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第42話。ちなみに敷島はディーゼルで動きます
第四十二話 核装甲列車を爆破せよ!(前編)
敷島型装甲列車は大成功で、QシュタインはQタンク大陸防衛のために一気に50編成に増やした(当然名付け方も同じく、後ろに「島」が付く)
その開発を行なった日本戦車軍団は、新たな防衛装甲列車を製造していた
それは、CQ暦222年、制式採用されるも、日本戦車軍団結成(CQ暦233年。案外新しい)まで試作以外誰も作らなかった「二式装甲列車」だった
これに、新型列車砲を連結し、Qトルック攻撃に利用することになっていた
何しろ20年は前に制式採用された代物のため、電源車などの方式が旧型になっている
チハ大佐「考えてみれば、これは装甲列車が重要であることを知らせた超兵器なのに、誰も生産しなかったのは妙だな」
チリ元帥「開発したのも、当時我々が所属していたグリシネ開発課だし・・・」
チト元帥「やはり、グリシネは小国ですからな・・・」
チハ大佐「大変です!」
チリ元帥「何だ!」
チハ大佐「高杉軍の『A307装甲列車』が、チョロ〜ン軍によって盗まれました!」
チリ元帥「何!」
チハ大佐「チョロ〜ンは、それをQトルックに輸出し、グリシネ攻撃に利用させるそうです!」
チリ元帥「そんなことになったら国(グリシネ)は大変なことになる!」
チト元帥「A307は水爆をも装備している最強走行列車です!」
チリ元帥「T−35総統閣下に打電せよ!」
Qシュタイン帝国 チョベリング市街地 総統官邸(え?)
T35「何!チョロ〜ンが高杉の装甲列車を盗んだ!?」
九五式大尉「はい、盗まれたのは『A307核装甲列車』で、これは一撃で国一つを爆破できる、超強力装甲列車なんです!」
T35「そんなものがチョロ〜ンの手に渡ったとは!」
九五式大尉「更に奴らはQトルックに今日輸出し、明日グリシネ爆破に利用するようです!」
T35「グリシネはわが国Qシュタイン、そして隣国Qタンク、更に離れたQターレットと国交があるんだぞ!そんな国がやられたら大惨事だ!」
九五式大尉「元々我々もグリシネの部隊ですので大変です!」
T35「わかった、今通信を切る!」
ピッ
T35「マウス!すぐに敷島型装甲列車をグリシネ方面に送り出せ!」
マウス「了解!」
日本戦車軍団工廠
チーン(ダイヤル式電話なのでこの音がなる)
九五式大尉「Qシュタインは敷島をグリシネに派遣するようです!」
チハ大佐「分かった、すぐに二式・九四式(九四式装甲列車。実在します)・前衛(前衛装甲列車。これも実在)を出撃させるぞ!」
チョロ〜ン司令部
ジョロンバ軍曹「元帥閣下(帝国では元帥のことをこう言うようだ)、これが『A307』です」
スクッデ元帥「高杉軍は核爆弾を使うだけあって、これはかなり強いな」
ジョロンバ軍曹「これさえあれば、うっとうしいプロトンでも、なんとか軍団でも、何でも倒せます」
スクッデ元帥「何か言葉が固いな」
ジョロンバ軍曹「いや、そりゃこれを鹵獲できたのはかなりの戦果ですので」
スクッデ元帥「じゃあ、おまえ次はこれをQトルックに送れ」
ジョロンバ軍曹「どういうことです?」
スクッデ元帥「だから、これを参考にもう一編成作ってQトルックに送るんだ!」
ジョロンバ軍曹「分かりました」
ガチャ
バハエフェ中尉「何の話だったんですか?」
ジョロンバ軍曹「新型装甲列車を鹵獲しました!」
ドタグラ大佐「そりゃすごいぞ!まさかQグリーンが脅威に思っていたものが!」
ジョロンバ軍曹「敷島じゃなくて、A307なんですが」
ドタグラ大佐「そんなやつしらん!とにかく、強いんだな?!」
ジョロンバ軍曹「はい。敷島なんて、目じゃありません!」
ドーガボ大将「勝利は間違い無しだ!」
一週間後
チョロ〜ン技術兵「完成しました!」
スクッデ元帥「全く同じだ。この調子でどんどん作ってやれ!」
チョロ〜ン技術兵「それが、我々のところには核爆弾は無いので、驚異的なのはこの編成と、鹵獲した編成のみです」
スクッデ元帥「核爆弾はどこから持ってきた」
チョロ〜ン技術兵「原爆はウルタンクにわずかに残ってたので、水爆は実験的に数発ほど製造しました!」
スクッデ元帥「そうか。さすがにこんなところで司令官はいかん。大佐、鉄道車両を運転できる兵士を数台ほど呼べ!」
ドタグラ大佐「了解!」
数分後
ドタグラ大佐「これくらいです!」
スクッデ元帥「鹵獲した編成はこいつらがやる。後はジョロンバにこいつを運ばせろ」
ドタグラ大佐「ただ輸送艦まで操縦するだけじゃないですか」
スクッデ元帥「あいつに運ばせんとな」
数日後、ジョロンバ軍曹が輸送艦でQトルックまでA307(チョロ〜ン製)を輸送した
Qトルック司令部
ピゴチック少佐「皇帝閣下、味方からの新兵器です」
Qトルック皇帝「装甲列車か。武装は?」
ピゴチック少佐「ジョロンバ軍曹によりますと、原爆発射台5門、水爆発射台2門、88mm砲150門とのことです」
Qトルック皇帝「そうか。ピゴチック少佐、それを鉄道兵たちに渡して、それをそのままグリシネ攻撃に利用せよ!」
ピゴチック少佐「了解!」
グリシネ国
レラッフティ曹長「もし奴らの攻撃が成功してしまったら、我々グリシネ国民は全滅する!何としても装甲列車を爆破して、海に落とすんだ!」←海の中で核爆発させるようだ
ボルゾル元帥「我々には敷島がある!装甲列車には装甲列車だ!」
チリ元帥「各国の装甲列車を寄せ集めた鉄道防衛隊で、奴らの核装甲列車を落としてやるぞ!」
レラッフティ曹長\
ボルゾル元帥 >「全員、列車に搭乗せよ!」
チリ元帥――――/
こうして、全部で50万にも及ぶ装甲列車が、グリシネを発進した(レール多い)
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