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        |  | どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。 スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
 「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
 これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
 この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 
 以上、さくらがちる頃に。
 
 
 
 
 
 
  |  | 松井一真
   
   
   
	 - 2006/10/26 22:10 - |  
 
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	 |  | 第五十七話後半。特務艦隊幹部の過去も書きました
 第五十七話 地底からの攻撃
 ベータ基地、設営隊兵舎の近くにある、兵器格納庫。ここには、さまざまな新兵器が格納されていた
 西条中佐「松井総帥からの緊急入電だ!第231特科分隊、直ちに出撃せよ!」
 村山大尉「了解!」
 西条中佐「村山、島村、高田の三両は六三式地底戦車に搭乗し、友軍部隊を援護、大塚以下八両は六三式地底戦車を援護せよ!」
 大塚中尉(車種:90式戦車)「了解!」
 十一両の戦車が整列し、西条中佐からの命令を聞き取る
 西条中佐「以上、作戦説明を終了する。各員の奮闘を期待する。解散!」
 三両の戦車が、巨大な重戦車へと飛び乗る
 村山大尉「機関始動!」
 島村兵長「了解!」
 第231特科分隊、陸軍第一設営隊付属の特殊部隊である
 日本戦車軍団の特殊部隊は基本的に「特科」の文字がつけられる
 かつては「特殊部隊」でひとくくりにされていたが、CQ暦248年ごろに「特科師団」から「特科分隊」に至るまでの組織に分断された
 現在、隊員は十一両のみ。隊長は村山大尉である
 村山大尉「発進!」
 島村兵長「発進!」
 六三式地底戦車が轟音と共に、格納庫から発進する
 近くの岩盤へ突入し、地底移動を開始する
 地底での最大速度は25kmほどだ。あまり速くはないが、それまで100kmの全速航行だったため、90式戦車八両が追いつくには充分であった
 ちなみに、90式戦車の最大速力は70kmほどである
 ベータ司令部
 松井元帥(通信)「第231特科分隊が出動した。もうすぐ、前線に到達するであろう」
 ドニゲッテル少将「松井元帥、こんな隠し玉を残しているなら早く言ってくださいよ」
 松井元帥(通信)「あえて君が気づくまでとっておいたんだ。地底戦車は、奇襲用の兵器だぞ」
 所要時間は数分であった
 六三式地底戦車 車内
 村山大尉「そろそろ前線に到達する。戦闘配置!」
 高田上等兵「了解!」
 本来は十両も乗れる六三式地底戦車だが、実態を言えば普通の大型戦車と変わらない。従って三両でも操作できる
 もっとも、その分忙しくはなるのだが
 ベータ基地
 アコース中佐「地底戦車?!」
 藤田上等兵(通信)「はい、第231特科分隊所属の地底戦車一両と90式戦車が向かっております」
 直後、近くの岩肌が揺れ始めた
 アコース中佐「総員退避!」
 岩肌を崩し、巨大なドリルが姿をあらわした
 ハッチから村山大尉が姿を現す
 村山大尉「第231特科分隊、ただいま到着しました!」
 続いてハッチからもう一両が姿を現す。島村だ
 島村兵長「これより、敵部隊を右翼方向から殲滅に向かいます!」
 後部ハッチからも高田上等兵が現れる
 高田上等兵「どんな奴らも、この自慢の兵装で撃破して見せます!」
 ハッチを閉めた各員は、当初の配置についた
 続いて、大塚中尉以下八両の90式戦車が現れる
 大塚中尉「よし、各員、地底戦車に続け!」
 9両の戦車が、一斉に進撃を開始した
 最大速力、70km/h
 ライトウォーター司令部
 松井元帥「よし、この調子なら、敵の殲滅も可能だな」
 コピック中佐「それほど強いんですか?」
 松井元帥「光学兵器を積んでるんだ。戦車に電磁防壁はない」
 コピック中佐「そういうことだったんですか?!」
 マグス中佐「さすが、日戦軍団の総司令官・・・」
 ティーガー元帥「何せ、従軍経験は豊富ですからな」
 松井元帥「かく言うティーガー元帥は、一度自国の政府にたてついた身ではないか?」
 ティーガー元帥「・・・・・・」
 ティーガー元帥は、CQ暦228年ごろ、Qシュタインの市街地で皇帝政府の士官を射殺、数両の部下と共に、ドロワル基地に立てこもったのだ
 さまざまな武器を用いて抵抗し、善戦したが、遂に突破され逮捕、運良く死刑は免れたものの、国外追放。その後プロトン王国陸軍での一旦の従軍経験の後、ドニゲッテル少将のクーデター後、陸軍元帥の座を獲得したのだ
 松井元帥「・・・俺も軍部にたてついた身だ。君の気持ちもよく分かる」
 松井元帥は、ティーガー元帥より1〜2年後に、大勢の部下と共に陸軍部を離脱した。同時期に海軍のレンネル中将がクーデターを起こしていた
 松井元帥が軍部にたてついた理由は「我々の活躍をないがしろにし、モントレーやレラッフティだけを英雄として称えた」ことであった
 モントレーというのはグリシネ陸軍元帥であり、事実上グリシネ陸軍の部隊でトップであった
 レラッフティはプロトン王国軍の指揮下にあった第三小隊の隊長であった。階級は曹長、その癖に小隊長を務めていたのだ
 松井元帥「・・・あんなガキみてぇなレラッフティに、英雄の座を奪われるとは思わなかったからな」
 コピック中佐「・・・お互い、反逆車だったんですね」
 司令部には沈黙が流れる
 松井元帥「・・・過去の話はいい。今は、目の前の敵部隊をどうするかだ」
 既に、第231特科分隊は、敵部隊に接近しつつあった
 村山大尉(通信)「敵部隊、攻撃を開始しました!」
 もっとも、どんな岩盤をも貫くドリルを持ち、ありとあらゆる落石にも耐えうる装甲を持つ六三式地底戦車にはほとんど効果はない。何しろ相手は45mm砲を持つBTだったのだ
 前面装甲は350mmやら420mmやら、とてつもない重装甲に覆われている
 そしてその脇を行く大塚達にも砲弾は降り注ぐ
 しかし90式戦車は総司令官松井元帥直属の部隊に数両所属していただけで、今回の第231特科分隊の大塚達が、初めて実戦部隊に配属された90式戦車だった、最新型戦車だったのだ
 ベータ基地
 フェラーリ中将「・・・このままあいつらだけに活躍させるわけにはいかんな。よし、ルクレール部隊の内十両はこちらに残り、残りはあの第231特科分隊を支援しろ!」
 ニビリア将校C「了解!」
 地底戦車上空には無数のシュトルモビクが飛来していた
 第875航空隊の戦闘機が殺到、次々とシュトルモビクを撃墜していく
 しかし、2〜3機がその銃弾をかいくぐり接近してきたのだ
 六三式地底戦車 車内
 高田上等兵「敵機、急降下!」
 村山大尉「対空噴進砲用意!」
 六三式地底戦車にはミサイル発射機が搭載されているのだ
 専ら、対艦、対空用で、遠距離の敵を撃破するとき、または接近した敵機を撃墜する時に用いるのだ
 一応、砲塔上には12.7mm機銃が搭載されてはいるが、ミサイルを使ったほうが効果的だ
 村山大尉「撃て!」
 後部ミサイル発射機から、複数のミサイルが発射された
 当然、シュトルモビクにチャフはない。次々と撃墜されていく
 島村兵長「敵さん、まさか戦車に誘導噴進砲が積まれているとは思わなかったでしょうな」
 村山大尉「だろうな」
 ベータ基地
 グンナ兵士A「来るぞ!」
 グンナ兵士B「バケモノだ!」
 グンナ兵士C「シュトルモビクがやられたぞ!」
 グンナ将校A「落ち着け!所詮相手はデカブツだ!あれほどの重武装なら・・・」
 といいかけて、将校は敵の「地底戦車」に唖然とした
 その砂塵をみるや、90式は全速で進んでいる。地底戦車もしっかりと先導している
 これはどういうことなのか
 BTですらあれほどの俊足は出せないのに
 T−35よりも大きい戦車が、なぜ・・・
 その砲塔が、ゆっくりと旋回を始めた
 グンナ兵士A「・・・そ、総員退避!」
 グンナ兵士B「逃げろーーー!」
 グンナ兵士C「退避、退避だ!」
 グンナ将校A「馬鹿者!あいつを倒せば勲章もんだぞ!」
 グンナ兵士D「勲章よりも命が大事だ!」
 グンナ兵士A「総員退避!」
 グンナ将校A「・・・・畜生・・・」
 その「地底戦車」はあまりにも大きかった
 将校が最期に見たものは、その戦車の2つの砲塔から、物凄い光が放たれ、辺り一面が火の海になるところであった
 直後、将校と、逃げ遅れた兵士二両が、戦車から放たれた光線により、炎上し、瓦礫と化した・・・
 グンナ兵士A「・・・なんてこった・・・」
 グンナ兵士B「分隊長がやられた!」
 グンナ兵士D「敵は手ごわいぞ!」
 グンナ将校B「・・・やはり、あいつはただの戦車じゃないな・・・」
 テイラー少将(第257大隊司令。車種:T−34/85)「諸君、大丈夫か!?」
 グンナ兵士A「分隊長以下三両が被弾、やられました!」
 テイラー少将「一体、あの戦車は何なんだ・・・」
 グンナ兵士C「一旦、退避しましょう!」
 砲撃は続き、被害は続出した
 グンナ兵士D「退避!退避!」
 グンナ将校B「あんな奴らにやられたらひとたまりも無いぞ!」
 六三式地底戦車 車内
 村山大尉「敵が逃げ出しているな」
 島村兵長「我々から逃げられるとでも思っているのですかね?」
 村山大尉「しかし深追いは禁物だぞ」
 高田上等兵「射程圏内にはかなりの数がいるようですね」
 村山大尉「よし、接近してくる部隊を攻撃する!」
 ベータ基地
 グンナ将校C「畜生、かくなる上は突っ込むのみだ!行くぞ!」
 次々と六三式地底戦車に襲い掛かる戦車たち
 しかし、ミサイル、レーザー、そして機関砲の3層に分かれた攻撃で、次々と破壊されていった
 左翼進出部隊も、その地底戦車の襲来には警戒していた
 だが、それゆえに肝心の左方向からの敵襲には気づかなかったのだ
 700両ほどの戦車が襲い掛かった。ルノーAMR35、ルノーAMC35、そしてソミュアS35で編成されていた、第58連隊の主戦力である
 右翼の第231特科分隊、左翼の第58連隊、そして正面の第253小隊が、グンナ軍二個大隊を挟撃した
 ウォレス准将(第244大隊司令。車種:T−80軽戦車)「くそっ、これほどの戦力がいるのか!」
 テイラー少将「あのドリル戦車は何とかならんのか!」
 グンナ兵士A「我々の兵器では太刀打ちできません!」
 次々と撃破されていくグンナ軍。連合軍は巻き返しつつあった
 しかし、その一方で・・・
 ハットン少将(第240大隊司令。車種:カノーネ駆逐戦車)「よし、支援攻撃部隊は直ちに、新兵器を携行せよ」
 果たして、その新兵器とは・・・
 第五十七話 終わり
 
 
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