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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話
 松井一真  - 2007/3/24 21:07 -
  
敗勢。戦友を失った通信兵たちが再登場。実はこの辺、ネタがいくつかあります
第六十九話 超兵器K−1号
ニビリア共和国第五艦隊旗艦、カイオ・デュイリオ級戦艦の「ケルスール」は、敵の集中砲火を受けていた
最初の陸上砲台の砲撃と、先の砲撃戦において六隻を撃沈したが、当然残りの四十四隻は健在、一斉砲撃を加えてきた
両用砲や、対シルグノーム用の実弾兵装も扱い、果敢に応戦する
ニゼール准将(ニビリア共和国第五艦隊司令。車種:シャールB1)「こっちは十三隻、日戦軍団を入れても十七隻。向こうは四十四隻。戦艦の数の差は歴然だ・・・」
艦長「連中、数で攻めてきますからな」
果敢に応戦する「ケルスール」だが、直後、電磁防壁を打ち破った46cmレーザーが、立て続けに命中した
機銃、両用砲、次々と吹き飛ぶ
さらに、40cmレーザーまでもが降り注ぐ
遂に、第一主砲塔までもが使用不能に陥った
艦橋員「第一主砲塔、被弾、使用不能!」
艦長「まだ主砲塔は残っている!目標、敵スカウカル級戦艦、砲撃初め!」
主砲斉射。レーザー、立て続けに敵艦に命中する
炎上、大破。いや、弾薬庫誘爆である

戦艦「ペンシルヴァニア」の艦内は凄まじい状況となっていた
各部署において被弾し、火を噴いていた
艦隊司令、石田少将が叫ぶ
石田少将(車種:五式中戦車)「くそっ、後退以外、選択肢は無いぞ!」
艦長「しかし、日戦軍団の連中は・・・」
石田少将「連中にかまっている時間は無い!後退するんだ!」
グリシネ国第三艦隊、後退を開始
行く先は、デヴォリアである

日戦軍団第五艦隊旗艦、空母「赤城」。航空攻撃を終えた機体が帰って来た
震電飛行隊長、艦橋へと登る
赤城中将「・・・震電隊長、どうした?」
震電飛行隊長「プロトン合衆国第三艦隊は、被害甚大との事です」
赤城中将「確かに、危険だな・・・」
震電飛行隊長「航空隊は、全機帰還しました。このまま、後退しましょう」
赤城中将「・・・分かった。直ちに後退する」
同時刻、航空攻撃を終えた日戦軍団第五艦隊および、プロトン第三艦隊が後退。状況は不利になっていた

方や、戦艦「土佐」の甲板から、凄まじい煙が噴出していた
「震風」であった
発射された「震風」はサンカリ級戦艦に直撃。一撃轟沈である
バンタム大佐「よし、第二射、目標は敵戦艦、撃て!」
主砲斉射で傷ついていた敵戦艦に対し、「震風」第二射。命中、撃沈した
バンタム大佐「第三射、目標は敵重巡、撃て!」
そして、順調に、三隻目の重巡を撃沈した
しかし、第四射発射直後、「土佐」を悲劇が襲った
なんと、「震風」発射機甲板に、敵弾が直撃。発射直後の「震風」もろとも大爆発を起こしたのだ
伝令兵「第五、第六、第七主砲塔、使用不能!」
後部主砲塔が炎上した
機関長(通信)「機関室もやられました!20kt程度しか出ません!」
最大速力、35ktの高速戦艦だが、これでは・・・
バンタム大佐「主砲、攻撃用意!」
先任将校「艦長!?」
レンネル中将「・・・やってみるか。限界まで・・・」
やはり「土佐」は不沈だと信じているのだ

一方、潜宙艦「伊−58」の艦橋では、艦長、彼南少佐が潜望鏡越しに敵艦を眺めていた
彼南少佐「よし、目標は敵戦艦。雷撃用意!」
魚雷は既に準備よし。順調である
敵戦艦、射程圏に侵入
彼南少佐「テーーーーッ!」
魚雷、一斉発射
第八艦隊の潜宙艦郡も続く
無論、向こうの潜宙艦の方が、建造時期が新しいので、性能も高い
魚雷、敵戦艦を直撃。敵戦艦は炎上する
彼南少佐「よし、面舵一杯、逃げるぞ!」
これで、こちらの任務は終了である。後は、「猛将」レンネルに任せよう

一方、「ケルスール」は電磁防壁使用不能、各種武装使用不能、大破していた
各方面から被害報告が来る
敵重巡、接近しつつある
艦長「残存主砲、目標は敵重巡、砲撃初め!」
ニゼール准将「状況、不利とみなし、我が艦隊は後退する!」
主砲斉射により、敵重巡を撃沈。「ケルスール」は後退を開始した
艦長「・・・司令」
ニゼール准将「・・・何だ?」
艦長「・・・一体、連中はどれぐらいの艦を所有してるんでしょうか・・・」
ニゼール准将「・・・我々の数倍、だろうな・・・」
艦長「・・・戦艦さえも消耗品、ですか・・・」
戦艦さえも消耗品。以前は、主戦力として優遇されていた戦艦さえも、もはや「消耗品」に過ぎなくなってしまった・・・
一体、この戦争はどうなっているのだろうか・・・

残る第八艦隊、戦艦「土佐」。前方には敵艦が迫りつつある
通信長、岡屋中尉が叫ぶ
岡屋中尉(車種:一式中戦車)「意見具申!司令、後退しましょう!」
どこぞかの無線手のような口である
レンネル中将「まだだ!ここで我々が後退するわけには行かない!」
岡屋中尉「しかし、司令!」
バンタム大佐「司令が言うんだ!まだ『土佐』は戦える!」
主砲斉射。敵軽巡にことごとく命中、撃沈する
しかし、残る三十八隻の戦艦を筆頭とする敵艦艇が、反撃を開始した

改利根型重巡洋艦、「高瀬」。第八艦隊の最新鋭重巡であり、実質上主要対空戦力である
艦長、島原少佐が叫ぶ
島原少佐(車種:四式中戦車)「司令!友軍艦隊は既に後退しました!我々も後退しなければ・・・」
レンネル中将(通信)「ここで我々が下がれば、パレンバンは誰が守るんだ!?」
先任将校の青池大尉が言う
青池大尉(車種:三式中戦車)「司令は、いつもそうじゃないですか!『まだ戦える!』と引き際を誤って、敵艦隊の集中砲火を受ける!それで、自分の部下をみすみす死なせたじゃないですか!」
Qレース沖での、超弩級戦艦沈没の件である
レンネル中将(通信)「貴様!元々俺の部下じゃないくせに!」
岡屋中尉(通信)「司令!」
元々から、第八艦隊は部内対立があったのだ
通信は、途絶した
島原少佐「上が上なら、こっちもこっちだ。森山、前方の敵艦艇を攻撃する」
砲術長の森山大尉、返答する
森山大尉(車種:一式砲戦車)「・・・了解、目標、敵駆逐艦」
島原少佐「よし、主砲攻撃用意!」
砲塔、敵艦の方向を向く
島原少佐「てっ!」
砲撃、敵軽巡にことごとく命中。敵駆逐艦、炎上し、沈没する
そのとき、すぐ後ろを進んでいた航空戦艦が炎上した
撃沈されたようだ
島原少佐「まずいぞ、こっちにも砲撃が来る」
集中砲火を受ける「高瀬」
しかし、操舵手の奮戦により、それを回避する
実質上「軽巡洋艦」に認定されてもおかしくない、この改利根型重巡洋艦は、機動力は通常の重巡より高い
森山大尉「攻撃始め!」
主砲斉射により、敵軽巡と駆逐艦を撃沈する
直後、戦艦より放たれた、46cmレーザーが命中した
損害、中破である

戦艦「土佐」の艦橋では、激論が繰り広げられていた
しかし、それが収束したのは、航空戦艦が撃沈されたことであった
レンネル中将「・・・そろそろ、潮時だな。よし、各艦艇、後退を開始せよ」
バンタム大佐「・・・撃沈総数は?」
記録員「戦艦四、重巡六、軽巡十、駆逐艦八。総数、二十八隻です」
「土佐」単艦でも二十八隻である。当然、艦隊全体ならばもっとすごい戦果であろう
初出撃でかなりの戦果を上げた第八艦隊は、デヴォリアへと後退した

一方、パレンバンでは住民の避難が始まっていた
大勢のチョロQ達が、港へと走っていく
ボルナソス大佐「・・・慌しくなったな」
ガランタン大尉「何しろ、敵さんの上陸が、今にも始まりそうなところですからな」
ボルナソス大佐「・・・勝山」
勝山上等兵「はっ!」
ボルナソス大佐「・・・おまえも、乗ってけ」
勝山上等兵「司令!?」
ボルナソス大佐「松井元帥からのせっかくの精鋭を、ここで失うわけにはいかない」
勝山上等兵「しかし、それでは、戦死した平岡さんに・・・」
ボルナソス大佐「・・・通信科の任務は、戦闘ではない。戦友からの情報を、正確に、上官に伝えることだ。貴様は、平岡の分まで、通信所にいなくてはならんのだ!」
勝山上等兵「・・・自分は、通信科である以前に、日戦軍団陸軍軍人です!」
ボルナソス大佐「だからだ!日戦軍団陸軍は、今までの突撃一本槍の連中とは違う、栄誉ある軍隊ではないか!基地司令からの命令だ!」
勝山上等兵「・・・了解しました!」
ボルナソス大佐「生きて、またここの地を踏んでくれ。松井元帥も、それに期待している!」
勝山上等兵「・・・了解!」
ボルナソス大佐「・・・ディール、勝山に続け。貴様も、モヴァークの分まで生きろ」
ディール二等兵「・・・了解!」
二両の通信兵を始めとする、若き司令部要員たちは、港に停泊する第八艦隊の潜宙艦「伊−1201」に乗艦、デヴォリアへと後退を開始した
ガランタン大尉「・・・司令、これでよかったんですか?」
ボルナソス大佐「・・・いいんだ。この戦い、俺達の玉砕は決まったも同然だ・・・」
ガランタン大尉「・・・玉砕、ですか・・・」
ボルナソス大佐「・・・玉砕は、俺たちまでにして欲しいな・・・」
すると、沖合いに、見慣れない戦艦の姿が見えた
ボルナソス大佐「・・・どうやら、おいでなすったようだ」
ガランタン大尉「そうですな・・・」
しかし、通信兵たちの代わりに電探席に座った、陸戦兵は言った
Qシュタイン兵士「司令、敵艦ではありません!艦籍は、クリークです!」
ボルナソス大佐「クリークだと!?」
ガランタン大尉「中立国じゃないか!」
Qシュタイン兵士「一体、どういうことなんでしょうか?」
彼らは、疑問に思った

軍事病院でも、避難が始まっていた
退院のとき近い九龍少佐は、部下とともに輸送船へと走った
担架に、フレイ中佐を乗せて、である
天城大尉「しかし、司令。一体、なんだって、クリークの艦隊が出てきたんでしょうか?」
九龍少佐「分からんが、キュワール連合軍の支援じゃないか?」
久村准尉「それは無いでしょう。連中は中立国ですから・・・」
九龍少佐「だからといって、かつての戦友を見捨てるほど、彼らは冷たくないはずだ」
飛行場から、プロトンの戦闘機が飛び立っていく
基地航空隊による「最後の抵抗」の始まりだろう
第六十九話 続く
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第六十八話 松井一真 2007/1/11 21:38
  Re:宇宙戦艦紀伊 第六十八話 松井一真 2007/1/11 21:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十八話 ダークスピリッツ 2007/1/15 7:53
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十八話 松井一真 2007/1/15 17:23
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十八話 ダークスピリッツ 2007/1/17 0:55
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十八話 松井一真 2007/1/19 18:38
   宇宙戦艦紀伊 第六十九話 松井一真 2007/3/24 21:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話 松井一真 2007/3/24 21:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話 松井一真 2007/3/24 21:07
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話 松井一真 2007/3/24 21:08
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話 ダークスピリッツ 2007/3/25 16:14
   Re:宇宙戦艦紀伊 第六十九話 松井一真 2007/3/25 18:15

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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