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QW軍増援部隊
日戦軍団第189小隊(隊長西田大佐 車種61式戦車)
九五式軽戦車299両
61式戦車1両(西田大佐)
合計300両
戦闘経過
次々と敵戦車を撃破していく地底戦車。中戦車も90mmレーザー砲の前には一撃でやられていた。重戦車の内JS−2やJS−3は一撃では破壊できなかったがそれでも大きな被害を受けていた。遂に敵が進軍を止め後退し始めた。それを追うQW軍。しかしフェラーリ中将とドニゲッテル少将、アコース少佐は何かを感じたのか追撃を中止、部隊を戻させた。ドニゲッテル少将は敵が後退を始めたのを確認し、一時的に入り口を開き、増援として日戦軍団第189小隊を送り込んだ。軽戦車主体の機動戦法を取る189小隊では狭い要塞内部より表面に展開する方が効果的だと見たからだ。
今や地底戦車の反撃にQW軍の兵士は士気がかなり上がっていた。しかし敵部隊が再び進軍を始めた。進んでくる部隊はグンナ軍では無かった。敵戦車を見ると38t駆逐戦車ヘッツァーとKJPzカノーネ駆逐戦車であった。そして800両の支援砲撃部隊はある程度前進すると全車砲撃体勢を取った。地底戦車や援護の90式戦車やルクレール主力戦車も射撃体勢に入るがなかなか敵に照準を合わせられない。何故なら大量のシュトルモビクや戦闘機が飛来してくるからだ。まるで地底戦車の砲撃を邪魔するかのように・・・。そして800両の戦車から次々と砲弾が発射された。地底戦車周辺に大量の砲弾が降り注ぐ。しかしヘッツァーの75mm砲弾はやはり地底戦車にはあまり効果が無く、カノーネ駆逐戦車が放つ90mmライフル砲には多少の被害が出たが戦闘に支障は無かった。それを確認したハットン少将は全支援砲撃車両の武装を交換させた。そして一斉にそれを発射。村山大尉は危険を感じ取り急ぎドリルを使い地中へと潜り難を逃れた。地上の援護部隊も退避し全車無傷であった。しかしカルオス軍本部に設置された砲台から何かが次々と発射された。それは先端にドリルの付いた12.7cm砲であった・・・。
それは地底戦車が潜った場所に着弾、すると先端のドリルが回転し地中へと潜っていく。そして爆発音と共に地面が揺れた。他の弾も次々と着弾、地中に潜っていき爆発を繰り返した。そして程なくして轟音と共に地底戦車が出て来た。援護部隊が近づくと車体のあちらこちらに損傷が見受けられた。砲塔上の機銃も使用不能になっていた。そしてそれを待っていたかの様に敵のヘッツァーやカノーネから対地底戦車用の貫通能力を高めた特殊砲弾が降り注ぐ。使える機関砲等で迎撃するが流石に800両が発射する特殊砲弾を迎撃しきる事は出来なかった。次々と特殊砲弾命中、万全の状態なら耐えられただろうが装甲がボロボロの状態の地底戦車は耐え切れなかった。地底戦車の内部ではバチバチと電気がもれる音と煙が発生していた。もはやこれまでと思った村山大尉は島村兵長と高田上等兵に脱出する用に言った。そして2両が脱出し村山大尉が最後に脱出すると地底戦車は爆発を起こし、黒煙を吹き上げながら沈黙した。多分再使用が可能だが戦闘終了まで使えないだろうと村山大尉は思った。それを見たカルオス軍は後退し、代わりに既に上陸していたウルタンク軍がグンナ軍に代わり進軍を始めていた・・・。
第五十八話設定終了
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