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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第十九話
 松井一真  - 2006/5/28 18:13 -
  
第十九話完成。目立たないけど対空戦車も出てきます
第十九話 リベージュダースの惨劇
一方で、ウルタンク帝国軍の爆撃隊は、リベージュダースへと向かっていた
第一派、第003航空隊、ピアッジョP108爆撃機二十機、同改良型十五機、フィアットG50戦闘機四十機
対する連合軍、第425航空隊。これはあの第427航空隊とほぼ同時期に作られたにもかかわらず最新鋭機が未だに配備されていない航空隊である
今回出撃したのはF8Fベアキャット戦闘機八機、F9Fパンサー戦闘機四機だ。そしてリベージュダース周辺には従来からの7.5cm高射砲十二機、Qシュタイン連邦製8.8cm高射砲六基、そして日戦軍団製10cm成層圏高射砲三基による高射砲部隊、そしてM42ダスターやゲパルトなどで編成された陸上対空部隊が配備されている
部隊司令は従来からこの地域を担当していたバンダス少佐である
リベージュダース
バンダス少佐「よし、全部隊配備完了!」
プロトン通信兵「現在バチェリットでは連合軍航空隊とグンナ軍航空隊が交戦中のようです」
バンダス少佐「こっちに来るのは少ないらしいが、防空戦力も少ない。どう守り抜けばいいのか・・・」
プロトン交通も運行停止をすることなく、市内線を走らせていた
本線もバチェリット周辺以外は稼動中だ。従ってナルドニック〜バチェリット〜ザンブニール間が封鎖されているわけだが、コールデクト支線の起点はザンブニール、プロトン海岸線の起点はナルドニック。一応、全線が稼動しているのだ
だが、首都中枢部が存在するバチェリット周辺が封鎖されているのは厄介な話だ。バチェリット発の列車が出て行ってからバチェリット駅は空っぽらしい。電車区の車両も民間チョロQ輸送用として借り出されていった。それらの車両はナルドニック車両工場に留置されているらしい
バンダス少佐「本線を警備している装甲列車からの連絡がまだだな・・・」
プロトン通信兵「そろそろ定時連絡の時期ですね」
しばらくのところ、安泰であった
何度も聞いた、路面電車のモーター音が響く
プロトン通信兵「装甲列車より入電。『現時点では異常なし』。定時連絡です」
しかし、定時連絡が終わった直後、緊急入電が入った
プロトン通信兵「司令!装甲列車より緊急入電!『ウルタンク帝国軍爆撃機、リベージュダースへ針路を取り接近中』!」
バンダス少佐「ついにきたか。よし、我が対空部隊の威力を見せてくれる!」
一方で飛行場からは準備が出来た第425航空隊、F8Fベアキャット八機およびF9Fパンサー四機が出撃した
プロトン航空隊長(名称未定)「スカーフェイス1より各機、目標は重爆だ。なんとしてでもリベージュダースを守りぬけ!」
だが、当然ながらこれら十二機が攻撃隊に壊滅的打撃を与えるのは当然不可能である
ウルタンク航空隊長「迎撃機は十二機、たいしたものではない。これより攻撃を開始する!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオ!
直ちにG50戦闘機が十二機の戦闘機に向かった
プロトン航空兵「急げ!1機でも多く落とせ!」
プロトン航空隊長「スカーフェイス2、無理はするなよ!」
プロトン航空兵「言われなくても分かっている!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!
だが、その空中戦は無謀なものであった
プロトン航空隊長「喰らえ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴーーーーーーーーン!
G50戦闘機数機の撃墜には成功したが、計八機が撃墜された
もはや太刀打ちできるはずがなかった
プロトン航空隊長「スカーフェイス5もやられた!くそっ、撤退だ!」
結局のところ護衛戦闘機を数機撃墜したのみで第425航空隊は撤収した
残るは高射砲陣地であった
日本戦車軍団総司令部
松井元帥(通信)「我が10cm成層圏高角砲の威力を見せてもらう!」
ホニ大佐「合衆国地上部隊、攻撃を開始!」
松井元帥(通信)「よし。これで持ちこたえてくれればいいのだが・・・」
リベージュダース
バンダス少佐「撃ち方始め!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
二十一基の高射砲と十四基の機銃、更には数十両に及ぶ対空戦車から大量の弾幕が放たれた
無論、7.5cm高角砲や機銃群は当たらない
このとき成果を見せたのは軍団製10cm成層圏高射砲とQシュタイン製8.8cm高射砲であった
10cm高射砲は秋月型防空駆逐艦に搭載されていたものの改良型であり、対重爆用に開発されたものだ。リベージュダースには三基のみが配備されていた
8.8cm高射砲は六基配備されている。これらの攻撃は絶大な威力であった
爆撃隊は高度10000の高高度から爆撃を行っていた
だが、8.8cm高射砲は高度12000まで届き、10cm高射砲に至っては18000まで届くのである
プロトン兵士A「撃てっ!」
ボゴン!
ボゴォォォン!
プロトン兵士B「エンジン部に命中、撃墜を確認!」
プロトン兵士A「よし!」
バンダス少佐「戦闘機の機銃掃射がない限り大丈夫だろうな」
彼ら高射砲部隊が恐れていたのは戦闘機の機銃掃射と小型爆撃機の急降下爆撃であった
地上砲台であるがゆえに移動は難しい。それに装甲車両(大型の装甲車。主にチョロQが2〜5両搭乗して操縦する)とは違い装甲板が無い。そのために急降下してくる敵機には弱いのである
プロトン兵士B「これで確か・・・三機はやりましたね」
プロトン兵士A「・・・だめだ、数が多すぎる。いくら軍団の誇る高射砲でも数が少なければ・・・」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
プロトン兵士B「敵機、急降下!」
プロトン兵士A「何っ!?戦闘機か!?」
彼らは近くの銃座に飛びつき対空射撃を開始した
ズガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴォン!
プロトン兵士A「撃墜!危なかったな・・・」
だが、既に爆撃機は市街地に突入していたのだ
そして爆弾が投下された
ボゴーーーーーーーーーーーーーーン!
バンダス少佐「突入されたか・・・」
ヒューーーーーーーーーー!
プロトン兵士C「退避ーーー!」
ボゴーーーーーーーン!
バンダス少佐「全員、市街地から離れろ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
プロトン兵士D「敵機、機銃掃射を開始!」
ボゴーーーーーーーーン!
プロトン兵士D「電車に直撃しました!」
バンダス少佐「畜生・・・」
プロトン兵士C「やつらめ、なんてことを・・・」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
爆撃機だけではなく戦闘機まで攻撃を仕掛けてきたのだ
機銃弾は見事路面電車に命中、電車は大破し乗員乗客多数が死亡した
バンダス少佐「・・・民間車を狙うなんて・・・」
プロトン兵士C「一昔前には考えられなかった話ですね・・・」
バンダス少佐「一昔じゃないだろ。二昔ぐらいは前の話だろ。既に第五次キュワール大戦ではこんな悲惨な戦いが行われていた・・・」
すると、装甲列車からは艦上機が接近中との入電が入った
プロトン兵士C「第二派接近!」
バンダス少佐「対空射撃だ!急げ!」
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
プロトン兵士A「くそっ、相手が艦上機じゃ分が悪いな・・・」
プロトン兵士B「しかし撃墜数も多い・・・敵機急降下!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオ!
プロトン兵士A「喰らえ!」
ボゴン!
だが、撃った直後、敵機が射撃を開始したのだ
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
プロトン兵士A「退避!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
敵戦闘機と10cm高射砲が爆発を起こした
プロトン兵士A「くそっ、ここまでか・・・」
次々と射撃を開始する友軍対空砲部隊。今度は7.5cm高射砲も射撃を行った
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
バンダス少佐「撃て!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!
ボゴォン!
バンダス少佐「よし、撃墜!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
バンダス少佐「くそっ、また高射砲がやられたか・・・」
激戦は続いた。民間のチョロQが逃げ惑う中、ウルタンクは残虐な急降下爆撃と機銃掃射を行った
そして時計台めがけて爆弾が投下された
ヒューーーーーーーーーーーー!
時計塔と周辺施設には民間チョロQが大量に避難していたのだ。だが、もはや逃げるすべはなかった
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
時計塔と施設は炎上、大爆発を起こした。内部のチョロQの大半が爆死した
プロトン兵士C「くそっ、何機落とせばいいんだ!」
プロトン兵士D「奴ら、何でこんなところに・・・」
バンダス少佐「とにかく撃ちまくれ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
銃座からだけではなかった。無数のM42やゲパルトからも銃撃が加えられていた
SAM搭載車による対空射撃も行われた
だが、ウルタンクの爆撃機を殲滅することは出来なかった
被害は甚大であった
高射砲十三基が大破、戦闘機八機が撃墜され、死傷者は1万台以上に達した
バンダス少佐「・・・街の9割が奴らに焼かれちまったな・・・」
プロトン兵士D「・・・・・・」
バンダス少佐の傍らには、黄色いM3グラント戦車の砲塔と、長い襷が落下していた。そして大使像のあった土台の脇にはM3グラント戦車の車体が変わり果てた姿で落下していた。すなわち、今まで破壊されることのなかったQタンク大使像まで破壊されることとなったのである
それは、これまで以上に激しい戦いのあった証拠だった
プロトン兵士B「・・・・・・これから国も忙しくなるでしょうね・・・」
バンダス少佐「そうだな・・・・・」
日本戦車軍団総司令部
総司令部のTVには、リベージュダースの痛々しい姿が映されていた。バチェリットの時以上であった
プロトン広報士官「・・・また、リベージュダース市内の九割が炎上し、死傷者は1万台以上に昇っています。鉄道の被害も甚大であり・・・」
松井元帥(通信)「・・・・・・・・・損害、甚大だな」
ホニ大佐「・・・・・・・」
松井元帥(通信)「・・・連合国は瓦解しかねんな・・・」
ホニ大佐「・・・確かに、プロトン合衆国が消えれば連合国はバラバラですからね・・・」
松井元帥(通信)「野党の攻勢があって忙しくなるだろうな・・・今度の大統領選、どうなるんだろうな・・・」
ホニ大佐「・・・・・・・・・・・」
松井元帥(通信)「・・・そういえば最近Qタンクとアマティスの間の通信がやけに増えている気がするぞ。これは何かある。確実にな」
ホニ大佐「・・・助けは他の星ですか・・・」
松井元帥(通信)「もはやわれわれだけで勝てるやつらじゃなくなったのかも知れんな。我々は奴らを過小評価していたようだ。だが、これからの戦い、勝たねばならない。この戦いで散っていった1万台近いチョロQたちのためにも!」
そして、強行爆撃を行った爆撃機は、戦艦「ニマスト」率いるカルオス第一特務艦隊に付属する回収用空母群に収容されることとなった
この艦隊のパプア級空母は大型爆撃機の着艦が可能な要塞空母である。こんな空母を30隻も建造したカルオス帝国は恐ろしい国であった
かくして、プロトン大空襲作戦は帝国の圧倒的物量により達成されたのであった
そして、連合軍の反撃も遅れることとなった
第十九話 終わり
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/28 18:13
  Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/28 18:21
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 ダークスピリッツ 2006/5/29 17:10
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/29 19:09
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 ダークスピリッツ 2006/5/30 18:49
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/30 19:02
   宇宙戦艦紀伊 第二十話 松井一真 2006/6/8 22:17
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十話 松井一真 2006/6/8 22:18
   宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/12 18:27
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/12 18:27
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 ダークスピリッツ 2006/6/15 23:23
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/16 17:50
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 ダークスピリッツ 2006/6/17 17:22
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/17 20:14
   宇宙戦艦紀伊 第二十二話 松井一真 2006/6/24 16:32
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話 ダークスピリッツ 2006/6/25 1:34
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話 松井一真 2006/6/25 13:20
   宇宙戦艦紀伊 第二十三話 松井一真 2006/7/4 19:11
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話 ダークスピリッツ 2006/7/4 21:09
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話 松井一真 2006/7/5 18:10

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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