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> > 司令室に、1両の九四式軽装甲車が駆け込んでくる
> > 以前から松井元帥直属の通信兵と呼ばれている、藤田一等兵だ
> > 藤田一等兵「司令!敵爆撃機が、こちらに向かっているとのことです!」
> > 松井元帥「了解、直ちに周辺の航空隊を出撃させる。あと、Qシュタイン帝国本部に救援要請急げ」
> > 藤田一等兵「了解!」
> > チリ元帥「また橋本ですか?」
> > 松井元帥「ああ、懲りない奴だよ。今度は用意周到だ。こちらにまでB公を寄越してきよった」
> > B公、本来はB-29のことだが、この場合は爆撃機を指す言葉である
> > 松井元帥「・・・さて、各銃座、砲座に命令。総員戦闘配置!」
> > 大勢のチョロQが銃座、砲座に集まり、射撃準備を完了させる
> > 後は、敵機飛来を待つだけだ
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> 近衛総司令「どうやら、去ったようだな」
> 高橋大将「総司令、油断は出来ません」
> 近衛総司令「そうだな。核爆弾が飛んでくる危険がなくなったわけではない。よし、これから飛んでくるミサイルやロケットは弾頭を狙わないように伝令を飛ばせ。航空隊は全機出撃だ」
> 高橋大将「はっ!」
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> 空中空母「荒潮」
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> 橋本大統領「どうした?攻撃はやんだようだが、出撃準備は出来たのか?」
> 橋本元帥「それがな・・・」
> すると、荒潮のメインモニターには、多くの高杉派の戦闘機部隊が出撃していた。
> その数、軍団がいないとはいえ50はある。
> 橋本大統領「なるほどな・・・兄貴、戦闘機に乗ってくれるか?」
> 橋本元帥「当然だ。隼人は用意できてるか?」
> 隼人。橋本派が新開発した戦闘機で、QGシリーズを大きく上回る機動力と、50mm速射砲を搭載した高機動戦闘機だ。
> これに橋本元帥や山崎元帥、庄田元帥が乗るとなると、軍団でも並のパイロットでは太刀打ちできない。
> 松井元帥の電征でも落とすのは至難の業。
> 橋本大統領「隼人か・・・すぐに出せるのは140機だ」
> 橋本元帥「全部で何機あるんだ?」
> 橋本大統領「150だ。だが残りは弾薬が装填できていない」
> 橋本元帥「構わねえ。すぐに出せるだけ出してくれ」
> 橋本大統領「分かった。庄田と山崎に出撃命令を出してくれ」
> 橋本元帥「了解!」
> このとき橋本は気にも留めなかったが、メインモニターには軍団に送り込んだ航空部隊が全滅したという報告が入っていた。
対空銃座、次々と咆哮する
装填手が弾を込める、旋回手が回す、射手が撃つ
敵機、火を噴く
戦闘機の大編隊が、敵機を撃つ
精鋭の飛行隊だ
さらには、「翔鷹」「瑞鷹」からの弾幕も張られ、遂に橋本派の航空隊は壊滅した
松井元帥「・・・見事だな。後はQQQQ側へ行った機体がどうなるか・・・」
その時、通信隊から連絡が入った
藤田一等兵「司令、QQQQに飛来した機も殲滅したとのことです」
松井元帥「まあ、これぐらいはやれるだろうな。彼らならば・・・」
藤田一等兵「・・・しかし、司令。大変なことになりました」
平岡一等兵「・・・『ハヤト』の件ですか?」
松井元帥「ん?ああ、ウルトラマンの・・・」
平岡一等兵「それは『ハヤタ』じゃないですか?」
松井元帥「ああ、そうだ。『ハヤト』は仮面ライダー二号のほうだった・・・」
チリ元帥「・・・50mm速射砲を積んだ大型戦爆機『隼人』。あんなバケモノが来たら・・・」
松井元帥「・・・いくら我が日戦軍団といえども・・・」
苦戦は必至、であろう
QQQQに、またも旋風が吹き荒れそうだ
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