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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話
 松井一真  - 2007/6/20 22:38 -
  
平岡登場。まだ佐軒は戦死したと思われているようです。なお、平岡二等兵は何年兵かという設定は未定
第七十話 パレンバンからの手紙
報告は、逐次松井元帥の下に届けられていた
松井元帥「・・・そうか、田辺が・・・」
佐藤大尉(通信)「立派な最期でした・・・」
松井元帥「・・・これ以上の犠牲は、防がなければならない。もっとも、奇麗事が通じる世の中ではないことは、分かっているな?」
佐藤大尉(通信)「無論です。列車隊の応戦準備は完了しております」
松井元帥「あれで、一矢報いてくれたまえ」
そのとき、大島二等兵が駆け込んできた
大島二等兵「司令!なにやら怪事件が発生したとの事ですが・・・」
松井元帥「怪事件?また帝国勢力か、連中のスパイか?」
大島二等兵「いえ、そういうわけではないようです・・・」
なんでも、遺体の護送を行っていた平岡一等兵が叫び声を上げたという
まさか、基地内に怪物でも現れたか?
松井元帥「・・・わかった。少将、後は頼んだ」
ドニゲッテル少将「了解!・・・空軍どもに、気をつけてください」
松井元帥「・・・言われんでもわかってる。少将も気をつけろよ」
ドニゲッテル少将「了解しました」
松井元帥は大島二等兵と共に、通路を走っていった・・・

さて、ベータ基地において起こった「怪事件」。つまり、半透明で空中浮遊する特二式内火艇である
平岡二等兵「お・・・おまえは・・・まさか・・・幽霊という奴かっ!?」
半透明の特二式内火艇・・・つまりは、平岡上等兵は、返答する
平岡上等兵「・・・どうやら、そういうことのようだ・・・」
周りの兵士たちは、どうも不可解な目で平岡一等兵を見ている。平岡上等兵が見えていないようだ
だが、「奴には普通のチョロQには見えないものが見えるのだろう」と解釈したのか、普通に作業を行っていた
結局のところ、二両(?)は兵舎へと向かった
そして、二両はいろいろなことを話した
無論、さっきのように不可解な目で見られると困るので、近距離通信機を使っている
平岡上等兵「陸戦科から通信科に転属したんだが、結構うまいこといってな、通信隊で戦友が三〜四両出来たよ。藤田とは特に馬が合ってな、松井司令もそれが分かってたみたいで、いつも俺と藤田は同じとこに配属されてたんだ」
平岡二等兵「・・・その、藤田ってのは・・・」
平岡上等兵「・・・俺が死ぬ前まで、一緒にいた通信兵だ。まだ昇進してないなら、階級は上等兵。風の便りじゃ、今はライトウォーターにいるそうだ・・・」
平岡二等兵「藤田上等兵・・・ああ、確か『奇跡の直属通信兵』と言われていた・・・」
平岡上等兵「ああ、そいつだ。それでよ、ベータ基地に外惑星連合とかいう連中の大部隊が押し寄せてきて、何とか持ち堪えてたんだけど、頼りになってた地底戦車が破壊されちまって、ベータはあわや陥落といったところだった・・・」
―――――――――――――――――
平岡上等兵「司令!敵襲です!」
司令室の上空には、敵機が大量に飛来していた・・・
ドニゲッテル少将「第875航空隊は?!」
Qシュタイン兵士C「燃料補給で着陸中です!」
ドニゲッテル少将「畜生、肝心な時に使えん奴らだ!」
精鋭の飛行隊も、燃料補給中。空の守りがいなくなったベータ司令室は、無防備に等しかった・・・
ユゴス少佐「これはまずいですね・・・」
さらに、レーダーを監視していたモヴァーク二等兵が、とんでもねぇ話を持ち込んできた・・・
モヴァーク二等兵「ベータ沖に艦影!」
藤田上等兵「・・・260・・・270・・・280・・・290・・・300隻以上、輸送船級は内60隻程度!」
沖合いに、友軍艦はただの一隻もいなかった・・・
平岡上等兵「奴ら、占領に時間食ってるから、援軍呼んできたのか・・・」
モヴァーク二等兵「何ですか?!」
藤田上等兵「敵襲だ!シュトルモビクが来た!」
Qシュタイン兵士C「敵機、急降下!」
平岡上等兵「避けろ!」
俺が叫んだが、間に合わなかった・・・
藤田上等兵「少将!」
煙の後に、少将たちの姿は無かった・・・
平岡上等兵「一気に指揮官がやられちまったか・・・」
藤田上等兵「だが、俺たちの任務は終わっちゃいない!」
そのとき、電探に光点が見えた。高速で進んでいた
モヴァーク二等兵「ミサイルだ!」
平岡上等兵「そんなこと叫んでる場合か!」
俺はとっさに叫んだ
平岡上等兵「退避!」
そして、最大の戦友へと近づいた
平岡上等兵「藤田!」
藤田上等兵「平岡!」
平岡上等兵「藤田!俺は間に合わない!お前だけでも・・・」
言い終わる前に、凄まじい爆風が、俺たちを引き離した・・・
藤田上等兵「平岡!平岡!平岡ぁぁーーーーー!」
―――――――――――――――――
平岡上等兵「それで、俺はこんな風になって、ベータ基地をうろついてるわけだ。どうせ普通のチョロQには見えないわけだし・・・」
そのとき、二両のQタンクとすれ違った
松井元帥と大島二等兵であった
二両の「平岡」はとっさに敬礼した
松井元帥「搬送、ご苦労・・・」
平岡二等兵の後ろに、見覚えのある特二式内火艇がいた
松井元帥「それと、後ろにいるのは、通信科の平岡上等兵だな?」
平岡上等兵「自分が、見えるのですか!?」
松井元帥「当たり前だ。そうでなけりゃ、話し掛けるわけ無かろう」
全く、思わぬ再会である
松井元帥「もし、これで実体があれば、最高だったのだがな・・・」
平岡上等兵「全く、皮肉な物です」
この間、平岡二等兵は取り残されていた
平岡上等兵「まあ、自分以外にも、似たようなのが大勢いるんですがね。自分は、存在感と、未練がありますから・・・」
松井元帥「・・・俺のそばで死ねなかったことか?」
冗談交じりで、言った
平岡上等兵「・・・それだけじゃ、ありません・・・」
松井元帥「だろうな。藤田や勝山のことだろ・・・」
大島二等兵「・・・すいません、そろそろ隊に戻る時間なので・・・」
平岡二等兵ともども忘れ去られていた大島二等兵が言う
松井元帥「ああ、すまんな、大島」
大島二等兵は、先に基地へと戻った・・・
その後、兵舎の前へとたどり着いた
平岡上等兵「・・・どうやら自分は、この同じ苗字の二等兵からあまり離れることが出来ないみたいなんで、兵舎のほうにいないといけないようです」
松井元帥「ああ、分かった」
二両の「平岡」は、松井元帥と別れて、兵舎へと入っていった
そして、その夜・・・
平岡二等兵「・・・俺って、なんか大変なことに巻き込まれてる?」
兵舎の二段ベットに横たわりながら、平岡二等兵は呟いた

「紀伊」の艦橋に戻った松井元帥は、司令室の机に置かれていた写真を見た
松井元帥「・・・田辺・・・佐軒・・・」
溝口分隊の写真である。もう、彼らと並んで、写真を撮る事さえかなわないのか
別の分隊の写真もある。速射砲の指揮を執っていた杉山分隊だ
杉山分隊もかなりの損害を受けたそうだ
松井元帥「・・・すまない・・・俺が援軍を送ってやらなかったばっかりに・・・」
そのとき、扉を叩く音がした
松井元帥「入れ」
入ってきたのは、伊原航海長であった
伊原少佐「司令、補給が完了したのはいいんですが、みんなパレンバンに出たがるんです・・・」
あれほどの損害があったのだ。これ以上の損害を避けるために出撃したがるのも無理も無い
松井元帥「だろうな。俺も、パレンバンへの出撃を考えていたところだ」
・・・これで、もし列車隊でさえも敵の進撃を止められず、パレンバンが陥落するとなれば、犠牲車はスターク少佐や佐軒たちだけでは済まないだろう・・・
松井元帥「通信長へ、ティーガー元帥と藤田をベータ基地まで呼んできてくれるよう、頼む」
伊原少佐「・・・藤田上等兵もですか?」
松井元帥「・・・ああ。ライトウォーター基地はまだ暫定配置だったからな。ティーガー元帥もそろそろ、怪我が治る頃だし・・・」
通信長「司令、輸送船団より通信です」
天城大尉(通信)「こちら天城。現在船団の状況は良好。諜報員もいないようなので、ひとまずは安心です」
松井元帥「ああ。だが、デヴォリアが攻撃を受けんとは限らん。既にセイロン近辺において艦隊戦が発生しているからな・・・」
天城大尉(通信)「まあ、そうなったら今度は我々の番です。覚悟は出来ています」
松井元帥「・・・分かった。だが、一つだけ言っておく・・・死んではならんぞ!」
天城大尉(通信)「ハイッ!」
友軍の輸送機が飛来する
次の便で、残りの増員が向かってくるだろう
そのときが、我々の出撃のときである・・・
第七十話 終わり

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:15
  Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:18
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:20
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:22
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:25
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:26
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:30
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/20 22:38
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 ダークスピリッツ 2007/6/22 15:25
   Re:宇宙戦艦紀伊 第七十話 松井一真 2007/6/22 17:41

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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