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砲撃編。クルスク元帥達ってここしか出番がないんだよなぁ・・・
第93話 Qカラー内乱戦 砲撃編
さて、第一艦隊は・・・
モンタナ元帥「何!?第二艦隊撤退だと!?」
オハイオ元帥「はい、空母7隻、戦艦3隻、重巡洋艦5隻、軽巡洋艦5隻、駆逐艦30隻大破とのことです」
モンタナ元帥「あの辺には敵の艦隊はいなかったはずだろ」
オハイオ元帥「潜水艦の奇襲だそうです」
モンタナ元帥「潜水艦ごときにそんなにやられただと!?」
オハイオ元帥「例の『水中超兵器』です!」
モンタナ元帥「水中超兵器・・・」
オハイオ元帥「奴は海中をありえない速度で航行し、高威力の魚雷を敵艦に命中させるそうです!」
モンタナ元帥「高威力の魚雷だと!?」
オハイオ元帥「その艦を相手にフレッチャー大佐の第一駆逐艦隊とフライシャー少佐の第二駆逐艦隊が新型爆雷『ヘッジホッグ』を投下しましたが、敵大型潜に一発たまたま命中した以外の命中報告はありません!」
モンタナ元帥「大型潜?水中超兵器じゃないのか?」
オハイオ元帥「いえ、海大です」←海大:海軍大型潜水艦の略。伊−61型は海大四型
モンタナ元帥「海大か・・・で、最終的に駆逐艦30隻が大破、か・・・」
オハイオ元帥「そのようです」
モンタナ元帥「そろそろ砲戦距離だ。砲撃戦用意!前方の艦の仇を取れ!」
ボゴン!
戦艦「キング・ジョージV」艦橋
レイアード少将「敵の主力艦、か・・・」
フェアフィールド中佐「航空艦隊はどうなっているんでしょうか・・・」
ボゴーーーーーーーン!
フェアフィールド中佐「被弾しました!」
レイアード少将「この艦はウルタンクの船にやられるほど柔ではない。敵一番艦を狙え!」
ボゴン!
同じころ・・・
荒覇吐「チッ。敵艦が多すぎる」
天照「なんて数だ。クーゲルブリッツを何隻持ってるんだ!」
播磨「ただ、敵高速巡戦『ヴィルヴェルヴィンド』がいないだけ幸運か」
ギュイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーー!(ドリルの音)
ザバーーーーーーーー!
荒覇吐「敵艦一隻撃沈!」
天照「護衛艦艇も残っているが・・・航空支援も無いからな」
播磨「何しろ我々は航空攻撃に弱いからな・・・」
荒覇吐「しかし、司令部からの入電では、敵空母は確実に減っているとの事だ」
播磨「確か雷撃で駆逐艦30隻を仕留めたとか」
荒覇吐「しかも全艦沈んでいないのがすごいな」
ギュイイイイイイイイイイ!
ザバーーーーーーーーー!
氷山空母「ハバクック」艦橋
サザンプトン大佐「敵艦隊は1つ撤退したか・・・」
ポリフィーマス少佐「これで我々が相手にすべき敵は1つ、Qグリーンの艦隊ですね」
サザンプトン大佐「いや、Qトルックのようだな・・・」
電探手「電探に感あり!大型艦が多数!」
サザンプトン大佐「大型艦か・・・」
通信手「敵艦の通信を傍受!解読完了しました!『敵氷山空母に対し艦隊は攻撃を仕掛けろ。速力を生かせ』とあります!」
サザンプトン大佐「やはりな。『速力を生かせ』ということは高速艦。ヴィントシュトース級だな」
ポリフィーマス少佐「作戦開始時に軍団から入った新型艦かも知れません」
サザンプトン大佐「いずれにせよ、敵艦隊は近づいている。航空攻撃用意!艦載機発進!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ハバクック航空隊 発進
Qトルック海軍高速巡洋艦「クーゲルブリッツ」艦橋
オストバウ中将(クーゲルブリッツ艦長。車種:IV号対空戦車ヴィルヴェルヴィンド)「敵も超兵器のようだな。よし、両舷全速!」←両舷全速:大抵の軍艦は右舷、左舷で別々の機関が配置されている。もちろん右舷の機関出力を上げると左に曲がりやすくなり、左舷の機関出力を上げると右に曲がりやすくなる
オストバウは海軍きっての名将である。しかしラーテ政府を嫌っているためか、皇帝政府時代の中将以来全く昇進しない。この階級では提督でもいいのだろうが。何故クーゲルブリッツの艦長かといえば、すでに軍上層部の本命はシュトゥルムヴィンドのため、軍上層部にとっては旧式艦であるクーゲルブリッツに乗せたのである。シャルンホルストのイオゼトや、T−3070のスウィッグと同じ扱いである(というより、T−3070の乗員は全員反ラーテ政府派)
クルップ大佐(クーゲルブリッツ副長。車種:IV号対空戦車オストヴィンド)「両舷全速!」
クルップ大佐も反ラーテ政府派である。彼は彼で、あろうことかビッグウェイ戦での敗退ゆえ、降格処分されてしまったのである
クーゲルブリッツはそんな反ラーテ派をまとめて処分する「粛清艦」だったのである
もちろんこの艦隊はクーゲルブリッツだけではなく、多数の護衛艦がいる
クーゲルブリッツもさほど弱い艦ではない
しかし、ハバクックと対峙させようともなれば、やはり重巡洋艦。最高速力もシュトゥルムヴィンドには劣るため、あっさり撃沈されるのである
最初は十個艦隊ほどに分かれていたが、すでに荒覇吐隊との戦闘によりニビリア艦隊と交戦できたのはオストバウ隊のみであった
無謀な戦いである
このとき、Qカラー沖南方海域には、今まで戦地に現れたことの無い軍艦の姿があった・・・
グリーンアイランド艦隊である
GAは建造したばかりの戦艦「グリーン・マグナム」を初め、戦艦八、空母三、重巡十、軽巡十五、駆逐艦二十五の艦隊をQカラー近海に派遣したのである
もちろん、Qカラー政府軍支援のためである
戦艦「グリーン・マグナム」艦橋
クルスク元帥(GA艦隊司令長官。車種:T−34/85)「よし、Qグリーン艦隊をこの手で撃破してみせる!」
ウラル大佐(戦艦グリーンマグナム艦長。車種:T−34/76)「Qグリーン艦隊は小規模だそうです!楽勝ですね!」
ビンスク少佐(戦艦グリーンマグナム副長。車種:SU−85)「プロトン海軍より入電!『敵Qグリーン艦隊戦力、戦艦十、空母七、重巡十五、軽巡二十、駆逐艦三十』!」
クルスク元帥「ほう、増援か・・・」
ウラル大佐「Qグリーンは数で勝っています」
クルスク元帥「質ではこちらのほうが上か。ならば互角だな」
ビンスク少佐「敵艦隊接近!Qグリーンです!」
クルスク元帥「総員戦闘配置!」
ウラル大佐「総員戦闘配置!」
Qグリーン艦隊
レークス元帥(Qグリーン艦隊司令長官。車種:T−80U)「よし、空母は後方に退避、戦艦は全艦全速前進、重巡は十隻前進、軽巡は十隻前進、駆逐艦は十五隻前進、他は退避せよ!」
フルンゼ大佐(戦艦ソビエツキー・ソユーズ艦長。車種:T−72)「全速前進!」
Qグリーン艦隊は戦艦ソビエツキー・ソユーズ、戦艦ソビエツカヤ・ウクライナ、戦艦ソビエツカヤ・ペラルシア、戦艦ソビエツカヤ・ロシア、戦艦アルハンゲリスク、戦艦ペトロバフロフスク、戦艦ガングート、戦艦セバストーポリ、戦艦ミハイル・フルンゼ、戦艦ポルタワ、空母キエフ、空母ミンスク、空母ノヴォロシースク、空母バクー、空母アドミラル・クズネツォフ、空母ワリヤーグ、空母ロゼストヴィンスキーを初めとする大艦隊である
このうち7隻の空母はすべて最新鋭の武装が積み込まれていた。特にロゼストヴィンスキーは8.5cm高射砲を初め、大量の武装が積み込まれている。時には強襲揚陸艦にもなる
レークス元帥「空母艦隊は艦載機で敵艦隊を攻撃せよ!」
戦艦「グリーン・マグナム」艦橋
クルスク元帥「前方のはソビエツキー・ソユーズ級だな・・・」
ウラル大佐「よりによって最新鋭艦ですね・・・」
クルスク元帥「Qグリーンはソビエツキー・ソユーズ級とリベンジ級(アルハンゲリスク)を除いては旧式艦だからな。しかし逆に空母は全艦最新鋭だ」
ウラル大佐「錬度は低いそうですが」
クルスク元帥「Qグリーンは陸軍と国内の革命軍で手がいっぱいだからな」
ビンスク少佐「砲戦距離です!」
クルスク元帥「よし、撃て!」
ボゴン!
戦艦「ソビエツキー・ソユーズ」艦橋
フルンゼ大佐「敵弾、来ます!」
レークス元帥「回避!」
バシャーーーーン!
フルンゼ大佐「回避成功!」
レークス元帥「反撃だ!撃て!」
ボゴン!
戦艦「グリーン・マグナム」艦橋
クルスク元帥「回避されたか・・・」
ウラル大佐「回避運動はいいようですね」
クルスク元帥「第二射、撃て!」
ボゴン!
ウラル大佐「敵弾です!」
クルスク元帥「回避!」
バシャーーーン!
クルスク元帥「最初は双方ともに回避・・・そろそろ本格的な砲戦の始まりだ!」
ボゴーーーーーーーーン!
ウラル大佐「被弾しました!」
クルスク元帥「この艦は最新鋭だ!この程度ではやられんぞ!」
戦艦「ソビエツキー・ソユーズ」艦橋
ボゴーーーーーーーン!
レークス元帥「畜生!しかし敵にも打撃を与えることはできたな」
フルンゼ大佐「全艦砲戦距離内です!」
レークス元帥「よし、撃て!」
ボゴン!
そして撃ちあいは激化した
巡洋艦ヴォロシロフは魚雷と主砲で撃沈され、クラスヌイ・カフカズも続いた。ソビエツカヤ・ベラルシアは激しい撃ちあいの末沈没、空母艦隊も砲戦に巻き込まれ、ロゼストヴィンスキーとアドミラル・クズネツォフ、ミンスクを除いて全艦大破してしまった
その中でミンスクは損傷もなく、必死にミサイルと主砲をGA海軍の戦艦「グリーン・シー」にぶち込んでいた
レークス元帥「畜生、本艦隊も大打撃か・・・」
フルンゼ大佐「ウルタンク艦隊から入電!『本艦隊はこれより撤退する』!」
レークス元帥「何!?同盟軍を置いて逃げるだと!?」
フルンゼ大佐「すでに第二艦隊は撤退したとの事です」
レークス元帥「畜生!すでにQトルックと我々だけか!」
見張り員「チェルヴォナ・ウクライナ大破!」
レークス元帥「何!?」
見張り員「重巡タリン大破!」
戦艦「グリーン・マグナム」艦橋
クルスク元帥「敵もそろそろ退却だろう・・・」
ウラル大佐「何しろ激しいうち合いですからねぇ・・・」
ビンスク少佐「すでに敵は巡洋艦2隻と戦艦1隻を失っています」
ボゴーーーーーーン!
クルスク元帥「よし、1隻撃沈!」
戦艦ペトロバフロフスク、撃沈
ビンスク少佐「こちら側の損害は軽巡1駆逐艦5沈没、重巡5軽巡4駆逐艦10大破、戦艦3中破です!」
クルスク元帥「それくらいの損失なら大丈夫だな」
すでにどの艦も炎上していた。ビンスク少佐の報告も小破以下の損害の艦艇は含まないものであった
第93話 続く
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