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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第六十一話 松井一真 2006/11/11 0:12

   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十一話 松井一真 2006/11/11 18:00
   宇宙戦艦紀伊 第六十二話 松井一真 2006/11/19 0:29
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話 松井一真 2006/11/19 0:31
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話 松井一真 2006/11/19 0:33
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話 松井一真 2006/11/19 0:34
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話 ダークスピリッツ 2006/11/20 16:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話 松井一真 2006/11/20 18:29


Re:宇宙戦艦紀伊 第六十一話
 松井一真  - 2006/11/11 18:00 -
  
> 第六十一話お疲れ様ですここの所長編が続いてますね
はい。せっかく11月に入ったので長編で行ってみました
> 何故スパイを大日本帝国にしたかというと日戦軍団と同族な為分かりにくいかなと思ったからです。
> 後三式連絡機で追撃してますね。戦闘機でも良かったような気がしますが搭乗員に事情があるようですね。
> そして今回リゾニア軍を初登場させました。そろそろ出してもいいころでしたので^^;
> 更に今回はプロトン級を活躍させました。プロトン級は優秀な能力がありながらも全然活躍してなかったので・・・。
> 後シスター・レイの事ですがあれはトノス・メサイア両基地に配備されている予定です。
> 次の第六十二話ですが今まで出てなかった日戦軍団の艦隊を登場させます。
と言う事で、怪しい奴と言う事で今回新しく茅野二等兵曹(大日本帝国軍諜報部隊所属)を登場させました。名前の元ネタは某小説に登場する工作員の仮名だったりします。笠井兵長および河野大尉が登場しましたが、河野が搭乗した高速飛行船のデータがまだ出てなかったので投稿しておきます
> あと日戦軍団の艦隊と新型艦艇(空母・戦艦)が良く分からないのでもう一度書いてくれませんか?
了解、後で「日戦軍団の艦艇 戦艦・空母編」を投稿しておきます
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich075229.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 松井一真  - 2006/11/19 0:29 -
  
第六十二話完成。QQQQとQトルックを登場させてみました
第六十二話 超戦艦の最期
宇宙大戦初頭、あっさりと占領された基地、メサイア
他の宇宙基地と比べ、規模が大きかったため、大きな司令部が設けられている
この司令部において、日に日に力を増していくキュワール連合軍宇宙艦艇への対策会議が行われていた
バルバロッサ元帥(ウルタンク帝国総司令官。車種:バルバロッサ(CCQ登場架空戦車))「・・・特に我が仇敵、松井元帥率いる日本戦車軍団の艦艇はとてつもなく厄介だ。ファルメル元帥、何かいい案が無いかね?」
ファルメル元帥(ウルタンク帝国宇宙艦隊総司令官。車種:ティーガーIIヘンシェル砲塔)「・・・それが、自分にもわからないんです。ほとんどの性能において、我々に勝っております」
バルバロッサ元帥「カルオスの熱田とやらがいなければ、我々の敗北は必至だったであろう。あのような名将を連れてきた、カルオス軍総司令部に感謝せねばな」
山崎元帥(QQQQ橋本派空軍総司令官)「そうですな。しかし彼の出身はどこなんでしょうかねぇ?」
庄田元帥(QQQQ橋本派陸軍総司令官。車種:M4A3シャーマン(T34ロケット砲搭載型))「ん?山崎も知らんのか。俺もだ。一体どこの奴なんだろうかな。口調からすりゃ、グリシネ系っぽいが、よりによって我らの英雄がグリシネ系じゃぁな・・・」
ライン元帥(QQQQ橋本派軍部総司令官。車種:JSU−152)「まさか、軍団じゃないだろうな?」
今回の会議には、彼ら橋本派幹部も参加している
まだまともな宇宙艦隊がそろっていないそうだが、航空機の性能に関しては凄まじい
バルバロッサ元帥「・・・まあいい、日戦軍団の新型艦に関してのデータも取れてるんだろうな?」
ファルメル元帥「はっ、確認できている中でも、もっとも強いのがこの『摂津』型戦艦です」

摂津型超弩級戦艦
全長:450m
武装:40cm四連装レーザー砲四基(上部二、下部二)
   40cm連装レーザー砲二基(上部二、下部二)
   長砲身10cm連装高角レーザー砲八十四基
   25mm三連装レーザー機銃六十基
   ミサイルVLS十六連装発射機四基六十四門
   対地ミサイル「震風」発射管一基
   艦載機十機(機首問わず)
補助兵装:不明(電磁防壁は確認済み)
解説:日本戦車軍団の誇る超弩級戦艦。長門型を拡大した船体に巨大な四連装レーザー砲を搭載する。その威力は旧式空母を一撃で撃沈するほどである。当然ながらAD兵器「震風」の発射機が搭載されている

バルバロッサ元帥「・・・これほどの戦艦がいるというのかね?」
ファルメル元帥「はい、最前線での目撃報告はありませんが・・・」
砲配置は、かつての「キング・ジョージV」を思わせる物であったが、その砲力は凄まじい。日戦軍団最新型の40cmレーザー砲はエネルギー再充填速度および、命中精度が高く、一斉射撃されれば勝ち目は無いのだ

しかし、最大の難点があった
高性能ゆえに、生産数が少ないことだ
カルオス軍士官「敵は少数精鋭を主点としています。大量生産した優秀な艦艇でかかれば、こちらが有利かと思われます」
バルバロッサ元帥「・・・思いつかなかったな。以前から少数精鋭に関しては言及されていたが・・・」
ファルメル元帥「ということは、決定ですな」
Uグリーン元帥(Qグリーン軍総司令官。車種;JS−2)「うむ。今度こそあの忌まわしい『紀伊』を沈めてくれる!」
ライン元帥「・・・しかし、本当に『紀伊』が来るんですか?」
Uグリーン元帥「分からんが、この『摂津』は『紀伊』に準ずる性能だからな。こいつを沈められれば『紀伊』の撃沈が容易であることが分かるはずだ」
庄田元帥「司令!『摂津』はあくまで的なんですか?!」
Uグリーン元帥「我々の目標はあくまで『紀伊』の撃沈だ!」
バルバロッサ元帥「待て、本当に『紀伊』が来るかどうか分からんのだぞ。いずれにせよ、敵艦艇を撃破するのが先決だ。戦艦を沈めても、残りに壊滅されては・・・」
モイゼ元帥(Qトルック帝国総司令官。車種:マウス)「日戦軍団は我が仇敵です!なんとしてでも撃破しなければ!」
バルバロッサ元帥「いずれにせよ、戦力の殲滅が最優先だな」
モイゼ元帥「・・・我々にも艦隊があれば・・・」
激論は続くが、既に結論は出ていた
「大多数の艦艇で撃破する」。これであった

カルオス帝国、航空母艦「ドロス」。ドロス級空母の一番艦で、今回のキュワール連合主力艦隊殲滅作戦の総旗艦である
通信兵「艦長、『ビストロイ』より入電です」
第四偵察艦隊の偵察駆逐艦「ビストロイ」からだ。今まで幾多もの基地に接近し、敵情を探ってきた武勲艦である
数日前に改装が施され、索敵範囲がさらに広がったらしい
通信兵「敵艦隊出現、作戦開始準備を開始されたし、以上です」
艦長「了解」
艦長の返答は短かった
そして、艦隊司令がすかさず命令する
艦隊司令「ランティス中将に通信を繋げ」
通信兵「了解!」
ランティス中将、彼はグンナ帝国第二艦隊司令である
出身地は不明だが、プロトン合衆国という噂もある
ランティス中将(車種:シルビアS14)(通信)「こちらグンナ帝国第二艦隊司令!」
艦隊司令「先ほど第四偵察艦隊から敵艦隊出現との情報が入った。貴艦隊は友軍艦隊と共に直ちに作戦に移れ!」
ランティス中将(通信)「了解!」
既に、カルオス軍第一特務艦隊が動き出していた
熱田のことだ、独断で行動を開始したのだろう
続いて、第一機動艦隊のマルコス少将だ
マルコス少将(車種:JS−2)(通信)「はっ!こちら第一機動艦隊!」
艦隊司令「敵艦隊が出現した。第二艦隊に続いて、作戦行動に移れ」
マルコス少将(通信)「了解!」
熱田中将(通信)「司令、敵艦隊がいつ行動を開始するか分からないので、我が艦隊は、敵艦隊の状況を探っておきます」
艦隊司令「君ならそうすると思った。分かった、頼むぞ」
そう言うと、艦隊司令は通信を切った

ライトウォーター司令部、ある書斎で、一両の90式戦車が、小説を読んでいた
松井元帥だ
松井元帥「・・・『アパッチ、すなわち、超大国の反抗勢力の名を持つ、AH−64こそが、打倒枢軸の形そのものであると。しかし、あえて言おう。国としてのありようを失い、語るべき未来の形も見えないこの国を守る者に、何の意味があるのか・・・』」
読んでいるのは「亡国のアパッチ」だ。ある作家がプロトン合衆国を舞台に書いた、超大作だ
度重なる戦勝で、国にはいかなる敵も進入しない。戦争が終わって何十年も経ち、平和が訪れた。他の国では、紛争がいくつも続いていて、そこに軍隊がいくつか派遣されていく
そして、国の中の者達は、未来をつかめずにいた
松井元帥「・・・難しい物だな。国というものも」
その小説は、ある陸軍将校が、AH−64数機で編成された航空隊で叛乱を起こし、制圧したザンブニール航空基地のミサイル発射機一基にBC兵器弾頭のミサイルを搭載、バチェリットに発射すると警告した、という内容である
松井元帥「・・・過激な国であるから、こんな本が出来たのだろうな・・・」
この書斎からは、軍港が一望できる
わざわざ、この場所を選んだのだ
ドアを開け、入ってくる士官がいた
彩帆中将と、鳴神中将だ
彩帆中将「司令、第七艦隊、出航準備完了しました!」
松井元帥「すまんな、『新高』の改装が完了しとらんのに、ライトウォーターへの出港命令を出してしまって」
そう、「新高」以下、本来の第七艦隊所属の数隻の新型艦は、改装のためパレンバンのドックにいるのだ
代わりに、何隻かの艦艇を派遣したわけだ
最近はようやく、日戦軍団も生産ラインを作ることが出来たのだ。駆逐艦の建造も早々としている
何かと、損害が多いのだ
鳴神中将「第四艦隊、出航準備完了しました」
松井元帥「・・・熱田も、戦闘に参加するだろうな」
彩帆中将「司令、まだ彼のことを?」
鳴神中将「・・・確かに、俺達の同期だからな。気になるところですが・・・」
松井元帥「・・・今の熱田は・・・熱田ではない・・・あの時、自分でこういったのにな・・・」
彩帆中将「司令、大丈夫です。自分は、いざとなれば『ニマスト』と刺し違えるつもりでいます」
松井元帥「できれば、生きて帰ってきてくれ。まあ、『ニマスト』と『摂津』が刺し違えて沈もうとも、君なら戻って来れるだろうがな」
彩帆中将「そうでしょうね」
鳴神中将「敵は物量で攻めて来るでしょう。しかし、そこを突破するのが、我々ですからね」
松井元帥「うむ。そろそろ出航時刻だから、話を終わろう。健闘を祈る!」
二両は敬礼を済ませ、書斎を出て行った
軍港には、一両のパンターIIがたたずんでいる
巡洋戦艦「マッケンゼンII」のアウグス少佐である
松井元帥「・・・シャルンホルスト級だったな・・・第三艦隊のメーヴェ准将も、久々の前線だったな・・・」
軍港
メーヴェ准将「おお、アウグス少佐か。どうした?」
アウグス少佐(車種:パンターII)「いえ、なんでもないんですが・・・」
メーヴェ准将「そうか、ならいいんだが」
アウグス少佐「・・・司令、『紀伊』が参戦しないということですが・・・」
メーヴェ准将「仕方ないだろう、松井元帥が負傷し、ティーガー元帥に至っては重傷だからな」
艦隊司令の松井元帥は負傷、書斎にて静養中、ティーガー元帥は重傷を負って軍事病院にいるのだ
スハーフェン中佐「第四艦隊と第七艦隊が支援にきてくれると聞きましたからな」
メーヴェ准将「第四艦隊の鳴神中将も、第七艦隊の彩帆中将も、歴戦の名将だからな。我々と同じだ」
アウグス少佐「しかし、第七艦隊旗艦『摂津』の性能は、未知数のはずでは・・・」
ゲオルグ大佐(第一巡洋艦隊司令。車種:パンターA型)「松井元帥がわざわざ指名して持ってきた戦艦だ。きっと高性能だろう」
メーヴェ准将「そろそろ、出航予定時刻だな。船に戻るぞ」
若き艦長、アウグス少佐は、どこか不安であった
多大な物量が相手で、「紀伊」無しで戦うのだ
まして、敵はあの松井元帥を苦戦させた、熱田中将であるのだ
図上演習でも模擬戦でも、ほとんどの確率で勝っていた熱田中将なのだ
メーヴェ准将「・・・たとえ熱田が相手であっても、俺達はできる限りのことをする」
ラングストン中佐(プロトン合衆国第八駆逐艦隊司令。車種:M26パーシング)「相手が『量』でかかってくるなら、こっちは乗組員の『質』でやるしかない、そうですよね?」
メーヴェ准将「そのとおりだ。よく分かったな」
ラングストン中佐「メーヴェ准将、今じゃそれが普通ですよ」
メーヴェ准将「そういうものか。さて、そろそろ行くか」
また、基地要員があわただしく動いている
その中の一両、短十二糎自走砲が、こちらに敬礼をした
確か、数日前に茅野とかいうスパイを追っかけた、笠井兵長だったか
敬礼で返し、旗艦である戦艦「ティルピッツII」に乗り込む
多数の兵士たちが敬礼をする
それに返しながら、艦橋へと進む
そして、メーヴェ准将と、艦隊参謀であるスハーフェン中佐は艦橋へ立った
メーヴェ准将「これより本艦隊は、敵艦隊を撃破し、ベータ近辺の制宙権を確保する!」
コピック中佐(通信)「全艦隊、出航を許可!」
ベルゲン中佐「了解、微速前進!」
メーヴェ准将「全艦、我に続け!」
そして、Qシュタイン連邦第三艦隊は、久々の戦場へと赴いた
そこは、かつて、松井元帥が戦友を、亡くしたはずの場所であった・・・
引用なし
パスワード
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 松井一真  - 2006/11/19 0:31 -
  
またも日戦軍団の新手登場。笠井再び
第六十二話 超戦艦の最期
眼下で、出航していく艦艇を眺める松井元帥は、ふと、一言呟いた
松井元帥「・・・熱田の二の舞には、なるなよ・・・」
ドアを開けて、一両の装甲車が入ってくる
富岡軍医大尉だ
富岡軍医大尉「松井元帥、また港を見ているんですか・・・」
松井元帥「・・・やはり、部下が心配でな・・・」
富岡軍医大尉「・・・熱田さんの話は、確かに残念でしたね・・・」
松井元帥「・・・・・・・そうだな。浦塩の奴から、あの報告を聞いた時には愕然としたからな・・・」
浦塩少佐、今はルナツー沖で哨戒活動を行っている、「伊−168」の艦長だ
松井元帥「・・・さて、今度はどうなることやら・・・」
富岡軍医大尉「・・・松井元帥、本当は、戦闘に参加したかったんですよね?」
松井元帥「・・・当たり前だ。まだ『紀伊』の戦闘能力を全て発揮したわけではない・・・」

それから数時間後、駆けつけてきた笠井から連絡が入った
笠井兵長「司令!戦艦『美濃』の本郷大佐から入電です!」
西島大佐(戦艦「美濃」艦長。車種:九七式指揮戦車)(通信)「こちら第七艦隊、戦艦『美濃』、敵艦隊多数を確認!」
データ照合の結果、以下の艦隊であった

グンナ帝国:第2主力艦隊(司令:ランティス中将 車種:シルビアS14)
旗艦:グンナIII級最新鋭巨大戦艦
ザクス級正規空母:2隻
グンナR級主力戦艦:7隻
デーベルンR級巡洋戦艦:8隻
カフカズ級最新鋭重巡洋艦:6隻
アドミラル・ヒッパーR級重巡洋艦:12隻
アプサラス級軽巡洋艦:8隻
ラファーダ級駆逐艦:16隻
計:60隻 航空機:398機

Qグリーン連邦:第1機動艦隊(司令:マルコス少将 車種:JS−2重戦車)
旗艦:ジブラルタル級大型空母「アッシリア」
ジブラルタル級大型空母:3隻
サラトガ級正規空母:6隻
アキーラ級中型空母:6隻
グリーンII級新鋭主力戦艦:8隻
グリーン級主力戦艦:14隻
キャンベラII級重巡洋艦:8隻
ザラ級重巡洋艦:8隻
ルイジ級新鋭軽巡洋艦:4隻
ザムス・ナーダ級駆逐艦:16隻
レオーネ級最新鋭駆逐艦:6隻
計:80隻 航空機:1804機

Qグリーン連邦:第2巡洋艦隊
旗艦:ザムス・ギリ級主力戦艦
ザムス・ギリ級主力戦艦:1隻
キャンベラII級重巡洋艦:8隻
ザラ級重巡洋艦:8隻
ルイジ級新鋭軽巡洋艦:6隻
カルロ・ミラベロ級駆逐艦:16隻
計:40隻 航空機:104機

カルオス帝国:第1特務艦隊(司令:熱田中将 車種:五式中戦車)
旗艦:グワダン級大型戦艦「ニマスト」
グワダン級大型戦艦「グワゾン」
グワジン級大型戦艦:4隻
ロンバルディア級最新鋭高速戦艦:4隻
ドゴス・ギア級主力戦艦:8隻
ミンスク級駆逐艦:18隻
計:36隻 航空機:860機

松井元帥「・・・四個艦隊か・・・我々の戦力は四個艦隊に加え駆逐艦隊二が含まれている。しかし・・・」
笠井兵長「しかし?」
松井元帥「艦船の『質』では、敵が勝っている・・・」
彩帆中将(通信)「敵は三個艦隊のようです。現在航空隊が発進しました」
松井元帥「まずは航空戦だな・・・」

上空では、物凄い激戦が繰り広げられていた
竹村大尉(第125航空隊隊員。車種:試製中戦車チニ)「よし、そのまま二機一組で攻撃を行う!」
前方に飛来する航空機は、とてつもなく多い
どこからこんなに引っ張り出してきたんだ
機種はG50の改良型と、MC200である
対して、こちらの第125航空隊主戦力は、零戦の五二型、五四型であった
竹村が搭乗しているのは新型艦上戦闘機、烈風であった
前方、飛来する敵G50を狙う
敵は果敢に格闘戦を挑んできた。しかし、烈風が相手では分が悪い
急旋回で、背後を取る
射撃開始、まずは一機を撃墜した
直後、上から、一気に急降下するG50を確認した
サッチウェーブなど、既に見切っている
急旋回で、まずは射線をかわす
続いて、急降下した敵機を負い、射撃開始
竹村大尉「よし、G50を二機撃墜!」
僚機からも、敵機撃墜の報告が入る
しかし、航空機の「量」の差は歴然であった
損害報告も次々と入る
苦戦は続いているようだ
MC200が五機、一斉に飛来する
その全ての銃撃をかわし、攻撃を開始した
一機、また一機と、次々と墜落するMC200
そして、五機全てを撃墜し、爆撃機の援護に向かった

第四艦隊旗艦、戦艦「常陸」では、ある男を待ちつづけている男がいた
鳴神であった
鳴神中将「まだなのか、熱田!」
眼前に見えるのはQグリーンの艦艇ばかりで、カルオスの軍艦の姿は無い
鳴神中将「貴様なら、貴様ならちゃんと正面からかかって来やがるだろうが!」
彼は、既にカルオス帝国特務艦隊が、この戦闘に参加することを知っていたのだ
艦橋の者達は唖然としてその状況を見ていた
プロトンの艦艇が、次々とQグリーン艦を撃沈していく
「常陸」も、後方からの援護で敵を撃沈する
何しろ、Qグリーン第二巡洋艦隊は、ザムス・ギリ級戦艦二を除けば、ほとんど巡洋艦と駆逐艦で編成されているのだ
長門型戦艦の敵ではない
上空では激しい戦いが続いている
その情景を見て、鳴神は叫んだ
鳴神中将「貴様ら、最低限打撃ぐらいは与えておけ!」

一方、第七艦隊旗艦、戦艦「摂津」では、凄まじい戦闘が行われていた
しかし、彩帆も、やはりカルオスの艦隊を待っていた
彩帆中将「・・・あいつめ、また姑息な手を使ってくるに違いない・・・」
熱田は、正面からの水雷戦と、航空機による攻撃を主体としていた
今の奴の艦隊には、航空機はほとんど無い。だとすれば、水雷戦か・・・
彩帆中将「・・・いや、今の奴には波動砲がある・・・」
上空では、凄まじい戦いが続いていた
損害報告と戦果報告が相次ぐ
彩帆中将「・・・これほどの戦闘となれば、熱田との一騎打ちは無理だろうな・・・」
艦橋から、その凄まじい光景を眺めながら、呟いた

前方に見えるのは空母艦隊らしい。あの中の一隻でも撃沈できれば、敵の航空能力は大幅に減るはずだ
メサイア戦以来、ほとんど戦闘を行うことが無かった名将、メーヴェ准将は、前方の艦隊の怪しさに気づいた
メーヴェ准将「・・・ライトウォーター基地からの報告では、敵は四個艦隊ではなかったか?」
スハーフェン中佐「あれ?そういえば・・・」
確かに、こちらは艦隊を二分させること無く、そのまま戦っている
正面の敵は三個艦隊。残る1つは・・・
メーヴェ准将「・・・おそらく、来るのは後だろうな。よし、空母各艦に通達、第二次攻撃隊を前方の敵機動艦隊に向けろ!」
かくして、各空母から航空機が再び発進した
しかし、何か後味が悪い
メーヴェ准将(・・・判断ミスだったか?)

やはり、それは判断ミスだったのだろうか
おびただしい数の航空機は、三個艦隊を狙い次々と攻撃を仕掛けていた
しかし、それを見るもう一つの艦隊があった
カルオス帝国特務艦隊だ
戦艦「ニマスト」の艦橋で指揮を執るのは、言うまでも無く、あの熱田中将だ
熱田中将「よし、各艦、波動砲砲撃はじめ!」
その指示と共に、十八隻の戦艦から、波動砲が放たれた

電探には、既にその姿が捉えられていた
彩帆中将「各艦、独自に回避運動を取れ!」
しかし、既に遅かった
数隻の船が、炎を上げて沈んでいく
だが、損害は軽微だ
彩帆中将「・・・まずい!このままでは・・・」
魚雷戦主体の熱田にしては珍しい、波動砲である
しかし、これは航空機の代わりであろう
彩帆中将「・・・小癪な・・・」
彩帆は、既に分かっていたのだ
波動砲の針路は、そのままQシュタイン連邦の艦隊を貫通する方向にあったのだ
グラーフ・ツェッペリン級空母一を含む、多数の艦艇が沈没した、との報告が入った
第七艦隊は壊滅しかかっていた
彩帆中将「熱田の野郎め・・・」
現在、二個艦隊の集中砲火を受け、第七艦隊は苦戦気味である
新高型重巡一が、九頭龍型軽巡一を引き連れて、戦艦「ニマスト」に肉薄している
新高型の砲撃が「ニマスト」に命中する
小破程度の損害は与えたようだ
しかし、「ニマスト」の反撃を受け、二隻は轟沈した
彩帆中将「・・・電磁防壁の効果が無いとは・・・」
その時、友軍の戦艦「ホルスタイン」より通信が入った
ゲオルグ大佐(通信)「我、第一巡洋艦隊。これより貴艦隊を援護する」
彩帆中将「・・・救援感謝する」
これで、ようやく互角となった
第六十二話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 松井一真  - 2006/11/19 0:33 -
  
松井元帥の後方指揮。そして「グワゾン」登場
第六十二話 超戦艦の最期
その報告を受け、鳴神は激怒した
鳴神中将「熱田!貴様らしくないじゃないか!」
接近して水雷戦、もしくは航空戦艦を用いた砲撃戦を行うのが、彼のやり方、鳴神はそう信じていた
しかし、一度は自分自身を葬った、波動砲集中砲火戦法を使っているではないか
松井元帥(通信)「・・・やはりな。あいつはもはや熱田では無いのだろう・・・」
鳴神中将「司令!」
松井元帥(通信)「・・・もう、奴に対する希望は無い。しかし、この戦闘の勝機はある!」
鳴神中将「はっ!」
松井元帥(通信)「先の攻撃で損傷を受けた、Qシュタイン連邦第三艦隊の支援に向かえ!」
鳴神中将「了解!」
松井元帥、久々の指揮である

上空では、苦戦が続いていた
敵機、La−7および、Mig−3は、精鋭飛行隊なら楽に撃ち落せる機体だ
しかし、編成直後から、まともに実戦が無かった各飛行隊では、苦戦は必至である
ベテランの竹村ですら、そう感じていたのだ
竹村大尉「・・・一体、どうすればいいんだ・・・」
飛行隊長、田川少佐は、全機に指示を出す
田川少佐(車種:九八式軽戦車)「各機、共に戦闘機に注意せよ!」
それが、最大限の指示であった

一方、メーヴェ准将は、敵空母に照準を向けるよう指示を出した
ベルゲン中佐「よし、波動砲発射用意!」
艦長のベルゲン中佐が叫ぶ
メーヴェ准将「これで、奴を沈める」
敵は大型空母、サラトガ級である
Qシュタイン兵士「発射用意良し!」
ベルゲン中佐「発射秒読み初め!10秒前・・・9、8、7、6・・・」
メーヴェ准将「5、4、3、2、1、0!」
ベルゲン中佐「撃てっ!」
閃光と共に、波動砲が放たれた
それから数秒後、前方の空母が爆発する
Qシュタイン兵士「命中!撃沈です!」
電探から、空母が消滅する
ベルゲン中佐「戦友たちの分だ!」
メーヴェ准将「・・・砲術長、お見事」
砲術長「はっ!」
メーヴェ准将、名とは裏腹に、冷静な士官である
スハーフェン中佐「あとは、カルオス艦隊ですな」
メーヴェ准将「そうだな。しかし、この状況では、まずいな・・・」

「摂津」の艦橋では凄まじい報告が行われていた
砲戦はわがほうが優位であるとのことだ
その時、一隻の戦艦が近づいてくる
グワダン級戦艦「ニマスト」である
彩帆中将「・・・どうやら、奴のお出ましのようだな・・・」
直後、敵艦が発砲を始めた
いや、それだけではない
魚雷まで発射を始めたのだ
日戦軍団兵士「敵艦、魚雷発射!」
彩帆中将「魚雷だと!?」
戦艦に魚雷とは、一体どういうことなのだろうか
確かに、我が軍も「筑波」型航空戦艦に魚雷艇を搭載しているが・・・
敵艦を中破に追い込むが、こちら側には物凄い爆発が起こった
電磁防壁の効果は、ほとんど無かった

「美濃」の艦橋要員たちは、その砲戦能力に唖然としていた
西島大佐「・・・なんてこった・・・」
空母を一撃で葬り去ると言われた、「摂津」型戦艦の砲撃ですら、まともに被害を与えられない
それは、ドレッドノートの竣工で、竣工すらしていないのに旧式の烙印を押された欧州の戦艦のようであった
西島大佐「・・・なんで、なんで『摂津』で倒せないんだ・・・」
「ニマスト」はグワダン級の三番艦。二番艦の艦名は「グワゾン」である
カルオスの特務艦隊に所属している、という情報があったのは、「グワゾン」と「ニマスト」の2隻である
前方から接近しつつあるのは「グワゾン」であろう
砲戦は、こちらが不利だ
西島大佐「・・・四連装砲だってあるんだぞ。なんで・・・」
すると、「マッケンゼンII」が接近してきた
アウグス少佐(通信)「我、Qシュタイン連邦所属、巡洋戦艦『マッケンゼンII』、これより貴艦を援護します!」
西島大佐「・・・救援感謝する。しかし・・・」
電探には、十隻の艦艇の反応が確認されていた
「ロンバルディア」以下四隻の高速戦艦と、ミンスク級駆逐艦六隻が接近していたのだ
西島大佐「不利な状況だ。十一隻に対し二隻では・・・」
アウグス少佐(通信)「日戦軍団の士官は、その最期まで諦めない。そうじゃないんですか?」
松井元帥が、幾度か司令室で漏らした言葉である
それから数分間、砲戦が続いた
ゲオルグ大佐(通信)「『ホルスタイン』以下七隻、これより支援にかかる!」
一隻の戦艦と、六隻の重巡が加わった
しかし、九隻対十一隻では、苦戦は必至である
西島大佐「ゲオルグ大佐!この状況では・・・」
ゲオルグ大佐(通信)「俺達も最期まで諦めない!我々が勝ってみせるのだ!」

一方、「摂津」の艦橋では、ようやく彩帆が立ち上がった
機関はほとんど動かなくなっていた
機関長(通信)「機関室がやられました!もうだめです!」
彩帆中将「・・・まずいな・・・」
見れば、「美濃」が、グワダン級戦艦「グワゾン」と砲戦を繰り広げていた
ほかには「マッケンゼンII」「ホルスタイン」などの姿がある
しかし、それは凄まじい爆炎で姿が見えなくなった
第二弾薬庫に被弾したのだ
再び、彼ら艦橋員は爆風に吹き飛ばされることとなった
彩帆中将「消火急げ!」
日戦軍団兵士「消火初め!」
そのとき、電探に反応があった
旗艦を示す旗のマークの船には、「BB HITACHI」と書かれていた
鳴神中将(通信)「彩帆!助けにきたぞ!」
第四艦隊が助けに来たのだ
なおも砲撃を続ける「グワゾン」に対し、第四艦隊が砲撃を始めた
第六十二話 続く
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 松井一真  - 2006/11/19 0:34 -
  
「マッケンゼンII」の最期。最後の最後に新手が出てきました
第六十二話 超戦艦の最期
砲戦は優位に立っていた
鳴神中将の第四艦隊の能力は凄まじい。長門型戦艦の猛威である
何しろ第四艦隊の中核を担う「常陸」と「相模」は、他の長門型をも超越する凄まじい装甲を持っているのだ
なんと「紀伊」型と同等である
西島大佐「このまま、『グワゾン』を撃沈する!」
すると、前方の戦艦が、不意にこちらに主砲を向けた
電探には「BB LOMBARDY」と書かれていた
「ロンバルディア」。つまり、敵の高速戦艦だ
西島大佐「・・・・・ここまでか・・・」

そのとき、艦長が出した決断は、凄まじいものであった
アウグス少佐「全速前進!囮となって、『美濃』を守る!」
機関長(通信)「えっ!?」
アウグス少佐「聞こえないのか?!全速前進だ!」
副長「艦長!このままでは・・・」
アウグス少佐「副長!俺達の『マッケンゼンII』はオンボロの巡洋戦艦だ。しかし、『美濃』は最新鋭、錬度も高い。ここで死なれるわけにはいかない!」
副長「しかし!」
アウグス少佐「諦めてたまるか!俺は、最期まで諦めない!」
航海長「・・・艦長、了解しました!」
副長「・・・航海長!」
アウグス少佐「・・・副長、そこまで言うなら、退艦希望車を募り、艦載艇で脱出してくれ」
副長「・・・艦長、それは余計です。私は、艦長についていくつもりです。他のものも、この船の沈没が確定するまで、残るつもりです」
アウグス少佐「・・・そうか・・・ならよい。全速前進!」
操舵手「・・・全速前進!」
皆の心は、一つだった
恩師の部下を、戦友を、そして国家を守る。それだけだった

そのとき、不意に「BB MACKENSENII」と書かれている船が速度を増した
電探長「艦長!『マッケンゼンII』が速力を上げました!」
西島大佐「何っ!?」
速度は、40Qktを超えた
そうとは知らず、「ロンバルディア」が発砲した
直後、物凄い閃光が、目の前に広がった
しかし、爆風は、無い
電探長「・・・『マッケンセンII』が・・・」
ゆっくり、傾斜しつつ、沈んでいく「マッケンゼンII」の姿が、そこにあった
甲板から、何両かが、内火艇へ飛び降りていく
艦橋から、何両もの兵士たちが、司令室を飛び出していく
しかし、一両のパンターIIが、何両かの将校と共に、こちらを見ながら敬礼をしている
西島大佐「・・・アウグス少佐・・・」

アウグス少佐「・・・未来は・・・託しました・・・」
アウグス少佐は、敬礼をしながら、そう呟いた
副長「・・・皆・・・出て行ってしまいましたね・・・」
敬礼をしながら、副長は言った
アウグス少佐「・・・『沈没が確定するまで』だからな。副長、もう出て行ってよいぞ」
副長「・・・いえ・・・このままいさせてください・・・」
アウグス少佐「・・・何も、君まで残ることはない・・・」
航海長「・・・自分は、退艦します!」
航海長が、艦橋を出て行った
どのみち、助かる可能性は低いのだろうが・・・
アウグス少佐「・・・艦長命令だ。君は退艦してくれ。これは俺の問題だ」
副長「・・・何を言っても、自分は残ります。航海長が、電探長が、通信長が、操舵員が出て行っても、私と艦長は、残るんです。死ぬのは、我々だけで充分です」
アウグス少佐「・・・君も、変わった奴だな」
副長「・・・最期の、最期まで・・・諦めませんから・・・」
そして、物凄い爆炎と爆風が、二両を包み込んだ
「マッケンゼンII」は、彼ら「死ぬことを決意した乗組員」達と共に、大爆発を起こした

西島大佐「・・・あいつら、俺たちに未来を託したんだ・・・」
傍らの内火艇がゆっくりと動き出していく
電探長「・・・艦長・・・・」
「BB MACKENSENII」の表示は、消えていた
電探には「BB LOMBARDY」と「BB MINO」が映っていた
西島大佐「・・・アウグス少佐・・・あの男は・・・最期まで諦めなかった・・・」
そのとき、Qグリーンの艦艇が、反転していくのが、電探越しに見えた
「CV ASSYRIA」の表示を筆頭に、さまざまな艦艇が、方向を転換していく
第一機動部隊旗艦「アッシリア」から、指示が出されたのだろう
いずれにせよ、「BB NIMAST」と「BB GWAZON」、「BB LOMBARDY」などの反応は、そのまま残るだろう
空母二を初め、多数の艦艇が、沈んだ
しかし、駆逐艦を、自慢の連装砲で撃沈。続いて、ドゴス・ギア級戦艦を、四連装砲で撃沈
他、友軍艦艇の戦果を含め、戦艦一、駆逐艦五を撃沈。あわせて戦艦二、駆逐艦六を撃沈した
松井元帥(通信)「・・・状況は聞いた。アウグス少佐は勇敢な男だ。しかし・・・何もあそこまですることは無かっただろうに・・・」
西島大佐「・・・司令、それが彼なりのけじめだったんですよ」
松井元帥(通信)「・・・そうか。後、暗号にて司令を送る」

暗号解読の結果は、以下のとおりであった
「発 ライトウォーター司令部 宛 ベータ制海権奪取作戦展開部隊 敵艦隊を壊滅させ撤退に追い込むも、被害は甚大。直ちに後退せよ」
彩帆中将「・・・相打ち、か・・・」
数隻の友軍艦に引かれた「摂津」の艦橋で、彩帆は呟いた
電探長「・・・また、攻撃を行う必要性がありそうですね」
彩帆中将「・・・だろうな・・・」
ゆっくりと、艦隊は後退を始めた

ライトウォーターに寄港し、多数の艦艇が修理されている
メーヴェ准将「・・・作戦は成功したが、損害も多かったな」
スハーフェン中佐「そうですな。しかし、これも戦闘が本格化したからでしょう」
ラングストン中佐「・・・あれ?彩帆中将はどこですか?」
メーヴェ准将「ああ、あそこだ」
彩帆は、「摂津」の近くで、基地要員たちの姿を見ていた
ラングストン中佐「・・・また、なんであんなところに・・・」
メーヴェ准将「・・・仕方ないんだろうな。彼もミスを犯したのだから・・・」
エバンス大佐「・・・そこの、岸壁にいるのは?」
ベルゲン中佐「『美濃』の西島大佐です」
エバンス大佐「・・・西島大佐か・・・」
ゲオルグ大佐「・・・誇れる部下を持ったものです」
メーヴェ准将「・・・ゲオルグ・・・」
スハーフェン中佐「・・・全く、すごい奴ですね・・・」
「美濃」でも火花が散り、溶接作業が行われている
西島は、岸壁に直立していた
西島大佐「・・・アウグス少佐・・・」
アウグス少佐の、最期の姿を、彼は忘れられなかった・・・
笠井兵長「・・・西島大佐」
基地通信員の、笠井兵長が近づいてきた
西島大佐「・・・笠井兵長?」
笠井兵長「・・・司令部に、戻りましょう。松井元帥が、待っておられます」
西島大佐「そうか。すぐに行かなければ」
西島は、岸壁から、司令部へと向かっていった
笠井兵長「・・・そういう、ものなんですね・・・戦場という物は・・・」
船山曹長(車種:特三式内火艇)「笠井!戻るぞ!」
通信班のベテラン、船山が叫ぶ
笠井兵長「はい!」
笠井も、司令部へと戻っていった
またも、ベータの戦闘は、活発化していくのであった
第六十二話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 ダークスピリッツ  - 2006/11/20 16:00 -
  
第六十二話お疲れ様です
今回は熱田艦隊&彩帆艦隊&鳴神艦隊主体で設定を書きました。
シャルンホルスト級の盾ははっきりいって思いつきです^^;(おい
といっても実際あるゲームで最新鋭空母の盾になって沈んだ巡洋艦を見ましたけど・・・。
あとそろそろQシュタインやプロトンの艦艇を新しくしなければいけませんね。話中でもシャルンホルスト級の事をアウグス中佐はオンボロの巡洋戦艦といっていますからね^^;時間が空いたら書こうと思います。
あと松井元帥が読んでいた「亡国のアパッチ」ですがあれ現実世界でいうと多分「亡国のイージス」の事ですよね
次の第六十三話からはまた地上戦が始まり、更にその後の話からはオルキス防衛戦も始まります。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十二話
 松井一真  - 2006/11/20 18:29 -
  
> 第六十二話お疲れ様です
> 今回は熱田艦隊&彩帆艦隊&鳴神艦隊主体で設定を書きました。
そういえば熱田VS鳴神はパレンバン戦以来ですね。彩帆に至っては初参戦ですし
> シャルンホルスト級の盾ははっきりいって思いつきです^^;(おい
> といっても実際あるゲームで最新鋭空母の盾になって沈んだ巡洋艦を見ましたけど・・・。
以前、ある小説で空母の盾となって沈んだ駆逐艦を見ました。史実ではレイテ沖での秋月がそれであると一時期呼ばれましたが、実際は魚雷の誘爆なんだそうで
> あとそろそろQシュタインやプロトンの艦艇を新しくしなければいけませんね。話中でもシャルンホルスト級の事をアウグス中佐はオンボロの巡洋戦艦といっていますからね^^;時間が空いたら書こうと思います。
ちなみにサブタイトルの「超戦艦」と言うのは、竣工当初は超戦艦でも、いまやオンボロ巡戦、という意味でつけました。あえて「紀伊」と見せかけてこいつでした、ってことで
ちなみに、アウグスの階級は「少佐」です。
> あと松井元帥が読んでいた「亡国のアパッチ」ですがあれ現実世界でいうと多分「亡国のイージス」の事ですよね
はい、以前江素弐千さんがジョークでここに投稿した物を元ネタにしました
ちなみに、「亡国のイージス」が元ネタなのは他に茅野二等兵曹(原作では北朝鮮工作員が偽名として「茅野」の名を使用していた)もそれだったりします
> 次の第六十三話からはまた地上戦が始まり、更にその後の話からはオルキス防衛戦も始まります。
第五十六話から始まったベータ陸戦(第五十一話からベータを主軸とした話が始まっているが、陸戦が始まるのは第五十六話から)ですが、まだまだ終わりは見えなさそうです
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