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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:35
  Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:37
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:38
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 14:41
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 ダークスピリッツ 2006/12/29 20:23
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/29 21:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 ダークスピリッツ 2006/12/30 13:48
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話 松井一真 2006/12/30 15:03


宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:35 -
  
ようやく完成、第六十七話。本年度最後の完成作になりそうです
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
ラファリエス沖、四隻の戦艦が航行していた
その旗艦「シルヴァートン」。以前、第一独立艦隊と交戦した船である
この日は、護衛の小型艦も無く、同型のシルグノーム級三隻を連れて、艦隊で航行していた
艦長「・・・そろそろだな。亜空間移動システム始動!」
副長「亜空間移動システム始動!」
「シルヴァートン」が動き出す
僚艦三隻も続く
速力が上がる
操舵手「亜空間移動、開始!」
そして、四隻の戦艦は、消失した

潜宙艦「伊−168」の司令室では、浦塩が指揮を執っていた
その脇で直立する鎌田、そして、少し離れたところに立つ浦山
唐沢大尉(水測長。車種:87式偵察警戒車)「艦長、敵船団を捕捉しました!」
数はあまり多くない。輸送船が五〜六隻、駆逐艦が八隻程度だろう
新型探信儀にもしっかり記されている
ミンスク級駆逐艦八、大型輸送船六だ。船籍はカルオス
浦塩少佐「ミンスク級の対潜兵装はおそらく対潜噴進砲だ。深く潜れば当たらない」
そのとき、ミサイルが放たれた
唐沢大尉「噴進弾接近!」
浦塩少佐「よし、深度300まで潜れ!」
現在深度は250。魚雷発射可能深度ギリギリである
一旦、深度300まで潜ってやり過ごすことにした
もはや、なれたことであった
全弾、回避成功した
未熟な僚艦が被弾したそうだが、たいした問題はない
浦塩少佐「深度250まで浮上!」
最後の一発が消滅した途端に、浮上指示を与えた
水測員「深度250!」
浦塩少佐「今だ、浦山!撃て!」
浦山大尉「テーーーッ!」
いっせいに魚雷が放たれた
魚雷はカルオス軍の輸送船に向かっていく
いや、二本が駆逐艦へ向かっていく
「MINSK Class」の表示は八隻。その一隻に、「Torperdo」表示が二つ向かっていく
2つが、舷側に命中した
そして、表示は消滅した
唐沢大尉「命中!撃沈です!」
残りの四本も、輸送船に向かっていく
僚艦からも複数の魚雷が向かっていく

上に居る輸送船の船橋では、皆が唖然としていた
一隻の駆逐艦が、突如火を噴いて沈んだのだ
船長「・・・一体、どういうことなんだ・・・」
日戦軍団の魚雷は、ほとんど見えないのだ
そのとき、音波探信儀が魚雷の反応を掴んだ
水測員「魚雷です!二本、四本、六本・・・数え切れません!」
向かってくるのは二本だけだ
しかし、二本だけでも大変である
一応、輸送船は装甲を有しているが、魚雷二が命中すればひとたまりもない
船長「面舵一杯!」
回避運動を取るが、無駄なことであろう
距離は、どんどん狭まる
水測員「魚雷接近!」
もはや、よけられようが無い
船長「衝撃に備えろ!」
水測員「50、40、30、20、10、0!」
そして、命中
爆発が、船を襲った
他の船も、それに続いた

報告が入った
唐沢大尉「一隻、二隻、三隻、四隻。四隻撃沈です!」
八隻の潜宙艦から放たれた、四十八本の魚雷は、ことごとく輸送船や駆逐艦に命中した
輸送船四、駆逐艦三撃沈である
浦塩少佐「よし、引き上げるぞ」
浦山大尉「残りは、どうするんですか?」
浦塩少佐「残しておけ。輸送船二と駆逐艦五じゃ、どうしようもないだろう」
こちらの損害は、先のミサイル攻撃による、潜宙艦二隻が軽損傷、それだけであった

総旗艦「ドロス」の艦橋では、その報告を聞き愕然とした
輸送船六、駆逐艦八の艦隊が、一瞬にして壊滅したというのだ
そして、戦果を挙げたのが、あの潜宙艦隊だったのだ
艦隊司令「潜宙艦隊か・・・」
艦長「これは、厄介な戦力が来ましたな」
参謀長「次にまた十隻、同じ航路で進むはずですが・・・」
艦隊司令「同じ航路だって!?」
艦長「何とか変えられないんですか!?」
参謀長「既に出航しています。どうしようもありません」
艦隊司令「・・・よし、第十哨戒艦隊を追いつかせろ」
出航した十隻の輸送船に、第十哨戒艦隊を護衛に付かせた
護衛の駆逐艦は、代わりにガンドルフへ後退した
第十哨戒艦隊、戦力は空母二、軽巡八である
そして同時刻、四機の大型機がガンドルフの滑走路を発った

ベータ司令部では、上陸した松井元帥が総指揮を執っていた
松井元帥「・・・また、厄介なことになりそうだな・・・」
哨戒中の陸軍特殊潜航艇が、大型機四を発見したとのことだ
おそらく対潜哨戒機であろう
大型機は特に攻撃は行わなかったようだ。おそらく、相手が潜航艇だったからだろう
米沢大将「現在潜宙艦『U−1831』『U−1832』が展開中です。『伊−65』以下第二三潜宙隊および『U−2300』『U−2301』『U−2302』も展開中」
松井元帥「よし、念のため第一特務潜宙艦隊および第二潜宙艦隊も展開準備」
現在展開しているのは十一隻。第二潜宙艦隊は八隻、第一特務潜宙艦隊は十二隻である
日戦軍団通信兵「司令、通信が入りました。『U−1831』です」
アゾレス少佐(U−1831艦長。車種:ヴェスペ)(通信)「こちらU−1831。現時点で異状なし」
定時連絡だ。とりあえず、待機地点までは順調に進んでいるようだ

索敵網を潜り抜け、待機地点へと向かう二隻の潜宙艦
「U−1831」と「U−1832」は、通商破壊作戦のために、待機地点へと向かっていたのだ
まだ、航路の変更報告はない
日戦軍団特務潜宙艦隊の戦闘能力は凄まじいと聞く。支援が期待できるならば、心強い
アゾレス少佐「定時連絡終了。もうすぐ待機地点だな」
副長「一旦、浮上しましょう。敵艦隊の姿も見えませんし」
確かに、探信儀には艦艇の姿はない。一応、駆逐艦が数隻確認できるが、旧式の駆逐艦なので心配は無用だろう
艦長「よし、浮上!」
一旦、浮上することにした
艦艇の姿は確認できない
航空機も居ないようだ
そして、ようやく浮上が完了した
艦アゾレス少佐「・・・周辺、異状なし。後は、敵の船団が向かってくるのを、待つのみだな」
水測長「艦長!敵航空機、四機飛来!」
直後、プロペラ音が響いた
艦長「急速潜航!」
航空機は四機。二機はとてつもなく大きい
その二機が、降下を始めた
二隻はゆっくりと潜航を開始する
艦長もすぐに、司令塔内へ降りる。そしてハッチを閉めた
急速潜航は、無事完了した
水測長「爆弾投下!」
爆弾が投下された。もっとも、潜航していたので、効果はない
しかし、二機が反転上昇し、再び降下を始めた
水測長「爆雷投下!」
今度は爆雷だ。こいつが、結構恐ろしいのだ
カルオス帝国軍の爆雷は深度280に調定されるのが普通である。しかし、この船の安全潜航深度は250なのだ
アゾレス少佐「限界まで潜りつづける。そうするしかない!」
260・・・270・・・280・・・
直後、爆発音が響いた
これは外してはいない。命中である
「U−1832」が被弾したのだ
水測長「『U−1832』被弾!大破!」
潜宙艦はたった一発の爆雷の命中が命取りである
一発が命中したところで、艦内に水に似た亜空間空気が流れ込むのだ
そうなれば、船は内部から沈没しかねない
何しろ、潜る船なのだから、沈みやすいのも当然であろう
水測長「・・・・『U−1832』・・・沈没・・・」
僚艦が沈んだ。そうなれば、必然的に本艦に爆雷攻撃が集中する
アゾレス少佐「通信長、本部に救難信号だ!」
通信長「了解!」
まずは、待機している友軍潜宙艦隊を、こちらに呼び寄せるのだ
第六十七話 続く
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich165118.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:37 -
  
潜宙艦戦後半。パナイ少佐、久々の登場です
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
突如入ってきた報告は、とてつもない物であった
四機の大型機が飛来、「U−1832」が沈没。「U−1831」も総攻撃を受けている。ということであった
小沢中将「大型機ですか・・・おそらく二機は対潜爆撃機、残りは偵察機でしょうな」
松井元帥「『U−2302』を向かわせろ。友軍を助けるんだ」
潜宙艦隊の指揮を執るのは、松井元帥である
以前から潜水、潜宙艦に関しての知識は高かったのだ
元陸軍指揮官でありながら、艦艇に関しての知識に詳しく、さらに航空指揮にも長けている。いわば「万能司令官」と言った感じだが、常に互角の戦力で挑もうとするため、一部の指揮官から反感を買っている
また、窮地に陥った友軍の処遇に関する際にも、一部の戦略家は「あんな戦力、見捨てればいいじゃないか」と言うのに対し、松井元帥は「なんとしてでも救出せよ。同胞を見殺しには出来ない」の一点張り。これも反感を買う理由であろう
当然、この指示も松井元帥ならではの技だ。これがグリシネ本国の海軍指揮官だったら「たかが潜宙艦一隻、そんなものにかまっていては・・・」と言うように、見捨てるであろう。もっとも、グリシネ本国にも例外は居るが
まあ、元々は反逆車だ。仕方ない話だ
最近はグリシネも宇宙艦隊を配備してきたそうだ。プロトンから譲り受けた小型艦艇だそうだ。どのみち、造船所の大半を日戦軍団が抑えているので、自国生産は困難だろう
しかし、最近は造船所ごと作っているというのだから、感心する物だ
そこまで日戦軍団の活躍を妬んでいる、ということか
松井元帥「・・・もっとも、『U−2302』で、『U−1831』を曳航したところで、一気に二隻が脱落する、ということになるんだがな」
つまり、これが先の「たかが潜宙艦一隻・・・」というものに至るのである

「U−1831」はかなりの損傷を受けていた
爆雷の煽りを受け、外郭部に多数の損傷があった
副長「艦長、一旦浮上し、救助を待ちましょう!」
アゾレス少佐「敵機が去るまでの辛抱だ。今浮上したら・・・」
そのとき、大型機が去っていった
水測長「艦長、敵機、撤退していきます」
アゾレス少佐「・・・よし、浮上!」
ようやく、浮上が出来た
しかし、先の大型機は、一体・・・
浮上直後、探信儀に反応があった
「U−2302」。友軍の潜宙艦だった
そして、「U−2302」は近づいてくる
甲板に艦長と思しきチョロQが立っている。どうやら、助けに来てくれたようだ
通信長「『U−2302』より通信、『これより貴艦を曳航し、ベータへ寄港する』。以上です」
通信機を取り、アゾレスが言う
アゾレス少佐「こちら『U−1831』。救援感謝する」
ようやく、「U−2302」が、「U−1831」の前方に到達する
曳航索具を装着し、「U−2302」が「U−1831」を曳いて動き出した
「U−1831」は、ベータへと後退した

司令室に直立する兵士たちは、ほとんど「戦場」を知らない
グリシネ本国の艦隊は、ほとんど戦ったことが無いのだ
まして、「潜水艦」という特殊な船とあれば・・・
探信義を見て直立する、九五式軽戦車、パナイ少佐は、敵艦の接近を待ちつづけた
先ほど、第一潜宙艦隊から、通商破壊任務を譲り受け、友軍の潜宙艦「U−2300」「U−2301」と共に、この宙域を移動している
水測長「敵艦隊接近!」
数は二十隻。そのうち、輸送船は十隻である
しかし、残りは空母二、軽巡八。普段のミンスク級駆逐艦の姿はない
二隻の空母はいずれも護衛空母だ。ということは、対潜攻撃機が発進するはずだ
パナイ少佐「浮上して対空戦闘準備だ!急げ!」
甲板上に露天配置された機関銃を用いるのだ
異例の事態である
もっとも、改潜特型ならば、25mm三連装機銃が六基搭載(特指揮型の場合十基搭載)なので、このような手段も普通なのだが・・・
次々と投下される爆弾を、回避しつづける「伊−65」
そもそも、日戦軍団の潜宙艦は、他国が考えつかない設計である以上に、凄まじい機動性能を有しているのだ
さらに、敵のいない宙域から艦載機を放ち、偵察を行うこともできる
これは以前から潜水艦、潜宙艦の性能に目をつけていた、日戦軍団海軍による研究であった
高速性能試験用にわざわざ潜宙艦「第71号艦」を建造し、機動性の試験を行ったこともある
銃座が旋回し、次々と敵機に銃撃を与える
飛来した敵機は二十機。防弾性はかなり有りそうだ
次々と命中する銃弾。しかし、撃墜はまだ無い
連装機銃二基では、確かに困難であろう

一方で、「U−2300」と「U−2301」は敵船団に接近しつつあった
「U−2300」艦長、ベンガジ少佐は雷撃命令を出した
ベンガジ少佐(車種:IV号a型対戦車自走砲)「目標敵船団、雷撃初め!」
計八本の魚雷が放たれた
水雷長「全弾、雷撃完了!」
ベンガジ少佐「よし、後続にまかせて、後退だ。面舵一杯!」
二隻の潜宙艦は、魚雷八を放った後、撤収した

敵機が、煙を上げた
ようやく、撃墜に成功したのだ
「伊−65」の甲板で、歓喜の声が上がっている
また一機が、火を噴きながら墜落していく
パナイ少佐「よし、雷撃を行え」
先任士官「浮上したままですか?」
パナイ少佐「ああ、この状況では潜航は困難だ」
確かに、これほどの攻撃では、急速潜航を行っても、被弾するのは見えている
パナイ少佐「艦首魚雷、テーーーッ!」
次々と魚雷が放たれた
総数、二十六本
直後、「呂−157」が火を噴いた
司令塔が大破している
パナイ少佐「やられたか!?」
向こうではムサイ級が攻撃を行っている
先任士官「巡洋艦の攻撃です!『呂−157』、辛うじて航行は可能!」
パナイ少佐「よし、『呂−157』は『呂−105』で曳航。このまま帰還する」
そして、潜宙艦隊は反転、帰還した
軽巡一、輸送船一が沈没、対潜攻撃機三が墜落。今回は相手が相手なので、敵に与えた損害は少なかった
元々ムサイ級は装甲が厚いのだ
以前拿捕した「マスカランジ」からある程度の情報は得ていたのだが、どうやら、最近になって装甲をさらに強化したようだ
第六十七話 続く
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:38 -
  
かつてのカルオス帝国の話。SCQ初期の話が元ネタなので、若干ギャグが入ってます
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
司令部で、その報告を聞いた際に、松井元帥は驚いた
松井元帥「・・・よりによって、ムサイ級の装甲が強化されているとは・・・」
米沢大将「そういえば以前の『マスカランジ』はどうなってるんですかね?」
松井元帥「一応、元はカルオスの軍艦だ。今はリゾニアの軍港でリゾニア艦隊に囲まれて待機してる。所属はヴァイナーなんだがな。何でも、カイオグル君が研究対象にするとのことでな・・・」
米沢大将「あの方ですか・・・」
松井元帥「あいつ、出身はQターレットだとよ・・・」
Qターレット出身のグリシネ系チョロQであるカイオグル元帥は、第二次キュワール大戦時に当時は中立国だったカルオス帝国へ亡命。第五次キュワール大戦ではレイオガル軍と激戦を繰り広げるが、ある日QQQQの奇襲で多数の部下を失ってしまう。たった一両の生き残りであるジオン大尉を守るために、彼はQQQQの大軍に一両で立ち向かったのだ
たまたま、QQQQの空襲で破壊された基地の確認に来て、「負傷車を攻撃している」QQQQ軍と交戦した日戦軍団の部隊と共闘し、QQQQ軍を撃退したカイオグル元帥は、カルオス帝国皇帝に就任、その後いずこかへと消え去ったという
しかし、終戦後ひっそりと帰還、日戦軍団によって保護されていたジオン大尉と再会し、現在はリゾニア合衆国軍総司令官の座を、かつての宿敵、レイオガル国王から賜っている
松井元帥「奴も部下を大事にしている。今の性格は、奴の影響を受けたんだろうな・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――
CQ暦237年、当時のレイオガル・カルオス国境
1両の戦車が突き進んでいる
どこかに向かっているようだ
それを追う、QQQQの大軍
QQQQ兵士「喰らえ!」
次々と砲撃を始めるQQQQ軍
辺り一体に爆風が広がる
ジオンは、それでも進みつづけた
最強兵ジオン「くっ!しかし、なんとしてでも『あれ』を・・・」
そのとき、近くで物凄い爆発が起こった
至近弾だ
砲身が、使用不可能となった
最強兵ジオン「チッ!武装が・・・」
QQQQ兵士「クソッ!止まらんか!止まれば命ぐらい・・・」
直後、多数の戦車がやってきた
九七式中戦車、九五式軽戦車、一式中戦車、三式中戦車、四式中戦車、五式中戦車
QQQQ将校「誰だ!増援か!?」
???「貴様!負傷した兵士を袋叩きにするとはなんて奴だ!」
QQQQ将校「な、何だと!?」
???「貴様ら、止まれ!」
QQQQ将校「何!?貴様はまさか・・・」
チリ元帥「連合民兵組織『日本戦車軍団』のチリ元帥だ!」
日本戦車軍団の主力であった
しかも、参謀長のチリ元帥である
QQQQ将校「貴様、裏切る気か!?」
チリ元帥「裏切るつもりはない。負傷兵を救出するだけだ!」
QQQQ将校「そいつは敵だぞ!」
チリ元帥「敵であろうと味方であろうと、負傷車は救出する。赤十字だ。貴様らにはそんな団体は無いんだろ。病院を丸ごと吹き飛ばしたからな」
そう、カイオグルの部下は、病院の防衛に当たっていたのだ
そこをQQQQの爆撃機が、跡形も無く吹き飛ばしたのだ
QQQQ将校「何故それを知っている!?」
チリ元帥「優秀な諜報部を持っているからな」
そう、既に日戦軍団諜報部は無数の戦力を持っていたのだ
QQQQ将校「だがそれを知ったからには、連合とはいえ生かすわけにはいかん!」
司令官の高杉元帥までもが叫ぶ
高杉元帥「そうだ!やってやれ!」
・・・交戦は、やむを得なかった
チリ元帥「なるべく戦いは避けたかったんだが・・・ん?」
そのとき、1両の90式戦車がやってきた
チリ元帥「そ、総帥!?」
チト元帥「いや、あれは・・・」
チヌ元帥「カ、カルオス帝国の優秀な指揮官・・・」
ガイオグル元帥「・・・・・・てめーら・・・・よくも・・・」
チリ元帥「カ、カイオグル元帥・・・」
カイオグルは、誰の目にも怒っているように見えた
いや、むしろ「激怒」であった
そのとき、彼は若干、装備が変わった
「カイオグル陸軍元帥」から「カルオス帝国皇帝」へと変身したのだ
リョウ少将「な、なんだられは!」
リョウ少将(現:ヨウ元帥)は、驚きのあまりに噛んでしまった
高杉元帥「おそれるなー!潰してしまえー!」
凄まじい攻撃がカイオグルと日戦軍団を襲った
いや、ほとんどの弾幕がカイオグルに向かっていた
しかし、その全てをはじき返していたのだ
チリ元帥「高杉の攻撃を跳ね返している!?」
チヌ元帥「そ、総員退避!」
日戦軍団は一旦戦域から退避した
そのとき、波動砲を思わせるチャージ音が響いた
ヒロ大将「ガイオグルが攻撃の準備をしている!今がチャンスだ!新兵器!9999京9999兆9999億9999万9999連発ロケットランチャー!」
さすがに、一回しか使用できない兵器だが、天文学的な数値のミサイルを発射するのは凄まじいことである
この際「どこに積んでるんだ?」という突っ込みは入れないでおこう
無数のミサイルがカイオグルを襲う
一部が空中衝突し、物凄い爆発を起こした
しかし、その爆風による砂塵が収まった後も、カイオグル元帥、いや、カルオス皇帝は健在であった
ヒロ大将「!?く、くらってないぞ!」
高杉元帥「なに!?」
そして、遂にその波動砲を思わせる超兵器が、作動した
物凄い爆風が、QQQQ軍を襲った
QQQQ軍全員「うわーーーーーーーーーーーーー!!」
QQQQ軍は全滅した
幹部達を、残して・・・
高杉元帥「総員後退!」
そして、QQQQ軍は撤退した
チリ元帥「・・・・・・・・・・あの大軍を・・・・」
唖然とする日戦軍団
それを見たカイオグル元帥は、話した
カイオグル元帥「その旗は・・・連合軍だな。だが、何故高杉と戦った?」
無論、理由は一つである
チリ元帥「・・・そこで倒れているタンクを、助けるためです」
カイオグル元帥「・・・貴様も、部下を思う者か・・・」
チリ元帥「・・・敵であれ味方であれ、怪我をしたものは助けて手当てをするだけです」
カイオグル元帥「・・・敵にも、俺のような奴が分かる奴がいるとは・・・」
チリ元帥「どの国にも、そんなものはいるんです」
カイオグル元帥「・・・QQQQにはいないみたいだな。病院を吹き飛ばしたんだから」
チリ元帥「・・・急に、変身しましたが・・・」
カイオグル元帥「うむ。これから俺は皇帝を引き継ぐ。さらばだ、連合のもの・・・そうだ、名前はなんだ?」
チリ元帥「チリ元帥です。こちらは部下のチト元帥です」
チハ大佐「チハ大佐です。日本戦車軍団の者です」
カイオグル元帥「そうか。覚えておく。さらばだ」
そして、カイオグル元帥は、去っていった
チリ元帥「・・・話のわかる皇帝だ。彼のような国家元首なら、滅ぶことはないだろう・・・」
チハ大佐「そうですね」
――――――――――――――――――――――――――――
松井元帥「チリ元帥からこの話を聞いた時に、俺は感動したよ。敵にも似たような奴が居る、とは思わなかったからな」
米沢大将「さて、後はオルキス沖ですな」
松井元帥「・・・帝国の行動が、気になるな・・・」
松井元帥が「帝国」と呼ぶのは、一国しかない
そう、「大日本帝国」である
米沢大将「・・・確かに、彼らが、どこに艦隊を展開するかは、分かりませんからな」
松井元帥「・・・これは、今までにない戦いになりそうだ・・・」
負傷車たちが運び出される中、彼らは、戦局について語っていた
第六十七話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:40 -
  
「深山」の試験飛行と、松井元帥の過去。色々とネタが入ってます
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
さて、大日本帝国の首都、大京では、最新型爆撃機の試作機が完成していた
名は「深山」。四発の大型爆撃機である
全長34m、日戦軍団の同名機より2m大きく、キュワール各国のいかなる爆撃機よりも大きいその巨体に、多数の対空機銃と最大5000kgの爆弾を搭載できる最新鋭機である
この日は、試験飛行が行われた
格納庫から出た「深山」試作機は、ゆっくりと速度を上げる
そして、何ら問題も無く、離陸した
速度計の数値が上がる
400kmを超えた
450、460、470、480、490、500、510・・・
そして、520のところで、ほとんど動かなくなった
最高速度は、520kmであった
そして、「深山」試作機は急旋回をする
この急旋回というのが、大型機においては困難な動きである
あのYS−11ですら、片側のプロペラを停止させての急旋回に苦戦していたほどだ
さて、この「深山」はというと、見事成功した
もっとも、今回はプロペラ4つを全て回した状態であったが
さらに片側二つを停止させての超急旋回も成功
続いて、大型機では困難であるアクロバット飛行まで成功、首脳陣を驚かせた
司令官「・・・あれが、新型の爆撃機かね・・・」
技術士官「はっ、自分でも予想以上の機動だと思いました」
そして、「深山」が着陸した後に、司令官が言ったのは、この一言であった
司令官「・・・君のゼンマイの薬、分けてくれないか?」
操縦士「・・・薬・・・ですか?」
そう、驚いたあまりに、薬を分けてくれ、と言ったのだ
そんな話もあるが、この高性能爆撃機「深山」はさらに上を目指し、改良型「連山」も開発されていくそうだ
「日戦軍団のB−29」の異名を持つ、日戦軍団の「連山」を超えることは、目に見えている
果たして、キュワール連合国の運命や、いかに・・・

さて、それから数分後、セイロン基地沖において、突如異常な歪みが発生した
それを探知した重巡「サレックス」を旗艦とする第十五巡洋艦隊は、直ちに基地に救援を要請した
前方に見える艦隊は、大半が旭日旗を揚げている
日戦軍団も旭日旗を揚げているが、艦影からすれば大日本帝国であろう
そして、その周りを進むのは、シルグノーム級であろう
艦隊司令のライズドール大佐が言う
ライズドール大佐(車種:クロムウェル)「航空隊はすぐにやってくるだろうが、艦隊は後になりそうだな・・・」
基地からの報告では、Qタンク第八機動艦隊とQレース第六艦隊、そして日戦軍団の精鋭飛行隊が出撃したそうだが、時間がかかりそうだ
そして、遂に敵艦が接近した
ライズドール大佐「駆逐艦は後方から支援、巡洋艦は突撃せよ!」
十二隻の巡洋艦が前進を始める
駆逐艦はだんだんと速度を下げる
前方には重巡洋艦が三隻。浅間型だ
艦長「撃ち方初め!」
三隻に対し十二隻である。勝敗は既に分かっている
一隻の重巡が火を噴く
そして、もう一隻も炎上する
最後の1隻も、主砲弾の命中により傾斜を始めていた
三隻、全艦撃沈である
続いて、近くに見える敵艦隊を狙った
僚艦が次々と被弾する中、砲撃を開始する
見事一隻を屠る
僚艦の沈没報告が届く
後方で一隻の巡洋艦が火を噴いている
艦長「・・・どうやら、結構多いようだな・・・」
見張り員「敵艦、撃沈!」
艦長「全速前進、敵艦隊より離れろ!」
一旦、敵艦隊から退避した
先ほどの砲戦で、巡洋艦六が沈んだ。いや、正確には、ロンドン級一隻が大破している

司令室で、すぐさま報告を聞いた
松井元帥「重巡三および艦種不明敵艦二を撃沈するも、我が軍は巡洋艦六が沈没、か・・・」
米沢大将「・・・こちらのほうが、損害が多いようですな・・・」
松井元帥「これがあの原田司令だったら、見捨てていたところだろう・・・」
原田司令、グリシネ陸軍の原田大将である
松井元帥の同期で、かつてからのライバル。陸軍の名将などと呼ばれたが、彼の難点は・・・
松井元帥「・・・使えない友軍を斬り捨てる、だったな」
米沢大将「・・・あの男ですか」
松井元帥「・・・奴は第二次キュワール大戦時から、『ライバル』から『宿敵』へと変わった・・・俺たちを、引き離しているのは・・・これだ」
作戦地図を眺め、松井元帥は言った
―――――――――――――――――
CQ暦208年 Qターレット王国領内
・・・あの時、俺たちは、それぞれで一個中隊の指揮を任されていた・・・
苦戦していた
俺は、あの時はQターレット陸軍大佐だった・・・
Qターレット兵士A「第九八中隊との通信が途絶えました!」
松井大佐「何っ!?」
Qターレット兵士B「第八七中隊壊滅!」
松井大佐「・・・まずいな・・・」
俺が指揮を執っていたのは、第五七中隊。原田は第五八中隊だった
Qターレット兵士A「司令、第五八中隊です」
原田大佐(車種:90式戦車)「松井、ここは撤退しよう」
松井大佐「戦闘は続いているんだ!苦戦している友軍を助けなければならない!」
原田大佐「第八軍は戦略的には役に立たないはずだ!俺たち精鋭部隊を優先に考えるべきじゃないか!?」
松井大佐「貴様、気でも狂ったか!?」
原田大佐「俺は正気だ!」
松井大佐「とにかく、友軍を見捨てることは出来ん!たとえたいした戦力でなくても、守るべきものは同胞だ!」
原田大佐「俺たちは負ける運命なんじゃないのか!?」
松井大佐「たとえ負けると分かっていても、諦めるわけにはいかないんだ!」
原田大佐「それだから、俺たちは負け戦になったんじゃないか!」
松井大佐「たとえそれが間違っていようと、俺は戦う!ここで退くわけにはいかない!」
・・・俺と、彼とは、戦略が正反対だった・・・
松井大佐「貴様なら、友軍を見捨てることが出来よう。だが、俺は見捨てることなどできん!同胞が苦戦している中、精鋭部隊が退却して何になろうか!」
原田大佐「優秀な戦力は一旦引くべきだ!」
松井大佐「ここで智将気取りしようと、俺たちは負ける。敗軍の将になるのは決まってるんじゃないか!」
Qターレット兵士B「第八軍、壊滅は時間の問題です!」
松井大佐「突撃だ!敵軍を殲滅後、友軍と共に撤退する!」
原田大佐「部下を見殺しにする気か!?」
松井大佐「貴様の知ったことじゃないだろう!俺たちは既に死を覚悟している!貴様らみたいな臆病者とは違うんだよ!」
原田大佐「臆病者だと!?」
松井大佐「ここで逃げるなら速めに逃げたほうがいいぞ!」
原田大佐「言ったな!?」
松井大佐「口喧嘩で何とかなる戦じゃない!俺は行く!」
・・・俺たちは、第八軍を救出し、彼らと共に撤退した
損害は、少なくは無かった・・・
一方、第五八中隊は、無傷で撤退した
いずれにせよ、Qターレット王国は敗北し、俺たちはグリシネに亡命した
そして、原田はグリシネ国陸軍大将に昇進し、いまや陸軍参謀長。俺は陸軍元帥に昇進したが、モントレー元帥にその座を譲り、いまや「反逆車」のレッテルを貼られた日本戦車軍団の総指揮官、か・・・
―――――――――――――――――
松井元帥「あの男は、以前、捕虜をわざわざ射殺したんだ。『使い物にならん』とね・・・」
米沢大将「『使い物にならん』から、ですか・・・?」
松井元帥「・・・ああ。あんな奴、Qターレット王国陸軍より、プロトン合衆国陸軍に居たほうが、よさそうだな・・・」
プロトン合衆国陸軍第三軍の、リピーレド元帥たちを揶揄しているのだ
松井元帥「・・・まさかあいつら、特殊弾頭弾をあんなふうに使うとは思わなかったよ・・・」
チョロ〜ン戦に於いて、彼らは容赦なく特殊弾頭弾を用いて、街一つを壊滅させている
他にも、Qトルック帝国(現:サウストルック共和国)の都市「パトラファック」の民間車を焼殺したという話も残っている
その話を掴んだ日本戦車軍団と、現在の陸軍総司令官、ロッキード元帥は、共に彼らを「陸軍参謀本部」の座から引き摺り下ろしたのだ
松井元帥「・・・以前のデュミナスの連中と変わらんよ・・・」
米沢大将「・・・もう、いいじゃないですか。熱田さんは生きていたんですから・・・」
松井元帥「・・・意外と、俺はしつこいんでな。通りで、原田の奴に『正義感が強い』なんて言われたわけだな」
松井元帥とグリシネ陸軍は、以前から確執があったのだ・・・
松井元帥「・・・そろそろ、航空戦が始まる頃だな・・・」
米沢大将「我が航空隊の到着は、少々遅れそうですな」
松井元帥「九条と沢田には『なるべく早めに準備を済ませろ』とは言っておいたんだがな」
とにかく、ある程度戦力を送り込んで、戦線を維持しなければならない。苦戦は、ある程度続きそうだ
第六十七話 続く
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 14:41 -
  
本来のメインである艦隊戦。潜宙艦戦などを多めに取ったために、若干短くなりました
第六十七話 奇襲錫蘭沖艦隊決戦
さて、舞台は再びセイロン沖の重巡「サレックス」に戻る
遂に敵攻撃隊が飛来、こちらも迎撃機を向かわせた
前方、敵磯風型駆逐艦を狙う
砲撃開始。撃沈した
報告どおり、沈没艦は六隻。大破していたロンドン級も、遂に大爆発を起こし沈没した
我が軍の航空隊はフルマーが十六機。旧式の戦闘機である
敵は九六式艦戦と零戦一一型。さすがに、これまで連合軍航空隊と戦っていた九五式艦上戦闘機の姿は無かった
しかし、十六機に対して百機近い数である。あっさり壊滅し、七十機程度の攻撃機、爆撃機が接近する
見張り員「右舷方向に敵機、十五機程度が飛来!」
艦長「SAM、迎撃初め!」
大量の対空ミサイルが、敵機に向かって飛んでいく
一機、二機、三機・・・次々と撃ち落されていく
しかし、敵機はなおも向かってくる
九四式艦上爆撃機が数機、見えた
艦長「両用砲、攻撃初め!」
四基の両用レーザー砲、六機の連装機銃が次々と攻撃を始める
一機が爆発した
もう一機が炎上、墜落する
残る数機が、魚雷、爆弾を次々と投下した
艦長「面舵一杯!」
巧みな操艦で、魚雷や爆弾をかわしつづける
そのとき、爆発が「サレックス」を襲った
命中弾だ
乗務員(通信)「甲板に火災発生!」
甲板に250kg爆弾が被弾、炎上したようだ
戦闘に支障は無いようだ
対空戦闘はなおも続く
飛来する航空機を次々と叩き落していく
ライズドール大佐「・・・艦隊はまだなのか・・・」
艦長「そろそろ来るはずだが・・・」
そのとき、電探上に無数の航空機が出現した
敵機ではなかった
電探員「・・・日本戦車軍団、第三八八航空隊、到着しました!」
第三八八航空隊および第三八九航空隊が、ようやく到着したのだ
セイロン所属の第三八九航空隊(隊長:九条少佐)は、未だに九五式戦闘機が配備されているほどの飛行隊である
もともとセイロン基地は「哨戒基地」だったため、大した航空隊が配備されていなかったのだ
一方、ルナツー基地から転属した第三八八航空隊(隊長:沢田中佐)は、「雷電」「天雷」「紫電」といった、高性能戦闘機が配備されている。
九条少佐(車種:三式中戦車)「よし、各機攻撃初め!」
敵機に襲い掛かる日戦軍団航空隊。第十五巡洋艦隊艦載の四機のフルマーを援護するように、次々と向かっていく
沢田中佐(車種:五式中戦車)「友軍を狙っている機体から順に狙え。俺たちの任務は友軍の援護だ!」
一気に、航空戦は連合軍優位になった
四機のフルマーを支援すべく、一六〇機の戦闘機が飛来した
敵機は約一〇〇機。敵味方の錬度からすれば、互角以上である
そしてほぼ同時期、バシリスク級駆逐艦「ビーグル」を旗艦とするQレース第二〇駆逐艦隊(Qタンク王国からの輸入艦で構成)が到着した
この艦隊の指揮官は八木大佐(車種:四式中戦車)。グリシネ系を思わせる名前だが、それは彼の過去に関するものだという
沢田中佐「これで、敵の航空攻撃は防がれたな。各機共に友軍艦を援護せよ」
そして、敵の航空攻撃を防ぐことが出来た。航空戦はなおも続くが、対空射撃も加わっているため、連合軍優位は変わらなかった
「サレックス」の艦橋では、敵機が火を噴いて墜落するたびに歓喜の声が上がっていた
そんな中、艦長は砲撃戦の再開を指示した
艦長「目標、前方の敵八雲型重巡洋艦、主砲、撃ち方初め!」
第十五巡洋艦隊および第二〇駆逐艦隊の艦艇が次々と攻撃を開始した
八雲型重巡が炎上する。後続の八雲型も炎上する
続いてやって来た新高型軽巡も、砲撃を受け沈黙した
磯風型駆逐艦二、楢型駆逐艦一を撃沈、それ以外にも多数の損害を敵艦艇に与えた
こちらの損害は駆逐艦五沈没をはじめ、ほんのわずかだ
その時、右舷で爆発が起こった
敵戦艦の砲撃が命中したのだ
乗務員(通信)「右舷に敵主砲弾一発命中!火災が発生しております!」
主砲弾であった。消火活動が開始された
「サレックス」は一時後退した
同時刻、敵航空隊第二波が来襲した
大規模な航空戦が始まった
今度は連合軍は数で劣る
しかし、錬度では勝る
数分間、互角の戦いが続いた
艦艇による対空戦闘も再開された
数分後、友軍艦隊が接近した
カレイジャス級空母「カンタベリー」を旗艦とするQタンク第八機動艦隊(司令:ゼラーズ准将)と、フライダーツ級戦艦「アナンケ」を旗艦とするQレース第六艦隊(司令:ファーゴット少将)であった
いずれも大艦隊である。大日本帝国艦隊とはほぼ互角。一進一退の攻防戦が続いた
第六艦隊旗艦「アナンケ」は、他の艦艇を率いて、敵艦隊への砲撃を開始した
パトリック大佐(戦艦「アナンケ」艦長。車種:RX−7)「目標、前方の敵戦艦。撃ち方初め!」
ファーゴット少将(第六艦隊司令。車種:シルビアS14)「・・・間に合ったようだな」
パトリック大佐「これで、ようやく互角ですな」
第六艦隊は敵戦艦三を撃沈した
第八機動艦隊は主に敵機の迎撃に当たった
その時、シルグノーム級四隻が、敵艦隊の周囲に接近した
連合軍艦艇は、シルグノーム級の周囲から退避した
そして、帝国艦隊は撤退した
ファーゴット少将「・・・どうやら、敵の任務はセイロン攻撃ではなかったようだな・・・」
パトリック大佐「・・・陽動でしょうか?」
ファーゴット少将「それもありえるな・・・」
「サレックス」では、ようやく火災が鎮火した
敵艦隊撤退の報を受け、他の艦艇と共に、セイロンへ帰還することとなった
日戦軍団航空隊が、その上を飛んでいく
ライズドール大佐「・・・陽動艦隊?」
艦長「はい、敵は充分戦闘能力を持っていながらも、後退しました。これは陽動である可能性があると思いますが・・・」
ライズドール大佐「・・・確かに、わざわざ戦略的価値の薄いと思われるセイロンを強襲するともなれば、ありえるな・・・」
艦長「・・・また日戦軍団に助けられましたな」
ライズドール大佐「・・・頼もしき友軍だな」
乗務員(通信)「火災、消火完了しました」
艦長「了解」
連合軍艦艇は、デヴォリアおよびセイロンへと後退した

同時刻、ベータ基地ではとんでもない報告が入った
敵陸上部隊が後退を開始したのだ
松井元帥「本当か!?」
米沢大将「はっ、敵陸上部隊が全軍、後退を開始したとのことです」
松井元帥「・・・まさか、先刻のセイロン沖での戦闘と関係が・・・」
大西准将「オルキス近辺に出現した敵艦隊とも関係が有りそうですな」
松井元帥「・・・とりあえずは、ベータに来襲した敵部隊を、完全に後退させることが、現在やるべきことだな・・・」
ベータでの戦況は、好転しつつあった
第六十七話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 ダークスピリッツ  - 2006/12/29 20:23 -
  
今年最後の長作お疲れ様でした。今回はベータ、セイロン沖の2方面だったので長くなりましたね^^;今回は紀伊やニマスト等の大型軍艦が活躍している中それを支える支援艦艇の活躍もありかな?と思ってい重巡洋艦である「サレックス」を活躍させる設定としました。
序盤で出てくるカルオスのミンスク級駆逐艦は潜宙艦にとってはなんか雑魚扱い・・・。
そしてパナイ少佐の潜宙艦隊とカルオス第10哨戒艦隊が交戦してムサイ級軽巡洋艦1隻と輸送船1隻沈没となっていますが正しくは沈没艦は輸送船1隻のみでムサイ級軽巡洋艦1隻中破、2隻が小破です。

中盤にある回想ではカイオグル元帥とヒロ大将がもの凄い事をやってのけてますねヒロ大将の9999・・・・以下略なんて本当に「そんな数どこに搭載しているんだ??」と思いますそういう突っ込みはNGですけど^^;
しかもカイオグル元帥なんてカルオス皇帝に変身した後はなんか覚醒してるし・・・(爆

そして中盤から終盤にかけてメインのセイロン沖艦隊戦ですね(話の名前である錫蘭沖艦隊決戦の錫蘭はセイロンの事ですか?)。その前に深山の試験飛行、そして連山の開発に入っていきます。そして重巡「サレックス」の活躍。次は駆逐艦でも活躍させてみるかな(オイ
グリシネ陸軍の原田大佐は結構非情な人ですね本当の指揮官にいそうなタイプですが・・・。今後出てくるかな?グリシネ本国軍も出さなければ・・・。そういえばグリシネ本国軍って強いんですか?

なんか最後の方完全手抜きになってしまってすいません・・・。もっと艦隊戦を描きたかったんですが家の時間の問題で終わらせてしまいました。

次は第六十八話ですが当初要塞側面艦隊戦だったものですが敵が撤退を始めている事と裏で艦隊を壊滅させている事から撤退するため要塞正面に布陣している敵連合艦隊を左右から挟撃する感じになります。

ところで僕も色々と設定の製作を頑張っております。最近デトロワ艦艇編が完成、同航空機編に製作を移行し、現在2、3割程完成。予定より早く完成しそうです。それが終わった後はオルキス艦艇、航空機編を製作、そしてQW各国の兵器の更新をしていきたいと思います。
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/29 21:40 -
  
> 今年最後の長作お疲れ様でした。今回はベータ、セイロン沖の2方面だったので長くなりましたね^^;今回は紀伊やニマスト等の大型軍艦が活躍している中それを支える支援艦艇の活躍もありかな?と思ってい重巡洋艦である「サレックス」を活躍させる設定としました。
> 序盤で出てくるカルオスのミンスク級駆逐艦は潜宙艦にとってはなんか雑魚扱い・・・。
> そしてパナイ少佐の潜宙艦隊とカルオス第10哨戒艦隊が交戦してムサイ級軽巡洋艦1隻と輸送船1隻沈没となっていますが正しくは沈没艦は輸送船1隻のみでムサイ級軽巡洋艦1隻中破、2隻が小破です。

カルオス軍駆逐艦では古いほうであるミンスク級駆逐艦を使用しました。日戦軍団潜宙艦は連合軍潜宙艦では最強クラスで、優秀な物は「五隻で一個艦隊を殲滅できる」ほどです
ムサイ級のほうですが・・・あれは単に「魚雷4発を受け・・・」とあったので間違えました

> 中盤にある回想ではカイオグル元帥とヒロ大将がもの凄い事をやってのけてますねヒロ大将の9999・・・・以下略なんて本当に「そんな数どこに搭載しているんだ??」と思いますそういう突っ込みはNGですけど^^;
> しかもカイオグル元帥なんてカルオス皇帝に変身した後はなんか覚醒してるし・・・(爆

問題の超連発ミサイルですが、あれはSCQ制作初期の「何でもあり」だった時代(3年程前)の話で、原案は來灯(らいとー)氏。高杉氏との対立があった頃で、ジオン最強兵はそんな時期のキャラでした
カイオグル元帥、車種は90式戦車なんですが、先のSCQ制作初期の設定だったりします

> そして中盤から終盤にかけてメインのセイロン沖艦隊戦ですね(話の名前である錫蘭沖艦隊決戦の錫蘭はセイロンの事ですか?)。その前に深山の試験飛行、そして連山の開発に入っていきます。そして重巡「サレックス」の活躍。次は駆逐艦でも活躍させてみるかな(オイ
> グリシネ陸軍の原田大佐は結構非情な人ですね本当の指揮官にいそうなタイプですが・・・。今後出てくるかな?グリシネ本国軍も出さなければ・・・。そういえばグリシネ本国軍って強いんですか?

サブタイトルは「奇襲セイロン沖艦隊決戦」としていたのですが、浦塩少佐の際に使用した「海外地名の当て字表記」で使用しました
駆逐艦の活躍、日戦軍団の「雪風」でやってみたいところ。「伊−168」は初期はこういう「活躍する小型艦艇」として予定していました
非情な名将原田大佐(現:大将)。松井元帥(当時大佐)の同期で、少年時代からの友人。松井元帥ともどもQターレット軍の精鋭第二軍の中隊を任されましたが、Qシュタイン帝国(当時は連合勢力ではなかった)との戦闘中において、戦術が正反対だったことから一旦は対立。グリシネ陸軍への転属後は、よく言えば「周りに溶け込みやすい」、悪く言えば「流されやすい」性格から、エリートコースを進みつづける原田に対し、よく言えば「正義感が強く、自分を貫き通す」、悪く言えば「周りと対立しがち」な性格から、「特務大将」という珍妙な階級になってしまった松井。そして、第三次キュワール大戦中、軍部内でのいざこざから、松井元帥(特務大将から昇進)は、親しい部下と共に軍部から脱退、「日本戦車軍団」を結成するに至り、原田大将はそのまま陸軍参謀長となったわけですな

グリシネ本国軍、第三次キュワール大戦中にQトルックに派遣されたレラッフティ小隊ぐらいしか設定が無かったりします
以下、レラッフティ小隊の全貌です
90式戦車一両(レラッフティ曹長)
74式戦車六両
61式戦車四両
九七式中戦車改九両
特二式内火艇十二両

見てのとおりの小規模な戦力です。ちなみに、本国陸軍全体は日戦軍団の半数程度。海軍、空軍はほぼ互角(質に関しては劣る)。宇宙艦隊はリゾニアと同程度、という設定です

> なんか最後の方完全手抜きになってしまってすいません・・・。もっと艦隊戦を描きたかったんですが家の時間の問題で終わらせてしまいました。

こちらも「サレックス」位しか出せませんでした
ところで、Qレース第二〇駆逐艦隊の八木大佐、何かありそうなキャラですが・・・

> 次は第六十八話ですが当初要塞側面艦隊戦だったものですが敵が撤退を始めている事と裏で艦隊を壊滅させている事から撤退するため要塞正面に布陣している敵連合艦隊を左右から挟撃する感じになります。

またも艦隊戦です。ベータを中心とした戦闘も小規模化しつつありますね

> ところで僕も色々と設定の製作を頑張っております。最近デトロワ艦艇編が完成、同航空機編に製作を移行し、現在2、3割程完成。予定より早く完成しそうです。それが終わった後はオルキス艦艇、航空機編を製作、そしてQW各国の兵器の更新をしていきたいと思います。

そろそろ日戦軍団も新兵器の紹介をしたいところですね。改潜特型、特指揮型などのデータに関しても。まだ名前しか出てない兵器もいくつか有りますね

そういえば、日戦軍団のAD兵器「震風」。出番はいつになるかが気になりますな
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 ダークスピリッツ  - 2006/12/30 13:48 -
  
>
> カルオス軍駆逐艦では古いほうであるミンスク級駆逐艦を使用しました。日戦軍団潜宙艦は連合軍潜宙艦では最強クラスで、優秀な物は「五隻で一個艦隊を殲滅できる」ほどです
> ムサイ級のほうですが・・・あれは単に「魚雷4発を受け・・・」とあったので間違えました
ムサイ級の装甲強化の事を知らしめようとしました
> 問題の超連発ミサイルですが、あれはSCQ制作初期の「何でもあり」だった時代(3年程前)の話で、原案は來灯(らいとー)氏。高杉氏との対立があった頃で、ジオン最強兵はそんな時期のキャラでした
> カイオグル元帥、車種は90式戦車なんですが、先のSCQ制作初期の設定だったりします
まあ初期の頃はなんか兵器が「何でもあり」で他にもヤヴァイ兵器とかも登場してましたね(TTTTT3333355555とかいうトンデモ兵器があったような・・・)
> サブタイトルは「奇襲セイロン沖艦隊決戦」としていたのですが、浦塩少佐の際に使用した「海外地名の当て字表記」で使用しました
> 駆逐艦の活躍、日戦軍団の「雪風」でやってみたいところ。「伊−168」は初期はこういう「活躍する小型艦艇」として予定していました
幸運艦雪風ですか・・・でも日戦軍団では同じ幸運艦だった(終戦数ヶ月前に戦没)「時雨」を使用してみたい所。他にもこれから花形の大型艦の裏で活躍する小型艦を描いていきたいと思います(もちろん紀伊や摂津、ビスマルク等の大型艦艇も活躍します)
> 非情な名将原田大佐(現:大将)。松井元帥(当時大佐)の同期で、少年時代からの友人。松井元帥ともどもQターレット軍の精鋭第二軍の中隊を任されましたが、Qシュタイン帝国(当時は連合勢力ではなかった)との戦闘中において、戦術が正反対だったことから一旦は対立。グリシネ陸軍への転属後は、よく言えば「周りに溶け込みやすい」、悪く言えば「流されやすい」性格から、エリートコースを進みつづける原田に対し、よく言えば「正義感が強く、自分を貫き通す」、悪く言えば「周りと対立しがち」な性格から、「特務大将」という珍妙な階級になってしまった松井。そして、第三次キュワール大戦中、軍部内でのいざこざから、松井元帥(特務大将から昇進)は、親しい部下と共に軍部から脱退、「日本戦車軍団」を結成するに至り、原田大将はそのまま陸軍参謀長となったわけですな
原田大佐は友達からすれば馴染みやすいけど非情。松井元帥は周りから孤立しやすいけど部下思いの熱い指揮官ってとこですか?
> グリシネ本国軍、第三次キュワール大戦中にQトルックに派遣されたレラッフティ小隊ぐらいしか設定が無かったりします
> 以下、レラッフティ小隊の全貌です
> 90式戦車一両(レラッフティ曹長)
> 74式戦車六両
> 61式戦車四両
> 九七式中戦車改九両
> 特二式内火艇十二両
>
> 見てのとおりの小規模な戦力です。ちなみに、本国陸軍全体は日戦軍団の半数程度。海軍、空軍はほぼ互角(質に関しては劣る)。宇宙艦隊はリゾニアと同程度、という設定です
総勢32両・・。確かに今の普通に両軍の戦力が1万超えるあたりからすると小規模ですね陸軍は半数、空軍と海軍が同程度。宇宙艦隊はリゾニアと同程度。って言うことは話全体で使われる軍である宇宙軍は小規模って事ですね。

> こちらも「サレックス」位しか出せませんでした
> ところで、Qレース第二〇駆逐艦隊の八木大佐、何かありそうなキャラですが・・・
特に設定はしていませんけどグリシネ本国からの亡命軍Qってとこですね(何故松井元帥についていかなかったかは松井さんの設定でお願いします)

> またも艦隊戦です。ベータを中心とした戦闘も小規模化しつつありますね
ベータ編が終結したあとは外惑星連合軍の一大攻勢が行われます。(多方面物量作戦)

> そろそろ日戦軍団も新兵器の紹介をしたいところですね。改潜特型、特指揮型などのデータに関しても。まだ名前しか出てない兵器もいくつか有りますね
その2つは潜宙艦ですね。こちらもQタンク、Qシュタイン等の兵器を更新せねば・・・
> そういえば、日戦軍団のAD兵器「震風」。出番はいつになるかが気になりますな
毎回70cmレーザー砲の存在で忘れてました^^;
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十七話
 松井一真  - 2006/12/30 15:03 -
  
> >
> > カルオス軍駆逐艦では古いほうであるミンスク級駆逐艦を使用しました。日戦軍団潜宙艦は連合軍潜宙艦では最強クラスで、優秀な物は「五隻で一個艦隊を殲滅できる」ほどです
> > ムサイ級のほうですが・・・あれは単に「魚雷4発を受け・・・」とあったので間違えました
> ムサイ級の装甲強化の事を知らしめようとしました

「マスカランジ」の一件でムサイ級のデータは連合軍に完全に筒抜けですからね。それ以前に旧式化しているので強化しなければならなかった、というわけですね

> > 問題の超連発ミサイルですが、あれはSCQ制作初期の「何でもあり」だった時代(3年程前)の話で、原案は來灯(らいとー)氏。高杉氏との対立があった頃で、ジオン最強兵はそんな時期のキャラでした
> > カイオグル元帥、車種は90式戦車なんですが、先のSCQ制作初期の設定だったりします
> まあ初期の頃はなんか兵器が「何でもあり」で他にもヤヴァイ兵器とかも登場してましたね(TTTTT3333355555とかいうトンデモ兵器があったような・・・)

ああ、あれですか。名前どおり「T−35の5倍以上」の性能を持つ「陸の要塞」です。当初の設定ではQシュタイン皇帝のようなバケモンでした。そのため搭乗して指揮を執っていたQグリーン総統と秘書は第三形態になる前に脱出してしまいました
QQQQの初期の兵器なんか先の超連射ミサイルを筆頭にヤヴァイ物揃いでした。ほとんどが高杉氏が企画したところで僕が「やりすぎだろ」と没にしたものですが、中にはそのまま出てきてしまったものもあります

ジオン最強兵の件の前に、劇中でチリ元帥が語っていた「QQQQの爆撃機が軍事病院を全壊させた」という話があり、その際に病院を警備していたジオン最強兵の戦友、ジル最強兵とピクス最強兵(いずれもカイオグル元帥の部下)が戦死しています。その際に部隊から孤立したジオン最強兵はたった1両で、別の場所に秘匿配置していたカルオス帝国の最終兵器を発進させるべく向かいますが、途中でQQQQの追撃を受けてあの展開になったわけです

ちなみに、カルオス帝国の「最強兵」と言うのはカイオグル元帥の指揮下の精鋭部隊隊員を示す役職で、正規の階級は主に尉官以上だったようです。SCQエピローグでジオンの階級は大尉と明らかになっております

> > サブタイトルは「奇襲セイロン沖艦隊決戦」としていたのですが、浦塩少佐の際に使用した「海外地名の当て字表記」で使用しました
> > 駆逐艦の活躍、日戦軍団の「雪風」でやってみたいところ。「伊−168」は初期はこういう「活躍する小型艦艇」として予定していました
> 幸運艦雪風ですか・・・でも日戦軍団では同じ幸運艦だった(終戦数ヶ月前に戦没)「時雨」を使用してみたい所。他にもこれから花形の大型艦の裏で活躍する小型艦を描いていきたいと思います(もちろん紀伊や摂津、ビスマルク等の大型艦艇も活躍します)

日本では「幸運駆逐艦」と呼ばれる駆逐艦が結構あるようです。大型艦では空母「瑞鶴」がこの類か

「時雨」、レイテ沖では「山城」に最後まで追従していた艦で、西村艦隊で唯一生還した艦でした。しかし1945年1月、潜水艦の奇襲を受け沈没してしまいました

しかし「紀伊」が登場直後から大活躍したのに対し、「摂津」は登場直後から激戦の末に大破してしまった(多分「マッケンゼンII」の犠牲が無ければ沈没していただろう)、というのもすごい扱い。「ビスマルク」、紀伊型戦艦に勝るとも劣らぬ性能を有している、という設定ですが、あまり活躍を見たことが無いような・・・

> > 非情な名将原田大佐(現:大将)。松井元帥(当時大佐)の同期で、少年時代からの友人。松井元帥ともどもQターレット軍の精鋭第二軍の中隊を任されましたが、Qシュタイン帝国(当時は連合勢力ではなかった)との戦闘中において、戦術が正反対だったことから一旦は対立。グリシネ陸軍への転属後は、よく言えば「周りに溶け込みやすい」、悪く言えば「流されやすい」性格から、エリートコースを進みつづける原田に対し、よく言えば「正義感が強く、自分を貫き通す」、悪く言えば「周りと対立しがち」な性格から、「特務大将」という珍妙な階級になってしまった松井。そして、第三次キュワール大戦中、軍部内でのいざこざから、松井元帥(特務大将から昇進)は、親しい部下と共に軍部から脱退、「日本戦車軍団」を結成するに至り、原田大将はそのまま陸軍参謀長となったわけですな
> 原田大佐は友達からすれば馴染みやすいけど非情。松井元帥は周りから孤立しやすいけど部下思いの熱い指揮官ってとこですか?

まあ、そんなところですね。周囲に馴染み易いが戦争になると非情な原田大将、周囲から孤立しながらも、戦場では敵にも情けを見せる松井元帥、というように対照的なキャラクターになってます。役職も「グリシネ国軍(=国家組織)参謀長」の原田大将、「日本戦車軍団(=民間組織)総司令官」の松井元帥、というようになっています。ちなみに、原田大将が「参謀長」なのは松井の「宿敵」モントレー元帥の存在があるからだったり・・・
これも、松井元帥が「周囲から孤立しやすい」性格故に部内に敵が多いということからです。日戦軍団総司令部の士官は全員松井元帥の「腹心の部下」ですが、海軍部内には幾度か松井元帥(場合によっては海軍の大和元帥)暗殺を画策するものが登場したりしています

> > グリシネ本国軍、第三次キュワール大戦中にQトルックに派遣されたレラッフティ小隊ぐらいしか設定が無かったりします
> > 以下、レラッフティ小隊の全貌です
> > 90式戦車一両(レラッフティ曹長)
> > 74式戦車六両
> > 61式戦車四両
> > 九七式中戦車改九両
> > 特二式内火艇十二両
> >
> > 見てのとおりの小規模な戦力です。ちなみに、本国陸軍全体は日戦軍団の半数程度。海軍、空軍はほぼ互角(質に関しては劣る)。宇宙艦隊はリゾニアと同程度、という設定です
> 総勢32両・・。確かに今の普通に両軍の戦力が1万超えるあたりからすると小規模ですね陸軍は半数、空軍と海軍が同程度。宇宙艦隊はリゾニアと同程度。って言うことは話全体で使われる軍である宇宙軍は小規模って事ですね。

ちなみに、設定はSCQ初期(ちなみに日戦軍団の登場は結構初期だったりする)。日戦軍団よりは後の設定ですが設定を担当したのが戦争系小説に不慣れなフィズィキ氏だったのでわずか三十二両なんです

宇宙艦隊戦力、日戦軍団への対抗心から配備されたようです。いずれは大型艦艇の自国建造も企画しているようで、話が進むに連れて設定を書いていきたいところ
そして、本来グリシネの敵国であるQトルック。まだまだ出ていませんが、QQQQの橋本派が登場しているのでいずれは出てくるかもしれません

リゾニアに宇宙艦隊が配属されているのはおそらくカイオグル元帥の指示なんでしょう。何しろ仇敵カルオスが大規模な宇宙艦隊を所有しているので、対抗しなければなりませんからね

> > こちらも「サレックス」位しか出せませんでした
> > ところで、Qレース第二〇駆逐艦隊の八木大佐、何かありそうなキャラですが・・・
> 特に設定はしていませんけどグリシネ本国からの亡命軍Qってとこですね(何故松井元帥についていかなかったかは松井さんの設定でお願いします)

今度の話で設定を書きたい所です

> > またも艦隊戦です。ベータを中心とした戦闘も小規模化しつつありますね
> ベータ編が終結したあとは外惑星連合軍の一大攻勢が行われます。(多方面物量作戦)

久々の大攻勢ですね。今回は互角の戦いが出来そうですが・・・

> > そろそろ日戦軍団も新兵器の紹介をしたいところですね。改潜特型、特指揮型などのデータに関しても。まだ名前しか出てない兵器もいくつか有りますね
> その2つは潜宙艦ですね。こちらもQタンク、Qシュタイン等の兵器を更新せねば・・・

他、航空機類も出したいところです

> > そういえば、日戦軍団のAD兵器「震風」。出番はいつになるかが気になりますな
> 毎回70cmレーザー砲の存在で忘れてました^^;

70cmレーザー砲は確かに「紀伊」の最終兵器ですが、波動砲の類のない「摂津」型は「震風」が最終兵器になるんです
まあ、「摂津」型の今度の出番がいつになるかは分かりませんが・・・
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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