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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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松井一真
- 2006/10/30 20:15 -
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後半。ルナツー司令部の後任が初登場
第五十八話 地底戦車炎上す
ルナツー司令部
チョロンネル中佐(ルナツー基地司令。車種:38(t)駆逐戦車 ヘッツァー)「地底戦車?」
スコダ大尉(ルナツー基地副司令。車種:35(t)戦車)「はっ、ベータ基地に持ち込まれた新兵器のようです」
チョロンネル中佐「そういえばナルマルガム中将からそれらしき兵器の話を聞いたな。『地中深く掘り進むドリルを搭載した新型戦車』らしいが・・・」
スコダ大尉「現在、グンナ陸軍の二個大隊を駆逐、カルオス陸軍第240大隊と交戦中です。しかし、敵の攻撃が激しく、近づけないようです」
Qシュタイン通信兵「敵、砲撃を開始!」
六三式地底戦車 車内
村山大尉「可能な限り回避するぞ!」
島村兵長「了解!」
相手はヘッツァーやカノーネだ。カノーネの90mm砲は厄介だが、この地底戦車にはほとんど効果はないだろう
高田上等兵「ライトウォーター司令部より入電。『予備は用意した。もしもの時は搬送する』以上です」
村山大尉「予備・・・?」
島村兵長「まさか、この戦車が破壊されるはずがありませんよ!」
高田上等兵「・・・戦車長!あれは!?」
ベータ基地
ハットン少将「装備換装始め!」
カルオス将校「装備換装始め!」
第240大隊の各車両が兵装を変更しているようだ
そして、それら車両郡から一斉に攻撃が繰り出された
六三式地底戦車 車内
村山大尉「まずい、潜行開始!」
島村兵長「潜行開始!」
地底戦車は車体を傾斜させ、潜行を開始した
辺り一体に土煙が上がる
ベータ基地
大塚中尉「退避!」
十数両ほどの支援部隊も一斉に退避、全弾をかわしつくした
だが、大塚は砲台を目撃したのだ
地上用のものとは思えない、大規模な砲台だった
大塚中尉「・・・あれは!?」
日戦軍団兵士「・・・大塚中尉?」
大塚中尉「急げ!村山隊長に連絡だ!」
突如、その砲台から、奇妙な砲弾が発射された
大塚中尉「・・・地底貫通弾!?」
「地底貫通弾」。一般的には「ドリルショット」と呼ばれる代物だ
その名の通り先端部にドリルの付いた砲弾である
日戦軍団でも開発されていた代物だが・・・
直後、物凄い爆発と、地震が起こった
大塚中尉「隊長!」
直後、地底戦車からの通信が途絶えた
大塚中尉「隊長!隊長!村山大尉!応答してください!」
日戦軍団兵士「・・・地底戦車が・・・やられた?!」
ライトウォーター司令部
松井元帥「村山!村山!応答しろ!村山!」
コピック中佐「新兵器・・・ですか?」
松井元帥「地底戦車なんてバケモン作った頃から、既に企画されていた代物なんだがな・・・やはり敵のほうが早かったか・・・」
マグス中佐「地底貫通弾・・・プロトン合衆国では『ドリルショット』と呼ばれていた戦車用新型徹甲弾・・・」
松井元帥「『地底貫通弾』なんてたいそうな名前がついているが、ドリルショットをでかくしたようなもんだからな。誰も地底戦車のような地下の目標に叩き込んだ事はない・・・」
ベータ司令部
ドニゲッテル少将「村山!呼ばれたら返事をしろ!」
ユゴス少佐「司令!通信機がやられたようです!」
ドニゲッテル少将「地底戦車がそう簡単にやられるわけないだろ!」
平岡上等兵「しかし、地底戦車からの通信が途絶えたのは事実です」
ドニゲッテル少将「おい、確かさっき、砲台から新型砲弾が打ち出されたって話を聞いたが・・・まさかそいつが地底戦車を破壊したとでも言うのか?!」
藤田上等兵「それ以外、考えられません!」
平岡上等兵「司令!地底戦車は健在です!しかし、もう持たないでしょう」
ドニゲッテル少将「健在だがもう持たないだぁ!?そんな馬鹿な話があるか!」
ベータ基地
大塚中尉「隊長!」
日戦軍団兵士「大塚中尉!まだ危険です!」
辛うじて浮上に成功した地底戦車だが、既に煙を噴出していた
そして、自走砲からの砲撃が始まった
大塚中尉「畜生!もうやられたというのに、あいつらは何を考えてやがるんだ!本来なら我々を叩くべきだろう!」
大塚は怒鳴り散らし、部下を連れて砲撃に参加した
地底戦車の機関砲が響く
残る機銃は二丁。もはや次の砲撃には耐えられないだろう
六三式地底戦車 車内
村山大尉「大塚!本車はもう持たない!退避するんだ!」
大塚中尉(通信)「隊長を守らずして、何が士官ですか!?」
村山大尉「逆だ!隊長の責務が、貴様ら部下を守ることなんだ!」
敵戦車が使用した砲弾は特殊なものであった。特殊徹甲榴弾というべきであろう
島村、高田による機銃射撃は続いていたが、もはや間に合わないだろう
次々と響く爆発音。もはや無理だ
村山大尉「島村!高田!急げ、脱出だ!」
島村兵長「了解!」
高田上等兵「隊長は!?」
村山大尉「お前らが出てからだ!隊長は最後に脱出するものだ!」
高田上等兵「了解!」
三両の戦車が、地底戦車から脱出していった
ベータ基地
村山大尉「大塚!この場は一旦引くぞ!」
大塚中尉「了解!」
直後、地底戦車は爆発を起こした
第240大隊はそれを見て後退を開始した
大塚中尉「野郎、地底戦車を破壊するためだけにやってきたのか?!」
村山大尉「だろうな・・・」
大塚中尉「しかし、既に行動不能になっていた地底戦車を叩くなんて、あいつらやりすぎじゃないか?」
日戦軍団兵士「下手すりゃ集団リンチの類ですよ」
村山大尉「・・・再使用はできるだろうな。機関部はやられたが、日戦軍団はそれだけで放棄するようなものではない」
ベータ司令部
平岡上等兵「地底戦車はやられたようです」
ドニゲッテル少将「追撃は、無理なようだな」
藤田上等兵「ウルタンク軍が進撃を開始しています。残りの部隊で迎撃できるか・・・」
ユゴス少佐「陥落は時間の問題かもしれませんね・・・」
ドニゲッテル少将「・・・・ユゴス、いざという時の為、装備の点検をしておけ」
ユゴス少佐「・・・司令?」
ドニゲッテル少将「もし司令部に敵が突入したら、俺達が戦うんだ」
ユゴス少佐「我々が、ですか?」
ドニゲッテル少将「ああ、そうでなければ、散っていった部下に申し訳が立たん。今まで散々、逃げ回ってきたんだからな」
ロケットランチャーの作動試験をしながら、ドニゲッテルは言った
ユゴス少佐「・・・散っていった・・・部下・・・」
彼らが考えていたのは、第五次キュワール大戦のQトルック上陸戦であった
日戦軍団陸軍機動艦隊の援護を受け、上陸したはいいが、多数の兵士が海岸で倒れた。そこから一番近い大都市、バーミメアンにたどり着くまで、部隊の半数の兵士が、敵地で散ったのだ
ライトウォーター司令部
松井元帥「・・・やはりな・・・」
コピック中佐「・・・まずいですね・・・」
ティーガー元帥「・・・こうなることは、分かっていたようですね、司令?」
松井元帥「ああ、敵も新兵器を開発しているだろうと思った。これほどの威力だとは思わなかったが」
村山の操縦する地底戦車は遂に炎上した。そして後退したグンナ軍に代わって、ウルタンク軍が進撃を開始した
連合軍は、再び劣勢となったのであった
第五十八話 終わり
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