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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話
 松井一真  - 2006/11/5 20:55 -
  
空中戦。一応、機銃は搭載されている設定にしました
第六十話 決死の輸送隊
その報告を聞いたのは、飛行訓練を終えた練習機が格納庫に収容された時だった
管制塔からの通信管制を行っていた二両の戦車、いや、厳密に言えば一両の戦車と一両の装甲車は、藤田上等兵が重傷を負いながらも生存しているという話を聞き、大変驚いた
勝山上等兵「藤田さんが生きてるんですか?!」
ガランタン大尉「ああ、ベータ第五飛行場管制塔から、藤田上等兵をライトウォーターの軍事病院に搬送するという報告が入った」
ディール二等兵「ボルナソス大佐の予想通りですね・・・」
勝山上等兵「それで、管制塔ということは輸送機のようですが、護衛に関しては・・・」
ガランタン大尉「護衛は無しだ。第一独立艦隊艦載機が撤退した今、護衛を付けることが出来ない」
ディール二等兵「丸腰で敵制空権の中を突き進むんですか!?」
ガランタン大尉「ノイン上等兵のことだ。やってくれるだろう」
ノイン、確か数日ほど前まで、このパレンバンにいた兵士だ
第345大隊所属でありながら、航空機の操縦ができる兵士として、ここの航空教習所で、六発大型機の免許を取得すべく勉強に励んでいた
そもそも、彼の存在が、第345大隊直轄特務飛行隊編成に至った重大な要素であった
ディール二等兵「確か、元陸軍輸送隊の兵士だったんですよね?」
ガランタン大尉「ああ、第六次キュワール大戦時のころに活躍したものだが・・・」
勝山上等兵「しかし彼ならやってくれるでしょう。免許もなしに、あの機体で飛び立ったんですから」
ガランタン大尉「じゃあ、俺は本部に戻る。通信の受信、頼むぞ」
勝山上等兵「了解!」
眼下の飛行場では、大勢のタンクたちが、格納庫を後に、兵舎へと戻ろうとしていた

Qシュタイン兵士「敵襲!」
銃手の二等兵が叫ぶ
予想通りだ。敵戦闘機が来襲した
La−7が二機。一機の輸送機が相手なら妥当であろう
こちらにも13mm機銃が十二丁と20mm機関砲が二丁あるが、まだ銃手が少ない
一機が銃撃を開始した
左旋回でなんとか回避する
しかし、二機の執拗な攻撃は続いた
機銃で対抗するが、派手な挙動を取っているため、ほとんど敵機には当たらない
斜め後方に回り込んだ一機の敵機が、射撃を開始した
その時、銃弾が胴体、左翼に立て続けに命中した
Qシュタイン兵士「左翼被弾、炎上!」
ノイン上等兵「左翼第三エンジンを停止させろ!」
エンジンへの燃料供給を停止させ、火災を止めるのだ
そして、左翼第三エンジンが停止、無事、火災は止まった
まだ、エンジンは五基残っている。特に問題は無いが、敵機を振り切ることは難しい
ノイン上等兵「副機長、例のものは出来ますね?」
副機長「燃料を大幅に消費しますが、可能ですね」
ノイン上等兵「了解、ロケットブースター起動!」
出撃前に、主翼端に、二機のロケットエンジンを搭載していたのだ
そして、そのロケットエンジンが始動した
550kmを指していた速度計は数秒後に750kmを指した
二機の敵機は、たちまち後方に過ぎ去っていき、遂に電探の索敵範囲外に消えていった
ノイン上等兵「ロケットブースター停止!」
後は、ライトウォーターへ直行するだけだ
無論、燃料は少なくなっているが、その分ライトウォーターには近づいたので充分だろう
燃料がほぼ無くなりかけたころに、ライトウォーターの飛行場が見えてきた
管制塔からも、着陸許可の通信が入る
そして、ライトウォーターの第一滑走路に着陸した。緊急輸送が完了した

司令部に報告が届いたのはそれから数秒後だ
重傷を負った藤田上等兵が、軍事病院に搬送されたとのことだ
松井元帥「何っ!?藤田が軍事病院に!?」
川島兵長「重傷を負いながらも生還したということですよね!」
松井元帥「ティーガー元帥、一旦、指揮を頼む」
ティーガー元帥「了解!」
二両は、司令室を出て、軍事病院へと向かった
山岡大佐たちによって作られた、真新しい施設だ
見張り員たちとすれ違いながら、軍事病院の、藤田が収容された病室へと駆け込む
川島兵長「藤田!」
そこには、ベッドで眠る藤田上等兵と、部屋に残った成田衛生兵の姿があった
成田衛生兵「司令、一命は、取り留めたとのことです」
松井元帥「そうか。良かった・・・」
二両は安心した
川島兵長「ところで、一体、誰がここまで・・・」
成田衛生兵「ノイン上等兵です。よくこんな任務を引き受けてくれたもんですよ」
松井元帥「・・・一両の重傷車だ。あんなに大勢のタンクが死んだんだから、一両でも多く救い出したかったんだろうな」
成田衛生兵「今、機体の整備を行っているそうですよ」
川島兵長「確かに、敵制空権下を強行突破したのでは、損傷ぐらいはありますよね」
松井元帥「まだ、色々と残っているからな、また後で来るよ」
成田衛生兵「了解しました」
そう言うと、二両は医務室を後にした

報告は、直ちにパレンバンへと伝えられた
勝山上等兵「藤田上等兵の軍事病院への搬送完了、状態は良好です」
その報告を終えた、勝山は安心して、再び通信機を眺めた
ディール二等兵「良かったですね、勝山上等兵」
勝山上等兵「一番うれしいのは、多分松井元帥でしょう」
ボルナソス大佐「・・・さすがノイン上等兵。あのロケットブースター、このために用意したのか・・・」
勝山上等兵「・・・・ボルナソス大佐?」
ボルナソス大佐「あのロケットブースター、あいつがわざわざ俺に、あの機体に積ませてくれと頼んだ奴なんだ」
ディール二等兵「ということは、初めから敵制空権下を飛ぶことを予測していた・・・ということですか?」
ボルナソス大佐「強行輸送作戦の計画は以前からあったからな」
パレンバンの軍港には、複数の艦艇が集結しつつあった
この艦艇にも、何らかの任務があるようだ
その任務に関しては、次回に語るとしよう
第六十話 終わり
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第五十九話 松井一真 2006/11/2 23:14
  Re:宇宙戦艦紀伊 第五十九話 松井一真 2006/11/2 23:14
   Re:宇宙戦艦紀伊 第五十九話 松井一真 2006/11/2 23:16
   Re:宇宙戦艦紀伊 第五十九話 ダークスピリッツ 2006/11/3 2:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第五十九話 松井一真 2006/11/3 10:09
   :宇宙戦艦紀伊 第六十話 松井一真 2006/11/5 20:50
   Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話 松井一真 2006/11/5 20:52
   Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話 松井一真 2006/11/5 20:53
   Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話 松井一真 2006/11/5 20:55
   Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話 ダークスピリッツ 2006/11/6 22:45
   Re::宇宙戦艦紀伊 第六十話 松井一真 2006/11/6 22:57

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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