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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第七十五話設定前編 ダークスピリッツ 2009/7/4 3:22

   Re:第七十五話設定中編 ダークスピリッツ 2009/8/25 23:18
   Re:第七十五話設定中編2 ダークスピリッツ 2009/8/25 23:22
   Re:第七十五話設定中編3 ダークスピリッツ 2009/8/25 23:23
   Re:第七十五話設定後編 ダークスピリッツ 2009/8/30 0:20


Re:第七十五話設定中編
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:18 -
  
第七十五話

経過

デヴォリア基地
デヴォリア基地内にある病院の一室の入り口に一両の四式中戦車が佇んでいた。パレンバンから退避していた九龍中佐である(デヴォリア基地に退避直後に昇進)。彼は既にリハビリも終わり新たな部隊(小隊)の指揮官として軍務に復帰していた。本来ならば第115中隊の指揮官として復帰したかったが、パレンバン戦以来中隊はルナツーへ撤退、そしてルナツー〜デヴォリア間の制空権、制宙権が敵に奪われているため、ルナツーへ行く事は危険きわまりない。だから現在は新たに編成された部隊の指揮官となっているのだ。そんな彼が病院に来る訳はこの部屋にいる車両への見舞いである。そしてノックをし応答を待ってから部屋へ入る。そこに居たのはパレンバンの病院からの付き合いであるフレイ中佐であった。九龍中佐は先に退院していたが、フレイ中佐は思ったより治りが遅く今でも病院生活を強いられている。そのため九龍中佐は退院してからも度々見舞いに訪れていた。幸い話しを聞くともうすぐ退院できるようであった。暫く雑談をした後は持ってきたリンゴを剥いてフレイ中佐と共に食べる(九龍中佐は意外にも器用である)。食べながら今は平和であるこの基地であるがいつ敵に侵攻されるのか、そして第115中隊の戦友達と会える日は来るのかと不安を募らせていた・・・(九龍中佐が病院に入院している佐軒准尉と再会を喜び会うのはそのすぐ後の事である)。

同じ頃ルナツー基地
ルナツー基地に撤退していた第115中隊の隊員である池内一等兵は佐藤大尉から家族と会える日が来るまでその子チョロQの面倒を見るように命じられていた。理由は池内一等兵に一番懐いていたからである。自室に戻った池内一等兵は子チョロQに「そういえばまだ名前を聞いていなかったね」と話しかける。すると子チョロQは元気良く「あやだよ!」と答えた。女の子でグリシネ系だとは見た目と声からわかっていたので、名前を聞いても納得する事が出来た。そしてそれを聞いて池内一等兵はその子の名前を呼びながら笑顔で答えた。そしてその後の二台の光景を見た兵士からは「まるで妹と遊ぶ兄のようだ」(特に第115中隊の隊員から)と言われるようになったのである。

そしてその日盛大に見送られながらこの基地を出航した艦隊があった。まず先に出港したのが松井元帥率いる第一特務艦隊の8隻。続いて後を追って出港したのが厚木准将率いる第3巡洋艦隊の16隻である。数隻湾外にて待機となっていたのは例の作戦のためである。謹慎中の身であるにも関わらず艦隊を動かしている事に空軍司令部は激怒し即刻拘束しようとしたが松井元帥(第3巡洋艦隊(厚木ではなく)に護衛を要請した事にしている)や西郷中将等多数の陸海軍参謀達の反対にあったためさすがに手が出せなかった。しかしベータにはようやく前線配備された(錬度はともかく)空軍直轄艦隊が存在していたため、空軍の参謀達はベータ入港後にそれら空軍の軍事力を使って厚木准将を捕らえようと画策していた・・・。

その頃のベータ基地の軍港に停泊している赤城型航空母艦2番艦「天城」が慌しく出港準備を行っていた。艦載機発着艦訓練等や爆撃演習等一連の軍事訓練に参加するためなのだが、当初の予定より遅れていた。どういう訳か天城艦内で故障が相次ぎ修理におわれていたからだ。まるでそれは天城自身が訓練に出たくないと言っているようであった・・・。(結局修理が完了したのは訓練予定日の前日の事であった)

そして格納庫では京城大佐が念入りに自機の整備を行っていた。ちなみに現在の愛機は一旦はその操縦席から降りた零戦二一型。期待の試作新型戦闘機「電征」はというとこの前新任の整備兵がやらかして発動機が使い物にならなくなり、補給の目処も立たなかったのであえなく倉庫にしまわれてしまっている。そこで前の愛機だった二一型を引っ張り出していたのだ。しかし京城大佐自身もこの妙に馴染む二一型に愛着を持っており、今では「電征」が直っても機体を変えるつもりは無かった。そして、それまでは古い機体を使い続ける弟に何か古臭いとかそういう気持ちを持っていたが、ここに至って京城大佐は弟の世代が代わっても自分の愛機を使い続けるという気持ちに共感が持てるようになっていた。そして訓練が終わったら久々に弟と会ってやろうと上機嫌に整備を進めていった。

出港してから数日後、ライトウォーター沖では二つの艦隊が停泊していた。松井元帥率いる第一特務艦隊はこのままベータへ、厚木准将率いる第3巡洋艦隊はこれより独自の意志に基づき元資源小惑星基地「フィフス・ルナ」へ向かうのである。両艦隊の乗員が上甲板へあがり第一特務艦隊からは作戦の成功を、第3巡洋艦隊からはこれからの武運長久を祈り敬礼を行った後両艦隊は別れていった・・・

更に数日後ベータに到着した松井艦隊を見て驚いたのがグリシネ国空軍である。既に第3巡洋艦隊捕縛の準備が整えられていたが、どうやら途中で別れたらしく当てが外れてしまったのだ。しかしそれと同時にルナツー基地の第5主力艦隊から「厚木准将及び第3巡洋艦隊に叛乱の恐れあり、追撃の許可求む」との連絡が入り、厚木准将を抹殺出来る口実が見つかったため、空軍司令部は大急ぎで海軍司令部に命令し、第5主力艦隊に追撃させる事とした。

それを受け取った第5主力艦隊では既に出撃準備が整えられており、艦隊司令官三川中将の号令により次々と所属艦艇が出港、港外にて待機している第3巡洋艦隊の艦艇(乗員は既に退避)を砲撃により撃沈。その後「バージニア」を旗艦とする3列単縦陣にて第3巡洋艦隊の追跡を開始した(勿論本当に追撃するわけではない)。

それと同じ頃ベータ基地では訓練のため第4機動艦隊から空母を中心とする10隻の機動部隊が出撃、ベータ沖にて訓練を開始していた。それを1隻のグリシア潜宙艦が追跡しているとも知らずに・・・。

最大戦速で追跡を開始した第5主力艦隊は無事「フィフス・ルナ」に到着、沖で待機していた第3巡洋艦隊と合流し、グリシネ国に対するクーデターを宣言したのであった・・・。

それを聞いた空軍司令部は驚きと共に怒り狂い会議において海軍に全ての責任を押し付け即刻叛乱軍を鎮圧せよと迫ったものの、海軍側も既に鎮圧の命令は出したが宇宙にいる全ての艦隊が命令を拒否しているのですぐに艦隊を動かすのは不可能、そしてQW連合軍に敵対しないと発表していると真っ向から空軍側と対決し、更に会議は熱を帯びたものとなっていった。そして遂にというかまたもや空軍の参謀がキレて海軍の参謀に発砲し、それに応戦した海軍対空軍対それを止めようと参戦した陸軍の間で三つ巴の争乱となってしまった。そしてまたもや木原元帥、そして遂にブチ切れたグリシネ国王により争乱は鎮められた。その後の会議の結果、海軍がどうしてもやらないなら自分達でやるとベータに配備されている空軍宇宙艦隊を使って鎮圧を敢行する事となった・・・。

同時期「フィフス・ルナ」の近辺において哨戒を行っていた厚木艦隊の装甲巡洋艦「アナポリス」は接近する所属不明の艦隊を発見し接触を試みていた。発光信号により連絡を取った所オルキスの残存部隊である事が判明し、「アナポリス」はオルキス艦隊の旗艦である最新鋭高速戦艦「ホンゴウ」に横付けし、事情聴取及び確認のため艦長含む複数の将校が「ホンゴウ」へ移乗する事になった。移乗する前にも一同は「ホンゴウ」の流れるような流麗で美しい船体と青色の塗装に見惚れていたが、移乗後にも驚かされていた。内装や装置は高度な技術がちりばめられ局地的には「紀伊」を上回っているようだった。そして通された部屋で司令官のマクベイ中将と会談し、これまでのゲリラ戦の内容や弾薬、食料等の不足によりこの宙域まで退避してきた事を知った。そしてマクベイ中将はこちらに寄港できる港と補給を要請してきていた。その事でこちら側もマクベイ中将に今までの経緯やグリシネ本国の情勢を話し、それをふまえて港はあるが、今のところ弾薬、食料の補給は最低限だと伝えた所マクベイ中将は快く了承し、ひとまず「フィフス・ルナ」にある、設営途上の拠点まで向かう事になった。

そのすぐ後ベータ軍港から2つの艦隊が出撃した。宇宙に配備されて間もない空軍直轄第6、第7艦隊である。彼らは空軍司令部からの強烈な要請を受け出撃したが、司令官である橋本少将は乗り気ではなかった。錬度不足で統制は低く、兵員の質もいいものでは無かった。そして艦隊の航空戦力である計180機あまりの戦闘機隊もミサイル戦に慣れたパイロットばかりのため機銃を主に扱う戦闘機に不慣れという欠点もあり、こうして多くの不安要素を抱えたまま空軍直轄艦隊は初めての戦闘に向けて出撃していった・・・。

それを松井元帥の情報で察知した厚木准将はすぐさま迎撃のため全艦艇の出撃を命令、そして敵に航空戦力が多数含まれている事も松井元帥から知らされていたため松井元帥に航空支援を要請。それを受け松井元帥はベータに配備されている海軍第762航空隊及び陸軍飛行第361戦隊に厚木艦隊の援護に向かうよう要請。要請を受けた両飛行隊は直ちに出撃準備を整えていった・・・。

「フィフス・ルナ」に寄港していたオルキス艦隊にもその情報は伝わっており、厚木准将はマクベイ中将へ退避するように伝えたが、最低限ではあるが、補給をしてもらい更に寄港して乗員の休息も取らせてもらった恩があるマクベイ中将及びオルキス艦隊の将兵は、自分達も戦列に加わると言ってきた。それを受けて厚木准将とマクベイ中将はいくつか確認をとった後、オルキス艦隊の参戦を認め、それぞれ別個で行動を取る事になった。
出撃した厚木艦隊は追撃してきた空軍直轄艦隊を迎え撃つように展開、またオルキス艦隊は開戦後、その高速力と攻撃力を生かして敵を側面から攻撃するため、一度戦闘域を離れていった。逃亡ではないか?と疑う声もでたが厚木准将や三川中将はマクベイ中将を信じてそのまま作戦を遂行する事とした。

そして追撃してきた空軍直轄艦隊が「フィフス・ルナ」沖に現れ、両艦隊はそれぞれ単縦陣で向かいあった。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:第七十五話設定中編2
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:22 -
  
戦闘開始

先に動いたのはグリシネ空軍であった。まず二列単縦陣の先頭を行く「おうみ」、「あさひ」からそれぞれ「ライズナ」、「バージニア」へ80cm大型レーザー砲が発射された。しかしこの砲撃は厚木、三川両司令官と、乗員の卓越した技量により回避された。
その後先頭艦を中心とした砲撃の応酬が続くなか、両艦隊は単縦陣のまま近づいていったが、厚木艦隊が回頭し、グリシネ艦隊も同方向へ回頭したことにより、同航戦へと突入した。

当初は射程距離に優れるグリシネ艦隊が一方的に砲撃していたが、ここに錬度の低さが如実に現れ未だ厚木艦隊艦艇への命中弾はゼロだった。そして同航戦へと移行してからは厚木艦隊艦艇の砲撃が次々とグリシネ艦隊の大型艦艇に命中し始めた。厚木艦隊の砲撃が大型艦艇へと集中したのは航空機搭載艦を少しでも減らし、次に控える日本戦車軍団の航空攻撃を安易せしめるためである。そしてあさま型重巡洋艦2隻が僅差で厚木艦隊第2群(要は三川中将が指揮する第5艦隊)の戦艦群によって撃沈され、遂にグリシネ空軍艦隊に初の沈没艦が発生した。しかし、厚木艦隊側も沈没艦こそ無いものの、複数の艦艇が大なり小なりの被害を受けていた。ここで貴重な戦力を失う訳にはいかないと思った厚木准将は一度後退する事も考えていた。しかしここで「ホンゴウ」から通信が入り、これより敵艦隊に突入するとの事だった。オルキス艦隊の到着である。


被害こそこちらの方が大きいものの少しずつ叛乱艦隊を押して来ていたグリシネ空軍艦隊であったが、艦隊の将兵達の高まり始めた士気は「おうみ」の艦橋に入った見張り兵の言葉により、もろくも崩れ去る事となった。
橋本少将は所属不明艦隊報告があった方角、叛乱艦隊とは反対舷の方向に視線を向け―――――驚いた。何故なら自分の艦隊よりも遥かに高速で迫ってきていたのだ。20ktという自艦隊速度としても明らかに60kt以上は出ている。それが猛烈な勢いで自艦隊に迫ってくるのだ。艦隊の多くの将兵は大いに混乱していたが、橋本少将は迅速に速力で対抗できる艦隊の水雷戦隊に迎撃を命じた。折角叛乱艦隊に勝てそうな状況で艦隊を2分する事は得策ではないが、見知らぬ、それも猛烈な速度で迫ってくる艦隊に自艦隊に突入されるよりはましだと判断したからだ。

70ktという高速で突き進むオルキス艦隊(通常は40ktが最高だが、機関を戦闘可能な状態を保ったまま星間飛行状態にする事で、短時間だが70ktという高速を出す事ができる。実際はもっと出せるが。)旗艦「ホンゴウ」のマクベイ中将は迎撃艦隊が出てきた事を報告で聞き、速度を落とし迎撃艦隊と戦闘する事を選択。20隻の敵第6艦隊水雷戦隊と相対した。こちらは「ホンゴウ」を含め僅か7隻。数では圧倒的に不利だが伊達に修羅場を何度もくぐって来たわけではなく兵達の士気は依然最高であった。

そして双方の間で砲雷撃戦が始まった。高速水雷戦重視で設計されているグリシネ空軍艦艇であったが、やはりそれを使う兵の質は低く、次々と主砲や魚雷を発射するも、厚木艦隊をも上回る錬度と圧倒的な高性能を誇るオルキス艦隊の前にことごとく回避されてしまっていた。そうこうしている内に水雷戦隊旗艦であるつしま型2隻に、「ホンゴウ」エネルギア級戦艦「シラカミ」、ボルドー級装甲巡洋艦「アカツキ」の集中砲火が始まった。そして内1隻は「ホンゴウ」の主砲弾数発が命中し、その後貫通力・速射性に優れる102mmレールガンが多数命中し火の海に包まれた後、弾薬庫に引火し爆沈。もう1隻も3隻の集中砲火を受けあえなく撃沈された。これを受け残存した駆逐艦隊の士気・統率力は大幅に失われた。

その後オルキス艦隊と共同してグリシネ空軍艦隊を挟撃し、形成逆転となった厚木艦隊であるが、厚木准将は時計を見てそろそろ時間だ、とつぶやき艦隊を後退させるように指示した。オルキス艦隊にも同様に連絡を入れた。作戦第3段階航空支援の始まりである。

後退している両艦隊を見て怪訝に思った橋本少将だが、上空を監視していた兵士によって、敵機編隊発見の報がなされた事により叛乱艦隊の意図が判明した。しかし叛乱艦隊の航空戦力は僅かであるはずだと思ったが、大方日戦軍団がバックにいるんだろうと予想した。そしてその予想は、見張り兵の機種報告によって的中し、橋本中将は各艦に急ぎ迎撃機の発進を命じた。

日戦軍団の爆撃編成は対艦任務という事で雷撃機が多く、その数は全攻撃機48機中雷撃が30、爆撃が18であった。そしてその周囲を守る護衛戦闘機は陸海軍合わせて60。敵機総数は180あまりという事で護衛能力に大いに不安が残ったがそれまでに厚木艦隊が戦闘機搭載艦を減らすという事で出撃する事となった。
そして日戦軍団陸軍飛行第361戦隊では戦死した古田少佐に代わり、藤岡少佐(隊長就任により昇進)が勤める事になり、これが就任後の初任務であった。古田少佐に負けないようにと愛機のコクピットに古田少佐と写った写真を貼り付けて出撃していった。

そして戦闘区域に突入。誤爆を防ぐために厚木・オルキス両艦隊艦艇に味方である事を示す印が至る所に掲げられていたので間違う事なく敵艦隊を発見する事が出来た。そして発見すると同時に前方から編隊がこちらに向かって来る。グリシネ空軍の戦闘機隊であった。
そして空中戦が始まり、味方戦闘機隊が敵戦闘機隊へ突入。攻撃隊は降下、攻撃準備に入った。

最初の突入を他の僚機に任せ、藤岡少佐が率いる鍾馗隊3機は上空から敵機の状況を把握していた。敵機の数は大体90機程。総数の半分程となっていたが、それは厚木艦隊がきちんと仕事をしたという事だと思った。そして機種はプロトン海軍から供与されたF7C及びF4Bであった。どちらも複葉機であり機動性が高いが一撃離脱重視の藤岡鍾馗隊から見ればカモでしか無かった。そして一通り把握した後藤岡鍾馗隊は上空から突入、元々機銃戦に慣れていないグリシネ空軍の迎撃戦闘機隊は歴戦の猛者ばかりである日戦軍団の護衛戦闘機隊によってとても攻撃隊の攻撃など出来ない程に混乱していた。
当の藤岡少佐も一撃離脱戦法に徹した戦い方でグリシネ空軍機を蹴散らしていった・・・。

敵艦隊に辿り着いた攻撃隊は敵艦隊の陣形が対艦隊戦時の二列単縦陣を取っているためこれを好機として、左右両舷方向から同時攻撃を掛ける事とした。そして攻撃位置に付くと一斉に攻撃開始。その間も敵艦隊からの鮮烈な対空砲火に見舞われたが錬度の低さここに極まれりといった感じで1機が落とされただけに留まった。そして行われた爆弾と魚雷の波状攻撃により重巡2隻、駆逐艦3隻が沈没、他複数の艦が損傷を受けるという被害を被った。「おうみ」も例外ではなく、次々と飛来する敵攻撃機の爆弾、魚雷をよけ続けたが、遂に肉薄した3機の九六式陸攻の放った魚雷3本を右舷に喰らい更に九五式陸攻が放った魚雷2本、500kg爆弾数発を被弾し中破した。(「あさひ」も集中攻撃が行われ魚雷4本、爆弾9発を喰らい損傷した)

敵艦隊の士気が下がっていた事、錬度が低かった事、対空陣形を取っていなかった事等の事象が重なり攻撃隊の被害は被撃墜3機、損傷十数機と微々たる物であった。

そして護衛の戦闘機隊も敵迎撃戦闘機隊に勝利を収め、推定40機以上を撃墜との報告がもたらされた。特に藤岡隊は全体で9機、藤岡少佐だけで4機の撃墜を報告した。

敵艦隊に大きな損害を与えた日戦軍団航空隊が撤退した後、混乱する敵艦隊に対して厚木・オルキス両艦隊は作戦の最終段階に入った。再び射程圏内まで左右から接近。混乱し、乱れた敵艦隊に対して左右から砲撃を浴びせかけた。
厚木艦隊第2群の前弩級戦艦8隻が敵艦隊のさがみ型戦艦2隻に集中砲火を浴びせる。さがみ型戦艦は新型の超弩級戦艦であるが、統制を失った上に距離1000mという近距離まで接近されて前弩級戦艦の強みである近距離での主砲・副砲・その他備砲の一斉射撃を受けてはさすがのさがみ型でも溜まったものではない。主砲や機銃で反撃を試みるものの統制の取れた8隻相手には無駄な努力に過ぎず遂に沈黙、2隻とも爆沈した。

そのころ厚木准将座乗の駆逐艦「ライズナ」旗下の駆逐艦7隻を引きつれ敵艦隊に高速で突入、至近距離から一斉に魚雷を放った。大量の宇宙魚雷は敵艦隊に降り注ぎ更に混乱を煽った。

オルキス艦隊も反対側から戦艦・装甲巡洋艦3隻による一斉射撃を炎上する「おうみ」、「あさひ」に続けており、既に「ホンゴウ」が放った16インチ光学弾の機関部への直撃により「あさひ」は停止、完全に沈黙した。続けて「おうみ」に砲撃が集中したが、「おうみ」側も必死に反撃し数発の主砲弾を「シラカミ」「アカツキ」に命中させていた。

その後数十分の砲撃戦が続き、遂にグリシネ空軍艦隊から逃亡艦が相次ぎ空軍艦隊は完全に崩壊、橋本少将が座乗する戦艦「おうみ」も乱戦の末に大破炎上、周囲を包囲された。

艦橋では空軍司令部から派遣されてきた参謀数両が未だに無謀な抗戦論をぶち上げていた。それを聞いていた橋本少将はそれを無視し通信兵に降伏の意図を伝えるように伝えた。それを聞いた参謀達は橋本少将に詰め寄ったが、橋本少将に一喝され、更に衛兵によって逮捕されるという事態にまで発展していた。

「おうみ」の降伏を受諾した厚木・オルキス連合艦隊は降伏を受け入れた戦艦「おうみ」、「あさひ」他数隻の艦艇を引き連れて「フィフス・ルナ」へ帰還した。そして帰還後橋本少将の口から直に残存艦隊は厚木艦隊に帰順するという事が伝えられ縄につかれた参謀達が引き渡される事となった。厚木准将を捕まえに来た参謀達が逆に厚木准将に捕まるという滑稽なニュースはすぐに連合国や本国に伝わり、厚木准将の名声を大いに上げ、逆にグリシネ空軍の威信を大いに下げる事となった・・・。


所変わってベータ沖。日本戦車軍団第4機動艦隊旗艦である「天城」は9隻の護衛艦を引き連れてベータ沖にて航空訓練を行っていた。周囲は厳重な対潜警戒状態にあったが、それを遠目から監視する1隻の潜宙艦がいた。グリシア帝国海軍潜宙艦「バリッラ」である。「バリッラ」は先の戦いの後僚艦である「アントニオ・シエサ」と別れ、単独行動を取っていた所、この機動部隊を発見したのである。この獲物を逃すまいと追跡を始め今に至る。幸い敵は気づいた様子も無く航空機を発艦させ訓練を行っているようであった。そして訓練を終え艦載機を回収した後、こちらに横腹を向けるという絶好のチャンスが訪れた。艦長のイマノフ中佐はこのチャンスを逃す事無く、艦首魚雷発射管から4本の宇宙魚雷を発射、そして急速反転後時間差で更に艦尾魚雷発射管から2本の計6本の魚雷を「天城」に向けて放った。
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Re:第七十五話設定中編3
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:23 -
  
第一報は「天城」を護衛する駆逐艦からだった。雷跡視認の報を受け、「天城」は元山少将及び艦長の命により急速回頭を行ったが時既に遅し。3本の宇宙魚雷が右舷に命中、右舷から爆発と黒煙、炎が噴き上げた。元山少将は直ちに消化復旧作業を命じ、兵が配置に付こうとした時更に右舷で爆発が起こった。時間差で発射された魚雷の内1本が命中したためである。運悪く機関部近くに命中し、機関に重大なダメージを負った。そして残った2本は直進し、内1本が外周に位置していた青葉型重巡洋艦「加古」の右舷中央に命中、艦からは炎が上がった。

これを受け護衛艦艇は「バリッラ」を探知、猛烈な爆雷攻撃を行ったがあえなく逃すという失態を演じている。

訓練を終え、仲間達と格納庫内で雑談をしていた京城大佐は突然の爆発音と振動で仲間もろともバランスを崩し倒れた。そして一早く起き上がると状況を確認、自らも消化作業に加担するため新竹大尉と数両の仲間と共に格納庫を飛び出した。
艦の右舷側は火の海であり機関も停止、艦は完全に停止したが「天城」の乗員達は諦める事無く艦を必死に救おうと消化作業を続けていた。艦は右に傾斜し乗員も多数が死傷していたが彼らは諦めなかった。京城大佐も仲間と共に航空機弾薬庫に火が回らないように奮闘していた・・・。


そして半日という時が過ぎ、遂に艦の状態は峠を越え回復に向かい始めた。火災も小康状態となり、暫くして完全に消し止められた。その代わり多大な車的被害が出たが。
しかし機関は未だ復旧せず、艦隊の中で無傷かつ一番大きい青葉型重巡洋艦「奥入瀬」がベータまで曳航する事となった。ちなみにもう1隻の被弾艦「加古」は自力航行が出来たため自力でベータまで向かう事となり、低速であるが艦隊はベータに向かって進み始めた。

ベータに到着し仕事を始めていた松井元帥もこの報には驚き一時は「天城」の放棄、自沈も考えたが、消化復旧の報を受けほっと胸を撫で下ろしたという・・・。


戦闘に勝利し、「フィフス・ルナ」へと帰還した後、厚木准将及び三川中将、そして空軍艦隊指揮官の橋本少将は連合各国へ向けてグリシネからの離脱の旨を伝える声明を発表し、未来のグリシネ軍と、王政復古、空軍支配廃絶を目指し、名前を「神聖グリシネ王国軍」と称する事とした。そして各地に展開するグリシネ国軍部隊へ賛同する部隊は「フィフス・ルナ」まで来るようにと付け加えた。ちなみにオルキス艦隊は母星奪還まで義勇軍として「神聖グリシネ王国軍」に加わる事となった。この事は空軍司令部を震撼させ、後の空軍支配廃絶、王政復古の先駆けとなっていく・・・。


数日後、セイロン基地から大規模な艦隊が発進した。日本軍グリシネ解放部隊である。この時日本軍の目的はグリシネ攻略では無く寧ろグリシネ解放を目的としたものであった(大日本帝国では既にグリシネを自分達のルーツとなった国と認識しており、天皇、そして大本営直々の命令によりグリシネを空軍の支配から解放、解放後外惑星連合軍から離反、QW連合軍に帰順する事となり、侵攻と共にそれを極秘に連合各国へと伝える。)。これは後に戦争を引っくり返す大事件となる。
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Re:第七十五話設定後編
 ダークスピリッツ  - 2009/8/30 0:20 -
  
戦闘結果

厚木叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団

叛乱艦隊

元グリシネ国第3巡洋艦隊(司令厚木准将車種五式中戦車)
旗艦レイスト級駆逐艦「ライズナ」小破
ピッツバーグ級新鋭装甲巡洋艦1隻(アナポリス)中破
ロチェスター級装甲巡洋艦3隻損傷
シカゴ級防護巡洋艦4隻損傷
レイスト級駆逐艦2隻損傷、1隻無傷
ベインブリッジ級駆逐艦3隻損傷、1隻無傷
残存16隻 航空機4機(全て偵察機)

元グリシネ国第5主力艦隊(司令三川中将車種九七式中戦車)
旗艦イリノイ級戦艦「バージニア」中破
イリノイ級戦艦1隻損傷
インディアナ級戦艦4隻損傷、2隻無傷
ロチェスター級装甲巡洋艦4隻損傷
ボストン級装甲巡洋艦4隻損傷
シカゴ級防護巡洋艦1隻損傷
ベインブリッジ級駆逐艦1隻沈没、7隻損傷
残存24隻 航空機なし

オルキス軍ゲリラ艦隊

オルキス統合軍第7守備艦隊(司令マクベイ中将車種M2中戦車)
旗艦エルガウィン級最新鋭高速戦艦「ホンゴウ」小破
エネルギア級最新鋭戦艦1隻損傷
ボルドー級最新鋭装甲巡洋艦1隻損傷
タルウェク級最新鋭駆逐艦3隻損傷、1隻無傷
残存7隻 航空機31機(ほぼ戦闘機)

日本戦車軍団支援部隊

日本戦車軍団陸軍飛行第361戦隊(隊長藤岡少佐車種三式中戦車)
九五式戦闘機・・・28機
九七式戦闘機・・・3機
二式単座戦闘機「鍾馗」・・・3機(隊長機含む)
残存34機

日本戦車軍団海軍第762航空隊(司令柴田少佐車種九五式軽戦車)
爆撃・雷撃
九五式陸上攻撃機・・・34機
九六式陸上攻撃機・・・11機
護衛
九五式艦上戦闘機・・・23機
残存68機(戦闘機23、攻撃機45)

叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団残存戦力計 
艦艇47隻 航空機133機(戦闘機88、攻撃機45) 損傷艦、機超多数

グリシネ国軍(空軍)

グリシネ国空軍第6艦隊(司令橋本少将車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「おうみ」大破炎上降伏
さがみ型戦艦1隻沈没
あさま型重巡洋艦3隻沈没、3隻損傷
つしま型軽巡洋艦2隻沈没
やまかぜ型駆逐艦12隻沈没、6隻損傷
残存10隻 航空機52機(偵察機12、戦闘機40機)

グリシネ国空軍第7艦隊(司令未定 車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「あさひ」大破炎上降伏
さがみ型戦艦1隻沈没
あさま型重巡洋艦4隻沈没、2隻損傷
つしま型軽巡洋艦1隻沈没、1隻損傷
やまかぜ型駆逐艦9隻沈没、9隻損傷
残存13隻 航空機34機(偵察機18、戦闘機16)

グリシネ国軍残存戦力計23隻 航空機86機(偵察機30、戦闘機56)


ベータ基地近辺

日本戦車軍団

日本戦車軍団第4機動艦隊一部(司令元山少将車種八九式中戦車)
旗艦:赤城型正規空母「天城」大破炎上、消化曳航
青葉型重巡洋艦1隻損傷、1隻無傷
神風型駆逐艦7隻無傷
残存10隻 航空機111機(戦闘機46 雷爆撃機37 偵察機28)(※延焼廃棄)

グリシア帝国軍

グリシア帝国海軍通商破壊艦
バリッラ級最新鋭大型潜宙艦「バリッラ」小破
残存1隻 航空機なし
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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