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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:35 -
  
ようやく完成、第六十七話。本年度最後の完成作になりそうです
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
ラファリエス沖、四隻の戦艦が航行していた
その旗艦「シルヴァートン」。以前、第一独立艦隊と交戦した船である
この日は、護衛の小型艦も無く、同型のシルグノーム級三隻を連れて、艦隊で航行していた
艦長「・・・そろそろだな。亜空間移動システム始動!」
副長「亜空間移動システム始動!」
「シルヴァートン」が動き出す
僚艦三隻も続く
速力が上がる
操舵手「亜空間移動、開始!」
そして、四隻の戦艦は、消失した

潜宙艦「伊−168」の司令室では、浦塩が指揮を執っていた
その脇で直立する鎌田、そして、少し離れたところに立つ浦山
唐沢大尉(水測長。車種:87式偵察警戒車)「艦長、敵船団を捕捉しました!」
数はあまり多くない。輸送船が五〜六隻、駆逐艦が八隻程度だろう
新型探信儀にもしっかり記されている
ミンスク級駆逐艦八、大型輸送船六だ。船籍はカルオス
浦塩少佐「ミンスク級の対潜兵装はおそらく対潜噴進砲だ。深く潜れば当たらない」
そのとき、ミサイルが放たれた
唐沢大尉「噴進弾接近!」
浦塩少佐「よし、深度300まで潜れ!」
現在深度は250。魚雷発射可能深度ギリギリである
一旦、深度300まで潜ってやり過ごすことにした
もはや、なれたことであった
全弾、回避成功した
未熟な僚艦が被弾したそうだが、たいした問題はない
浦塩少佐「深度250まで浮上!」
最後の一発が消滅した途端に、浮上指示を与えた
水測員「深度250!」
浦塩少佐「今だ、浦山!撃て!」
浦山大尉「テーーーッ!」
いっせいに魚雷が放たれた
魚雷はカルオス軍の輸送船に向かっていく
いや、二本が駆逐艦へ向かっていく
「MINSK Class」の表示は八隻。その一隻に、「Torperdo」表示が二つ向かっていく
2つが、舷側に命中した
そして、表示は消滅した
唐沢大尉「命中!撃沈です!」
残りの四本も、輸送船に向かっていく
僚艦からも複数の魚雷が向かっていく

上に居る輸送船の船橋では、皆が唖然としていた
一隻の駆逐艦が、突如火を噴いて沈んだのだ
船長「・・・一体、どういうことなんだ・・・」
日戦軍団の魚雷は、ほとんど見えないのだ
そのとき、音波探信儀が魚雷の反応を掴んだ
水測員「魚雷です!二本、四本、六本・・・数え切れません!」
向かってくるのは二本だけだ
しかし、二本だけでも大変である
一応、輸送船は装甲を有しているが、魚雷二が命中すればひとたまりもない
船長「面舵一杯!」
回避運動を取るが、無駄なことであろう
距離は、どんどん狭まる
水測員「魚雷接近!」
もはや、よけられようが無い
船長「衝撃に備えろ!」
水測員「50、40、30、20、10、0!」
そして、命中
爆発が、船を襲った
他の船も、それに続いた

報告が入った
唐沢大尉「一隻、二隻、三隻、四隻。四隻撃沈です!」
八隻の潜宙艦から放たれた、四十八本の魚雷は、ことごとく輸送船や駆逐艦に命中した
輸送船四、駆逐艦三撃沈である
浦塩少佐「よし、引き上げるぞ」
浦山大尉「残りは、どうするんですか?」
浦塩少佐「残しておけ。輸送船二と駆逐艦五じゃ、どうしようもないだろう」
こちらの損害は、先のミサイル攻撃による、潜宙艦二隻が軽損傷、それだけであった

総旗艦「ドロス」の艦橋では、その報告を聞き愕然とした
輸送船六、駆逐艦八の艦隊が、一瞬にして壊滅したというのだ
そして、戦果を挙げたのが、あの潜宙艦隊だったのだ
艦隊司令「潜宙艦隊か・・・」
艦長「これは、厄介な戦力が来ましたな」
参謀長「次にまた十隻、同じ航路で進むはずですが・・・」
艦隊司令「同じ航路だって!?」
艦長「何とか変えられないんですか!?」
参謀長「既に出航しています。どうしようもありません」
艦隊司令「・・・よし、第十哨戒艦隊を追いつかせろ」
出航した十隻の輸送船に、第十哨戒艦隊を護衛に付かせた
護衛の駆逐艦は、代わりにガンドルフへ後退した
第十哨戒艦隊、戦力は空母二、軽巡八である
そして同時刻、四機の大型機がガンドルフの滑走路を発った

ベータ司令部では、上陸した松井元帥が総指揮を執っていた
松井元帥「・・・また、厄介なことになりそうだな・・・」
哨戒中の陸軍特殊潜航艇が、大型機四を発見したとのことだ
おそらく対潜哨戒機であろう
大型機は特に攻撃は行わなかったようだ。おそらく、相手が潜航艇だったからだろう
米沢大将「現在潜宙艦『U−1831』『U−1832』が展開中です。『伊−65』以下第二三潜宙隊および『U−2300』『U−2301』『U−2302』も展開中」
松井元帥「よし、念のため第一特務潜宙艦隊および第二潜宙艦隊も展開準備」
現在展開しているのは十一隻。第二潜宙艦隊は八隻、第一特務潜宙艦隊は十二隻である
日戦軍団通信兵「司令、通信が入りました。『U−1831』です」
アゾレス少佐(U−1831艦長。車種:ヴェスペ)(通信)「こちらU−1831。現時点で異状なし」
定時連絡だ。とりあえず、待機地点までは順調に進んでいるようだ

索敵網を潜り抜け、待機地点へと向かう二隻の潜宙艦
「U−1831」と「U−1832」は、通商破壊作戦のために、待機地点へと向かっていたのだ
まだ、航路の変更報告はない
日戦軍団特務潜宙艦隊の戦闘能力は凄まじいと聞く。支援が期待できるならば、心強い
アゾレス少佐「定時連絡終了。もうすぐ待機地点だな」
副長「一旦、浮上しましょう。敵艦隊の姿も見えませんし」
確かに、探信儀には艦艇の姿はない。一応、駆逐艦が数隻確認できるが、旧式の駆逐艦なので心配は無用だろう
艦長「よし、浮上!」
一旦、浮上することにした
艦艇の姿は確認できない
航空機も居ないようだ
そして、ようやく浮上が完了した
艦アゾレス少佐「・・・周辺、異状なし。後は、敵の船団が向かってくるのを、待つのみだな」
水測長「艦長!敵航空機、四機飛来!」
直後、プロペラ音が響いた
艦長「急速潜航!」
航空機は四機。二機はとてつもなく大きい
その二機が、降下を始めた
二隻はゆっくりと潜航を開始する
艦長もすぐに、司令塔内へ降りる。そしてハッチを閉めた
急速潜航は、無事完了した
水測長「爆弾投下!」
爆弾が投下された。もっとも、潜航していたので、効果はない
しかし、二機が反転上昇し、再び降下を始めた
水測長「爆雷投下!」
今度は爆雷だ。こいつが、結構恐ろしいのだ
カルオス帝国軍の爆雷は深度280に調定されるのが普通である。しかし、この船の安全潜航深度は250なのだ
アゾレス少佐「限界まで潜りつづける。そうするしかない!」
260・・・270・・・280・・・
直後、爆発音が響いた
これは外してはいない。命中である
「U−1832」が被弾したのだ
水測長「『U−1832』被弾!大破!」
潜宙艦はたった一発の爆雷の命中が命取りである
一発が命中したところで、艦内に水に似た亜空間空気が流れ込むのだ
そうなれば、船は内部から沈没しかねない
何しろ、潜る船なのだから、沈みやすいのも当然であろう
水測長「・・・・『U−1832』・・・沈没・・・」
僚艦が沈んだ。そうなれば、必然的に本艦に爆雷攻撃が集中する
アゾレス少佐「通信長、本部に救難信号だ!」
通信長「了解!」
まずは、待機している友軍潜宙艦隊を、こちらに呼び寄せるのだ
第六十七話 続く
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:35
  Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:37
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:38
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:41
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 ダークスピリッツ 2006/12/29 20:23
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 21:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 ダークスピリッツ 2006/12/30 13:48
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/30 15:03

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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