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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
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「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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短編小説 栄光を求める者 松井一真 2009/7/20 23:32

   短編小説 二両の提督 松井一真 2010/2/22 22:01
   Re:短編小説 二両の提督 松井一真 2010/2/22 22:02
   短編小説 二両の提督 あとがき 松井一真 2010/2/22 22:22


短編小説 二両の提督
 松井一真  - 2010/2/22 22:01 -
  
今年最初のチョロQ小説は、まさかの短編小説でした。

キュワールシリーズ短編 二両の提督

薄暗い司令室に、無線機からの声が響き渡る
「第一五三師団、応答せよ!」
それは、かつての戦友からの声だった
しかし、応答するつもりはない
なぜなら、彼らはもはや敵でしかないのだから
「第一五三師団、直ちに帝国総本部指揮下に復帰せよ。さもなくば殲滅する」
無線機越しに響く声が変わる
この声は恐らく、本土防衛部隊総司令官の声だ
「・・・貴様らに、この『帝國の不死鳥』が倒せるとでも?」
無線機のマイクを握る戦車が、不敵な笑みと共に答える
廃工場を改造した司令部には、黒光りするチョロQが数台
私と、その副官ヤークト少佐
その傍らで武器の手配をしているのは、戦友のポルシェ元帥
そして、今無線機のマイクを握り、悪しき帝国の指揮官と話しているのは「帝國の不死鳥」。そう、彼だ
彼の家系は伝統的なレース家系であったのだが、厳密には分家である。「東の大陸」へ移った彼の祖先はQタンクとなり、かつて「王国」を苦しめた
本家の方は・・・「黄金の不死鳥」の異名を持つ、伝説の名レーサー。方やこっちは悪の帝国の片棒を担いでいる
その「悪しき伝統」を断ち切るため、彼は十数年前の戦争で放棄された建物に立て篭もったのだ
「・・・すまんな。俺のけじめにつき合わせて」
私は傍らに居る彼にそう言った
「それを言いたいのはこっちの方だ。『伝統』を断ち切るのは、俺だって同じだ」
本来総本部直属部隊所属の彼が、第一五三師団という一介の師団の指揮官である私と組んでいるのは、私と彼がかつてからの戦友だったからである
そしてなによりも、「悪しき伝統」を断ち切るという同じ志があるからだ

私が彼と出会ったのは、第一次キュワール大戦が開戦したころだった
私の家系は代々帝国側の家系であり、キュワール全土を「解放」すべく行動するということとなっていた
その過程で、QシュタインはQタンクを攻撃した
戦況は互角。しかし、Qタンク王国軍の作戦によって、私の指揮する部隊は壊滅状態に陥った
「こちら第八二一中隊、状況は劣勢です!」
「こちら第八三二中隊!敵の戦力が大きい!」
各方面から苦戦の報告が届いた
救援は困難と思われた
しかし、そのときであった
突然敵の部隊が、謎の部隊の強襲を受けた
瞬く間に砲撃を受け、壊滅する敵部隊
直ちに反転して、撤退していく
「よし、直ちに前進しろ!」
そして、その部隊の指揮を執っていたのは、見慣れない黒い戦車
流線型の車体に、やけに大きな前照灯
そしてその車体上部には、これまた流線型の小さな砲塔が載っていた
彼こそが、噂の「帝國の不死鳥」だったのだ
もっとも、それに気づいたのはそれから数週間後のことだったのだが
彼の考えも、私と同じだった
『キュワールの平和のため、キュワール全土を解放する』
そのために、私と彼は、命をかけて戦ったのだ
第二次キュワール大戦時、私と彼はQターレット戦線の指揮を執った
プロトンの噂の切れ者指揮官と戦うことは無かったが、いずれは戦うときが来るだろうと思っていた
しかし、現実にはその前に停戦を迎えた
そしてこの大戦でも、私と彼は大陸戦線の指揮を任された
キュワールの解放のために・・・

しかし、それは全て解放という名の侵略だった
それに気づいた我々は、今ここに居るのだ
「・・・しかし、『黒騎士』と呼ばれたあんたが、まさかクーデターとはな」
薄暗い司令室で、私は彼に言った
「君こそ『ドガスデンの虎』と呼ばれた猛将だろう」
彼はそう返した
私も前線における奮闘から、いつしか異名を授かるようになっていた
「だが、それが災いして、俺は弟子を失った。あいつが悪いんじゃない、上層部が悪いのに・・・」
CQ暦210年代、私の弟子、ドニゲッテル少将は、ザンブニール戦での敗戦を理由に更迭された
少将はザンブニール付近の平原地帯で敵の攻撃を食い止めていたのだが、敵には噂の切れ者が居たようである
少将の部隊が本隊と戦っている間に、別働隊が迂回してザンブニールに突入していたのだ
ザンブニールにこちらの別働隊が配備されていれば、話は別だった
現に、少将はそれを具申していた
しかし、増援は来なかった・・・
「我々は、過去の罪を償わなければならない。それが、このクーデターだ」
傍らで砲の手配をするポルシェ元帥が言った
「解放という名の侵略」の一番槍を担っていたのが我々なら、その罪を背負うのも我々。償うのも、勿論我々の仕事だ
そのためには、まず我が祖国を変える必要があるのだ
私達がいるのは「前の大戦」で壊滅した廃工場だ。「鉄壁の砦」と呼ばれたこの工場は、特殊部隊の鮮やかな攻撃によって破壊された
あたりは森林地帯だが、かといってこの森林を出るとほとんど木の生えない草原となり、やがて荒々とした砂漠になる
その周辺は小規模な戦闘が行われていたそうで、いくつかのQタンクの遺体が回収されたことがある
この基地を拠点にすると決めたのは、彼だった
廃工場だが元は軍事施設だ。軍事物資が運ばれていても問題は無い。そして何よりも、元々戦略的価値の無かった場所。立地条件も近場に港町があるから問題は無い
精鋭一個師団の後ろ盾もある。明らかにこちらが優位だ
その証拠に、無線機はしばらく沈黙していた
大方、説得の術を失い、攻撃の方法を模索しているところであろう
「・・・覚悟、決めたか?」
その沈黙の中で、彼はそう言った
「・・・どういう意味だ?」
私は聞き返した
「決まっているだろう。恐らく、奴らはここに攻め込むつもりだ。どうなるかは・・・分かっているだろう?」
同胞殺し。そう言うことか
「ああ、勿論だ」
私は、そう答えた
沈黙が打ち破られたのは、それから数分後のことであった
「やむを得ん、突入する!」
「司令、いいんですか?!相手は『帝國の不死鳥』ですよ!?」
「そんなもの、所詮はT−35時代の遺物に過ぎん!突撃ぃぃ!」
無線機から、「敵」の声が聞こえた
「・・・どうやら、向かってくるらしいな」
彼は、窓の外を見ながらそう呟いた
「・・・同胞を殺すことになるのか。仕方あるまい、行くぞ!」
そう言って、私はポルシェ元帥に合図を出した
「撃ち方始めぇ!」
ポルシェ元帥が叫ぶ
砲台が一斉に砲撃を始める
敵戦車、上部から砲撃を受け爆発する
機関銃の射線が、森林を突き進む敵部隊へと降り注ぐ
何両かが蜂の巣と化して、火を噴く
それをかいくぐり、一両のIV号戦車が向かってくる
部下の一両が、迫撃砲を構える
銃弾が、付近の壁に命中する
噴煙と共に、迫撃砲が放たれる
砲弾は見事IV号戦車に直撃、爆発する
さらに後続のIII号戦車が向かってくる
砲台からの一撃により、二両が吹き飛ぶ
しかし、残った数両がこちらに砲撃してきた
砲弾が辺りの壁に命中する
その間、彼はずっと窓の外を見ていた
ふと見ると、壁を無理矢理よじ登ろうとする戦車の姿があった
それらは全て機関銃によって叩き落されたが、その間、別働隊が門から突入しようとしていた
「第二陣地!門周辺の敵を狙え!」
ポルシェ元帥が直ちに指示を出す
直ちに別の陣地が、別働隊を攻撃する
猛砲撃が、敵別働隊に浴びせられる
炎上するI号戦車
II号戦車が砲台に向けて機関砲を放つ
しかし、反撃を受け炎上、横転する
II号自走榴弾砲が、こちらに向かって砲撃する
しかし、砲台からの一撃により撃破された
現在、状況はほぼ互角である
向こうが攻めてくれば、こちらは砲台からの一斉射撃で対応する
そして向こうが引けば、こちらは追撃に数発を発するにとどめる
戦線は膠着状態に陥った
続く
引用なし
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Re:短編小説 二両の提督
 松井一真  - 2010/2/22 22:02 -
  
後半。どうも急ぎすぎたような気もします。

キュワールシリーズ短編 二両の提督
その膠着状態が、どれくらい続いただろうか
敵の攻撃が、突然止んだ
どうやら、攻撃を一旦中止したらしい
「・・・第一派は、何とか乗り切ったな」
窓の外を見ながら、彼が言った
「しかし、補給はどうするかだな。向こうは大量の部隊を持ってこれるが、こっちの工場は放棄されている。ある程度物資は運び込んだが・・・港町のほうはどうなったんだろうな?」
実は、港町グルンシュタットでも、同じように武装蜂起が行われた
向こうの部隊に関する報告は入っていないが、果たして大丈夫だろうか
「やはり『帝国の不死鳥』の強さは予想以上だ!」
「本部に応援を頼みましょう!」
無線機越しに騒がしい声が聞こえる
どうやら切り忘れているようだ
向こうの状況が分かるなら、こちらにとっては好都合だ
だが、増援が来るとなれば厄介だ
「・・・増援がくるらしいな。一体どんな奴らが来るだろうか・・・」
私は、敵の増援に付いて考えてみた
先ほどまでのように通常の部隊が攻めてくるなら、こちらは先ほどと同じ手段で対応する
しかし、大半の場合、別の手段で来るだろう
例えば、榴弾砲による遠距離射撃。この場合は、部隊を分散させて、被害を最小限にとどめる
あるいは、爆撃機か
この場合は、多彩な対空兵装を有しているので問題は無い
そもそも森林地帯にあるので、無闇な航空攻撃は出来ないはずだ
と思っていると、遠方から轟音が響き渡った
列車のジョイント音のように聞こえる
まさか、第三の手段を使ってくるのだろうか・・・
「遠方より敵部隊!あれは・・・PZ26型!?」
PZ26型。確かQシュタイン軍が開発した最新の装甲列車だったはずだ
従来型のドライジーネと比べ、高い火力を有している
最も、その火力の中枢となる砲車はQグリーンからの輸入品で、後は適当に寄せ集めた貨車だったはずだ
しかし、線路を破壊する術が無い現状では、装甲列車ほど厄介な物は無い
何しろ、線路は森林地帯のど真ん中を通っているので、砲撃を線路に向けることが出来ないのだ
「撃て!なんとしてでも破壊するんだ!」
砲台が、一斉に砲撃を行う
しかし、測距が上手くいかず、苦戦を強いられる
さらに、見張り員が新たな報告を向けた
「敵の別働隊を発見!」
装甲列車だけではなく、敵の大部隊がこちらに向かってきた
先ほどより、明らかに多い
もしかしたら、グルンシュタットは鎮圧されたのかもしれない
「あの戦力・・・もしやグルンシュタットは・・・」
ポルシェ元帥が呟く
「たとえそうだとしても、俺達は最後までやりぬく。ここで敵を退け、州都へ殴りこむんだ!」
そのとき、私は非常に強気だった
祖国最強の戦力が結集した武装クーデターだ
よほどのことが無ければ破られるはずは無い。そう思っていた
しかし、最大の問題点が、ここで生じていた。補給だ
グルンシュタットの反乱が鎮圧された以上、これ以上の補給は期待できない
ここの敵部隊を撃退すれば、恐らく弾薬は尽きるだろう
そうなれば、これ以上戦うことは出来なくなる
私はこのとき、それに気づくべきであった
しかし、全くそれに気づいていなかったのだ
機関砲により、撃破されていくIII号突撃砲
遠距離からの射撃により、炎上するヘッツァー
敵の第一派、第二派は、確かに退けた
しかし、その後の第三派で、それは生じた
「こちら第一陣地!弾薬が残り僅かです!」
このとき、私はようやく、弾の補給が滞っていることに気づいた
廃工場に残っている分もある程度配備しておいたが、残りはこの司令部から持ってくるしかない
その間、勿論砲撃は停止する
その隙を突いて、敵の別働隊が殴りこんできた
それは、先の装甲列車だった
「装甲列車がこちらに向かってきます!」
見張り員が叫ぶ
ポルシェ元帥が無反動砲を構える
砲撃により、装甲列車の周辺に展開する敵戦車が吹き飛ぶ
しかし、装甲列車の進撃は止まらない
「・・・よし、俺が行く!」
そう言って、彼は司令室を飛び出そうとする
「おい、待て!」
私は、彼を呼び止めた
「勝機はあるのか!絶対に生きて戻ってくる自信はあるのか!?」
私が彼を呼び止めた理由は二つ。彼はこの部隊で最大の戦力となりうる。ここで失うのは惜しい
そしてもう一つは・・・彼が私の戦友だったからだ
同じ思想を持ち、共に戦った戦友として、ここで死に別れてはいけない理由もあった
「おまえは、自分一両で罪を償って死ぬつもりか!?」
僅かな沈黙の後、彼は答えた
「・・・そんなはずが無いだろう。俺は必ず、生きて戻ってくる。忘れたのか?俺の異名」
・・・確かにそうだ。彼の異名は「不死鳥」だ
絶対に死なないのだ
敵の装甲列車の砲撃により、こちらの部隊も損害が増えていく
「敵は待ってくれない。俺は行くぜ」
そう言って、彼は司令室を出て行った
「おっ、おい!」
ヤークト大尉が呼び止めるが、彼は二度と止まらなかった
後には、私とヤークト大尉、ポルシェ元帥、そして数両の見張り兵
「・・・よし、最後まで戦うぞ。なんとしてでも、ここで止まるわけには行かない!」
ポルシェ元帥が言った
確かにここで止まるわけには行かない。ここで止まれば、粛清は目に見えている
我々は、最後の戦いに身を投じた
一両、また一両。隊員達が次々と装甲列車の前に破れていく
そして、彼の姿も、いつしか見えなくなっていた
そのとき、無線機から久々に声が響き渡った
「元帥!私です!」
それは、聞きなれた、私の弟子の声だった
「少将!まさか貴様・・・」
鎮圧部隊に参加しているのか
だとしたら、師弟がここで殺しあうことになる
「いえ、私は彼らとは違う理由でここに居ます」
ドニゲッテル少将は、なにやら別の理由で来たようだ
「一体どういうことだ?!」
「・・・元帥。我々と一緒にここから離脱しましょう!」
少将から返ってきた言葉は、予想外であった
「元帥が降伏したこととすれば、奴らだってそう手荒な真似はしないはずです」
「・・・そう見えるのか、彼らが?」
「・・・私が保証します。私の知り合いが、プロトンへの亡命手続きを行わせる予定です」
その言葉が、私の運命を変えることとなった・・・

思えば、この昔話をしたのは何度目だろうか
あれから祖国の軍に復帰するまで、一〇数年の時が経った
ドニゲッテル少将によってプロトン王国へと亡命した我々は、プロトン陸軍の軍事顧問となった
その直後だった。ドニゲッテル少将がクーデターを起こしたのは
彼はかつての総統の親戚を起用し、革命勢力の地盤を固めたのだ
クーデターにより、祖国は変わった
第四次/第五次キュワール大戦を生き残り、遂に祖国に帰れるときが来た
そして、かつての階級と地位を手にし、私はここにいる
「・・・まあ、こんなものか」
話を聞いていたチョロQは、私の昔話の間、一言も発しなかった
「ありがとうございます。『ドロワル事件』にそんな経緯があったとは知りませんでした」
青い車体に、黄色いライン。車体にアンテナまでつけたチョロQは、その見た目に反し新聞社のチョロQらしい
はるばる海外から来たとあれば、昔話もしてみたくなる物か
聞けば、その新聞記車は、普段はレースの取材をしているらしい
「・・・それにしても、レース専門と聞いている君が、どうしてQタンクの私を取材しているんだ?」
私は、記車に聞き返してみた
「・・・デスクから一つ、課題を出されましてね」
「なんだ?」
「『レース以外のチョロQの記事を書いてみろ』・・・と言う事です」
なんでも、その新聞社はそれまでほぼレース専門だったのだが、レース以外の事項を専門に取り扱っていた他の新聞社がレース分野にも乗り出してきているのだという
どうやら報道業界も大変らしい
もっとも、デスクがそのようなことを言ったのは、もうひとつ別の理由があった
『チョロQの存在意義は、レースだけではない』。デスクはそう言って、記車を送り出したそうだ
「・・・そういえば、聞き忘れたんですが・・・」
「どうした?」
「・・・ティーガー元帥の戦友・・・装甲列車に挑んでからどうなったんですか?」
この質問も、何度聞かれただろうか
「・・・それは、私にも分からない。しかし、これだけは言えるよ。彼は生きている」
「・・・何故、そう言えるんですか?」
記車は再び質問をぶつけた
「・・・聞かなかったのか?彼の異名」
私は、当然のように、そう答えた
「帝國の・・・不死鳥・・・」
記車は、そう呟いた
そう、きっと生きているはずだ
私はこうして祖国に自由を取り戻したが、彼は罪を償うことが出来ただろうか
いずれ会うことができれば、それも分かるだろう
窓の外は、平和な大地が広がっている
結局、私は記車を駅まで送ることにした
私―――ティーガー元帥は、記車との別れ際にこう言った
「・・・楽しみにしているよ。君が『チョロQの存在意義』を見つけることを」
汽笛と共に、列車は走り出していった
CQ暦245年、大戦の終結直後のことであった

終わり
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短編小説 二両の提督 あとがき
 松井一真  - 2010/2/22 22:22 -
  
あとがき:ティーガー元帥の回想として描かれるドロワル事件の経緯。あとがきの「平成22年2月2日22時22分」の投稿を狙って、前日に駆け足で書き上げた結果、なんか駆け足過ぎて訳のわからない展開になってしまいました。
結構長い間構想していた作品で、「ドロワル事件」を端的に描いて見ました。
全般的にティーガー元帥の一人称視点で描かれており、いつものように多数のチョロQの視点から、ということが出来ないので、何かと苦労しました。ティーガー元帥メインの作品ってそういえば無かったなぁ。ロドスシルト少佐主役というのも「青き名将」が初ですし。初期から居るのになぁ。
今回も前回同様、台詞鉤括弧の前にキャラクター名を書かないという手法をとりました。
そしてタイトルも何度か変えました。最初は「『自由』を手にするために」でしたが、ティーガー元帥の回想主体としたところで多数のタイトルを考え、最終的には「二両の提督」に落ち着きました。
さて、「帝國の不死鳥」といえば、勿論マッドタンク。そういえばまともにマッドタンクを出したのはCCQ小説とこれだけだなぁ。
かつてその異名と共に伝説を作り上げたマッドタンクの、明らかになっている限りでは最後の戦い。そう言う雰囲気にしてみました。
もっとも、全編回想シーンみたいなものなのであまり長めにするわけにも行かず、少し端折った感じになってしまいました。終盤ちょっと無茶振りだなぁ。
ポルシェ元帥。後にQシュタインに復帰したティーガー元帥に対し、彼はそれらしい描写が無かったりします。「青き名将」では諜報科の幹部という設定になってました。
一応本作の時間軸は第三次キュワール大戦後期、大陸南方戦線が膠着状態に陥った時期です。いずれはCCQAの小説も書く予定ですが、それとほぼ同一の時間軸です。
ティーガー元帥とマッドタンクは少し前まで最前線で戦っていましたが、一旦引き揚げてグルンシュタットに展開していました。そこで武装蜂起を行ったわけですが、思いのほか政府陣営についたチョロQが多く苦戦を強いられたようです。
後にティーガー元帥の意思を継いだドニゲッテル少将がクーデターを敢行し、Qシュタインの体制を一気に変えています。

ラストシーン。短編集はいっそのこと線路にまつわる話にしようと考え、終盤に装甲列車を出してみたり、駅を登場させたりしました。

キュワールシリーズの各国家の設定を補完する要素も担っているこの短編集。今度は何処の国にスポットを当てるか、また考えてみます。
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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