|
敵襲編。アルケオプテリクス、本当の所属はプロトンのはずじゃ・・・
第94話 Qトルック航空戦 敵襲編
ブオオオオオオオオオオオオオオ
セイロン大尉(軍団海軍第5航空隊隊長。機種:局地戦闘機紫電改)「敵機だ!全機、編隊を組み、敵機下方につけ!敵は重爆だ!」
ブオオオオオオオオオオオオオオ!
ウェーキ上飛曹(軍団海軍第5航空隊隊員。機種:局地戦闘機紫電改)「よし、重爆なら楽勝だ!」
しかし、この後、連合軍航空隊は、脅威の「空中超兵器」を見ることとなる・・・
さて、第5航空隊は紫電改で編成された航空隊だ
紫電改は水上戦闘機「強風」を陸上戦闘機にした「紫電」の改良型だ
中翼だった「紫電」を改造し、低翼(日本機には良くある)になり、速度が10kmほど上がっている
ちなみに「紫電」は中翼だったため視界が悪かったとか
水上戦闘機の改造の割には非常に強く、F6FやP−51などと互角に渡り合える機体であった
第5航空隊はMe1069の登場までは各基地を移動しつづけ、Me1069登場目前にはグッドウェイ島にいた
強風で編成された第1水上航空隊もグッドウェイ島にいた。さらに紫電で編成された第7航空隊もグッドウェイ島だった
この3つの航空隊が急遽アレフュに派遣された。全て「N1K1(強風の制式番号。紫電改のみ「N1K2−J」になっている(Jは局地戦闘機))」の機体である
そして軍団は機動部隊まで派遣、アレフュ近海から全戦闘機を派遣した
QQQQはというと、空母蔵元を旗艦とする第2艦隊の艦載機しか残っていなかったため、その3隻の空母の戦闘機を全て使用した(もちろん本土からもベテランをアレフュ方面へ輸送中)
ブオオオオオオオオオオオオオオ!
セイロン大尉「よし、攻撃!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴーーーーーーーーーーン!
セイロン大尉「よし、一機撃墜だ!」
数分後、軍団による防空空域のMe1069、Ju350、He222は壊滅した
ブオオオオオオオオオオオオオオ!
ウェーキ上飛曹「た、隊長!前方に敵機!噴式爆撃機です!」
セイロン大尉「Me1069じゃないのか?」
ウェーキ上飛曹「はい、あれは・・・諜報隊の言っていた『始祖鳥』です!」
セイロン大尉「何ー!?た、直ちに各連合軍に報告『我ガ防空空域ニ超兵器出現!』!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ウェーキ上飛曹「『超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」接近!』」
ブオオオオオオオオオオオオオオ!
震電隊長「こちら第1航空隊、追いついたぞ!」
セイロン大尉「震電隊長!」
震電隊長「あれか、超兵器は・・・」
セイロン大尉「あっ!向きを変えました!北上しています!」
震電隊長「あの方角は・・・まずい!ゲープコッチに向かっている!」
セイロン大尉「我々は燃料の問題がありますので、先に帰投します!」
震電隊長「うむ。後のことは我々に任せてくれ!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオ!
ブラチータウン
アイズ「超兵器か・・・」
バラート「もしこんな奴が来たら・・・」
ノラヒカ「・・・壊滅だろうな」
ラレク「うわっ!なんだあの飛行機は!ものすげぇ大きさでぇ!」
ラドニツェ「一体なんだね!あ、あれは!」
バラート「やばいぜやばいぜ、やばすぎだぜーーーーー!」
ポクイータウン
エスカン「なんか変なものが飛んでるじゃん!」
ドラオガ「エスカン!あれは新聞に乗ってた超巨大爆撃機だ!」
ビダルト「あんなものに攻撃を受けたら俺達おしまいだぜ!」
ブドバチ「ど、どうすればいいんだ!」
ニャキータウン
ケーニヒ「何!?超巨大爆撃機だと!?」
ヘリコスト「はい、ニャキーに向かっているとの事で・・・」
ケーニヒ「市民一同に告ぐ!直ちに避難せよ!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ノルキア「逃げろーーーー!」
国会
ベーカニ「また論争ですねぇ・・・・」
シュービンデ「わひも少し疲れてきたわい」
チャーランキ「おい、あれは何なんだ?変な形の飛行機が飛んでいるぞ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
チャーランキ「銃弾だ!逃げろーーーーーーーーー!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
突如、国会は大爆発を起こした
市内
カミタケカミカゼ「アルケオプテリクス!」
ノルキア「みなさん、逃げてください!」
オーストリ「ケーベルト様をお守りするのだ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴーーーーーーーーーン!
ケーニヒ「橋が!」
ヘリコスト「ケーニヒ様、もはや・・・」
ケーニヒ「畜生!急いで逃げるぞ!」
ヘリコスト「山の上ですか?」
ケーニヒ「その通りだ!」
ニャーッキ「争いは無益なだけだ・・・」
ブラチータウン
ノラヒカ「ニャキーが空襲を受けただと!?」
バラート「まじでやばいぜ!」
アイズ「やっぱりさっきの爆撃機だ!」
ポクイータウン
ジャデク「なんとかしなきゃ・・・」
ドラオガ「このままでは俺たちまでやられちまう!山の上に避難するぞ!」
そして、住民全員が山の上に避難した
しかし、アルケオプテリクスの猛爆は、止まらなかった
ついにニャキーは壊滅した
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ケーニヒ「・・・・・・・・・・・」
ヘリコスト「チョロQ国家最強を誇るクロイツナッハ艦隊が・・・」
ケーニヒ「まったく意味をなさなかったとは・・・」
ブオオオオオオオン!
ノラヒカ「ケーニヒ!」
ケーニヒ「ノラヒカか。見ろ、この惨状を・・・」
ニャキータウンはものすごい炎に包まれ、近海に炎上するゲトラ軍防空艦艇の姿もあった
ノラヒカ「こ、これは酷い・・・」
ニャーッキ「・・・・・・・・」
中枢施設を破壊されたゲープコッチは、修理に大量の時間がかかった
ヘリコスト「とりあえず、船だけは・・・」
ケーニヒ「そうだな。しかし、道はすでに壊滅、スクリューは持ってないし・・・」
ヘリコスト「あれは軍団の駆逐艦ではないですか?」
ケーニヒ「何!?」
軍団海軍の駆逐艦「雪雲」軍団海軍唯一の砲撃型駆逐艦である
Qシュタインの駆逐艦と同じく、主砲は15cm連装砲。魚雷も所有する駆逐艦である。最高速力35Qkt
この雪雲型計5隻が、ゲープコッチ沖に派遣された
チハ大佐「ケーニヒ君、すでに話は聞いておるぞ」
ケーニヒ「チハ大佐!」
チハ大佐「アルケオプテリクスをとめることはできなかったが、船は動かせるのでな。なにしろ、我が軍団は民間組織で唯一海軍を所有しているからな」
ゴオオオオオオオオ!
チハ大佐「早くしなくては、宮殿に燃え移ってしまう。よし、消火艦、用意!」
消火艦。言うまでも無く、消火艇の大型タイプである
駆逐艦並のサイズだが、30mm消火機銃を大量に搭載している。主砲も12cm消火砲だ
消火砲というのはいわば、消防車のホースである。この消火艦の場合、海水を用いることも可能である
この時にはすでに10隻が竣工していた
チハ大佐「撃て!」
バシャーーーーーーーーーーーーーーーー!
放たれた物は、消化剤であった。これは砲撃での火災を消すためのものである
油が使われている場合、火に水をかけると余計火が強くなってしまう。これを防止するのが消化剤だ
数分後、宮殿周辺の火が消えた。そのまま駆逐艦に移乗したケーニヒたちは再び燃え移るまでの間に必死に寄港していた豪華客船を移動させた
これが臨時政府施設になるのである
一方、アルケオプテリクスの次のねらいは、グッドウェイ泊地であった・・・
第94話 続く
|
|
|