ
反復攻撃は困難であろう

その頃、地上では連合軍の突入準備が整っていた
一番槍を担うのは、クリーク王国・ゲール共和国・ヴァイナー連邦の各三個中隊であった
クリーク将校「本部隊が、要衝ビットレイクへの一番槍となることは、キュワール連合における最大の誇りである!」
先鋒のクリーク将校が叫ぶ
クリーク将校「しかし!ビットレイクの防備はこれまでの街とは比べ物にならない!激しい抵抗が予想される!」
頭上で爆発音が響く
B−17が落ちていく
クリーク将校「キュワールの平和の礎となるのだ。心してかかれ!」
すると、将校の近辺に着弾
クリーク将校「突撃ぃぃっ!」
敵陣の方へ向き直り、前進する将校
クリーク陸軍、ビットレイク第一次防御線へ突入
だが、機関銃の猛射がクリーク軍を襲う
クリーク将校「待避っ!」
慌てて物陰に隠れる将校だが、すぐ脇を進んでいたクルセイダーMkIが吹き飛ぶ
航空攻撃で多数の被害を被りながらも、なおも多数の陣地を有する第一次防御線は、連合軍の先陣部隊を次々と撃破していった
機銃攻撃が止む
クリーク将校「突撃!」
再び数両の巡航戦車が駆け出す
砲撃が敵陣に命中する
しかし、噴煙が止むと同時に射撃が再開される
クリーク将校「巡航戦車隊は一時停止ぃっ!」
遮蔽物に待避するクルセイダーMkI
と同時に、チャーチルMkIVが前進する

郊外に設営された野戦司令部では、被害報告が次々と入っていた
クリーク兵士A(通信)「第158小隊壊滅!第204小隊応答無し!」
先陣部隊の壊滅。幕僚たちはざわめきだった
ミフェイドビッチ大佐「信じられない・・・クリーク軍の装甲は鉄壁のはず・・・!?」
先陣部隊の作戦は、防御力に優れるクリーク軍が正面突破を目指し、機動性に優れるゲール軍が裏をかいて突入、火力に優れるヴァイナー軍が遠距離から砲撃支援するというものであった
しかしヴァイナー軍の部隊が遠距離から砲撃を受け、大幅に援護火力を欠くこととなった
さらにクリーク軍の部隊も機関銃の猛攻で予想以上の損害を受けていた
ロドスシルト少佐「遠距離を榴弾砲で制圧し、突撃してきた奴は機関銃の餌食か・・・」
いくら撃たれづよいクリーク軍といえど、連続して攻撃を叩き込まれればひとたまりも無い
ロドスシルト少佐「航空隊の状況は?」
副官「戦略爆撃隊は先ほどの報告どおり、空中要塞と戦闘機隊の猛攻で壊滅状態です。リピーレド元帥指揮下の陸上部隊にまで、空中要塞の攻撃が及んでいます」
ロドスシルト少佐「急降下爆撃隊は?」
副官「ただいま攻撃を開始しました。先陣部隊はそれに続いて再度、突撃を開始するとの事です」
リピーレド元帥「よし。予定より早いが、我々も出ることにしよう」
ロドスシルト少佐「待ってください!このまま敵陣に突っ込んでしまえばいたずらに損害を増すだけです!先陣部隊が最初の防御陣地を押さえるまでは・・・」
リピーレド元帥「他国軍など待っていられるか!?我々には圧倒的物量と火力がある!敵が疲弊するまで前進あるのみだ!」
そういって、リピーレド元帥は司令部を飛び出していった
副官「・・・焦っていますね」
ロドスシルト少佐「あいつもあいつで必死なんだ。同盟国の中にも厄介な奴がいるからな」
リピーレド元帥は確かに焦っていた。ビットレイクを早期に制圧しなければ、北東部に位置する元帝国があの国に向かう可能性がある
すなわちQQQQ共和国である
内部対立で核弾頭を撃ちこむような国だ。どんなことをするか分からない
場合によってはチョロ〜ンという国そのものが消滅しかねない
ロドスシルト少佐「一番厄介なのは味方、か・・・」
ふとロドスシルト少佐は司令部に置かれた地図を見た
連合軍の展開した地域には、チョロ〜ン軍の機銃・榴弾砲陣地が多数確認できる
航空攻撃とクリーク軍の突撃によって一部に被害は出ているようだが、それでも強固な守りを固めているようだ
ロドスシルト少佐「正攻法ではとても破れそうもない。かといって航空攻撃は封じられている・・・」
こちらも榴弾砲を展開して陣地攻撃を行っているが、いかんせん数が少なすぎる
電撃作戦を決行したためほとんどの榴弾砲部隊が追いついていないのだ
機動性に優れるM12自走榴弾砲を有する部隊が到着すればまたひとつ違うのだろうが
第十八話 続く
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; Trident/7.0; MAFSJS; rv:11.0) like Gecko@210-1-146-41.catv.tees.ne.jp>


Re:青き名将 第十八話
 松井一真  - 2015/11/3 19:01 -
  
まさかのイルソン中将再登場。

第十八話 ビットレイク突入作戦
同時刻、ノースポート沖
怪獣襲来から時をおかずして、QQQQ最大の軍都は脅威に晒されることとなった
元帝国軍の大規模な機動部隊が、ノースポートの沖合いに展開したのだ
チョロ〜ンの同盟国として目前の最大の脅威であるQQQQを撃滅し、プロトンへの反攻の糧としようとしていたのである
怪獣の襲来により少なくない被害を受けたQQQQは、敵の上陸を許すこともやむなしと思われていた
しかし、それを許さない者がいた
ジョンイル大佐「目標、前方の敵機動艦隊!」
東部方面第一艦隊である
先の怪獣迎撃の際にまるでいいとこなしだった艦隊が、元帝国艦隊の横っ腹に強力な焼夷弾頭弾を向けたのである
水雷士「発射準備、よし!」
イルソン中将「第八艦隊の手を煩わせる必要はない。もちろん、奴らもな」
第八艦隊はノースポート付近で待機し、残存戦力を撃破するつもりであった
高杉派の第六艦隊が艦載機に多数の被害を受けて動けない現状、元帝国軍を叩けるのは彼らしかいないという実情もあった
しかし、イルソン中将には別の思いが渦巻いていた
ここで元帝国軍を撃滅し、海軍上層部への出世の足がかりとする
元帝国のハン現皇帝は大陸の馬賊出身で、近年では国内でも反対する勢力がいるという
元帝国内部でも橋本派とつながりのある高官がいる。うまくいけば橋本派に近い新政権を樹立させることができるだろう
イルソン中将「よし。今度こそ奴を出し抜いてやる・・・!」
ジョンイル大佐「撃てぇーーーっ!」
轟音とともに、「鎮東」の艦尾VLSからミサイルが放たれる
目標は、遠方に展開する敵の機動部隊だ

元帝国軍機動部隊のフビライ将軍は、ハン皇帝の親戚である
彼もまたQQQQ攻略で手柄を上げ、ゆくゆくは次代皇帝の座を狙っていた
しかし、彼らの上空をすさまじい爆炎が襲った
爆風を受け大傾斜する戦艦
フビライ将軍(車種:ティーガーII)「何事だっ!?」
元帝国兵士A[敵の攻撃です!」
フビライ将軍「馬鹿なっ!?先の怪獣襲来で、敵の防衛網は完全に破綻しているはず・・・!」
元帝国兵士B「各艦被害報告!」
旗艦の損傷は軽微だったが、後方に展開していた輸送船団に二発目が飛来した
フビライ将軍「今度はなんだっ!?」
元帝国兵士A「後方の輸送船団に着弾!被害甚大!」
このまま前進してQQQQに上陸しても、おそらく敵の陸上部隊はこちらの想像を上回っている
現有戦力だけで勝てる見込みはない
フビライ将軍は撤退を決意した
フビライ将軍「一時後退!戦力を立て直すぞ!」
元帝国軍の機動部隊は一時後退した
しかしこれは、元帝国軍の最初で最後の攻勢となった

元帝国軍機動部隊を撃退した東部方面第一艦隊は、そのまま北上し機動部隊を追撃した
続いて第八艦隊も後を追うように北上した
彼らの後方には先の「G」迎撃の折に面倒なことをしてくれた第四軍を積載した輸送船団も続いていた
海軍総司令部のイソロク中将は彼らの行動に疑問を抱いた
確か元帝国には親橋本派の閣僚がいたはずだが、この奇襲攻撃で好影響を与えることができるというのか
イソロク中将「悪い動きでもないが・・・警戒が必要か」
イソロク中将は第二艦隊を元帝国方面に派遣し、状況の監視に勤めることとした

その報せは、ビットレイク付近に展開するプロトン軍にも伝わっていた
ロドスシルト少佐「来たか・・・!」
副官「このままでは、チョロ〜ンは彼らに蹂躙されます」
衝撃的なタイムリミットが迫っていた
QQQQ第四軍が元帝国を制圧するよりも早く、ビットレイクを攻略する
元帝国の首都カーコルムはビットレイクの目と鼻の先だ
一歩間違えればチョロ〜ン領内にQQQQが侵攻しかねない
ミーンテース隊長「・・・この状況を打破するには・・・一点突破で行きましょう!」
これまでクリーク軍は防御陣地を破壊、ビットレイクの包囲を目的としていたが、敵の防御陣地は強固で破るのは困難である
そこで現在向かっている自走砲部隊の合流後、連合軍残存部隊および第一〇二中隊ならびにミーンテース隊長率いる義勇兵部隊が集中突破、ビットレイク市街地でゲリラ戦を繰り広げるというものである
裏をかこうとしたゲール共和国軍がやられたのなら、あえて真正面から突っ込むまでだ
プロトン通信兵「第五三砲兵連隊、ただいま到着しました!」
待ち望んでいた増援部隊だ
ロドスシルト少佐「よし、これより作戦を説明する!」
机の上に複数の戦車の駒が置かれる
副官「現在連合軍はビットレイクの包囲に失敗し、各方面で打撃を受けている」
ロドスシルト少佐「そこで我々は正面にいる第二軍ならびにクリーク王国軍を支援しつつ前進、敵陣の集中突破を図る」
副官「なお、状況次第では側面に回ったゲール共和国軍の支援に一部部隊を分散させることも想定している」
ロドスシルト少佐「別働隊の指揮は・・・スミューゲン中尉、君に任せる」
スミューゲン中尉「はっ、了解しました!」
副官「唯一の懸案事項となる空中要塞だが、陸上部隊の攻撃を終えた後に反転した模様だ。敵が補給を終える前に市街地に飛び込めば敵も空中要塞を使えなくなる」
ロドスシルト少佐「時間が無い。直ちに出撃するぞ!」
このまま第二軍の被害が増大する前に、一気にビットレイクに攻め込む
第一〇二中隊は増援の第五三砲兵連隊、義勇兵部隊を引き連れて陣地へと前進を開始した

陣地付近に到達した第一〇二中隊が見たものは、凄惨な光景であった
炎上している無数の戦車
急降下爆撃機が陣地を攻撃していく
しかし高射砲の反撃により何機かが撃墜される
遠方で砲撃を続けている陣地に、M12自走砲の放った榴弾が命中する
爆発、沈黙する陣地
ロドスシルト少佐「よし、クリーク軍と足並みを揃えて前進!」
プロトン軍自走砲部隊の到着後、第一〇二中隊はクリーク軍の残存戦力とともに敵陣の一点突破を図った
上空では我が陸軍航空隊とチョロ〜ン軍航空隊の壮絶な空中戦が繰り広げられている
副官「・・・司令、想像以上ですね」
ロドスシルト少佐「敵にとっても因縁の地だ。仕方がないだろう」
砲撃の只中、M4中戦車が前進する
外観も装備も異なる多数のM4中戦車は、チョロ〜ンにおける激戦の生き残りたちだ
ロドスシルト少佐「スミューゲン中尉の小隊はゲール軍の援護に向かえ!」
スミューゲン中尉「了解!」
重駆逐戦車であるスミューゲン中尉を先頭に、M4シャーマン・ジャンボを中心にした重装甲小隊が迂回を開始する
迂回路の確保を狙ったが孤立しているゲール軍を援護するのだ
陣地は一点集中で突撃してくる隊列に砲撃を行っていたが、自走砲や爆撃機の攻撃により次々と沈黙していった
そのとき、前方に巨大な機影が姿を現した
四脚に支えられた車体には、機関砲らしきものが備え付けられている
以前のチョロ〜ン紛争でも似たものを見たことがある
ミーンテース隊長「パンサーホースだ!」
四脚のホバーで重戦車の車体を支えるという脅威の装脚戦車・パンサーホースだ
しかし先の紛争では強引に25cm砲を乗せてしまったばかりに横転してしまったはずだ
搭載兵装が機関砲になっているのも上部構造物の軽量化を図ったのだろうか
そのおかげか以前にも増して素早い動きを発揮している
ロドスシルト少佐「脚だ!脚を撃って動けなくするんだ!」
頭上から襲い来る機銃掃射
脚部に打撃を与えていたM4が三両まとめて吹き飛ばされた
武装を換装したせいか、以前よりも格段に強くなっている印象だ
以前の紛争で使ったのは試作品といったところだろうか
だがこちらの火力も以前より増している
遠距離からの自走砲攻撃を受け、脚部のひとつが損傷する
ロドスシルト少佐「今だっ!」
M24の小隊が失速したパンサーホースに打撃を与える
もうひとつの脚部に打撃を受け、バランスを崩すパンサーホース
そして沈黙したチョロ〜ン軍の陣地に突っ込み擱座した
ロドスシルト少佐「よし、今のうちに市街地に突入する!とどめは航空隊に任せよう!」
パンサーホースは自律起動式だ。あれほどまでに脚部に打撃を与えれば、体勢を立て直すのに相当の時間が必要となる
動きを止めている間に航空攻撃で仕留められるであろう
第一〇二中隊は友軍部隊を率いてビットレイクへと突入した
ミフェイドビッチ大佐「先陣部隊のビットレイク突入を確認!」
リピーレド元帥「よし、彼らに続け!」
リピーレド元帥率いる第二軍主力部隊もそれに続く
しかしそこに更なる砲撃が繰り広げられる
リピーレド元帥「強行突破だ!先陣部隊を援護するんだ!」
このまま陣地付近の敵を残せば、後方から撃たれかねない
第二軍主力部隊は陣地付近の敵を各個撃破しつつ突入することとした
第十八話 続く
引用なし
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Re:青き名将 第十八話
 松井一真  - 2015/11/3 19:02 -
  
多分今回あたりから主人公が実質コムニエム軍曹になってる。

第十八話 ビットレイク突入作戦
パンサーホース被弾の報告は、チョロ〜ン軍司令部にも入っていた
ドグニア中佐「思ったより早かったな・・・」
バハエフェ中尉(車種:BHEタンク)「噂の第一〇二中隊が動き出したのかもしれません」
副司令官のバハエフェ中尉が言う
市街地におけるチョロ〜ン軍の防備は、敵の小型巡航ミサイル対策として機動力を重視した構成となっている
戦災の影響で区画整理が進んだビットレイクは、どこもかしこも似たような町並みになっている
そのなかの入り組んだ路地を中心に一撃離脱戦法を行う。これがチョロ〜ン軍の作戦であった
爆撃機を手早く食い止めたのも、爆撃により建物が破壊され、遮蔽物が減るのを防ぐためでもあった
今まで連合軍の大部隊が攻撃していた大通の陣地は、すでに攻撃が来ることを見越して防御を強化していた
さらにパンサーホースを投入し、敵の市街地突入をできる限り遅らせていた
そうすることによって一般車両の退避がいち早く進むと考えたのだ
バハエフェ中尉「今回の我々の目標は一般市民ならびにチョロ〜ン海軍の退避です。ビットレイクの死守ではありません」
ドグニア中佐「・・・だがここで敵の戦力を減退できれば、しめたものだ」
すでにドドビガ大尉、サミッティー少佐も独自に陣地を構成、迎撃準備を整えている
少なくとも一般市民だけは守り抜く。ドグニア中佐は決意を新たにした

分隊員A「隊長殿、敵が市街地に突入したようであります!」
分隊のM18が駆け込んでくる
ジョロンバ軍曹「よぉし、そろそろ俺たちの出番だな」
分隊員A「いやぁ、履帯が鳴りますね!」
分隊員B「・・・それはな、震えているということだ」
分隊のベテラン兵長であるM10が言う
分隊員A「むっ、武者震いであります!」
ジョロンバ軍曹「ハハッ、そりゃ頼もしい。おそらく敵は王国軍一の切れ者だ。油断するなよ!」
ジョロンバ軍曹を先頭に、第692分隊は前進を開始した
装甲車と駆逐戦車を中心に構成した第692分隊は、機動偵察と敵部隊の狙撃を主な任務とする
何れも防御は弱いが火力と機動性に優れている
つまりは市街地における機動作戦にもってこいの面々なのである
早速突入してきた敵部隊を発見する
シャーマン・ジャンボを先頭に突き進んでくる
ジョロンバ軍曹「よし、お前は背面に回れ。兵長は前方から待ち伏せて着実に仕留める!」
後続のM18に指示を出す
分隊員A「了解!」
急旋回して路地に入るM18
ジョロンバ軍曹「機関銃はここで待機!」
分隊員C「了解!」
軽機関銃を担いだM3スカウトカーが返答する
ジョロンバ軍曹「よぉし、ひきつけて集中砲火を与えるぞ!」
前進してくるプロトン軍の小隊
こちらには気づいていないようだが警戒している
ジョロンバ軍曹「・・・兵長、いけるか?」
分隊員B「この路地の狭さなら・・・無力化は容易です」
ジョロンバ軍曹「よっしゃ、合図したら飛び出せ!」
ゆっくりと前進してくるシャーマン・ジャンボ
砲塔を旋回させながら路地を見回す
そのとき、シャーマン・ジャンボはこちらに砲口を向けるM10に気づいた
ジョロンバ軍曹「今だっ!」
分隊のM10が発砲する
車体側面への直撃弾を受け、あわてて反撃しようとするシャーマン・ジャンボ
そのとき、M3スカウトカーからの機関銃による援護射撃が行われる
ジョロンバ軍曹も発砲する
敵部隊最後尾のM4中戦車が爆発する
背面に回り込んだM18の攻撃だ
大混乱に陥る敵部隊
集中砲火を受け爆発するシャーマン・ジャンボ
シャーマン・ジャンボを避けて前進しようとする後続のM4A3中戦車
しかしそこに集中砲火が与えられる
弾薬庫に直撃、爆発するM4A3
狭い路地に追い込まれた小隊は、一方的に第692分隊の攻撃を受けた
大半を撃破したところで、第692分隊は移動を開始した

市街地に突入したコムニエム軍曹は、敵兵が異様に分散していることに気がついた
都市防衛戦には向かない空中要塞まで投入して爆撃機の突入を防いだのは機動作戦のためだったのか
コムニエム軍曹「・・・前より複雑になってる・・・?!」
再建されたビットレイクの西部は焼け残っていた中央商店街を中心に放射状に広がっており、東部は港から複数の道路が枝分かれした構造になっている
中心街が二つあるという異質な形態だ
付近に機銃弾が着弾する
コムニエム軍曹「クソッ、物陰に隠れろ!」
建物からの発砲だろうか
ミーンテース隊長「ゲリラ戦は我々の十八番なんですが、よもやチョロ〜ンまで使ってくるとは・・・」
コムニエム軍曹は義勇兵部隊とともに建物に突入、潜伏する敵部隊の攻撃に向かった
上階へ上がる斜面を降りてくる敵のM15/42
LVTH6が発砲する
命中弾を受け途中で転落するM15/42
コムニエム軍曹「上がるぞ!」
駆け上がっていくコムニエム軍曹
再び敵部隊が向かってくる
コムニエム軍曹「喰らえっ!」
正面から榴弾の直撃を受け、吹き飛ぶチョロ〜ン兵士

市街地に突入したロドスシルト少佐らも、敵の襲撃を受けていた
プロトン通信兵「第二七一小隊B分隊、応答ありません!」
副官「なにっ!?」
路地の警戒に向かった分隊が壊滅したらしい
ロドスシルト少佐「ゲリラ戦か・・・マッグユーノスの時の手を応用したか」
マッグユーノスでも敵は部隊を分散させ、路地を利用しての奇襲攻撃を多用していた
ビットレイクは復興の折、おそらくそのようなゲリラ戦法を行いやすいようにしたはずだ
空中要塞の攻撃でこちらの爆撃は封じられ、元帝国艦隊ならびにチョロ〜ン艦隊の攻撃を警戒して艦砲射撃も使えない
地上部隊だけの殴り合い。過去の大戦には多かったが、本大戦ではほとんど見られなくなった戦い
チョロ〜ン本土最大の激戦は、いよいよ佳境を迎えつつあった
第十八話 終わり
引用なし
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青き名将 第十八話 あとがき
 松井一真  - 2015/11/3 19:04 -
  
あとがき:“しばらく”ってレベルじゃなくなりました。一応本作は完結までもっていくつもりで書き上げていた第十八話は五年の歳月をかけてやっと完成しました。
ただ5月に完成したのですがスパムの影響なのか投稿できず、結局完結予定だった8月にも間に合わず・・・という次第。どのみち自己満足、のんびり進めていきます。
ロドスシルト少佐の因縁の地・ビットレイク。ここでどう戦ってどうケリをつけるのか、とりあえずは前後編とすることで対処しました。
冒頭の市民兵。「フューリー」みたらやりたくなったのでつい。このあたりのエピソードはウルタンク軍のプロトン本土上陸あたりで回収するかも。
日戦軍団機とQトルック軍戦略爆撃機の空中戦。いうまでもなく「紺碧の艦隊」のパロディです。嵐龍はわりと好きな機体だったり。
バスク上級伍長。「紀伊」のバスク中佐です。最初は「二等兵曹」という設定にしてましたが、Qタンク軍(初代CCQ)はともかくプロトン軍には軍曹に等級設定なかったなぁと思い上級伍長としました。
航空攻撃封じ。そういや空中要塞は市街戦で使ったら味方も巻き添えになるじゃないか、と考え今回は航空攻撃を封じるのに使ってます。
元帝国襲来。SCQ時点で上陸使用とした所を撃破された設定だったので、今回は焼夷弾頭弾による攻撃としました。イルソン中将、SCQ未登場だったのに名前で得したなぁ。
元帝国のフビライ将軍とハン皇帝。モチーフそのままですね。この時期のQQQQキャラ(=高杉さん設定キャラ)はモチーフとなった人物そのままの名前を使っていて、近衛元帥の名前の由来は近衛文麿だったりします(設定では下の名前も「フミマロ」)。
パンサーホース。武装を軽量な機関銃にした結果かえって強化されたという設定になりました。もっとも今回は相手がロドスシルト少佐だったので完全にかませ犬でしたが。一応設定ではクリーク軍にも打撃を与えているはずです。
ジョロンバ軍曹の部隊。一見腰巾着に見えて鋭い一等兵、ベテランの兵長、寡黙な一等兵のトリオです。「履帯が鳴りますね!」のくだりは「アドバンス大作戦」のある場面のパロディだったり。
さて、大幅に遅れたのに結末を先延ばしにした第十八話。はたしてロドスシルト少佐とドグニア中佐の決着は!?
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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