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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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第三十五話。今回は何故かネタを引っ張ってみました
第三十五話 独立艦隊消失す
ラファリエス沖、非戦闘宙域・・・
シルグノーム級戦艦「シルヴァートン」は、四隻のシンゴラ級駆逐艦と共に試験航海を行っていた・・・
戦艦「シルヴァートン」
艦長「そろそろ演習用の標的艦が現れる頃だが・・・」
副長「・・・艦長、全速で行った方がよさそうですが」
艦長「そうだな。今度の標的は動くようだ。よし、全速前進!」
副長「全速前進!」
だが、直後、周辺の空間が歪み始めた
艦長「な、何だ?!」
副長「お、おい!亜空間ドライブ開始とは言ってないぞ!」
艦長「早く止めろ!」
艦橋員「ダメです!停止不能!」
艦長「何っ!?停止不能!?」
艦橋員「亜空間ドライブ、開始します!」
ラファリエス軍司令部
ラファリエス兵士「司令!戦艦『シルヴァートン』亜空間ドライブを開始しました!」
司令官「何っ!?『シルヴァートン』、直ちに亜空間ドライブを停止し帰還せよ!」
ラファリエス兵士「システムに異常発生、停止不能とのこと!」
司令官「そんな馬鹿な!?」
ラファリエス兵士「『シルヴァートン』以下駆逐艦四、索敵圏外へ脱出!」
司令官「・・・・亜空間ドライブだな・・・」
戦艦「シルヴァートン」および駆逐艦四、消滅・・・
ルナツー基地近辺
重巡「フィンバック」を初めとする第一独立艦隊が演習を行っていた
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「久々の出航になるな。そろそろ演習の航空機が帰還する頃だな」
プロトン兵士A「艦長、航空機、帰還します」
カイト大尉「分かった。戦果を報告せよ」
プロトン兵士B「標的艦、十五隻中十隻撃沈、三隻大破、二隻中破。以上です」
カイト大尉「よし、後は我々が撃沈する」
クラシス「・・・カイト、レーダーに妙な影が見えるが・・・」
カイト大尉「そうですね、司令。一体これは・・・」
プロトン兵士A「艦長!前方の空間が歪んでおります!」
カイト大尉「何っ!?」
以前映像で見たことがある。亜空間ドライブだ
日戦軍団のRF−4偵察機のパイロットが必死に撮影したあの映像どおりであった
直後、高速で移動する一機の航空機、いや、航空機に良く似た形の一隻の戦艦と、四隻の駆逐艦の姿が浮かび上がった
艦種識別表を眺めると、まさにラファリエス軍の戦艦、シルグノーム級であった
ルナツー司令部
日戦軍団兵士「司令!大変です!」
松井元帥「どうした!?」
日戦軍団兵士「ルナツー沖に敵艦隊出現との事!」
松井元帥「数は!?」
日戦軍団兵士「戦艦一、駆逐艦四、偵察艦隊のようです」
松井元帥「付近の友軍艦艇は?」
日戦軍団兵士「第一独立艦隊のみです」
松井元帥「コスナー君の艦隊か。それなら援軍が無くてもいける。念のために第五駆逐艦隊に出航準備をするよう伝えておいてくれ」
ドニゲッテル少将「松井元帥、敵襲ですか?」
松井元帥「少将、今回の部隊は少々訳ありのようだな」
ドニゲッテル少将「どういうことですか?」
松井元帥「今まで出没した、索敵艦隊のデータを見てみろ」
ユゴス少佐「了解、今までに出現した索敵艦隊のデータを出します」
画面上には今までに出現した帝国側の索敵艦隊、もしくはそれに順ずる小艦隊のデータが表示された
ドニゲッテル少将「・・・ユゴス、これは・・・」
ユゴス少佐「はい、今までに出現した索敵艦隊およびそれに順ずる小艦隊は、哨戒艦隊に配備されているような指揮戦艦を除いて、全て巡洋艦と駆逐艦、もしくは広域偵察艦で編成されております」
松井元帥「すなわち、我が第一特務艦隊が遭遇した第一哨戒艦隊は哨戒艦隊とするには大規模すぎるので除くとして、索敵艦隊は全部巡洋艦以下の艦艇で編成されているというわけだ」
日戦軍団兵士「と、言うことは・・・」
大鳳中将「まさか戦艦一隻でこのルナツーを攻撃するわけ無いでしょう。現に、以前このルナツーを襲撃した偵察艦隊はあっさりと撤退しましたし・・・」
松井元帥「・・・事故だな」
元山少将「事故、ということは・・・」
松井元帥「・・・シルグノーム級のデータを出してくれ」
日戦軍団兵士「了解しました」
最新鋭高速亜空間移動戦艦シルグノーム級・・・6隻
全長:480m
武装:46cm連装レーザー砲6基12門(艦体上部3基、艦体左右側面部1基ずつ、艦体下部1基)
75mm連装速射レーザー砲8基16門(艦体上部左右舷格納式4基ずつ)
ミサイルVLS16連装発射管3基48門(艦体上部3基)
ガロック発射管1基1門3発搭載(艦首1基)
25mm連装レーザー機銃48基96門(艦体上部左右舷12基ずつ、艦体左右側面部12基ずつ)
艦載機20機搭載
超電磁バリア搭載
解説:ラファリエス最新鋭超高速戦艦。星系初の亜空間ドライブ能力(簡単にいうとワープ能力)を備える艦で、他にも超電磁バリアという電磁シールドを搭載しておりレーザーの威力減少はもちろんミサイルも寄せ付けない画期的な電磁シールドだがどこかに弱点があるという・・・。
火力は主力戦艦なみのものを搭載し、そのワープ能力で敵艦隊の後方を移動しその強力な火力で奇襲をかけるという恐ろしい艦。 現在15番艦まで建造中
・亜空間ドライブ能力
周辺の空間を歪ませ、その空間の位置を指定の位置に「ずらす」能力。いわゆるワープ能力である。莫大なエネルギーを要するため現時点ではシルグノーム級にのみ搭載されているが、現在さまざまな惑星で実験されている
ミクロな空間の「泡」を内部のみ大きくして、その中に宇宙艦を入れて、それを再び小さくするという四次元航法も開発されている
だが、現時点ではこのシステムは故障が多く、まれにとんでもないところにワープしてしまうことがある
松井元帥「最後の一行だな。『まれにとんでもないところにワープしてしまうことがある』。今回のパターンだ。おそらく、ラファリエス沖で演習公開中に誤って亜空間ドライブを始動してしまい、そのまま暴走してここまで来たということだ」
ドニゲッテル少将「暴走したわけですか。超兵器とかにありますからね、そういうの」
松井元帥「ああ、そういえばあったな。グロースの件か」
グロース、すなわちレーザー戦艦「グロース・シュトラール」である
かつてQトルック帝国が巨大船体の試験用に、超強力な核融合炉を機関として建造した強力なレーザー戦艦であった
だが、日戦軍団艦隊と交戦中、突如妙な光と高熱を放ち暴走、数分後大爆発を起こし沈没したのである
ドニゲッテル少将「結局のところ、あの超強力な核融合炉は失敗に終わったそうですがね」
松井元帥「そりゃそうだ。拘束装置が必要な機械だなんて、どこかのロボットじゃあるまいし・・・」
ドニゲッテル少将「ゼットンもどきですか?」
松井元帥「むしろウルトラマンのほうが近いぞ。技はゼットンのほうが近いが」
ドニゲッテル少将「ウルトラマンとゼットンと超兵器を足して三で割ったものでいいんですかね?」
元山少将「確かにそうなのかもしれませんが・・・」
大鳳中将「しかし、高杉さんがいないのが残念ですな。彼がいればもっと話が弾んだろうに・・・」
松井元帥「いまは特撮やアニメの話をしている場合ではない。話を戻すぞ」
ユゴス少佐「それで、シルグノーム級ですが・・・」
松井元帥「どうなっている?」
ユゴス少佐「そろそろ第一独立艦隊の射程圏内に入るのですが、まだ撃ってこないのです」
松井元帥「やはり、演習中に敵地に来てしまったから慌てているのだろう」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「何故こんなところに、たった四隻の駆逐艦を連れて現れたんだろうか・・・」
カイト大尉「とにかく、敵であることは確かです。先手必勝、攻撃を開始しましょう」
クラシス「・・・そうだな。相手はあのシルグノームだ。早めに手を打っておいたほうがいい」
カイト大尉「撃ち方初め!」
攻撃が開始された
まだ射撃準備が出来ていない演習艦隊は次々と被弾していく
戦艦「シルヴァートン」
副長「艦長、直ちに射撃命令を!」
艦長「いきなり実戦なんて、聞いてないぞ!」
艦橋員「駆逐艦『サンズ』沈没!」
副長「艦長!」
艦橋員「駆逐艦『サルダ』沈没!」
残るは「サーゴ」「サターリー」の二隻であった
だが、先ほどの攻撃で被弾しており、更に航空攻撃を受け、ついに爆沈した
副長「艦長、残りは本艦だけです!こうなったらやるしかありません!」
艦長「攻撃命令は出ていない!」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「残りはシルグノーム級だな・・・」
カイト大尉「全く撃ってきませんね・・・」
こちらも攻撃するが、相手は電磁バリヤ装備、ほとんど効いていない
そこで、周囲を包囲することにした
カイト大尉「敵艦はまだ撃って来ません」
クラシス「よし、降伏勧告を打て」
通信長「了解しました」
戦艦「シルヴァートン」
艦橋員「敵艦より発光信号、『我、プロトン合衆国軍第一独立艦隊、貴艦は包囲された。直ちに本艦隊に降伏されたし』。以上です」
副長「・・・包囲されては、いくらシルグノーム級でも勝ち目はありません」
艦長「・・・副長、あれを忘れているな。亜空間ドライブ、始動!」
副長「艦長!さっき暴走したばかりのシステムを・・・」
艦長「今度は戻れるかも知れん!行くぞ!」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
プロトン兵士A「艦長!敵艦、急速に前進!これは・・・」
クラシス「全艦、機関後進!敵艦から離れろ!」
プロトン兵士B「間に合いません!」
それから数秒後、ルナツー司令部では第一独立艦隊からの通信が途絶えた・・・
ルナツー司令部
日戦軍団兵士「司令!大変です!第一独立艦隊がレーダーから消失!」
松井元帥「やられたか!?」
元山少将「だとしたら、奴は自爆したとしか・・・」
大鳳中将「まさか・・・・」
松井元帥「・・・第五駆逐艦隊を出航させるしかないな」
ドニゲッテル少将「了解、第五駆逐艦隊に先ほどの件を伝えておきます」
かくして、第一独立艦隊が突如消失した地点に、第五駆逐艦隊が急行した
第五駆逐艦隊 軽巡「ハンティントン」
エバンス大佐「第一独立艦隊が消失したのはこの辺りだ。念入りに調査しろ!」
プロトン兵士C「しかし何も見えませんね・・・」
プロトン兵士D「本当にここであってるんですか?」
エバンス大佐「司令部の連中がたたき出した位置だ。あんなエリート集団が間違えるわけ無いだろう」
プロトン兵士C「何も見つかりません!」
プロトン兵士D「司令、確か第一独立艦隊が包囲した敵艦はシルグノーム級でしたよね?」
エバンス大佐「ああ、確かにそうだが・・・」
プロトン兵士D「もしかして、亜空間ドライブで消失したんじゃないんですか?」
エバンス大佐「・・・まずいことになったな。だとしたら、第一独立艦隊の現在位置はラファリエス近辺だろう」
プロトン兵士C「そんな遠いところから、ルナツーへ帰還できるはずがありません!」
ルナツー司令部
松井元帥「・・・やはりな、亜空間ドライブで消失、ということか」
ドニゲッテル少将「帰ってこられるはずがありません。これは亡失と認定しておきましょう」
松井元帥「・・・そうだな。それ以外に手は無い」
第一独立艦隊は亜空間ドライブにより消失した。ルナツー基地では当然ながら亜空間ドライブ能力を持たないプロトン艦では帰還不能と見て、亡失と認定した
第三十五話 終わり
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