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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十三話
 松井一真  - 2006/11/25 21:41 -
  
後半。戦車の基本構造を書いてみました
第六十三話 激戦地再び
書斎に、基地通信士官であり、ミサイル攻撃の際には司令室から出ていた笠井が入ってきた
笠井兵長「司令、第322大隊が第一飛行場に進入、戦闘状態に突入しました!」
やはり状況は劣勢らしい
先陣のT−44は、III、IV号戦車では勝ち目はない。ただ、パンターが、何両かを破壊しているらしい
松井元帥「・・・突飛な作戦だが、役には立つようだな・・・」
無論、このパンターが第875航空隊の隊員だから、である
笠井兵長「では、自分は他の作業があるので」
松井元帥「ああ、分かった」
笠井は足早に書斎を後にした
松井元帥「・・・全く、無茶なことをしたものだ」
無論、危険が迫っている司令部に自ら向かっていったことである

1両のパンターA型が突如、T−44の背後に回りこみ、撃破したのだ
先陣を進んでいた、指揮官と思しきT−44が唖然とする
接近するほかのT−44にも砲撃を浴びせ、撃破する
フェルデ曹長「よし、背後に回りこみ、敵戦車を破壊する!」
友軍パンターに砲塔を向けた、1両のT−44に照準を向ける
狙うは側面装甲だ
そして、一発、75mm弾を浴びせる
砲撃は命中、沈黙するT−44
フェルデ曹長「敵T−44を撃破!」
一方、格納庫では、Qシュタイン連邦第一設営隊の兵士たちが準備を始めていた
Qシュタイン設営隊士官「迫撃砲、用意!」
迫撃砲、英語では「グレネード・ランチャー」とよばれる兵器である
日戦軍団の八九式擲弾筒を筆頭に、さまざまなタイプが存在する
放物線を描き、目標に命中、爆発する砲弾を発射するものだ
設営隊のSdkfz.250装甲トラックは、8cm迫撃砲に、弾薬を装填した
格納庫前に陣取る、多数の装甲トラック
その全てが、敵に照準を向けていた
そして、士官が叫ぶ
Qシュタイン設営隊士官「撃て!」
一斉に放たれる8cm迫撃砲弾
そして、敵部隊に降り注ぐ
戦車の弱点は複数ある
一つは砲口。ここに砲弾が命中すれば、砲撃が不可能になる
もう一つは履帯、すなわちキャタピラ。ここが破壊されれば、移動が不可能になる。履帯はそもそも、地面から離れている起動輪や誘導輪の回転を、地面に接する転輪に伝達する機構であるため、ここが切られると起動輪や誘導輪が空回りし、動かなくなるのだ
そして砲塔、車体の隙間。すなわちターレットリング。ここに砲弾が命中すれば、砲塔が吹き飛び、行動不能になるのだ。戦車の指揮機構は砲塔にあり、移動機構が車体にあるので、それがバラバラになれば動けないのだ
最後はエンジン。車体後部上面に排気口があり、ここに砲弾が命中すればエンジンが吹き飛ぶ。弾薬庫も車体後方にあるので、ここに命中すれば戦車は大爆発するのだ
ただ、排気口が車体上面なので、航空機、または曲射砲、迫撃砲でなければ、攻撃を当てることが出来ないのだ
今回使用されたのは迫撃砲、つまり、エンジンを狙えるのだ
次々と吹き飛んでいくT−34/85
Qシュタイン設営隊士官「よし、次弾装填急げ!」
無論、設営隊であるから、戦力は少ない
戦闘は、一進一退である
ローレル大佐「撃退は困難だな・・・」
T−34/85やT−44が相手では、やはり苦戦は必至であろう

第224連隊の6個分隊と、第110中隊は、第三弾薬庫に布陣する
遂に、敵第277大隊と交戦した
ガバナー中佐「各分隊ごとに分散して攻撃せよ!」
相手はJS−3。残りは第三弾薬庫周辺の守備隊と交戦しているらしい
ガバナー中佐「・・・まずいな・・・JSが相手では勝ち目はない・・・」
グリフォン大佐「前面装甲は220mmだ。これでは・・・」
そのとき、1両のパンターG型が、機動性を駆使してJS−3の後ろに回りこんだ
砲撃は見事命中、JS−3は吹き飛んだ
さらに、物陰に隠れていたヘッツァーが、JS−3の側面をめがけ砲撃、これを撃破したのだ
実は、JS−3は正面以外は、正面のほぼ半分程度の厚さしか無いのだ
背面に至っては、四式中戦車の徹甲弾ですら破壊される程度
日戦軍団の使用する新型徹甲弾ならば側面でも破壊できる
ガバナー中佐「おお!側背面が弱点だったか!」
グリフォン大佐「あらかた、予想は出来たがな・・・」
しかし、JS−3の主砲は122mm砲だ。威力は駆逐艦の艦砲射撃並、戦車でたとえるならマウス並である
一両のヘッツァーが、正面に砲弾を受け、爆発した
さらに一両、もう一両
次々と破壊されていく戦車隊
グリフォン大佐「・・・あれほどの威力だからな・・・」
ガバナー中佐「一撃か・・・」
第110中隊による、複数の戦車で囲んで砲撃する作戦でも、ほんの数両しか撃破出来ない
むしろこちらの損害が増えるばかりだ
敵部隊を約半数にまで減らしたが、こちらも半数にまで減ってしまった
グリフォン大佐「このままでは全滅は必至だ!一時後退を・・・」
ガバナー中佐「・・・仕方ないか。よし、一時退却準備だ!」
そのとき、総本部から連絡が入った
米沢大将(通信)「米沢より第三弾薬庫防衛部隊。貴軍は現地を死守せよ。後退するな!敵が引くまで、持ちこたえろ!」
グリフォン大佐「そんな無茶な!」
米沢大将(通信)「敵が引くのは時間の問題だ!それまで死守するんだ!」
米沢の命令は悲痛な物であった
日戦軍団の士官が、よりによって「死守命令」を出すとは
皇帝政時代のQシュタインなら、普通に行われていたことであったが、ガバナーは納得できなかった
ガバナー中佐「米沢大将!いったいどういうことですか!?」
米沢大将(通信)「今に分かる!それまで持ちこたえろ!」
その発言と共に、米沢は通信を切った

敵の戦力は減りつつある。第三弾薬庫制圧は時間の問題だ
先発隊の指揮を執るアレイヘム中佐は、そう思った
アレイヘム中佐(車種:JS−3)「敵を殲滅しろ!」
飛行場を抑えるコルサ大佐たち第322大隊の先発隊と比べると、数こそ多いが軽戦車の比率が多い第277大隊の先発隊。これは当初、敵の戦力がたいしたことは無いと思っていたからである
しかし、敵はこちらの弱点を見抜いていたのだ
アレイヘム中佐「くそっ、早く抑えなければ・・・」
そのとき、第322大隊のコルサ大佐から、驚くべき通信が入った
コルサ大佐(車種:T−44)(通信)「アレイヘム中佐!攻撃は中止だ!撤退しろ!」
アレイヘム中佐「どういう意味だ!」
コルサ大佐(通信)「上陸隊本部からの連絡だ!全部隊を後退させるんだ!」
アレイヘム中佐「まさか貴様、俺の隊から戦果を横取りする気だな!?」
コルサはアレイヘムのライバルである。彼の言うことは、信じられないのだ
しかし、上陸隊本部からも、通信が入った
フラスコ少将(通信)「第877大隊のフラスコだ。直ちに後退しろ!」
なんと、上陸隊本部まで、後退命令を出したのだ
上官の発言だ。従わざるを得ない
アレイヘム中佐「・・・了解、後退します!」
アレイヘムは、部下を連れて、一斉に後退を開始した

それを見て、ガバナーとグリフォンは唖然とした
ガバナー中佐「・・・敵が・・・後退した・・・」
グリフォン大佐「・・・一体、どういうことだ?」
ガバナー中佐「・・・まさか、地底戦車の予備にでも襲われたか?」
グリフォン大佐「いや、地底戦車が運び出された形跡は、本部には無かったはず・・・」
彼らもまた、状況を飲み込めなかった
いずれにせよ、ここで一旦、体勢を整える必要がありそうだ
さて、敵が突如後退したことに関してだが、これは長くなるので、次回に回そう
第六十三話 終わり
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第六十三話 松井一真 2006/11/25 21:40
  Re:宇宙戦艦紀伊 第六十三話 松井一真 2006/11/25 21:41
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十三話 ダークスピリッツ 2006/11/26 19:46
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十三話 松井一真 2006/11/26 20:16
   宇宙戦艦紀伊 第六十四話 松井一真 2006/11/30 22:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十四話 松井一真 2006/11/30 22:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十四話 ダークスピリッツ 2006/12/1 21:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十四話 松井一真 2006/12/1 22:52

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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