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第二十五話中盤。本格的戦闘開始
第二十五話 潜宙艦隊壊滅
そして、三個潜宙艦隊はバラバラに帰還することとなった
何故バラバラかというと浮上時の襲撃を避けるためである
単艦ならばそう襲ってくることも無いだろう
だが、このときとばかりは襲撃を受けたのである
襲われたのは、パナイ少佐の「伊−132」以下六隻であった・・・
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
水雷長「今回は大戦果でしたね」
パナイ少佐「うむ。やはり潜宙艦隊にも戦果はあるものだ」
掌砲長「では今回の戦果を祝って乾杯でもしますか」
そのとき、ブザーが鳴り響いた」
パナイ少佐「総員戦闘配置!」
音探手「敵の輸送船団です」
パナイ少佐「まだいるのか、珍しいな」
だがこの輸送船団、なんと護衛がいないのである
普段とは違う状況、しかもそれが2回も連続して起こったのである
これはさすがにパナイも怪しんだ
だが、せっかくの獲物を見捨てるわけには行かない、攻撃を開始した
輸送船団 輸送船「T−205」
船長「敵の潜宙艦が六隻・・・かなりの数だな」
乗組員A「おそらく、先ほど壊滅した船団を攻撃した部隊でしょうな」
船長「あれは二十一隻もいただろう」
乗組員B「散開して行動を開始しております!」
そして次々と魚雷を放った。普段と同じだ
ただ一つ違うのは、その船団に護衛がいないことであった
そのとき普段どおり、魚雷が輸送船に向かっていった
攻撃を受けたのは「T−135」であった
乗組員C「『T−135』沈没!」
続いて「T−149」
乗組員B「『T−149』沈没!」
そして「T−127」
乗組員A「『T−127』沈没!」
最後に「T−189」
乗組員D「『T−189』沈没!」
普段どおり、まずは4隻である
船長「・・・4隻もやられたか・・・」
同じ頃、これをモニターしていた「紀伊」がパレンバンにいた
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・それで、パナイの部隊が船団を攻撃したのか」
ティーガー元帥「そうなっております」
松井元帥「・・・・グリシネ海大の教育ってそういうものだったのか・・・」
ティーガー元帥「どういうことです?」
松井元帥「護衛のいない船団は囮の確率が高い。一つ潰したら後は無視しろ、これがうち(=軍団)の教育だ」
ティーガー元帥「え?!パナイ少佐って・・・」
松井元帥「あいつは転属組だ。特務士官として派遣されてきた。ろくな奴来ないんだよな、こういう時って」
ティーガー元帥「・・・・・・・」
松井元帥「だが、パナイは結構有能なやつだ。使えると思って戦隊司令兼艦長にしたが・・・」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
音探手「四隻撃沈です!」
パナイ少佐「よし、次を狙うぞ!」
そして、彼らは更に6隻を狙った
「T−183」、「T−192」、「T−125」、「T−155」、「T−177」、「OT−81(OT=OilTanker、すなわち燃料補給艦)」の6隻であった
輸送船団 輸送船「T−205」
乗組員A「『T−183』、魚雷二発命中、沈没!」
乗組員B「『T−192』、魚雷四発命中、沈没!」
乗組員C「『T−125』、魚雷三発命中、沈没!」
乗組員D「『T−155』、魚雷七発命中、沈没!」
乗組員E「『T−177』、魚雷十発命中、沈没!」
乗組員F「『OT−81』、魚雷一発命中、爆沈!」
船長「・・・・もう6隻もやられたか・・・」
乗組員D「船長!ラファリエス特務潜宙艦隊、到着しました!」
船長「・・・禍転じて福と為す、か・・・」
ラファリエス特務潜宙艦隊 潜宙艦「ルアンガ」
レオハン大佐(ラファリエス特務潜宙艦隊司令。車種:レオパルト1A4)「よし、内惑星連合でもっとも恐ろしいとされる、軍団の潜宙艦隊を殲滅し、わがラファリエスの力を見せ付けるのだ!」
艦長「全速前進!」
副長「全速前進!」
「ルアンガ」以下10隻の潜宙艦隊が、一斉に行動を開始した
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
パナイ少佐「何っ!?敵の潜宙艦だと!?」
音探手「超巨大潜宙艦一、巨大潜宙艦四、大型潜宙艦五・・・」
パナイ少佐「よし、攻撃を開始する。誘導魚雷だ!」
かくして、六隻の潜宙艦は誘導魚雷を装填した
水雷長「装填完了!」
パナイ少佐「撃てっ!」
第二十五話 続く
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