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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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後半。Qターレットの兵士もグリシネ系という設定です。紀伊初の対空戦
第五十三話 ベータ司令部炎上す
そして、戦闘機迎撃に向かった航空隊は、敵航空隊を圧倒していた
古田少佐「全軍で、敵航空隊を抑えるしかないな・・・」
角田少佐「そうなるようだ。各員、気を引き締めてかかれ!」
そんな中、上空に爆撃機が飛来する
グンナ第198航空隊所属 Il−4機内
グンナ兵士「敵機来襲!」
ホルス中佐(第198航空隊司令。車種:T−60軽戦車)「友軍戦闘機隊へ打電、迎撃体勢を取れ!」
そして、G50フレッチア、Re2001アリエーテ、MC202フォルゴーレの大編隊が、連合軍航空隊へと襲い掛かった
既に何度も戦っているG50は楽に撃墜できるが、他の新型機に関してはとてつもなく強かった
一機のP−36が、敵G50を撃墜した
搭乗するのはグリシネ系チョロQの大岡中尉。チリ元帥の親友である
大岡中尉(車種:五式中戦車)「よし、敵機撃墜!」
急旋回しつつ、続く敵機を狙う
再び、G50である
大岡中尉「射撃開始!」
そして、一機を撃墜した
だが、航空電探には、既に後方に二機の戦闘機が飛来しているのが見えたのだ
大岡中尉「何っ!?」
サッチウェーブであった
大岡中尉「くそっ、油断した!」
しかも、相手はMC202、P−36では勝ち目は無い。射線を避けるのに精一杯であった
一方、その近くを、一機の隼が飛んでいた
古田少佐の機体であった
古田少佐「ちっ、敵も次々と、新手を導入してくるな・・・ん?」
友軍P−36が、二機の敵MC202に追われていた
大岡中尉の機体であった
古田少佐「友軍機を助けなければならない。攻撃開始!」
急降下し、一機を攻撃する。若干の弾痕が見える
見事、撃墜したが、一機が反転し向かってくる
この機体にも攻撃は命中したが、防弾性の高いMC202には撃墜には至らず
反撃を受け数発を被弾した
古田少佐「・・・翼部に5〜6発被弾、戦闘に多少の支障有るも続行は可能」
だが、これは実は、致命的な損傷であった
隼の命である、機動性が著しく低下する元になっていたのだ
しかし、何とか旋回を成功させ、六一式照準儀に敵機を捉える
古田少佐「射撃開始!」
そして、煙を噴き始めたMC202にとどめを刺した
古田少佐「よし、撃墜。あのP−36、無事生還しろよ・・・」
しかし、背後からは一機の航空機が迫る
銃撃を回避する
敵機は、「遠風」であった
しかも、第252航空隊隊長、有田中佐の機体であった
有田中佐(車種:61式戦車)「敵機捕捉、右翼から煙を噴いている。今度こそ撃墜するぞ!」
照準儀に、遂に隼を捉えた
有田中佐「全門射撃開始!」
それが、とどめとなった
隼は炎上した
その機体には、隊長機を示すマーキングがかかれていた
古田機であった
古田少佐「・・・やられたか・・・やむを得ん・・・・これが、攻撃任務であれば、最後の力を振り絞り・・・敵艦に・・・突入することができたのにな・・・・」
さまざまなことを思い出す
そして、最後に思い出したのが、内地に残した家族と、最愛の戦友、京城大佐であった・・・
古田少佐「・・・京城・・・すまない・・・生きて帰る事が・・・出来なかった・・・・」
その後方から、一機の鍾馗が迫る
藤岡機だ。急降下を開始した
藤岡大尉「隊長、直ちに救援を・・・」
だが、応答は無かった
藤岡大尉「隊長!古田少佐!応答してください!隊長ーーーーーーーーーーーー!」
直後、一機の隼が、ベータの空に散った
その様子を、京城は見届けていた・・・
藤田上等兵「古田機、被弾大破!応答ありません!撃墜されました!」
京城大佐「古田ぁぁぁぁーー!」
勝山一等兵「・・・・藤岡機より入電、古田機は墜落、近辺にCPU確認できず。古田少佐、戦死せり・・・」
京城大佐「・・・・くそっ、古田の奴・・・生きて帰れたら・・・再会を祝えたのに・・・」
ドニゲッテル少将「・・・京城大佐・・・」
そして、「紀伊」の艦橋でもそれは判明していた
松井元帥「・・・古田・・・・くそっ!」
ティーガー元帥「・・・司令・・・三度目ですね・・・」
松井元帥「惜しいパイロットを亡くしたものだ。疾風の配備がもう少し早ければ・・・」
ティーガー元帥「・・・・・・司令、やはり、遠風は恐るべき機体です」
松井元帥「・・・・・・仇は、なんとしてでも取る!残存航空機に打電、各機共に撤退しろ!なんとしてでも、生き延びろ!古田達の分まで!」
そして、微速で位置を調整し、敵機の迎撃体勢に入った。そして、機関を停止させた
もともと囮だ。沈没することは分かっている
だが、せめて多くの敵機を撃墜して沈むまでだ
「紀伊」は数日前の改装で25mm三連装機銃を増設、対空戦闘能力を追加させた
更に共に出撃した艦艇もほとんどが対空戦闘中心の船である
この無数の防空弾幕で、敵機をくいとめるのだ
最後の壁である
日戦軍団兵士「敵機、誘導噴進砲射程圏内に侵入!」
松井元帥「・・・・・・・・」
日戦軍団兵士「敵機、主砲射程圏内に侵入!」
松井元帥「・・・・もう少しだ・・・」
日戦軍団兵士「敵機、機銃射程圏内に侵入!」
松井元帥「今だ!全兵装撃ち方初め!」
25mm機銃が一斉に射撃を開始する
弾幕が次々と展開された
ミサイルが次々と発射される
ミサイルは一機の呑龍へと向かう
一発、二発、次々と命中し、遂に呑龍は爆散した
接近する遠風に対し、25mm機銃が次々と襲い掛かる
航空隊では全く撃墜できなかった機体だ
機銃掃射のため「紀伊」に接近した遠風は、射撃を開始しようとした
しかし、無数の25mm機銃弾が、次々と命中した
遂に、遠風は火を噴き、「紀伊」の上空を通り過ぎた後、爆発した
ティーガー元帥「敵機撃墜!やりました!遠風です!」
松井元帥「・・・あれは、隊長機ではない・・・古田を撃墜したのは隊長機だ。今日は、仇を取るのは無理そうだ・・・」
阿賀野型巡洋艦や秋月型駆逐艦からも対空砲火が上がり、次々と敵機を撃墜していった
日戦軍団兵士「雷装機、降下してきます!」
一式陸攻とSM79だ。いずれも、防弾性は低い
松井元帥「よし、主砲射撃用意」
敵機が接近してくる
まだ魚雷の射程圏外のようだ
日戦軍団兵士「射撃準備完了!」
松井元帥「主砲、撃ち方初め!」
一斉に主砲が発射された
敵編隊は次々と爆発する
松井元帥「よし、機銃は全て雷装機を迎撃、爆装機は高角砲に任せろ!」
だが、残る四十機ほどが、魚雷を投下した
松井元帥「魚雷迎撃、初め!」
次々と魚雷が爆発していく
だが、残る四本が一隻の駆逐艦に命中した
駆逐艦は沈没した
松井元帥「ちっ・・・一隻やられたか・・・」
ティーガー元帥「敵爆撃隊残存機は司令部へ接近しています!」
松井元帥「先の沈没艦の乗員を救助する。微速前進!」
そして、司令部近辺でも対空砲火が動き出していた
もっとも、こちらはほとんど配備されていないので、たいした戦力では無いのだが
ベータ司令部
ドニゲッテル少将「・・・やはり押されているようだな」
藤田上等兵「敵機、司令部上空へ到達!爆弾を投下!」
投下されたのは、4tの特殊爆弾であった
P108に搭載された爆弾は、司令部近辺に投下された
ドニゲッテル少将「総員退避!伏せろ!」
直後、ものすごい爆発が司令部を襲った
それは、「紀伊」の司令室からも見えた
松井元帥「司令部が・・・やられた?!」
ティーガー元帥「・・・少将達は大丈夫なんでしょうか!?」
松井元帥「・・・あの中で一番若い、勝山が心配だ・・・」
日戦軍団兵士「・・・西条中佐から被害報告が入りました。高射砲は大半がやられ、辺り一面火の海になっているようです。現在消火班の活動が行われております」
松井元帥「司令部は?」
日戦軍団兵士「まだ火が消えず、近づけないようです・・・」
そして、司令室で、一番最初に起き上がったのは、ドニゲッテル少将であった
ドニゲッテル少将「・・・みんな、大丈夫か?!藤田!勝山!平岡!」
藤田上等兵「・・・自分は大丈夫です!しかし・・・勝山が・・・」
ドニゲッテル少将「勝山がどうした!?」
平岡上等兵「重傷を負っています。まだ生きていますが・・・」
ドニゲッテル少将「すぐ医務室へ運べ!無傷な奴はいるか?!」
平岡上等兵「自分と、大島がいますが」
ドニゲッテル少将「わかった、頼んだぞ!」
京城大佐「・・・勝山一等兵、大丈夫でしょうかねぇ?」
ドニゲッテル少将「松井元帥の言うからには『司令部の通信士は何かと丈夫だから、そう簡単には死なん』らしいぞ」
京城大佐「確かに、そうですがねぇ・・・」
平岡は司令室にいた大島二等兵と共に、勝山一等兵を医務室へ運ぶことになった
医務室には設営隊といっしょにやってきた富岡軍医大尉がいるのだ
大島二等兵(車種:九五式軽戦車)「しかし平岡さん、何で敵は、修理したてのボロボロの基地にこれほどの大群を持ってきたんでしょうかね?」
平岡上等兵「分からんが、何らかの意図があってのことだろうな。あらかた、今度こそ『紀伊』を撃沈しようと、大群を持ってきたのかもしれんが・・・あいにく、『紀伊』は改装で強化されており、大型爆弾を投下できず、結局この司令部にぶち込んだ、なんて事かもしれんぞ」
大島二等兵「だとしたら勝山さん達はとばっちりでこんなことになったんですか?」
平岡上等兵「戦争ってのはそういうもんだ。仕方ない話だ。古田少佐もその犠牲車なんだから・・・」
そして、ようやく医務室へたどり着いた
富岡軍医大尉「九龍少佐程では有りませんが、酷く損傷しています。ルナツーのほうが設備が整っているはずですので、そちらに搬送したほうがいいですね」
平岡上等兵「そうでしたか。分かりました」
富岡軍医大尉「しかし、司令室で2両、亡くなられたそうですな」
平岡上等兵「はい、一両はモロに爆風を受けたようで、砲塔ごと吹き飛んでました、もう一両は勝山以上の重傷で・・・」
富岡軍医大尉「・・・・・勝山一等兵は、まだ生きていられただけマシですな・・・」
一方、第三滑走路の格納庫通路には、壁に寄りかかって直立する一両の五式中戦車がいた
大岡中尉であった
そこに、京城大佐がやってきた
京城大佐「・・・大岡じゃないか、どうした?」
大岡中尉「・・・自分が・・・ヘマをやらかしたせいで・・・古田少佐は・・・」
京城大佐「・・・そうか、君が、あのP−36のパイロットか・・・」
大岡中尉「・・・あそこで、自分が油断しなければ・・・・」
京城大佐「・・・・いや、君が悪いわけではない。相手はMC202、P−36ではどの状況であっても、戦えないはずだ。それに、どのみち遠風が相手では・・・」
藤岡大尉「大岡中尉!生きていたか!」
京城大佐「藤岡!」
藤岡大尉「良かった、お前が生きていただけでも良かった・・・」
大岡中尉「藤岡大尉・・・」
藤岡大尉「古田隊長は、MC202を撃墜した後、『無事生還しろよ』と言っていた。これで、大岡中尉が生還しなければ、彼も浮かばれなかっただろうな」
京城大佐「だな。大岡、奴のためにも、終戦まで生き延びろ」
大岡中尉「はい!」
京城大佐「君が、彼を超えるパイロットになることを、祈っている」
藤岡大尉「・・・京城大佐、帰還報告がまだなので、司令室へ行きます」
京城大佐「そうか、君が代行するのか。今、司令室は大変なことになっている。負傷車が多くてな。俺も、すぐ戻らんといかん」
すると、松井元帥がやってきた
松井元帥「京城大佐、ここにいたのか」
京城大佐「はい、大岡中尉が、自分のせいで古田少佐が戦死してしまったと言っていたので・・・」
松井元帥「そうか、大岡はQターレットにいたのか。負傷車が多くて大変らしい。急いで、司令部に戻るぞ!」
京城大佐「了解!」
ベータの司令部の修理が、再び行われることとなった
そしてその第三滑走路からは、負傷車を運ぶ輸送機が、次々と発進していった・・・
第五十三話 終わり
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