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後半。唐突に第八話の場面が登場
第二十八話 ルナツー奪回前夜
松井元帥「さて、うちの戦力でも調べてみるか」
赤城型航空母艦・・・二十隻
全長:400m
武装:20cm連装レーザー砲四基(上部二基、下部二基)
20cm単装レーザー砲八基(上部四基、下部四基)
12cm連装高角レーザー砲二十基
25mm連装レーザー機銃三十基
艦載機九十機(機種問わず)
解説:日本戦車軍団の戦闘空母。20cm砲十六門を持ち、対艦火力も高い。艦載機は九十機と多い。船体は当初企画されていた天城型巡洋戦艦とほぼ同等
蒼龍型航空母艦・・・三十隻
全長:380m
武装:12.7cm連装レーザー高角砲十二基
25mm連装レーザー機銃三十六基
艦載機七十機
解説:日本戦車軍団の中型空母。戦闘空母となった赤城、加賀とは違い「機動部隊の中核」として量産性を高めた。だが改良型の「飛龍」「雲龍」の建造により建造は三十隻にとどまった
扶桑型戦艦・・・二十隻
全長:350m
武装:36cm連装レーザー砲十二基(上部六基、下部六基)
15cm単装レーザー砲二十基(舷側部片舷十基ずつ)
12.7cm連装高角レーザー砲八基(舷側部片舷上部四基ずつ)
25mm連装レーザー機銃二十四基
艦載機六機(機種問わず)
解説:日本戦車軍団の主力戦艦。金剛型ほどの高速は無いが、それなりに速い。そのため機動艦隊にも所属している
青葉型重巡洋艦・・・十六隻
全長:240m
武装:20.3cm連装レーザー砲四基(上部三基、下部一基)
12cm単装高角レーザー砲八基(艦体舷側、片舷四基)
25mm対空三連装機銃十二基(上部舷側及び下部舷側。いずれも片舷三基)
ミサイルVLS16連装発射機二基(艦体上部)
解説:日本戦車軍団が開発した重巡洋艦。単装レーザーの古鷹型(後、連装レーザーに換装されたため青葉型の半同型艦になった)の発展型である。基本的にはトレニオス級と変わらず、全長が10m長くなり、その分兵装数が増加している。もっとも、主砲の数は変わらないが
神風型駆逐艦・・・三十五隻
全長:165m
武装:12.7cm連装レーザー砲6基(上部四基、下部二基)
25mm連装対空機銃10基
53cm宇宙連装魚雷発射管二基
ミサイルVLS発射機16連装一基(上部)
解説:日本戦車軍団がグルンシュタット級をベースに開発した駆逐艦。当初の予定は単装砲だったが、連装砲の開発に成功したため連装砲を使用した。やはりグルンシュタット級より10m長い。最近の改装では船体を5m延長し軍団駆逐艦で唯一装備していなかった宇宙魚雷を装備した
松井元帥「青葉と神風以外はまあ優秀な艦艇だな。青葉や神風も波動砲の集中砲火さえ受けなければやられる艦艇ではないからな・・・」
ふと、松井元帥はベータ戦で沈んだ「衣笠」を思い出した・・・
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日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
チハ大佐「全速前進!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士B「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士A「回避成功!」
日戦軍団兵士C「波動砲接近!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士D「回避成功!」
チハ大佐「・・・こいつら、何隻波動砲搭載艦を持ってやがるんだ!」
熱田中将「大佐、敵は総攻撃をかけてるんだ。止むを得んだろう」
日戦軍団兵士A「敵艦、波動砲発射!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士D「波動砲接近!」
熱田中将「全速前進!」
日戦軍団兵士B「回避成功!」
日戦軍団兵士A「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士D「か、艦長!敵艦多数が波動砲発射!回避し切れません!」
チハ大佐「何!?死角なし、だと!?」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
日戦軍団兵士A「やられました!」
チハ大佐「総員、退艦!司令も、一緒にお願いします!」
熱田中将「いや、いい」
チハ大佐「しかし、司令はここで死ぬわけには・・・」
熱田中将「・・・捕虜になるよりかは、ここで沈んだほうが良い。敗軍の将に、脱出と言う言葉無し・・・」
チハ大佐「総帥は、船と共に沈むことは犬死に同然だと・・・」
熱田中将「ならば、私は発生した火災を止める!それが、祖国のためだ!」
チハ大佐「・・・では、私も!」
熱田中将「貴様には、まだ奴らを止めるという任務が残っている!私がもし、捕らえられたなら、私の能力を買って艦隊司令とするだろう。そのときでも良い、たとえ敵同士でもいい、この戦争の真理を、確かめてもらいたい!」
チハ大佐「・・・・・・・了解しました!」
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松井元帥「熱田・・・結局のところ、戦争の真理というものは・・・分からないものだな・・・」
確か「衣笠」には熱田以外にも艦内に取り残されたものがいたはずだ。何しろ波動砲の直撃だ。生きれ返れなかったものもいるだろう
「青葉」に乗っていたツラギ少佐によれば、生き残った乗員もわずかであったという
松井元帥「・・・今回の作戦、初の機動部隊作戦となるな・・・第二艦隊では無いが・・・」
ふと、飛行場を見ると、既に大量の航空機が停止している
近くではブリーフィングを行う兵たちの姿があった
飛行場
京城大佐(第117航空隊司令。車種:60式自走無反動砲)「今回の目標はルナツー航空基地である。昨日、ついにルナツー奪還作戦、コロビウス作戦が発令された。我々に課せられた任務は、敵戦闘機の駆逐である。推定するに百機以上の戦闘機が駐留していると思われる。厳しい戦いが予想されるが、諸君らは経験を積んでいる。友軍陸上部隊が上陸するまでの辛抱だ。敵機の機種はおそらく、旧式のミグ(=Mig−1)とラボーチキンだ。最新鋭機は艦隊に出しているからおそらく無い。まあ、もともとシスター・レイで崩壊した基地だからな。我々の機体すら残ってない。一応、我々の支援にはニビリア共和国第122艦載飛行隊が回っている。だが、熟練兵は少ないらしい。ほとんどの機体を我々が落とさないといけないということだ。何度も言うが、諸君らにはできると思っている。無論、私も航空戦に参加する。以上、健闘を祈る!」
京城大佐は戦闘機による格闘戦が得意である。何しろ比島の部下である
第七八航空隊も比島中将の訓練によりあそこまで鍛え上げられたのだ。とにかく比島中将はすごい
航空兵たちはすぐに愛機のあるハンガーへと向かっていった
「Clsadar One」の作中にある通り、航空機にはチョロQのコア部に当たる「CPU」のみが入るシステムとなっている
そのCPUを航空機に挿入する機械は非常に大型なため、ハンガーを必要としているのだ
だが、橋本派の機体は何故か脱出時にチョロQが入っている。一体これはどういうシステムでチョロQがワープするのかは不明である
一旦の飛行演習の後、空母に着艦、空母に輸送した「本体」に一度戻り、作戦海域まで休む予定だ
だが、陸上爆撃隊は直行だ。大変である
既に爆撃機は発進体制に入っていた
エンジンが回りだした
レシプロ機独特の轟音を上げながら、Qシュタイン連邦軍主力爆撃機、ハインケルHe111が離陸していく
それに続き多用途双発機、ユンカースJu88、中型爆撃機、ドルニエDo17が離陸していく
最後にハンガー内に待機していた艦上戦闘機隊。既にチョロQ輸送トラックは発進していた。これからパレンバン港に駐留する艦隊にパイロット「本体」を輸送するのだ
ふと見ると、飛行場には大量のチョロQがいて、発進していく航空機を見送っている
彼らの後ろでは既に大量のチョロQ輸送トラックが発進し、艦隊へ向かっているのだ
ボルナソス大佐「彼らも、大変だな・・・」
ガランタン大尉「何しろ、航空機の戦いこそ、本当の死を覚悟した戦いですからね」
ボルナソス大佐「撃墜されたが最後、帰還の可能性は低い」
ガランタン大尉「・・・そういう、戦いなんですね・・・」
ボルナソス大佐「だが、彼らはそれを任務としている。そういうものだ」
かくして、コロビウス作戦第一段階、対空砲陣地および警備艦隊撃破が始まったのであった
第二十八話 終わり
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