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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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> 高柳元帥「どうした?さっきから浮かない顔をしているが・・」
> 高杉中将「ええ、まあ・・・。考え事を」
> 高柳元帥「また自分の戦績に悩んでいるのか?」
> 高杉中将「はい・・」
> 実は違うのだが、今はこう答えるべきだろうと判断した。
> 高柳元帥「いいじゃないか。結果は結果だ。それにお前は、結果が出せようが出せまいが、うちの空軍には大変重要なQだ。それはわかるな?」
> 高杉中将「はい」
> 高柳元帥「だからそう悩むな。いざって時は相談にも乗ってるさ。いつでも頼って来い」
> 高杉中将「ありがとうございます」
> 高柳元帥「じゃあ、俺はこれから松井元帥たちとの会議に出てくる」
> 高杉中将「わかりました。では俺はこれで」
> 高柳元帥「ああ・・・またな」
> そして高柳元帥は会議室へと向かった。
> 高杉元帥「このことは・・伝えていいものだろうか・・・いや、もし本当なら・・・しかし・・・いくらなんでも信憑性が薄すぎる・・・高橋大将に相談するか」
> 高橋大将「呼んだか?」
> 高杉中将「・・・漫画みたいなタイミングですね」
> 高橋大将「やはりうそうか。あのことか」
> 高杉中将「はい」
> あのこととは、飯塚少将からの通信だ。
> 高橋大将「普通はありえないよな・・・死んだQがよみがえる何ざ」
> 高杉中将「理論上は不可能じゃないですよ。死んだといってもメモリーは生き残ってるわけですから、その中に別のタンクのQコアを入れれば」
> 高橋大将「だが、あの三台だぞ?下手なQコアじゃ動けない」
> 高杉中将「そうでもないんじゃないですか?」
> 高橋大将「やれやれ・・・お前としては信じたいのか?」
> 高杉中将「そりゃあ、タチの悪いいたずらならありえないと言い切れますが、なにぶん飯塚からのものですから・・・」
> 高橋大将「しかし、そんな技術をどこが・・・」
> 高杉中将「想像は付きます」
> 高橋大将「・・・まさか?」
> 高杉中将「十中八九間違いないでしょう」
> 高橋大将「・・・・GUTか」
> 高杉中将「恐らく場所から考えてグンナでしょう」
> 高橋大将「そうか・・・有り得るな」
> 高杉中将「うまく行けば・・・うちの大きな戦力アップが期待できます」
> 高橋大将「復活した兄貴たちとの再会・・・か」
方や、松井元帥は、「チョロQの蘇生」に関する研究を、技術科の秋川大尉を連れて行っていた
松井元帥「・・・それでだな、秋川君。いったい君はどういう理論で、『チョロQの蘇生』などと・・・」
秋川大尉「チョロQは車体部分、つまり『本体』を基本としておりますが、事実上内部には『CPU』、すなわち内部中枢が存在することが確認されております。小型戦闘機は、このCPUを『本体』から取り外し、戦闘機の操縦席内部に乗せることによって機能します」
松井元帥「それはわかっている。それは君の助手の葉山君も言っていた」
秋川大尉「・・・つまり、CPUさえ残っていれば、『本体』を作り直すだけで、チョロQは蘇るということです」
松井元帥「・・・確か、プロトン合衆国陸軍で、かつて実験が行われていたそうだな・・・」
秋川大尉「ああ、ビスカイト中将の一件ですね」
松井元帥「無事、蘇生は成功し、ビスカイト中将は陸軍上層部に君臨している。だが、プロトン合衆国はその理論を一切公開しなかった・・・」
秋川大尉「何か、裏がありそうですな・・・」
そのとき、研究室に藤田一等兵が入ってきた
藤田一等兵「司令、そろそろ防衛会議が」
松井元帥「ああ、分かった」
一旦、日船軍団総司令部内に、暫定司令部を置くことにしたそうだ
研究室には、秋川大尉と、藤田一等兵が残された
藤田一等兵「・・・秋川さん・・・」
秋川大尉「どうした?藤田一等兵」
藤田一等兵「・・・秋川さんの実験が成功すれば、これまでの犠牲車たちは・・・なんだったんでしょうか?」
秋川大尉「・・・確かに、彼らは何のために戦い、死んでいったのか・・・」
藤田一等兵「・・・前に、司令が小説を読んでたんです。その内容が、『生きることと戦い』でした・・・」
松井元帥は、時折自室で小説を読むことがある。藤田が言っていたのは、異次元から送られたという、「奇妙な三角形」という小説であった
競艇場で実況をしている傍ら、「影の自衛隊」と揶揄される組織に勤務する、諜報士官の記録だという
藤田一等兵「その中で、主人公の諜報士官は、『俺は生き延びるために戦っている』と、たびたび口にしています。司令は、そういうような内容の本を、よく読んでいます」
秋川大尉「・・・司令は、複雑な方だな・・・」
・・・松井元帥は、日戦軍団を設立した。しかし、それは軍上層部にいるライバルへの復讐でも、かつて属していた国家への嫌気からでもなく、「平和のため」であった・・・
藤田一等兵「・・・ルノー少佐も言っていました。『たとえ祖国が連合国になろうが、キュワールに平和が訪れようが、我が恩師、ドドルハ軍曹は戻って来ない。しかし、それでいい。それが戦争の現実なのだから』・・・」
秋川大尉「・・・藤田一等兵・・・」
そのとき、藤田の戦友、平岡がやってきた
平岡一等兵「藤田、秋川大尉と何話してるんだ?」
藤田一等兵「ああ、平岡。どうしたんだ?」
平岡一等兵「防衛会議中は、通信室にいるべきなんじゃなかったか?」
藤田一等兵「あっ、そうだったな。じゃあ、秋川さん、この話の続きはまた今度・・・」
秋川大尉「ああ、分かった」
二両の若き通信兵は、研究室を後にした
さて、会議室では、高柳と松井が、今後の作戦会議を行っていた
松井元帥「・・・高柳元帥、今回の敵はGU同盟軍や、Qトルック帝国だけではないかもしれんぞ」
高柳元帥「・・・あの帝国ですか」
松井元帥「ああ、あの帝国だ。第五次キュワール大戦の黒幕がQトルックならば、第六次キュワール大戦の黒幕は・・・」
高柳元帥「グンナ帝国・・・」
松井元帥「厄介な国だ。しばらく手出しはしないほうがよさそうだ」
高柳元帥「なぜでしょうか?鎖国をしているということは・・・」
松井元帥「いや、彼らは共産国家だ。何をしてくるか分からない。Qグリーンもそうだった」
高柳元帥「共産国家に、何か問題でも?」
松井元帥「・・・グンナは共産国家であり、大陸国家だ。その広大な大地は、Qシュタイン大陸の北方から、リゾニア大陸の東方に及ぶ。そこに、どれだけの資源が詰まっているか・・・」
高柳元帥「・・・・・・」
松井元帥「代燃炉の焚き方、知ってるか?」
代燃炉、すなわち「木炭エンジン」だ。グンナ大陸は広大な油田を有しているが、グリシネはそうではない。下手をすると石油が枯渇するのだ
日戦軍団陸軍最新鋭戦闘爆撃機、四四式戦闘爆撃機は、胴体後部に代燃炉を装備している。資源枯渇時のためだ
松井元帥「まあ、そう簡単になくなるものではない。しばらくは大丈夫だな・・・」
高柳元帥「自分は航空機には詳しいほうですが・・・」
松井元帥「四四式戦爆の後部にも積んでるからな。話を戻すか。とにかく、グンナほどの大国とあらば、大幅な軍事力を有している。まして、橋本もいるからな・・・」
高柳元帥「・・・ところで、先ほど何か話していたそうですが?」
松井元帥「知っていたか。技術科の秋川と話していたのだよ。『チョロQの蘇生』に関する研究だ」
高柳元帥「おお、我々も実は同じようなことを・・・」
松井元帥「まあ、私は期待しないがね。それこそ、下手をすれば戦争に発展する・・・」
高柳元帥「・・・松井元帥らしいですね。そういうところまで読んでいるとは」
松井元帥「『読む』にひっかけて、小説ばかり読んでるからな・・・」
そのとき、会議室に工作部長のセリ大佐がやってきた
セリ大佐「司令、施設類の拡張ですが・・・」
松井元帥「まったく、すさまじいタイミングだな。拡張の件で何か?」
セリ大佐「はっ、また軍部の連中が・・・」
松井元帥「ああ、また軍部か。どうせ連中のことだ、ろくな施設がないんだろ」
セリ大佐「そうですか。とりあえず、建設は続行とのことで・・・」
松井元帥「そうしておいてくれ。それと、秋川君を呼んで来てくれんか?」
セリ大佐「はっ、了解しました!」
数分後、セリ大佐が秋川大尉を連れて戻ってきた
秋川大尉「日戦軍団所属技術士官の秋川です」
松井元帥「・・・うちの技術士官では、有望なやつでな」
高柳元帥「日戦軍団はそういう研究も行っているんですか」
松井元帥「戦争を防ぐには、新機軸を生み出す。大国もそれを生み出しているはずだから。そういうことだ」
とりあえず、彼の理論をまとめることにした
松井元帥「まあ、高柳元帥も分かっていると思うが、チョロQの中枢は『CPU』と呼ばれる部分だ。主に、『本体』のボンネット、または砲塔に配置されている。基本的にチョロQのシステムそのものはCPUに内蔵されるから、これさえ残っていればいい、ということなのだ。あとは『本体』を作り直し・・・ってとこか」
・・・これが完成すれば、どういうことになるのだろうか
それこそ、悲壮なる戦争がより過激化するかもしれない
もしくは、戦争そのものが馬鹿らしくなるのかもしれない
はたまた・・・
だが、これがどう動くかは、誰も知らないのだ
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